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9議案 原案どおり可決
伊那市議会臨時会が8日開かれ、東春近保育園の請負契約締結に関する議案など9議案が原案どおり可決されました。 東春近保育園は、東春近中央保育園の現在の園舎東側に建設されます。 木造平屋建てで総事業費は、5億8,000万円で、太陽光発電設備やペレットボイラーが設置されます。 園庭は、園舎南側に確保し、今の園舎跡は、駐車場になります。 市側が提出した建設工事請負契約に関する議案は、全会一致で可決されました。 東春近保育園は、東春近中央保育園と東春近南部保育園を統合し新設されるもので、来年3月完成予定です。 8日の臨時会では、産業用地の売却に伴う議案も可決されました。 売却されるのは、伊那市西箕輪の伊那インター工業団地の一部約8,000平方メートルで、メッキ加工などを行っているサン工業株式会社に1億200万円余りで売却されます。 伊那インター北側の大萱産業用地の一部、約1万1,700平方メートルは、食品機械の製造などを行っている南箕輪村の株式会社ミヤザワに1億5,100万円余りで売却されます。 市によりますと、2件の用地とも土地開発公社から移管された評価額と同額ということです。
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上伊那吹奏楽祭
上伊那地域の中学校や高校、一般の吹奏楽団が一堂に会する上伊那吹奏楽祭が3日に行われました。 上伊那吹奏楽祭は、2011年の東日本大震災で、楽器を失った東北の吹奏楽部を支援しようとチャリティーコンサートを行ったのがきっかけでスタートし、今回で5回目になりました。 年々参加団体も増え、今年は、中学や高校、一般の吹奏楽団22団体が参加しました。 関係者は、「コンクールとは違い、自分たちも楽しんで演奏できる吹奏楽の本来の良さがある」と話していました。 また中学生にとっては、先輩の演奏を聞くことができるめったにない機会で、刺激を受けている様子でした。 伊那弥生ケ丘高校吹奏楽クラブは、アニメソングのメドレーを披露。 ステージいっぱいに繰り広げられる動きのある演奏で、聴衆を魅了していました。
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環状南線 平面交差 JR了承
伊那市が平成大橋西から小黒川大橋線までの延伸を計画している環状南線は、JR飯田線と平面交差で建設される見通しとなりました。 JR東海は、7日付で了承する通知を市側に発送したことがわかりました。 平成大橋西で国道153号とT字交差している環状南線は、JR飯田線と交差し県道、さらに段丘上の小黒川大橋線まで延伸する計画です。 8日開かれた市議会全員協議会で市側は、JR東海と事前協議が整ったと報告しました。 JR東海は、交差が計画されている付近の3つの踏切の閉鎖を条件に平面交差を了解したということです。 3か所の踏切は、アピタ南側の中村踏切、小黒川北側の小黒北踏切、そして下島第3踏切です。 市の計画では、JRと交差するのは、片側1車線で両側に歩道がある幅19メートルの道路です。 市は今回の回答を受け、西町や西春近の対策協議会に丁寧に説明をして理解を求めていく考えです。 取材に対し市の幹部は、「1歩も2歩も前進した。1日も早い供用開始を進めたい。」と話しています。 環状南線のJR飯田線との交差は、経費面や県道へのアクセスの点から平面交差を求めていました。 市では、平成32年度の供用開始を計画しています。
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原発と憲法を考える集い
憲法記念日の3日、伊那市で原発と憲法を考える集いが開かれました。 憲法学者で東京慈恵会医科大学教授の小澤隆一さんが講演しました。 伊那市文化財審議委員会の竹入弘元会長や元信州大学教授の建石繁明さん、元教職員や郷土史家などで構成する実行委員会が毎年憲法記念日に開いています。 小澤さんは、「国のあり方の根幹を変える『戦争立法』日本国憲法9条から考える」と題し講演しました。 小澤さんは、「あれだけ戦争を繰り返し多くの被害を出した20世紀から学ぶべきことは、今度こそ本腰を入れて平和の実現、未完の平和の課題にチャレンジすること。 日本国民として何かと言えば憲法9条を守ることであり、その精神を他の国の人々とも共有すること。」と話しました。 この講演会の様子は、30日からご覧のチャンネルで放送します。
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高鳥谷山区民ハイキング
