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信州型コミュニティスクール推進
伊那市教育委員会は、学校・家庭・地域が連携協力し、地域に開かれた学校づくりを進める県の信州型コミュニティスクール事業に取り組む考えを示しました。 26日は、伊那市教育委員会11月定例会が市役所で開かれ久保村清一教育長が概要について説明しました。 信州型コミュニティスクールは、学校、保護者、地域が一体となり子どもを育てる仕組みをもった学校のことです。 伊那市の推進計画によりますと各学校に今年度中に関係者による運営支援委員会を設置するとしています。 委員は、同窓会や子ども見守り隊などの代表や学校3役を含めた10人から15人で組織します。 委員会は学校の目標や課題について話し合う学校運営参画、見守り隊などボランティア活動を行う学校支援、地域との連携などについて評価する関係者評価を行います。 伊那市教育委員会は、モデル校として今年度、東部中学校、伊那東小学校、伊那北小学校にコーディネーターを配置し来年度出来る小中学校から支援委員会を設置していくということです。 また、教育委員会では成人式のあり方についての報告もありました。 委員からは「現状のやりかたをすぐ変える必要はない」「記念品など出来ることから統一していく必要がある」などの意見が出されていました。
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伊那谷演劇研究所設立へ
伊那市の伊那文化会館は地域で活動する演劇団体などに対し支援する伊那谷演劇研究所を設立します。 これに伴い付属劇団「南信協同」は来年3月をもって解散となります。 伊那谷演劇研究所は、南信協同で培われたノウハウを地域に還元し、演劇人口の増加につなげるとともに地域で活動する団体に対支援を行う目的で設立されます。 主に、演劇に関するワークショップの開催や地域の演劇に関する情報発信、演技や演出方法の指導を行う演劇アドバイザーの登録・派遣などを行います。 設立にともない伊那文化会館の付属劇団「南信協同」は来年3月をもって解散となります。 伊那文化会館の2階にある倉庫には、衣装や小道具が数多く置かれています。 南信協同は伊那文化会館の付属劇団として平成6年11月に発足し南信地域の演劇愛好者が集い活動してきました。 伊那文化会館の舞台スタッフが裏方としてサポートし、多い時には20人ほどが所属していたということです。 今年の9月まで劇団の代表を務めてきた阿部裕吉さんです。 阿部さんは平成8年から劇団員として活動してきました。 阿部さんは今後、小学校などで指導する演劇アドバイザー第1号として活動するということです。 伊那谷演劇研究所は12月1日に設立することになっています。
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長谷小で副読本を使った授業
伊那市社会福祉協議会が作成した、福祉教育の副読本を使った授業が26日、長谷小学校5年生を対象に行われました。 伊那市社協では、将来自主的に地域の福祉活動に取り組む人材育成や、福祉教育の推進を図るため副読本の作成を進めています。 伊那市社協によりますと、福祉の分野は幅が広く、明確な指導書が現在無いことから、学習しづらい状況になっているということです。 副読本は「障害者に対して自分たちに何ができるか」などが記されています。 副読本は小学校の高学年を対象に作られていて福祉授業で使用しました。 授業では、障害者について「見た目では判断できない障害があること」が説明されていました。 このほかに、聴覚障害がある箕輪町の江口功さんが絵を使って手話の指導をしました。 伊那市社協では学校などから意見を聞き、副読本の改良を進め、福祉教育を広めていきたいとしています。
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伊那市移住定住促進プログラムまとまる
伊那市は人口減少に少しでも歯止めをかける取り組みとして伊那市移住定住促進プログラムをまとめました。 25日の記者会見で白鳥孝伊那市長がプログラムの概要について説明しました。 プログラムの計画期間は平成26年度からの10年間で、信州大学農学部の卒業生の定住を10人、新規就農者の受け入れを50人など年間の人口増の目標を120人としています。 人口増を進めるうえでの基本方針として地域の魅力アップや独自性のある支援策をあげています。 また都市住民を受け入れ地域おこしや生活支援などを行う地域おこし協力隊を募集し来年度から取り組みを進めていくことにしています。 記者会見ではほかに休園している新山保育園について、白鳥市長は再開のための条件となる園児数の定数の半分にあたる20人が確保できる見込みであることから再開を前提で準備を進めていることを明らかにしました。
