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第22回伊那消防組合消防職員意見発表会
第22回伊那消防組合消防職員意見発表会(同消防組合消防本部主催)は15日、辰野町役場で行った。組合管内の4消防署から代表7人が出場し、日ごろの消防、救助活動で感じたことや、思っていることなどを題材に発表した。
最優秀賞は、「あの気持ちを忘れずに」と題して意見発表した辰野消防署の小沢克裕消防司令補(45)が受賞。このほか優秀賞は、伊那消防署の桜井英和消防副士長(32)、箕輪消防署の工藤健介消防副士長(30)が選ばれた。
小沢消防司令補は、消防組織の広域化や救急需要の増大など、消防を取り巻く環境が変化しても、「誰のため、何のために活動しなければいけないのかとの原点を忘れてはいけない」と強調。その目的意識を持ち、冷静に活動することが消防士の責務だと訴えた。
県内14消防本部の代表者が集まる県消防職員意見発表会が2月7日、野沢温泉村である。3回目の県大会に出場する小沢消防司令補は「自分の伝えたいことをみなさんに理解してもらえれば。緊張せず、臨みたい」と意気込みを語る。
最優秀賞の小沢消防司令補(中)、優秀賞の工藤消防副士長(右)と桜井消防副士長 -
羽広獅子舞
雌雄2頭の獅子が舞い合わせることで全国的にも珍しいとされている「羽広の獅子舞」が13日早朝から、伊那市西箕輪羽広地区であった。
家内安全や五穀豊穣(ほうじょう)などを願う羽広の獅子舞は、400年近く引き継がれている小正月の伝統行事。仲仙寺本殿での舞い合わせの後は、雌獅子は北、雄獅子は南に分かれ、それぞれ各地区の家を回り、舞いを披露した。
午前7時、仲仙寺本殿では、集まった地域住民やアマチュアカメラマンなどの前で、2頭の獅子による「阿吽(あうん)の舞」が始まった。「肇(ちょう)国の舞」「剣の舞」「豊穣の舞」「浄(きよめ)の舞」「悪魔払いの舞」の5つの舞いで構成されており、雄獅子は勇壮に、雌獅子は静粛に舞った。
羽広獅子舞保存会の城取誠会長は「今年の舞は2頭の息が合っていて良かった」と感想を話した。 -
伊那消防組合07年の火災状況まとまる
07年に伊那消防組合管内で発生した火災件数は前年に比べて26件減の58件で、33件の火災があった1983年以来、24年ぶりに60件を切ったことがこのほど、同消防組合のまとめで分かった。火災発生件数は2年連続で減少している。死者は4人で前年比1人増、負傷者は5人で同比1人減だった。
火災の内訳は「建物」31件(同12件減)、「その他(廃材・枯れ草など)」16件(同15件減)、「車両」が8件(同3件増)、「林野」が3件(同2件減)。焼損面積は、建物1107平方メートル、林野17アール、車両9台。焼損棟数は全焼11棟など計39棟で20世帯、43人が被災した。
市町村別の発生数は、伊那市31件(同16件減)南箕輪村10件(同2件減)、箕輪町9件(同5件減)、辰野町8件(同3件減)だった。
原因は、「放火・放火の疑い」11件、「枯れ草焼き」6件、「たき火」5件、「たばこ」4件、「火遊び」4件、「電気配線・機器」4件竏秩B同消防組合によると06年現在、全国的に見て出火原因は、「放火」が10年連続で1位となり、「放火の疑い」を合わせると火災件数の約2割を占めるという。
伊那市狐島の曹洞宗龍光寺が全焼、焼死体が見つかった(07年5月30日) -
みはらしファームで五穀豊穣を願ってホンダレ様を飾り付け
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームは13日、五穀豊穣を願う小正月の伝統行事「ほんだれ様」を園内とれたて市場前に飾り付けた=写真。
かつては多くの家庭で小正月に飾っていたほんだれ様。その名前は「穂垂れ」に由来しており、米やアワ、ヒエなど、同地域で作られていた穀物の穂が垂れた様子を見立てている。
この日は同ファームのスタッフらが朝から集まり、事前に山から採取しておいた直径5センチほどの白木(コシアブラ、クルミ、カエデなど)を、約30センチ幅に切り、その木の半分だけ皮を削り、御幣約80本を作成。それを薪(まき)束に差し込まれた約4メートルのナラの木に、一つひとつ飾り付けた。
「何をやっているのですか」と、尋ねる観光客も多く、スタッフはほんだれ様の由来や意味などを丁寧に説明していた。
ほんだれ様は20日まで飾り、同日の午後1時から開くどんど焼きで焚(た)き上げる。 -
これからの観光について考える信州観光フォーラムが伊那市で開催
