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山荘ミルク バラ見ごろに
伊那市横山の山荘ミルクのバラが見ごろを迎えています
山荘ミルクでは、7年ほど前からバラを中心に季節の花を楽しむことができる庭づくりをしています。
およそ5千坪の庭園には、バラや山野草など、250種類の草木が植えられ、この時期はバラが見ごろを迎えています。
山荘ミルクの向山美絵子さんは「標高1000メートルのこの場所で花を楽しみながら、気持ちいい時間を過ごしてもらえたら」と話していました。
バラの見頃は7月中旬ごろまでで、この後はアジサイが咲きはじめるということです。 -
「現金受取型詐欺防ぐ」アルプス中央信用金庫に感謝状
高齢者などの自宅を訪れ、言葉巧みに金をだまし取る現金受取型詐欺。
この詐欺を未然に防いだとして、アルプス中央信用金庫伊那北支店に27日伊那警察署から感謝状が贈られました。
この日は、伊那警察署の田中泰史署長から、アルプス中央信用金庫伊那北支店の池田和彦支店長に感謝状が贈られました。
あるしん伊那北支店では、伊那市内の80代男性が、窓口で現金100万円を引き出そうとしたところ、対応した女性職員が不審に思い上司に相談し、詐欺を未然に防いだという事です。
80代男性は、自宅を訪れた男に、「訪問販売の未払い金、200万円を用意するよう」言われたという事です。
あるしんでは、定期的に詐欺に関する研修を行っていて、不審な点があった場合はすぐに相談するよう職員に指示しているという事です。
伊那警察署管内の受取型詐欺被害は、今年に入り3件発生し、被害額はおよそ700万円となっています。 -
西箕輪ふるさと講座 羽広獅子舞
伊那市西箕輪に伝わる、羽広の獅子舞について学ぶ「ふるさと講座」が23日、西箕輪公民館で開かれました。
ふるさと講座は、地域の歴史について理解を深めると共に、伝統の重さを改めて感じてもらおうと、伊那市公民会運営協議会が毎年2回、開いています。
今回の講座は、市の無形民俗文化財に指定されている羽広の獅子舞をテーマに開かれ、保存会のメンバーが舞を披露した他、歴史や踊りの特徴などを解説しました。
羽広の獅子舞は、江戸時代初期の1613年に、仲仙寺の再建を祝い、舞ったのが始まりと言われています。
以来、羽広では、毎年1月15日に近い日曜日に、雄獅子と雌獅子の舞合わせを仲仙寺で行っていて、来年は400年の節目迎えます。
羽広獅子舞保存会の城取誠さんは、「獅子の頭は、口で噛んで固定して舞う。一回踊ると、足腰の披露もあるが、顎が疲れて、体力を消耗する事が多かった」と話していました。
また、「雄獅子、雌獅子は地区で担当が決まっている。
互いに意識してきた事で、舞の技術や、地域の結束につながってきた」と話していました。 -
登山を前に西箕輪中で西駒山荘トイレ使用法説明会
6月26日からの西駒登山を前に、伊那市の西箕輪中学校で25日、トイレの使用方法についての説明会が開かれました。
西箕輪中学校では、毎年2年生が西駒ヶ岳登山を行っています。
25日は、西駒山荘でのトイレの使用方法について、山荘を管理する宮下拓也さんが説明しました。
宮下さんは「トイレが嫌だからといって水分を取るのを控えると、脱水状態になってとても危険。平地にあるような快適なトイレではないが、明るく清潔なので、気兼ねなく使ってください」と話していました。
登山を予定している中学校のうちトイレ休憩などで西駒山荘を利用するのは4校で、このうち西箕輪中学校だけが西駒山荘に宿泊することになっています。
宮下さんは「来年、山荘は改修されることになっているので、歴史ある石室に宿泊できるのはみなさんが最後です」と話していました。
西箕輪中学校の登山は、7月26日、27日の2日間行われます。 -
伊那市観光株式会社 3期ぶりの赤字
伊那市観光株式会社の昨年度の売上高は、前の年と比べておよそ5,900万円少ない、9億4,100万円で、営業利益は375万円の赤字となりました。
赤字となったのは3期ぶりとなります。
26日は、伊那市観光の株主総会が、伊那市の羽広荘で開かれました。
前の年と比べて売り上げが減少した主な施設の減少額は、羽広荘260万円、高遠さくらホテル1,700万円、入野谷1,600万円などとなっています。
