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伊住(いじゅう)フォーラム 長谷の達人ツアー
移住者と地元住民が交流し、移住・定住について考える伊住フォーラムが12日と13日の2日間、伊那市長谷で開かれています。 12日は長谷で活躍する人たちが案内人となる「長谷の達人ツアー」が行われました。 「長谷の達人ツアー」は「狩猟」「宿泊」「木工」「教育」の4つの分野で開かれました。 このうち、猟師の小出順(じゅん)誠(せい)さんは、狩猟の心がまえや仕掛けワナの仕組みについて話しました。 小出さんは「狩りをするときは全力だが、仕留めた後は早く楽にしてあげたいという気持ちでやっています」と話していました。 フォーラムは、移住者と地元住民の交流を通して幅広い視点から移住・定住について考えようと、伊那市と溝口の住民有志で作る溝口未来プロジェクトが開いたもので、30人ほどが参加しました。 13日は、ツアーの振り返りやグループディスカッションなどが行われます。
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中尾歌舞伎秋季定期公演 親子の別れの物語
伊那市長谷の中尾歌舞伎秋季定期公演が6日に行われ、親子の別れを描いた悲哀の物語が上演されました。 「恋女房染分手綱―重の井子別れの段―」は、かつて腰元だった重の井が、奥家老の息子と不義密通の末に産まれた息子、三吉と再会します。 しかし父の切腹により死罪を逃れ調姫の乳母となった重の井は、母と名乗る事ができず、実の息子、三吉と再び別れざるを得ません。 母と子を演じたのは、伊那市東春近に住む森みちるさん、蔵之助くん親子です。 見せ場になると会場から多くのおひねりが飛んでいました。 最後に母、重の井は手鏡で離れゆく三吉の最後の姿をみつめ、幕が閉じます。 中尾歌舞伎秋季定期公演の模様は19日(土)から、ご覧のチャンネルで放送します。
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「立冬」 美和湖周辺 紅葉の見頃
7日は「立冬」です。伊那市長谷の美和湖周辺では、ここのところの冷え込みで紅葉の見頃を迎えています。 7日の伊那地域は午前6時32分に平年並みの最低気温2.1度を記録しました。 長野地方気象台では、今週中頃には伊那地域で最低気温が今年初めて氷点下になると予想しています。
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中尾歌舞伎秋季定期公演 本番間近 稽古に熱
中尾歌舞伎秋季定期公演が6日に伊那市長谷の中尾座で行われます。 本番を間近に控え役者達は熱のこもった稽古を行っています。 公演が行われる中尾座の舞台で1日夜、通し稽古が行われました。 今回上演する演目は「恋女房染分手綱 重の井子別れの段」です。 幼い頃に生き別れた母と息子が再会しますが、訳あって母と名乗る事ができずに涙するという親子の悲哀を描いた作品です。 前回2011年の秋季公演以来5年ぶりの上演で、見どころは母と子が名乗る事ができずに別れて行くシーンです。 今回、初めて出演する伊那市高遠町の石川裕美さんです。高校時代から演劇が好きで、去年中尾座の舞台を見て歌舞伎をやってみたいと思ったのがきっかけでした。 中尾歌舞伎保存会では子ども達にも歌舞伎に興味を持ってもらおうと今回この演目を選んだという事です。 中尾歌舞伎の秋季定期公演は6日(日)午後1時30分から行われます。 なお、公演の模様は伊那ケーブルテレビの122チャンネルで生中継します。
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ふじ出荷前に査定会
晩生のりんご・ふじの出荷を前に、伊那市東部地区の農家を対象にした今年の出来をみる査定会が、31日、高遠町の東部ライスセンターで開かれました。 ふじは、上伊那のりんごの中では出荷量の37%を占めるりんごです。 この日は高遠町と長谷の東部地区でふじを生産している農家から15人ほどが査定会に参加しました。 今年は、春先の暖冬の影響から開花も早くふじの出荷も早まり、11月4日から本格的な出荷が始まります。 農家は、色や傷などによる等級分けなどについて説明を受けました。 ふじの出荷は来月4日から、12月中旬まで予定されています。