3日は伊那市富県公民館主催の高鳥谷山区民ハイキングが行われました。 区民ら約550人が参加し、2時間をかけて高鳥山を目指しました。 中央アルプスが一望できる標高1,220メートルのつが平では、富県小と新山小の児童たちが活動報告や校歌を歌い交流しました。 富県公民館の北原和俊館長は、「ふるさとのすばらしさをあらためて感じる。このハイキングをきっかけに地区の絆を一層強めてほしい。」とあいさつしました。
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春日洋治さん宅でシュロの花咲く
伊那市美篶上川手の春日洋治さん宅では、ヤシ科の植物シュロの花が咲きました。 春日さん宅の向かいの駐車場に、シュロの木が2本植えられています。 そのうちの1本から花が咲きました。 このシュロは、10年ほど前に、近くの洞泉寺から親戚とともに株分けしてもらったものだということですが、今回花が初めて咲きました。 春日さんは、「親戚の家でも咲いたと聞いたので、そんなに珍しいものではないかもしれないが、雑穀のような面白い花が咲いた」と話していました。
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南ア林道 シナノコザクラ見ごろに
伊那市長谷の南アルプス林道沿いでは、県の絶滅危惧種に指定されている高山植物「シナノコザクラ」が見ごろとなっています。 まだ雪が残る南アルプス林道沿い。 仏像構造線が観察できる唐沢露頭には、長野県版レットデータブックで絶滅危惧種に指定されているシナノコザクラが可憐な花を咲かせていました。 7日は、下山途中の登山客が、バスから降りて、写真に収めるなどしていました。 シナノコザクラは、アルカリ性の石灰岩地帯に生息する多年草です。 南アルプス林道沿いでは、3か所で目にすることができます。 林道バス管理室によりますと、例年は、連休明けに咲き始めるということですが、今年は例年より10日ほど早い4月29日に開花し、ここ10年で見ても最も早く見ごろを迎えているということです。 林道バスは現在、標高1680メートルの歌宿まで運行していて、歌宿からシナノコザクラの群生地・唐沢露頭までは、歩いて20分ほどとなっています。
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サークルK西町店 詐欺を未然に防いで感謝状
インターネットサイト登録料名目のワンクリック詐欺を未然に防いだとして、伊那市西町のサークルK西町店に伊那警察署長から感謝状が贈られました。 28日は伊那警察署で贈呈式が行われ、サークルK西町店の大村厚子店長とパート従業員の明尾貴代さんが内川政澄署長から感謝状を受け取りました。 4月13日、愛知県から訪れた70代の男性が店内の機械で10万8,000円分のギフト券を購入したいと申し出たことを、明尾さんが不審に思い購入理由を聞きました。 男性は「アダルトサイトの無料と書かれたボタンを押したら登録画面になった。誤操作の場合かけるようにと書かれた連絡先に電話をするとギフト券を買うように言われた」と話したということです。 詐欺だと直感した明尾さんは大村さんに伝え警察に相談するよう説得し詐欺を未然に防いだということです。 伊那警察署によりますと、今年に入って金融機関や郵便局よりも気軽に利用できるコンビニエンスストアの機械での支払いやプリペイドカードの購入を促す詐欺が全国的に増えているということです。
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ジャンボマス放流
天竜川漁業協同組合は、GWに釣りを楽しんでもらおうと伊那市高遠町の高遠ダム上流などで2日ジャンボマスを放流しました。 2日は、高遠ダムと辰野町の横川ダムの上流で、40センチほどのジャンボマス合わせて200キロを放流しました。 毎年4月29日に行われていましたが、家族連れにも釣りを楽しんでもらおうと、今年は連休初日の2日に放流しました。 初めて渓流釣りに来たある男の子は、「大きな魚をたくさん釣りたい」と話していました。 長野地方気象台によりますと、2日の伊那地域の最高気温は29.2度で、7月下旬並みとなりました。 連休中は、3日まで気温が高いということですが、4日の夕方に雨が降り、それ以降暑さも落ち着く見通しです。
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竹久夢二の孫 みなみさんお話し会