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華やかなステージ ジャズフェスティバル
地元のアマチュアや中学生が演奏を披露するジャズフェスティバルが24日、伊那市のいなっせで開かれました。 ジャズフェスティバルには地元のアマチュアなど4団体が出演しました。 このうち伊那中学校吹奏楽部はジャズの名曲「シング・シング・シング」などをパフォーマンスを交えて披露しました。 フェスティバルではほかに地元の愛好家で結成した伊那ウィンドジャズオーケストラと子どもたちのダンスチーム、スタジオビーチハウスのコラボレーションもありました。 ジャズフェスティバルでは華やかなステージが繰り広げられ訪れた人たちは演奏とパフォーマンスを楽しんでいました。
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トンボの楽園に児童が植樹
伊那市の新山小学校の児童が23日、新山のトンボの楽園でヤマボウシの苗木を植えました。 23日は新山小学校6年生の児童3人がヤマボウシの苗木2本を植えました。 これはトンボの楽園を管理している新山山野草等保護育成会が一帯の整備作業に合わせて行ったものです。 育成会では子どもたちの思い出づくりとして毎年植樹を行っていてこれまでに桜や紅葉などが植えられています。 今年はヤマボウシで木が大きいことから重機を使って穴を堀りそこに苗木を入れ子どもたちがスコップで土をかけていました。 育成会では、「新山は子どもの数は少ないが古里を忘れず、いつまでも大事に思ってもらいたい。」と話していました。 植えたヤマボウシは花の色が赤と白の2種類だということで、子どもたちは花の咲いたところを見てみたいと楽しみにしていました。
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伊那小学校の給食で初めて雑穀カレー
地産地消や食育の活動を地域に広げようと、上伊那農業高校作物班が取り組みを続ける、伊那雑穀カレーが25日、伊那小学校の給食に初めて出されました。 これは伊那市のい〜な雑穀ネットワークの呼びかけで給食に採用されたもので、伊那小では初めての雑穀カレーになります。 給食室では、栄養士が給食用にアレンジした雑穀カレーを調理していました。 雑穀カレーには栄養価の高いとされるもちきび、アマランサスの2種類の雑穀が使われています。 この日は上伊那農業高校作物班の生徒4人が児童に雑穀について説明しました。 子どもたちは「いただきます」の挨拶を済ませるとカレーをほおばっていました。 栄養士の服部幸教諭は「児童からの要望があれば、今後も雑穀カレーを出したい。雑穀を使ったメニューをこれからも増やしていきたい」と話していました。
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伊那市民吹奏楽団定期演奏会
伊那市を中心に活動する伊那市民吹奏楽団の定期演奏会が24日伊那文化会館で開かれました。 コンサートでは、テレビドラマや映画のテーマソングなど、9曲を演奏しました。 会場には250人ほどが訪れ、演奏に耳を傾けていました。
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西町で初の収穫感謝祭
住民が持ち寄った新米や野菜をともに味わう収穫感謝祭が24日、伊那市の西町公民館で行われました。 伊那市西町では毎年この時期に収穫した農作物を地区にある春日神社に供える新嘗祭を行っています。 これまでは地区役員だけで行っていたことから、住民参加によるお祭りにしようと今年初めて収穫感謝祭を実施しました。 会場には大きな釜が用意されおよそ200食分の芋煮汁とご飯が作られました。 これらは訪れた人たちに振る舞われ住民らが味わっていました。 感謝祭では神事も行われ、地区役員や氏子役員らが収穫に感謝していました。 西町区では「住民が集まりともに食事をすることで地域の親睦を深めていきたい。」と話していました。
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女の子がソフトボールに親しむ
女の子にソフトボールに親しんでもらう女子小学生ソフトボール教室が17日、伊那市の伊那公園屋内運動場で開かれました。 教室は小さなうちからソフトボールの楽しさを知ってもらおうと伊那市スポーツ推進委員会が開いたものです。 教室では女子児童のソフトボールチーム、アルプスいーなちゃんソフトクラブの選手に混じり初めて教室に参加した6人がボールを投げたり、キャッチしたりしていました。 はじめのうちは楽しく慣れてもらうためグローブがいらない柔らかいボールが使われます。 この教室は年末年始を除く来年2月2日までの毎週日曜日開かれることになっていて、クラブでは興味のある人はいつでも参加してほしいと話しています
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伊那まつり委員会
