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【登場】西春近北小学校校長 酒井照明さん(56)
教員生活35年目、校長職は初めてとなる。地域住民との関係を生かしながら地域全体で学校をつくることが願い。「権現山」を背にした自然環境に育まれた素直で純朴な同校の児童たちとの学校生活が始まった。
「私自身も、子どもたちも、職員も一人では生きていけない。地域のいろいろな人たちに支えられ、互いに支え合って学校をつくっていきたい」。
組織(学校)とは石垣のイメージだという。遠くから見ると一つだが、近くで見るとさまざさな石が組み合わさり、一つの石垣を作り上げていることが分かる。いろいろな人の持ち味を生かしていける教育現場にしたい竏窒ニの理念がそこにはある。
1973年、長野市の湯谷小学校で教員生活をスタート。15年間、4つの小学校で教べんを取るが中学校の美術教師を目指すため、武蔵野美術大学の通信教育を受けた。「中学校で、小学校を卒業していった児童たちはどのような生活をしているのか」との疑問が教員としての転機になったという。
反発する思春期の生徒たちに対し、始めは思うような指導ができなかった。教育方法や美術の授業のあり方などを自分に問うた。悩んだ時期があったからこそ、教育論や生きるための現在の考え方が生まれたと振り返る。
趣味は油絵を描くこと。伊那美術協会展、上伊那教職員美術展に毎年、作品を出品する。県展にも入選するほどの腕前を持つ。 -
伊那市で県労連系メーデー
労連系の第78回メーデー伊那中央大会が1日、伊那市民会館でああった=写真。「働くものの団結で、生活と権利・平和と民主主義を守り安心して暮らせる社会を実現しよう!」をスローガンに労働条件の改善などを訴えた。
上伊那地区労働組合連合会でつくる実行委員会(北沢仁一実行委員長)の主催。一昨年まで労連、連合系は統一開催してきたが昨年から個別で開いている。この日は、約10単組400人が参加者した。
北沢実行委員長は「残業手当縮小を狙うホワイトカラー・イグゼンプションを導入するなど、これ以上の労働情勢の悪化を許すわけにはいかない。労働者の団結、行動で閉そく感に満ちた生活を変えようではないか」と訴えた。
同大会では、各単組で製作した「格差社会はもうごめん」「サービス残業反対!」「やめて!箱モノ行政」などのプラカード紹介があり、参加者はそのプラカードを掲げて市内行進した。 -
アマランサス研究会が一般を対象としたアマランサスの栽培講習会を開催
伊那地域アマランサス研究会(登内英雄会長)は27日夜、一般を対象としたアマランサスの栽培講習会を伊那市の伊那商工会館で開いた。
同研究会は昨年春に発足し、04年から一部地域で栽培されるようになったアマランサスの新たな販路を見出すため、アマランサスを使った商品の開発などに取り組んできた。生産については、伊那市高遠町の「信州高遠花摘み倶楽部」と伊那市内に住む個人が一部で生産しているが、一般農家まで波及していない。そこで、アマランサス栽培への関心を高めてもらう中で生産者の拡充を図ろうとは種時期を前に今回講習会を企画。伊那市内を中心に辰野町から駒ヶ根市までの約40人が集まった。
講習ではアマランサスの栄養価や収穫までの流れをビデオで上映し、高遠花摘み倶楽部のメンバーで同研究会栽培部会会長の北原康弘さんと信州大学農学部の根元和洋助手が栽培のポイントや注意点を説明=写真。栽培に関しては専用の機械がなく、すべて手作業でやっている現状なども示した。
研究会では、収穫の季節の前には収穫講習会などを開くことも検討している。 -
わんぱくひろばにぎやか
伊那市の春日公園で29日、第32回わんぱくひろばがあった。バルーンアートなど多彩な催し物が繰り広げられ、子どもたちのにぎやかな声が響いた。市青少年団体連絡協議会でつくる実行委員会主催。
ひろばでは、ネイチャーゲーム、巣箱作り、スーパーロデオ、ミニSLなどのコーナーが設けられ、行列ができるほどの人気。
バルーンアートは、膨らませた細長い風船をひねりながら、犬やネズミなどを作った。風船が割れる場面もあったが、小学生は夢中で、出来上がると大喜びだった。
市学校栄養職員は食育コーナー「手づくりおやつを味わおう」で、ナスの薄焼きや干し柿などの試食を兼ねて紹介。おやつは「食べ過ぎないように時間と量を決める」「栄養のバランスを考える」など促した。また、スナック菓子に含まれる油や塩分の量を示し、子どもたちは「こんなに入ってるの」と驚いていた。 -
田原区が有害鳥獣被害防止のための電気牧さく設置
