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伝統行事の締めくくり 大文字下し
伊那市西箕輪上戸の小正月の伝統行事大文字。 行事を締めくくる大文字下しが20日の朝行われました。 朝5時30分、太鼓の音が響くと大文字柱がある三ツ辻に区民が集まります。 大文字は、道祖神がある辻に柱を立て、厄除けや家内安全、五穀豊穣を願う行事です。 上戸では、およそ300年前から始められたと言われ、毎年14日に立て20日に下します。 20日の朝は、地区住民およそ70人が集まり、さすまたで支えながら固定していた縄を少しづつゆるめ、電線などにあたらないように慎重に倒していきました。 長さおよそ12mの柱が倒されると巾着や花飾りが取り外されます。 集まった地区住民たちは外された飾りを手に取り気に入った物を持ち帰っていました。 これらの飾りは、縁起物として今年1年間、各家庭の神棚に飾られます。 家に飾られた古い物は正月の縁起物などと一緒に25日に行われるどんど焼きで燃やされます。 大文字下しが無事終わると、作業小屋でお神酒を酌み交わして労をねぎらっていました。
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「ゼロ磁場の秘水」 弘妙寺で願掛け祈願
伊那市長谷の「ゼロ磁場の秘水」を販売している株式会社プラーナ零磁場は、パワースポットとして知られる分杭峠の氣場発見20周年を記念して、願掛け祈願を20日、伊那市高遠町の弘妙寺で行いました。 この日は、「ゼロ磁場の秘水」を販売しているプラーナ零磁場の社員7人が弘妙寺を訪れ、願掛け祈願を行いました。 水は、伊那市長谷の南アルプスの麓にある、パワースポットとして有名な文杭峠から湧き出ているものです。 プラーナ零磁場の木下護取締役によりますと、この水を飲んだ後に結婚したり子どもを授かったという話をよく聞くということです。 また、気の集まるお寺とも言われる弘妙寺でも、水についているお札に願いを書いて賽銭箱に入れる人がいるということです。 ゼロ磁場の秘水は、伊那市長谷のプラーナ零磁場の営業所や、市内の土産店などで購入することができます。 また、氣場発見20周年を記念して、イベントやコラボ商品の開発などに取り組むということです
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田中豊文さん 初午に向けてワラ午製作
伊那市東春近のワラ細工名人田中豊文さんは、2月11日の初午に向けて午のワラ細工作品を制作しています。 伊那市東春近の田中豊文さん80歳。 田中さんは、2月11日の初午に向けてオスとメスの午のワラ細工人形を制作しています。 立っているのがオス、草を食べているのがメスで、オスメス50対、100体の作品を作る予定です。 小学生の時からワラ細工を作るのが好きだった田中さんは、自宅の横に工房をかまえ作業にあたっています。 3年前に腎臓を悪くしてから透析を受けていて、1日で作れる数は4体が精一杯だということです。 作品は、近所の人や親しい人に配るほか、同じように透析を受けている人や病と闘っている人にも配り、元気づけたいということです。
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清流にそばの実 寒ざらし
20日は二十四節気の一つ大寒です。寒さが最も厳しくなるころとされています。 大寒に合わせ高遠そば組合は20日、伊那市長谷市野瀬の粟沢川に寒ざらしそばの実を入れました。 寒ざらしそばは、江戸時代、高遠藩が将軍に献上していたとされています。 地域おこしにつなげようと3年前に復活させ去年、試験的に高遠町のそば店で寒ざらしそばを提供しました。 今年は本格的に販売しようと去年の2倍となる、およそ90キロのそばの実が用意されました。 20日は、そば組合のメンバーと去年初めて寒ざらしそばを提供した店主2人が作業を行いました。 粟沢川の水温は1度。 そばの実が入れられたネットがゼロ磁場を源流とする清流に投げ入れられました。 米やそばを寒中の水と風に晒すと風味や保存性が高められると言われています。 組合によりますとそばの実を冷たい水につけることで渋みなどのアクが抜け甘みが増すということです。 また食感は、普通のそばと比べ、モチモチ感が強くなるということです。 川に入れられたそばの実は立春の2月4日に引き上げられ天日干しされます。 高遠そば組合では6月頃、高遠町のそば店でおよそ600食を販売する予定です。