今年の伊那まつり委員会が19日伊那市役所で開かれ、来年は8月2日(土)3日(日)に行うことを決めました。 委員会では第41回伊那まつりの結果と実績報告が行われました。 その中で堀内潤一郎伊那まつり実行委員長から伊那まつり会長の白鳥孝伊那市長へ花火大会の一般からの協賛金協力体制の検討を求める要望書が手渡されました。 花火の協賛金は長引く景気低迷などで、今年過去最低額の1,381万円でした。 過去最高額は平成10年の2,205万円となっています。 白鳥市長は「市民の協力を得られるか検討する、安価で沢山の花火をあげられる工夫も考えていく」と話していました。 このほか委員会では、来年の伊那まつりの日程報告が行われ、8月2日(土)と3日(日)に開催することが決まりました。
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伊那保育園児がもちつき体験
伊那市山寺の伊那保育園で22日、一足早いもちつきが行なわれました。 この日は年長から未満児まで34人の園児がもちつきに挑戦しました。 伊那保育園では毎年この時期、一足早くもちつき大会を開いています。 園児達はねじりハチマキをしめて、かけ声をかけながらもちをついていました。 宮下京子園長は、「おもちがどのようにできているか知らない子どもが多い。もちつきの体験を通して、昔の様子をわかってもらいたい」と話していました。 つきあがったもちは、年長園児がきな粉と黒ゴマ、白ゴマの3種類で味付けしました。 出来上がったもちは、お昼ご飯で味わったということです。
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かんてんぱぱ小学生絵画コンクール審査
伊那食品工業株式会社が主催するかんてんぱぱ小学生絵画コンクールの審査会が22日、くぬぎの杜で開かれました。 小学生絵画コンクールは、小学生に自然や生活に目を向けもらい、ふるさと伊那に愛着を持ってもらおうと毎年開かれていて、今年で9回になります。 市内の全小学校と養護学校・16校から、900点を超える作品が寄せられました。 審査員は、伊那食品工業の塚越寛会長や、久保村清一伊那市教育長、洋画家の竹内徹さん、植物細密画家の野村陽子さんらが務めました。 審査員は、対象物をよく観察して描けているかなどを見ながら審査していました。 審査の結果は、12月中旬に発表予定です。 なお、伊那食品工業では、このコンクールに学校奨励賞を設け、副賞として学校が希望する備品を毎年3校に贈っています。
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高遠白山登り窯 火入れ
伊那市高遠町勝間にある白山登り窯の火入れが22日行われ、山の斜面を利用した4段の窯から煙が立ちはじめています。 登り窯は、幅3メートルで、山の斜面に沿って4段あります。 白山登り窯は、高遠焼の伝統を守っています。 22日は、見学者も大勢訪れ、興味深そうに話を聞いていました。 高遠焼は、1813年、月蔵山から高遠城へ水を引くため、美濃から陶工を招き、土管を焼いたのが始まりとされています。 明治半ばに衰退しましたが、1975年、昭和50年に復活しました。 浦野真吾さん。 復活に携わった陶芸家唐木米之助さんの孫にあたり後を継いでいます。 今回窯に入れた作品は、800点。 1日かけて1220度まで温度を上げ、その後は、火の色や煙の出方をみながら1250度まで 上げていきます。 こちらが登り窯で焼かれた高遠焼です。 灯油やガスを使った窯と違い、思わぬ傑作が生まれるといいます。 熱い熱気が上に昇る性質を利用し、効率の良い点が利点という登り窯ですが、作品にも独特の風合いが漂います。 91歳になる唐木米之助さん。 頼もしそうに孫の浦野さんをみつめます。 この日火入れをした登り窯は、3日間薪を絶やさず燃やし続け、その後さまし、12月初旬に窯出しを予定しています。
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伊那市上半期CO2排出量約7,000t削減達成
伊那市は、平成30年度までのCO2削減目標値を6%としていて、今年4月から9月までにおよそ7,000tの削減を達成しています。 これは、13日に伊那市役所で開かれた伊那市地球温暖化対策地域エコリーダー協議会で報告されたものです。 今年4月から9月のCO2排出量は1万6千800tで、エネルギー調査を始めた平成21年度に比べておよそ4.1%削減されているということです。 しかし、ガソリンや軽油などの販売量が増加したことにより、平成24年度と比べておよそ2.6%増加したことが分かりました。 伊那市は、平成24年度から30年度までの7年間にトータルで9万8千tのCO2削減を目指しています。 協議会では今後も引き続き、エコ講習会や環境に関するPR活動を実施して、今年度10月から3月までに、1万2千tのCO2削減を目指すとういことです。