有害鳥獣の農作物被害が深刻化する伊那市東春近の田原区(林一夫区長)と田原集落営農実践委員会(「伊東由和委員長)は29日、畑に隣接する山すそ約5キロに電気牧さくを設置した。地元農家や住民など100人以上が集まり、協力しながら作業に取り組んだ=写真。
田原区では上段地域を中心シカなどによる農作物被害が増加しており、被害が大きい上段地域は家庭菜園にまで及んでいる。作っても食べられてしまうという現状から、耕作を放棄する農業者も増えており、田原集落営農実践委員会が中心となって対策を検討。その結果、イノシシやシカの侵入を防ぐには効果の高い電気牧さくを設置することを決めた。 この日は、ステンレス線の電気牧さくを南福地区との境から駒ヶ根市との境まで設置。資材費、約150万円は県、市、農業共済、東春近地区農業振興センターの補助でまかなった。
隣接する富県地区などでは中山間地対応の補助を受けて既に電気牧さくが設置している。農業者だけでなく、住民全体で有害鳥獣対策に取り組むのは珍しく、関係者は「区民全体に有害鳥獣被害の深刻さに対する認識が広まっているのだと思う」と話していた。 -
メーデー
連合系(連合長野上伊那地域協議会、上伊那地区労組会議、上伊那地区労福協)の第78回上伊那地区メーデーが29日、伊那市民会館であった。77単組約1500人が集まり、豊かで公正な社会の実現と格差是正、労働条件の改善などを訴えた=写真。
昨年に続き今年も連合系、労組系は別々にメーデーを開催。連合系のメーデーでは、福島敬実行委員長が「ここ数年、強い者はより強く、弱い者は切り捨てるといった二極化が進んでおり、私たちの生活が根底から脅かされている。今こそパートや派遣、契約労働者とも手を組んで格差是正を訴えていく時。行政改革の名のもと、規制緩和が進み、働く者の生活環境が以前より不安定になっている。ゆとり・豊かさ・公正な社会をつくるため、ともにがんばりましょう」と呼びかけた。
その後、市内でデモ行進を行い、ホワイトカラー・イグゼンプションの反対、働く者のためのワークルールの実現などを訴えた。 -
保科正之生誕記念講演会
伊那市観光協会がNHKの大河ドラマ化を目指して署名活動を進めている保科正之公の生誕396年記念講演会が29日、伊那市高遠城址の高遠閣であった。伊那市のふるさと大使で直木賞作家の中村彰彦さんが「名君 保科正之と武士道の精神」を演題に講演=写真。約250人が集まり、保科正之が目指した当時の政治と武士道について学んだ。
中村さんは「保科正之が磐石な重みを持って慕われる理由は素晴らしい政治をしたから」と語り、徳川3代将軍・家光の弟でありながらおごる所がなかった人柄や高遠3万石の藩主として民のための政治に取り組んだことを解説。家光の死後は11歳という若さで将軍になった家綱の補佐役として、取り潰しの緩和や殉死の禁止、大名証人制度の廃止などに取り組み、社会の不安定要素や理人情な制度是正に努めたほか、会津藩主としては収穫した米の一部を貯めておき、飢饉の時に貸し出す「社倉法」という飢饉対策を打ち出したことを紹介。
豊作の場合は2割の利息を付けて返済するようになっているが、不況だった場合は返さなくてよい制度となっており、こうした取り組みの結果として会津人口は増加し、国力の増強につながったことなどを説明した。 -
伊那市消防団春季訓練
伊那市消防団(田畑安彦団長)は29日、本年度の春季訓練を伊那市の富士塚グラウンドなどで開いた。14分団の707人が参加し、有事に最善を尽くすための体制を整えた。
この日は、分列行進や規律訓練や部隊を編成した時の訓練を実施。その中でもこの春新しく入団した団員たちは、基本的な動きから訓練し、点呼を行って人数の把握に努めることが、二次災害の防止につながることなどの説明を受けた。
田畑団長は「練習はただ個人が熟練度を上げるために行うものだが訓練は教えてもらったことを実施して身に付けること。自分たちの目的が達成できるようにがんばってほしい」と話していた。
また、訓練の後にはラッパ隊、消防音楽隊による定期演奏会もあり、集まった人たちの耳を楽しませていた。 -
西箕輪高原マラソン
伊那市の第18回西箕輪高原マラソン大会(実行委員会など主催)が29日、西箕輪中学校グラウンドを発着点に開かれた。地元を中心に、近隣町村から約220人が出場し、心地よい汗を流した。
コースは、西箕輪中学校グラウンドから伊那インター工業団地周辺を折り返す3キロと4・5キロ。
参加者はスタートの合図で、各部門が一斉にスタート。晴れ渡った空の下、参加者は元気に走った。
参加者のうち小・中学生が7割を占めた。
結果は次の通り(敬称略)。
