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絵本、紙芝居、人形劇に夢中
子どもたちが健やかに育ってほしいと、長谷村保育園で5日、第13回親子すくすくカーニバルがあった。園児や小学生、保護者ら約120人が集まり、絵本や人形劇などを楽しんだ。
子どもたちは5歳以上と未満の2グループに分かれて、絵本などの読み聞かせをする有志グループ「長谷文庫」と「飯島こどもの本の会」のメンバーによるパネルシアターや紙芝居などを見て大はしゃぎ。
青虫がちょうになるまでの成長過程の物語では、葉っぱを食べたりしながら育っていく際に「早く大きくなれ」と声援を送る園児の姿もあった。
園内のホールで、劇団オフィス「やまいも」(東京都)による人形劇の上演もあり、子どもたちはさまざまな場面で声援を送ったり、大喜びしていた。 -
一般も参加して薪「作る大変さ」実感
長谷村の有志でつくる「薪(まき)ストーブの会」(西村和裕会長)は5、6日、鹿嶺高原で薪狩りツアーをした。両日合わせて上伊那内外から約40人が集まり、集材して薪を作って持ち帰った。
ツアーはこれまで、会員を対象に年10回ほどしてきたが、村が昨年度から取り組む大規模な森林整備で、用材とならずに放置されたままの木材の有効活用を図るとともに、「薪を集めて、作る大変さを実感してもらいたい」(西村会長)と、初めて村内外の一般にも呼びかけた。
参加者は運び出したカラマツやモミ、シラカバを専用機で薪にし、軽トラックの荷台に積んで持ち帰った。初日は、チェーンソーの使用方法を学ぶ講習会もあった。
会社員の神林秋夫さん(37)=伊那市手良=は「自然のなかで薪を探せるなんていい機会。これからも続けてほしい」と話していた。
同会は今後、村外者のための準会員制度を設け、活動に参加できる機会を設けていくという。 -
署員の趣味を寄り集めて展示
・ス芸術の秋・スに合わせて伊那署は11日まで、署内の1階ロビーと道場で「署員お宝展」を開いている=写真。署員が趣味としている短歌、写真、生け花、、魚拓、鉄道模型などを約60人が100点ほど出品し、訪れる人の目を楽しませている。
互いの趣味を持ちより、交流や気持ちの余裕をつくるなどを目的に企画した初めての試み。展示のなかには警察官ならではの、県下拳銃射撃大会で50点満点を記録した標的窶狽ネどもある。
伊那署は、今後も年1回の開催を目指す考え。櫻井誠副署長は「伊那署にきたついでにでも見ていってください」と地域住民に呼びかけている。 -
伊那市の福祉マップづくり開始
障害を持つ人に安心して外出してもらおう窶狽ニ3日、商店や施設のバリアフリー環境を示す「福祉マップ」づくりが伊那市で始まった。マップづくりに協力する伊那市のボランティアサークル「ひまわりのたね」のメンバーなど約10人が、伊那市駅前ビル「いなっせ」で、掲載内容や対象利用者などを検討した。
障害者の社会参加を目指すひまわりのたねは、97年に福祉マップを独自で作成。その経験を生かし、市のマップづくりに協力する。その他2人の協力者も集まった。
対象施設や掲載内容を検討する中で「これまでのマップは、車いす利用者を対象とするものが多かったが、さまざまな障害を持つ人も利用できるものにすべき」との意見がでたほか「マップに“トイレあり”と掲載されていても、実際には使えなかった」というメンバーもおり、「少なくともトイレは写真付きにしたい」と話しあった。
2月末までの完成を目指し、実地調査に入る。マップの範囲は、合併を視野に入れ高遠町、長谷村を含める予定だが、現在のところ両町村からの協力者は1人しか得られていない。
マップづくりには、多くの協力が不可欠窶狽ニして、引き続き協力者を募集していくことにした。サークルの代表宮坂和恵さんは「ひとりでも多くの人に参加してほしい」と呼びかけていた。
参加希望者はひまわりのたねの春日さん(TEL090・1866・7441)まで。 -
南アの紅葉 色濃く
長谷村の南アルプス林道から望む山々の紅葉が見ごろを迎え、除々にふもとに下りてきている。
今秋は暖かい日が続き、降雨も少なかったことから例年に比べて2週間ほど遅れていて、現在は歌宿あたりの標高1600メートル前後が見ごろ。ケヤキ、カツラ、ミズメなどが赤や黄、緑色の鮮やかなパッチワークをつくる。
