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高遠町女団連30周年記念式典
伊那市の高遠町女性団体連絡協議会の発足30周年記念式典が13日、町総合福祉センター「やますそ」であった。女団連を構成する12団体、歴代会長ら約200人が集まり、30年の節目を喜び合った。
山崎美和子会長は「地域に根ざした組織。名を消すことなく、地域が寂れないように仲間作りをして発展させていきたい」とあいさつ。
来賓の伊東義人高遠町総合支所長は「女性が地域の会合に出ても発言できなかった30年前に比べ、皆さんの努力、粘り強さで、女性を取り巻く環境が変化し、地位向上につながったと思う。明るい子どもと女性の元気が伊那市の元気」と述べ、今後の活躍に期待した。
宣言文で▽地球規模で叫ばれる環境問題に、できることから実践する▽男女共同参画・住みよい町づくりのため、積極的に参画する竏窒ヌみ上げた。
定期研修会として、前信州高遠美術館長の堀井英雄さんの講演「家族のきずな」、大型紙芝居「孝行猿」などもあった。
また、30年の節目を記念し、初めて記念誌「女団連30年のあゆみ」=A4判、46ページ=を発行。歴代会長らで実行委員会を組織し、30年間の活動内容や思い出などをまとめた。300部作り、希望者に販売した。
女団連は78(昭和53)年、婦人のつどいとして18団体で発足。99(平成11)年に女団連に名称を切り替えた。年1回、講演会などを開いたり、女性の立場から意見を行政に提言したりしている。 -
コスモスコンテスト表彰式
伊那市高遠町のコスモスコンテストの表彰式が11日、町文化体育館であった。伊東義人高遠町総合支所長が最優秀賞の「水上長生会」をはじめ、入賞した7団体にそれぞれ表彰状を手渡した。
コンテストは花によるまちづくりの一環として、1988(昭和63)年から始まった。町内の高齢者クラブが対象で、本年は9団体から10カ所の応募があった。10月初旬、高齢者クラブ正副会長、農業関係者、市担当課職員ら8人が各花壇を回り、管理、花つき、景観などを基準に審査した。
「水上長生会」は、長藤の国道152号線沿いの延長47メートルに、コスモスが2列にわたって咲く。病害虫予防の消毒、草取り、コスモスが転ばないための土寄せなど班長を中心に、作業をこなした。夏場に水を与えるのが特に苦労したという。
高橋七郎会長(73)は「みんなが頑張った成果。車を止め、コスモスの前で写真を撮る家族連れもいた。喜んでもらうと活動の励みになる」と話した。
最優秀賞を除く入賞団体は次の通り。
▽優秀賞=荒町長生会、北原長生会▽努力賞=弥勒老人会、片倉長生会、三栄老人会、芝平さくら会 -
高遠高校 08年度に制服切り替え
伊那市の高遠高校は来年4月の新コース導入に合わせ、新1年生から黒を基調とした制服に切り替える。94年以来、15年ぶり。
男女とも、これまでの紺色のブレザーから黒色となる。夏服は透けないブルーのシャツを採用した。
男子のブレザーは腰部分を絞り、スリムにしたデザイン。ネクタイはエンジ色で、ずぼんはグレー(ストライプ入り)。
女子はブレザーの丈を長めにし、襟元にエンジ色のリボン、またはネクタイを身に付ける。スカートは夏用が紺のチェック、冬用がグレーのチェックで、左側に2本の飾りベルトがある。生徒から要望が出たスラックスも用意(希望者)。
制服は、文化祭や中学生への学校説明会などで集めた意見を参考に、同校教諭で作る選考委員会で決めた。
12日、中学生向けの学校案内のパンフレット作成のため、校内で制服の撮影があった。 -
巖谷家3代の足跡を展示 高遠町歴史博物館
伊那市にある高遠町歴史博物館の第27回特別展「巖谷小波(いわや・さざなみ)と一六・貞子展」は12月2日まで開いている。高遠城址(じょうし)公園碑の執筆や高遠を題材に俳句を残すなどした児童文学者小波(1870縲・933年)と書家一六(1834縲・905年)親子と水墨画家の貞子さん(83)=東京都=の巖谷家3代の足跡を展示した。
博物館によると、小波は21歳でおとぎ話「こがね丸」を書いたほか、「桃太郎」などの民話を現代に再生した、明治を代表する児童文学者と称された「日本のアンデルセン」。特別展では、「こがね丸」「桃太郎」の直筆原稿や親子合作の掛軸「いろは」をはじめとする3人の作品計56点を並べている。
