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8月有効求人倍率 1.29倍
上伊那の8月の月間有効求人倍率は、前の月と同じ1.29倍となりました。
8月の月間有効求人数は3,157人、月間有効求職者数は2,442人で、月間有効求人倍率は1.29倍となりました。
全国は1.29倍、県は1.44倍となっています。
雇用情勢については、「改善の動きが緩やかになっている。物価上昇等が雇用に与える影響を注視する必要がある」として判断を据え置いています。
ハローワーク伊那では「原材料価格やエネルギー価格の上昇で経営を圧迫しているという声もあるので引き続き注視していきたい」と話していました。
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長谷保育園の園児が「ガーランド」作り
伊那市長谷の長谷保育園の園児は、地域のイベントを盛り上げようと、三角形の旗状の装飾品「ガーランド」作りを29日、行いました。
29日は、長谷保育園の園児26人がオリジナルのガーランドを制作しました。
秋から冬に長谷で行われるイベントを子どもたちと一緒に盛り上げようと、地域おこし協力隊の宮川沙加さんが企画しました。
去年は、古布で地域の人たちがガーランドを制作し12月のクリスマスイベントで飾りました。
今年は、地元の保育園児に制作を依頼しました。
園児たちは、白布に思い思いの絵や文字を書いていました。
書いた絵は、クラスカラーの三角の布にボンドで貼り付けていきます。
これをつなぎ合わせて完成です。
園児が制作したガーランドは、南アルプスふるさと祭りから名称が変更となった11月5日に開かれる長谷フェスや、12月に予定されているクリスマスイベントで飾る予定です。
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はらぺこの園児が稲刈り
29日の伊那地域の日中の最高気温は30.8度まで上がり真夏日となりました。
厳しい残暑が続いていますが、伊那市富県で園児と保護者が稲刈りを29日、行いました。
稲刈りをしたのは、伊那市手良の認定こども園「NPO法人山の遊び舎はらぺこ」の園児と保護者およそ70人です。
毎年地域の人から田んぼを借りて、コシヒカリを栽培しています。
29日は、園児と保護者が稲をカマで刈っていきました。
今年は6月の豪雨で土砂が田んぼの一部に流れこんだり夏の暑さなど、稲の生育を心配しましたが、例年並みの出来になったということです。
園児たちは、刈った稲を両手いっぱいに持って運んでいました。
収穫した米は、来月予定している祖父母参観で味わうことになっています。 -
南アルプス食害対策協議会 シンポジウム開催
高山植物の保護を目的に活動する南アルプス食害対策協議会は啓発の一環としてシンポジウムを29日伊那市のinadani seesで開きました。
シンポジウムは静岡大学客員教授の増澤武弘さんが講師をつとめ南アルプスの高山植物について講演しました。
増澤さんは植物生態学や極限環境に生育する植物の研究を専門としています。
ケショウヤナギとドロノキはおよそ2万年前の氷河期に北極圏から北アルプスの上高地まで分布が広がったことがわかっています。
南アルプスにもドロノキがあり、なぜドロノキだけが南アルプスまで分布を広げることができたのか、これから解明していきたいということです。
高山植物を理解することでより保護活動に尽力してほしいと話しました。
南アルプス食害対策協議会は関係市町村や県、信州大学農学部などで構成していて高山植物の保護をおこなっています。
今回のシンポジウムには協議会関係者を中心におよそ50人が参加しました。 -
高遠高校生徒 交流授業でオリジナルCDを制作
伊那市の高遠高校芸術コースは演奏修学旅行で長野県に来ている東京芸術大学附属音楽高校の生徒16人と交流授業を行いオリジナルCDを制作しました。
27日は高遠高校芸術コースの音楽・美術・書道コースの生徒と芸大付属高校の生徒が交流授業を行いました。