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アルクマと“こてつ”がスキー場PR
長野県の観光PRキャラクターアルクマと県内在住のお笑い芸人こてつが28日伊那市の伊那スキーリゾートで家族連れと交流しました。 スキー場には特設ステージが設けられアルクマとこてつが県内外から訪れた家族連れと景品が当たるゲームやジャンケン大会などで交流しました。 お笑い芸人のこてつは所属している吉本興業から長野県の魅力をPRする信州観光宣伝部長に任命されていて県内の観光地を中心に活動しています。 交流は伊那スキーリゾートなどが訪れた人たちへのサービスとして企画したものでステージのまわりには子どもたちが集まり楽しんでいました。 伊那スキーリゾートではシーズン中、週末を中心にイベントを開催し集客アップにつなげたいとしています。
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観光土産品の表示や包装を審査
観光土産品の表示や包装などが適正かを見る審査会が19日伊那商工会館で開かれ、伊那市から出品された36点すべてが県の審査に合格しました。 上伊那地域の土産物業者でつくる上伊那観光土産品公正取引協議会の役員3人が、伊那市の7業者の土産品36点を審査しました。 2年に一度開かれる県の審査会に向け、上伊那から出品する土産品が適正か調べるものです。 県の審査に通ると、安心安全な土産品の合格証のシールを貼って販売することができます。 審査員は、表示が正しいか、包装は過大でないかなどをチェックしていました。 審査の結果、36点すべてが県の審査会へ出品され、すべてが合格しました。
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アンサンブル伊那でヘアメイク体験
伊那市西箕輪の社会福祉法人アンサンブル伊那の利用者が19日、ヘアアレンジやメイクなどを体験しました。 19日は南箕輪村の美容室リーブル ヘアネイルデザインの美容師4人がアンサンブル伊那を訪れました。 美容室リーブルは、社会貢献活動の一環として、上伊那や諏訪地域の福祉施設に出張サービスを行っています。 利用者は、「ナチュラルメイクにしてほしい」「花をつけてほしい」などと美容師にリクエストしていました。 笹平充店長は、「美容を通して幸せになってもらえるような地域貢献をしていきたい」と話していました。
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郡縦駅伝3連覇の伊那市チームが優勝報告
去年11月に開かれた上伊那郡縦断駅伝競走大会で3連覇した伊那市チームが、9日、優勝の報告をしました。 9日は、伊那市チームの萩原英雄さんと有賀竜太さんの2人が市役所を訪れ、北原秀樹教育長に優勝を報告しました。 萩原英雄さんは1区を走り、区間3位のタイムで襷をつなぎました。 有賀さんは4区を走り、区間2位の力走で順位を4位から2位に押し上げました。 2人は、9年ぶりに優勝した県縦断駅伝競走大会でも選手として走っています。 1日でもトレーニングを怠ると筋力が落ちるということで、大会を終えた今でも毎日10キロから30キロ走っていると話します。 北原教育長は、「4連覇5連覇と記録を伸ばして欲しい」と期待していました。
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水循環授業で伝兵衛井筋見学
上伊那農業高校の生徒は19日米作りや発電に利用されている伊那市富県の伝兵衛井筋を見学し水循環について理解を深めました。 水循環の授業は環境保全や農業発展など水の有効活用に関する知識を得るために行われているものです。 生産環境科2年、およそ20人が伊那市富県の伝兵衛井筋の歴史や利活用について学びました。 話をしたのは井筋を管理している伊那市春富土地改良区理事長の織井秀夫さんです。 井筋は稲作に欠かせない水を引くために作られた用水路で江戸時代に完成しました。 織井さんは「長い年月をかけ数々の難工事の末に完成したもの。当時の人の苦労を知ってもらいたい。」と話していました。 また再生可能エネルギーとして井筋から流れ落ちる水を使った発電事業についても説明がありました。 事業は用水路の落差を利用して小水力発電所を建設するもので事業費はおよそ3億8千万円となっています。 落差は22・7メートルで発電所は平成29年に完成を予定しています。 生徒らは「水は人の知恵で農業や発電など様々なことに役立てられていることがわかった。」と話し水循環について理解を深めていました。