一六は明治の三筆の一人といわれ、明治政府の書記官僚を務めた人物として知られる。貞子さんは小波の二男の妻で書、水墨画をたしなみ、高遠の遠照寺の絵島句碑、桜の馬場の句碑の執筆をしている。
特別展初日のオープニング式典には、貞子さんが来館し、出席者に対し作品を説明するなどした。貞子さんは式典のあいさつで「一六も小波も、この展示を大変喜んでくれていると思う。心からうれしく思い、みなさんにお礼を申し上げたい」と話した。
オープニング式典で出席者に作品紹介する貞子さん -
伊那消防組合議会臨時会 通信指令システム更新を可決
伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村でつくる伊那消防組合(組合長・小坂樫男伊那市長)の組合議会臨時会が9日、市役所議場であり、予算案件1件を原案通り可決した。議案は伊那消防署の通信指令システムの更新購入に伴う歳出予算の増額で、7800万円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ12億3600万円(前年同期比3%増)の補正とした。
通信指令システムは、119番受信装置、出動指令装置を主体に同消防署の通信室に導入され16年間にわたり、管内(伊那市、南箕輪村)の防災の対応業務に役立ててきた。しかし、装置の耐用年数が経過し、昨年度から故障が相次いでいたためシステムの更新が必要となった。
新システムは、119番通報を受信した通信員が場所や種別などの災害情報を入力すると、情報の確定と同時に音声合成装置で庁内指令と地図情報を記載した出動指令書により、出動隊に指令を出すことが可能。これまでは、受信後に出動指令書を制作していたため、指令するまでの時間短縮が期待できる。
そのほかの特徴としては、指令電送装置により、Eメールで消防職員、安心安全情報ネットワーク利用者らに災害情報を送ることができる。また、システムの更新により、署所端末装置を高遠消防署に設置(補正予算に含む)し、伊那消防署からの予告指令、指令放送、災害地点地図などを受けられるようになる。
システムの切り替えは今年度中を見込んでいる。 -
コンバインを使ったアマランサスの刈り取りを実施
伊那市と伊那地域アマランサス研究会は5日、伊那市高遠町長藤のほ場約30アールでコンバインによるアマランサスの刈り取りを実施した=写真。コンバインによる刈り取りは県内では初めての試み。研究会栽培部会の北原康弘部会長は「アマランサスは刈り取りから調整までにかかる手間がすごい。刈り取りから脱穀までが(手軽に)できればもっと多くの人たちにも作ってもらえるし、遊休農地の活用にもつながる」と期待をかける。
伊那市では遊休農地の活用、地域おこしの一環としてアマランサスの栽培、商品開発への取り組みが広がっている。アマランサスの栽培は今年で2年目となるが、これまでは刈り取りから脱穀まで、すべてを手作業でやっていたため、人数的、時間的に多くの労力を必要としていた。
そこで今回、試験を兼ねてコンバインによるアマランサスの刈り取りを実施。コンバインは農業機械メーカー「長野クボタ」がソバの刈り取り用のコンバインとして製造しているもので、そばよりも粒が小さいアマランサスに合わせて機械内部の篩(ふるい)の目を調節。これまでにもエゴマやアワをこのコンバインで刈り取ったことがあるが、アマランサスは初めてだという。
雨の降った後で若干ほ場は湿っていたものの、刈り取り作業は順調に進み、1時間もしないうちに約半分の刈り取りを終了。今年は市で委託している約80アールをコンバインで刈り取る予定で、手作業の分も含めて全体では1トンの収量を見込んでいる。 -
高遠高校 強歩大会
伊那市の高遠高校の第39回強歩大会が4日、同校を発着点とした高遠町内コースであった。秋空の下、生徒約320人が自分のペースでそれぞれゴールを目指した。
コースは、男子が山室竏衷ャ豆坂トンネル竏鋳キ藤の中条集会所竏著@華寺前などを通る30キロで、女子は三義の宮原を折り返す24キロ。緩やかな上り坂、下り坂があるコース。
スタートの合図で元気に飛び出し、息を切らせながら自分の記録に挑戦する生徒もいれば、歩いたり、走ったりしながら前へ進む生徒も。