これからの観光のあり方について考える「信州観光フォーラム2008in伊那縲恍n域観光の展開と人材育成縲怐vが12日、伊那市の生涯学習センターであった。基調講演では、スイスに在住する傍ら、“観光カリスマ”として日本各地で講演活動を展開する山田桂一郎さんが、スイスの事例を交えながら地域に住む一人ひとりが地域の魅力を知り、その良さを伝えていくことや、人材育成が今後の観光の鍵となることを指摘。約300人の聴衆が集まり、上伊那地域の観光産業のあり方を模索した。
フォーラムは信州大学、伊那市の主催で開かれた。基調講演の講師を務めた山田さんは、観光客のニーズが多様化する現在、その地域の伝統や文化がそのまま生活の中に息づいている地域への観光ニーズが高まっていることを説明。「決して素材的なものの魅力だけではない。これは、『その地域らしさ』がいかに大切かということ」と語り、まずは地域の人たちが自分たちの生活に愛着を持ち、感動を伝えていくことが、ハード的なものでは対応できない観光の魅力の創出、リピーターにつながっていくことを示した。そのうえで、地域に精通した人材を育成の重要性を強調した。
また、県や市、農学部などで取り組む観光振興について報告もあり、農学部の唐沢豊学部長は、過疎化、荒廃が進む中山間地に眠る観光資源を掘り起こし、観光産業を発掘することで地域活性化を図ろうとする新たな取り組み「アルプス県ツーリズム」について紹介。こうした地域の魅力を発掘する人材を養成する場を同学部のコースとして導入し、そこで育った人材を再び地域に返し、観光振興に携わる人材育成をしていこうという構想を示した。
その後のパネルディスカッションでは、人材の重要性を再認識し、行政主導ではなく、民間主体の観光を確立しながら、各機関が連携、協力していく必要性を語り合った。 -
JC新春会員大会
伊那青年会議所(JC)の新春会員大会が12日夜、伊那市内であった。会員ら約80人が出席。08年度の事業発表などがあり、1年のスタートを切った。
唐沢幸利理事長は「自分たちの価値観を磨き、正しい判断基準を持って、豊かな社会の実現に向けたい」とあいさつ。
スローガンに「一所懸命!まもろう地球、つくろう未来竏鋳n域のみんなで勇気ある一歩を踏み出そう、世界が変わる夢を見ながら」を掲げ、重点活動として▽地球環境問題対策の実践▽住民と企業が主体となって行政との協働による地域づくりを進めるためのローカルマニフェスト推進運動の実施▽食に感謝する心、他国を思いやる心をはぐくむ魅力ある人材育成竏窒ネどを挙げた。会員は伊那市、箕輪町、南箕輪村の52人。 -
仲仙寺「仁王門」本体完成 春にはしゅん工
老朽化に伴う1世紀ぶりの建て替え工事を進めている、伊那市西箕輪羽広の天台宗「仲仙寺」の仁王門の本体がこのほど、完成した。門は県宝である木造金剛力士像を安置するもので、07年8月から改築工事を進めてきた。あとは門に彫刻を取り付け、道路整備を終わらせ、4月までにしゅん工させる予定だ。
05年に県宝の指定を受けた金剛力士像は、室町時代の主流仏師の作。明治中期の建立と推定される仁王門は、これまでに改修を繰り返したが、雨漏りなどによる像への影響を心配し、06年春に総代会で新築にすることを決めた。事業費は檀家450戸を中心とした寄付で約4千万円。
新しい門は木造の本格的な一層式楼(ろう)門。かわらぶきだった屋根は、銅板ぶき屋根の入母屋作りとなり、規模はこれまでとほぼ同じの幅7メートル、奥行3・6メートル、高さ7・3メートル。また、門と参道の石段などを元の場所から南側へ2・4メートル移動した。
師田香雪住職は「県宝の仁王さまにふさわしい立派な建物ができた。先輩方が約500年間守ってきた仁王さまをこれからは新しい門で守り、後世につなげていきたい」と話している。
今後は総代会を中心に組織する建設委員会が門の完成を祝い、春から秋の間に「落慶法要」を開く予定だ。 -
上伊那教職員美術展 ベル伊那14日まで
第34回上伊那教職員美術展が12日、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで始まった。小、中学校の美術科担当教諭らでつくる上伊那美術教育研究会(酒井照明会長)の主催。14日まで。
20縲・0歳代の会員30が一人、1、2点ずつの計40点の絵画やデザイン画、石こう像などを出品。夏の研修会や教職の合間をぬって制作した力作が並ぶ。会場には児童や生徒らが多く訪れている。
作品は油彩や水彩などで描かれた風景画や人物画のほか、コンピューターを使ったデザイン画などジャンルは幅広い。今回は工芸作品にも力が入り、シカを題材に鍛金した高さ1・8メートルほどの大作などが目を引いている。
会員の一人、亀井政昭教諭(伊那養護学校)は「私たちが日ごろ取り組んでいる成果を足を運んで見てもらえるとうれしい」と来場を呼び掛けている。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時30分まで)。 -
