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三宅村立小学校の児童が国少で高遠体験
東京都の三宅村立小学校5年生10人が30日、伊那市高遠町の国立信州高遠青少年自然の家を訪れ、高遠北小学校の児童14人と交流した。
江戸時代に起きた「絵島生島事件」で、罪に問われた絵島と生島はそれぞれ、高遠町と三宅島に流された。そのことをきっかけに、高遠町町と三宅村は1970年に友好盟約を締結。互いのイベントに町村の代表者が参加するなど交流を深めている。三宅小の児童の「高遠体験」もその一環。昨年は高遠城下まつりに合わせて来訪し、今年もその予定だったが、豪雨災害の影響で延期された。
両校の児童は、隣同士の席に座り、こけしの絵付けに挑戦。最初は互いにはにかむ様子も あったが、次第に打ち解け、さまざまな会話を楽しんでいた。 -
三宅村立小学校の児童が国少で高遠体験
東京都三宅村の三宅村立小学校の5年生10人が30日、伊那市高遠町の「国立信州高遠青少年自然の家」を訪れ、高遠北小学校の児童14人と交流した。
江戸時代に起きた「絵島生島事件」で、罪に問われた絵島と生島はそれぞれ、高遠町と三宅島に流された。そのことをきっかけに、高遠町町と三宅村は1970年に友好盟約を締結。互いのイベントに町村の代表者が参加するなどして交流を深めてきた。三宅村立小学校の児童らによる「高遠体験」もその一環。昨年は高遠城下まつりに合わせて来訪しており、今年もその予定としていたが、豪雨災害の影響で先延ばしとなっていた。
両校の児童は、隣同士の席に座り、こけしの絵付けに挑戦。最初は互いにはにかむ様子も あったが、次第に打ち解け、さまざまな会話を楽しんでいた。 -
アダプトシステムで伊那建と高遠5団体協定締結
道路や周辺の美化活動に努めるボランティア団体を支援する県の「信州ふるさとの道ふれあい事業(アダプトシステム)」で、伊那建設事務所は24日、伊那市高遠町の5団体、両者の連絡調整機関となる市と協定を結んだ。
アダプトシステムは、県道や県が管理する国道で活動する団体と締結して、活動内容に応じて作業に必要な道具や材料などを貸与、支給し、道路環境の向上や道路愛護意識の高揚、地域住民の交流促進を図っていく。
5団体は、「芝平管理委員会」「高遠町さくらんぼグループ」「桑の実グループ」「高遠花摘み倶楽部」「的場町内会有志」。それぞれ国道152号、県道芝平高遠線の約20メートルから約5キロ区間で、道路や歩道、側溝の清掃、道路沿い花壇の維持管理などにあたっている。
市役所で開いた調印式で松下泰見所長は「協働による住みよい地域づくりを進めていくうえで、一層の尽力をいただきたい」と述べ、団体代表者と協定書に調印した。
5団体を代表して、的場町内会有志代表の矢沢親男さんが「責任の重さを感じている。高齢化が進み末永く活動できるか疑問だが、できるだけ美化に努めていきたい」とあいさつした。
これまでに県内では107団体、うち上伊那は伊那市、箕輪町の2団体と協定を結んでいる。伊那建設事務所は今後「最低でも1市町村1団体と締結していきたい」としている。 -
高遠で変死 親せき男性が玄関で発見
21日午後5時25分ころ、伊那市高遠町藤沢の無職秋山直人さん(71)が自宅の玄関で死亡していると、同地区に住む親せきの男性から110番通報があった。司法解剖の結果、脳内に出血を発見した。
同署によると、親せきの男性が、一人暮しの秋山さん宅を訪れた際、玄関でうつ伏せに倒れているのを発見した。当時、玄関には鍵はかかっておらず、戸は空いていたという。
脳内に出血があった以外、目立った外傷はない。死体を発見した時、腐乱はしていなかったという。
伊那署などの聞き込みでは、秋山さんは体の具合が悪いと周囲へ言っていたという。