ゴール後、生徒たちはPTAが作った豚汁を食べ、疲れた体を休めた。
62年に強歩大会が始まった当初は、高遠藩学の祖である阪本天山が門下生を駆けさせたとされる、杖突峠を越えて釜石水門から戻る80キロコース(男子)を設定していた。 -
田楽座の高遠町公演 14日
伊那市富県を拠点に活動する歌舞劇団・田楽座の高遠町公演「おまつりてれんどろん」(伊那毎日新聞社など後援)が14日、同市の高遠町文化体育館である。高遠高校の生徒会有志による「ぶちあわせ太鼓」の特別出演を予定。地元住民でつくる実行委員会「田楽座を楽しもう会」では多くの来場を呼びかけている。
同歌舞劇団が高遠町で公演するのは4年ぶりで、出し物は「鳥さし舞」「まわり太鼓」「きつね舞」などの約10演目。地元高校生との交流の一環で始まった、生徒会有志による演目発表は、同校の文化祭でも事前に披露している。生徒たちを指導してきた座員の池光ねむかさんは「太鼓を楽しむ生徒たちの姿を地元の人たちに見てもらいたい」
高遠町公演を成功させようと、文化活動に関心の高い人や田楽座と交流の深い人など7人で実行委員会を結成。その中でも古谷美由紀さん(23)=西高遠=は10数年前から地元公演を見続けているファンだ。「田楽座を見て感動した思いを同世代の人たちにも伝えたいと初めて運営に携わった」
実行委員長の有賀弘武さん(63)=同=は「座員たちのエネルギーに引かれた。地元で誇れる歌舞劇団があることを地元から発信していきたい。この機会に高校生が太鼓に挑戦したように、これからの文化のつながりの輪の広がりを期待したい」と意気込みを語る。
開場は午後4時、開演は同4時30分縲怐B入場料は大人2千円、高校生以下千円、未就学児無料。当日の入場は各500円増となる。問い合わせは、田楽座事務所(TEL78・3423)へ。
高遠町公演の来場をよびかける実行委員会のみなさん -
高遠高校の将来と同窓会活動を考えるシンポジウム
高遠高校同窓会(井口公雄会長)は30日、「高遠高校の将来と同窓会活動を考えるシンポジウム」を伊那市の高遠町総合福祉センター「やますそ」で開いた。同窓会関係者など約30人が集まり、高遠高校を存続させていくための道筋と同窓会活動のあり方について話し合った=写真。
高校再編などの方針として県教育委員会が示した「高校改革プラン今後の進め方について」で、高遠高校のような小規模校は次の再編校の有力候補となっていることを受け、同窓会も一丸となって高遠高校の今後を考えていこうと企画したもので、パネルディスカッションでは、同窓会員や同校の教員らが高遠高校の現状や今後取り組むべき課題について討論を展開。学校改革推進調整委員長の百瀬仁志教諭は、学区制として高遠、長谷地区の中学生が高遠高校に通っていた昔と異なり、現在は高遠、長谷地区の中学生の30%前後しか同校へ進学していないことなどを示す一方、魅力ある高校づくりの取り組みとしてコース制の充実などに取り組んでいることを説明。また、18回卒業生の前田久子さんは「少子化の波に打ち勝つことは並大抵のことではないと思うが、同窓生としてもどうすれば母校に寄与できるか考えて活動していくべき」として、各分野で活躍する同校OBによる特別授業の実施や同校OBでつくる人材バンクの創設などを提案した。
また、現在学校が魅力ある高校づくりの一環として取り組んでいる校名検討については、変更すべきではないとする意見も出た。 -
高遠小5 カヌーで三峰川下り
伊那市の高遠小学校の遠足が28日にあった。好天に恵まれ、5年生は手作りのパドルを使い、カヌーで三峰川を下った。
地域の自然に触れようとカヌー作りに取り組む5年生(北村勝行教諭、35人)は、夏休みなどに地域材でパドルを作った。児童たちから「パドルを使いたい」と声が上がり、遠足で川下りを計画。事前に、プールや高遠湖などでカヌーをこいだり、ひっくり返った場合の対処法などを練習して臨んだ。
伊那小から木製の手作りカヌーを借り、児童たちは高遠町の山田河原駐車場付近の三峰川を出発。約6キロ下流の榛原河川公園を目指した。
1そうに児童4人が乗り込み、石の位置などを確認し「右、右」と声をかけながら、パドルで操作。川の流れがあるところは2人ずつが交代で乗り、水量が少ないところはカヌーを持ち上げて歩き、協力し合い、榛原河川公園手前までこいだ。