伊那市高遠町の信州高遠美術館で開かれている竹久夢二展に合わせ、夢二の孫の竹久みなみさんのお話し会が2日開かれました。 竹久夢二は明治17年生まれの「大正ロマン」を象徴する画家です。 夢二の孫で、現在81歳の竹久みなみさん。 昭和8年生まれで、翌年の昭和9年に夢二は亡くなっています。 みなみさんは、「夢二は甘党でおはぎが大好きだった。今でもお彼岸にはおはぎを食べて昔をしのびます」と話していました。 会場にはおよそ60人が訪れ、みなみさんの話に耳を傾けていました。
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伊那市議会議員研修会
市議会や議員の在り方について考える議員研修会が、このほど伊那市役所で開かれました。 4月23日は、市議会議員21人と、市の職員合わせて25人が研修会に参加しました。 講師を務めたのは、早稲田大学マニフェスト研究所事務局長の中村 健(けん)さんです。 中村さんは、「市議会議員は市民からどのように思われているか」などと質問しながら研修会を進めていました。 議員は「実感としては関心を持たれていない」「議員は何をしているのと時々聞かれる」などと答えていました。 中村さんは、「選挙公約で実現したい政策をあげると思いますが、どの政策にもお金が必要です。何かを始めるには何かを削減しなくてはならない」と話し、「これから人口が減少するなかで、予算も減っていきます。何を優先し何を削っていくのかをチェックすることが議会の大切な役目になる」と話していました。
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地域材の地産地消など事業計画承認
上伊那森林組合の総代会が25日伊那市で開かれ地域材の地産地消など今年度の事業計画が承認されました。 総代会にはおよそ50人が出席し今年度取り組む事業について報告がありました。 地域材の地産地消については上伊那林業振興協議会との協働により小中学校のイスや机の天板、教室の腰板を地域材へ転換する活動をさらに強化するほか、製造過程の工程見直しや合理化により民間からの新たな受注にも努めるとしています。 また昨年度の販売量が2,020トンだった木質ペレットは今年度2,500トンを目指すとしています。 上伊那森林組合の昨年度の事業利益はおよそ880万円でしたが遊休資産処分などの特別損失が1,680万円となっています。 組合では森林整備における地域のリーダーとしての自覚を高め企画力、提案力、コスト意識の向上に努めるとしています。
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伊那市小沢の芝桜見ごろ
伊那市小沢の広域農道沿いにある花公園では、芝桜が見ごろとなっています。 GW中の2日は、県内外から多くの人が訪れていました。 広さ30アールの公園には、ピンクや白の色鮮やかな芝桜が植えられていて、見ごろとなっています。 地元の有志でつくる小沢花の会が20年ほど前から整備していて、現在ではこの時期の観光スポットとなっています。 訪れた人たちは、本物の富士山を1000分の1のスケールで再現したという花富士や南アルプスをバックに写真を撮っていました。 花の見栄えがいいように、会員10人ほどで雑草の刈り取りを行ってきました。 高齢化が進んでいて作業は大変だということですが、生きがいとして毎年頑張っているということです。 芝桜は、15日ごろまで楽しめるということです。
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旧陸軍伊那飛行場の歴史学ぶ
県内の戦争に関する調査研究を行っている住民グループ、長野県強制労働調査ネットワークは26日伊那市を訪れ旧陸軍伊那飛行場の歴史などについて学びました。 26日はネットワークのメンバーおよそ20人が伊那市の上の原公民館で旧陸軍伊那飛行場に詳しい久保田誼さんの話を聞きました。 久保田さんは「伊那飛行場は昭和18年伊那市上の原に、本土決戦に備え特攻隊員養成などを目的につくられたものだ。」と話していました。 また飛行場建設のため軍が土地を強制的に取り上げたことや、住民のほか朝鮮人が労働力として動員されたと説明していました。 久保田さんは太平洋戦争が長引いていれば伊那も空爆にあっていたかもしれない。」と推測していました。 県強制労働調査ネットワークは強制労働は人道に対する罪であり戦争犯罪だと考えている。 その真相を究明し歴史認識することが大切だとしています。
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3日に映画上映会