音楽コースでは演奏を録音してCDにしました。
ベルやチャイム、ギターなどを使い合同で演奏をしました。
書道コースでは芸大付属高校の生徒が自分のCDのラベルを作りました。
好みの書体を練習したあと本番の紙に筆でタイトルを書きました。
美術コースではCDを入れる袋のデザインをそれぞれ制作しました。
授業で制作したオリジナルCDは芸大付属高校の生徒が修学旅行の記念にするということです。 -
上伊那の主力品目 白ねぎの出荷作業
上伊那の野菜の主力品目のひとつ、白ねぎの出荷が始まっています。
伊那市西春近の「農事組合法人ゆいにしはる」では、15人がハウスで27日に収穫したおよそ480キロの出荷作業を行っていました。
いらない葉や皮を1本ずつ手で取り除いていきました。
根と葉を切り取る専用の機械で58センチに揃えていました。
9月20日から出荷を始め、10月中旬にピークを迎えるということです。
ゆいにしはるでは、およそ90アールの畑で白ねぎを栽培していて、11月中旬までにおよそ25トンを出荷する計画です。
先月の雹の影響で、去年より出荷量は減少するということです。
JA上伊那によりますと県内の上伊那の白ねぎの出荷量は松本に次いで2番目だということです。
今年はおよそ1,700トンを出荷し、6億4,000万円の売り上げを見込んでいます。
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ぐるっと・市街地デジタルタクシー 現状を聞き取り
伊那市議会道路・戸草ダム問題等特別委員会が28日に市役所で開かれ、ぐるっとタクシーと市街地デジタルタクシーの現状について、事業者から聞き取りを行いました。
ぐるっとタクシーと市街地デジタルタクシーは、伊那市が65歳以上の高齢者を対象に行っている交通サービスで、1回の運賃は500円、免許返納者などは250円となっています。
この日は、委員10人が、市から委託を受けている3つの事業者から利用状況や課題についての話を聞きました。
委員からの問題点についての質問に対し、事業者は「1か月に40回以上乗車する人や、生活に必要な移動以外での利用が増えている。サービスの必要な人が利用できないケースもある。」と説明しました。
ほかに、ドライバー不足が課題となっていることから、免許取得の補助など、市の協力もほしいと話していました。
特別委員会の 原一馬委員長は「現状を理解し、本当に必要としている人が利用できるサービスにつなげたい」としています。
委員会では、きょうの内容を今後、市の担当部署と共有・協議するとしています。
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リサイクル材で環境学習用モデルカー完成
来月から伊那市で行われる日産自動車の環境学習で、全国で初めて教材にリサイクル材で作ったモデルカーを使用します。5月から市内の事業所などが連携し制作を進めてきたモデルカーが完成し、27日にお披露目されました。
27日は「NISSANエコキャップ アップサイクル プロジェクト in伊那」に参加した伊那市や日産自動車、伊那市社会福祉協議会など6者の代表がモデルカーを披露しました。
モデルカーの大きさは、全長12センチ、幅5センチです。
モーターを内蔵していて、付属の充電器を接続し充電すると、およそ25メートル走ります。
プロジェクトは、プラスチックごみの削減と再利用を目指す地産地消型の環境学習を行おうと5月にスタートしました。
日産自動車では、地球温暖化や電気自動車の仕組みなどを学ぶ環境学習を15年前から行っています。
来月から伊那で開催するスクールでは、全国で初めてリサイクルの材で作ったこのモデルカーを使用します。
原料となるキャップは、市内の小学校や公民館に回収箱を設置し、およそ30万個が集まりました。
日産自動車の遠藤和志部長は「全国で行う環境学習では、一つ一つの課題を解決しペットボトルのキャップを使った物に置き換えていきたい」と話していました。
このモデルカーを使った環境学習は、10月1日に上伊那クリーンセンターで開かれる環境展の他、市内の4つの小学校で行われるという事です。 -
