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ソフトバレー「はせくらぶ」が全国準V
第17回「全国ソフトバレー・ファミリーフェスティバル」(5、6日、山梨県南アルプス市)に県代表で初出場した伊那市長谷で活動するソフトバレーボールサークル「はせくらぶ」(中山芳一代表)が準優勝した。メンバー6人が18日夕、市役所の小坂樫男市長を訪ね喜びの報告をし、銀メダルと賞状を披露した。
30歳以上の男女と小学生2人で編成した都道府県代表と開催県枠の合わせて54チームが出場。3チームごと18ブロックでの予選リーグ、順位別での決勝リーグを戦った。
はせくらぶは予選で、岐阜と宮崎をいずれもセットカウント2竏・で下し、各ブロック1位による、3チームごとの決勝に進出した。
a縲彷の6ブロックのうち、新潟、福岡代表とのBブロックに臨み、新潟には2竏・で快勝。続く福岡には1竏・で惜敗し、ブロック優勝には一歩及ばなかった。
「かなり緊張してしまったが、子どもたちも頑張ってくれたので良い成績が生まれた」と金子勝主将。監督の中山代表も「強いチームと対戦でき素晴らしい経験を積めて、良い勉強になった」と振り返っていた。 -
千葉市の小学生が長谷に農山村留学
伊那市長谷に19日、千葉県の千葉市立あすみが丘、扇田の両小学校6年生約190人が農山村留学に訪れた。4泊5日の日程で、農業や林業などを体験し、地元住民らと交流する。
千葉市の「子どもいきいきプラン」事業の一環で、6年目。旧長谷村がモデル地域として県内で最初に受け入れ、翌年から県内の各市町村での受け入れが始まった。思いやる心や、郷土への愛情と誇り、社会性をはぐくむとともに、自主性や創造性を養う。
児童たちは初日、分散して、鹿嶺高原と村内13件の民家に宿泊。滞在中は体験活動や仙水峠への登山をして自然に触れ、長谷小の児童と川遊びや植物探検などを通して交流する。
バス5台を連ねた一行は、渋滞の影響で予定より約1時間遅れて到着。市野瀬の伊那里体育館で宮下市蔵自治区長ら関係者が出迎えた。
入村式で宮下自治区長は「大自然での生活を堪能してもらい、楽しい思い出をつくってほしい」と歓迎。児童を代表して扇田小の上原健汰君は「千葉とは大きく環境が違った長谷で、親元を離れたこの機会に友達と力を合わせて楽しい時間を過ごしたい」と心を躍らせた。
本年度は県内17市町村、上伊那は駒ケ根市と中川村で受け入れる。 -
小中学校で2学期始まる
上伊那の小中学校の一部で18日、2学期始業式があった。伊那市の長谷小学校(原孝壽校長、86人)は、児童たちがこんがりと日焼けした顔で臨み、気持ちを新たに新学期のスタートを切った。
クラスごと、児童たちが夏休み中の課題や自由研究を提出。1年生はアサガオの観察記録やコガネムシの幼虫の調査など思い思いに取り組んだ研究成果を堂々と発表した。
式では2、4、6年生の代表5人が2学期の抱負を発表。2年の宮下郁美さんは計算や漢字の習得に向けて勉強に励むことを目標に上げ、「家では自分のことは自分でできるようになりたい」と話した。
原校長はあいさつで「2学期は1学期からこつこつと取り組んできたことを自分のものにする学期。立派な実を成らせるように頑張って」と呼びかけ、最後に全校で校歌を歌って気持ちを引き締めた。
この日は、伊那中、高遠中、箕輪西小で新学期が始まった。 -
南アルプスふるさと祭り10月8日に
伊那市長谷の第23回「南アルプスふるさと祭り」の第1回実行委員会が17日夜、老人福祉センターであった。新市発足後最初の祭りとあって「濃い内容で楽しい祭りにする」ことを確認。長谷総合グラウンドを主会場に10月8日にすることを決めた。
祭りのイベント内容は、事務局が提示した素案によると、新市発足にあたって、市消防団の音楽隊による演奏を新たに加え、地域間交流として昨年同様、伊那の伊那節やダンシング・オン・ザ・ロード、高遠の高遠ばやしの披露も盛り込んだ。