川の流れに怖さを感じた児童もいたようだが、男子児童(10)は「底をすったところもあったけど、楽しい。今度は自分たちで作ったカヌーに乗りたい」と話した。
冬休みには、カヌー作りに挑戦する。 -
中学校で文化祭にぎやか
伊那市、箕輪町、南箕輪村の中学校6校で28、29日の両日、文化祭を繰り広げた。学級、部活動、選択教科ごとの展示や生徒有志によるダンス、コントなどの多彩なステージを披露。趣向を凝らした生徒会企画やクラス対抗の音楽祭、体育祭など、各学校の特色あるイベントでにぎわっている。
伊那市の西箕輪中では初日、生徒や職員による自由発表、騎馬戦や玉入れなどの体育祭などを展開して楽しんだ。その内、生徒会企画のゲームでは、体育館や教室などに設けられた「しりとりピンポン」「フリースロー」「ジェスチャーゲーム」などを5、6人のグループに分かれて挑戦した。
ゲームは、悪者により捕えられた文化祭実行委員長を助け出すため、全校生徒がゲームをクリアしながら委員長を助けるための鍵を集める竏窒ニの設定。鍵を集め終えると演劇が始まり、無事に委員長を助け出す内容に会場の生徒たちもわいた。
文化祭実行委員長の立石彩香さんは「劇の反響もよかった。クラスの仲間とゲームに挑戦し、友だちとの絆(きずな)を深め合えたと思う」と話していた。
生徒会企画のゲームでは、文化祭実行委員を助ける竏窒ニの設定で演劇も披露した -
秋の全国交通安全運動始まる
「高齢者の交通事故防止」を運動の重点とした、秋の全国交通安全運動が21日、全国一斉に始まった。30日までの10日間、飲酒運転の根絶、夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止などを重点に、住民の交通安全意識の高揚を図っていく。
初日は、伊那警察署、上伊那地方事務所、伊那交通安全協会など約70人が伊那市下新田の市役所前の道路、環状南線で啓発チラシなどを信号待ちのドライバーに配布した=写真。参加者たちは「秋の交通安全週間です。お気をつけて」などと事故防止を呼び掛けた。
本年の伊那署管内の交通事故数(20日現在)は、377件で前年と比べて13件の増加、けが人は476人で同比20人の増となっている。死者は1人で4人減っている。 -
高遠高校福祉コースの2年生が乳幼児のだっこ体験
伊那市の高遠高校福祉コースの2年生が12日、乳幼児の「だっこ体験」をした=写真。
「だっこ体験」は介護福祉や保育などを学ぶ福祉コース2年生が、実体験を通じてこれまでに学習したことを確認するために行っている取り組み。母親らとともに子育てに対する不安などを一緒に考えたり、検診の様子を学ぶため、高遠町保健センターで開く乳幼児検診に合わせて実施している。
3カ月検診に合わせて実施したこの日は、8人の生徒が実習に参加。小さな赤ちゃんにそっと触れたり、抱きかかえたりしながら、笑顔を見せていた。
初めて赤ちゃんを抱いた松枝義幸君(16)=伊那市美篶=は「思った以上に重たい。抱き方は人形などで練習したが、実際には動くので難しかった。いい経験になった」と話していた。 -
介護予防講座受講生が交流会
伊那市高遠町の各地区で展開する介護予防講座の受講生らの交流会が12日、同町の総合福祉センターやますそであった。健康づくり、転倒予防のためにつくったオリジナル体操を披露し合い、互いが今後の参考にした。
参加したのは、65歳以上を対象にした「おたっしゃ教室」と75歳以下を対象に各地域で体操を普及するボランティアを育てる「いきいきサポーター」の計約150人。いずれも3年目の取り組みで、同教室からの参加は初の交流会があった昨年の4から7グループに増えた。
体操は、いすに座りながら全身の筋肉や、柔軟性、バランス感覚を鍛えることができる、高齢者を対象とした軽運動。発表では音楽に合わせ、手足を伸ばしたりなどのストレッチ運動や片足を宙に浮かせたりなどの筋肉トレーニングなどを織り交ぜた体操を披露した。 -
台風9号の影響で美和ダム放流
台風9号の影響で、伊那市長谷の美和ダム「三峰川バイパス」が6日午後10時40分ごろから、放流を始め、7日午前0時10分、最大放流量が毎秒約260立方メートルに達した。関係者によると、最大放流量は過去最大で、放流期間は10日ごろまで続く予定。河川には近づかないよう警戒を呼び掛けている。