伊那市の東春近柔道教室 新柔道場開場式
伊那市の東春近公民館、東春近柔道教室は12日、同教室が本年から練習の拠点として使う新柔道場(旧東春近支所)の開場式を現地で開いた=写真。小中学生の所属生徒や保護者ら約40人が出席し、新たな決意を胸に柔道に励むことを誓った。
同教室は、東春近田原にあるJA上伊那東春近支所の倉庫を柔道場として使い、1987(昭和62)年から活動。しかし、同倉庫は老朽化が進んでいるため、同市の協力を得て、旧東春近支所事務室を柔道場として使えることになった。
神事の後、久保村清一公民館長が「地元で続けたいとの保護者の熱い想いが叶った。ここで心身ともに立派な子どもが育つことを期待する」とあいさつ。伊藤信一保護者会長は「寒くて、おっくうになる季節だが、子どもたちが練習に参加できるよう送り迎えなどの協力を」と呼びかけた。
決意表明では、教室の生徒代表として伊藤航平君が「素晴らしい柔道場ができてうれしい。これからも一生懸命練習して強くなりたいと思う」と意気込みを語った。 -
公正な入札を実現する伊那市民の会、住民訴訟提訴へ
伊那市の土地開発公社の入札方法の不当性と、土地開発公社に、公金を支出する市の責任を問う住民監査請求を求めた「公正な入札を実現する伊那市民の会」(若林敏明代表)は11日夜、緊急総会を開いた=写真。集まった25人の請求人に対し、若林代表が2件の住民監査請求が却下されたことを報告。今後の方針について検討した結果、今回の却下を不服として伊那市長である小坂樫男氏を相手取って住民訴訟を提訴し、損害賠償などを求めていく方針を固めた。伊那市で住民訴訟が行われるのは初めて。若林代表は「改めて身の引き締まる思い。訴訟の必要性もみんなで確認できた。訴訟によって事実が解明されることが公正な入札制度が実現される一歩」と語った。
提訴は伊那市に対して求めた住民監査請求に絞る方針で、今後は、市に対する監査請求で請求人となった149人全員に訴訟に参加してもらうことを目指す。18日までに委任状を集め、予定では22日に訴訟を提出する。
この日、若林代表は「残念な報告をしなければならない」として、2件の請求が却下となったことを報告。「見積もり入札とは何なのか、依然して不透明のまま。公正で適正な入札のためには、過去もうやむやにせず、正していくことが必要ではないか」と訴えた。また、同会の代理人である松村文夫弁護士は「公社はともかく、市の違法、不当については監査もせず、門前で却下するのはひどい。裁判は公判廷で行われるため、今度は相手も言い分を出さなければならなくなる。正々堂々と訴訟をやるべき」とした。 -
伊那市農業者協議会 勉強会「夜なべ塾」
伊那市内の認定農業者で組織する市農業者協議会(白鳥廣明会長・185人)は10日夜、同市狐島のJA上伊那本所で、今後の農業のあり方を考えるための勉強会「夜なべ塾」を開いた。会員約20人が集まり、元国際協力機構農業専門家、井口尚樹さん=同市野底=を講師に話を聞いた。
井口さんはアジア、中近東、アフリカなどで30年以上、農業指導をしてきた。現在は、年間100日をフィリピンで過ごし、農業アドバイザーを務めている。勉強会ではこれらの経験を生かし、「海外農業の見聞」と題し、外から見た日本の農業の現状を語った。
井口さんは、農水省の資料をもとに、「国民1人1年当たりの米の消費量が1970年代から減ってきている」とし、日本人の食の欧米化が進み、米の需要が減っている現状を説明。「これからは行政を当てにせず、自分たちで自分たちを守るしかない」などと訴えた。
また、近年の急激な気候の変化についても、「フィリピンではエルニーニョ現象などの影響を受け、乾季と雨季の境がなくなっている。海水温が高くなれば日本だってただではすまされない。今後は台風が強くなると予想されているので対策を考えていかなくては」とした。
「海外農業の見聞」と題して講演する井口さん -
伊那西小スケート教室はじまる
伊那市の伊那西小学校(臼井和夫校長・71人)の3学期の恒例行事で、全校を対象としたスケート教室が11日、18日までの5日間の日程で始まった。子どもたちは午前7時過ぎからスケート場に集まり、約1時間半のスケートを満喫、天然リンクの感触を確かめた。
滑走しても安全な厚さの氷が全体に張らないためスケート場の一般開放はまだだが、児童たちは滑走可能な南側部分で初滑り。1月末を予定する市民体育祭で、それぞれが自己ベスト更新を目指すため技術向上に励んだ。