3歳から高校生までの子どものインタビューを中心に胎内記憶や子育て、癒しをテーマに制作されたドキュメンタリー映画「かみさまとのやくそく」の上映会が3日に伊那市立伊那図書館で開かれます。 映画では、胎内記憶と呼ばれる生まれる前の胎内のことや出産時の記憶を聞き取り調査したり、子育ての実践、人の精神における子どものような内面の部分の自己肯定ワークを丁寧に見つめる内容です。 上映会を計画した湯澤亜弥さん。 心理カウンセラーでアロマセラピストです。 カウンセリンググループサロン和輪の主宰で、伊那市上牧でグループ学習会などを開催しています。 上映会は、3日日曜午前11時から伊那図書館で開催されます。 心や体を癒すヒーリング体験も予定されています。 詳しくは、080-5699-5265(藤本さん)まで。
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第86回メーデー伊那中央大会
労連系の第86回メーデー伊那中央大会が1日伊那文化会館で行われ、生活や雇用の危機の打開や憲法が生きる社会を目指すメーデー宣言を採択しました。 伊那中央大会には、高教組や民医連などから200人が参加しました。 メーデーの会場となった伊那文化会館からいなっせ北側広場までをプラカードを持って行進し、賃上げやTPP交渉撤退、原発ゼロなどを訴えました。 実行委員長の北原則子上伊那地区労連議長は、「団結の輪を広げましょう」とあいさつし、労働者の賃上げや安定した仕事や雇用の確保を訴えるメーデー宣言を採択しました。 大会では、若い人のメーデーに対する理解が薄くなっていることから、その意義と歴史を学ぶプログラムも盛り込まれました。
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スタンプラリーで木曽を応援
御嶽山の噴火で打撃を受けた木曽地域の復興につなげようと、上下伊那や飯田の観光関係団体で組織する伊那路観光連盟は、今年度木曽地域も含めた食のスタンプラリーを実施する計画です。 1日、伊那市役所で伊那路観光連盟の総会が開かれ、事業計画が承認されました。 スタンプラリーは、7月1日から12月31日までの期間に伊那・飯田・木曽エリアの飲食店などで実施されます。 利用時にスタンプを押してもらい4個で応募可能とし、木曽の特産品を中心に賞品があたります。 去年秋の御嶽山の噴火は、木曽地域だけでなく、伊那谷の観光にも影響を与えているため、伊那路エリアへの誘客をはかるねらいもあります。 このほか、おととし作成した観光パンフレットを英語や中国語に翻訳する多言語化の検討が進められます。 なお、今年度と来年度の会長には、駒ケ根市の杉本幸治市長が選任されました。
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高校生 大学生 社会人 第4回合同写真展
高校生や大学生、社会人のアマチュアカメラマンによる合同写真展が、伊那市の伊那図書館で開かれています。 会場には、36人の作品36点が展示されています。 合同写真展は今回で4回目で、上伊那農業高校、信州大学、駒ヶ根市を拠点に活動している旭光カメラクラブ、写真展実行委員会の4団体が出展しています。 写真の並び順は、生徒や学生のアイディアで決めました。 様々な年代が合同で写真展を開く事で、被写体や撮影方法の変化に富み、お互いに良い刺激になっているという事です。 上農高校、信大、旭光カメラクラブなどによる第4回合同写真展は、5月9日まで、伊那図書館で開かれています。
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~春の叙勲 旭日単光章~ 田中信也さん
「みんなの助けがあって選挙ってできているんですよ。 感謝しかないですね」 伊那市坂下の田中信也さん、79歳。 選挙管理事務功労で旭日単光章を受章しました。 田中さんは、平成11年に伊那市の選挙管理委員補充員となり、選挙運営に携わります。 その後、平成15年10月から、10年8か月間、伊那市選挙管理委員会委員長を務めました。 在任中の平成15年12月から始まった期日前投票制度。 期間中は毎日会場に足を運び、投票に立ち会ってきました。 「お年寄りがね、足の悪いような方が市役所まで来ていただいて、 なかなか足の進んでいかない人が一生懸命歩いてきて 投票して、頭を下げて帰られる。 いつも感激するんですけどね」 国会では、選挙権年齢の引き下げが議論されています。 そんな中、田中さんは若者の関心の低さを懸念しています。 「20代の若い人たちね。投票率がうんと悪いわけ。 本当は若い人たちも選挙事務所へ行って、 選挙ってこういうものだってわかってもらうと 投票する気になる気がしますよ。 選挙の中へ飛び込まなきゃ。 人のものだと思ってるとダメなんだと思いますよ」 田中さんは、どうしたら多くの人に選挙に関心を持ってもらえるかを考え続けてきました。 「投票率がいいと、委員長としても本当にほっとする。 投票してくださいと、大きな声で言いたいですね」
