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寒晒蕎麦 販売始まる
江戸時代に高遠藩が将軍に献上したとされる寒晒蕎麦の販売が、18日から、伊那市高遠町のそば店3店舗で始まりました。 高遠そば組合では、新たな地域おこしにつなげたいとしています。 寒晒蕎麦は、高遠そば組合が地域おこしにつなげようと3年前に復活させ、去年試験的に提供しました。 今年は本格的に販売しようと、去年の倍のおよそ90キロのそばの実が用意され、各店舗限定150食を提供します。 組合によりますと、そばの実を冬の冷たい水や風にさらすことで風味や保存性を高める効果があるということです。 また、アクが抜け甘みが増しモチモチとした食感が特徴ということです。 3連休初日の今日は、県内外から観光客が訪れ、普通のそばと食べ比べていました。 寒晒蕎麦は、ますやの他に華留運と壱刻でも提供されています。 価格は、3店舗共通で1人前1,200円となっています。
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高遠中学校2年生 仙丈ヶ岳登山前にニホンジカについて学習会
22日からの南アルプスの仙丈ヶ岳登山を前に伊那市高遠町の高遠中学校の2年生は、17日ニホンジカの食害について学びました。 これは、南アルプス食害対策協議会が、仙丈ヶ岳での鹿の食害や高山植物について理解を深めてから登山に臨んでもらおうと毎年行っているものです。 伊那市によりますと、南アルプスにはおよそ3万3,800頭のニホンジカが生息しているということです。 昨年度伊那市ではおよそ2,300頭を捕獲したということです。 この日は、信州大学農学部で南アルプスの鹿や自然植物について研究を行っている竹田謙一准教授が講師を務めました。 竹田さんは「食害によって鹿が嫌う高い再生力のあるマルバダケブキだけが目立ってしまっている場所もある。登山の時は山の自然や環境をよく観察して地域の自然について目を向けてもらいたい」と話しました。 高遠中学校の南アルプス仙丈ケ岳登山は、22日と23日に行われる予定です。
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高遠北小全校児童が「高遠そば」を学ぶ
伊那市高遠町の高遠北小学校の児童は、1年間、地元の名物「高遠そば」について学習します。 14日は、そばつゆに入れる焼き味噌用の大豆の苗を植えました。 この取り組みは、伊那市教育委員会が今年度進めている「暮らしの中の食」事業の一環で行なわれたもので、高遠北小学校では全校児童が高遠そばについて学習しています。 高遠そばは、麺つゆに辛み大根をおろしたものと焼き味噌を混ぜた辛つゆで食べるのが特徴です。 高遠北小学校では、1~2年生が大豆、3~4年生辛み大根、5~6年生がそばなどを栽培します。 14日は、1~2年生が学校近くの畑に焼き味噌用の大豆の苗を植えました。 6月の中旬に1度苗を植えましたが鹿や猿にほとんど食べられてしまいました。 そのため、防護ネットを先月下旬に設置しました。 児童たちは、スコップを使って穴を掘り、30センチ間隔で苗を植えていました。 14日植えた大豆は秋に収穫し味噌をつくる予定です。 また、6年生は薬味の内藤とうがらしの苗を植えていました。 伊那市教育委員会では、今年度、市内全小中学校で自分たちが育てたものを味わう「暮らしの中の食」事業に力を入れていきたいとしています。 高遠北小では秋に食材を収穫しそば打ちをして味わうということです。
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山争いの歴史 芝平山絵図虫干し行事
伊那市無形民俗文化財に指定されている「芝平山絵図虫干し行事」が12日伊那市高遠町の荒町公民館で行われました。 この行事は江戸時代の山争いをきっかけに作られた絵図を年に1回虫干しするものです。 12日は山争いに関係していた高遠町の芝平、御堂垣外、荒町、北原、栗田、四日市場の6地区の代表などおよそ20人が集まりました。 江戸時代の1708年に高遠の6つの村と諏訪の12の村が薪や建築材料として使う木材がとれる、芝平山の境界を巡り争いがおきました。 絵図はその争いを収めるため幕府が境界を定め双方に渡したものです。 それ以降高遠側の6つの村は絵図を持ち回りで保管し300年以上にわたり虫干しを行っています。 参加した各地区の代表は地域で長年にわたり保管されている絵図を感慨深げに眺めていました。 行事の最後には次に絵図の保管を担当する北原区の代表が受け取り書にサインをしていました。