現在、一人暮の生活実態や脳内出血に至るまでの原因などについて捜査を進めている。 -
高遠町図書館でこどもひろばSP
伊那市高遠町の高遠町図書館でこのほど、「こどもひろばスペシャル」があり、60人以上の親子らが絵本の読み聞かせや人形劇などを楽しんだ。
伊那・高遠・長谷の3地域でそれぞれ活動しているボランティア団体が集った合併記念企画。新市発足直前の3月に伊那の住民有志でつくる「図書館大好きの会」が市立図書館で開き、町図書館でも計画した。
図書館をより身近にしてもらい利用者増加につなげる機会としているほか、ボランティア団体を知ってもらう狙いもある。
おはなしパレット(伊那)図書館大好きの会(同)こどもひろばボランティア(高遠)長谷文庫(長谷)が出演し、7プログラムを繰り広げた。
絵本の読み聞かせに子どもたちは夢中になり、人形劇ではキャラクターの登場や仕草に歓声をあげた。ほかに、手遊びやリズム遊びで体を動かし、全員で歌も歌って楽しんだ。 -
横町商店街盆踊り大会
高遠町公民館高遠分館が主催する盆踊り大会が15、16日、高遠町の横町商店街などであった。浴衣をきた親子連れなどが集まり、盆踊りや出店を楽しんだ。
途絶えていた盆踊り大会を復活させたのは4年前。昔は、商店街近くの満光寺で「えんま祭り」が同時に行われ、盆踊り大会もにぎわっていたが、ここ10年はえんま祭りも行われていなかった。
そこで今年は、10年ぶりにえんま祭りを復活。盆踊りとえんま祭りの両方を楽しめるよう寺近くの横町商店街へ盆踊り会場を移動した。満光寺前には昔のように、野菜販売、フリーマーケットなどの縁日も並んだ。
祭りには子どもたちも多く集まり、無料のかき氷を片手にヨーヨー釣りや縁日を楽しんでいた=写真。 -
B&G海洋センター開放
真夏日が続くなか、伊那市が管理運営する高遠湖畔の「B&G海洋センター」が10、11日、無料開放され、帰省や観光で訪れた親子連れらが、カヌーやミニヨットなどを楽しんだ。
通常は予約制で、1時間ごとに料金設定しているが、大勢の人が訪れる夏休みシーズンに合わせて、同海洋センターを知ってもらう機会に、毎年この時期に無料開放日を設けている。指導員の手ほどきで、カヌーやミニヨット、手こぎボートが体験できるとあって人気を集める。今季は7月の豪雨の影響で流木が湖面にたまり、一時営業を休止する事態になったが、5日に再開した。
カヌーに挑戦した親子は乗り始めはバランス取りに悪戦苦闘したり前進できずにいたものの、除々にコツをつかんで満喫していた。
東京都から小学生の子ども2人と夫婦で訪れた神宮康廣さん(38)家族は「天気も良くて気持ちがいい」と喜んでいた。 -
「春の高校伊那駅伝」の新コース 距離計測はじまる
伊那市などは12、13日、来年3月からのコース変更を目指す、春の高校伊那駅伝の新コースの距離計測をする。
初日は男子コースを計測。市職員、上伊那陸上競技協会ら約30人がコース上を歩きながら、50メートルのワイヤーで距離を計測。作業終盤になり、天候が崩れて中断するなどあったが、約8時間で終了した。
新しい男子コース(42・195キロ)は市陸上競技場を発着点に、伊那西部広域農道を南へ進み、県道南箕輪沢渡線へ。市駅前ビルいなっせ前を通過し、国道153号線を通り、JA上伊那東部支所を折り返す。
新女子コース(21・0975キロ)は競技場を出発点に、男子コースと同様の順路でいなっせを通過、伊那北信号を折り返し、市街地を通り、西春近柳沢を折り返し、競技場へ戻る。
今後は、それぞれのコースの折り返し地点の設置位置などを調節し、距離を調整。沿線の企業、商店街、地域住民らに変更についての周知もしていく。
13日は女子コースの距離を測定する。 -
高遠町、長谷で地域協議会発足