村営バス営業所によると、期間中(11月15日まで)は十分楽しめる見通しで、今後冷え込みが続けば朝方には「霧氷」も目にすることができるという。 -
高遠・長谷の小中学生音楽で交流
第56回東部小中学校連合音楽会が2日、高遠町文化体育館で開いた。高遠町・長谷村5校の小学4年生以上と中学生約500人が、合唱や合奏などを発表し合い、音楽を通して交流を深めた。両町村による東部教員会の主催。
今年はプログラム15曲のうち合奏が4曲と例年に比べて多かった。長谷中3年生による南アルプス太鼓クラブは和太鼓で「仙丈」を演奏し、息の合った威勢のいい音を響かせた。
大舞台に緊張した様子を見せていた高遠北小4年生は15人と小人数ながら「ビリーブ」を合唱奏で発表した。大きな声で歌い、途中からはアコーディオンや木琴などの楽器を演奏して、練習の成果を精いっぱい披露した。
合唱は高遠中の2、3年生が混声四部で、長谷中の全校生徒が混声三部で、それぞれ心を一つに美しいハーモニーを披露した。
会場には保護者らも駆けつけ、それぞれの発表に大きな拍手を送っていた。 -
ヒメバラモミ分布調査へ
中部森林管理局は今月中にも、南アルプス北部に生育する常緑針葉樹・ヒメバラモミ(マツ科、トウヒ属)の分布調査を始める。自生母樹の総本数が数百本程度と言われ、絶滅の危険性が高い環境省の植物版レッドリストの絶滅危惧IB類に指定されている。昨年度からの6カ年事業で、生育個所を把握し、保存や増殖を目指す。
ヒメバラモミは八ケ岳の南西部と南アルプス北西部のみの生育が確認されている日本固有種で、胸高直径1・3メートル、樹高40メートルにも成長する。氷河期には優先的樹種だったが、その後の温暖化による降雨の多さが減少の原因とされるほか、鹿の食害も考えられるという。
南アルプス北部地域では、社団法人林木育種協会に委託し、最大の分布地とされる長谷村の戸台地区や、尾勝谷、巫女淵などのほか、大鹿村の豊口山、山梨県白州町の大平地区で、位置や樹高、胸高直径、枝下高などを調査する。
昨年11月には八ケ岳地域の現地調査を実施し、八ケ岳山ろくの4町4村で66本を確認。このうち33本が南牧村の農家の自宅で防風林とされていた。
調査結果をまとめた来年度以降は、穂木を採取して台木に接ぎ木し、その成苗で増殖のための種を採取する採種林や、広く紹介するための見本林を造成する。造成地は長谷村の国有林を予定している。 -
長谷村福祉のつどい
体験発表や馬頭琴演奏など多彩に長谷村「福祉のつどい」が30日、サンハート美和などであり、のべ350人が集まった。村社会福祉協議会などでつくる実行委員会の主催。利用者の交流、福祉関係の表彰、体験発表、モンゴル人で現在日本でモンゴルの自然や文化を紹介しながら馬頭琴(モリンホール)の演奏活動をするリ・ガ・スチントさんの演奏と講演など多彩な催しだった。
リ・ガ・スチントさんはモンゴルを草原を想像させるゆったりとした曲を交えながら、映像なども使ってモンゴルを紹介。「皆が幸せになることは、皆が一緒にいられること」と題して、モンゴルの人々の生活や、民族の自由・自立の活動をしたために自国から帰国許可が下りない地震の状況などを話した。「遠い国の話を聞いて、健康長寿に役立てて」の言葉に参加者はさかんにうなづいていた。
福祉・介護の体験発表では、小学生の高見樹央さん、中学生の松本洋平さん、高校生の春日千絵さん、ボランティアの馬場和子さんらが話した。
表彰者は以下の通り。(敬称略)
【社協への1件10万円以上の寄付】丸茂玄泰、西村和裕、馬場重治、久保田俊弘、伊藤はるみ、小松勝美、池上宏、池上直彦、中山勇、宮下彦二、大澤稔【在宅介護者】池上清子、上島今朝幸、中山ふみ子【村への1件10万円以上の寄付】北原秋子、中村秋利、伊藤学、北原冨喜江 -
長谷小で30周年記念式典
長谷小学校で29日、開校30周年記念式典があった。児童、教職員、来賓ら約220人が出席し、30年の節目を祝った。
中山晶計実行委員長は、長谷の礎となる児童を送り出すよう祈った。
三沢久夫校長も教育目標に「本気で取り組む子ども」を掲げ「少人数の良さを生かした教育に努めたい」と述べた。