◇3キロ▽一般男子(1)宮下雅光14分30秒(2)名取真司(3)清水壮悟▽一般女子(1)宮沢摩耶15分31秒(2)岩本恵美子(3)北沢美佳▽小学校4年生男子(1)富沢正二郎14分(2)高橋明(3)有賀裕樹▽同女子(1)森川未稀16分48秒(2)伯耆原紗恵(3)原この美▽5年生女子(1)原智花14分27秒(2)白鳥聖乃(3)唐沢有菜▽6年生女子(1)唐沢萌以15分24秒(2)松田愛菜(3)武田詩歩▽家族(1)原妙子一家16分19秒(2)鈴木浩二一家(3)北原俊弘一家
◇4・5キロ▽一般男子(1)酒井武彦15分51秒(2)延藤浩毅(3)西広雄仁▽一般女子(1)小日向里美29分05秒(2)橋爪しのぶ▽小学校5年生男子(1)早武悠太21分04秒(2)落合恒輝(3)千代泰平▽6年生男子(1)原貴久20分31秒(2)有賀巧(3)伊藤隆世▽中学生男子(1)田中仁19分35秒(2)白鳥克弥(3)原利英(4)白鳥健司(5)竹内雄也(6)浜田純平▽同女子(1)山口聖20分44秒(2)立石彩香(3)唐沢純香(4)落合悟花(5)湯沢澪(6)原真理子▽40歳以上男子(1)富沢博之15分02秒(2)伊藤文一(3)山田健一 -
ニューつむぎがチャリティーカラオケショーの募金を寄付
伊那市旭町のカラオケスナック「ニューつむぎ」の丹羽貴士社長は27日、21日に生涯学習センターで開催した「チャリティーカラオケショー」で集まったチャリティー募金4万260円を伊那市社会福祉協議会に寄付した=写真。
開店3周年記念に合わせて開催したチャリティーショーで昨年に続き2回目。ショーの出場者から集めた参加費をチャリティーとして寄付しており、ショー自体は無料開放している。
同店のなじみ客など29人が出場した今回は、観客として伊那市共同作業の家の利用者約20人も招待。当日は約280人が集まる盛況ぶりとなった。
またこの日、ショーを成功することのできた感謝を込めて丹羽さん自身も5万円を寄付した。
丹羽さんは「ショーを盛況に行うことができて本当に嬉しい。今後も出場者の賛同を得て続けていくことができれば」と話していた。 -
かんてんぱぱで木とうるしの会木曽漆器創作展
旧楢川村の有志でつくる「木とうるしの会」による「木曽漆器創作展」が5月6日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。美しい漆で仕上げられた日常の生活用品など約500点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
同会は旧楢川村の商工会青年部の漆工研究会として約25年前に発足したもので、現在は木地師、塗師、加飾師など12人がともに活動している。従来の漆工芸が取り組んできた伝統的な分野のみにとらわれず、時代に合った新しいデザインや技術にも挑戦。これまでも県外や長野市などで作品展を開催してきた。今回は権兵衛トンネル開通1周年記念ということで伊那地域での作品展を開催。
椀や重箱、はしなどに加え、竹で作った外枠に和紙を張り、そこへ漆をほどこしたオーディオプレーヤーやスイッチプレートなどといった斬新な作品もあるほか、共同制作した漆パネルなども展示している。
小坂康人代表は「漆は古くて新しいもの。自然から生まれて自然に返るため、今問題となっている環境問題にも悪影響を及ぼさない。そういうものを生活の中に取り入れていただければ」と話していた。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時。 -
諏訪形寿健康体操クラブが本年度の活動を開始
伊那市の諏訪形寿健康体操クラブ(野溝弘文会長)は25日、本年度2回目の例会を諏訪形集落センターで開き、今年から新たに導入した演歌体操などに挑戦した=写真。
「寝たきり老人ゼロ」と目指す同クラブは、毎年4月縲・2月の間、筋力トレーニングにより日常生活の維持、改善が期待できる高齢者や軽度の障害者などを対象として簡単な筋力トレーニングを定期的に行ってきた。
4年目となる今年は、動作を向上することを目的とする「演歌体操」を導入。この日は約20人が参加し、インストラクターの北原よしゑさんに指導を受けながら簡単なステップや万歳の動作を行い、体操を楽しんでいた。
活動を通じて「肩こりが解消した」などと話す参加者もいるほか、普段は人と会う機会な少ないお年寄りたちの交流の場にもなっているという。 -
伊那市観光基本計画まとまる
伊那市の第5回観光基本計画策定委員会(秋山智弘委員長、15人)が27日、市役所であった。総合産業として位置づけ、観光振興を目指す観光基本計画をまとめた。5月中に小坂市長へ答申する。
