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大萱保育園、親子で手打ちうどんづくり
伊那市の大萱保育園(山岸加代子園長)は23日、親子クッキングを西箕輪支所で開いた。年長園児親子14組が参加し、手打ちうどん作りに挑戦した=写真。
親子クッキングは調理体験を通じて食に対する理解を親子一緒に深めてもらおうと、昨年から行っている取り組み。昨年はバングラデシュ出身家族が同園園児の保護者だったため、同国の料理にも挑戦。異文化料理への関心も深めた。
今年は、親子一緒に取り組める「手打ちうどん作り」を企画。そば打ちの道具を活用しながら、粘土遊びの要領で粉と水を混ぜ合わせ。うどんの場合、中力粉を使うのが一般的だが、今回は寝かせる手間がかからない薄力粉を用いた。
初めて体験する親子もおり、親子で小麦を練る感触を楽しみながら励んでいた。 -
酒米の水田で草取り
清酒「信濃錦」の蔵元・宮島酒店(宮島宏一郎社長)が呼び掛けてつくる「草取り援農の会」は24日、同店が契約して酒米を栽培する飯島町田切の水田で田の草取りを行った。酒作りに興味を持って参加した15人の会員が、遠くは東京、神奈川、愛知、岐阜などの各都県や安曇野市から、近くは飯田市や伊那市などから集合して作業開始。折悪しく小雨がぱらつく天気となったが、参加者は田植え長靴をはいたり、はだしになったりし、腰にびくを下げたいでたちで談笑しながら笑顔で作業に精を出していた=写真。
イネの品種は美山錦で、完全無農薬栽培。雑草取りの作業で人が田に入ることにより、泥のガス抜きの効果もあるという。 -
伊那北高校でまちづくりワークショップ
池の活用を考えよう竏窒ニ、伊那市の伊那北高校で24日、まちづくりワークショップ「大改造!!伊那北ビフォーアフター」があった。伊那小学校の小学生や地域住民、行政関係者など約70人が参加。維持費の問題で今後の運用方法を模索している伊那北駅前にある池をテーマに、駅前の活用を語り合った=写真。
同校の生徒らが文化祭に合わせて今年初めて企画した試み。さまざまな年代の人に文化祭を訪れてもらうとともに、まちづくりについて考えるきっかけにしてもらおうと考えた。
参加者は8班に分かれ、池とその周辺の利用方法について検討。みんが行きたいと思える場所にしよう竏窒ニ、公園や足湯、コンサート場などを設置しようと考えた班があったほか、「古くからある池をそのまま残したい」と、地下水を引き上げてイワナを放すとした班もあった。また、伊那北高校まで続くエスカレーターを設置するというユニークなアイディアも飛び出した。
ワークショップに参加した伊那市の白鳥孝副市長は「これまでさまざまなワークショップに参加してきたが、小学生から大人まで集まったワークショップは初めて。池を通して、まちづくりなどといったいろんなことが見えてきたと思う」と語った。
また、ワークショップを企画した宮沢俊太郎君(18)は「お金がなかったらアルミ缶を集めたり太陽光を利用すればいいなどといったアイディアが小学生から出たりして面白かった。今回の活用アイディアはレポートにして市と地元住民らに提出するが、なんらかの回答があったらできるかぎり協力していきたい」と話していた。 -
わくわくトンボ観察会
世界最小(体長約2センチ)といわれるハッチョウトンボの生息地、伊那市富県新山の「とんぼの楽園」で24日、「わくわくトンボ観察会」があった。早朝から市内を中心に多くの人が訪れ、湿原でトンボを探した。地元住民でつくる「新山山野草等保護育成会」(中山智会長代行)の主催。2年目。
この日は悪天候のため、トンボが飛び交う姿は見れなかったが葉の下でじっとしている様子を観察した。講師の枝重夫日本蜻蛉学会会長(松本市)は「雨をしのぐ姿を見るのもよいこと。雄と雌とではまったく違う体の色を持っている特徴を見て」などと紹介した。
ハッチョウトンボのほか同楽園には、絶滅危惧種を含む30種類以上のトンボが生息。会と市は、遊歩道整備などを進め保護、観察の両立に努めてきた。本年は、観察会に向け、簡易トイレの設置や駐車場整備をした。