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長谷の2大紅葉スポット見ごろ
伊那市長谷の二大紅葉スポットといわれる、三峰川深部にある巫女淵と、南アルプス林道の紅葉が見ごろとなっています。 浦にある巫女淵は平家の巫女が身を投げたという悲しい伝説が残されています。 巫女淵は、通行止めとなっている三峰川林道を、入り口から17キロほど登った奥深い場所にあり、現在は、一般は立ち入ることのできない秘境となっています。 伊那市長谷総合支所によると見ごろは今週いっぱいだということです。
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「長谷の縁側」の一環 中学生・園児・お年寄りが落花生収穫
伊那市長谷の長谷中学校の生徒と長谷保育園の園児、地域の高齢者が18日、中学校の畑で落花生を収穫して交流しました。 この日は、5月に長谷中の2年生が種を蒔いて育てた落花生を、中学生や園児、地域のお年寄りが収穫しました。 長谷中学校では、校内の和室を地域住民が交流する「長谷の縁側」として開放しています。 収穫は、この縁側のイベントの一環で行われました。 長谷中学校の和室は、伊那市社協の「まちの縁側」の1つに選ばれています。 6月の縁側開始以降、月に1回地域のお年寄りを招いて、パンジーの苗植えや野沢菜の種まきで交流してきました。 今回は、より幅広い世代間交流に繋がればと、初めて保育園児を招きました。 収穫したのは、普通のサイズとジャンボサイズの落花生で、園児は大きいのを見つけては摘み取っていました。 収穫した後は、縁側に移動し、全員で茹でた落花生を食べました。 長谷中学校では「高齢者が多い地域で自宅にこもりがちの人も多いので、縁側も高齢者が外に出て交流するきっかけに1つになるよう続けていきたい」と話していました。 長谷中学校では今後、来年3月を目途に和室の安全面や水回りの整備を進め、常時開放できる縁側を目指すということです。
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江副行昭さん・江口智子 熔壌ガラス展
ガラス工芸作家・江副 行昭さんと、江口智子さんの2人展が、伊那市坂下のはら美術で開かれています。 83歳となる江副さんは、ガラス制作を始めて60年、高遠に工房を構えて35年になります。 ガラスと土を高温で溶かしてつくる熔壌ガラスは、江副さんが考案したものです。 熔壌ガラスに使う土が高遠にあったため、伊那に工房を構えました。 土を混ぜ込むことで、不透明となり、陶磁器のような質感になりますが、作り方は、ガラス工芸と同じように、空気を吹き込んで作ります。 今回は、江副さんの35年以上前の作品や、熔壌ガラスを始めた当初の作品も展示されています。 江副さんの弟子の江口さんは、熔壌ガラスの唯一の伝承者です。 土を混ぜ込まないカラフルな作品も多く制作しています。 今回は、二人合わせて200点を展示しています。 この江副さん、江口さんの2人展は、10月4日(火)まで、伊那市坂下のはら美術で開かれています。
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幻の高遠在来そば 収穫
7月に種をまいた、幻となっている高遠在来種のそばの収穫作業が28日伊那市長谷浦の畑で行われました。 この日は、うす曇りの中収穫作業が行われました。 幻のそば復活に取り組んでいる伊那そば振興会のメンバーや、栽培指導を行っている信州大学農学部など関係者20人ほどが、そばを刈り脱穀しました。 高遠在来種のそばは、一般に栽培されているのものよりも小ぶりなのが特徴です。 高遠在来種はもう存在しないと考えられていましたが、長野県野菜花卉試験場にわずかに残っていて、20グラムから徐々に増やした大変貴重なそばです。 一般に栽培されている品種と交配するのを避けるため、他の栽培地から離れた長谷浦で、今年、種を増やすための栽培がおこなわれました。 譲り受けたのは300グラム。野生鳥獣の食害から守るため柵を設置し、花が咲けばロープを張って倒れないようにと、手をかけて栽培してきました。 そして、予想を上回る10キロほどを収穫することができました。 途中雨が降ってきたため、ブルーシートで覆って、信州大学農学部のハウスへ運びました。 収穫したそばは、ほぼ来年の種として活用されます。 予想を上回る収量だったため、協力者が味を見る程度だけ粉にして味わうということです。