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文科大臣表彰受賞を報告
伊那市の東部中学校と伊那東小学校は、15日白鳥孝市長と久保村清一教育長に文部科学大臣表彰の受賞を報告しました。 15日は、東部中の百瀬秀明校長と伊那東小の小林克彦校長らが市役所を訪れ、受賞の報告をしました。 東部中は、学校給食表彰を、伊那東小は、リデュース・リユース・リサイクル推進功労者表彰を受賞しました。 白鳥市長は、「学校の取り組みも見える化することにより児童や生徒にわかりやすく伝わる。給食や省エネ活動は、理科そのもので、学習にも生かされているのではないか。」と両校の受賞をほめたたえていました。
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入野谷山頂上へと続く登山道 新たに設置
伊那市長谷の分杭峠周辺の観光などにつなげるため、標高約1700メートルの入野谷山頂上へと続く登山道が新たに作られました。 登山道はゼロ磁場のシャトルバス駐車場付近から頂上付近までで全長3.7キロが開設されました。 分杭峠周辺整備の一環として、伊那市長谷総合支所の産業振興課職員が中心となって今年9月から作業を進めてきました。 この日は、職員が実際に登山道を歩き、案内看板を設置しました。 道の途中には、長谷の集落や美和湖が見渡せる『風の丘』、2本の大きなカツラの木を、座ってじっくり眺めることができる『結の桂』、湧水を飲んで一息できる『希望の泉』などのスポットが設けられました。 入野谷山頂上から、尾根伝いに南に1.3キロ歩くと、南アルプスや中央アルプスが見渡せる大パノラマが広がります。 伊那市長谷総合支所では、分杭峠を訪れた観光客の散策道や、小中学校の遠足、予備登山などに活用してほしいとしています。 登山道は冬の間通行禁止ですが、来年のGW頃には利用できるようにしていくということです。
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東春近小学校 創立140周年記念式典
伊那市立東春近小学校の創立140周年記念式典が16日学校で行われ、児童や保護者が節目を祝いました。 式典は、140周年記念事業の一環として実行委員会が開いたもので児童や保護者、地域住民など700人余りが出席しました。 東春近小学校は、明治6年1873年に殿島学校として創立され、明治22年に東春近小学校となり、明治44年に現在の位置に移転しました。 これまでの卒業生は約1万1千人となっています。 式典では、子供達が総合学習のまとめや合唱など、学年毎に発表しました。 このうち、一年生は、昔のあそびについて調べた事を模造紙などにまとめ発表し、竹馬やコマ、けん玉等を披露しました。 また、18年間リンゴ学習の為に畑の提供や指導などをしている、伊藤一路さん・豊子さん夫妻に感謝状が贈られました。 清水稔校長は、「通学路での見守りや、リンゴ学習など地域の人達の支えがあり、今の学校がある。今後も、地域の人達と共に歩む学校にしていきたい」と話していました。
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伊那市成人式「一本化できず」
伊那市の成人式のあり方について検討してきた委員会は、「開催方法、開催日を一本化することはできなかった」として、これまでどおり、地区単位での開催とする方針をまとめました。 20日夜は伊那市役所で、今年3回目の成人式あり方検討委員会が開かれ、これまでの検討のまとめを行いました。 成人式について委員からは、合併後の市民の一体感の醸成や記念品などの不平等さを解消するために、全体で一本化するのが望ましいとする意見がある一方、地区ごとに開く方式で5年経過し定着しているとして、これまでどおり分散して実施することを望む声が出されました。 結果、委員会では、開催方法、開催日などを一本化することはできなかったとして、今すぐに開催方法などを変更する時期ではないとしました。 これまでどおり伊那市が成人式を主催し、今後できるところから取り組んでいくことが望ましいとしています。 検討委員会では、この検討結果を踏まえて、伊那市に今後の方向性を決定して欲しいとしています。 委員会の検討結果は、26日の教育委員会に諮り、来月上旬に白鳥孝市長に報告されます。
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議会改革特別委 政治倫理条例案まとまる