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高遠高校でアウトリーチ授業
高遠高校芸術コースの音楽専攻と合唱部の生徒は8日、東京芸術大学の学生3人による演奏会形式の授業を受けました。 高遠高校と東京芸術大学は、高遠町出身の伊澤修二が東京芸術大学の初代校長を務めたことが縁で、交流を続けています。 授業は演奏会形式で行われ、受講した生徒18人は、芸大生の演奏に聞き入っていました。 指導した学生のうち相良夏美さんは、諏訪清陵高校の出身です。 相良さんが、母校で教育実習を行なった際、前の高遠高校校長で現在諏訪清陵高校の石城正志校長からアウトリーチ授業のことを聞き、今回訪れました。 相良さんは、「声は喉や鼻の奥にある空間を使い音を響かせている」「鍛えることは難しいが毎日の訓練で声量が増す」などとアドバイスしていました。 アウトリーチは、劇場や美術館、大学などが外で行う芸術活動です。
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高遠学園構想を提案
高遠高校振興会理事会が6日高遠高校で開かれ振興会理事の松田泰俊伊那市教育委員長が地域の小中学校と連携を図る高遠学園構想を提案しました。 高遠高校振興会理事会には伊那市や教育関係者など20人が出席しました。 高遠学園構想は高遠高校の生徒が定期的に中学校や小学校に出向き交流を深めていくものです。 出席者からは「生徒のなかで割合の多い東部中や春富中との連携も必要」「互いのニーズに合わせたものにしなければならない」といった意見が出ていました。 高遠高校では福祉や芸術などコース制の特長や魅力を発信し進学希望者の増加につなげたいとしています。
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グリーンファームに香茸どっと
伊那市の産直市場グリーンファームにこの時期としてはめずらしい香茸がどっと並びました。 3日ほど前、南アルプスのふもとからどっと持ち込まれたということです。 コウタケは、秋のキノコで、9月に入ってから入荷するのがふつうということで、担当者も驚いています。 コウタケは、高級キノコで、炊き込みごはんやホイル焼きにして味わいます。 珍しさも手伝って価格も高め。 100g400円の値がつけられています。
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倒木で国道361号一時通行止めに
伊那市の美篶と高遠町境の国道361号で、3日朝倒木があり、一時通行止めとなりました。 道路を管理する伊那建設事務所では、松くい虫による松枯れと昨夜からの雨が原因とみています。 倒木があったのは、伊那市高遠町鉾持の国道361号で、午前8時頃、道路北側の崖の上の赤松の木が落下しました。 これにより、現場は2時間近く通行止めになりました。 けが人や車両の被害はありませんでした。 道路に落ちた松の撤去作業が終了した午前9時44分に通行止めは解除されました。
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文化施設の職員を対象とした救急講習会
伊那市高遠町の文化施設の職員を対象とした救急講習会が2日高遠町歴史博物館地域間で開かれました。 2日は、高遠町歴史博物館、伊那市民俗資料館、高遠町図書館の職員7人が講習を受けました。 指導したのは応急手当普及員ので伊那市教育委員会の井坪聖さんです。 今年6月に歴史博物館と民俗資料館にAEDが設置されたことから、来館者の不測の事態へ対応できるようにと開かれました。 講習では、胸骨圧迫の方法やAEDの使い方を学びました。 参加者は人形を使い、実際の流れに沿って処置の仕方を確認していました。 井坪さんは、「処置の前に周りの状況を見て、自分の安全を確保してから行うことが大切。地震などで展示物が倒れてきそうな場合には、安全な場所に移動させてから行うと良い」などと指導していました。
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高遠第2・3保育園の存続求め住民有志の会設立