伊那市の高遠町、長谷で地域協議会が発足し、10日夜、それぞれ初会合を開いた。小坂樫男市長が委員に委嘱書を交付。正副会長を選出し、市側から地域協議会の運営要綱や機能と役割、本年度の主要事業などの説明を受けた。
地域協は地域自治区単位で設置し、地域づくりの問題を諮ったり、地域の意見を集約して市政に反映させる。また、市のまちづくり計画など各種計画や予算に係る重要事項などを協議して市に提言をする。
委員は任期4年の非常勤特別職。区をはじめ、農業や商工業などの各種団体代表者に加え2人の公募枠による15人で構成する。高遠町の地域協では会長に長藤の北原和門さんを、長谷は窪田清彦さんを選任した。
高遠町の会合で、小坂市長は「地域の代表で組織するため責任は重い。地域の声を広く取り入れることがこれからの地方自治の本旨と思う。地域、伊那市全体の発展のために建設的な意見を出してもらいたい」と呼びかけた。
伊東義人地域自治区長は「(地域協議会は)周辺部の寂れなど住民の不安を取り除く手段。地域エゴを出さず、バランスのとれた一体的なまちづくりのため住民の声に耳を傾け、円滑に進められるように尽力いただきたい」と述べた。
長谷の会合で宮下市蔵地域自治区長は「高齢化率38%で、農林業も低迷している。自ら知恵や力を出し、長谷が伊那の山村、水資源地域として歴史・文化を守り、発展するように取り組んでいきたい」とあいさつ。
地域協議会の役割について、委員から「市長の諮問を受けて審議するのと、長谷の声を吸い上げ、市政に反映するのは同等のもの」と望む声があった。
次回は高遠町が8月30日、長谷が8月下旬縲・月下旬に予定し、具体的な協議に入る。 -
ギャラリーみなと屋で「高遠の器作家6人展」開催
伊那市高遠町のギャラリーみなと屋で9月24日まで、「高遠の器作家6人展」が開かれている。高遠で窯や工房を構える作家の陶芸と漆器約140点を展示。それぞれの感性や技法が表現された味わい深い作品が並ぶ。
「信州高遠の四季展」に併せ、高遠を訪れる人に町内の作り手の作品も見てもらおうと企画。花器や茶わん、皿など、伝統の技法で仕上げた作品から現代的感覚を取り入れた作品まで、作家の個性があふれている。
作品の入れ替えもあり「何度来ても楽しんでもらえるように」工夫。四季展の入選作品6点も併せて展示している。
みなと屋では「高遠の優れた作家が気迫を込めて仕上げた作品で、印象に残るものばかり」と来場を呼びかけている。また、「7月の豪雨災害で悲しみもあるなかで、元気を取り戻すきっかけになれば」と話している。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(会期中は無休)。問い合わせは、ギャラリーみなと屋(TEL94・1201)へ。 -
全国公募絵画展「信州高遠の四季展」始まる
伊那市高遠町の風景などを題材とした全国公募展、第3回「信州高遠の四季展」(伊那市、実行委員会など主催)が5日始まり、信州高遠美術館をはじめ町内の公共施設や商店など32カ所に入賞・入選作品350点が並び・ス街中美術館・スとなった。9月24日まで。
四季展は00年に始まり、3年に1度開催している。全国の画家や愛好家から高遠の自然や風景、行事を題材とした作品を募り、街中に飾ることで、高遠の良さを伝え、観光の誘致にもつなげている。
高遠城址公園の桜や、残雪の南アルプスを背景とした風景画などを中心に四季折々の高遠の魅力が描かれ、見応えのある作品が並ぶ。今回は404人から522点(日本画80点、洋画442点)の応募のうち、入賞76点(日本画15点、洋画61点)を含む入選作品350点(日本画56点、洋画294点)が飾られている。
オープニングセレモニーには関係者100人余が出席。実行委員会名誉会長の小坂樫男市長、会長の伊東義人高遠町地域自治区長がそれぞれあいさつし、四季展を通じた新市の芸術文化の向上に期待した。