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中尾歌舞伎 春季定期公演
伊那市長谷の伝統芸能「中尾歌舞伎」の春季定期公演が29日中尾座で行われました。 今回上演された、「一の谷嫩軍記・熊谷陣屋の段」は、去年の春公演で上演を予定していた演目です。 しかし、去年3月に師匠の西村清典さんが亡くなり、上演は中止となりました。 主人公の熊谷直実は、主君源義経から、「平敦盛の首をとれ」と命ぜられます。しかし直実は、敦盛の母に恩があることなどから、それが出来ず、変わりに息子の首を義経に差しだし忠義を果たす悲話です。 見せ場となる直実が見得をきる場面や、直実の妻・相模が我が子の首を抱え悲しむ場面では、会場からおひねりが飛んでいました。 中尾歌舞伎は江戸時代から伝わる農村歌舞伎で、太平洋戦争で一時途絶えましたが、昭和61年に地域の若者達の手により復活しました。 現在は、春と秋の年2回定期公演が行われ、伊那市の無形文化財に指定されています。 中尾歌舞伎春季定期公演の模様は5月4日から伊那ケーブルテレビで放送します。
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伊那市地方創生総合戦略審議会 発足
伊那市の地方創生人口ビジョンと総合戦略を策定する審議会が30日発足しました。今年9月までに、策定案を提案する予定です。 30日は1回目の会議が伊那市役所で開かれ、各種団体や、公募での参加者など20人が、白鳥孝伊那市長から委員に委嘱されました。 白鳥市長は「東京への一極集中にブレーキをかけて、地方から国を支えていく姿を描き出すエンジン役を伊那市が担っていきたい」と挨拶しました。 審議会の会長に選ばれた上伊那森林組合の伊藤 清専務理事は「重要かつ難しい課題だが、幅広く意見をいただき検討していきたい」と挨拶しました。 伊那市地方創生総合戦略審議会は、「国のまち・ひと・しごと創生法」の理念に基づき、少子高齢化に対応し、人口減少に歯止めをかけ、将来にわたって活力ある伊那市を維持していくための総合戦略を策定し、計画の推進、効果の検証を行うために設置されました。 市の人口の変化に係る影響と将来推計、総合戦略における基本目標と具体的施策などについて審議を行います。 30日の審議会では、基本方針、策定体制、スケジュールなどの審議が行われました。 地方創生の交付金について、伊那市には、約2億円分が配分されています。 審議会では、5月には、結婚・子育てなどに関するアンケート調査を行い、9月までに6回ほど審議を重ね、総合戦略案をまとめる予定です。
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~春の褒章 黄綬褒章~ 熊谷次勇さん
春の叙勲と褒章が28日発表され、伊那ケーブルテレビ放送エリア内からは3人が受章しました。 黄綬褒章を受章した㈲熊谷木工所代表取締役の熊谷次勇さんの喜びの声をお伝えします。 「大勢の皆さんにお世話になってこんな賞を頂けて、また自分の業界のためにもありがたいことだと光栄に思っております」 伊那市荒井の熊谷次勇さん75歳。 熊谷さんは自宅の隣に木工所を設け、手仕事で木製の建具や家具などを製作しています。 昭和30年15歳の時に、初代代表で父の忠治さんに弟子入りをしました。 夜間は上伊那農業高校の定時制に通いながら、昼は木工所で父の作業を見て工程や技術を覚えたということです。 「親父さんからは誠心誠意一生懸命やることを一番言われました。 見て覚えろという時代でしたので、親父さんから手を取って教えていただいたということは1度もないんですけど、たまたま自分の覚える頃は職人の弟子が大勢いましたので、見て覚えました」 「(父・忠治さんは)厳しかったですね。職人ですのであまり余分なことは言わない人でした。大変でした」 昭和50年から跡を継ぎ、現在は弟子の育成にも力を入れています。 一部がガラスになっていて開け閉めができる「雪見障子」 「上と下が風の通るようになっていて、真ん中はガラスで開けると外が見えます」 伊那市役所1階の多目的ホールに、熊谷さんが製作した組子細工が展示されています。 細かい細工模様は熊谷さんが得意とする技法の1つです。 木工職人になってから60年。 モットーにしている言葉は「整理整頓」と「生涯現役」 「プラスチックとかああいう物とは違って木は生きてますので。癒されるんじゃないかなと感じています」
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上伊那地区企業説明会 就活バスも運行