主な要因として、東日本大震災の影響を受け、春から夏にかけての最盛期に売り上げが減少したこと、分杭峠のパワースポットを訪れる観光客の減少などを挙げています。
今年度の事業計画として伊那市観光では、▽外国人旅行客の誘致、▽若い世代を対象とした山岳観光受け入れのための施設やサービスの改善 など、伊那市が目指す観光ビジョンに合わせた受け入れ体制を確立していく考えです。
他にも、株主と経営者の分離など、民間経営のノウハウを導入するための研究を行うとしています。 -
中国の修学旅行 初の受け入れ
伊那市は、外国人観光客を誘客するインバウンド推進事業として、中国の小学校の修学旅行の受け入れを26日初めて、伊那市の高遠小学校で行いました。
26日は、中国の小学3年生から6年生にあたる児童33人が高遠小学校を訪れ、5年生と交流しました。
伊那市では、国外に伊那市の魅力を発信していこうと、昨年度からインバウンド推進事業として中国の教育関係者の視察受け入れなどに取り組んでいて、26日はその成果として初めて中国の教育旅行団を受け入れました。
中国の小学生は、修学旅行として日本を訪れ、その一環で高遠小の児童と交流をしました。
25日は伊那市高遠町のさくらホテルに宿泊したということです。
児童たちは、習字や折り紙で日本の文化に触れました。
習字の授業では、一文字ずつ交代で「交流」という漢字を書いたり、自分の名前を書いた紙を交換していました。
折り紙では、手作りの袋に、一緒に作った折り紙を入れ、プレゼントしました。
7月には市内の中学校で中国の4つの中学校を受け入れることになっています。
伊那市では、中国と台湾を主なターゲットに、教育関係の他、一般の観光客へも誘客をアピールしていきたいとしています。 -
市土地開発公社 財政見通し示す
伊那市土地開発公社のあり方を検討する委員会が26日市役所で開かれ、市側から存続した場合と解散した場合の財政見通しが示されました。
伊那市土地開発公社は、平成23年度末で、15か所、面積にしておよそ19万4,000平方メートル、簿価総額およそ27億円の土地を保有し、金融機関から26億円を借り入れています。
市では、一部を除き処分の見込みがないことから公社の存続にかかわらず、積極的に処分に取り組む必要があるとしています。
公社を存続させた場合、今後さらに地価が下落すれば、含み損が拡大し解散時の債権放棄額が膨らむと予想しています。
一方、解散する場合は、市が公社に代わり金融機関に25億円を返済します。
市では、一時的に市の財政を悪化させますが、保有地の売却が進むことで、改善するとしています。
第三セクター等改革推進債を活用することで、弁済の平準化、利子の1/2を国が負担する、債務が固定化されるなどトータルのメリットが大きいと分析しています。
総務省の資料によりますと平成22年度末の土地開発公社の保有地の保有額は県内19市の中で伊那市は8番目で、企業誘致などに提供できる土地造成面積は東御市、茅野市、についで3番目に多くなっています。
委員からは、「存続は厳しい状況」「公社を解散させた場合、企業誘致が鈍化しないか」などとする意見が出ていました。
委員会では、7月に開かれる3回目の会議で存続か廃止かについて方向性を示したいとしています。 -
富県南福地で花菖蒲見ごろ
伊那市富県南福地の竹松成就さんの畑では花菖蒲が見ごろを迎えています。
竹松さんの畑、およそ20アールでは紫や白などの花菖蒲が見ごろとなっています。
25日も近くの親子連れが花を見に畑を訪れていました。
花菖蒲はおよそ30種類、1500株あるということで、竹松さんは、今月いっぱいまでは、楽しめると話しています。 -
伊那市安全会議 事業内容など確認
住民の安全について考える伊那市安全会議が18日、市役所で開かれ、今年度の事業内容などを確認しました。
18日は、市の職員や警察、消防団などおよそ20人が出席しました。
安全会議は、交通安全部会、産業安全部会、防火防犯部会など6つの部会を設けています。
18日は、平成23年度の活動報告と24年度の事業内容を確認しました。
このうち交通安全部会は「去年の交通事故死者数は前の年より5人多い10人と激増し、非常事態宣言を発令する事態となった。今年度は、高齢者の交通事故防止を重点課題とし、事故の抑止を図りたい」としています。