ハッチョウトンボの見ごろは8月中旬まで。 -
高遠の歴史と文化財の講座・開講
伊那市の高遠町公民館は22日夜、町総合福祉センターやますそで、恒例の公民館講座「高遠の歴史と文化財の講座」を開講した。初回は市内から34人が参加し、町歴史博物館の北原紀孝館長が「高遠城の変遷竏苧jの城主をたどる竏秩vと題して話した=写真。
北原館長は、武田信玄が攻め入るまで高遠を治めていた・ス諏訪の一族・スをはじめとする、室町時代から江戸時代までの約500年の間に城主を務めた26人を紹介。特に地元でNHK大河ドラマ化を目指す「保科正之(1611竏・3年)」について、その功績などを説明した。
正之公は徳川家康の孫。高遠で26歳まで住んだ後、会津藩主を務める。その後は、江戸で20年間暮らし、幼かった4代将軍を支えた。江戸では「殉死の制度」「人質の制度」を廃止し、都市計画や福祉政策に携わった経歴がある竏窒ニした。
北原さんは「正之は青春時代を高遠で過し、人道的制度をこの地で学んだといえる。これらの哲学を生み出した、この風土がそうさせた」と話した。
同講座は、郷土の歴史と文化財について学習する目的で開き、13年目を向かえる人気講座。本年は、「高遠城の歴史を知る」をテーマに、7月13日までの計4回を計画。高遠城の構造や特徴、城内の桜などについて3人の講師から学ぶ。 -
「パパ,s絵本プロジェクト伊那」 奨励賞受賞
伊那市の父親5人でつくる読み聞かせグループ「パパ,s絵本プロジェクト伊那」は、社会貢献支援財団(東京)主催の「第5回こども読書推進賞」で奨励賞を受賞した。24日、同市富県の新山コミュニティーセンターで受賞式・記念ライブを開き、同財団の横山道雄常務から賞状を受け取った。
「こども読書推進賞」は、子どもたちの読書習慣の定着に貢献した団体などを表彰する賞で、本年は全国から181件の応募の中から推進賞1、奨励賞4団体の計5団体が受賞。県内の団体が賞を受けるのは初めてとなった。
横山専務は「数ある読み聞かせボランティアの中でも父親が活動しているのはユニーク。読み聞かせの手法も優れている」などと評価。グループ代表の北原文徳さん(48)は「父親が楽しそうに読み聞かせをしている様子を見てもらいたい。肩に力を入れず、父親ならではの活動を続けたい」と話した。
記念ライブは、メンバーの一人と親しい新山地区の子育て支援サークルの例会に合わせて実施。地元の児童や保護者ら約60人を、絵本を読むだけではなく、フォークギターなどの演奏に歌を交えた演出で魅了した。
「パパ,s絵本プロジェクト伊那」は04年4月に結成。上伊那地域を主な活動場所とし、月1回の「絵本ライブ」を開催している。 -
第53回ペン祭
伊那市の伊那北高校で23日、第53回ペン祭が始まった。日ごろの取り組みなどをまとめた展示や、屋台、イベントなどが、来場者を楽しませている。
初日は「考える企画」としてSBCラジオを中心として活躍するフリーアナウンサー・大岩堅一さんによる自由をテーマとした講演会で開始。大岩さんは、部室の使い方などといった身近な話題から「本当の自由とは何か」を問いかけ、「自由というのはただ自分の思ったことをしゃべったり行動するものではなく、責任が伴なうもの」と語った。また、将来の夢についても触れ「夢はないよりあったほうがいいが、それは必ずしも叶うものではない。しかし、それが叶わなかったとしても次の一歩を踏み出すことが大切。開き直ったりあきらめたりすることは、自分で自分の人生をつまらなくする」と将来について考えている学生たちに呼びかけた。
また、同校同窓生らによる美術作品展「薫ヶ丘美術展」も同窓会館であり、訪れた人の目を楽しませていた。
24日の一般公開は午前9時半縲恁゚後4時で、まちづくりワークショップ(午前10時縲・や吹奏楽部による演奏会(午前10時半縲・などがある。 -
農林産物直売所たかずやで6周年祭り
伊那市富県の農林産物直売所「たかずや」は23日、6周年祭りを開いた。店頭には地元で採れた新鮮な季節野菜が並び、朝から多くの客でにぎわいを見せた=写真。