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キャリア教育充実へワークショップ
産学官連携のキャリア教育について意見交換する職場体験学習情報交換ワークショップが19日、伊那市役所で開かれました。 ワークショップは中学生の職場体験学習のあり方について意見を交わし取り組みを充実させようと開かれたものです。 職場体験学習受け入れ事業者と伊那市など6つの中学校教諭また市教育委員会からおよそ30人が出席しました。 キャリア教育は子どもたちが社会的に自立できる力を育むための取り組みで職場体験学習などが行われています。 ワークショップでは学校と生徒を受け入れる企業それぞれの立場から発表がありました。 内藤睦夫教諭は「夢を持つということは大事だが夢にこだわりすぎるとキャリア教育につながらない。その子の持っている発達課題を理解し尊重して、やる気を引き出す必要がある。」と話していました。 松島美容室の関重春社長は「受け入れた生徒に今はまっていることや学校、クラスのいいところなどを発表してもらうことで互いの関係が深まる。」と話していました。 伊那市では「地域で子どもを育てる思いを共有しそれぞれの立場を尊重し協働してキャリア教育に取り組む」などとするキャリア教育憲章を制定していて、学校、家庭、地域、産業界、行政が一体となり子どもの育成について考えていくとしています。
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インフルエンザで学級閉鎖相次ぐ
伊那市、箕輪町、南箕輪村の小学校や保育園で、インフルエンザによる学級閉鎖が相次いでいます。 伊那市では、4つの小学校で5つのクラスが19日から21日もしくは22日まで学級閉鎖となっています。 箕輪町では、1つの小学校の1クラスが20日から22日まで学級閉鎖となります。 南箕輪村では、1つの小学校で2クラスが20日から23日まで、2つの保育園で2クラスが19日と20日の2日間学級閉鎖となります。 伊那保健福祉事務所のまとめによりますと、伊那管内で1医療機関当たりのインフルエンザ感染者は37.63人で、警報レベルに達しているということです。 伊那保健福祉事務所では、うがい手洗いの徹底や、早めの医療機関への受診を呼びかけています。
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プチカーリング大会
最低気温がマイナス6度近くと厳しい冷え込みとなった18日は、伊那市横山の伊那西スケート場でプチカーリング大会が開かれました。 大会には、小学生の部に11チーム、一般の部に16チームのあわせて27チームが参加しました。 プチカーリング大会は、伊那市体協スケート部が毎年この時期に開いていて、今年で7回目になります。 参加者は、4人1組で2.5キロの漬物石をストーン代わりに、決められた円の中心をめがけて滑らせます。 中には、目隠しをするコースもありました。 長短6つのコースを2周し、合計得点を競います。 円の中心が20点、赤い線の内側は5点、外は1点となっていて、スケート場には一喜一憂する子どもたちの歓声が響いていました。
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高遠引持 伝統の獅子舞 コミカルに
17日は、伊那市高遠町上山田引持に伝わる獅子舞が地区住民に披露されました。 引持の獅子舞は朝まで飲み明かし地区の安泰を願う、お日待ちの行事のなかで、およそ300年前から行われていたと伝えられています。 引持地区はおよそ30戸で、平成に入り子供の数が減り獅子舞の伝承が困難になると感じた住民が、獅子舞を守り伝えようと、平成19年に保存会を結成しました。 それ以降毎年、地区住民に披露していて昨夜は、およそ60人が集まりました。 舞では獅子が鈴と五平を持ち、家内安全や、無病息災を願いました。 また、獅子がひょっとこについたノミを食べるユニークな仕草もありました。 保存会では集落に伝わる伝統文化の継承に取り組んでいきたい。と話していました。 現在子供の数は、保存会結成当時の倍以上に増えたということです。