三峰川バイパスは、全国の多目的ダムでは初めてとなる「恒久堆砂対策施設」の中心施設で、05年5月に完成。完成後の実質的運用は今回で3回目となる。初回となった06年7月豪雨災害時の美和ダムへの最大流入量が毎秒367立方メートルに対し、今回は毎秒約560立方メートル。流入量、放流量ともに過去最大となった。 -
伊那署管内の小中学生防犯ポスター審査会
伊那市、箕輪町、南箕輪村でつくる伊那防犯協会連合会と伊那署は5日、同署道場で、管内の小中学生を対象に集めた、防犯ポスターの審査会を開いた=写真。
15小学校5中学校(小学2年縲恍・w3年)から402点(前年比24点増)の応募があった。各学年から1縲・人の9作品を県審査会へ送る推薦作品として選出。そのほか金賞、銀賞など40作品を入賞作品とした。
伊那北高校の美術科担当の三沢正博教諭や小嶋惣逸署長ら審査員が、作品のメッセージ性、色使いなどのバランスを審査。薬物乱用、飲酒運転の禁止や振り込め詐欺の注意を促す趣旨のポスターが多かった。
推薦作品などに選ばれたのは次のみなさん。
◇小学4年▼推薦作品=北林未希(西春近南)▼金賞=曽根原智佳(伊那東)▼銀賞=宮下満喜(西春近南)▼銅賞=有賀穂乃夏(南箕輪)
◇小学5年▼推薦作品=春日俊輔(伊那北)▼金賞=倉田祐輔(南箕輪南部)▼銀賞=林優衣(南箕輪南部)▼銅賞=天道美雪(伊那北)▼佳作=中島秀真(長谷)熊谷魁人(南箕輪)伊藤大貴(南箕輪南部)
◇小学6年▼推薦作品=加藤美沙貴(南箕輪南部)赤羽郁海(箕輪中部)▼金賞=坂本祥子(箕輪中部)▼銀賞=小林大(箕輪中部)▼銅賞=城子颯一朗(箕輪中部)▼佳作=鈴木楓(箕輪中部)唐沢綾(箕輪中部)有賀亮太(西箕輪)小林由里香(箕輪中部)池田ひかる(箕輪中部)
◇中学1年▼推薦作品=有賀莉沙(南箕輪)高橋潤(南箕輪)▼金賞=藤沢亮太(南箕輪)▼銀賞=荒木香名(伊那)▼銅賞=丸山詩織(伊那)▼佳作=大久保杏衣(伊那)亀井翔子(南箕輪)曽我和佳奈(伊那)原真裕子(西箕輪)本井綾華(伊那)村上礼実(南箕輪)佐藤祐介(伊那)
◇中学2年▼推薦作品=鈴木希望(箕輪)尾形怜(南箕輪)▼金賞=荻原祐樹(箕輪)▼銀賞=清水里佳(箕輪)▼銅賞=山口夕貴(箕輪)田中萌乃(箕輪)▼佳作=原安祐美(箕輪)原佑実(南箕輪)平沢裕介(箕輪)藤田慧(箕輪)高山綾(箕輪)城倉未来(箕輪)中田惇一(箕輪)
◇中学3年▼推薦作品=鈴木早恵子(高遠)▼佳作=赤羽駿(高遠)星野雅和(高遠) -
高遠町総合支所に自動交付機を設置
伊那市の高遠町総合支所1階に、住民基本台帳カード(住基カード)を使う証明書自動交付機が設置され、4日、稼働開始式があった。上伊那で6台目。
自動交付機では、住民票の写し、印鑑登録証明、所得証明などの税関係証明、戸籍抄本・戸籍謄本が発行される。発行手数料は1件300円。
住基カードの発行枚数(7月末現在)は、市内で1万1300枚余。うち高遠・長谷は500枚余。県内でも普及率は高いという。
市内の市役所、駅前再開発ビル「いなっせ」にあり、東部地区へ新たに設置。事業費は1200万円で、合併推進体制整備費補助金を充てた。
稼働開始式で、小坂市長は「上伊那のどこででも住民票などが取れる。住民に住基カードを作ってもらい、利用状況によって、おいおい自動交付機を設置したい」と述べた。
そのあと、自動交付機を使って、伊東義人総合支所長が印鑑登録証明書を取った。
自動交付機を利用するにはカードが必要。郡内に住民票があるのが条件で、カードの作成・利用登録(300円)は総合支所窓口で受け付ける。
利用時間は午前7時縲恁゚後8時。閉庁時も利用でき、地域住民の利便性を図る。 -
ローズガーデンを支援
伊那市高遠町の「高遠しんわの丘ローズガーデン」をサポートする友の会が発足し、2日、第1回例会があった。バラ園の管理作業を手伝いながら、花と緑のある美しい地域づくりを進める。
友の会には、市内を中心に、箕輪町、宮田村など近隣から25人が申し込んだ。
初回は、アルプスバラ会代表で、バラ園の技術アドバイザー春日千定さん=西春近=からバラの誕生や品種、露地バラの作業手順などの講義を受け、ローズガーデンで咲き終わった花の摘み取り作業などに当たった。
高遠町的場の大石昭子さん(76)は「昨年からバラを育てている。たくさんの種類があるので、バラ作りを楽しみながら勉強したい」と話した。