祭りは直売所を開設した6月に記念として開催しているもの。今年は涼しい期間が続き、トウモロコシなどといった一部の夏野菜が出遅れているが、トマト、キュウリ、キノコなど100種類以上が並んだ。
現在70人の生産者が同直売所に出荷しているが、いずれも市価より安く販売しているほか、その日の朝に収穫した新鮮な野菜ばかり。買い物客は地域住民が中心だが、徐々に他地域にも存在が知られるようになり、諏訪、茅野方面から訪れる人もいるという。
また、手打ちそばや豚汁の無料サービスもあり、買い物客を楽しませていた。
今後は、各月にイベントを開催していくことを予定しており、埋橋一代表は「富県というところは空気もきれいで良い所。ぜひ、一度来ていただければ」と話していた。
たかずやの営業時間は午後1時縲恁゚後6時。 -
伊那市安全会議
伊那市安全会議(会長=小坂樫男市長)は22日、市役所であり、産業災害、交通事故、火災などの災害事故防止のために協議した=写真。関係者約30人が出席し、交通安全、産業安全部会など全6部会の07年度事業計画などを決めた。
園児、児童、生徒の安全教育などを推進する「子ども安全部会」は本年度、市内の全中学校6校を含む11小中学校に自動体外式除細動器(AED)を設置する予定。いずれも7月上旬から取り付け始める。小学校は優先度調査の結果から3年間で全校に行き渡る計画だ。
また、市内の保育園25カ所、子育て支援センター4カ所、母子通園訓練施設「小鳩園」の計30カ所に「110番通報システム」を今年度中に設置する予定。このシステムにより、ボタンを押すだけで緊急時に警察署へ連絡することが出来るという。 -
「シャガール版画展」 ベル伊那・26日まで
「マルク・シャガール版画展竏鋳ヌ憶と郷愁・その愛と芸術竏秩vは26日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。「色彩の魔術師」と称されるシャガールの版画40余点を展示販売している=写真。
死ぬ直前まで手掛けていたという・ス最後の版画15点・スの一つ、「画家と燭台」の限定50部の中の1部など、男女と動物を描いた人気作品を出品。そのほか「女曲馬師」「にわとりのいる風景」などを並べている。
シャガール(1887竏・985)はロシア生まれのフランス画家、版画家。ユーモアと幻想性のイメージは詩的な発想に満ちているという。
午前10時縲恁゚後6時。 -
竹内徹さん、森一義さん、高遠町長藤婦人部が、デイサービスセンター「くつろぎの家」に絵画や液晶テレビなどを寄贈
高遠美術館の竹内徹さん(70)、東高遠の森一義さん(63)、高遠町長藤婦人部(北原澄子代表)らが22日、伊那市高遠町のデイサービスセンター「くつろぎの家」に絵画や液晶テレビなどを寄贈した=写真。
寄贈者の一人、森さんは5月に他界した母親が「くつろぎの家」を利用していたため、同施設に対して何かお礼になることをしたいと考えていた。そんな時、竹内さんが自身の作品を寄贈しようとしている話があることを知り、今回その絵の額縁などを寄贈することにした。また、高遠町長藤婦人部はそれまで婦人部として展開していた貸衣装事業を閉じることとなり、それに伴なって生じた精算金で額縁費用の一部を負担。また、液晶テレビ、冷蔵庫を購入し、同じく「くつろぎの家」へ寄贈した。
寄贈した作品「倉軒の朝」(F50)は、竹内さんが15年ほど前に手掛けたもので、県展にも出展している。
伊那市社会福祉協議会の御子柴龍一会長は「利用される方々も昔を思い出し、安らぎを与えてくれると思う」と感謝の言葉を述べた。 -
07年度教科書展示会
伊那市の生涯学習センター4階にある上伊那教科書センターで7月9日まで、07年度の教科書展示をしている=写真。
展示会は小中学校や高校で使用されている教科書広く知ってもらうための機会として例年行っている。今回は小学校で現在使用されている9科目11種目の295冊、中学校で現在使用されている9科目16種目の117冊を展示している。また、高校については08年度からに新たに発行される教科書の一部、18科目61種目の一部、223冊を展示。文部科学省が3月に公表した教科書検定の結果、沖縄戦の集団自決で日本軍が関与した記述を削除した日本史の教科書なども含まれている。