各地区の子ども御輿(みこし)による練り歩き、長谷音頭・ざんざ節、地場産品の販売など多彩なイベントを企画。別会場の長谷中学校グラウンドで、市民有志団体による太鼓演奏、約100発の大花火大会も予定する。
会合では実行委員長に宮下自治区長を選任。催事、販売展示、花火など6部会で、正副部会長を決めて協議した。今後は9月下旬までに3回の会合を設けて詳細を詰めていく。 -
夏山登山にも豪雨の影響
夏の山岳シーズンも終盤を迎えている。伊那市営の南アルプス林道バス営業所によると、豪雨などの影響もあり林道バス利用者は激減。7月は昨年比約5200人減の約6500人で「ばん回は難しい」と肩を落とす。
夏山の登山客が増えるのは例年、7月下旬縲・月下旬。ピーク突入時と豪雨が重なり、20縲・0人の団体客のキャンセルが相次いだことが大きく影響した。
ここ数年で同時期は平均1万人だったため「過去5年でみても一番最低の数字」となった。8月は17日現在で約9100人。昨年同期に比べ約570人の微増だが、7月に断念した一般客が訪れたとみている。
営業所は「利用者の減少は天候が左右するため仕方ないが、運行状況や山に関する詳細をお知らせできるため、ぜひ問い合わせをしてから登山するか決めてほしい」と話している。
林道バスは戸台口から北沢峠を結び、1日往復4便を運行。利用者数は1980(昭和55)年の運行開始以来、7月27日に90万人を突破している。今季は17日現在で、1万8627人が利用した。
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長谷中尾で区民運動会
伊那市長谷中尾の区民運動会が15日、中尾座グラウンドであった。子どもからお年寄りまで大勢が参加し、さまざまな競技に挑んでそう快な汗を流した。長谷公民館中尾分館(西村周司分館長)主催。
区民の親ぼくと地域活性化を目的に、20年以上続く、帰省者が多いお盆の恒例。二人三脚や満水リレー、むかで競争など全15プログラムがあり、3常会で競った。
むかで競争は、男3人、女2人の5人で一組になり、全員の足を片足ずつひもで縛ってスタート。「イチ、ニ、イチ、ニ…」との掛け声で息を合わせてゴールを駆け抜けた。なかには、何度も転倒してしまうチームもあり、会場の笑いを誘う場面もあった。
パン食い競争は、男女別。ひもにつるしたパンは揺れに揺れ、選手たちは悪戦苦闘。口を大きく開けて必死に食い付いていた。どの競技も声援が飛び交い、区民が一体となって楽しんだ。
中尾分館では「地域がさびれないように、長年続く行事は継続してやっていけるように頑張り、活性化に結びつけたい」と話す。 -
長谷市野瀬で入野谷夏祭り
伊那市長谷で14日夜、市野瀬入野谷夏祭りがあり、地域住民や帰省客らが大勢集まり、多彩なイベントを楽しんだ。
7月の豪雨の影響で伊那まつりや地元の入野谷祭りなど例年の行政主導による夏祭りが中止になったことから「地域の活性化や明日への活力を見出そう」と、旧伊那里地域の中尾、市野瀬、杉島、浦の4地区で企画。区、農業、商工業、住民団体など各種団体の代表者で実行委員会(実行委員長・小椋勝司市野瀬区長)を組織した。
会場には飲食などの出店が並び、住民団体による太鼓演奏、手持ちやナイアガラといった花火大会、中学生以上30人が参加して、1分間に何杯食べられるかを競った「そうめん早食い大会」などのイベントを繰り広げた。
スイカ割り大会では、目隠しをした子どもたちが、「右右、もう少し左」との周囲の声を頼りに、スイカを目掛けて棒を振り下ろした。的中すると大きな歓声があがり、その場で味わった。
地元に残る「ざんざ節」をはじめ、新市発足、権兵衛トンネル開通から「伊那節」と「木曾節」を取り入れた盆踊りを区民全員で踊った。 -