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せいの神
伊那市西箕輪のみはらしファームで、小正月伝統の火まつり、せいの神が18日行われました。 歳(さいの)神様(かみさま)がなまってせいの神になったとされています。 うず高く積み上げられた正月飾りや〆の子飾りに点火されると、南アルプスをバックに勢いよく燃え上っていました。
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羽広の獅子舞 雌雄舞い合わせ
400年の歴史がある伊那市羽広の獅子舞の舞合わせが18日朝、地元仲仙寺本堂で行われました。 羽広の獅子舞は、1613年慶長18年に仲仙寺の再興を祝って舞ったのが起源とされていて、2013年に400年祭を行っています。 2005年には、伊那市の無形民俗文化財に指定されています。 1月15日の小正月にもっとも近い休日に行われていて、地区内の無病息災・五穀豊穣を祈願します。 18日は午前7時ちょうどに舞合わせが始まりました。 地域の人やアマチュアカメラマンなど50人が本堂を取り囲み、さかんにシャッターを切っていました。 口を閉じて勇壮な雄獅子と口を開いて静粛な雌獅子の舞いは、「阿吽の舞」と呼ばれています。 眠っていた獅子が目覚めるようにゆったりと舞う「肇国の舞」、刀で悪魔を左右に切り裂くように舞う「剣の舞」など5つの舞いで構成されています。 獅子頭をつとめる人は、一生に一度きりの晴れ舞台で、若手が一人前の舞手となる大きなステップになっています。 5つの舞いが終わる午前7時20分頃、仲仙寺本堂に朝日が差し込みはじめました。 仲仙寺本堂での舞合わせを終えると、雄雌は北と南に別れて集落内の家庭を舞い歩く戸毎舞が行われました。 そして、昼頃には、せいの神が行われるみはらしファームで再び阿吽の舞を披露しました。 雌雄2頭の舞合わせは、仲仙寺以外ではふつう見られませんが、今回は、みはらしファーム15周年の記念で特別に行われました。
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かんてんぱぱ小学生絵画コンクール表彰
伊那市の伊那食品工業株式会社が主催する第10回かんてんぱぱ小学生絵画コンクールの表彰式が17日、かんてんぱぱホールで行われました。 今年は伊那市内15の小学校と伊那養護学校から877点の応募があり、入賞した21人の児童に賞状が贈られました。 最高賞のかんてんぱぱ賞を受賞したのは、東春近小学校4年の酒井琳さんです。 りんごの成長を学ぶ総合学習でのりんごを収穫する場面が描かれています。 伊那市長賞には、伊那東小学校3年のマトスエミさん。 伊那市教育長賞には、高遠北小学校6年の福嶋招太くんが選ばれました。 学校奨励賞には西箕輪小、富県小、伊那北小が選ばれ、各校には20万円相当の備品が贈られます。 かんてんぱぱ小学生絵画コンクールは、ふるさとに愛着を持ってもらおうと毎年開かれてきましたが、10回の節目で終了することになりました。 応募作品は、25日(日)まで伊那市のかんてんぱぱホールに展示されています。
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大学入試 センター試験
大学入試センター試験が今日から、全国一斉に始まりました。 県内では、13か所で行われ、南信地域の受験生は南箕輪村の信州大学農学部と、駒ヶ根市の県看護大学で試験が行われました。 このうち、信大農学部では試験開始の1時間以上前から受験生が集まってきました。 今年は伊那北高校と伊那弥生ヶ丘高校の試験会場が、信大農学部から県看護大学に変更になったこともあり、歩いて会場入りする人は少なくなりました。 伊那バスでは、伊那バスターミナルから信大行きの臨時便を4便出して受験生を送り届けていました。 今年のセンター試験には、全国で去年より0.3%少ないおよそ55万8千人が志願し、県内では去年とほぼ同じ1万人となっています。 このうち、信大農学部では、838人が試験を受けました。 会場の入り口では、高校の担任らが生徒を激励していました。 初日の17日は、地理や歴史など4教科16科目の試験が行われました。 このうち松本市の信州大学松本試験場では、午前中に行われた地理・歴史・公民で試験の説明と準備に遅れが出て、1分から2分繰り下げて試験が行われました。 18日は、理科と数学の2教科15科目が行われることになっています。