午前9時縲恁゚後5時(27、30日、7月1、4日は除く)。 -
伊那北高校ペン祭、23、24日に
伊那市の伊那北高校で23、24日、第53回ペン祭の一般公開がある。
今年のテーマは「自由」。各クラスやクラブが展示や催しを企画。喫茶や屋台なども並ぶほか、23日はFM長野の朝の人気番組「タブロイド・ラヂオ縲怎激bツ午前中!」ほか、さまざまなラジオ番組の司会をしてきたフリーアナウンサー・大岩堅一さんによる記念講演会「自由、それは常識を疑うことから始まる」もある。午前9時半から(開場は午前9時20分)。場所は小体育館。
一般公開の時間は23日が午前11時半縲恁゚後4時。24日が午前9時半縲恁゚後4時。
各クラブ、団体の催しは次の通り。
◇薫ヶ丘美術展=23、24日の午前10時半縲恁゚後3時。薫ヶ丘会館講堂特設会場
◇音楽部定期演奏会=23日午後12時半から(開場は正午)。小体育館
◇演劇部「猫の佐藤さん縲恃Lは猫でも猫でない縲怐v=23日午後3時から(開場は2時半)。小体育館
◇まちづくりワークショップ=24日午前10時縲恊ウ午。同窓会館
◇吹奏楽部演奏会=24日午後10時半から(開場は午前10時)。小体育館
◇ギター部=午後1時半から。小体育館 -
「食と健康」をテーマに、地域振興を図る
伊那市は地域振興を図るため、総務省の「頑張る地方応援プログラム」(07縲・9年度)を活用し、「南アルプス山麓『食と健康』プロジェクト」に取り組む。高遠町・長谷の振興策として、ジビエ加工保存施設や「パノラマ信州めん街道」の整備などを盛り込んでいる。
このプログラムは「魅力ある地方」を目指し、前向きに独自の施策を展開する市町村に対して地方交付税などの支援措置をするもの。1市町村につき年間3千万円。
健康への関心は高く、市は「食と健康」をテーマに、自然環境、歴史、文化など地域資源を生かし、地場産業強化、交流人口の増加を図る。
具体策は、地場産品ブランド化事業、歩く道整備、体験事業で▽有害鳥獣対策に合わせ、捕獲したニホンジカやイノシシの肉を安定供給するための施設を整備し、ジビエのブランド化を図る▽高遠そば、行者そばなどのそば、ローメンなどめん街道として売り出す▽入笠山縲恷ュ嶺高原のトレッキングコースを整備し、観光振興につなげる竏窒ネど13項目。
そのほか「環境にやさしい自然エネルギー普及プロジェクト」「産業立地プロジェクト」も挙げた。
市政策推進課は、プロジェクトを地域振興の基礎としたいと話す。
内容は市のホームページで公開している。 -
新規就農者激励会・青年農業者交流会
上伊那農業改良普及センターは21日、新規就農者の激励会と青年農業者の交流会「集え!元気な仲間!」を伊那市西箕輪のファームレストラン「トマトの木」で開いた。昨年6月以降に就農した6家族8人と研修生12人が参加。地元農業者や関係機関の代表などが集まり、新しい仲間を温かく歓迎した。
新しく就農した青年農業者に、同じ志を持つ地域の仲間や先輩農業者と交流を深めてもらうことなどを目的として毎年開催しているもの。上伊那では昨年6月以降、14家族16人が新規に就農。花き、水稲、野菜などに取り組んでおり、JA上伊那のインターン制度や県の里親制度などで研修を重ねて就農した人もいる。
上伊那農業改良普及センターの佐藤光吉所長は「農業は決して楽な仕事ではないが、自分が打ち込める趣味と何でも話せる仲間を作ってがんばってほしい」と激励。
新規就農者は一人ひとり自己紹介。伊那市の田畑毅さんは、自身の作物づくりや除草に苦戦していることなどに触れ、「まだまだ勉強しながらがんばっていきたい」と語った。 -
かんてんぱぱで絞りと藍の二人展
絞りの技法と藍染めで手掛けた作品が並ぶ「絞りmeet藍二人展」が25日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。藍の色の変化が美しいタペストリーやゆかたなど約60点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