731部隊 最後の証言
清水英男さん。5人兄弟の次男として宮田村大田切に生まれました。
太平洋戦争終戦となる昭和20年、1945年3月。
清水さん14歳、当時の国民学校高等科2年生、今の中学2年生の時に教師の勧めで旧満州ハルピンに渡りました。
731部隊は、第二次世界大戦期の昭和11年1936年から昭和20年1945年の敗戦時まで10年間にわたり大日本帝国陸軍に存在した研究機関のひとつです。
旧満州ハルピンに本部を置いた極秘の部隊で、細菌兵器の開発や人体実験も行っていました。
被験者は主に捕虜やスパイ容疑者で拘束された中国人やロシア人、朝鮮人等で、「マルタ(丸太)」の隠語で呼ばれていました。
その中には、一般市民の女性や子供も。敗戦時、マルタは、全員殺されたと言われています。
昭和20年8月12日
清水さん
「12日の日、20人から30人のマルタの骨を拾って袋につめた」
昭和20年8月14日
清水さん
「14日の朝、拳銃と青酸化合物を渡され、捕まったら自決しろと言われた」
8月15日 終戦から78年、清水さんの終戦記念日です。 -
東春近小150周年の歌 湯澤さんと練習
伊那市の東春近小学校の児童と卒業生でシンガーソングライターの湯澤かよこさんが制作した、創立150周年を記念した歌の練習が27日に行われました。
この日は湯澤さんと歌の編曲をした伊那市在住の音楽家、深瀬人寛さんが東春近小学校を訪れました。
この歌は創立150周年記念として、学校が湯澤さんに制作を依頼して作られました。
今年2月に全校児童から募集した歌詞を選び、7月下旬に歌が完成しました。
児童達は今月から音楽の授業で練習を重ね、この日は初めて湯澤さんの指導を受けました。
完成した歌には、足踏みや手拍子でリズムを刻めるパートもあります。
湯澤さんは「揺れるブランコや給食など、いつもの学校生活をイメージしながら歌ってください」と話していました。
11月の150周年記念式典で湯澤さんと一緒に歌うということです。
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伊那市三峰川総合開発事業対策協議会
戸草ダム建設や美和ダム再開発事業について協議する伊那市三峰川総合開発事業対策協議会が伊那市役所で25日に開かれました。
協議会では、天竜川上流河川事務所と三峰川総合開発工事事務所が事業の説明を行いました。
天竜川上流河川事務所は、気候変動による河川整備の基本方針と整備計画の新たな見直しに向けた国の動向などの情報を共有しました。
三峰川総合開発工事事務所は、一時的に土砂をためておく、美和ダムのストックヤード施設の試験運用を行い、魚などへの影響はないことが報告されました。
会長の白鳥孝伊那市長は「大雨などの災害が各地で起きている。戸草ダムの建設を含めた総合的な治水対策につながるよう要望活動を強化していきたい」と話していました。
協議会にはおよそ20人が出席しました。
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保育園で消防防災体験会
伊那市消防団西箕輪分団第一部による消防防災体験会が26日に伊那市の西箕輪保育園で開かれました。
園児およそ100人が参加し、西箕輪分団の7人が講師をつとめました。
体験会では子どもたちが消防団の車に乗ったり警鐘を鳴らすなどしていました。
体験会は消防団のイメージアップを図ろうと初めて企画されたものです。
保育園に子どもを預けている団員が3人いることから西箕輪保育園で行われました。
また防災クイズが行われ火事が起きたら大人を呼ぶことなどを学んでいました。 -
まほらいな市民大学 修了証書授与式
伊那市が生涯学習の場として開いている、まほらいな市民大学と大学院の修了証書授与式が26日ニシザワいなっせホールで開かれました。
学長の白鳥孝伊那市長から修了証書が授与されました。
この日は市民大学第24期生31人と大学院第8期生6人が修了しました。