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長谷中生が地域の人たちと野沢菜の種まき
伊那市長谷の長谷中学校の生徒と地域住民が12日、学校隣りの畑で野沢菜の種まきをしました。 長谷中学校では地域の人たちに学校を開放しお茶を飲みながら話をしたり花を育てる活動を行っています。 地域の人たちが集う場を提供することで互いの交流を深めるもので12日は学校隣りの畑で野沢菜の種まきをしました。 生徒と住民は雨が降る中、協力しながら作業をしていました。 野沢菜は11月には収穫できるということで漬物にして地域の人たちと味わうということです。
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今年の米「平年並み」
関東農政局は、今年の米の作柄概況を発表しました。 それによりますと長野県の南信は、平年並みとなっています。 川下り米の産地、伊那市美篶青島の水田では、稲が黄色く色づきはじめ、実りの秋を感じさせています。 発表によりますと、長野県の今年の米の8月15日現在の作柄は、生育期間を通じて概ね天候に恵まれたことから東信、南信、中信、北信とも平年並みと見込まれています。 15日現在の穂の数、もみ数、登熟などのすべての項目で平年並みとなっています。 全国的には、やや良が9つの道と県、残る37の都府県で平年並みと見込まれています。 上伊那地域の稲刈りは、9月10日頃からと見られます。
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高遠在来種のそばの畑に防除柵設置
幻となっている高遠在来種のそばの復刻に向けて取り組んでいる伊那そば振興会は25日、伊那市長谷浦のそばの畑にイノシシの防除柵を設置しました。 この日は、伊那そば振興会のメンバーと市の職員14人が、防除柵の設置作業を行いました。 杭を打って周囲をトタンの板で囲い、イノシシからの食害を防ぎます。 市内のそば店の店主などでつくる伊那そば振興会は、幻のそばとなっている高遠在来種の復刻に向けて取り組んでいて、先月20日に種を蒔きました。 種は、塩尻市の長野県野菜花き試験場から譲り受けた貴重なものです。 5日ほどで発芽し、今月2日には全ての芽が出ているのを確認したということです。 今、そばの花はほぼ満開で、背丈も伸びています。 会のメンバーはそばの成長を心配していましたが、ここまで順調に進みほっとした様子でした。 9月上旬には、そばが倒れないよう綱を張る作業を行い、10月上旬に刈り取りを行う予定です。
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高遠高校の生徒が小学生に溝口露頭をガイド
伊那市高遠町の高遠高校の生徒は25日、南アルプスを体験するツアーに参加した小学生に、露頭について説明しました。 この日は、高遠高校3年の文理進学コースの生徒が、「小学校ジオ・エコツアー」に参加した西春近南小学校の6年生に、溝口露頭について説明しました。 生徒達は、2年生の時に南アルプスジオパークガイドの認定を受けていて、3年生になってから小学生や学校関係者などにガイドをしています。 溝口露頭では、中央構造線を境に異なる地質や歴史について説明しました。 小学校ジオ・エコツアーは、南アルプスの魅力を小学生に再発見してもらおうと伊那市が行っているものです。 9月と10月には市内3つの小学校がツアーに参加する予定です。
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夏休みにカヌー体験
夏休み中の小中学生が29日、伊那市長谷の美和湖でカヌーを体験しました。 カヌー体験は伊那市総合型地域スポーツクラブが企画したもので上伊那の小中学生およそ20人が参加しました。 パドルの扱い方やカヌーの乗り方を教わったあと参加者は湖で実際にカヌーを体験しました。 指導したのは小学校教諭の北澤夏樹さんでカヌーが転覆しないためのコツをアドバイスしていました。 カヌーは北澤教諭が伊那小学校で勤務していたときに総合学習の時間で児童とともに作ったものを使っています。 伊那市総合型地域スポーツクラブでは「子どもたちに伊那の豊かな自然を見直す機会にしてもらいたい。」と話していました。