高遠町、長谷で地域協議会発足
伊那市の高遠町、長谷で地域協議会が発足し、10日夜、それぞれ初会合を開いた。小坂樫男市長が委員に委嘱書を交付。正副会長を選出し、市側から地域協議会の運営要綱や機能と役割、本年度の主要事業などの説明を受けた。
地域協は地域自治区単位で設置し、地域づくりの問題を諮ったり、地域の意見を集約して市政に反映させる。また、市のまちづくり計画など各種計画や予算に係る重要事項などを協議して市に提言をする。
委員は任期4年の非常勤特別職。区をはじめ、農業や商工業などの各種団体代表者に加え2人の公募枠による15人で構成する。高遠町の地域協では会長に長藤の北原和門さんを、長谷は窪田清彦さんを選任した。
高遠町の会合で、小坂市長は「地域の代表で組織するため責任は重い。地域の声を広く取り入れることがこれからの地方自治の本旨と思う。地域、伊那市全体の発展のために建設的な意見を出してもらいたい」と呼びかけた。
伊東義人地域自治区長は「(地域協議会は)周辺部の寂れなど住民の不安を取り除く手段。地域エゴを出さず、バランスのとれた一体的なまちづくりのため住民の声に耳を傾け、円滑に進められるように尽力いただきたい」と述べた。
長谷の会合で宮下市蔵地域自治区長は「高齢化率38%で、農林業も低迷している。自ら知恵や力を出し、長谷が伊那の山村、水資源地域として歴史・文化を守り、発展するように取り組んでいきたい」とあいさつ。
地域協議会の役割について、委員から「市長の諮問を受けて審議するのと、長谷の声を吸い上げ、市政に反映するのは同等のもの」と望む声があった。
次回は高遠町が8月30日、長谷が8月下旬縲・月下旬に予定し、具体的な協議に入る。 -
駐車場下30メートルへ落下 女性が骨折
10日午前10時ごろ、伊那市長谷杉島の駐車場で、軽自動車運転の無職小林茂則さん(81)が駐車しようとした際、路外を逸脱し、駐車場から約30メートル下へ転落した。この事故で同乗の妻・ミツヱさん(83)が右腕を骨折した。
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長谷の「ひまわりの里」満開
伊那市長谷総合支所、三峰川総合開発工事事務所などが提唱する「水源地花いっぱい運動」の一環「ひまわりの里」づくりで、杉島の休耕田にまいたヒマワリが満開となり、種まきに参加した地元の園児約30人が8日、観賞に訪れ、立派に成長した姿を喜んだ。
運動は水源地の大切をアピールする狙いがあり、92年に「ひまわりの里」づくりを始めた。三峰川沿いの休耕田約4アールに5月、園児たちが種まきをし、地元の老人クラブが管理にあたって育てた。
高いもので3メートル以上に成長し、園児たちは自分の背丈以上に育った・スヒマワリの迷路・スを探検。掛け回ったり、種を収穫するなどして楽しんだ。「きれいなヒマワリが咲きました。ぜひ見に来てください」と呼びかけている。 -
伊那地域保育料県内19市の最低基準に引き下げへ
伊那市は4日夜開いた市保育園運営協議会で、09年度までに伊那地域の保育料を一人月額平均約5700円(年間約6万8400円)引き下げ、現在県下19市中で2番目に高い保育料を3年間で県下最低額にする方針を示し、引き下げの具体的施策を説明した。
伊那地域の平均保育料は月額平均2万2892円。3年間の取り組みで、09年度には所得階層(保育料算定の基礎となる所得税等の納付区分)による保育料を勘案した上で、園児一人あたり月額約1万7200円まで引き下げる。
具体的施策は、入所率50%を一つの目安とした園の統廃合をはじめ、保育士の人件費や給食運営経費、光熱水道費、特別保育料などの見直しを図り、1億3千万円の運営経費削減を目指す。第1回改定として11月から本年度の保育料を05年度比一人平均月額2500円(平均10・7%)引き下げる。