例会は月1回で、花がら取りやせん定などバラ園の支援ボランティアに加え、バラの育て方を学習する。
ローズガーデンは6月にグランドオープン。敷地面積8千平方メートルに、108種、4380本が植えられ、12月初旬まで楽しむことができる。 -
高遠ご城下燈籠祭にぎやかに
伊那市高遠町の「高遠ご城下燈籠(とうろう)祭」(実行委員会主催)が1日、西高遠本通りであった。「高遠城下まつり」に「燈籠祭」の一部を加えて新たに企画した祭り。市内や友好都市提携を結ぶ地域の伝統芸能がそろい、盛り上がりを見せた。
JR高遠駅縲恂{町T字路間の延長350メートルが歩行者天国となり、芸能発表や大道芸、友好都市の物産展、農産物販売などを展開。
芸能発表は16団体が出演し「高遠ばやし」「伊那節」「ざんざ節」や「白虎隊踊り」(福島県会津若松)、「阿古初午獅子舞」(東京都三宅村)などが披露された。
辺りが暗くなると、沿道に飾った65本のほおずきちょうちん、あんどんに明かりがともり、市無形文化財「高遠囃子(ばやし)」が練り歩いた。三味線や横笛などの音色が響き、見物人やカメラマンが集まった。 -
誘導柵を設け、イノシシなどの捕獲率高める
国直轄「鳥獣害防止対策事業」に、伊那市高遠町の捕獲体制整備事業が採択された。捕獲おり周辺に誘導柵を設け、イノシシやシカの捕獲率を高める。猟友会だけでなく、農業者も一緒になって技術や知恵を共有し、捕獲体制の整備を図る。
町内の獣害被害面積(06年)は、イノシシ、サル、シカなど15ヘクタール。有害鳥獣対策で集落を防護柵で囲った効果はあるものの、道路から侵入するなど被害面積は増えている。
そのため、信州大学農学部と連携し、有効な捕獲体制を整備する。
事業で、移動用の捕獲おり5基を導入。各地区でそれぞれ現地調査し、頻繁に獣が通る場所に置く。そのうち1基には、夜間撮影が可能な監視カメラを取り付け、シカの生態を調査。おりに対して、どういう警戒をするのかも見て、有効的な捕獲を考える。
誘導柵は全国的にも珍しい取り組みとみられ、獣が入りやすいように、既存の防護柵に沿って捕獲おりを置き、その周囲に設ける。誘導柵の角度などは模索段階。
管理は、各地区で新たに作る管理組合が当たる。9月中にも、営農組合や区を主体に、わなの狩猟免許を持つ人を含めて組織する方向。
28日、高遠町総合支所で第1回効果的な鳥獣害対策推進委員会を開き、事業の進め方を協議した。
町内の集落営農組合代表、農業関係者ら20人余が出席し、委員長に東部地区農業振興推進委員会委員長の守屋文裕さんを選んだ。
伊東義人高遠町総合支所長は「百姓をする気がなくなるという切実な声がある。農業を守るために、力を合わせて有害鳥獣対策に取り組み、一定の成果を上げたい」と話した。 -
アマランサスのラーメン試食会
雑穀アマランサスによる地域振興を目指す伊那地域アマランサス研究会・伊那商工会議所は23日夜、伊那商工会館でアマランサス入りのラーメン・冷やし中華の試作品の試食をした。試食会での意見を参考に、改良を加え、来春の発売を目指す。
市内高遠町に本社を持つ食品加工会社「木曽屋」(熊谷和寛社長)がアマランサスを活用した生そばに次いで、商品化を手がけている。
風味やのどごしなどを生かすそばに比べ、中華めんは作りやすいという。小麦粉にアマランサスのポップした実を練り込み「アマランサスのもちもち感を出した」。
研究会メンバー約10人がラーメン、冷やし中華をそれぞれ試食。
木曽屋では出された意見を参考に、小麦粉の種類、アマランサスの割合、めんの太さ、つるつる感など改良を加える。
アマランサス入りの伊那名物ローメンも研究中。
研究会は、遊休荒廃農地を利用してアマランサスを栽培、栄養価の高い実を使った商品開発に取り組んでいる。すでに、菓子「サクサク勘助」などが商品化されている。 -
高遠小5年生が地域材でパドル作り
伊那市の高遠小学校5年生(北村勝行教諭、35人)は夏休みを利用し、カヌーをこぐパドルを作っている。10月初旬に完成する予定。
1年生のときから、三峰川で遊ぶなど川や水をテーマに活動。地域にある素材を生かした地域学習として、高遠湖でカヌーに乗って、地域の自然に触れようとカヌー作りに挑戦している。来年度、高遠湖でのカヌー体験を計画中。