他に防火防犯部会は「昨年度、伊那署管内における振り込め詐欺被害認知件数は6件で、総額460万円の被害があった。被害を未然に防げるよう、引き続き広報活動に力をいれていきたい」としています。 -
伊那北保育園で交通安全教室
伊那市の伊那北保育園で22日、交通安全教室が開かれました。
教室は、小さいうちから交通安全について学んでもらおうと、伊那市北部安全協会が開いたものです。
22日は、未満児から年長園児までのおよそ90人が、交通安全についての話を聞きました。
このうち長野県交通安全教育支援センターの木下小由美さんは、道路の歩き方について、ぬいぐるみなどを使って分かりやすく紹介しました。
木下さんは「横断歩道を渡る時は、青になっても飛び出さないでください。渡る時も左右をみながらわたりましょう」と話していました。
伊那北保育園の伊藤ちと世園長は「正しい交通ルールを身に付け、事故から自分の身を守れるようになってほしい」と話していました。
伊那市内の保育園では、年2回交通安全教室が開かれます。 -
梅雨の晴れ間 富県小で水泳の授業
梅雨の晴れ間となった25日、伊那市の富県小学校で水泳の授業が行われました。
3時間目の授業では、2年生と3年生が水泳を楽しみました。
富県小学校では12日にプール開きを行いましたが、授業ができる水温、気温共に23度以上をなかなか超えず、今シーズンは25日が2回目の水泳の授業です。
今年から25メートルプールを使用する3年生は、水に顔を付ける練習や、蹴伸びの練習を行いました。
25日の伊那地域の最高気温は27,7度と7月中旬並みで、児童らは日差しを浴びながら水の感触を確かめていました。
富県小学校の水泳の授業は、週3回程度8月末まで行われるということです。 -
あじさい寺あかり館オープン
あじさい寺として知られる伊那市西春近の深妙寺に珍しい行燈や、ランプなど灯り器具を展示する、あじさい寺あかり館が25日、オープンしました。
あかり館には、江戸時代の物を中心に油を使って火を灯す灯り器具が並べられています。
あじさい寺あかり館は、伊那市西春近の深妙寺駐車場の北側に建てられています。
オープンの25日は、主婦らが訪れ重盛快典住職から灯り器具の説明を受けていました。
重盛住職は釈迦の教えで、心のこもった行いを意味する、「貧者の一燈」という言葉を大切にしていることから、灯り器具に興味を持つようになり、30年ほどかけておよそ1500点を集めました。
あかり館にはそのうちおよそ300点が展示されていて随時入れ替えていくということです。
雁足短檠は、江戸時代のお茶会などでよく使われたという油を使って火をつけるもので雁の足の形をしていることから、こう呼ばれるようになりました。
150年ほど前の外国製のピアノにはロウソク立てがついていて作曲家でピアニストのショパンもこの型のものを愛用していたといわれています。
その他、館内には灯り器具が描かれた浮世絵の掛け軸なども展示されています。
あじさい寺あかり館は、7月20日まで毎日開館していてそれ以降は予約制となります。
入館料は「備えられた賽銭箱に気持ちだけいれてもらいたい」と話しています。 -
笠原川音頭の踊り完成
伊那市美篶の笠原ふれあい交流センターで24日ホタル祭りが開かれ、新しく完成した笠原川音頭の踊りが披露されました。
ホタル祭りは、笠原川を守る会を中心に伊那市美篶の笠原区民が毎年開いているもので、今年で19回目です。
今回は、地区住民らが作った笠原川音頭に合わせた踊りが新しく完成し、区内の子どもたちが披露しました。
踊りを考えたのは、現代舞踊伊駒流舞踊会宗家家元の伊駒寿宜さんで、子どもからお年寄りまで一緒に楽しめる踊りにしたということです。
笠原ふれあい交流センター横には笠原川が流れ今の時期、ホタルを楽しむことができます。
笠原川は農業用排水路で平成16年に改修工事が行われました。
その際、区民がここに生息していた生き物を別の場所に移し、工事終了後戻す作業が行われました。
以降笠原川を守る会を中心にホタルが生息しやすいような環境整備に取り組んでいます。
守る会では、「今はまだ数えるほどですが蒸し暑くなり、たくさんホタルが出てくれるこれからが楽しみです。」と話していました。 -