一方、高遠と長谷地域の保育料は伊那地域と比べて一人平均月額が約4千円安い。両地域は伊那地域とは逆に除々に引き上げ、伊那地域との格差を是正させた時点で、引き下げに連動させるという。
「質の高い子育て環境づくり」を目指すなかで、保育環境の整備を推進するとともに、効率的な保育園運営を図り、子育ての充実から人口増加へとつなげる。 -
三峰川で市民団体などアレチウリ駆除大作戦
外来植物アレチウリの駆除大作戦が30日、伊那市内の三峰川周辺5カ所であり、市民団体や地域のボランティア約150人が作業に汗を流した。
アレチウリは、ウリ科の一年草。繁殖力が強く、在来の草花や木々を覆い枯らすなどして景観を荒らす。一年草の性質を利用して、種ができる時期の前に根絶することが有効とされている。駆除大作戦は、市民団体などが立ち上がり、8年前から活動している。
今年は梅雨前線による豪雨の影響で河川敷には入らず、上流の長谷地域から天竜川合流点近くの市街地まで、繁茂する5カ所に分かれて作業。参加者は絡み合った長いつるを根元から一本一本引き抜いた。
実行委員長で、市民団体「三峰川みらい会議」代表の織井秀夫さんは「地域が力を合わせて活動することが大切。三峰川流域は着実に(駆除大作戦の)成果がみられている」と話していた。 -
南アルプス・鋸岳で女性遭難
26日午前6時50分、南アルプス鋸岳の鹿ノ窓付近でけがをしていた、京都府京都市の病院職員女性(24)を県警ヘリコプターが収容した。女性は単独で登山中、25日午後5時ごろ、同所で滑落し、左足を捻挫するけがを負っていた。
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みらい塾がカラマツ床に張り替え
伊那市長谷の農家民宿「未来塾」はこのほど、囲炉裏のある居間をカラマツ材の床に張り替えた=写真。木の温かさがじかに伝わる床は、宿泊客などの間で密かな話題を呼んでおり、自宅のリフォームなどにカラマツを使いたいとする声も挙がっているという。
みらい塾は築120年以上の蔵を改築した宿泊場と、囲炉裏(いろり)を囲んだ居間で、地元郷土料理などを提供する農家民宿。昔ながらの温かいもてなしに定評があり、県内外から多くの客が足を運んでいる。
囲炉裏の居間はこれまで、畳、フローリングとなっていたが、増築に合わせて床の張り替えも実施。長野県産のカラマツを使うことにした。
木の温もりがつくる居心地の良さは訪れる客にも好評で、来訪者も増加しているという。
女将の市ノ羽幸子さんは「植物や自然の温かさ、豊かさを感じてもらえれば」と話す。
また、庭では「アンネのバラ」など、季節の花が見ごろを迎えている。 -
美和ダム放流開始
伊那市長谷の美和ダムが18日午後3時から、洪水調節に活用する空容量を確保するため、毎秒35立方メートルの放流を始めた。19日午前7時ごろには毎秒300立方メートルまで増やす予定。関係者は「河川には近づかないように」と警戒を呼び掛けている。
洪水調節に備えて制限水位808メートルを維持するため、昨年5月に完成した堆砂対策の洪水バイパストンネルから放流を開始=写真。完成後の実質的運用は初めて。現在は試験運用期間のため、放流に不具合が出た時は主ゲートから流すこともあるという。 -
循環型エネルギーの普及を目指す「薪(まき)の会」設立に向けた総会
循環型エネルギーである「薪(まき)」を通して、個人レベルで環境問題に取り組んでいくNPO法人「薪の会」の設立総会が15日、伊那市長谷の溝友館であり、理事長に山野勉さんを選出した。 山野さんは「楽しみながら環境問題を考えていける組織にしたい。温暖化の原因である化石燃料の使用を減らす一方で循環型エネルギーの普及に努め、個人レベルで温暖化対策に寄与できれは」と語った=写真。