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青葉の会写真展 28点並ぶ
伊那市在住の写真愛好家でつくる「青葉の会」の写真展が16日から伊那図書館で開かれています。 会場には、会員14人の作品28点が並んでいます。 青葉の会は、市内で開かれていた写真講座の生徒達により20年程前に発足しました。 今回は、去年秋頃に県内外で撮影したものが多く、紅葉や山岳風景などの作品を展示しています。 ある会員は、「写真から様々なイメージを膨らませながら見てもらいたい」と話していました。 青葉の会写真展は、25日(日)まで、伊那図書館で開かれています。
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上伊那の地域づくりを考えるフォーラム 阿部知事が参加
しあわせ信州移動知事室最終日の17日、阿部守一長野県知事は地域の魅力について考える「上伊那地域づくりフォーラム」に参加し、民間団体と意見交換しました。 フォーラムには、市町村職員や観光関係団体などおよそ170人が参加しました。 地域づくり活動への理解と団体同士の交流を深めようと行われたものです。 「地域づくりに取り組む上で大切なこと」と題し行われたパネルディスカッションでは、商店街や地域の活性化に取り組む人など4人がパネリストを務め、コメンテーターとして出席した阿部知事と意見を交わしました。 このうち、伊那まちの再生やるじゃん会の平賀裕子(ゆうこ)さんは、県産財の魅力を発信し商店街の活性化を図る「木のショールームプロジェクト」について話しました。 他に、去年5月に東京都から箕輪町に移り住み地域おこし協力隊として活動している橋本浩基さんは、自身が取り組んでいる農業支援について話しました。 阿部知事は、「それぞれの団体ごと横の繋がりを大切にしてほしい」とまとめました。
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新春書画・干支展
新年や干支のひつじにちなんだ作品が並ぶ「新春書画・干支展」が17日から、伊那市の旧井澤家住宅で開かれます。 会場には、伊那部宿を考える会の会員が所蔵する書画や掛け軸と、伊那市長谷の手芸サークル 「美里会」の会員が制作した木目込み作品など44点が並んでいます。 また、橋爪まんぷさんによる「筆字絵展」も開かれます。 新春書画・干支展は、17日から伊那市西町の旧井澤家住宅で開かれます。 入館料は、大人200円小中学生は100円です。
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クリーンセンター八乙女最終処分場 堀り起しはせず
上伊那広域連合は、クリーンセンター八乙女最終処分場の堀り起しは行わず、新ごみ中間処理施設から排出される残さの埋め立てのみを行うとの方針を、16日に示しました。 上伊那広域連合議会全員協議会で報告されたものです。 当初は、箕輪町のクリーンセンター八乙女最終処分場を掘り起し、新ごみ中間処理施設から排出される残さを埋め立てる計画でした。 しかし上伊那広域連合は、最終処分場の掘り起しを行わないとする方針を、16日に示しました。 理由として、処分場に敷かれている遮水シートを破損するリスクをあげています。破損による水漏れなどで地下水に影響が出た場合、破損個所の特定が非常に困難だとしています。 また、焼却処理が不可能なものが埋め立てられている事やコスト高も理由としてあげています。 掘り起しを行わない事で、埋め立て可能年数が短縮されますが、埋め立てられる容量を増やす届出を県へ行うことで、延長が可能だとしています。 広域連合では、この方針に基づいて新しいごみ中間処理施設の整備を進めていくとしています。
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人材育成について意見交換
阿部守一長野県知事は、16日伊那市の伊那商工会館で開かれた県政タウンミーティングで、ものづくり企業の経営者2人と意見交換しました。 移動知事室4日目の16日は、伊那市の伊那商工会館で県政タウンミーティングが開かれました。 会場には、企業経営者や一般など130人が訪れました。 阿部知事と意見交換したのは、KOA株式会社の向山孝一会長、有限会社スワニーの橋爪良博社長です。 上伊那のものづくりの強さの秘訣について話をし、向山さんは、「上伊那のものづくりを継承し発展させるためには、先祖や先輩たちが築いてきた歴史を学ぶ必要がある」と訴えました。 平成28年4月に開校する県南信工科短大への期待や役割については、チームプレーや人間力を高める教育を期待していました。