来年春、大学や短大などの卒業予定者を対象とした企業説明会が28日、伊那市のいなっせで開かれました。 今回首都圏からも参加しやすいように初めて無料就活応援バスが運行しました。 東京都新宿からの無料就活応援バスが午前11時過ぎに伊那市に到着しました。 バスは上伊那の出身者18人が利用しました。 今年から就職協定の変更により企業の採用活動開始がこれまでの3月1日から8月1日になりました。 こうしたことから学生や企業の採用担当者に戸惑いがないようハローワーク伊那と金融機関や商工団体などでつくる上伊那地域若者人材確保連携協議会が初めて開いたものです。 午前中は、セミナーが行われ、地元企業で働く若手社員4人が就職活動の体験談を話しました。 若手社員は「自分の好きな仕事、働きたい業種を明確にすること」「自分がやりたいことではなく自分がやり続けられることをベースにすることが大切」などとアドバイスしていました。 午後は企業説明会が開かれ、上伊那の製造業や建設業、サービス業など65社が参加しました。 157人の学生が参加しブースを回って企業説明などを受けていました。 8月17日には伊那市のいなっせで「ふるさと就職面接会」が行われることになっています。
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新山定住促進協議会 事業計画決まる
伊那市の田舎暮らしモデル地域に指定されている新山地区の新山定住促進協議会は、定住者のための案内冊子の作成などを盛り込んだ事業計画を26日、決めました。 26日は、新山集落センターで今年度の総会が開かれ、地元住民およそ40人が出席しました。 新山地区は去年11月に、人口増に向けた定住促進策として実施する伊那市の「田舎暮らしモデル地域」に指定されました。 これを受け協議会では、活動を本格的に実施するため、定住促進や広報などをする総務部会、保育園や小学校を応援する新山子育て応援部会、土地の情報収集や紹介などを行う住まい整備部会、移住希望者をサポートする田舎暮らしサポート部会を設けました。 今年度の事業では定住者向けに、新山を紹介する案内冊子の作成や地域おこし協力隊と連携し定住促進を図ることなどを計画しています。 また、伊那市教育委員会が示した富県小に新山小との共同調理場を設ける計画に対応するため、協議会では新山小の自校給食存続を求める取り組みも事業計画に盛り込みました。
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上伊那手打ちそばマップ完成
上伊那地域の手打ちそば店の情報を掲載した「上伊那手打ちそばマップ」が完成しました。 マップには、辰野町から中川村までの48店舗の情報が掲載されています。 麺の太さやそば粉の割合、オススメメニューなどが店の写真付きで掲載されています。 裏面には地図があり、そば店の位置の他、観光スポット等も記されています。 作成した上伊那観光連盟によりますと、平日でも県外から蕎麦を食べに来る観光客は多く、中には数店舗に寄って味を食べ比べる人もいるということです。 マップは食べ歩きができるように折りたたんで持ち歩けるサイズになっています。 そば情報として、そばの種類や特徴などをまとめた豆知識なども掲載されています。 マップは、いなっせ3階の上伊那広域連合または市町村観光窓口で配布しています。
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伊那地域 今季最高28.1度 田植え始まる
28日の伊那地域の最高気温は今季最高の28.1度まで上がり、7月中旬並の暑さになりました。 そんな中、上伊那地域のトップをきって、伊那市手良の水田で田植えが行われました。 この日は、上伊那地域のトップをきって、伊那市手良の水田で田植えが行われました。 田植えをしたのは、伊那市手良にある株式会社中坪ノーサンです。 田植え機を操るのは、登内美穂さん。10年以上田植えをまかされています。 中坪ノーサンでは、手良中坪を中心に野口など合わせて28ヘクタールの水田で米を栽培しています。 毎年4月下旬から田植えを始めています。 苗は、3月25日に種を蒔き育てたもので、4月の初旬の天候不良で、温度管理に気を使ったということです。 田植えは、5月いっぱい続きます。 この日の伊那地域は今季最高の28.1度まで気温が上がり、今季2度目の夏日となりました。 長野地方気象台によりますと、あすの日中もこの暑さが続くということです。
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漢字の読み書き指導方法の研修会