市民大学修了生を代表して小池和広さんは「新たな知識に多く接することができた。2年間の学習成果を役立てこれからも地域の活性化に貢献していきたい。」と話しました。
自分でテーマを決め、1年間研究する大学院を修了した中山恵理さんは「活動するたびに新たな発見や感動が生まれた。充実した学びを得られた」と話しました。 -
伊那養護学校 演劇を活用し表現力を高めるWS
演劇を活用し、子どもたちの表現力やコミュニケーション力を高めるワークショップが、伊那市の伊那養護学校で26日に開かれました。
ワークショップには、伊那養護学校高等部の生徒と教諭30人が参加しました。
講師を務めたのは、飯田市を拠点に、演劇の様々な要素を教育に活用するドラマ教育に取り組む小林英樹さんと、長野市を拠点に演劇を使ったワークショップを企画する若林優也さんです。
この日は、6つのグループに分かれ、ゲームを行いました。
与えられたお題を、言葉を使わずに表すゲームでは、チームごとに協力していました。
主催した長野県と県教育委員会では、文化芸術振興計画の一環として、演劇やダンスなどの手法を活用し、表現力やコミュニケーション力を高める教育プログラムを2018年度から行っています。
このプログラムは、希望のあった県内の小中学校や高校、特別支援学校に講師が派遣され、伊那養護学校を含め、15校で実施されました。
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有志が企画「ショッカクフェス」
伊那市の有志が企画したイベント「ショッカクフェス」が春日公園で23日に開かれました。
イベントには、地元飲食店のキッチンカーや、輪投げ、射的などのブースが並びました。
このイベントは、子どもたちに楽しんでもらおうと、地域の飲食店などを動画で発信しているグループが企画したもので、今年で3年目です。
企画したグループは「伊那を盛り上げられるよう、今後も継続して開催していきたい」と話していました。
会場には親子連れなどおよそ400人が訪れました。
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燈籠祭 高遠ばやし巡行
伊那市高遠町で燈籠祭の宵祭が22日に行われ、商店街にほおずき提灯が灯されました。
燈籠祭は五穀豊穣を願う鉾持神社の秋の例大祭にあわせ行われています。
この日は霜町連が高遠ばやしを演奏しながら町内を練り歩きました。
燈籠祭は、新型コロナの影響で規模を縮小して開催していましたが、今年は4年ぶりに高遠ばやしの巡行が行われました。
燈籠祭に合わせ、建福寺ではライトアップが行われました。
門前では、高遠小学校の5.6年生らが制作した経木の燈籠130基が並べられ、灯りがともされました。
石仏もライトアップされ、建福寺の門前は幻想的な雰囲気に包まれていました。
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第32回信州伊那井月俳句大会
漂泊の俳人、井上井月を偲ぶ「信州伊那井月俳句大会」が10日に伊那市のニシザワいなっせホールで開かれました。
最高賞の井月俳句大賞には、東京都の綾野まさるさんの作品「賑やかに 別れるための 西瓜切る」が選ばれました。
綾野さんは都合により表彰式は欠席となりました。
大賞をあわせ12人が受賞し、10日は出席した3人に表彰状が手渡されました。
俳句大会には高校・一般の部に321人から1,364句、小中学校の部は1,573人から2,119句の応募がありました。
信州伊那井月俳句大会実行委員会の北原明委員長は「最近は井月が広く知られるようになった。今後も多くの人に親しまれる俳句大会にしたい」と話していました。
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宮下一郎農林水産大臣が地元入り 就任報告会
第2次岸田再改造内閣で初めての閣僚入りとなった長野5区選出の宮下一郎衆議院議員が24日に、農林水産大臣就任後初めて地元入りしました。
24日は、「農林水産大臣就任報告会」が、JA上伊那本所で開かれ、宮下大臣と昌子夫人に花束が贈られました。