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伊那市合併10年を検証 長谷住民の意見聞く
伊那市合併10年を検証する懇談会が、4日、長谷総合支所で開かれ、住民からは定住対策への取り組みや公共料金の値上がりなどへの不満が多く聞かれました。 懇談会は、合併から10年を検証しようと今年6月に設置された市議会事業点検評価特別委員会が開いたものです。 4日は、長谷地域協議会の委員など地域住民17人と議員11人が参加し、住民が意見を述べました。 委員からは、「個人的には不満はない」という意見もありましたが、「合併して上下水道料金や介護保険料が高くなった」「市に何かを要望しても、予算がないと言われる。合併前のほうが住民の意見が反映されていた」「ガソリンスタンドや商店がなく不便」「この地域に残るメリットがない。真剣に人を増やそうと思っているのか疑問に感じる」などの厳しい意見が相次ぎました。 他に、「市街地からスクールバスを出して長谷の学校に通えるようにしてみてはどうか」といった要望もありました。 委員会では、旧伊那地区の7つの地域協議会の代表を集めて意見を聞く場を9月中に設けるとしています。
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幻の高遠在来種 そば発芽
伊那そば振興会が復活に取り組んでいる幻のそば高遠在来種の芽が発芽しました。 伊那市長谷浦の圃場では、先週20日にまいた種から芽が出ていました。 伊那市のそば店店主などでつくる伊那そば振興会が、幻となっている高遠在来種のそばの復活に取り組んでいます。 20グラムから増やした大変貴重な種で、リスク分散するため先週と今日の2回に分けて種をまきました。 会員たちも芽が出るまでは気が気でなかったようですが、9割ほどが芽を出した様子に一安心です。 栽培の指導をしている信州大学農学部の井上直人教授も、学生を連れて圃場を訪れ、手ごたえを感じているようでした。 会員は、今後も草取りなどの作業を行い、10月中下旬に収穫する予定です。
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山の日制定記念展「山岳の詩」
山の日制定を記念した写真展「山岳の詩」が伊那市長谷の南アルプスフォトギャラリーで開かれています。 会場には南アルプスと中央アルプスまたそこに咲く高山植物の写真35点が展示されています。 山岳地帯の雄大な景観や動植物の営みのほか季節の移り変わりが撮影されています。 写真展を開いている津野祐次さんは日本山岳写真協会南信支部支部長で主に中央アルプス、南アルプスをフィールドとしています。 塩見岳を写した作品「塩見岳山群」は荒川岳から撮影したもので山が険しいことからシカが入れず高山植物が今も残っています。 「仙丈ヶ岳」は雪が残る仙丈を写したもので雪解け水がやがて麓で暮らす人間に恵みを与えてくれることを表現しています。 写真展でテーマとしている山の日は、山に親しむ機会を得て山の恩恵に感謝しようと制定されたものです。 日付は8月11日で祝日の一つとなります。 写真展「山岳の詩」は8月31日まで伊那市長谷の南アルプスフォトギャラリーで開かれています。
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高遠在来種のそば 復活へ播種作業
幻となっている高遠在来種のそばの復活を目指す伊那そば振興会は播種作業を20日伊那市長谷浦の圃場で行いました。 20日は、振興会のメンバーや栽培のアドバイスを行う信州大学の井上直人教授の研究室の学生合わせて20人が高遠在来種のそばの種を蒔きました。 種は塩尻市の長野県野菜花卉試験場から300グラム譲り受けたもので、20日は100グラムを蒔きました。 メンバーや学生は、手で数粒つまみとり、10センチ間隔に種を置いていきました。 栽培初年度となる今年は20日と27日の2回に分け種をまき、一部は冷蔵で保存するという事です。 振興会によりますと高遠在来種の蕎麦は、戦時中まで各家庭で栽培されていましたが、終戦直後の食糧難により、収量の多い品種へと移り替わり、自然となくなっていったという事です。 栽培のアドバイスをする信州大学の井上直人教授は、在来種の復活は収量重視の農業から品質重視の農業への一歩だと話します。 今年は、種を増やす事を目的に栽培し、今後は収量が安定してきたら小粒で色が良い物を選別していくとしています。 栽培が順調に進めば、3年後に味わう事ができるという事です。