何度も尻もちをつく場面もあったが、子どもたちは寒さにめげず、はしゃぎながらスケートを楽しんだ。1年生の小林佑輔君(7)は「靴ずれになったがするする滑れて楽しかった。足が痛いけどこれからもいっぱい滑りたい」と目を輝かせた。
伊那西小のスケート教室が始まり、児童たちは初滑りを楽しんだ -
110番の日PR イーナちゃんや勘太郎も登場
1月10日は語路合わせで「110番の日」竏秩B伊那署などは10日、管内3カ所の大型店で、110番の正しい利用方法をPRするため、街頭広報活動を行った。署員や伊那防犯協会員ら計約30人が街頭に立ち、買い物客らに広報チラシを手渡した。
伊那市のアピタ伊那店南側出入り口付近では、関係者15人が参加。市のイメージキャラクター「イーナちゃん」のきぐるみと、「伊那の勘太郎」の衣装を着た警察官も登場し、買い物客らの注目を集めた。
広報チラシは、「110番は事件・事故の緊急電話です」とし、緊急でない場合は伊那署(TEL72・0110)に、相談ごとは県警本部警察安全相談室(026・233・9110)に連絡するなど、正しい利用方法を解説。110番通報の仕組みなども記した。
同署によると07年、県警本部通信指令室で受けた110番通報件数は9万7698件(前年比4913件減)で、このうち7万7552件(同3114件減)が事件・事故などの緊急的な通報。約1万2千件がいたずら電話や無応答などの電話だった。
「イーナちゃん」や「伊那の勘太郎」にふんしてPR活動する署員ら -
西春近南小で「ぞうきんがけリレー」熱戦交流
掃除の意識付けと交流を目的とした、「ぞうきんがけリレー」が10日朝、伊那市の西春近南小学校(唐沢武彦校長・163人)であった。全校を学年、性別に関係なく10班に分けて熱戦を展開。朝の冷気が立ち込めた体育館は、児童たちの熱気に包まれた。
競技は同校清掃委員会による、ここ数年続く企画で、児童総会でも実施の要望が集まる人気行事。体育館の壁から壁を折り返す、一人約50メートルのコースを使い、各班16人で、たすき(ぞうきん)渡しのスピードを競い合った。
足元を滑らせたり、コースを蛇行したりと、うまく前進できないチームメートには、仲間から声援が送られた。2組に分かれて行ったレースの1組目で優勝した1班の班長、平栗吾朗君(12)は「声も出ていてまとまりがあった。1位になれてびっくり」と笑顔を見せた。
チームの団結力を信じてぞうきんをつなぐ児童たち -
伊那西スケート場 ちびっこスケート教室開講
今シーズン限りで廃止を検討している伊那市ますみヶ丘の伊那西スケート場で7日夜、5日間の日程で市内の小学生を対象とした恒例の「ちびっこスケート教室」が始まった。スケート場の一般開放はまだだが、受講生たちは約10センチの厚さの氷が張った、滑走可能な南側部分で一足早いスケートを満喫した。
市教育委員会の主催で今季は、保育園児や中学生を含む42人が受講。子どもたちは初心者、中級者、上級者の3グループに分かれ、市体育協会スケート部から学んだ。初心者はいすを補助器具として使い、何度も尻もちをつきながら滑る感覚を味わった。
去年の夏、宮崎県から引っ越してきた伊那東小3年の中原綾子さん(9)は初参加。母親の晴美さん(40)によると「伊那に来たのだから冬のスポーツに挑戦しよう」と受講した。綾子さんは「まさかスケートに挑戦できるとは思わなかった。これからいっぱい滑りたい」と天然リンクの感触を楽しんだ。
一足早い天然リンクの感触を味わう子どもたち -
東春近小3学期始業式 伊那三曲協会18回目の演奏
伊那市の東春近小学校(中塚経子校長・373人)で9日、3学期の始業式に合わせ恒例の慶祝音楽鑑賞があった。伊那三曲協会のメンバー9人が訪れ、箏(こと)と尺八で新年を祝う2曲を演奏。児童たちは、しっとりとした音色に耳を傾け、気持ちを新たに新学期のスタートを切った。
音楽鑑賞は、日本古来の音楽に触れる機会とし、新年の新たな気持ちを音楽で感じてもらえればと始まった。18回目を数え、毎年、伊那三曲協会に依頼している。曲目は「希望の光」「ふじ山」で、「ふじ山」は児童たちが演奏に合わせて一緒に歌った。
中塚校長が「新年らしさ、日本らしさを楽しみましょう」とあいさつ。同協会指導普及委員長の福沢雅志世(靖子)さんは代表者として、「18年間、演奏が続けられ私たちも幸せ。この幸せを音楽に乗せたい」と曲を披露した。
5年生の春日瑠介君(11)は「毎回、よい演奏が聞けるので楽しみ。音楽で気持ちも落ち着き、これから3学期に向けて頑張りたい」と話していた。
東春近小で3学期の始業式に合わせて伊那三曲協会が演奏 -
みはらしいちご園でハウス用ペレット暖房機の試験運転開始