同会は、薪ストーブ用の薪を生産したり、薪エネルギーの利用促進に努めてきた「薪ストーブの会」を前身とする組織。薪生産用機械の所有権などの問題が出てきたことを機に、「薪ストーブに限定せず、循環型資源としての薪の役割を広く普及していこう」と、NPOの発足に至った。
今後は(1)薪を利用する暖房機器の普及促進(2)間伐材の薪利用(3)効率的な薪生産にむけた生産プラントの設置(4)小中学校の野外活動サポート(5)林業体験を兼ねた薪狩りツアー竏窒ネどを行い、薪の利用促進に努める。
生産プラントは、08年度を目指して長谷地区に設置したいとしている。任意組織だったころは、長谷村民限定の組織だったが、今後は幅広い地域から会員を募っていく。
正式発足は10月半ばころ。
問い合わせは(TEL98・2867)山野さんへ。 -
美和ダム再開発恒久堆砂対策事業 再び受賞
国土交通省・三峰川総合開発工事事務所が取り組んだ「美和ダム再開発恒久堆砂対策事業」がこのほど、全日本建設技術協会の05年度全建賞を受賞した。同事業は5月のダム工学会の技術賞に続いての受賞となった。
建設技術の活用、公共事業の進め方など、優れた成果が得られた事業、施策を選考して表彰。53回目の本年は、前年度に完成した道路、河川、住宅工事など212件の応募から、8部門60事業、施策を選んだ。
美和ダム再開発恒久堆砂対策事業は、本格的にダムに採用された全国で初の事業。ダム湖に土砂が堆積(たいせき)しないよう、分派堰(ぜき)とトンネルで洪水時の濁流をダム下流へ流す仕組みになっている。
トンネル内の底盤工事の工期短縮や、工事の環境、安全確保のための工法などが評価された。 -
長谷小3年生が黒河内探検
地元、黒河内の農家を探検しよう竏窒ニ、伊那市長谷小学校の3年生15人は7日、アルストロメリアを栽培している黒河内の農家・信州長谷村フラワーポケット(市ノ羽浩和代表)を訪れた。児童らは、アルストロメリアの栽培と農家民宿「みらい塾」で女将を務める市ノ羽幸子さんの案内で、花の説明や築100年になる家屋や蔵を見学した。
取り組みは総合的学習の一環。児童らは、フラワーポケット近隣で飼われているポニーやヤギを見学したり、路地で栽培しているアルストロメリアの栽培について学んだ後、築100年になる家屋や蔵を改築した民宿施設を見学。おばあさんが嫁入りする時に持ってきた古い着物が出てくると「古いにおいがする」などと、年月の長さを感じていた。
その後、いろりの周りで市ノ羽さん手製の五平もちを試食。「昔はどこの家にもいろりがあったが、今は家が小さくなってしまい、いろりのある家はなくなってしまった」などという話を聞きながら、くるみ味噌の素朴な味を楽しんでいた。 -
警察署に県知事選の事前運動取締本部設置
第17回県知事選挙の実施に伴い、4日、県警察本部及び、県下25警察署に事前運動取締本部が設置された。同日午前10時、伊那署内にも同本部が設けられた=写真。
前回の県知事選挙では管内で違反行為はなかった。刑事課の相澤光宏課長は「公正な選挙の確保、実現に向け、小さな違反も見逃さず、厳正に取り締まっていく」と目を光らせている。
第17回県知事選挙は20日告示、8月6日投開票。13日には、各署などに違反取締本部が設置される。 -
県下初の民間事業所が防犯ボランティア組織
伊那署は4日、上伊那の事業所でつくる「県自動車整備振興会伊那支部」(杉本廣志支部長)の同署管内の25業者65人を、自主防犯パトロール隊員に委嘱した。この日は各業者の代表約20人が訪れ、小嶋惣逸署長から委嘱状を受け取った。
同支部は「自分たちも子どもを守る活動に積極的に参画しよう」と、同署の委嘱でパトロール隊を結成。署によると、民間事業所が防犯ボランティア団体を組織するのは県下で初めてとなる。
委嘱状の交付後、隊員で「こどもを守るオアシスパトロール隊」を発足。今後は7月中旬までに、青色回転灯を25業者50台に設置し、▽児童の登下校時の巡視▽事件、事故発生時の巡視竏窒ネどの業務を通じて、防犯活動を実施していく。