入賞作品は同美術館、そのほかは公共施設や商店などに分散して展示。また、過去2回の入賞者の作品や、高遠中学校と高遠高校の生徒の作品も展示している。
信州高遠美術館は会期中無休。午前9時縲恁゚後5時。入館料は高校生以上500円、小中学生150円。問い合わせは、同美術館(TEL94・3666)へ。 -
高遠スポーツ公園プール入場者30万人を突破
伊那市高遠町の高遠スポーツ公園プールの入場者数が5日、1980(昭和55)年のオープン以来、30万人を突破した。記念セレモニーがあり、市から30万人目と前後2人に記念品を贈り、節目を祝った。
30万人目は、上牧の小学3年生・甲斐宏樹君(9)、前後は東春近の主婦・藤原江里子さん(44)と、宏樹君の兄で中学3年の進也君(14)。セレモニーで北原明教育長が、それぞれに回数券(11回券)などの記念品を手渡した。
両親と訪れた宏樹君・進也君兄弟は「毎年来ているが今夏は今日が初めて。すごくびっくりした。回数券をもらったし、また来たい」と喜んでいた。
同プールは、流水プールやちびっ子プールにそれぞれスライダーが設置されている屋外の遊泳プールと、88(昭和63)年にオープンした6コース、25メートルの屋内競泳用プールがある。子どもから高齢者まで幅広く人気を集めている。
利用者数は90年に10万人、96年に20万人を突破。過去最多は94年で約1万8700人。ここ数年は、少子化の進行などに伴って年々減少傾向にあり、8千人前後まで落ち込んでいるという。
梅雨が明け真夏日が続き、この日も大勢の子どもや親子が訪れ、泳いだり遊んだり水しぶきをあげていた。 -
伊那地域保育料県内19市の最低基準に引き下げへ
伊那市は4日夜開いた市保育園運営協議会で、09年度までに伊那地域の保育料を一人月額平均約5700円(年間約6万8400円)引き下げ、現在県下19市中で2番目に高い保育料を3年間で県下最低額にする方針を示し、引き下げの具体的施策を説明した。
伊那地域の平均保育料は月額平均2万2892円。3年間の取り組みで、09年度には所得階層(保育料算定の基礎となる所得税等の納付区分)による保育料を勘案した上で、園児一人あたり月額約1万7200円まで引き下げる。
具体的施策は、入所率50%を一つの目安とした園の統廃合をはじめ、保育士の人件費や給食運営経費、光熱水道費、特別保育料などの見直しを図り、1億3千万円の運営経費削減を目指す。第1回改定として11月から本年度の保育料を05年度比一人平均月額2500円(平均10・7%)引き下げる。
一方、高遠と長谷地域の保育料は伊那地域と比べて一人平均月額が約4千円安い。両地域は伊那地域とは逆に除々に引き上げ、伊那地域との格差を是正させた時点で、引き下げに連動させるという。
「質の高い子育て環境づくり」を目指すなかで、保育環境の整備を推進するとともに、効率的な保育園運営を図り、子育ての充実から人口増加へとつなげる。 -
高遠分館「さわやか学級」 満光寺で学ぶ
高遠町公民館の高遠分館事業「さわやか学級」(学級長・有賀弘武分館長)の今月の講座が3日、同町西高遠の満光寺であった。受講生約40人が集まり、同寺の兼子展世住職(72)から、毎年8月16日実施の同寺の例祭「えんまさま」について話を聞いた=写真。
地域起こしのため10年振りに、寺、同町横町町内会、同分館が共催で「えんまさま」、縁日、盆踊りの3つを本年は同日開催。夏の風物詩が復活することを記念し、同例祭についての事前学習の機会にした。
兼子住職は地獄に落ちた先祖を解放し、救済の経「観音経」を読んで極楽へ送るためのもの竏窒ニ、例祭や閻魔(えんま)像を奉っている理由を説明。「昔のことを偲ぶことは人間社会に大切なこと。なぜ人間として生まれたかを大切にして」とした。