##本文
計画は新市発足に伴い、観光振興の基本理念や展開方策などを明らかにした観光施策推進の指針。
基本方針に▽新市にふさわしい観光のまちづくり▽多様なニーズに対応した魅力ある観光地づくり▽市民参加型の観光体制の構築▽観光客受け入れのための環境整備竏窒フ4点を掲げた。
施策は、南アルプスの世界遺産登録に向けた取り組みや観光メニューの充実など。農工商業、教育などの分野と一体的に考える。
伊那市を端的に表す言葉として、理想像に「パノラマ伊那市」を盛り込んだ。「パノラマ」は視覚だけにとらわれず、幅広い意味を持たせ、ほかの地域にない伊那市の独自性を表現。
「使命・役割」で観光をビジネスとしてとらえる点について、委員からまちづくりとする意見などが挙がり、委員会内のワーキンググループで検討する。
答申を受け、6月ごろに年次ごとの実施計画を作るための観光計画推進協議会(仮称)を立ち上げる。 -
オーストリッチの肉以外の利用用途を模索
ダチョウ皮のソファー完成オーストリッチ皮のソファーはいかが竏秩B伊那市西箕輪の有賀建具店(有賀恵一社長)と高森町の皮革関連創作会社・高森電子(原正秋社長)がオーストリッチ(ダチョウ)の皮を使って共同製作したソファーがこのほど完成した=写真。現在同ソファーは東京都日本橋の大手百貨店・高島屋で5月8日まで開かれている長野県フェアに出品しており、購入希望者から注文を募るほか、インターネット販売などをしていく予定だ。
上伊那では96年に信州大学農学部を事務局とする「信州ダチョウ研究会」(伊那市)が発足。ダチョウの繁殖技術の確立、処理加工施設の整備が進められる中、上伊那農業協同組合(JA上伊那)、伊那商工会議所、上伊那地方事務所などが連携しながら精肉の消費拡大に努めてきた。
しかし、肉の流通だけでは経営が成立しないという課題もあり、皮や羽などの加工品開発や販売についても検討。オーストリッチの生産者、皮加工会社、建具店、販売会社などに参加してもらい、オーストリッチの皮を使ったソファーの試作品を製作してきた。
ソファーの大きさは幅1メートル60センチ、高さ85センチ、奥行き70センチほど。背もたれ部分と座面にオーストリッチの皮で作ったクッションを使用しており、鳥特有の斑(はん)点模様が特徴。木材に使用したニセアカシアと合う柔らかな黄色で染色した。
デザインを担当した有賀建具店の小島浩さんは「普段は木だけを使っているけど、皮が入っているので豪華」と話す。
有賀建具店では今後もオーストリッチ製品の開発を検討していきたいとしている。
ソファーの問い合わせは有賀建具店(TEL73・2870)へ。 -
伊那市農業振興センターが本年度有害鳥獣対策の専門委員会とプロジェクトチームを発足
有害鳥獣による農作物被害が深刻化する中、伊那市農業振興センターは本年度、有害鳥獣対策専門委員会とプロジェクトチームを発足する。現場の状況からプロジェクトチームが考えた対策案を有識者などでつくる専門委員会に上げ、より有効的な対策を打ち出していくほか、広範で対応しなければ効果の挙がらない防護さくの設置などは、地域同士が連携を図りながら進めていく。
各市町村では、有害鳥獣対策協議会を設けて駆除の実施などに取り組んでいるが、今回同センターが設置する専門委員会とプロジェクトチームは、駆除を行うだけでなく、農作物保護の観点にも重点を置いていることが特徴。地域連携による防護さくの設置に加え、動物の習性の勉強会などを開きながら有効な対策を模索する。また、こうした取り組みを通して度重なる被害から耕作意欲を喪失している高齢者などのやる気を支援にもつなげたいと考えている。
専門委員会には各地区を代表する農業者などにも参加を仰ぐほか、職員などでつくるプロジェクトチームには自身で鳥獣害対策に取り組んでいる農業者などに参加してもらうことを予定している。
また同センターは26日、運営委員会を開き、07年度事業の承認したほか、結婚相談員として1組ずつの成婚に尽力した山岸久男さんと梅垣佐知子さんに感謝状を授与した。 -
上伊那圏域障害者総合支援センターのピアカウンセラー
伊那市高遠町
堀川さゆみさん(26)ピアカウンセリングとは障害を持つカウンセラーが同じく障害を持つ相談者の悩みを聞くもの。相談者に近い立場から悩みや不安を聞きながらコンプレックスなどをプラスの方向に変え、その人らしく生きていくためのアドバイスをする。