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哲学者内山節さんが伊那市の食育を視察
哲学者で田舎暮らしを実践している内山節(たかし)さんが、伊那市の保育園や小中学校の学校給食や農業体験の取り組みを、14日視察しました。 内山さんは、東京と群馬県上野村を往復しながら、田舎暮らしを実践している哲学者です。 今日は、伊那市教育委員とともに市内の保育園や小中学校、4か所を訪れました。 そのうち、長谷保育園では、年間を通して、地域の住民から協力を得て農業や食について学んでいると説明を受けました。 そのあと、園舎の隣にある、今年から保育園が借りている畑を視察しました。 畑は、地域住民が管理していて、栽培された野菜は、子どもたちが収穫したり、給食として提供されています。 伊那市教育委員会では、市内のすべての小中学校で給食や食・農業を学ぶ体験事業を実施していて、今後も事業に力を入れていくとしています。
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木曽と南アルプスを結ぶ パノラマライナー運行開始
JR中央本線が通る木曽町の木曽福島駅と南アルプスの玄関口となる伊那市長谷の仙流荘を結ぶバス「パノラマライナー」が16日から運行を開始しました。 第1便の出発式が起点となる伊那市駅前で行われ、パノラマライナーが木曽福島駅に向かいました。 木曽福島駅前には専用のバス停が設置されました。 午前9時40分にバスが到着すると、JR中央本線のワイドビューしなのを利用して関西から来た登山客がさっそく乗り込んでいました。 パノラマライナーは中京や関西方面の登山客に南アルプスに来てもらうとともに、伊那と木曽の地域交流を図ろうと運行されます。 伊那市駅を起点に、木曽町の木曽福島駅と長谷の仙流荘を結びます。 期間は7月の土日祝日と、8月1日~16日までの23日間で、1日2往復します。 料金は木曽福島駅から仙流荘が2千円、木曽福島駅から伊那市駅が1,200円、伊那市駅から仙流荘が800円です。 運行はジェイアールバス関東が行います。 16日の木曽福島駅からの利用者は12人でした。 今後は、利用状況を見ながら秋や春のシーズンにも運行を検討していく考えです。
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三峰川電力の発電所竣工
水力発電事業を行っている三峰川電力株式会社の第一・第二発電所の更新工事が完了し15日、伊那市長谷の第一発電所で竣工式が行われました。 東京に本社を置く三峰川電力は1963年から水力発電事業を行っていて伊那市に4か所、茅野市に2か所など県内外合わせて15か所に発電所があります。 伊那市長谷の第一第二発電所は運転を開始してから50年以上が経過していたことから今回設備を新しくしました。 2つの発電所の年間発電量は合わせておよそ1億8,000キロワットを見込んでいます。 一般家庭5万世帯分の年間電力消費量に相当し発電した電気は丸紅新電力株式会社に売電されるということです。 竣工式には関係者およそ80人が集まり施設の完成を祝い安全な操業を願いました。 三峰川電力では平成32年までに国内30か所での中・小水力発電所の開発を目指していて再生可能エネルギーの普及に努めていきたいとしています。
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長谷中で登山前に事前勉強会