講座では、受講生らが「閻魔像はいつごろのもの」「ここ以外に閻魔大王を奉っている寺は」などと、矢継ぎ早に質問を投げかけていた。 -
いよいよ夏本番…暑い
梅雨が明け、本格的な夏、到来。4日、伊那では最高気温32・7度の今年一番の暑さとなった。
伊那市高遠町の高遠さくらホテルではビアガーデンで、冷えたビールでのどを潤す姿。ただ「汗をかきながら飲むのは初めて」と暑さに疲れた様子だった。
飯田観測所によると、5日も30度を越える真夏日となる予想。11日まで暑さが続き、8日以降はくもりがちのようだ。 -
三峰川で市民団体などアレチウリ駆除大作戦
外来植物アレチウリの駆除大作戦が30日、伊那市内の三峰川周辺5カ所であり、市民団体や地域のボランティア約150人が作業に汗を流した。
アレチウリは、ウリ科の一年草。繁殖力が強く、在来の草花や木々を覆い枯らすなどして景観を荒らす。一年草の性質を利用して、種ができる時期の前に根絶することが有効とされている。駆除大作戦は、市民団体などが立ち上がり、8年前から活動している。
今年は梅雨前線による豪雨の影響で河川敷には入らず、上流の長谷地域から天竜川合流点近くの市街地まで、繁茂する5カ所に分かれて作業。参加者は絡み合った長いつるを根元から一本一本引き抜いた。
実行委員長で、市民団体「三峰川みらい会議」代表の織井秀夫さんは「地域が力を合わせて活動することが大切。三峰川流域は着実に(駆除大作戦の)成果がみられている」と話していた。 -
公民館高遠分館さわやか学級の一般公開講座
伊那市高遠町の公民館高遠分館のさわやか学級(有賀弘武学級長)は26日、一般公開のさわやか講座を高遠総合福祉センター「やますそ」で開いた。約40人が集り、講師に迎えた伊那市横山の山荘ミルクオーナー・向山美絵子さんから、病気にならないための食生活、生き方などを学んだ。
昨年のさわやか学級で向山さんを講師に迎えたところ、多くの参加者に好評で、本年も開講を希望する声があったため、急きょ7月の開講が決まった。
向山さんは(1)酵素(2)酸性(3)冷え竏窒ェ体に重要な影響を及ぼすとし、健康で長生きするためにはきちんとした食事選びの必要性を指摘。
身の回りの食品を、体を冷やす食品、温める食品、血液を汚す食品、きれいにする食品に分類して示し、科学調味料や添加物、農薬を使った野菜などは、体が分解できないため、病気になりやすい竏窒ニし、体に良い食材を使った食事に変えることを提唱した。 -
伊那市高遠町藤沢 御堂垣外に避難指示解除 松倉は避難勧告に切り替え
伊那市は22日午後1時、高遠町藤沢の御堂垣外地区(91世帯225人)に出していた避難指示を解除した。松倉地区(40世帯117人)は避難勧告に切り替え、避難場所を藤沢多目的集会施設から松倉生活センターに変更した。
県は松倉川上流に土石流感知センサーを設置する方向。国交省は上流部に照明車2台・衛生通信車を配備して映像で監視し、消防団・行政などが現場に詰めている。今後、雨の降り方、監視の状態を見ながら、必要な対応策をとる。
午前中、信州大学農学部森林化学科の北原曜教授らが松倉川沿いの危険個所2カ所を調査。
崩落が懸念される下流部に問題は見られなかったが、松倉地区から1・1キロほど離れた上流部では、松倉川の斜面を数百メートル上がったところに、クラック(割れ)が2本あった。クラックは長さ50縲・0メートル、最大落差2メートルで、地盤がずり落ちた感じという。
北原教授は、川のこう配が緩く、広いたい積地があるため、それほど大きな被害は発生しないと予測するが、大雨で崩れる危険性はあるとした。
松倉地区でも松倉川の水面から高さ10メートル以下は危険だが、高台にあるところは問題ないという。
22日現在で、避難勧告が出ているのは松倉地区のほか、高遠駅付近の2世帯4人。 -