重油、灯油などの燃料価格が高騰する中、伊那市西箕輪の「みはらしいちご園」は9日、ペレットを燃料とするハウス暖房機の試験運転を開始した=写真。みはらしいちご園の泉沢勝人組合長は「原油燃料に代わるものとしてペレットには期待している。試験の結果を見て、ペレットの方が良いということになれば前向きに検討したい」と語った。
原油の高騰は、重油などを燃料とする暖房機器を使うハウス栽培農家などの大きな負担となっている。その対策として、同園でもハウスの二重張りなど、さまざまな対策を講じてきたが、県や関係機関を通じて今回のペレット暖房機のことを知り、試験運転に協力する中で、今後、新たな暖房機として導入できないかを検討することとに決めた。試験運転は3月まで行う予定。
このペレット暖房機は農業用機械、ペレットストーブなどを製造する山本製作所(本社・山形県、山本丈実社長)が開発を進めているもので、昨年から一部で試験運転を実施。同園で試験運転するものは、さらに改良したもので、最大出力は約4万キロカロリー。1棟当たり330平方メートルから500平方メートルのハウスを温められる(今回は約120平方メートルのハウスで試験運転を行う)。最大出力で運転した場合、一時間当たり必要とするペレットの量は12キロとなる。
単純なカロリーベースで見ると、ハウス暖房用などに用いるA重油の発熱量は1キロ当たり約1万キロカロリー。上伊那農業改良普及センターによると、現在重油は契約単価で売買されているため、平均価格が分からない状況にあるが、全農の平均単価で比較すると、04年12月末には1リットル当たり52円だったものが、昨年11月初めには83円まで値上がりしているという。
一方ペレットは、上伊那森林組合の生産しているもので1キロ当たり42円。キロ当たりの発熱量は4600キロカロリー。 -
「まほらいな市民大学」 高遠よもやま
伊那市の「まほらいな市民大学」は10日、同市駅前ビルいなっせで、今年度8回目の講座を開いた。学生約100人が出席。伊東義人市高遠町地域自治区長が「高遠よもやま」と題し、桜の名所である高遠城址(し)公園など、高遠町の文化と人物について話した。
講演で伊東自治区長は、高遠町の4大祭りとして、4月に同公園である「さくら祭り」や2月に鉾持神社参道である「だるま市」などを紹介。さくら祭りは毎年、県内外から35万人が訪れ、来年度には累計700万人に達する見込みだという。
また、2代将軍徳川秀忠と大奥女中お静(志津)との間に生まれた、高遠藩主保科正光公の養子、正之公についても解説。4代将軍家綱の後見人として、玉川上水道の開設、飢饉に備えた備蓄米による共済制度を創設するなど、幕政を成功させた功労者とした。
まほらいな市民大学講座で講演する伊東高遠町地域自治区長 -
伊那市消防団音楽隊
伊那市消防団の一つの分団として位置づけられる音楽隊(小林明彦隊長、35人)。上伊那で音楽隊があるのは伊那だけ。演奏を通し、地域住民の防火や防災意識を高める広報活動に取り組んでいる。
隊員は市内を中心に、近隣市町村の20縲・0代で構成される。初心者もいるが、ほとんどが吹奏楽の経験を持つ。
練習日は毎週月曜日の夜。年間を通し、伊那市民会館で2時間ほど練習している。
レパートリーは行進曲をはじめ、クラシック、ジャズ、ポップス、演歌、アニメソング、吹奏楽のための曲など幅広い。消防団出初め式や春季訓練、「伊那まつり」「ふるさと祭り」などで演奏を披露。福祉施設などから依頼があれば出張もする。
2月10日には「スーパーファミリーコンサート」(午後1時半開演、伊那市生涯学習センター)を初めて開く。無料。「地域住民にまず見てもらうことで、音楽隊の目的達成につなげたい」と独自のコンサートを企画。選曲から始まり、企画、運営など隊員自身が当たっている。
演奏曲目はアニメソング(「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」…)、テレビ番組のテーマソング(「きょうの料理」「笑点」…)、服部良一メドレーなど十数曲で、子どもからお年寄りまでが楽しめる内容。
当日は消防団ラッパ隊も出演する。
隊員は6日にあった消防団出初め式の演奏と合わせ、昨年の秋ごろから練習に入った。本番まで、あと1カ月となり、練習にも熱が入っている。
「コンサートというと敷居が高いイメージがあるが、気軽に足を運んでほしい。タイトルにある『スーパー』は、子どもが飛び回っても、泣いても気にしないで聞いてほしいという思いを込めた。にぎやかに楽しくやりたい」と隊員。
来年以降も続けたいと考えている。
活動する上での悩みは、隊員の確保と打楽器の不足。「仕事を持ちながらだと、どうしても演奏会に出られないときがある。パートがごそっと抜けてしまうと、曲目も限られてしまう」。そのため、地域住民に演奏を楽しんでもらうと同時に、音楽隊の活動をPRする。(湯沢康江) -