宮下大臣は、集まった160人の後援会員らを前に、意気込みを語りました。
宮下大臣は23日に長野県入りし、中野市のきのこ農家を視察しました。
24日は、午前中に飯田市で、午後は伊那市で就任報告会を開きました。
宮下大臣は、24日中に東京に向かうということです。 -
南福地御柱祭 里曳き・建御柱
7年毎に一度行われる、伊那市富県南福地の御柱祭で、里曳きと建御柱が24日に行われました。
三と四の柱は23日に建てられ、この日は一と二之柱の里曳きが行われました。
このうち一之柱はおよそ1キロの道のりを曳行しました。
今回の里曳きは、氏子の高齢化などの理由から、トラクターを使い柱を引きました。
里曳きの途中では、南福地の保存会のメンバーが長持ちを披露しました。
南福地の御柱祭は、諏訪大社の御柱祭の翌年に行われています。
今年はおよそ90戸が氏子になっています。
柱の長さは7年ごとに3センチずつ伸ばしていて、今回の一の柱は全長6メートル83センチです。
諏訪神社に近づくと柱に綱をつけ、氏子の人たちが引き始めました。
南福地の御柱祭の最大の見せ場であり難所の石段は、掛け声と共に一気に引き上げました。
午後2時過ぎに一とニ之柱の建御柱が始まりました。
およそ200人の氏子たちが見守る中、柱が建てられました。
御幣は南福地長持ち保存会の牛山規夫さんが打ちつけました。
つけ終わると、全員で万歳をしました。
次回の南福地の御柱祭は2029年です。
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伊那西高校定期演奏会
伊那市の伊那西高校の3つのクラブ合同の第20回定期演奏会が、伊那文化会館で18日、開かれました。
定期演奏会は、合唱クラブ、吹奏楽クラブ、お箏クラブ合同で開かれました。
新型コロナの影響でここ数年は人数を制限していましたが今年は4年ぶりに通常開催しました。
定期演奏会は、日ごろの練習の成果の発表の場として開かれていて3年生にとっては最後のステージとなります。
お箏クラブが定期演奏会に出演するのは今年で2回目で、生徒たちは、琴の音色を響かせていました。
吹奏楽クラブは、コンクールの課題曲やポップスなどを演奏しました。
合唱クラブは、コンクールの課題曲や合唱曲などを歌いました。
会場には、友人や保護者たちが訪れ、それぞれのステージを楽しんでいました。
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暑さ地蜂にも影響か…
伊那市地蜂愛好会の会員は、山で捕ったクロスズメバチ通称地蜂の巣を自宅で育てています。
今年は暑さの影響で多く会員が育てるのに悪戦苦闘しています。
伊那市地蜂愛好会会長で西箕輪の山口政幸さんです。
山口さんは、蜂を飼って65年の大ベテランで、今年は自宅の庭で6つの巣を育てています。。
40人ほどいる会員のうち7割が11月の地蜂の巣の重さを競うコンテストに向けて、餌を与えるなどして育てています。
今年は、7月からの暑さで蜂の通いが悪く、過去をみてもこのような年はないと山口さんは話します。
今月開かれた役員会で会員の半分近くが巣を駄目にしてしまったとの報告があったということです。
気温が高いため、山口さんは、毎日巣箱の周りに水をまくなどして対応してきました。
また、今年は山で巣を見つけるのにもひと苦労したということです。
日中の気温が20度から23度ほどになれば蜂の通いも良くなり大きい巣ができるのではと期待しています。
伊那市地蜂愛好会は、蜂追い文化を継承しようと活動しています。
今年の、地蜂の巣コンテストは、11月5日に西箕輪のみはらしファームで行われます。 -
パネックス 非常用のパン2万個を伊那市に寄付
伊那市東春近に工場があるパン製造・販売を行う株式会社パネックスは長期保存が出来る非常用のパン2万個を伊那市に寄付しました。
19日市役所で寄贈式が行われ株式会社パネックスの前野朝彦社長が白鳥孝市長に目録を手渡しました。
寄贈されたのは非常食用のパン2万個です。