国道152号線 崩落が車を直撃
18日午後8時10分、伊那市高遠町片倉の国道152号線で、土砂崩落が発生したとの通報が高遠総合支所にあった。この災害で通行中の軽自動車1台が土砂に押し流されたが、運転手の男性(28)=同市=にけがはなかった。
現場は杖突峠から同市へ2キロの地点。崩落は茅野市方面へ向かって左側の斜面で、長さ100メートル、幅20メートルが崩れ、道路幅員7メートルを埋めた。
国道は全面通行止めとなり、19日午後12時35分、交通規制を解除した。 -
ガールスカウトが信州高遠青少年自然の家でキャンプ
自然の音を聞いてみよう竏窒ニ、ガールスカウト長野第26団(木部則子団委員長)は15日、夏のキャンプを伊那市高遠町の信州高遠青少年自然の家で開いた。小学校低学年以下を中心とした21人が参加し、自然の中で食事作りなどに挑戦した=写真。
夏のキャンプは毎年の恒例行事。今年は、全体のキャンプを控えた小学校高学年は参加しなかったため、食事作りからイベントまで、小学4年生以下でつくるブラウニー部門の児童らが中心となって取り組んだ。
1日目のお昼は、子どもたちが考えた煮込みうどんとマカロニサラダづくりに挑戦。包丁を握り、リーダーや保護者に教えてもらいながらニンジンやネギを慣れない手つきでゆっくりと刻んだ。
キャンプは1泊2日で行い、宿泊は保護者が同行しない。木部団委員長は「子どもにとっても、親にとっても親離れ、子離れの機会になっている。思いリュックを背負った自分の子どもの姿を見て、子どもの成長を実感する保護者もいる」と話していた。 -
高遠北小で音楽会 練習の成果・美しい音色響く
伊那市の高遠北小学校(宇治正隆校長・61人)で12日、校内音楽会があり、各学年の合唱、合奏のほか、プロのマリンバ奏者の特別演奏など全14プログラムを披露。会場には約80人の保護者らが集まり、我が子の活躍を目を細めて見守った。
児童たちは日ごろの練習の成果を発揮しようと一生懸命に取り組んだ。各学年の児童数は少ないものの、澄み渡った歌声と、躍動感あふれる楽器演奏の音色が会場に響き渡った。
特別演奏にはプロの演奏家の音楽を聞かせようと、マリンバで日本クラシックコンクール打楽器部門で4位になった伊藤聡さん(24)=同市境区=ら3人が出演し、マリンバやピアノなどで、ジャズ、アニメソングなど計5曲を披露した。
恒例となっている地元サークル「ドレミファファミリーズ」メンバー5人の大正筝の合奏もあった。
児童たちは、友だちのステージや普段聞くことが少ないプロの演奏をじっと鑑賞。会場からは、次々と繰り広げられる我が子の勇姿に、温かい拍手が沸いていた。 -
伊那市高遠町・長藤で住宅火災
8日午後0時11分、伊那市高遠町長藤の農家、大川覚司さん(66)宅方から出火。木造平屋建て母屋約140平方メートルを全焼し、同1時10分に鎮火した。出火当時、家人ら3人が居たが、けがはなかった。
伊那署は火災の原因を調査しているが、放火の疑いは少ないと見ている。 -
KDDIが伊那市高遠町長藤に携帯電話基地局
KDDIが伊那市高遠町長藤地籍の市道小豆坂線に、住民説明をせずに携帯電話基地局を建設している問題に対して、同社は5日夜、町老人福祉センターで住民説明会を開いた。基地局から発する電波の安全性などについて話し合ったが、住民を納得させる解答には至らなかった。
小中学校の児童、生徒、保育園児の通学路の近くに設置することを望まない「三義子供会」が地権者の市へ、説明会の実施と工事の一時停止を同社へ求める陳情書を提出したのがきっかけ。集会には同会員や地域住民約40人が集まり、KDDI名古屋エンジニアリングセンター関係者約10人が説明した。