伊那市では、読み書きが困難な小学生の早期発見とその支援に取り組んでいて、22日は教職員を対象にした、指導方法の研修会が伊那北小学校で開かれました。 伊那市では、文科省委託事業として、「発達障害の可能性のある児童生徒に対する早期支援・教職員の専門性向上事業」を伊那北小学校をモデル校に昨年度から行っています。 この日は、今年度2回目の研修が開かれ、「漢字が覚えられない、練習しても忘れてしまう」など、漢字学習につまずいている子どもへの効果的な指導方法を学びました。 講師は、元横浜市立盲学校教諭で「口で言えば漢字は書ける」の著者、道村静江さんがつとめました。 道村さんは、「書いても漢字を忘れてしまう子どもに対しては、書くよりも先に声に出して書き順を覚える」事から始め、「その後書かせると効果的」としています。 喜ぶという漢字は、覚えにくい漢字の一つだが「十(じゅう)」「豆(まめ)」「口(くち)」の組み合わせでできていることや、よろこぶの「ぶ」だけ発音を変えて、送り仮名を覚えると良いなどと指導していました。 事例として、天候の候の字を覚えられなかった子どもに、「イ(にんべん)」「I(たてぼう)」「ユ(ゆ)」「矢(や)」と教えると「なるほど簡単」と言って覚えたと話していました。 伊那北小学校では、現在4年生が漢字の部首カルタを活用していて、今後は全校で活用したいということです。
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「いけばなの本質を求めて」池坊巡回講座
「いけばなの本質を求めて」をテーマにした池坊巡回講座が26日、伊那市のいなっせで開かれました。 巡回講座は池坊中央研修学院が全国の地方支部の指導として行っているものです。 巡回講座は全国180か所をまわるもので伊那支部の講座にはおよそ400人が集まりました。 講師を務めたのは池坊中央研修学院准教授の井口寒来さんです。 井口さんは松、ツツジ、クロユリなどを使い解説を交えながら実演していました。 井口さんは「花は命として扱うべきで、花を使った工作ならば、いけばなとは言えない。 花をいけるという意味を再確認し作品に反映させてもらいたい。」と話していました。
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プロモーション映像で伊那市が魅力PRへ
伊那市は市内外にその魅力を発信するためプロモーション映像を制作します。 27日は映像の総合演出を務める柘植伊佐夫さんと音楽担当の天山さんらによる制作記念フォーラムが市役所で開かれました。 伊那市山寺出身の柘植さんは映画や舞台の衣装やヘアデザインなどを手がけていて伊那市芸術文化大使を務めています。 高遠町出身の天山さんは音楽家で同じく伊那市芸術文化大使を務めています。 2人は伊那市がその魅力を発信するプロモーション映像の制作を 委託されていて27日は制作スタッフも加わった記念フォーラムが開かれました。 プロモーション映像のコンセプトはイーナ・ムービーズ「なつかしい未来」で自然の中で育っていく子どもたちや風景を季節ごとに収録し伊那市の魅力を発信します。 柘植さんは「外からの視点で映像をつくりたい」と意気込みを話していました。 フォーラムでは天山さんの曲に合わせてこれまでに撮影された映像の上映もありました。 プロモーション映像制作の委託料は800万円で契約期間は来年2月までとなっています。 映像はおよそ3分半のものを季節ごとに制作するほか15秒、30秒のバージョンもつくる計画です。 放映先は都内の大型ビジョンや無料動画投稿サイトなどを予定していて市では都市住民の移住定住につなげていきたいとしています。
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南アルプス林道バス 運行開始
伊那市営南アルプス林道バスの運行が25日から始まり、春山シーズンが開幕しました。 25日は、標高1680メートルの歌宿までが開通しました。 伊那市長谷の南アルプス林道バス営業所では、テープカットで運行開始を祝いました。 林道バスは、今日から6月14日までは歌宿までの運行で、6月15日からは北沢峠までとなります。 1日4便の運行です。 標高1,680メートルの歌宿では、市や山岳関係者などおよそ40人が参加し南アルプス北部開山祭が行われました。 伊那市教育委員会の北原秀樹教育長は、「施設整備や食害対策、救助体制など万全を期すべく努力していきたい」と話していました。 開山祭では、伊那フィルハーモニー交響楽団所属者でつくるイーナちゃんカルテットが弦楽四重奏を披露しました。 林道バスの昨シーズンの利用者は、11月15日までの205日間で5万888人でした。