絞りの技法を用いて染色に取り組む千葉県在住の木田悦子さんと松本市在住の村山洋子さんによる二人展。
藍を中心に草木染めを使った作品なども並んでいる。絞りを施して染め重ねることで美しいグラデーションを表現。タペストリーの中には、光と炎などをモチーフとして繊細なラインや微妙な色の変化を鮮やかに映し出した大作もあり、見る人を幻想的な世界へと誘っている。
村山さんは「絞りは簡単な技法だが、工夫して用いることでさまざまな可能性が広がる。その変化を見てほしい」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時)。 -
伊那北高校ペン祭で伊那北駅前の池の利用方法について考えるまちづくりワークショップを企画
伊那市上荒井
宮沢俊太郎君(18)まちづくりはもともと一人の案で動くものではなく、いろんな人の考えで動くもの。大人だけでなく、子どもにもワークショップに参加してもらい「地域というのはこういうものなんだ」って感じてもらえたら竏秩B
23、24日に開く伊那北高校の文化祭「第53回ペン祭」で、ちいきづくりワークショップ「大改造!!いなきたビフォ→アフター縲怩ンんなで池をリフォームしよう縲怐vを企画した。現在、維持費の問題で今後の利用方法を模索している伊那北駅前にある池に着目。ワークショップで話し合いながら、地域住民みんなでこの池のより良い利用方法を考えようという試みだ。
「(イベントプランニング)同好会の時は思いつきで行動していたけど、それを形にしていくってことの難しさを実感しました。ワークショップで出たアイディアが実際に実現したら嬉しいですね」と語る。
◇ ◇
1年生の時、親しい友人とともにイベントプランニング同好会を発足させた。最初に取り組んだのは、ある企業が募集していた「住んでいる街を楽しく元気にする活動」をテーマとしたイベントの企画だった。まず、目を付けたのが伊那市の名物料理「ローメン」。ちょうど市町村合併を翌年にひかえていた。高遠、長谷地区の人にはローメンを名物料理として認識してもらい、ローメン離れしつつある若い世代には改めてローメンの良さを感じてもらおう竏秩Bそんな思いでローメンに関するさまざまなイベントを盛り込んだ「ローメンまつり」を企画。
まずはローメンの下調べから開始。市内を走り回りながら情報収集し、老舗ローメン店の店主にも協力してもらった。それまでは地域について深く考えたこともなかったが、さまざまな人たちとの出会いを通して、それぞれの立場から熱意を持ってまちづくりに取り組んでいる人がいることを知った。
「それまで大人の世界は『商売だから』とか『町内会の役員』とかいう理由で動いているように思っていたけど、例えばローメンのおじさんは『この人は本当にローメンのことが好きなんだな』って感じるくらい熱い思いがあって、ローメン
を使った地域おこしなんかを考えていた。企画自体は最終選考に進むことができなかったけど、そういう人たちと出会う中で『地域って面白いな』って思いました」
身近にいる一人ひとりが地域をつくり上げていることを実感した。
◇ ◇
今回の企画は、池を管理する地元の人たちと連絡をとる中で池の現状を知り、思いついた。ワークショップに先立ち、有志を募って池掃除を実施。子どもにも気軽に参加してもらえるよう、ゲーム感覚で楽しめる「池クイズ」も考えた。
ワークショップを通して、これまでペン祭に来る機会のなかった人たちが訪れるきっかけになればという思いもある。
「それぞれの地域は一つしかない。池が本当に良いものに生まれ変わったら自分も嬉しいし、ワークショップに参加してくれたみんなも嬉しいのではないかと思う。これがきっかけとなって、こうした取り組みがいろんな地域に広がっていったらいいなと思います」
◇ ◇
ワークショップは24日の午前10時縲恊ウ午。伊那北高校同窓会館1階で開く。参加自由。
問い合わせはペン祭地域スタッフ(TEL070・5519・9593)へ。 -
きょうは「夏至」
伊那市西春近小屋敷にある「山荘森樹(しんじゅ)」(伊藤岬代表)の釣り堀で、生まれて数週間ほどのマガモの赤ちゃんが、水浴びをしている姿が利用客らの心を癒している=写真。