「ピアカウンセラーは障害を持った人に寄り添って一緒に歩んでいく仕事。でも、やっぱり自分と利用者さんは別の人格を持った人間だし、一人ひとり考え方も生活も違う。客観的にみて、時には厳しいアドバイスをせざるを得ないこともあるのでそれは辛いです。それでも『何となく分かった』って言ってもらえると嬉しい」
◇ ◇
生まれつき軽度な脳性まひがあったが、周囲の人たちに支えられながら障害のない子どもたちと同じ学校で学び、大学にも進学。「みんなと同じ」という価値観の中で育てられた。しかし、その一方でほかの人が当たり前にしていることを自分は当たり前にできない現実も知る。「普通でいいんだよ」。周囲の人たちは優しく自分を励ましてくれたが、そんな優しさがかえって心苦しい時もあった。
「今思い返してみると、あの頃は『普通』ということにこだわりすぎて、結構無理をしていた。自分には難しいことも『ほら、できたでしょ』ってやっていた気がします。そんな自分にも心のどこかで心苦しさを感じていたんだと思います」
◇ ◇
ピアカウンセリングと出合ったのは大学3年生の時。たまたま参加した講演会の講師として、ピアカウンセラーが招かれていた。
重度の障害を持ったその人は、普段の生活は施設で過ごし、仕事の時だけはタイムケアを受けながらカウンセリングを行っているという。「障害を持って生まれてこなければ今の仕事には就いていなかった。障害は今の自分にとって誇り」。そう語る姿が強く印象に残り、ピアカウンセラーに興味を抱いた。
その後、1年ほどは障害をオープンにすることについて悩んでいたが、卒業を控え、記念の意味を込めて軽い気持ちでピアカウンセラーの講習会に参加することを決めた。
「その講習が衝撃的だったんです。それまでの自分は、どちらかというと障害を否定する時間が多かった。でも、その講習は何が何でも肯定しようというもの。例えば、手が震えて水が飲めない人は、自分で水を飲むことはできなくても、美人な人に水を飲ませてくださいって言うチャンスがあるっていう風に。冗談みたいな話だけど、そうやって自分の中の価値観を変えていかないと、自分自身も変わっていかないんだって分かったんです」
その後も各地の研修会に参加。人の本当の部分を聞くためには、何よりも信頼関係を築くことが大切であることも実感した。
「利用者さんの悩みを聞いていると、自分の悩みとリンクする部分も多いので、それを一緒に解消していくことを通じて知らないうちに自分の悩みが解放されていることも多いんです。自分の経験を大切にしながらも、客観性は保っていきたいと思っています。頼られるというより、親しみ易いピアカウンセラーになれたら」
ピアカウンセリングに関する問い合わせは上伊那圏域障害者総合支援センター(TEL74・5627)へ。 -
都道府県対抗剣道大会出場 伊那市の2人
29日、大阪市中央体育館である剣道の団対戦「第55回全日本都道府県対抗剣道優勝大会」に伊那市体育協会剣道部員が初めて出場する。25日、県代表に選ばれた手良の酒井久美子さん(29)=4段=、美篶の北原陽一さん(26)=3段=の2人が市役所の小坂樫男市長を表敬訪問し、意気込みを語った。
同大会は年齢、職業別の代表者、男子5人女子2人の計7人で構成する都道府県対抗の団対戦。2人は2月12日、長野市の旧武徳殿であった7部門別の予選会でそれぞれ優勝し、県代表チームの一員に選ばれた。
小学校低学年の時から剣道を始めた2人の腕前について同剣道部の宮下芳夫部長(68)=境=は「剣道は精神力が大切な競技だが2人はその力を持っている期待の若手」と評価。大会に向けてそれぞれが、週1、2回のけい古で・ス心技体・スを磨いてきたという。
県代表は2回戦からの出場で、大分県と鳥取県との勝者と対戦する。先鋒の酒井さんは「気持ちで相手に負けないように努め、そこから自分の流れで試合を展開したい」。次鋒の北原さんは「自分の持ってる力を発揮し、積極的に攻めたい」と意気込み、序盤での2連勝を目指す。
大会に向けてけい古に励む酒井さん(左)と北原さん(右) -
伊那谷写友クラブ
花、昆虫、風景、人物など幅広いテーマの写真が見る人を魅了する。伊那市を中心とした写真愛好者でつくる「伊那谷写友クラブ」(建石繁明会長)の作品展はメンバーそれぞれのこだわり、独自のテーマが詰まっている。
各自が目指している方向の違いを持ち合うことで、個性豊かなクラブに。一口に風景写真といってもその表現方法はさまざまある。写真で自己を表現する手法には限りがないことを伝えている。
同クラブは、上伊那地域では活動歴が長く、発足から15年目を迎える。撮影経験豊富な愛好者で会を立ち上げ、その後、写真に興味のある人たちがぞくぞくと集まった。一時は30人の大所帯だったこともあるが現在は16人。そのうち創立当初のメンバーが5人残っている。