同支部長の杉本代表は「地域の安心、安全に寄与することを誓う」と決意表明。小嶋署長は「県下では初めてのケースなので、今後の活躍が期待される。大きな味方ができたと心強い」と激励した。
現在、駒ヶ根署管内の県自動車整備振興会伊那支部内の業者も、同様の活動を展開しようと話し合いを進めている。 -
南ア登山中の男性死亡
2日午前8時23分ごろ、伊那市長谷の南アルプス小仙丈ケ岳(2855メートル)付近の登山道で、南箕輪村の無職男性(67)が登山中、意識不明で倒れた。地区遭難対策協会隊員や警察官、同行登山者によって収容したが死亡が確認された。
この日男性は、長衛祭記念登山に参加し、仙丈ケ岳を目指していた。 -
長谷保育園児玉ねぎ収穫体験
伊那市長谷の長谷保育園(宮下瑞穂園長)の園児が27日、杉島の農家が所有する畑で玉ねぎの収穫を体験した。
地場産の新鮮な野菜を食べて健康に育ってほしいと、伊東修さん(77)千枝子さん(75)夫婦が4年前、同園に農業体験の話を持ちかけたことが始まり。毎年100キロ以上になる収穫分を全て園に提供し、秋には白菜やネギも贈っている。
この日は、年少から年長まで37人が挑戦。友達同士で茎を引っこ抜き「見て。大きいのが採れた」と大喜び。数個ずつ家に持ち帰り、残りは今後の給食に使う。
宮下園長は「園児のために土と触れ合う機会を設けてもらい、さらには手のかかった野菜をいただけることに感謝しきれない」と話していた。 -
伊那消防組合 部隊活動円滑に規律訓練
伊那、高遠、箕輪、辰野消防署でつくる伊那消防組合(消防長・早川正行伊那消防署長)は27、28日、伊那市の市民体育館と県伊那勤労者福祉センター体育館で規律訓練に取り組む。初日は組合内の署員65人が参加し、軽快な動作を修得した。
署員の規律心の向上を目指し、日ごろの活動が部隊として円滑に運べるよう、毎年している行事。同様の訓練を2日間に分けて実施し、組合署員のほとんどとなる約130人が規律を学ぶ。
小隊の編成、隊列の整とんのほか、行進間、停止間の動作、敬礼方法などを指揮者の指示に従がって訓練。休憩を取りながら約3時間にも及んだが、署員らは真剣な表情で規律ある動きを見せていた。
あいさつに立った伊那消防組合の登内正史次長は、実のある訓練となるよう「大きな声と汗を出してもらいたい」と呼び掛けた。 -
自然素材に・ス遊び・スづくり
伊那市長谷の美和ダム管理支所とNPO法人美和湖倶楽部はこのほど、今春美和湖畔に整備された小犬沢親水公園で自然を素材にした遊び道具づくり体験会「水辺のわくわくキッズ」をした。
公園は美和湖にそそぐ小犬沢一帯に、遊歩道や田畑、水車小屋を設置するなど、自然体験学習を支援する場として整備。管理支所が04年度から地元の学校関係者や住民団体代表者らとワークショップを重ねて設計した。
体験会は安全教育を兼ね、自然を大切にする心をはぐくむ狙い。公園を会場にしたイベントは初めて。地元の長谷小学校児童を中心に14人の子どもが参加し、西箕輪の農業公園みはらしファーム「工房Coo空」の佐野博志さんを講師に、けん玉や竹馬づくりに挑戦した。
けん玉づくりは、近くの竹林から切り出した竹を、協力し合ってのこぎりで長さ10センチほどに切った。棒に差し込んだ竹筒を空中で回転させ、再度棒で受け取る遊びで、子どもたちは夢中になって楽しんでいた。 -
「猿橋」由来後世に伝える
伊那市長谷黒河内の三峰川にかかっていたが三峰川総合開発事業によって昨年度撤去された「猿橋」の由来を永く後世に伝えるため、跡地の右岸に記念碑が建立された。地元区民をはじめ、長谷総合支所や国土交通省三峰川総合開発事務所の職員ら関係者約20人が出席し22日、除幕して完成を祝った。