児童たちは地域材を活用したパドルを作るため、6月、市内のますみケ丘平地林の森林整備で伐採作業に取り組んだ。
16日には、児童たちが学校へ集まり、カヌーをこぐ先端部分や手で握るグリップの型紙を作り、地域材(サワラが主)に線を引くなどした。
パドルは長さ1・4メートル、幅15縲・0センチ。事前に模型を作り、作業手順を確認してから、本番に入った。
「パドルの形を左右対称に書くのがポイント」で、児童は一人ひとり木材と向き合いながら、慎重に作った。
前沢海悠君(10)は「線はうまく書けたけど、のこぎりで型紙通りに切れるか心配」と話したが、手作りカヌーの体験を心待ちにしていた。
カヌー作りは、長谷のNPO法人美和湖倶楽部(クラブ)がサポート。県の「元気づくり支援金」で「パドルを作って高遠湖へでかけよう」(支援金70万円)が採択されている。 -
“歴史の町高遠”を語り継ぐ
伊那市高遠町東高遠
堀井英雄さん(85)とにかくこの町には歴史があり、素晴らしい人たちもたくさんいる。「あー、おれは高遠に生まれて本当に良かったな」って感じる竏秩B
高遠に縁のある歴史的な人物や町の歴史について語っている。高遠城址公園での観光案内のほか、公民館講座などで講演を依頼されることも多い。
85歳とは思えない快活な口調。まるでその時代を見ていたかのような語りに聴衆も引き込まれる。
「まんず、すごいんだに。正之公が亡くなってから117年した時、幕府が全国の藩に対して『善行者を調査しろ』という御触れを出した。ほかの藩は10縲・0人ほどだったのに、(正之公の治めた)会津藩は926人も善行者がいた。これも正之公が『親を大事にしろ』という政治をした結果。ここに正之公の人柄が出ている」 -
三峰川電力が三峰川風力発電事業計画にかかる環境影響評価の方法書を縦覧
伊那市の入笠山、鹿嶺高原一帯で風力発電事業の検討をしている三峰川電力(酒井宗二社長)は13日から、同事業にかかる環境影響評価の方法書の縦覧を行っている。
環境面での調査方法に対して広く意見を募ることを目的とするもので、9月12日までの午前8時半縲恁゚後5時(土日、祝日は除く)、同社ホームページ(http:www.mibuden.com)で縦覧できる。
これに伴なう意見書の提出を9月26日(必着)まで郵送FAX、電子メール受け付けており、住所、氏名を明記すること。ホームページ上からも意見を提出できるようになっている。
なお、縦覧は事業の可否を問うものではないとしている。
意見書の提出先は〒396竏・403長野県伊那市長谷黒河内2895三峰川電力会社。
問い合わせは三峰川電力三峰川発電所(TEL98・2027)へ。 -
子育て中のお父さん、お母さんもリフレッシュを竏猪~前ジャズin高遠が開催
高遠町在住のジャズピアニスト・緒方美音子さん(35)らによる「盆前ジャズin高遠」が11日夕方、伊那市の高遠町総合福祉センターであった。子育て中の家族連れなど200人以上が集まり、心地良いリズムと迫力のある演奏を楽しんだ=写真。
大学卒業後、働きながらジャズピアニストとして活動を続けていた緒方さん。高遠町へ越してきた2年前からは、活動を休止していた。しかし、子どもの保育園で知り合った友人らから演奏を依頼されたことをきっかけに活動を再開。そんな中、夫の転勤で今月末に渡米することが決まり、「渡米前最後のコンサートを」という友人らの要望を受け、今回のコンサートを企画した。
コンサートには、大学時代からともに演奏をしている佐藤友信さん(バス)、浅谷カヲルさん(ドラム)も出演。緒方さんのオリジナル曲を中心に、「古里」「遠き山に日は落ちて」などの童謡も、バラード調で披露。最後はセカンドアルバムのタイトル曲「SHOOTING STAR(シューティング・スター)」を演奏。大人だけでなく、子どもたちも演奏に合わせて体を動かすなどしてコンサートを満喫していた。 -
住民有志が地域活性化ねらう
伊那市高遠町三義区の「山室の将来と発展を考える会」(松井教一代表)は、区内の遊休農地を利用してショウブなどを栽培する。地域の魅力を発信し、活性化をねらう。
地域が発展するには、区内のさまざまな組織が枠を超え、協働で新たな事業展開が必要であるとして、5月、考える会が発足した。メンバーは農業関係者、地元有志、Iターン者ら10人。