山荘の伊藤妙子さん(57)=同市東春近=によると、赤ちゃんは昨年秋から釣り堀を訪れているマガモ夫婦の子ども。気温が上昇する午後になると、愛らしい仕草で水面を泳いでいる。日に日に成長する様子が「かわいらしい」という。
22日は二十四節気の一つである「夏至」。北半球では昼が最も長く、夜が最も短くなる日。長野地方気象台によると、南信地方の週間天気予報は、気温、降水量ともに平年並みの予想となっている。 -
伊那北高校ペン祭で開くまちづくりワークショップ参加者募集
伊那北高校ペン祭地域スタッフは現在、6月24日に開くまちづくりワークショップ「大改造!!いなきた→ビフォ→アフター」の参加者を募集している。
ワークショップのテーマは「維持費の問題で運用が難しいとされている伊那北駅前にある池を、今後、どのように活用していけばよいか」。地域に密着したテーマを通して幅広い年齢層の人たちに地域づくりに関心をもってもらい、ペン祭を訪れてもらおうという思いが込められている。
ワークショップの中で出されたアイディアはレポートとしてまとめ、池を所有する伊那市と池を管理する地元地区に提出する。
開催時間は午前10時縲恊ウ午。同校同窓会館1階で開く。参加自由。
また、当日はこの池に関するクイズを実施。初級編は丸ばつクイズ。(1)伊那北駅前にある池にある大きな木はサクラの木である?(2)伊那北駅前の池には赤色の金魚がいる?(3)伊那北駅前の池には白色のコイがいる?竏窒フ3問で、上級編は伊那北駅前の池にいる黒色でない魚の数を当てる問題。問題の答えが分かり、ペン祭当日に来場した人にはプレゼントを贈呈する。
参加申し込みは伊那北高校(TEL76・8969)、問い合わせはペン祭地域スタッフ(TEL070・5519・9593)へ。 -
高校改革プランの今後の進め方について上農定時制振興会としては方向性示さず
上伊那農業高校定時制振興会(会長・小坂樫男伊那市長)の総会が21日、同校であった。08年度実施の新しい多部制・単位制高校に統合する準備が進む中、一部の委員からは「箕輪工業高校との統合について振興会としての方向性を示すべき」という声があったが、会の進行役を務めた副会長の北原明伊那市教育長は「振興会の本来的な意味と異なる」として、同会としては意思決定しない方針を示した。
総会に出席した白鳥保太郎定時制部会長代行はこの日、多部制・単位制となる現・箕輪工業高校に上農定時制が統合されることで懸念される交通面、教育環境面などの問題点を改めて指摘。「上農定時制の生徒にとって本当に良いことなのかどうかを検討し、一つの結論を出すべきでは」と意見を求めた。
これに対し北原副会長は「振興会の本来の主たる任務は現在いる生徒を経済的面から支援すること。県の施策に異議を申し立てる組織ではないと思う。個人的に定時制の存続を求めることは妨げないが、振興会としては意思決定して動くことはできかねる」とした。
現在同校については、同窓会定時制部会のメンバーが中心となって「上伊那農業高校定時制の存続を願う会」を発足し、県会や市議会に存続を求める陳情書の提出などをしているが、県が14日に「高校改革プランの今後の進め方」では、「箕輪工業高校の多部制・単位制高校への転換と上伊那農業高校定時制の統合は施設・設備を整備しながら08年度に実施する」という方針が示されている。 -
西駒山荘へ荷上げ
夏山シーズンに向け、20日、中央アルプス北部に建つ市営西駒山荘への荷上げ作業があった。食料や燃料など1・2トン分を鳩吹公園から山荘までヘリコプターで運び、登山者を受け入れる準備を整えた。山荘の営業期間は7月14日縲・0月8日。
荷上げは当初、19日だったが、悪天候のため、順延。
荷作りした米や野菜、発電機などを2回に分けて運び、山荘で市職員、管理人の3人が入り口の雪かきや荷物の整理などに当たった。
昨年7月、豪雨災害の影響で利用者数が落ち込んだが、市観光課は例年並みの400人を見込む。
収容人数は40人。料金は1泊2食付きで大人7500円、小学生6300円。
周辺にはコマクサの群生地などがある。