キャッシュカード譲渡で書類送致
伊那警察署は25日までにオレオレ詐欺に使われた口座のキャッシュカードを第三者に譲り渡した容疑で伊那市の男を長野地方検察庁伊那支部に書類送致しました。
伊那警察署の発表によりますと、書類送致されたのは伊那市在住で会社員の男42歳です。
この男は貸金業者を名乗る男から現金30万円の融資を受ける約束で去年2月に自分名義の預金口座のキャッシュカード1枚とその暗証番号を書いた紙を東京都内の氏名不詳の人物に宅配便で送ったものです。
この口座が他県で発生したオレオレ詐欺で利用されたことが判明し書類送致したもので男は容疑を認めているということです。
伊那署では、預貯金通帳やキャッシュカードを第三者に譲りわたすことや、その目的で口座を開設することは犯罪だと認識してもらいたいと改めて呼びかけています。 -
災害危険箇所パトロール
6月の土砂災害防止月間に合わせ、伊那市などは26日、土砂災害の危険箇所のパトロールを行いました。
災害危険箇所パトロールは6月の梅雨の出水期に合わせて、伊那市と伊那建設事務所が毎年行っています。
26日は、伊那市消防団などから30人ほどが集まり、市内8か所の土石流危険箇所をまわり、河川の状況や避難経路を点検しました。
このうち高遠町勝間では、土石流危険区域に指定されている後沢川を確認しました。
斜面の勾配が急なため、崩壊が生じて流れがせき止められる恐れがあるということで、避難経路などについて話しました。
参加者からは、「パトロールに地域の人も参加してもらい、情報共有をしたらどうか」という意見も出されていました。 -
伊那市中央区 水防準備訓練
災害時に備え伊那市中央区の住民は17日、水防準備訓練を行いました。
17日は、区内に住む建設業者や看護師などでつくる救助支援隊のメンバーおよそ20人が参加しました。
訓練は、この時期と9月の年2回行われています。
17日は、大雨に備えて土嚢作りを行いました。
メンバーは交代で袋に砂を入れ、およそ200個の土嚢をつくりました。
中央区では今年度、災害時に備え安心安全なまちづくり活動支援事業を活用して、テントとプロジェクターを購入しています。
訓練では、テントの組み立て方を確認していました。
中央区では「訓練を定期的に行い、住民の災害に対する意識を高めていきたい」としています。
最後に、今年度購入したガス釜を使って炊いた米を、参加者全員で味わっていました。 -
小型ポンプは西春近分団2部、自動車は竜東分団1部
伊那市消防団のポンプ操法大会が24日市役所で開かれ、小型ポンプ操法の部で、西春近分団第2部が、自動車ポンプの部は2年連続で竜東分団第1部が優勝しました。
市役所西側駐車場で開かれた大会には、小型ポンプ操法の部に25チーム、自動車ポンプの部に10チームが出場しました。
大会は、毎年この時期に開かれていて、各チームとも4月中旬から練習を重ねてきました。
中には冬から準備をしたチームもあったということです。
消防団のポンプ操法は、いざというときのために安全・確実・迅速が大きなテーマで、審査のポイントもスピードや規律、安全性に置かれています。
競技の結果、小型ポンプの部で、西春近分団第2部が、自動車ポンプの部は、2年連続で竜東分団第1部が優勝し上伊那大会出場を決めています。 -
伊駒舞踊会が現代舞踊発表会
伊那市の伊駒寿宣さんが宗家家元をつとめる伊駒流舞踊会の現代舞踊発表会が24日伊那市の伊那文化会館で開かれました。
伊駒流舞踊会は、平成元年に伊駒寿宣さんが宗家家元になって、今年で24年目になります。
現代舞踊発表会は、2年に1度開かれていて、伊駒さんが指導している21の団体から今回は、70人が舞踊を披露しました。
伊駒流現代舞踊は、気持ちを形に表して演じる舞踊芝居で、一つの曲で男女役が別々の振り付けで踊るのは、全国的に見てもここだけだということです。
出演者たちは、演目に合わせた着物をまとい、小道具などを使いながら洗練された動きを披露していました。 -
伊那市ファミリーサポートセンター事前講習
急な用事などで、子供のめんどうを見る事が出来ない親の代わりに子守をする、伊那市ファミリーサポートセンター協力会員の講習会が、20日、市役所で開かれました。
この日は、今年度初めての講座が開かれ、市内在住のおよそ20人が参加し、離乳食の与え方や作り方などについて話を聞きました。