同社はスライドで、高遠地区を訪れる観光客らの要望でサービスエリア拡大のためとし、場所の選定は「長藤地区が見渡せ、電波が飛ばしやすい場所だった」竏窒ネどと説明。電波の安全性については「基地局電波は国の基準値の何十万分の一の値。人体に影響がないという定め内のサービス」とした。
住民説明の問題に対しては、「総務省から住民への周知、理解を得よとの要請は受けたが、説明会を実施せよとの指導ではなかった」とし、「建設地近隣には人が住んでいないので、(社内基準で判断し)長藤区長、隣りの地権者には説明し、承諾を得た」と返答。しかし、同区長は基地局建設との認識では話されていない竏窒ニし、互いの理解が合致していことが分かった。
出席者からの「子供の脳の方が電波の影響を受けやすいのでは」との質問には、「100パーセント安全ではないが、国の基準値を守っているので安全といえる。責任が認められれば、誠意を持って対応したい」とした。
工事期間は8月上旬を予定しているが、三義子供会の要望である、一時中止はしていない。同会の鄭震雄会長は「説明会があれば、あそこに建設されていない。大人として子供の立場に立って、(建設場所の是非を)社内で話し合ってほしい」とし、検討結果をまとめた報告書の提出を約束。会では、同地区と今後の方針を決めていく。 -
高遠高校福祉コース3年生が養護学校で交流
高遠高校福祉コースの3年生20人は4日、授業の一環で伊那市西箕輪の県伊那養護学校を訪れた。高等部生徒約70人が日ごろ取り組んでいる作業学習に加わって交流した。
高遠高は年2回の学習訪問に加え、養護学校の夏のスポーツイベントや文化祭などへのボランティア参加を通じ、長年にわたって同年代交流を継続。養護学校に対する理解を深めている。
本年度の第1回は、高等部の週3回の作業学習に参加し、陶芸、木工、縫製、薪(まき)、生活、農芸の6班に3、4人ずつ分散。各自が胸に名札を付け、名前を呼び合って仲を深めた。
木工班は文化祭などで販売する机やいすを製作。卓上ドリルを使った穴開けや、やすりがけなど、高等部の生徒が高遠高の生徒に手ほどき。互いに会話も楽しみながら協力し合って制作に励んでいた。 -
伊那市と新宿区が友好提携
伊那市と東京都新宿区の友好提携の調印式がこのほど、区立新宿文化センターであった。同区と提携していた旧高遠町の合併に伴い、新市として改めて調印し、長年の交流を継続して、よりきずなを深めていくことを確認し合い、災害時の相互援助協定を取り交わした。
両市区の関係者100人余が出席。中山弘子区長は「未来の希望を胸に、飛躍の出発点となり、強いきずなで結ばれた両市区が発展することを願う」とあいさつ。入院中の小坂樫男市長に代わり酒井茂助役が「首都圏の中核都市の新宿と二つのアルプスを有する伊那市の提携で、互いに活性化が図られることを確信している」と述べた。
旧高遠町と同区は、高遠藩主・内藤家が新宿御苑に下屋敷を構えた縁で、1986(昭和61)年に友好提携を結び、今年で20周年。相互の祭りに招待し合うなど交流を深めてきた。この日も、伊那市の羽広獅子舞保存会と高遠囃子(ばやし)保存会、新宿区の区民謡連盟、新宿ほのぼの会が伝統芸能を披露して、新たな出発に華を添えた。 -
警察署に県知事選の事前運動取締本部設置
第17回県知事選挙の実施に伴い、4日、県警察本部及び、県下25警察署に事前運動取締本部が設置された。同日午前10時、伊那署内にも同本部が設けられた=写真。
前回の県知事選挙では管内で違反行為はなかった。刑事課の相澤光宏課長は「公正な選挙の確保、実現に向け、小さな違反も見逃さず、厳正に取り締まっていく」と目を光らせている。
第17回県知事選挙は20日告示、8月6日投開票。13日には、各署などに違反取締本部が設置される。 -
県下初の民間事業所が防犯ボランティア組織