19日の南アルプス仙丈ヶ岳登山を前に伊那市長谷の長谷中学校で高山植物の保護についての事前勉強会が11日に開かれました。 長谷中学校では1年おきに1、2年生が仙丈ヶ岳の登山を行っています。 事前勉強会は、生徒たちに南アルプスの高山植物や、食害について知ってもらおうと南アルプス食害対策協議会が開いているものです。 講師は、南アルプスの高山植物について研究している信州大学農学部の渡邉修准教授が務めました。 渡邉准教授は、「被害にあった植生を全て元に戻すことは不可能。 今度の登山を貴重な高山植物について知るきっかけにしてほしい。」と話していました。 長谷中学校の南アルプス仙丈ヶ岳登山は19日と20日に行われます。
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高遠在来種のそば守る 柵設置
幻となっている高遠在来種のそば復活を目指す伊那そば振興会などは、栽培を行う伊那市長谷浦の畑の周りに、野生鳥獣の被害を防ぐための柵を、7日設置しました。 この日は、そば店の経営者などで作る伊那そば振興会と伊那市の職員20人ほどが参加し、栽培の拠点となる、長谷浦の畑の周りに柵を設置しました。 畑は、仙丈ケ岳のふもとで300平方メートルほどです。 高遠在来種のそばは、長野県野菜花卉試験場から譲り受けた300グラムで、この畑に種をまきます。 20グラムから徐々に増やした大変貴重なもので、野生鳥獣の食害に遭わないようにと柵が設置されました。 最初は草だらけだった畑も今回で3回目の掘り起こしで畑らしくなっていました。 そばが発芽した時に、雨に流されたりするなどのリスクを避けるために、数回に分けて種をまきます。 播種作業は、今月20日と27日に行われる予定です。
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南アルプス仙丈ヶ岳 高山植物見ごろ
南アルプスの仙丈ヶ岳では、様々な高山植物が見ごろを迎え登山客が花などを楽しんでいます。 登山道の近くには、雪が残っているところもあります。 およそ標高2500mの藪沢小屋周辺ではヤマガラシやゴゼンタチバナなどの花が楽しめます。 北沢峠こもれび山荘の管理人によりますと花は例年より10日ほど早いということです。 国民の祝日山の日が制定されるなど山への関心が高まっていて、4日も多くの登山者が花や景色を楽しんでいました。 馬ノ背ヒュッテ周辺には高山植物を鹿の食害から守る防護柵が設置されていて4日は、市の職員が植生の回復について調査を行いました。 防護柵は平成20年から南アルプス食害対策協議会が設置していて、高山植物の植生が回復しています。 今年は、12日に防護柵の設置作業が予定されています。 標高3000m周辺の岩場にはオヤマノエンドウが群生しています。 伊那市では、「可憐な花がたくさん楽しめるので、仙丈ヶ岳に登ってもらいたい」と話していました。
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南アルプス塩見小屋新築オープン
南アルプスの塩見岳山頂直下にある塩見小屋の竣工式が、1日に行われ、関係者が施設の完成を祝いました。 南アルプス塩見岳は、標高3,047メートルで日本百名山の1つに選ばれています。 塩見小屋の新築は、平成26年度からの2か年計画で行われ、宿泊棟が1棟から2棟に増えたことで30人だった定員が40人となっています。 塩見小屋は、1962年に建設されましたが、風雨により倒壊しました。 その後、1967年に再建されましたが、40年以上がたち老朽化が進んでいたため、今回新たに建てられたものです。 塩見小屋管理人を務める岡和宣さんも、施設の完成を喜びます。 塩見小屋の営業は、10月16日までで、素泊まりが1泊5,000円、1泊2食付きが8,500円となっています。 (塩見小屋070-4231-3164) 運営する伊那市観光株式会社によりますと、7月の土日はほぼ満室、8月は週末を中心にすでに予約が入っているということで、利用する際は事前予約を呼び掛けています。
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長谷中生徒が地震観測点見学