伊那市ファミリーサポートセンターは、2006年に始まり、子どもを一時的に預かってほしい親が依頼会員に、自宅で子供を預かる事が出来る人が協力会員となり、有償で子育ての手助けを行います。
このうち、子供を預かる協力会員となるには、子供の食事や、病気やケガの対応など、全4回の講座を受講する事が必要です。
参加したある女性は、「もう一度子育てをするつもりで参加した。少しでも地域の子育てに協力していきたい」と話していました。
伊那市によりますと、協力会員は、81人の登録があり、昨年度はおよそ150件の利用があったという事です。 -
文化祭にあわせ伊那北高OB作品飾る
伊那北高校の文化祭ペン祭にあわせたOB展、薫ヶ丘美術展が23日と24日の2日間、伊那北高校薫ヶ丘会館で開かれています。
会場には、伊那北OBで美術の世界で活躍するプロからアマチュアなどの芸術作品43点が飾られています。
油絵を中心に書や工芸作品、漫画もあります。
この作品展は、高校の文化祭にあわせOBたちが作品を持ち寄り多くの人に見てもらう機会にしようと、今回で14回目をかぞえます。
ペン祭OB展薫ヶ丘美術展は、23日と24日の2日間、伊那北高校薫ヶ丘会館で開かれています。 -
早稲田大学大学院生が中央構造線エリア見学
早稲田大学の大学院生が23日、「断層の解剖」をテーマに伊那市内の中央構造線エリアを見学しました。
伊那市を訪れているのは、早稲田大学で地質などについて学ぶ大学院生19人です。
早稲田大学教授で日本ジオパーク委員会委員の高木秀雄さんが、伊那市高遠町や長谷の中央構造線エリアを研究対象としていることから高木さんの教室の大学院生などが訪れたものです。
最初に訪れた伊那市高遠町の三峰川沿いでは、熱や圧力によって形が変わった「変成岩」と呼ばれる岩を調べていました。
高木さんは「この周辺では違う種類の変成岩が同じ場所から出ている。とても興味深い場所」と説明していました。
大学院生らは岩を砕いて、含まれている成分をルーペで調べていました。
ある院生は「中央構造線上というこの場所ならではの地形を調査することができて良かった」と話していました。
高木さんは「このジオパークの中には5つの露頭がある。中央構造線を知る上でとても重要な場所」と話していました。
またこの日は、ジオパークの見所を高木さんから学ぼうと、地元のジオパークガイドも参加していました。
参加したあるガイドは「変成岩が見られる場所が意外なところにあることがわかった。ガイドをするための知識を広げられたと思う」と話していました。
南アルプスの世界自然遺産登録を目指す伊那市では「今回の早稲田大学だけでなく、学習の場として広く活用していけるよう取り組んでいきたい」としています。 -
長野県華道教育会伊那市部第14回華道展
長野県華道教育会伊那支部は、第14回華道展を23日と24日の二日間、伊那市のかんてんぱぱホールで開いています。
会場には69点の生け花が展示されていて、その中の13点は合作です。
上伊那の10の流派で組織する長野県華道教育会伊那支部は2年に一度華道展を開いています。
この作品は池坊の5人の合作です。
ササユリや松を使い、室町時代からの伝統的な生け方で、山の情景を表現しているということです。
伊那支部長の野溝淳子さんは、「それぞれの流派の個性を見て、生け花をやってみたいという気持ちになってもらえたら」と話していました。
野県華道教育会伊那支部第14回華道展は24日までかんてんぱぱホールで開かれています。 -
中村眞さん特別講演 父・喜平を語る
伊那市創造館で開かれている伊那市出身の彫刻家、中村喜平の特別展に合わせて、二男で日本画家の中村眞さんの特別講演会が23日に開かれました。
会場にはおよそ40人が集まり中村さんの話に耳を傾けました。
中村喜平は伊那市出身の彫刻家で、JR伊那市駅や駒ヶ根駅の前などに作品が飾られています。
二男の眞さんは、栃木県在住の65歳で、画家になる前は父の彫刻制作を手伝っていたということです。
中村さんは高校時代に父と交わした会話について「作品制作に終われピリピリしている時でも私の質問には答えてくれた。真剣に答えてくれた父の姿は、今でもよく覚えている」と話していました。