伊那市高遠町の高遠第2・3保育園の存続に向け地域住民有志は、存続と未来を考える会を6月30日に設立しました。 30日は、伊那市高遠町の荒町公民館で「高遠第2・3保育園の存続と未来を考える会」の設立総会が開かれ、園児の保護者や地区住民など50人余りが出席しました。 高遠第2・3保育園の園児数は、定員45人に対し現在19人で、来年度の園児数が定員の2分の1を上回る23人に達しない場合、平成29年度から休園となる見通しです。 保育園が休園となった場合、地域から子育ての核が無くなり、ゆくゆくは高遠北小学校の存続にも影響すると考え、会設立の運びとなりました。 今年度の活動としては、来年度入園する園児や、他の園に通う園児の保護者に対し、呼びかけを行う他、市の空き家バンクへの情報提供を推進していく事などが確認されました。 高遠第2・3保育園の園児数は現在19人で、地域から他の園に通っている園児は8人います。
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箕輪町の洋画家 向山さん個展
箕輪町木下の洋画家、向山和秋さんの個展が伊那市の伊那図書館で24日から始まりました。 会場には、人物画を中心に、1年以内に描き上げた作品41点が飾られています。 作品は、6号から300号と様々で、そのうちのほとんどが女性をモデルにした人物画です。 向山さんは、現在66歳。 50歳まで瓦職人でしたが、退職後の趣味として油絵を始めました。 美しく内面の輝く女性を限りなく追及して、日々描いているということです。 向山さんは、似顔絵も得意としていて、これまでに3万人以上の女性と子供を描いたということです。 この日も職場体験で取材に訪れていた、高遠中学校の生徒の似顔絵を描いていました。 向山和秋さんの個展は、7月4日土曜日まで伊那市の伊那図書館で開かれています。
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信州伊那高遠の四季展 審査会
伊那市高遠町の信州伊那高遠の四季展実行委員会は、市内の小中高校生から応募のあった郷土の風景画を22日、審査しました。 信州伊那高遠の四季展実行委員会が市内全ての学校に呼びかけ、小学校から31点、中学校から13点、高校から13点の郷土の風景画を描いた作品の応募がありました。 この日は、坂本勇委員長ら4人が審査しました。
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バラに囲まれ結婚式
残雪の中央アルプスを望みながら、バラに囲まれた会場で結婚式を挙げるローズウェディングが、20日、伊那市高遠町のしんわの丘ローズガーデンで行われました。 ローズウェディングは、満開のバラに囲まれて結婚式を挙げてもらおうと、高遠さくらホテルが10年ほど前から企画しているものです。 挙式を行ったのは、飯島町の松村博文さんと中川村の森岡五月さんです。 花を観賞することが好きな2人は、高遠さくらホテルがローズウェディングを行っていることを知り、今回この場所で式を挙げることにしたということです。 満開のバラと青空のもと2人は永遠の愛を誓い、家族や友人の他ローズガーデンを訪れた観光客から祝福されていました。
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伊那市公園管理収支 1,700万円の赤字に
伊那市は、今年の花見客の入場者数の落ち込みで、高遠城址公園などの公園管理収支は、1,700万円の赤字となる概算の収支見込みを19日市議会に報告しました。 19日開かれた伊那市議会経済建設委員会協議会に市側が報告しました。 収入は、高遠城址公園の入園料が83.1%を占めています。 今年は、悪天候だったことやツアーバスの貸切料金の値上げなどがひびき、去年より8万人少ない17万人で、7千215万円でした。 駐車場利用料などを含めた収入の合計は、8千688万円でした。 一方、支出は、高遠城址公園の管理委託料や清掃業務委託料、シャトルバス委託料など1億400万円で、収支は、1,700万円の赤字と見込んでいます。 去年は、2,000万円の黒字で、収入が3,700万円減りました。 伊那市では、黒字となる20万人を目指しており、来年は、御柱との相乗効果などに期待しています。
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園児数増に期待 信州型自然保育認定申請