活動は、年1回の定期展での作品発表のほか、月例会でそれぞれの写真を批評、助言し合い、撮影技術の向上を目指す。それぞれが個性を尊重し、そこから自分の発想の展開につながるヒントを得る。触発し合うことで、全員が技術を学んでいるのだ。
写真を始めたきっかけや楽しみ方は人それぞれだが、写真を撮ることは自分を表現する手段、自己の存在の証だという考えは一致している。集まるメンバーの職業や年齢に違いはあるが自己表現することにそれらは関係ないのだという。
建石会長のモットーは「心も写真も豊かに」。写真を通して人間的コミュニケーションを竏窒ニの考えだ。写真を互いに見せ合うことで交流は広がる。写真を撮ることは手軽だが奥は深い。息づまったときにには会員が手助けする。同志が集まることで支え合っているのだ。
定期展「伊那谷写友クラブ第17回写真展」は5月6日まで、伊那市荒井の伊那市立伊那図書館の広域情報コーナーで開いている(午前10時縲恁゚後7時、最終日は午後5時まで)。
「第17回写真展」は伊那市立伊那図書館ではじまっている -
5月から保育園の「育児相談日」を市内全園で一斉実施
伊那市は5月から、市内25園と母子通園施設「小鳩園」で「育児相談日」を設けて、より相談し易い環境づくりに努めていく。
従来から各園で随時相談に応じてきたが、より分かり易く、気軽に利用してもらえる運用を図るため、これまでの随時相談に加えて定期的に開催する無料の相談日を設けることにした。
相談は予約制となっており、保育園の保護者にかかわらず、誰でも、どこの園でも相談できる。また、相談内容に応じて専門機関との仲介も行う。
相談日時は毎月第1、3火曜の午後2時縲恁゚後3時半。美篶東部、東春近南部、西箕輪南部保育園は毎月第1、3水曜日の同じ時間。
詳細は保育園か子育て支援課(TEL78・4111内線2130、2133)へ。 -
伊那市の東春近小4年生 りんご学習開始
伊那市の東春近小学校は24日、4年生の恒例行事「りんご体験学習」を、同市東春近田原の伊藤一路さん(79)・豊子さん(75)夫婦のりんご園で始めた。初回の作業はリンゴの摘蕾(らい)を体験。つぼみが大きな果実に成長するまでの作業を数回経験し、命の大切さを学んでいく。
リンゴの花が咲き始めた果樹園を訪れた児童62人(2クラス)は、伊藤さん夫婦から作業手順を教わり、「ふじ」「つがる」「王林」の3品種、計47本のリンゴの木の摘蕾作業に汗をかいた。
摘蕾、摘花などは一つの房に花が5つ咲く中から、真中の中心花だけを残し、周りの花を摘む。中心花に栄養分を集中させ、良いリンゴを実らせるためだ。
児童たちははじめての経験に少し手間取ったがコツをつかみ始めると、順調に作業を終わらせた。浦野幹君(9つ)は「大きなリンゴが生りそう。秋の収穫が楽しみ」と期待に胸を膨らませた。
同体験学習は、果樹栽培の様子や農家の苦労、願いに触れることが目的。今年で13年目を迎える行事で本年度は、5月の摘果作業、11月の収穫作業などを予定している。
「大きなリンゴになって」と期待を込めながら摘蕾作業に集中する児童ら -
伊那市少年補導委員55人を委嘱
伊那市少年補導センター少年補導委員の委嘱式が18日夜、市役所であった。青少年非行など早期発見などのため、市内の代表55人を委嘱。会長には美篶地区の丸田旭雄さんに決まった。
小坂樫男市長は「将来の伊那市を背負う子供たちを育てる立場」と活動に期待。市教育委員会の北原明教育長も「子供たちの健全育成をお願い」と話した。
再任された丸田会長は「最近は声をかけることで不審者扱いされてしまう世相となった。メンバーの知恵と力を出し合い頑張っていきたい」と意気込みを語った。
同少年補導委員は、街頭補導などを中心に活動を展開。不良行為少年を発見し、非行に移行する恐れのある少年に対して注意や助言、指導などをして未然に防ぐ。2年任期。
委嘱書を受け取るメンバー -
伊那部町内会が自主防災訓練
伊那市西町の伊那部町内会(根津章総代)は22日、同町内にある旧井澤家住宅を守る「伊那部宿を考える会」と協力して、自主防災訓練をした。同住宅で初期消化方法や消火栓の取り扱いなどを消防署員から学んだ。
今年で3年目となる、年に一度の町内会の自主防災訓練。自主防災会を中心に一般住民ら約50人が参加し、消火器や消火栓の取り扱い方法などを学び、実践した。
消火栓の取り扱いでは、ホースを消火栓につなぎ放水するまでを3人1組で体験。一人ひとりが自分の役割を認識し連携を取りながら放水訓練を実施した。
根津総代は「この地域は水利が悪いので、いざという時の役に立った。歴史のある伊那部宿を守るため、皆が意識を持って訓練に臨めたと思う」と話した。