予約は、市観光課(TEL78・4111)へ。 -
信州太極拳気功協会、北京から老師を迎えた特別講習を開催
本場、中国の講師から太極拳を学ぼう竏窒ニ信州太極拳気功協会(三沢清美代表)は17日、中国北京で活躍している太極拳の老師・劉慶洲さんを迎えた特別講習会を伊那市民体育館で開いた。受講者約80人が集まり、簡化24式太極拳の基礎を学んだ=写真。
同協会が10周年を迎えたことを記念して企画した講習会。講師に招いた劉氏は、24式太極拳を作った李天驥老師の愛弟子で、世界各地で太極拳を教えている。劉氏の指導を受けようとこの日は、初心者からベテランまで集まった。
劉さんは参加者らの簡化24式太極拳の動きを一通り見た後、基本的な動きの中で意識する点などを説明。手や首、姿勢の落とし方などを実際の動作を見せながら細かく指導し、「太極拳は滑らかな動きが大切」と参加者に語っていた。 -
伊那北高校吹奏楽部定期コンサート
伊那北高校吹奏楽部(栗林みな美部長)による第52回定期演奏会が17日、伊那市の県伊那文化会館であった。1縲・年生の87人が多彩な曲目でコンサートを繰り広げ、集まった観客を楽しませた=写真。
県伊那文化会館を会場として開く定期演奏会は3年目。第1部では本年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲「ブルースカイ」やコンクールの定番曲など4曲を演奏。第2部では、「美女と野獣メドレー」「タイプライター」など、誰もが一度は耳にしたことのあるポピュラーな曲目をそろえた。
また、第3部の現役高校生とOB、OGによる合同ステージでは、同校のOBで現在上田高校の吹奏楽団顧問を務めている山岸明さんがゲスト指揮者として登場。喧そうと静寂が対比する交響詩「ローマの祭り」を曲目として迫力のステージを展開。観客は、異国の祭りに思いをはせながら演奏に聞き入っていた。 -
練習成果を壮行会で披露・伊那消防署
伊那消防署で19日、同署から県消防救助技術大会(23日・長野市、県消防学校)に出場する選手のための壮行会があった。出場者らは4月中旬から積み重ねてきた練習の成果を伊那消防組合長の小坂樫男伊那市長らの前で披露した=写真。
2人が空気呼吸器を装着し、塔上のスタート地点より下り、要救助者を抱えて搬送・救出する5人一組の「引揚救助」を発表した。同署は昨年、安全・確実性、所要時間を評価する同競技で県内8本部中4位を獲得している。
小坂市長は「大会で日ごろの練習成果が十分に生かされることを願う」と激励。救助隊の山岸浩示隊長は「伊那消防署の名に恥じない成績を残してきたい」と決意表明した。
壮行会では、高遠消防署の「ほふく救出」に出場する選手らの紹介もあった。
伊那市など4市町村でつくる伊那消防組合管内の署から県大会の種目「引揚救助」「ロープブリッジ救出」「ロープブリッジ渡過」「ほふく救出」など4種目に5チーム、13人が出場する。 -
問屋の歴史後世に
明治初期まで高遠藩の命により旧伊那街道・伊那部宿の問屋役を務めてきた家系の根津さつ子さん(85)=伊那市西町=が19日、屋号札などの所蔵品を同市に寄贈した。親せきらと一緒に市役所を訪れ、小坂樫男市長に寄贈品約40点を披露=写真。市はこれらの品を同地区の旧井沢家住宅で保管していく考え。
根津家は1691(元禄4)年から明治初期にかけて問屋役を務めた家系。その役割として、大名、旗本、幕府人などの通行人や公用の荷物、文書の伝達をした。郵便制度が制定された1872(明治5)年には、伊那地区最初の郵便取扱所になったという。
寄贈品は屋号札をはじめ、「問屋印」「郵便御用辞令(書状)」「製薬秘伝書」などの貴重品ばかり。大名や旗本の宿泊所として利用のあった問屋ならではの品として、飯田藩主や伊那県初代知事などの名前が入った「宿札」も寄贈した。
根津家11代目の夫・清志さんが昨年秋に他界し、さつ子さんは今後の活用方法として所蔵品の保存、管理、活用を依頼する形になった。さつ子さんは「後世に問屋の歴史が有効活用されれば本望。主人が残してくれた品を皆さんに見てほしい」と話した。 -
ミヤマシロチョウを守れ!!