伊那市の白鳥孝市長は今年度の園児数が定員の半数以下となっている高遠第二第三保育園について県の信州型自然保育認定の申請をしていることを明らかにしました。 関係者は特色ある保育で園児数増加につながればと期待しています。 これは15日伊那市役所で開かれた市議会一般質問で明らかにしたものです。 信州型自然保育は屋外での体験活動を重視する県の認定制度です。 豊かな自然環境で過ごすことにより感性を高め社会性を育むことを狙いとしています。 このような保育が行われていることにより社会的信頼が高まり移住の促進や子育てのコミュニティの広がりが期待されています。 高遠第二第三保育園は今年度定員45人に対し園児数が19人で定員の半数以下となっています。 市では園児数が定員の半数以下が2年続くと翌年度から休園にすると定めていることから関係者は信州型保育に認定され特色ある保育が行われることに期待しています。 白鳥市長は答弁で「保育園休園などに関する基準を見直すことはない。」としたうえで地域の中でどのように子どもを増やしていくかを議論することが大事だとの考えを示しました。 園児数減少を受け保護者会や地域の有志は「高遠第二第三保育園の存続と未来を考える会」を立ち上げることにしました。 保護者会と地元有志は30日に設立総会を開き、園存続に向けた取り組みについて協議することにしています。
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高遠高校生が観光客にチラシを配布
伊那市高遠町の高遠高校の3年生が13日、しんわの丘ローズガーデンのバラ祭りに合わせて、高遠の見どころを紹介したチラシを観光客に配りました。 13日は高遠高校情報ビジネスコースの3年生10人が、ループ橋のぼり口にある駐車場で、バラ祭りに訪れた観光客にチラシを配りました。 チラシは今年度から始まった「地域観光研究」の授業で制作したものです。 高遠の見どころを紹介するもので、生徒が町内を周り、店の写真を撮影したり、特徴を取材して作りました。 バラを見た後に商店街でお昼を食べてもらう狙いで、高遠そばやローメンが食べられる飲食店などが紹介されています。 13日は250枚が用意され、生徒たちは観光客に手渡していました。 チラシの配布は、14日と来週の土日にも行われます。
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空き家バンク 市内全域へ
伊那市の白鳥孝市長は、現在高遠、長谷地区のみで実施している空き家バンク登録制度を市内全域に広げ、さらに近隣市町村とも連携していく考えを12日に示しました。 市議会一般質問で議員の質問に答えたものです。 白鳥市長は、現在高遠と長谷地区のみで実施している空き家バンク登録制度を市内全域に拡大する考えを示しました。 さらに、広域的に取り組むべきだとして、近隣市町村とも連携する考えもあわせて示しました。 空き家バンク登録制度は、空き家を有効に活用し、田舎暮らしを求める都会などからのニーズにこたえ、人口増につなげようという取り組みで平成22年度から高遠と長谷地区でスタートしました。 これまでに、高遠で20件、長谷で2件契約にこぎつけたということです。 現在伊那市には、1か月に平均で20件ほどの移住定住に関する問い合わせがあることから、空き家バンクを市内全域に拡大するものです。 伊那市は不動産組合と連携し、できるだけ早い時期からこの取り組みをスタートさせる考えです。
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しんわの丘でバラ祭り始まる
バラの花が見ごろとなった伊那市高遠町のしんわの丘ローズガーデンでは6日からバラ祭りが始まり訪れた人たちを楽しませています。 しんわの丘ローズガーデンは広さおよそ8800平方メートルの敷地内におよそ170種類2100本のバラが植えられています。 中央アルプスの山並みを望むことができるビューポイントとなっていて毎年この時期にバラ祭りが開かれます。 祭り開催のオープニングセレモニーでは信州高遠藩鉄砲隊による演武が行われました。 またプレゼント抽選会も行われ当たった人にはバラの苗木が贈られていました。 しんわの丘ローズガーデンは高遠町に事業所がある伸和コントローロズ株式会社の社会貢献事業により整備されたものです。 バラ祭りは今年で8回を数え6月から10月はじめまで様々な種類のバラを楽しむことができます。 訪れた人たちは見ごろの花をカメラにおさめたり、散策したりしながら思い思いに楽しんでいました。 祭り期間中はバラの育て方相談や苗木の販売も行われます。 期間は28日までで入園料は高校生以上200円となっています。