放水訓練を実施する伊那部町内会のメンバーら -
みはらしファーム 春らんまんまつり
伊那市西箕輪の農業公園・みはらしファームで22日、「春らんまんのみはらしまつり」があり、地元産の花や野菜の販売、スタンプラリーなどの各種イベントで来場者を楽しませた。観光バスで訪れた県外者や市内の家族連れがぞくぞくと集まりにぎわいをみせた。。
本年新たに企画した「信大農学部の出店」のほか、恒例の「アスパラつり」「一貫目ゲーム」など10数種類の催しを開催。もちつき大会は、集まった子どもたちが順番を交代しながら挑戦し、出来上がりは来場者に配られた。
「ポン菓子を作ろう」は随時開催され、大きな音とともに信州産コシヒカリが菓子に変るのを楽しんだ。長蛇の列が常にあり、一回の無料配布で2、3袋を一度に手にする来場者がいるほど盛況だった。 -
破砕機内でガスボンベ爆発
24日午後2時20分ごろ、伊那市横山の不燃物処理施設「鳩吹クリーンセンター」で爆発音事故が発生し、近くの住民が119番通報した。施設関係者によると破砕機内で容量を残した卓上ガスボンベが爆発したのが原因。職員らは爆発事故を受け「市民のモラル低さ」に憤りをみせている。
事故当時、現場では3人が働いていたがけがなどはなかった。今回の爆発で出火はなかったが円筒状の破砕機の蓋(ふた)が爆風ではね上がり、破砕室内にある照明1基、室内の窓ガラス1枚が破損した。卓上ガスボンベやスプレー缶による爆発は年間、数回はあるという。
ガスボンベなどは、使用後の缶に穴を開けてから処分に出すことが決まりとなっている。職員が破砕機に入れる前に残量のある缶を他のごみと分別するが、中には袋で何重にも包んいる場合もあり、気づかないことがあるという。
不燃物の中にはシャベルなどの鋼鉄などを「隠す」様に包んでから出すケースもあり、それが破砕機の刃を破損する原因にもなっているという。
爆発事故のあった破砕機(伊那市、鳩吹クリーンセンター) -
KOA07年3月期決算発表
KOA(本社・伊那市、向山孝一社長)は23日、07年3月期の連結決算を発表した。売上高は560億500万円(前年同期比53億8700万円増)、営業利益は62億3600万円(21億3100万円増)、経常利益は71億6200万円(22億1800万円増)、純利益は50億3600万円(20億8100万円)となった。
当期は、電子部品業界の経済がデジタル機器や車載向けなどを中心に活発な需要があり、おおむね好調に推移したのを受け、中国生産拠点における新工場棟の建設など国内外で生産能力拡大の設備投資をした。収益性の向上を目指し固定費の抑制、高付加価値製品の拡販、品質向上などを進め、製品開発でも車載用途向けの開発に注力した。
次期は、徹底した汎用品のコストダウンを図ると同時に、より高付加価値な製品、サービスを市場に提供することが不可欠とし、「クオリティ・ファースト」「収益性の向上」「事業構造改革」の3つを基本奉方針に掲げ業績向上に努める-とする。 -
伊那市地蜂愛好会総会
地蜂(じばち)の保護、増殖を願う、伊那市地蜂愛好会(会員約100人、小木曽大吉会長)は22日、伊那市の羽広荘で、07年度総会を開いた。上伊那を中心に県内外から集まった約60人の会員に対し、増殖のために越冬させた女王蜂約1万匹を配布した。
総会では、新年度事業計画などを承認。今年度は、10月21日に「第10回地蜂巣コンテスト」の開催があるほか、親子などを対象とした蜂追い体験学習会などで一般にもPRしていく。
例年の倍近い約1万4千匹の女王蜂の発生に成功前年と比べ本年は・スまずまずの繁殖数・ス。小木曽会長は「あと二月もすれば、楽しい蜂追いが始まる。平成生まれの世代にも楽しんでもらえるよう、地蜂を保護していきたい」と話した。
愛好会は、地蜂とのかかわりを楽しみながら蜂資源の増殖を図るため、1997年に発足。会員に配布した女王蜂は各会員がそれぞれの野山へ放し、蜂追いを楽しむ。
また、総会では04、05年度の地蜂巣コンテストで優勝した、富士見町の中山一さんの講演があり、会員らは地蜂の飼育方法などを学んだ。
越冬した女王蜂を会員へ配布 -
かんてんんぱぱで宮崎守旦作陶展
伊那市高遠町で製作活動を続けている宮崎守旦さん(59)による作陶展が30日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。花器や器、皿など、日常使いできる作品を中心とした約100点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