酵母菌やバターなどを厳選し脱酸素剤を使うことで保存料を使うことなく5年間保存出来るということです。
今回贈られたパンは指定避難所になっている小中学校18か所に保管されます。
前野社長は「災害時に帰宅できなくなった子どもの非常食などに役立ててもらいたい」と話していました。
白鳥市長は「学校の防災教育にも役立てていきたい」と話しました。
株式会社パネックスは2018年から市と災害時応援協定を結んでいて、今回は長期保存ができるパンを寄贈しました。
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人権教育講演会「満蒙開拓から人権について考える」
中国東北部にかつて存在した満州国に農業移民として渡った満蒙開拓団の歴史を通じて人権について考える講演会が8月31日に伊那市のいなっせで開かれました。
講演会では「満蒙開拓から人権について考える」と題して阿智村の満蒙開拓平和記念館事務局長の三沢亜紀さんが話をしました。
三沢さんによると満蒙開拓では日本全国から約27万人の農業移民が旧満州国へ渡り、長野県からは3万3千人と全国で最も多いということです。
三沢さんは故郷に帰ってきた人たちが親族から自分だけ帰って来ことを責められ、「過酷な体験が共感してもらえなかった」と話していました。
講演会は公益社団法人上伊那教育会がひらいたものでおよそ40人が参加しました。
上伊那の教職員のほか、今年は4年ぶりに一般参加もありました。
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ミヤマシジミ復活目指しコマツナギ植付
4年前まで天竜川と三峰川の合流点付近で生息が確認されていた絶滅危惧種の蝶ミヤマシジミを復活させようと、天竜川上流河川事務所などは餌となるのコマツナギを21日現場に植え付けました。
この日は天竜川上流河川事務所や河川の除草作業を行っている守屋建設、ミヤマシジミ研究会の15人程がコマツナギの苗130本を三峰川の堤防に植えました。
コマツナギはミヤマシジミの幼虫の餌となりますが、河川整備や植生の変化などが原因で減っています。
ミヤマシジミは2.5~3センチほどの小さな蝶で環境省の絶滅危惧種に指定されています。
現在は長野県南部や静岡県、山梨県など限られた場所でしか生息していないということです。
4年前まで天竜川と三峰川の合流点にミヤマシジミが生息していたということですが、コマツナギの群落が減少したことにより姿が見られなくなっていました。
ミヤマシジミを復活させようとこの取り組みが始まりミヤマシジミ研究会会員や伊那西小学校児童が苗を育ててきました。
コマツナギは落葉小低木で最大の樹高は70~80センチほど、2年ほどでその高さに成長するということです。
来年の9月ごろにはミヤマシジミの成虫を移殖して卵を産みつけさせ、うまくいけば再来年の春に孵化するということです。 -
東ティモール大使 伊那市を表敬訪問
東南アジアの国、東ティモール民主共和国の駐日大使が20日伊那市の白鳥孝市長を表敬訪問しました。
20日は、東ティモールのイリディオ・シメネス・ダ・コスタ大使ら4人が市役所を訪れました。
東ティモールと伊那市は、元東ティモール全権大使の北原巖男さんが伊那市出身だったことが縁となり交流をしています。
東京オリンピックでは、ホストタウンとなり選手団を受け入れました。
今回は、オリンピックでのお礼や、伊那市が行っている遠隔医療、ダム施設の見学などの為、訪問したという事です。
白鳥市長は伊那市が行っている遠隔医療について「世界で困っている国に広げていきたい。
伊那の技術を東ティモールでも活用してほしい」と話していました。
イリディオ大使は「東ティモールは乳幼児の死亡率が高い。病院に行くことをあきらめている人もいるので、活用したい技術だ」と話していました。
伊那市では、来月18日から21日に東ティモールのオリンピック選手など6人を招き市民とのスポーツ交流会を開く予定です。 -
音訳ボランティア養成講座
音訳について学ぶ音訳ボランティア養成講座が20日に伊那市の伊那図書館で開かれました。