伊那市は18日、同市高遠町の入笠山で、県天然記念物のミヤマシロチョウ(シロチョウ科)の食草であるメギの苗木100本を植栽した。高遠、高遠北小学校の4年生計65人と県自然観察インストラクターの征矢哲雄さん(77)=南箕輪村=らが実施。児童たちはメギ特有の鋭いとげに注意しながら丁寧に植えていった=写真。
ミヤマシロチョウは絶滅が危惧(ぐ)される標高1400メートルから1800メートルに生息する高山蝶(ちょう)。7月中旬から8月中旬まで舞い、1匹辺り150個を産卵する。幼虫期にはメギやヒロハヘビノボラズの歯を食べて成長する。
征矢さんによると、7年前、動植物や地質などの自然環境基礎調査で入笠山に生息するミヤマシロチョウの激減を確認。5年ほど前から旧高遠町と協力し、環境保全への意識を高めるための学習会を開始し、毎年、100縲・00本のメギの苗木を植栽してきた。
「入山する観光客が増え、とげのあるメギが伐採されたことやミヤマシロチョウが乱獲されたことが減少の原因」と征矢さん。「直ぐ蝶は増えないかもしれないが、行動を通して郷土の自然の大切さを実感してほしい」と呼びかけた。
児童たちは、掘った穴の中に肥料を施し、高さ50センチほどの苗木を植栽。高遠小学校の米山優哉君(9つ)は「ミヤマシロチョウは図鑑でしか見たことがなかったので、これできっと本物が見れるはず」と話した。 -
ギンリョウソウが群生
花のオバケ!?竏秩B伊那市西箕輪の経ヶ岳植物園に向かう道沿いで、腐生植物の希少種「ギンリョウソウ」が群生している=写真。
“ユウレイタケ”の別名を持つギンリョウソウ。葉緑素を持たず、自身で栄養素を構成することができないため、根の回りに菌糸をすみつかせ、その消化物を栄養としている。
近くに住む白鳥由利さんが写真仲間とともに経ヶ岳植物園に入ったところ、大量に群生するギンリョウソウを発見した。場所は羽広荘から約200メートルほど林道を進んだ右手で、ちょうど今が見ごろだという。
白鳥さんは「最近ではあまり見られなくなっていたが、今年の数は昨年の倍はある。1本や2本くらいなら自宅の裏山でも見ることがあったが、あれだけ一度に見られるのは珍しい」と話していた。 -
詩吟楠洲流竜西吟詠会第45回発表会
詩吟楠洲流竜西吟詠会の第45回発表会が17日、伊那市のJA上伊那本所であった。伊那市竜西地区の会員165人が日ごろの成果を発表。互いの吟を披露し合った=写真。
毎年同流派が地区ごとに開催している大会で、それぞれのレベルに応じた各部門ごと、上位入賞者を決定する。
今回は16縲・8歳の参加者が出場。特別吟の部では記念大会や全国大会に出場、入賞した各地区の吟者が吟じたほか、5年前から詩吟を続けているという高校生の唐木さやかさん(16)は、「九月十三夜陣中の作」を披露し、会場を楽しませた。
そのほかにも、吟とともに剣や扇を持って踊る剣詩舞などの発表もあり、見る人を楽しませていた。 -
第83回伊那美術展
伊那美術協会による第83回伊那美術展が24日まで、伊那市の県伊那文化会館で開かれている。日本画、洋画、彫刻、工芸の各部門に寄せられた203点の作品が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
同美術展は上伊那地区の高校生以上を対象として開く公募展。全国展に出展するための作品を出展している人も多く、展覧会のレベルは年々上がっているという。
今回最優秀の伊那美術協会賞を受賞した箕輪町の柴光子さんの油彩「大地・私のふるさと」は、自然の生命力をテーマとした作品。130号の画面の中に、チョウやその幼虫などが力強く生きる姿を映し出している。
また、高校生の作品には、その世代の気持ちや思いを率直に表現した作品も多く見られた。
入賞者は次のみなさん。
◇伊那美術協会賞=柴光子(箕輪町)
◇伊那市長賞=唐沢弥生(伊那市)
◇伊那市教育委員会賞=伊藤園子(伊那市)
◇会員佳作賞=湯沢ふき子、伊東慶久、小林洋子(以上伊那市)
◇奨励賞=下島広子(駒ヶ根市)竹中俊、堀川卓司、松沢武代(以上伊那市)木下美喜男(箕輪町)
◇新人賞=畑斡子、田畑朝子、三沢正博(以上伊那市)新村雅子(辰野町)竹内義浩(駒ヶ根市)
◇ジュニア賞=野口真優子、高島千晶、伊東圭太、宮下あかね(伊那市)松田恵(宮田村) -
伊那市ママさんバレーボール夢気球杯大会
第31回伊那市ママさんバレーボール夢気球杯大会が17日、伊那市の県勤労者福祉センター体育館であった。伊那市ママさんバレーボール協議会に登録する市内8チームが出場し、白熱した試合を展開。結果、マザーズが2年連続優勝を飾った。伊那市体育協会バレーボール部主催。
中部電力の協賛で毎年開催している大会で、予選ブロックの上位チームがトーナメント戦に進み、1位から3位までを決める。
決勝戦では、一昨年の優勝チームコスモスが優勝旗奪還を目指しマザーズと対戦。結果、2竏・でマザーズが勝利し、優勝を勝ち取った。また、3位決定戦はめぐみと東春近が対戦。2竏・で勝利しためぐみが3位となった。
結果は次の通り。
▽優勝=マザーズ▽準優勝=コスモス▽3位=めぐみ