宮崎さんは東京都の出身。京都で河合武一氏に師事した後、地元に戻って作陶活動をしていたが、で1999年から高遠町の芝平に移り、引き続き製作に取り組んできた。かんてんぱぱホールでの展示会は昨年に続き2回目。今回はサクラの季節に合わせてサクラを模った皿や花見の席を思わせるとっくりとちょこなども多くそろえた。
ろくろ、型物、手びねりなど、さまざまな手法を駆使して作陶しているが、ろくろで原型を作り、その後さらに手を加えるなどした作品もある。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
県長寿社会開発センター上伊那地区賛助会総会
県長寿社会開発センター上伊那地区賛助会総会が21日、伊那市駅前ビル「いなっせ」であり、07年度事業計画などの承認をした。
県の行政改革に従い、同賛助会でも昨年度から会員が主体となって会の運営を行うようになった。それに伴い本年度は、会員募集強化事業を新たに展開。従来は県老人大学の卒業生の入会希望者を会員としてきたが、本年度からは公民館活動の参加者や高齢者クラブなどの参加者にも呼びかけを行い、会員加入を促していく。
そのほかにも、生き生き料理教室、高齢者ニュースポーツ交流会、信州ねんりんピック大会への参加を予定している。
高橋大八会長は「06年度は会員が主体となって賛助会の運営をしてきたが、初めてということで問題や困難もあった。しかし、役員の手助けとみなさんの協力があって計画通り実施することができた。みなさんの協力をいただきながら07年度も上伊那地域の高齢者の生きがいづくりに全力をつくしたい」と語った=写真。
また、あららぎ歯科医院の橋場正尚院長が「口腔衛生とボケの予防」をテーマとした記念講演とマジックを披露し、会員を楽しませた。
現在の会員数は542人、約30組のグループが書道やちぎり絵などに取り組んでいる。 -
グッドカンパニー大賞の受賞祝賀会
県経営者協会上伊那支部(向山孝一支部長)は21日、昨年11月に社団法人・中小企業センターの「グッドカンパニー大賞」のグランプリとなった伊那食品工業(本社・伊那市、井上修社長)と特別賞となったミカドテクノス(本社・箕輪町、伊藤英敏社長)の受賞祝賀会を箕輪町の伊那プリンスホテルで開いた。関係者など約50人が集まり、上伊那の栄誉として2社の受賞を祝福した。
同賞は優れた中小企業を全国の中から発掘し、日本経済の発展に寄与することを目的として1967年から行われている。これまででに約500社を表彰したほか、初代グランプリは京セラ(本社・京都市、川村誠社長)が受賞しているなど、飛躍的な発展をした企業も多い。
昨年度は48期連続増収増益の実績を持つ伊那食品工業が最高賞を受賞したほか、将来性のある企業などに贈られる特別賞をミカドテクノスが受賞。2社の栄光を支部全体で祝福する運びとなった。
伊那食品工業の塚越寛会長は「会社が表彰されたということで社員一同で喜んだ。最初の20年くらいは無我夢中で人並み以上の努力をしてきたが、多くの人に支えられて歩んできた。これからも何らかの形で地域のためになることをしていきたい」と語った。また、ミカドテクノスの伊藤社長は「身に余る光栄。自分の生きがいとなる会社とは何だろうと考え『文化的な価値を創造するような会社になろう』を社是としてきた。これからはよい会社づくりに努めていきたい」と語った。 -
芝桜まつり始まる
芝桜の「花富士」をメーンとした伊那市の花公園で21日から、第8回芝桜まつりが始まった。5月6日まで。
当初、29日からまつりを予定していたが、暖冬で開花が昨年より1週間ほど早まったため、前倒しした。見ごろは5月の連休を見込む。
1千分の1の富士山(高さ3・7メートル)をはじめ、天竜川、仙丈岳や間ノ岳など南アルプスの山並みなどを白、ピンク、薄紫の3色で表現。開花が進むにつれ、西暦の「2007」と、えとであるイノシシが徐々に浮かび上がる。
小沢区の有志らでつくる「小沢花の会」が手入れしており、池田清和会長は「花で人が集まってくれることはうれしい」と喜ぶ。
高遠城址公園などから花公園に立ち寄る県外の観光客が目立ち「少し早いけど、これだけ芝桜があると見事」と散策したり、写真に撮ったりした。
28、29日ごろ、公園内の一角にある水田に水を入れるほか、5月3縲・日午後7縲・時にライトアップする。
また、2日まで甘酒・茶のサービス、3縲・日はおにぎり・豚汁の販売がある。本年から「芝桜まんじゅう」も売り出し中。
芝桜苗は1ポット80円。
花公園は広さ約30アールで、広域農道の中の原信号機南側にある。