猿橋は地元区民の山林資源を有する対岸の女沢地籍につなぐ生活道路として長年にわたり重要な役割を担った。1937(昭和12)年に自然腐朽し、20年後に美和ダム建設に伴う補償の一環で鉄筋コンクリート造の橋を新設。しかし、昭和50年代にかけて、三六災害をはじめ度重なる水害で再建を繰り返した。昨年度、洪水バイパス施設の分派堰(せき)の構築や貯砂ダムの補強で猿橋が水流を阻害することから撤去に至った。
生活道路として思い出深い猿橋について記念碑で後世に残したいとの黒河内区の要望を受けて三峰総事務所が建立した。土台を含め高さ1・5メートル、幅2・5メートル、奥行1・2メートルで、三峰川源流の石を使っている。表面は猿橋の存在を知らしめる「猿橋跡地」と記し、裏面の碑文は黒河内区民による猿橋の由来を刻んでいる。
式で宮下市蔵長谷地域自治区長は「長谷地域が存続する限り、歴史の大きな財産として残ることはありがたい」とあいさつ。地元区長、三峰総所長もそれぞれ祝辞を述べた。 -
練習成果を壮行会で披露・伊那消防署
伊那消防署で20日、同署から県消防救助技術大会(24日、長野市)に出場する選手のための壮行会があった。出場者らは5月1日から毎日、積み重ねてきた練習の成果を、伊那消防組合長の小坂樫男市長らの前で披露した=写真。
2人が空気呼吸器を装着して塔上のスタート地点より下り、要救助者を抱えて搬送・救出する「引揚救助」、設定された渡過ロープで対面する塔上に進入し、要救助者を救出する「ロープブリッジ救出」の2種目に合計9人、2チームが出場。いずれの競技も安全、確実性、所要時間を評価する。
伊那消防組合長の小坂樫男市長は「大会では、常日ごろの練習の成果を十分に生かされることを願う」と激励。救助隊の山岸浩示隊長は「2カ月に及ぶきびしい訓練の成果を発揮したい」と決意表明した。
壮行会には高遠消防署から「ほくふ救出」へ出場する選手らも出席し、意気込みを述べた。
伊那、高遠消防署の出場選手は次の皆さん(カッコ内は年齢)。
▽引揚救助=原秀一(31)桜井英和(31)矢崎友和(28)藤原潤也(29)飯島祐介(27)▽ロープブリッジ救出=春日健一(34)宮島国臣(30)渋谷吏(29)埋橋護(25)▽ほふく救出=牛山誠(31)赤羽利基(28)伊藤秀樹(26) -
クレーム応対など学ぶ 電電ユーザ協・実践セミナー
日本電信電話ユーザ協会伊那地区(塚越寛会長)・駒ヶ根地区(坂井武司会長)の両協会共催の「IT時代の電話応対実践セミナー」が16日、伊那市美篶の信州伊那セミナーハウスであった=写真。
会員の応対技術の向上を目指すための恒例セミナーに、約50人が参加。現代礼法研究所の岩下宣子主宰が「クレーム応対と顧客満足」と題して講演した。
すぐに全面的に謝罪するのでなく限定的に謝罪、相手の立場で考える竏窒ネどの、クレーム対応の5つのポイントや、話し方のコツなどについて学習した。
「クレームを言ってくれるお客さまはありがたい人」とし、クレームは製品改良、新製品開発、サービス改善のための貴重な意見だと受け止めることが必要だと教えた。
岩下主宰は「お客さまの気持ちをさっしていかなければ、いざという時にマニュアルを越えた応対はできない。百人いればそれぞれのマナーがあるので、一人ひとりの立場になって考えることが大事」と呼びかけた。 -
南ア北部遭難対策協会総会
南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会の06年度定期総会が13日、伊那市長谷の仙流荘であった。関係者約30人が出席し、事業計画などを承認した。
新市発足に伴う会則改正で、会長を小坂樫男伊那市長とするなど役員を改選。小坂市長はあいさつで「山の安全と南アルプスを広く知らしめる活動をやっていかなければならない。責任は重いが頑張ってほしい」と述べた。