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ざんざ亭の長谷部晃さん 鹿の活用漫画で発信
鹿肉を使ったコース料理などを提供している伊那市長谷のざんざ亭の長谷部晃さんは、鹿の活用についてわかりやすく解説した漫画を作成しました。 元々猟師だった長谷部さんは、地元にあるものを有効活用しようと、7年前に鹿肉を使った料理を提供する飲食店を始め、2年前からは鹿一頭丸ごと活用する方法を研究しています。 漫画は4ページで、一般用と、ふり仮名を多くした子供用があります。 伊那市富県のイラストレーター伊藤真美さんがイラストを担当しました。 増えすぎた鹿による農林業被害の現状、日本では古くから食べられている歴史、高たんぱくで低カロリーな栄養面、革や骨の活用など、様々な面から鹿にまつわる情報を紹介しています。 長谷部さんは、鹿肉料理のワークショップなどでこの漫画を参加者に配布し活用していくという事です。
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阿部知事 飯田線の活性化策に「観光利用」を
しあわせ信州移動知事室で上伊那に滞在中の阿部守一長野県知事。 3日目の15日は、飯田線を使って伊那合同庁舎へ登庁し、「飯田線の活性化策として観光での利用を県としても考えていきたい」と話しました。 14日に飯島町内で宿泊した阿部知事は、飯島駅・午前7時40分発の電車に乗り、午前8時19分に伊那市駅に到着しました。 高校生や地元住民の足として使われている飯田線での、駅の無人化や利用者の現状を知るための視察です。 車内では、伊那市の職員とアイディアを出しながら飯田線の活性化について話をしてきたという事です。 阿部知事は「周辺の風景の写真などを車内に掲示するとか、その土地のアナウンスをしてもらうなど、色々なアイディアがある。地域の生活の足としても使いやすいような工夫もできるのではないか」と話しました。 また「地域の皆さんも色々なイベントを行っている。県としても政策研究のひとつとして取り組んでいるので、アイディアを着実に具体化していけば多くの人に利用される飯田線になっていくのではないか」と話していました。
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西箕輪上戸 大文字(でえもんじ)建て
伊那市西箕輪上戸で、小正月の伝統行事「大文字(でえもんじ)」が14日早朝に行なわれました。 午前4時半、大文字の開始を告げる太鼓が始まると区民それぞれが作った巾着飾りを持って集落の中心部の三ツ辻に集まります。 長さ12メートルあまりの「大文字柱」が辻まで担ぎ出され、巾着袋や役員たちが事前に色紙で作った花、酒樽が飾り付けられていきます。 大文字(でえもんじ)は、鎌倉時代末期にはじまり、松本方面から辰野・箕輪・伊那に伝わったとされています。 厄落としと、1年間の無事を祈っての道祖神まつりの行事で、過去に一度この祭りを中止したところ村に疫病がはやり死人も出たと言い伝えられています。 飾りつけが終わるといっきに柱を建てました。 今年は、電線などにかかることなく、大文字建ては、無事終了。 1月20日の早朝までこのまま飾られます。 柱の脇にある作業小屋では、区民らがお神酒を酌み交わし、今年1年の無事を願っていました。
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しあわせ信州移動知事室 2日目は各種団体と懇談
「しあわせ信州移動知事室」2日目の14日、阿部守一長野県知事は、伊那小学校でのあいさつ運動を皮切りに、各種団体関係者と懇談しました。 朝7時半、阿部知事は伊那小学校の校門に立ち、登校する児童に「おはよう」と声をかけたり、握手をするなどしました。 これは、大人から挨拶をする事で子供達の健全育成につなげようと県が今年度から進めている「信州あいさつ運動」の一環です。 上伊那では小中学校で教諭やPTAを中心に行われているという事です。 ある児童は、「初めて阿部知事にあいました。テレビで見るより大きくてびっくりしました」と話していました。