伊那市山小屋のあり方検討委員会「西駒山荘必要」が大半
老朽化が進む、中央アルプス駒ケ岳にある市営の山小屋「西駒山荘」の今後のあり方や、中ア、南アを含む山岳観光の方向性などを検討する第1回伊那市山小屋のあり方検討委員会(委員長・中村寛志信州大学教授)が8日、市役所であった。山岳グループや観光関係者など10人を委員に委嘱。傷みが激しい西駒山荘については、08年度始めころに方向を示す。初日となったこの日は「西駒山荘が設置された経緯や安全性の面から考えるとあの位置に何らかの山小屋は必要」とする声が大半を占めた。
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ルビコン仕事始め勝山社長訓示
厳しい状況の中での年明けとなった。価格競争は昨年来から厳しくなっており、そこへもってきて原油高がきている。相場の上がり下がりに伴い、世の中の景気も上がり下がりしてきたが、資源が有限であることを考えれば、今後、相場の上下だけに期待してはならない時代になってきている。
我々の製品を売る先の市場がどうなっているのかという視点を忘れてはならない。電気製品の市場は日本だけでなく、中国など、さまざまな国が関与しており、有限性に配慮した資材を使った商品開発、または環境に対応した商品の開発なども考えていかなければならない。こうしたことから、仕事をしていく上でも世界と直結しており、グローバルな視点、今年のスローガンである新たな発想が必要となってくる。
世の中では昨年、政治の品格、経営の品格などが問われた年だったと思う。経営の品格は、その企業の業務に取り組む姿勢が問われている。非常に厳しい年だが、厳しい年こそ問題点がはっきりしてくる。その点では今年はベストイヤーだと思う。
今年を最良の年にすべく、一緒に頑張って行きましょう。 -
伊那市、箕輪町の出初め式
伊那市、箕輪町で6日、各消防団の出初め式があった。市中行進や式典などがあり、団員は気持ちを新たに、消防団活動への結束を固めた。
伊那市は市民会館で式典を開き、団員ら約千人が出席。
田畑安彦団長は「住民の身体・生命・財産を守るため、予防活動を強化している。火災件数は前年を下回り、火災報知器を普及することができた」と振り返り、勤務者が多く、団員確保が難しい現状に「地域の安全を守る奉仕者として、引き継ぐことが大切。自信と誇りを持ち、団員一丸となって取り組むことを期待する」と訓辞した。
そのあと、交通安全宣言をし、県消防協会功績章などを表彰。
市中行進(市民会館縲廱R伊那市駅)は団員のほか、赤十字奉仕団員、少年少女消防クラブ員らが加わり、各分団のポンプ車など53台も連なった。伊那橋での観閲で、小坂市長や田畑団長らが堂々とした行進を見守った。
例年、天竜川で一斉放水をしているが、一昨年の豪雨災害の影響で河川工事をしていることから本年は中止した。
箕輪町消防団の出初め式では、町消防団長表彰で消防活動に協力したとしてKOA(箕輪町、向山孝一社長)などが表彰された。 -
伊那市坂下区でどんど焼き
上伊那の各地で6日、どんど焼きがあった。正月飾りを積み上げて燃やし、1年間の無病息災を願った。
伊那市坂下区は、小学生28人が区内300戸余を分担して回り、丸山公園にしめ飾りや門松、だるまなどを集めた。
高さ2・5メートルの正月飾りに点火すると、勢いよく火が燃え上がり、時折、竹のはぜる音が響いた。
おきになってから、参加者はそれぞれ持ち寄ったもちを焼いて食べた。
昨年は雪降りだったが、本年は雪もなく暖かな天候で、参加者は穏やかな1年になればと祈っていた。 -
安全の地域づくり決意 伊那市美篶で祈願祭
伊那市美篶の区長会、交通安全協会などでつくる美篶各種団体協議会(春日純雄会長)は8日、美篶公民館で恒例の地区安全祈願祭を開いた。40年以上続く市内で唯一の安全祈願祭。地区内の消防団や青少年育成会などの関係者約70人が集まり、交通安全や防犯などの予防を祈願した。
神事の後、同協議会の春日会長が「私たちは命の尊さなどを次代へ伝える使命がある。美篶の里が安心安全であるよう一人ひとりがいたわり、助け合いの気持ちで、秩序ある生活を徹底することが必要となる」と祭文を読み上げた。
美篶交通安全協会の松浦源治会長は、昨年、地区内で発生した高齢者の交通死亡事故に触れ、「このような事故が二度と起きないようにしたい。それぞれの立場で今後も尽力してほしい。力は合わせることで自然と出てくるものだと信じている」と主催者を代表してあいさつした。
関係者70人が集まり地域の安全を祈願 -
兼業農家の主婦として、義母や夫との暮らし、つながり、感じた思いをつづったエッセイを集めた『人生どっこいしょ』を出版
伊那市手良