本年度は、ヘリポート設置のための調査、研究をする。現在、美和ダム分派堰(せき)付近と長谷黒河内の農村公園の一角を候補地にあげ、市と調整しながら年度内に設置場所を決める。
総会では、協会功労者として、北原豊さん、池上将人さん、西村潤さん、馬場浩祥さん(以上長谷)久保田浩二さん(高遠町)の5人を表彰。県山岳遭難防止対策協会長功労者表彰を中村徳彦さん(長谷)に伝達した。
受賞者を代表して、中村さんは「これを機にさらに精進し、訓練を積み重ねて期待にこたえたい」と決意を示した。 -
伊那市消防団 新組織初のポンプ操法・ラッパ吹奏大会
伊那市消防団(田畑安彦団長)が新組織になって初となる、ポンプ操法・ラッパ吹奏大会が11日、伊那中央病院の駐車場であった。団員らは上伊那大会(7月9日)出場を目指し、日ごろの早朝・夜間訓練の成果を競った。
これまで会場になっていた市役所駐車場の確保が困難だったため、同病院職員駐車場で初めて実施。全14分団から約800人が終結し、ポンプ車操法8チーム、小型ポンプ操法20チームが迅速さ、正確さを競い、ラッパ吹奏4チームが腕前を披露した。
あいさつに立った田畑団長は「伊那市消防団の発足後の記念すべき大会。新しい団員を迎えて、4月より訓練してきた成果を遺憾なく発揮し、団結力などの各方面においても、実りある大会になれば」とした。
結果は次の通り。
【ポンプ車操法の部】
(1)伊那分団第2部(指揮者・大野正治、1番員・中島克也、2番員・中村功治、3番員・清水功、4番員・竹松圭、補助員・小林忠視)(2)竜東分団(3)三義分団
◇個人表彰▽指揮者=大野正治、橋爪茂登(三義分団)山岸康志(河南分団)▽1番員=中島克也▽2番員=中村功治▽3番員=清水功▽4番員=竹松圭、伊藤繁実(長藤分団)
【小型ポンプ操法の部】
(1)手良分団第2部(指揮者・那須野忍、1番員・後藤貴俊、2番員・向山勝人、3番員・蟹沢久善、補助員・松島秀信)(2)三義分団(3)高遠分団第1部(4)美篶分団第2部下大島班(5)手良分団第1部
◇個人表彰▽1番員=原文昭(美篶分団第2部下大島班)▽2番員=白鳥梨乃(美篶分団第2部上大島班)池上秀樹(高遠分団第1部)橋爪剛(三義分団)▽3番員=原康浩(三義分団)蟹沢久善、山本慎二(藤沢分団第2部)
【ラッパ吹奏の部】
(1)Bチーム(竜東、美篶、手良、東春近分団合同=指揮者・後藤洋一、隊員・久保田譲、梅垣勧、井上貴彦、北原勇人、石倉祐希、関沢秀樹、平沢哲、中村剛、松島康太郎、北野雅之、高橋夏樹、池上秀明)(2)Aチーム(伊那、富県、西箕輪、西春近分団合同)(3)Cチーム(高遠、藤沢分団合同)
※ポンプ車操法、小型ポンプ操法の優勝チームと、団員20人を選抜してつくるラッパ吹奏チームは上伊那大会へ出場 -
伊那市職員がタウンウォッチング
伊那市の職員を対象とした新「伊那市」のタウンウォッチングが10日、旧3市町村の各地であった。それぞれの地域の文化、歴史が詰まった施設などを見て回り、職員同士の交流を図りながら新市の一体感を強めた。
職員研修の一環として10、24日の2回に分けて実施。ともに市内全域一日コースのほか、旧伊那市・高遠町・長谷村地域の半日各午前、午後の計8コースあり、258人(延べ)の希望者が選択し、バスや徒歩で視察する。
この日は延べ129人が参加。市内にある支所、公民館、清掃センター、高遠城址公園、美和ダムなどを見た。一番人気があったのは旧長谷村地域の午前で、32人が熱田神社や中尾座、道の駅などを訪れた。
旧高遠町地域の午後コースでは、旧伊那市、長谷村在住の職員13人が進徳館、高遠町歴史博物館などを見学。参加した政策推進課の篠田貞行さん(51)=伊那市上牧=は「進徳館では江戸時代から続く歴史を実感した。3市町村合併した新市の中でも、この歴史をつないでいければ」と話した。
24日のタウンウォッチングは、延べ129人が参加する予定となっている。