埼玉県川口市で喜平が作品作りをしていた当時のエピソードについて「当時は高速道路がなく、伊那市で個展を開くために8時間かかった。父とは車の中で喧嘩もしたが、運転中みかんを食べさせてくれるなど優しい一面もあった」と話していました。
中村さんは「直接言わなかったが、父は縁の下の力持ちの大切さを教えてくれた。私もその大切さを教えていきたいし、そういう人間になれるよう努力したい」と話していました。 -
弥生祭 今日から一般公開
伊那市の伊那弥生ヶ丘高校の文化祭、第53回弥生祭の一般公開が23日から始まりました。
今年の弥生祭のスローガンは去年の学校創立100周年の先へ向かっていこうと「ぶっとべ弥生!駆け抜けよう その先へ」です。
北側の教室棟壁面に展示されているモザイクアートは、アメリカのミュージシャン、レディーガガをモチーフに、全校生徒で7万6千枚ほどの折り紙を使って制作しました。
12月に修学旅行を控えている2年生は、旅行先となっている九州などをテーマに展示をしています。
このうちF組では、長崎や広島の被爆電車をダンボールで再現しました。
中に乗ることができ、人力で動きます。
C組では、長崎のうどんなどを提供していて、家族や同年代の若者でにぎわっていました。
第53回弥生祭の一般公開は、24日午後2時までで、吹奏楽や演劇などの発表が予定されています。 -
高校野球 箕輪進修高校が開幕試合
7月7日に開幕する、第94会全国高校野球選手権長野大会の組み合わせ抽選が24日、松本市で行われました。
箕輪進修高校は、開幕試合となっています。
上伊那8校の組みあわせを日程順にお伝えします。
7月7日(土)箕輪進修が飯山と対戦します。
7月8日(日)赤穂が坂城と、上伊那農業が木曽青峰と、駒ケ根工業が臼田と対戦します。
7月9日(月)伊那北が軽井沢と対戦します。
7月10日(火)高遠が須坂東と対戦します。
7月11日(水)伊那弥生ヶ丘が篠ノ井と塩尻志学館の勝者と対戦します。
7月12日(木)辰野が須坂園芸と岩村田の勝者と対戦します。 -
東春近ハイキング 地域の魅力再発見
伊那市東春近公民館主催の東春近ハイキングが24日行われ、地元住民など120人が地域の魅力に触れました。
東春近ハイキングは、今回で32回目をかぞえる毎年恒例の行事です。
ウォーキングで健康増進を図るとともに、地域の魅力を再発見してもらおうと、東春近公民館が行っています。
毎回コースを変えて行われていて、今回は、原新田・榛原・車屋地籍を中心とした全長約10キロのコースを歩きました。
昔、二股の松があったという一本松では、原新田発祥の地と刻まれた石碑の前で、地域の古老、伊東友佐郎さん(90)から当時の話を聞きました。
一本松の地名の由来となった二股の松は、昭和のはじめ頃、雷が落ちて焼けてしまったということです。
一帯は、地域の憩いの場所として、伊東さんらが整備し、冬はスケート場、春は花見が行われていたということです。
今回のハイキングでは、地域のこうした旧跡など10箇所を巡りました。
ある参加者は、「天候にも恵まれ、知らない歴史もわかりとても勉強になった」と話していました。 -
伊那北と伊那弥生 23日から文化祭一般公開
伊那市の伊那北高校と弥生ヶ丘高校の文化祭の一般公開が23日、24日の2日間、行われます。
22日は、伊那北高校の生徒が、伊那北駅からいなっせまでを市中行進しました。
生徒らは、女装やアニメのキャラクターの格好をしながら来場を呼び掛けていました。 -
伊那市環状南線 平成32年度完成目指す
伊那市は、平成32年度を目標に現在平成大橋東端で国道153号とT字につながっている環状南線をさらに東に伸ばし、市道原田井1号線に連結させる伊那市幹線道路網整備計画の実行計画を案を22日議会に報告しました。
22日示された計画によりますと、環状南線は、現在の都市計画ルートに準拠し、JR飯田線・県道南箕輪沢渡線と交差した後、段丘の崖に沿ってほぼ直線に上がり、市道原田井1号線に接続させるルートです。
JR飯田線との交差は、立体交差だと10億円のコスト高と見積もっていて、平面交差による整備が進められます。
ルートなど4つの案の中で、今回示されたものが、事業費がもっとも安く、27億4,700万円と見ています。