小松利江さん(70)後に続くお嫁さんたちの少しでも手助けになればと思ったの竏秩B
伊那市手良地区が毎月発刊している地域のコミュニティーペーパー「手良民報」で、8年間にわたり書き続けてきたエッセー。その8年分のエッセーをまとめた著書『人生どっこいしょ』をこのほど出版した。
その中にある「嫁と姑(しゅうとめ)」では、90歳にして突然痴呆症になった義母と、それに動転しつつも日々悩みながらやり取りをしてきた自身の思いと、この地に嫁いでから“嫁と姑”として、母、夫、家族とともに過ごしてきた半生を振り返っている。
話に聞いてはいたが、いざ身内の痴呆と向き合うのは難しかった。大きな声を出したり、怒ったりすると、かえって相手の感情を高めたり、プライドを傷つけてしまう。そこで夫は「干渉しない、ご飯をセーブしてはいけない、大きな声で怒ってはいけない」という3カ条を決めた。
「でも、人間だからなかなかそうも言ってられなかった。そのはけ口として、書くことを始めたの」と話す。
その後、手良民報から執筆依頼があり、「後から続くお嫁さんの手助けになれば」と、それまでに書きためたものを整理しながらエッセーにした。
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下伊那の天龍村出身。花嫁衣装をまとって列車に乗り込み、この手良に嫁いできたのは22歳の時だった。それから、夫の祖母、母、兄弟2人、自分たち夫婦の6人暮らしが始まる。
嫁はまず、その家のご飯炊きのやり方などを一から覚えなくてはならない。また、兼業農家だったため、畑仕事や蚕の世話もしなければならなかった。それは当時の農村では当たり前のこと。しかし当時は、もっと気楽に暮らしたい竏窒ニ、夫婦二人で暮らす人たちがうらやましかった。
母は正直な人だった。違う環境で育ってきた人間同士が一つ屋根の下で暮らすのだから、当然思いの行き違いや衝突もある。そんな日々に葛藤(かっとう)し、隠れて涙することもあったが、孫嫁である自分を可愛がってくれた祖母は「嫁と姑がうまくいくと『鍋かまが割れる』という。それが普通なんだよ」と励ましてくれた。
「でも、母はいろんな面で私を人間に育ててくれた。我慢すること、近所との付き合い方竏秩Bそういう意味で、母にはすごく感謝しているの」と語る。
月日のたつのはあっという間だった。40年をともに暮らした母は痴呆となり、半年で他界した。母がいなくなった家には、何ともいえない寂しさが漂った。葛藤の一方、長い年月の中で“家族”という絆(きずな)を結んできた姑の存在を、あらためて実感した。 -
「チビッコらっこルーム」もちつき大会
「チビッコらっこルーム」もちつき大会
伊那市の伊那公民館の子育て講座「チビッコらっこルーム」は5日、もちつき大会を同館で開いた。地域の親子19組が参加して、自分たちでついたもちを味わった。
「チビッコらっこルーム」は月1回、1縲・歳児とその保護者を対象にした「おやつ作り」や「応急手当」「キッズビクス」などの講座を開いている。通常は第1月曜日に講座を開いているが、もちつき大会は父親も参加しやすいように土曜日の開催となった。
まずは父親たちが交代できねを振るった。「けっこう大変だね」と言いながら、笑顔の子どもたちの「よいしょ、よいしょ」の掛け声に励まされ、ぺったんぺったん、もちをつく。
そのあとは、子どもたちが父母に助けられながらもちをついた。大きなきねを持ち上げて、振り下ろす。ぺたんと臼の中のもちがつぶれて、満足そうな子どもたち。
つきたてのもちは、きな粉とあんこ、ゴマをつけて、みんなでほおばった。
##写真(たてよこ) -
小坂樫男伊那市長 「後継者を腹の中で決めている」
伊那市の小坂樫男市長の後援会「やまなみ会」(笠松保会長)の新年祝賀会が5日、同市狐島のJA上伊那本所であった。小坂市長が、集まった支援者ら約550人を前に新年の意気込みを述べた。
昨年を振り返り、小坂市長は副市長2人制について、「必要かどうかとの議論もあったが、それぞれ得意な面を発揮し、いろいろと成果が上がった」と強調。産業立地では11社の誘致が決まり、手応えを口にした。
また、市が昨年秋から始めた、北海道犬を活用した野生動物の追い払い事業に対し、「成功すれば有効な手段となる。人間と動物の共生ができる」と期待した。
最後に小坂市長は「ぼつぼつ後継者を腹の中では決めている。最後の任期をまっとうしたい。しっかりやりたいと思うので支援を」とも話した。
笠松会長は「新生伊那市が誕生して2年が過ぎ、自立した地方都市を目指して着実に一歩一歩進めていると確信する。新生伊那市は3年目を迎えるが、みなさんの応援を得ながら小坂市長には、長野県一の町をつくるために頑張ってもらいたい」と激励した。 -