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弘妙寺で「難を転ずる」南天植樹
東日本大震災以降、被災地を励まそうと、「難を転ずる」のごろ合わせから、南天を植えている伊那市高遠町の弘妙寺で、きょう、植樹が行われました。 弘妙寺では、震災以降、南天の植樹が行われていて、これまでに100本ほどが植えられています。 4日に植樹を行ったのは、塩尻市に本店を置き、スポーツ整体を行っている㈱スポーツフィジカルの従業員6人です。南天32本を植えました。 弘妙寺への南天の植樹は、東日本大震災の年に、福島から弘妙寺を訪れた夫婦が、復興を祈って始めたのがきっかけです。 難を転ずるのごろ合わせから、田中勲雄住職が、南天の木を勧めました。 田中住職の思いを知ったスポーツフィジカルは、震災以降ほぼ毎年植樹を行っていて、4年目となります。 スポーツフィジカルのほかに、これまでに10組ほどが、南天の木を、弘妙寺に植えているということです。
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高遠城址公園有料入園者数減 来年も誘客に力
今年の高遠城址公園さくら祭期間中の有料入園者数は15万8千人で、去年よりおよそ7万人減ったことが分かりました。 伊那市観光協会では、来年もイベントなどを行い誘客に力を入れるとしています。 2日は、伊那市高遠町の総合福祉センターやますそで今年の高遠城址公園さくら祭りの反省会が開かれ、祭り期間中の状況が報告されました。 観光協会によりますと、開花から散り終わりまでの有料入園期間中の入園者数は15万8,274人で、去年よりおよそ7万人減少したということです。 これは、入園料が有料化した昭和58年以降4番目に少ない人数です。 今年は天候に恵まれず、16日間の祭り期間中に晴れたのは4日間のみでした。 悪天候が続いたことや旅客バスの運転手の走行可能距離が昼間は上限500キロまでとする規制が設けられたことなどが重なり客足が伸びなかったとしています。 観光協会では、今年の状況をふまえ来年もイベントやPRに力を入れ、誘客に繋げるとしています。
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伊那と台湾の高校生が交流
伊那市高遠町の高遠高校の生徒は、台湾から教育旅行に訪れた生徒たちと2日、書道や音楽など芸術を通して交流しました。 2日、高遠高校を訪れたのは台湾南投県の三育高級中学の高校生11人です。 伊那市観光協会ではインバウンド事業の一環で平成24年から長野県と連携して海外からの旅行団を受け入れています。 三育高級中学は台湾の中心にある中高一貫校で、全校生徒は300人と小さな学校だということです。 2日は、高遠高校の芸術コースを視察し体験しました。 書道コースでは、縦1.6m横3.2mの紙に高遠高校の生徒が歓迎の言葉を書きました。 台湾の生徒たちはこの後、書道を体験しました。 台湾では書道の授業がないため生徒たちは初めて書道を体験したということです。 高遠高校の生徒たちは、筆の持ち方や書き方を教えていました。 続いて、音楽コースの生徒と交流しました。 台湾でも歌われている「仰げば尊し」を日本語の歌詞で歌いました。 最後は、情報ビジネスコースの生徒たちが町内を案内していました。 高遠高校の生徒たちは英語やジェスチャーで会話をしていました。 白山橋では、南アルプスを眺めたり記念撮影をしていました。 台湾の生徒たちは2日、市内に農家民泊をしてあすは山梨県に移動するということです。 県によりますと今年度は台湾や中国などの教育旅行団を120校受け入れるということです。
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入笠山で山開き
伊那市と富士見町にまたがる標高1,955メートルの入笠山が30日、山開きとなり、子どもからお年寄りまで多くの登山客で賑わいました。 南アルプスの最北部にある入笠山は、山頂近くまでゴンドラリフトや車道が通じているため、比較的登りやすい山とされています。 30日は、県内外から多くの人が訪れ、家族や友人と頂上を目指して歩いていました。 登山口からおよそ30分で頂上に着きます。 南には、仙丈や甲斐駒ヶ岳などの南アルプス、西には木曽駒ケ岳や宝剣岳などの中央アルプス、北には北アルプスと諏訪湖が見え、東には八ヶ岳を間近にみることができるなど、360度の大パノラマが広がります。 天気がいい時には、富士山を眺めることができます。 頂上に着くと訪れた人達は、写真を撮ったり、カップ麺や弁当などを味わっていました。