伊那署は4日、上伊那の事業所でつくる「県自動車整備振興会伊那支部」(杉本廣志支部長)の同署管内の25業者65人を、自主防犯パトロール隊員に委嘱した。この日は各業者の代表約20人が訪れ、小嶋惣逸署長から委嘱状を受け取った。
同支部は「自分たちも子どもを守る活動に積極的に参画しよう」と、同署の委嘱でパトロール隊を結成。署によると、民間事業所が防犯ボランティア団体を組織するのは県下で初めてとなる。
委嘱状の交付後、隊員で「こどもを守るオアシスパトロール隊」を発足。今後は7月中旬までに、青色回転灯を25業者50台に設置し、▽児童の登下校時の巡視▽事件、事故発生時の巡視竏窒ネどの業務を通じて、防犯活動を実施していく。
同支部長の杉本代表は「地域の安心、安全に寄与することを誓う」と決意表明。小嶋署長は「県下では初めてのケースなので、今後の活躍が期待される。大きな味方ができたと心強い」と激励した。
現在、駒ヶ根署管内の県自動車整備振興会伊那支部内の業者も、同様の活動を展開しようと話し合いを進めている。 -
守屋山山開き
2日、伊那市高遠町と諏訪市の境にある守屋山(1650メートル)の山開きがあった。地元の片倉区(伊藤武房区長)のほか、町公民館の呼びかけで集まった市民ら計約50人が山頂を目指して登り、奥宮で参拝した。
「神の宿る山、雨ごいの山」として知られる守屋山の山開きは、豊作や無病息災を祈願するため、江戸時代より明治の中ごろまでは、地元の氏子らによって旧暦6月1日に実施。現在は7月1日に最も近い日曜日に毎年開いている。
「鳥居づるね」と呼ばれ、1743(寛保3)年に建立した石の鳥居、「みたらしの水」周辺の栗の巨木などが見れる表参道コース。高さ15メートルの巨岩「立石」、鬼が住んだとされる伝説の「鬼ヶ城」などがある変化に富んだ立石コースの2コースから、ぞれぞれが入山した。
伊藤区長は「昔から・ス守屋おろし・スと呼ばれる、山から流れる水の被害を受けてきた。天災が起きないように祈願し、守屋山の神が静になってくれればうれしい」と話していた。 -
高遠中の吹奏楽部 東京芸大生から基本学ぶ
伊那市の高遠中学校に1、2日、東京芸術大学音楽学部器楽科の学生4人が、吹奏楽部の指導に訪れた。
東京音楽大学(現・東京芸術大)の初代学長の伊沢修二が東高遠出身とあって、市(旧高遠町)と同大学は長年交流。同中学校にも毎年、学生が指導に訪れている。
期間中は部員15人のほか、高遠高校の生徒7人も参加。フルート、クラリネット、サックスなどのパートに分かれ、楽器の持ち方や吹き方などの基本練習などをした。
クラリネットのパートでは学生が「肩の力を抜いて楽に吹く」などと生徒らを指導。部員たちは「めったにないこと」と熱心に取り組んでいた。 -
全国少年補導功労者表彰・伊那署管内の2人受賞
少年の健全育成に貢献した人へ贈る、本年の全国少年補導功労者表彰を受けた伊那署管内の2人が28日、小嶋惣逸署長に受賞を報告するため、同署を訪れた。小嶋署長は「これからも一緒に手を携え、少年問題に取り組んでいきましょう」と労った。
伊那少年友の会会長の大工・丸山義貞さん(65)=伊那市高遠町長藤=が少年補導栄誉銀章を、同会元会員の無職・三澤勇美さん(83)=同市福島=が銅章を受賞。20日、県少年友の会連合会理事会の席上で県警本部長から伝達表彰を受けた。
表彰は警察庁長官と社団法人全国少年補導員協会の連名。県内受賞者は金章1人、銀章3人、銅章4人の計8人。
丸山さんは伊那少年友の会会員として、少年非行防止活動などに貢献する傍ら、地区の少年剣道クラブなどの指揮者として、スポーツを通して健全育成を推進してきた。三澤さんは長期休業前の学校訪問活動を実施することを発案するなど、00年4月縲・4年3月、同会会長として率先した活動を展開してきた。
丸山さんは「予防防犯に心掛け、非行に走らない子どもたちを育てることに努力したい」と意気込みを語った。