伊那市長谷の長谷中学校で地震に関する授業と学校近くにある地震観測点の見学が行われました。 1日に長谷中学校の全校生徒36人が授業を受け、地震観測点を見学しました。 講師を務めたのは、茨城県つくば市で地震の観測や研究を行う防災科学技術研究所の主任研究員松原誠さんです。 地震観測点は、地震が起こった時に揺れの大きさなどを観測し、専門機関にデータを送る設備が設置された場所で、全国におよそ3,000か所あります。 伊那市内では下新田や高遠町などに8か所あります。 松原さんは「ここで地震を観測すると、0.5秒でデータが送られ、緊急地震速報などに使われています。」と説明していました。 生徒は初めて見る設備を興味深そうに見学していました。 松原さんは、「身近にある設備のことを知って、地震について勉強してもらいたい。」と話していました。
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竹澤長衛を偲ぶ第58回長衛祭
南アルプスの開拓者として知られる竹澤長衛を偲ぶ第58回長衛祭が25日に北沢峠で開かれました。 この日は、伊那市、山梨県南アルプス市などから、山岳関係者や一般登山客およそ250人が参加し、献花台に花を手向けました。 竹澤長衛は伊那市長谷出身で、登山道の整備や山小屋の建設など南アルプスの開拓に尽力しました。 長衛祭は、その功績をたたえ伝えていこうと実行委員会が毎年開いています。 最後に全員で黙とうを捧げ登山の安全を願いました。 会場では、猪や鹿の肉が入った成敗汁が訪れた人に無料で配られました。 26日は仙丈ケ岳の記念登山が行われます。
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美和土地改良区発電所竣工
伊那市長谷の農家などでつくる上伊那美和土地改良区は、長野県の土地改良区としては初めて、小水力発電施設を建設し、23日、現地で竣工式が行われました。 この日は、関係者が出席し、起動スイッチを押して竣工を祝いました。 小水力発電施設は、伊那市長谷非持に完成しました。 一昨年11月に着工し、今年3月に完成しました。 三峰川支流の鷹岩(たかいわ)砂防ダムから非持山までの13.5キロの農業用水路を使って発電する設備です。 上水槽から地下を通って発電機のある建物まで結び、13.1メートルの有効落差でスクリュー水車を回し発電します。 発電出力は最大12.2キロワットです。 建設費用は9,750万円で、90%を国・県・市が補助し、10%を上伊那美和土地改良区が負担しました。 この日は竣工式が行われ、土地改良区や施工業者などが完成を祝い、今後の運用の安全を祈願しました。 発電した電力は、中部電力に全て売電し、収入は、農業用水路や揚水ポンプ場の維持管理にあてられます。
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戸台の化石保存が長谷で石ころウォッチング
伊那市長谷の戸台の化石保存会は、化石収集の基礎知識を学ぶための石ころウォッチングを18日、黒川と三峰川の合流点で行いました。 伊那市長谷黒河内の、黒川と三峰川の合流点で石ころウォッチングが行われ、市内14組の親子30人が参加しました。 戸台の化石保存会は、年に3回親子むけの講座を開いていて、1回目のこの日は、化石収集の基礎知識を学ぶため石の観察を行いました。 河原では、黒川で多くみられるマグマがゆっくり固まってできた花崗岩や、三峰川本流で多くみられる赤い色をした岩石、赤色チャートなどがみつかりました。 指導した保存会の前の会長、北村健治さんは、「身近にいろいろな種類の岩石がある事を知ってもらい伊那谷の豊かな自然を感じ取ってもらいたいです」と話していました。 次回は8月に開かれ、長谷の戸台で化石の収集を行う予定です。
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伊那市観光ボラガイド第3期生開講式
伊那市の観光スポットを案内する観光ボランティアガイドの第3期養成講座が、開講しました。 第3期には、15人が申し込みました。 初日の16日は、ガイドの心構えや、伊那地区、高遠町地区、長谷地区の3地区について現役のガイドが説明しました。 ボランティアガイドは、高遠城址公園の桜まつりや秋まつりを中心に、観光客の要望に応えて観光案内を行っています。 これまで講座を修了し活動しているのは38人となっています。 受講生は12月までに全6回の講座を受けます。受講生は、高遠や長谷など、現地で詳しい内容について学ぶということです。