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若手作家による高遠エフェクト 始まる
7人の若手作家によるアート展 高遠エフェクトが、28日から、伊那市高遠町の信州高遠美術館で始まりました。 28日は、7人のうち5人の作家が美術館に集まり、オープニング式典が行われました。 この高遠エフェクトは、伊那市高遠町出身で、現在は横浜市在住の染色家・藤沢 まゆさんと、中川村在住の画家・北島 遊さんが、地元で若手作家の展示会を開きたいと企画し、伊那谷ゆかりの作家や共感しあえる仲間に声をかけ実現しました。 藤沢まゆさんの作品は、日本の染色の伝統技術を用いて染めた絵がキャンバスを飛び出して展示されています。 繊維を使うアーティスト高須賀 活良さんの作品は、様々な自然の草花で染めた織物を展示しています。 伊那市出身で、さいたま市在住のムカイヤマ達也(たつや)さんは、油彩画を展示しています。 坂巻 弓華さんの作品はドローイングで、日記のように、思いや感じたことをつづっています。 神奈川県出身の大石 真央さんの作品は、綿や羊毛を使ったものです。 中川村在住の北島遊さんは、地元中川の風景を描き出しました。 北海道出身で、名古屋市在住の齋藤 麗さんは、紙とロウを使って高遠を表現しました。 展示会に参加しているのは、20代から30代の若手作家で、既成概念にない新しい表現を見てもらいたいと、美術館に今回の企画を提案しました。 会期中の週末は作家による、ワークショップ・イベントが企画されています。 6月20日と21日には染色教室やライブペイント、7月11日と12日には、コンサートやオリジナルグッズづくりなどが行われます。 大石さんの作品をかぶって、展示ケースの中で写真撮影できる企画もあります。 この高遠エフェクトは、7月12日(日)まで信州高遠美術館で開かれていて、入館料は一般500円となっています。
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どろんこ運動会
伊那市高遠町山室のNPO法人フリーキッズビレッジは24日、近くの田植え前の田んぼでどろんこ運動会を開きました。 どろんこ運動会には自然体験に訪れた東京の子どもや地元住民などおよそ60人が参加しました。 フリーキッズビレッジでは、自然に触れ合ってもらおうと 毎年どろんこ運動会を開いていて、今年で5年目です。 23日は子供から大人まで5つのチームに分かれて、田んぼの中の石を集め、どれだけ高く積めるか競うゲームなどをしました。 参加者は、「泥が暖かい」「ぬるぬるして気持ちいい」などと言いながら泥の感触を楽しんでいました。
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造形作家天野惣平さん 作品展
伊那市高遠町出身の造形作家、天野惣平さんの作品展が、伊那市高遠町の旧三義小学校芝平分校で開かれています。 廃校の教室を使った会場に置かれているのは、麻で1つ1つ形を作って並べた作品です。 天野さんは高遠町出身の61歳で、武蔵野美術大学を卒業後、テンペラやフレスコなどの技法を学ぶためイタリアに留学しました。 帰国してからも油絵を中心に作品を手がけ、15年程前からは立体作品をつくっています。 この会場での作品展は9回目で、廃校となった学校の教室の空間や周りの自然と合わせて作品を展示しているということです。 作品に題名はなく、見る角度や時間帯、見る人の感性でそれぞれ違った捉え方をしてもらいたいと話していました。 天野惣平さんの作品展は27日まで、伊那市高遠町の旧三義小学校芝平分校で開かれています。
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進徳館の日 元最高裁判事の那須弘平さん講演