伊那市 親子スキー教室で親子シュプール描く
伊那市教育委員会は5日、同市西春近の中央道伊那スキーリゾートで、小学生と保護者を対象とした恒例のスキー教室を開いた。市内から8家族18人が参加し、積雪70センチのゲレンデで、雪の感触を味わいながら技術習得を目指した。
参加者は昨年と比べて3家族4人の増員。初心者から経験者までをレベルに応じ、2グループに分けて市体育協会スキー部員2人が一人ひとりをじっくりと指導した。初めてスキーを習った児童も、滑り方のコツをつかむと繰り返しシュプールを描いて楽しんだ。
小学校1年生の息子、出海(いずみ)君(7)の影響で受講した同市山寺の井上綾子さんは「スキーをするのは15年ぶりだったが子どもと一緒に滑ることができておもしろかった」。出海君も「楽しかった」と笑顔で話した。
板をハの字にして滑るプルークボーゲンを学ぶ参加した親子ら -
仕事始め式
上伊那の官公庁で4日、仕事始め式があった。新年を迎え、首長が職員を集めてそれぞれ訓示。厳しい財政状況の中、英知の結集や発想の転換などを求め、住民の立場に立った行政運営に一層の奮起を促した。
職員は気持ちを新たに、1年の業務をスタートさせた。
企業の多くは7日から仕事始めとなる。
◆伊那市・小坂市長
合併3年目を迎えた。新伊那市を構築していく上で、職員には住民に対し「優しさ」をモットーに仕事をしていただきたい。
原油高騰に伴い、生活弱者への福祉灯油券の発行や、住民異動で忙しくなる時期の休日出勤など職員の中から自発的に上がってきたことをうれしく、頼もしく思った。
政策として「子育て支援」「産業振興」「教育」の3つを約束し、保育料の値下げなどサービスの向上、数社の企業誘致、教育を考える懇談会の開催などに取り組んだ。引き続き、充実を図りたい。
合併して一体感を醸成している面もあれば、水道料金が上がったという声もある。合併メリットをどう生かしていくのかが課題。財政的に厳しい年で、行政改革を進めていかなければならない。効率的な予算の運用をお願いしたい。
ハードな仕事もあるが、健康が第一。良い年になるように願う。
◆箕輪町・平沢豊満町長
町民の幸せにつながる仕事をしていきたい。今年も最小コストで最高品質、スピード、チェンジ、サービスの気持ちを忘れずにお願いしたい。アウトソーシングを進め、町民益追求のため我々がする仕事に集中してやりたい。全庁的な横断的組織でする仕事が増えてくる。広い守備範囲を自分で設定して頑張ってほしい。課の方針を含め、夢を持ち、夢の実現に努めていただきたい。皆さんの仕事は町民と直接つながり、効果も見える、自己実現できる仕事。活気あふれるまちづくりに一緒に頑張っていきたい。健康な身体には健全な精神が宿る。積極的に健康づくりをしながら、腕を組んで新しい箕輪町づくりにまい進したい。
◆南箕輪村・唐木一直村長
新年度の予算編成の時期を迎え、引き続き財政的には厳しい運営が予想されている。村民生活重視、安全安心を基本に、少しでも住民サービスが向上するよう、また活力が生まれるような予算案にしてもらいたい。第4次総合計画の策定が終わった。それに沿い、計画実現に向け努力していきたい。新たな村づくり委員会をスタートさせる計画となっている。課題となっている地域コミュニティーの充実、行政と住民との役割分担の検討など論議をしていただく予定。住民のみなさんとの協働での村づくりが少しでも前進するよう期待している。3月下旬、信濃グランセローズのキャンプを大芝高原でしていただけることになっている。今年も村の活力と元気を大芝高原から発信できるのではないかと期待している。村民生活重視、安全安心を基本に、引き続き子育て福祉教育の充実と活力と元気をはぐくむ村づくりのため、より一層の努力をお願いしたい。県下一若い村にふさわしい、若さを前面に出し仕事にとりくんでもらいたい。 -
JA上伊那で正月だるま貯金
上伊那農業協同組合(JA上伊那)は4日、本所、支所の窓口やATMを訪れた預金者に、福だるまをプレゼントした=写真。
JA上伊那の「正月だるま貯金」は正月の恒例イベント。毎年窓口営業を開始する1月4日に窓口やATMで預金した人に対し、家内安全などの願いを込めて縁起物である“福だるま”を贈っている。
今年は約1万個の福だるまを用意。そのうち伊那市狐島の本所には、約550個の福だるまがずらりと並び、店内を正月の華やかなムードに演出。福だるま目当てで訪れた多くの客でにぎわった。
そのほかにも、子ども名義の通帳に預金をした場合には「子どもお年玉貯金」として、今年の干支(えと)ねずみのオリジナル貯金箱をプレゼントしており、この日預金した一人は「孫が楽しみにしているんで」と笑顔で話しながら、だるまと貯金箱を受け取っていた。