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親子スキー教室で楽しく滑る
伊那市民を対象にしたスキー教室が5日、伊那市西春近の伊那スキーリゾートで開かれました。 伊那市教育委員会が毎年開いているもので、親子6組、13人が参加しました。 教室では伊那市体育協会スキー部のメンバー2人が、初心者コースと中級者コースに別れて指導にあたりました。 このうち初心者コースには初めて滑る子供など、5人が参加し、子どもたちは板の履き方を教わったあと、なだらかな斜面で滑りました。 しばらくすると、リフトに乗り、上からスキー板をハの字にして滑っていました。 教室は午前と午後行われ、参加した子どもたちは「楽しかった、これからもっと上手に滑れるようになりたいです」と話していました。
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JR飯田線について考えるシンポジウム
JR飯田線とまちづくりについて考えるシンポジウムが、12日、伊那市のいなっせで開かれました。 シンポジウムは、飯田線の活用について考えるJR飯田線活性化期成同盟会が開いたものです。 12日は、パネルディスカッションと基調講演が行われました。 このうちパネルディスカッションでは、駅舎の美化活動を行っている人や利用者などの4人が「伊那谷の未来を考える」をテーマに話しをしました。 無人化となった沢渡駅に壁面絵画を設置した伊那西高校美術クラブの有賀睦さんは「季節にあった作品を展示するなど駅舎をギャラリースペースとして活用し、常に変化のある場所にしていきたい」と今後の活動について話しました。 また、パネルディスカッションにアドバイザーとして参加した鳥塚亮さんは、様々な経営活性化策を実行し千葉県のいすみ鉄道を廃止の危機から救った経験から「飯田線はローカル線の横綱級。地域の財産と思ってほしい」とまとめました。
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移動知事室 伊那市で始まる
阿部守一長野県知事は、県庁を離れて一定期間一つの地域で知事として執務を行う「しあわせ信州移動知事室」を13日から伊那市でスタートさせました。 移動知事室は阿部知事が公約に掲げた事業の一つで、知事が課題や要望を住民から直接聞いたり、現地機関職員との連携を深めようと初めて行われたものです。 13日は、伊那合同庁舎3階に県産材を使った看板を阿部知事らが設置しました。 講堂に集まった職員150人を前に阿部知事は「長野県は地域が特色をもって発展している。県民との共感や対話の先頭にたっていくので一緒に進めてほしい」と話しました。 午前中は、伊那保健福祉事務所、伊那建設事務所など現地機関12の所長らと懇談し力を入れて取り組みたい課題などについて意見交換しました。 また、お昼には20代の若手職員10人と昼食をとりながら仕事をするうえで困っていることや職場環境の改善などについて意見を交わしました。 午後は、伊那中央病院を訪れ去年6月に開設したメディカルシミュレーションセンターなどを視察し担当の医師から説明を受けました。 移動知事室は17日までの5日間で、期間中は農林業関係の施設など各地の主要施設を訪問し、市民や商工関係者などと懇談を行う計画です。
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リニア中央新幹線現地推進本部第2回会議 取り組み状況等報告
リニア中央新幹線現地推進本部第2回会議が13日、伊那市の伊那合同庁舎で開かれ、上伊那、下伊那、木曽の地方事務所長が取り組み状況などを報告しました。 会議には、阿部守一知事や上下伊那の地方事務所長などおよそ40人が出席しました。 リニア中央新幹線現地推進本部は、上伊那、下伊那、木曽がリニアの整備効果を地域振興に生かしていくために連携を図る目的で去年4月に初会合が開かれました。 この日は各地方事務所からリニア関連道路の整備についてや、取り組み状況などが報告されました。 上伊那地方事務所の青木一男所長は「移住定住の促進に向けて一丸となって取り組みたい」と話しました。 阿部知事は「伊那谷の人口のおよそ85%を東京圏域90分とするのが目標。早急に整備を進め地域のみなさんと思いを共有しながらしっかりとした対応をしていってもらいたい」と話しました。