計画延長は、1,300メートル、道路幅は、16メートルで、メリットとして、県道との接続性が高いこと、原田井1号線と接続する環状網を形成できること、スマートインターとの一体的な利用が見込める点などが挙げられています。
伊那市は、幹線道路網整備計画の実行計画をまとめ22日議会に説明しました。
環状南線の計画もこの実行計画に盛り込まれています。
計画では、おおむね5年間の短期、10年の中期、15年の長期に区分されていて、短期計画には、平成29年度までの小黒川スマートインターチェンジの完成、環状南線の整備着手、環状北線の県への整備着手の要望、伊駒アルプスロードの国への整備着手の要望などがあげられています。
中期計画には、環状南線、環状北線の完成、長期計画には、平成40年度までの伊那バイパスの完成、伊駒アルプスロードの完成をあげています。
環状南線やスマートインターの整備は、延長された合併特例債や過疎債などを充てる計画です。
議員からは、計画を着実に実行していってもらいたいとする意見の一方で、盛りだくさんの計画だが、限られた財源の中で事業を精査して取り組む必要があるとの意見もありました。
市では、時代の変化に応じて、さらに実行計画の精度を高めていきたいとしています。 -
商工業振興条例改正案 原案通り可決
NECライティング撤退に伴う補助金返還問題を受け、伊那市が今議会に提出した商工業振興条例の条例改正案は、修正動議が出されましたが賛成多数で22日可決されました。
市側が提出した条例改正案は、市が補助金を交付した新規企業が操業開始から5年以内に撤退した場合、補助金の総額の10分の1または、撤退した前年度の補助金の2分の1以内のどちらか多い額を返還させることができるというものです。
これに対し、共産党伊那市議団は、5年でなく10年とする修正動議を提出しましたが、賛成少数で否決。
市側が提出した5年以内とする条例改正案が、賛成多数で原案通り可決されました。
共産党伊那市議団は、NECライティングの撤退で、補助金の全額返還を求めた市民の陳情を全会一致で採択していることや他の地方自治体では10年と定めているところも多いなどと議会の賛同を求めました。
しかし他の議員からは、積極的に企業誘致をするためにも5年程度にとどめるべき、条例改正は、ペナルティーを重視するものではないなどと賛同は得られませんでした。
22日はこのほか、西箕輪上戸の廃棄物埋め立ての損害賠償で、新たに2人の地権者と合意に至ったと報告がありました。
廃棄物の上に立つ家屋の解体や廃棄物除去にかかる3,450万円の損害賠償を支払う関連議案が追加提出され、全会一致で可決されました。
これで合意に至った地権者は、7人中3人となりました。
また、去年9月に起きた有印公文書偽造事件で、元職員の有罪が決定したことを受け、白鳥孝市長の監督責任として、7月の給料の10分の1、9万2,800円を減額する条例改正案も全会一致で可決し、閉会しました。
白鳥市長は閉会のあいさつで、「真摯に受け止め市民に信頼される行政運営にまい進したい」と述べました。 -
若者が中心市街地の活性化について考える
若者のまちづくり参加を目的に5月発足した若者参加のまちづくり協議会は、伊那市の中心商店街について考えるワークショップを22日、伊那市のいなっせで開きました。
協議会は、新しい公共の場づくりのためのモデル事業に採択され、5月に発足しました。
ワークショップは、若者の意見をまちづくりに活かそうと今回初めて開かれたものです。
22日は、協議会の構成団体でもある松本大学の総合経営学部の学生の他、総合学習で市街地の活性化に取り組んでいる伊那小学校5年生組の児童や地域住民などおよそ70人が参加しました。
参加者は、グループごと5つのコースに分かれ、興味を引かれた店や住民に聞き取り調査をしました。
およそ1時間、街なかで聞き取りをした後、住民の意見や自分が感じた事、今後取り組むべき課題などを模造紙にかき出しました。
最後に、初めて伊那市の商店街を見た感想や、活性化するにはどのようなことが必要かなどを、正組の児童が学生に聞いていました。
若者参加のまちづくり協議会では、伊那市通り町の空き店舗を利用して不登校の子どもなどの学習や就職支援を目的とした施設を、今年9月にオープンさせる計画で、今回のようなイベントとの連携を図りたい考えです。