伊那市議会の議会改革特別委員会が19日伊那市役所で開かれ、12月議会に提出する政治倫理条例案がまとまりました。 委員会ではこの条例案について新たに議員を目指す市民の立候補を妨げるものではないとの認識で一致しました。 政治倫理条例案は議員がその地位を利用して利益を得ることを防ぐために定められるものです。 条例案では「自らもしくは配偶者が企業を経営する場合などは市の行う工事などについて契約を辞退し市民に疑惑の念を生じさせないように努めなければならない。」とあります。 委員会ではこれが新たな議員の立候補を妨げることにつながるかどうかについて意見が交わされました。 委員からは「議員として公正に責務を果たすためのものであり、立候補を妨げるものではない。」との意見が出され了承されました。 議員が守るべき倫理基準を定める条例案は12月議会に議員提案されることになっています。
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佐治妙心さん紙芝居読み語り
静岡県にある妙蔵寺の住職、佐治妙心さんの平和紙芝居の読み語りが19日伊那市のいなっせで行われました。 19日は、佐治さんが、自身が制作した紙芝居「さくらの祈り」の読み語りをしました。 さくらの祈りは、第二次世界大戦で長崎に投下された原爆で亡くなった嘉代子(かよこ)という女学生とその家族の思いが実話をもとに描かれています。 嘉代子の母親は、原爆投下後娘を探し続けます。 母親は、娘を追悼しようと桜の木を学校の校庭に植樹します。 その桜は嘉代子桜と呼ばれ、今でも長崎県の小学校にあるということです。 佐治さんは現在26歳で、12歳の時に出家し、命の尊さと戦争の悲惨さを伝えようと、国内外で手作りの紙芝居の読み語りをしています。 佐治さんは、「普段の生活の中にも嫉妬やねたみといった戦争の芽が潜んでいる。認め合い、褒めあえる思いやりの心を育んでいくことが大事」と話していました。
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商売繁盛を願うえびす講祭
商売繁盛と五穀豊穣を願うえびす講祭が19日伊那市西町の恵比寿神社で行われました。 19日は午後5時に宝投げが行われ多くの人が集まりました。 えびす講祭は住民有志でつくるルネッサンス西町の会が行っています。 恵比寿神社ができた大正時代から続く行事だということで、毎年農業が一段落した11月19日に行われます。 宝投げではお菓子や餅と一緒に景品と交換できる券が投げられ、訪れた人は、福を呼び込もうと手を伸ばしていました。 境内には福引や甘酒などの屋台が並び、訪れた人でにぎわっていました。
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高遠城址公園 桜の冬支度
来年の観桜期に向け、伊那市高遠町の高遠城址公園では本格的な冬の到来を前に桜の冬支度が始まっています。 20日は、桜守の稲辺謙次郎さんら3人が高所作業車で雪に備える為の作業を行いました。 冬支度は毎年11月中旬から始まっていて、枯れた枝を払ったり伸び過ぎた枝を剪定し、切り口には枝が腐らないよう殺菌防腐剤が塗られていました。 これは、雪の重みで枝や幹が傷まないように行われているもので、来年の春、見事な桜を咲かせるために欠かせない作業です。 公園内には、およそ1500本の桜がありバランスを確認しながら支柱が立てられていました。 稲辺さんは「毎年雪が心配。雪の重みでおれそうな枝には、すべて支柱を立てていきたい」と話していました。 高遠城址公園での作業は、来月中旬まで行われます。 年明けからは、市内各地の桜の木を見て回るということです。
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病に負けず ワラ細工の宝船づくり
伊那市東春近の稲ワラ工芸品づくり名人、田中豊文さんは、正月用の縁起物、宝船の制作に取り組んでいます。 田中さんは去年3月上伊那農業委員会協議会から稲ワラ工芸品づくり名人に認定されています。 現在79歳で子どもの頃からワラで草履を作っていて会社を早期退職した55歳の時から本格的にワラ細工を始めました。 作っているのは来年の干支にちなみ午の乗った宝船です。 去年6月に肝臓を悪くして透析をするようになったため縁起物の宝船を作るのは1年ぶりです。 これまでに癌の手術で入院したこともあり体調が思わしくない日々が続きましたが、好きなワラ細工をもう一度やってみたい。 友人知人にワラ細工を贈り喜ぶ顔が見たいとの思いから再び制作に取り組むようになったといいます。 田中さんは今も週に2回透析をしていますが、年内中に50個の宝船を作ることにしています。 そして「来年は馬年きっとうまくいく」の言葉を胸にワラ細工作りに励みます。
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あったかご近所ねっと 集計結果