高遠藩の藩校「進徳館」の教育精神を見つめ直し、受け継いでいこうと23日、恒例の進徳館の日の行事が行われ、高遠城址公園内にある高遠閣では伊那市富県出身で元最高裁判事の那須弘平さんが講演しました。 23日は、市内からおよそ150人が訪れました。 講演では、戦後最高裁創設に尽くした二人の高遠人、1869年生まれで枢密院顧問を務めた伊沢多喜男と、1908年高遠藩の内藤家に生まれ、裁判官となった内藤頼博について話しました。 二人は戦後の新憲法制定に伴う裁判所の構成について議論を交わしたということです。 那須さんは、「伊沢は最高裁判事に有識人を多く入れるよう主張し、15人の判事のうち5人が裁判官以外の有識人となった。戦後の最高裁の在り方を決める大切な議論だった」などと話していました。 伊那市では、高遠藩の藩校、進徳館で行われていた教育の精神を現代にも生かしていこうと、毎年5月に進徳館の日を設け、式典や講演などを行っています。
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高遠高校生徒が中学生に美術指導
伊那市の高遠高校で美術を専攻している生徒は、21日、高遠中学校の美術の時間に行われた写生会で、絵の描き方を指導しました。 この日は、高遠中学校の写生会が学校周辺の施設や寺などで開かれ、全校生徒が自分で選んだ風景を描きました。 中学生を指導したのは、高遠高校芸術コースで美術を専攻している2年生と3年生14人です。 地域の小学校や中学校との連携を深めようと行われたもので、今年で3年目です。 高校生は、中学生の絵を見てアドバイスをしたり、質問に答えるなどしていました。 高遠高校では、来月、書道専攻の生徒が高遠小学校で書道を指導する事になっているほか、音楽専攻の生徒が、7月に高遠北小の音楽会に参加する事になっています。
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高遠第2・3保育園児 馬耕を見学
伊那市高遠町の農家、林亮さんが、馬を使って田んぼを耕す馬耕を園児に見てもらおうと20日、高遠第2第3保育園の園児を田んぼに招待しました。 今ではほとんど見ることがなくなりましたが、馬耕は、昭和30年代頃まで実際に行われていました。 馬耕で3aの田んぼを耕したのは、伊那市高遠町の農家、林亮さん33歳です。 保育園から2キロほどを歩いて園児も到着し、農耕馬に声援を送っていました。 林さんは、4年前の東日本大震災で、機械を動かす電気や燃料などが不足したことから、いざという時のために、今回初めて馬耕に挑戦し、自分の子どもが通う保育園を招待しました。 この日は、伊那市高遠町で馬の調教をしている、「うまや七福」から、10歳のオーストリア産の農耕馬、オスのビンゴを借りてきました。 背中に、スキと呼ばれる道具を取り付け、力強く引っ張っていました。 この日は、地元の人たちも農作業の手を休めて、昔懐かしい馬耕を見学していました。 休憩時間には、農耕馬のビンゴに園児が草や人参をあげていました。 耕した田んぼは、水を張り、農耕馬にクワを付けて代掻きを行うということです。
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伊那市観光協会 来年度から法人へ
伊那市観光協会の平成27年度の総会が20日、伊那市浄水管理センターで開かれ、来年度から法人化されることが承認されました。 伊那市観光協会の総会には、役員ら25人が出席し、来年度から一般社団法人伊那市観光協会とすることが決まりました。 これは、組織の体制強化のためで、市と観光協会の役割分担が明確になってきたことを受けて、法人化するものです。 これにより、市の関係機関が同行しない商談などでは旅行代理店などに対して、有利になるということです。 また、伊那市観光協会の高遠支部は平成27年度をもって解散することが報告されました。
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例年より早く遠照寺でボタン見ごろ
伊那市高遠町山室の遠照寺ではボタンが見頃となり花を楽しむ人たちで賑わっています。 標高およそ960メートルにある遠照寺はボタン寺として親しまれていて毎年この時期は花を楽しむ人たちが訪れます。 先週暖かい日が続いたことから例年より1週間ほど早く見頃となりました。 1982年、昭和57年に植えてから毎年その数を増やし現在境内にはおよそ170種類2000株があります。 18日は平日にもかかわらず多くの人が訪れ花の色や形、香りを楽しんでいました。 また松井教一住職も境内でボタンの説明をするなど訪れた人たちを出迎えていました。 松井住職によりますと花の見頃は今週いっぱい続くということです。 入園料は400円で中学生以下は無料となっています。