この講座は、新聞記事をCDに録音して届ける活動をしている音訳ボランティア「鈴音の会」が会員の技術向上と新規会員募集のために毎年開いています。
今回の講座には、会員11人のほかボランティアに興味のある7人が参加しました。
講師は、飯田市立図書館の音訳ボランティアグループに所属している熊谷祥子さんが務めました。
熊谷さんは「字を読むのではなく、言葉を声に変えて読むことが大事です。音訳は聞き手が情報を得るために利用するものなので、内容が正しく伝わるように読んでください。」と話していました。現在は伊那市と駒ヶ根市の合わせて5人がCDを利用しているということです。
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役目を終えた御柱を倒す
7年毎に1度、伊那市富県南福地で行われる御柱祭。
前回2017年に建てた御柱を倒す柱休めが18日、行われました。
18日は、南福地の諏訪神社に祭典委員や氏子およそ30人が集まりました。
前回建てた4本の柱を重機で慎重に倒しました。
倒した柱は、チェーンソーで1mほどに切り丸太にしました。
4本の柱は、1時間ほどで無事に倒されました。
伊那市富県南福地の御柱祭は24日にクライマックスを迎えます。
24日は一と二の柱の里曳と建御柱が行われ、神社参道の石段を引き上げるのが見所となります。
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つかはら 高温などの影響でイナゴ不作に
伊那谷の珍味の一つ、イナゴ。
本来なら採集の時期となりますが、今年は夏の高温や大雨の影響で発生量が減っているということです。
伊那市上新田の「つかはら」では、イナゴの田舎炊きのパックづめ作業が行われていました。
19日は20キロを加工しましたが、イナゴはすべて去年のものです。
仕入れを担当する2代目の塚原保治さんです。
つかはらでは、毎年、新潟県や山形県、秋田県などからイナゴを入荷しています。
稲刈りが終わると本格的な入荷が始まるということですが、今年は高温や大雨の影響でまだだということです。
不作の一方、昆虫食への注目もあり、注文は年々増加しています。
気候の変化は、伊那谷の郷土食にも影響を及ぼしています。
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サン工業 伊那市に300万円寄付
伊那市西箕輪の金属表面処理加工業サン工業株式会社は、伊那市に300万円を19日寄付しました。
19日は、サン工業株式会社の川上健夫社長が市役所を訪れ、白鳥孝市長に目録を手渡しました。
サン工業は、地域貢献の一環として2013から毎年伊那市に寄付を行っています。
寄付の総額はおよそ2,500万円で、小中学校の電子黒板や保育園の食器の購入などに充てられています。
白鳥市長は「子どもたちが本物に触れたり興味を広げられる教育に取り組んでいきたい」と話していました。
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地価公示 南箕輪の住宅地横ばい
長野県は、7月1日現在の地価公示価格を19日公表しました。
上伊那では、南箕輪村の住宅地が横ばいで、他はすべて下落となっています。
地価は、各基準地の1平方メートル当たりの標準価格を判定したものです。
住宅地は県内275地点で調査が行われ、70地点で上昇、36地点で横ばい、166地点で下落となりました。
伊那ケーブルテレビ放送エリア内の平均変動率は、伊那市は1.2%の下落、箕輪町は1.8%の下落、南箕輪村は横ばいでした。
伊那市は25年、箕輪町は24年連続の下落、南箕輪村は5年連続の横ばいとなっています。
商業地は、県内111地点で調査が行われ、21地点で上昇、26地点で横ばい、63地点で下落となりました。
平均変動率は、伊那市が1.6%の下落、箕輪町が2.3%の下落、南箕輪村は1.8%の下落となっています。
伊那市は21年、箕輪町は26年、南箕輪村は25年連続の下落となっています。