伊那市日影の日影地域支え合い体制づくり委員会は19日、「あったかご近所ネット」実施に向けた具体的な協議を行いました。 「あったかご近所ネット」は生活の中でちょっとした困りごとを「お互いさま」の気持ちで隣近所、支え合うことを目的としています。 これは、伊那市社会福祉協議会が平成25年度重点事業として行っているものです。 日影区の緑ヶ丘、大宮地区は140戸中55戸が高齢者世帯となっていて、今回の事業のモデル地区に選ばれました。 8月に住民説明会が行われ、10月には「あったかご近所カード」が配布されて、困っている内容や、手助けできることなどを調べました。 カードは全部で400枚配られうち回答は95枚でした。 集計の結果、困っているは8枚で手助けできるは35枚でした。 困っている内容にはゴミ出しや庭木の手入れなどがありました。 「あったかご近所ネット」は来年度からの実施を目指していて、次回は組み合わせなどが決められます。
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パトカー形の安全運転啓発看板設置
伊那市高遠町的場地区の住民有志は、制作したパトカー形の安全運転啓発看板を、伊那市高遠町の国道152号沿いの耕作地に19日設置しました。 この日は、的場地区有志のメンバー6人が、1カ月半かけて制作した高さ2メートル20センチ、長さ4メートル70センチのパトカ形の看板を設置しました。 これは、直線でスピードの出やすい国道152号を走るドライバーに安全運転を心掛けてもらおうと設置したものです。 パトカー形の看板は、実際のパトカーとほぼ同じ大きさで、夜光反射材を使用していて暗くなると光ります。 伊那警察署によりますと、今回看板が設置された国道152号沿いは、今年に入って22件の交通事故が発生しています。 22件のうち11件は、ドライバーの速度超過などによる単独の事故です。 的場地区有志代表の矢澤親男さんは「看板を見てスピードの出し過ぎやマナーを意識してもらいたい」と話していました。
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一の会がたかずやの里で子ども達に夕食ふるまう
伊那飲食店組合の有志でつくる一の会のメンバーが11日、伊那市富県の児童養護施設たかずやの里で子ども達に夕食をふるまいました。 この日は、一の会のメンバー7人のうち、5店舗の6人がたかずやの里を訪れ、手作りの料理をふるまいました。 一の会による夕食作りの活動は今回で32回目です。 メニューは、握り寿司、天ぷら、アサリの潮汁、ケーキです。 子ども達はプロの料理人の作る料理を味わっていました。 一の会代表の林孝司さんは「一生懸命作った料理です。ケーキは少し早いクリスマスプレゼント。おなかいっぱい食べてください」と話しました。 一の会では、若い世代にもこの活動を受け継いでいきたいとしています。
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スバル信州支部が伊那市社会福祉協議会に寄贈
全国スバル販売労働組合のスバル信州支部は12日、万が一の災害時に役立ててもらおうと、伊那市社会福祉協議会にポータブル発電機を寄贈しました。 この日は、井上恵介執行委員長ら3人が伊那市社会福祉協議会を訪れ、伊藤隆(たかし)会長にスバル製のポータブル発電機1台を寄贈しました。 今回の寄贈は、富士重工関連労働組合連合会の結成40周年を記念して行われたものです。 伊藤会長は「利用者が安心できる設備が求められているので、有効利用したいです」と話しました。 今回寄贈されたポータブル発電機は、軽量で静粛性に優れていて、パソコンにも使用できるということです。 伊那市社会福祉協議会では、発電機を市内の老人福祉施設に置き、地震や台風などの災害時に備えるということです。
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ザゼンソウ群生地で木道整備
伊那市横山のザゼンソウ群生地で17日、木道の整備作業が行われました。 作業には横山区民などおよそ70人が参加しました。 一帯はザゼンソウの群生地で木道の整備はこれまで設置されていたものが古くなったため行われたものです。 事業費はおよそ150万円でそのうちの半分は県の元気づくり支援金があてられています。 使われている木材は上伊那産のカラマツで木道は幅およそ1・2メートル、長さは100メートルあり、散策しながらザゼンソウを楽しめるようになっています。 横山区ではこの一帯を地域の憩いの場とともに、多くの人が訪れる名所にしていきたいとしています。
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南アで遭難 1人行方不明
11日に一人で南アルプス仙丈ヶ岳に入山し行方がわからなくなっていた男性とみられる遺体が18日、仙丈ヶ岳6合目付近で見つかりました。 伊那警察署の発表によりますと行方がわからなくなっているのは神奈川県藤沢市に住む59歳男性です。 男性は11日に単独で仙丈ヶ岳に入山し13日に下山予定でした。 今朝6時から警察や南アルプス北部地区山岳救助隊などが捜索しました。 午後0時過ぎ仙丈ヶ岳六合目付近の稜線から西側におよそ100m下で、心肺停止状態で見つかり死亡が確認されました。 伊那署では行方不明者の男性とみて調べを進めています。