「田舎暮らしの夢」「農業」をキーワードに▽花き栽培▽弱った弱ったボタンの養生園の造成▽人材のネットワーク化と、都会に向けて情報発信するためのホームページ(HP)作成竏窒ネどの事業を組んだ。
山際の湿田でソバを栽培しても生育が悪く、さらに所有者が地元を離れていたり、高齢化している課題も。そのため、湿田30アールにショウブのほか、アヤメ、ハスを植え、農地を有効に利用する。
「ボタン寺」として知られる遠照寺付近の農地には、ボタンを養生する場所を作り、遊休地の解消と苗木の増殖を図る。
HPでは、農作業体験の場を提供する「ふれあい農園」、法華道などの地域資源、人材などの情報を発信する。
松井代表は「人材が集まれば、地域の魅力も増す。夢や希望を描き、できるところから地域おこしを進めていきたい」と話す。
事業は、伊那市の地域づくり活動支援金に採択され、当面、花き栽培の環境整備に当たる。 -
「夏の交通安全やまびこ運動」始まる
07年度「夏の交通安全やまびこ運動」が25日、県内で一斉に始まった。31日までの7日間、県や警察が協力し「信濃路はルールとマナーの走るみち」を運動スローガンに交通事故防止を呼びかける。
南箕輪村の中央道伊那IC出口では、交通安全指導所を開設した。伊那警察署、伊那交通安全協会など関係者約80人が啓発チラシなどを料金所を通過するドライバーに配布=写真。「お気をつけて」などと呼びかけ、無事故を祈った。
また、伊那安協女性部がつくった人形「伊那娘(いなっこ)」も配布。一つひとつ手作りの人形には、運動スローガンが記した紙の札も付いていて、関係者らは「啓発に役立てば」と配っていた。
伊那署によると、管内で今年に入って発生した人身事故件数(24日現在)は、303件(前年比31件増)、けが人は388人(同58人増)、死者は0人(同3人減)。県内の人身事故発生数が6658件で前年比539人減に対し、増加傾向となっている。
女性や高齢者が被害者となる事故、夜間や交差点内で発生する事故が増えているという。
啓発チラシなどを配布する参加者(中央道伊那IC、南箕輪村) -
高遠町図書館の科学教室
夏休みを前に伊那市の高遠町図書館は22日、科学教室を高遠町文化センターで開いた。小学生とその保護者など15人が集まり、「風船ぐるま」と「スライム」に挑戦した=写真。
夏休みの一研究に役立ててもらおう竏窒ニ企画したもの。講師には、元小学校の理科教師で高遠町内に住む三浦祥三さんを迎えた。
参加者はまず、膨らませた風船の空気を押し出す力を利用して走る風船ぐるまに挑戦。固紙などを切り抜いて車の車輪や胴体部分を作り、ストローやつまようじなどを使って車が走るための仕掛けを仕込んだ。そのほかにも、洗濯のりなどでつくるスライムにも挑戦し、楽しみながら科学に対する理解を深めていた。 -
高遠町公民館里山の文化を歩く講座で御用水「月蔵井筋」を探索
伊那市の高遠町公民館は22日、里山の文化を歩く講座「御用水・月蔵井筋を歩こう」を開いた。約10人の参加者が集まり、花の丘公園から続く月蔵井筋に沿って約6キロの距離を散策。高遠町歴史博物館の北原紀孝館長や高遠森林クラブの稲辺謙次郎会長から井筋の説明など受けながら、水をめぐる地元の歴史について学んだ=写真。
歴史的背景を学びながら地元の山を歩く講座は5年目。今年は第1回講座で守谷山を散策。今年2回目となるこの日は、高遠城下を潤し、東高遠上段の新田開発にも用いられるなどして重要な役割を果たしていた「月蔵井筋」について学ぶこととなった。
参加者は同井筋の約半分ほどの距離となる三義区の小豆坂トンネル上までを散策。井筋を通すために掘られたトンネルの跡や、井筋の高低さをなくすために施された当時の工夫などを見ながら、昔の人の努力に思いをはせていた。 -
宮田村津島神社祇園祭、勇壮に本格的な夏の到来告げる
“天下の奇祭”と呼ばれる宮田村津島神社祇園祭は21日あり、名物のあばれみこしが神社周辺の中心商店街を練り歩いた。梅雨空を吹き飛ばす迫力で、埋め尽くす観客も巻き込んで熱気に満ちた。
18歳から60代後半までの「奉仕者」と称される担ぎ手が、勇壮にみこしを運行。5時間近く練り歩き、神社石段からみこしを豪快に投げ落とす「打ち壊し」で最高潮に達した。
原形をとどめないまでにみこしを粉砕。その破片は厄除けになるとされ、見物客も一緒になり奪い合う光景がみられた。