そのあと、児童たちが20周年以降の10年間の歩みを発表。全校飯ごう炊さん、シイタケ栽培、粘土がまの火入れなどスクリーンに写真を映し出し「地域の期待にこたえられるよう、みんなで協力し合って頑張ります」と力強く声を合わせた。
記念公演は長谷中体育館であり、村指定無形文化財「中尾歌舞伎」の「奥州安達原三段目 袖萩祭文の段」を鑑賞。地域住民らも足を運んだ。
源氏に滅ぼされた奥州安部一族の復しゅう話で、浄瑠璃と三味線が響く中、真に迫る演技で観客を魅了した。長谷小2年の西村清剛君も初参加。
終了後、会場から「花」が飛んだり、西村君に花束が贈られたりと大きな拍手が沸いた。
長谷小は76(昭和51)年、美和と伊那里の2小学校が統合。現在の児童数は92人。
記念事業として、全児童の写真入りの下敷き配布、校舎内外の環境整備(動物飼育小屋の建て替え、敷地周辺フェンス改修…)などに取り組んだ。記念誌は来年2月、20周年以降の10年間の記録に加え、記念式典の様子を含めて発行する。 -
高遠・長谷での風力発電に野鳥の会が事業化中止訴え
総合商社・丸紅(東京都)と、長谷村黒河内にある同社の100%出資会社・三峰川電力が事業化計画を進める高遠町と長谷村への風力発電による電力供給に対し、日本野鳥の会伊那支部の星野和美会長と役員の吉田保晴さんが28日記者会見し、「景観が損なわれる上、猛きん類の生息環境に多大な影響を与える」とし、事業化の中止を訴えた。
風力発電は入笠山から鹿嶺高原まで南北にのびる尾根伝い約11キロに、高さ100メートルほどの風車を30基建てる構想。会見上で構想を基にシミュレートした写真を公開し、「風車が立ち並んだ光景は受け入れられない」とした。
吉田さんによると、県のレッドデータブックに記載されているイヌワシやクマタカなどの稀少猛きん類が建設計画地で観察されていて、「飛行中に風車に衝突する危険性がある」としている。
同支部は14日に開いた役員会で、中止を訴える結論に達し、28日付けで町と村に反対の働きかけを促す要望書を送付した。来週には伊那市にも提出するという。
三峰川電力では「現段階ではなんとも言えない」とするにとどまった。 -
集落営農研修会
伊那市農業振興センターは25日、JA上伊那本所で集落営農研修会を開いた。JA長野中央会、営農農政部営農企画課の中塚徹主任調査役が、国が07年度導入を目指す「新たな食料・農業・農村基本計画」を説明し、集落型営農体形成の必要性を訴えた。
政府はこの日、新たな方針の具体的内容の一部を示し、助成の対象となる「担い手」に、個別で4ヘクタール、集落型営農体20ヘクタール以上の面積を課しているほか、集落型経営体には、農地の集積目標を地区内農地の3分の2以上とすること、経理の一元化に取り組むことなども課している。
中塚氏は「新たな方針に対し、県内に多い小規模零細農業者が担い手として農業を継続するには、集落営農体形成が必要」と指摘。 参加者からは「『うちで食べる米くらい自分でつくりたい』という人がでてきた場合、面積要件や集積目標はクリアできるのか」「現在は、兼業、専業など、さまざまな農家形態があるが、それを崩さずやっていくことは可能か」という質問があり、中塚氏は「集落営農の根底は『地域で農地を守っていく』という考え方があり、地区内すべての人に、それを理解してもらうことが必要」とする一方で、集落営農組織の“助成の受け皿”としての機能にも触れ、そのことへの理解を共有する必要性も語った。 -
日ごろの成果堂々と
詩吟楠洲流聖楠会東部吟詠会(伊東英則会長)の第33回吟道発表大会が23日、高遠町西高遠の町総合福祉センターやますそであった。会員や聖楠会関係者ら100人余が集まり、日ごろの成果を披露した。
競争吟の序伝、初伝、中伝、奥伝の部は、口のあけ方や詩の内容に合った吟じ方などを審査し、会員らは堂々とはりのある声を吟じ、優勝を目指した。各種大会上位入賞者の特別吟の部では、第41回コロンビア全国吟詠コンクール信越大会第一部で準優勝した最年少の秋山祐里亜さん(10)=高遠北小4年=の発表もあった。
剣舞・詩舞の部、聖楠会5地区の代表者による吟の部など全102プログラムあった。剣舞・詩舞の部では、勇壮で華麗な舞を披露して、会場の拍手を集めた。
伊東会長は「過疎、高齢化のなか、新市になってからも会員増加に努め、友愛ときずなを深め楽しい会にしていきたい」とあいさつした。 -
防犯ポスターコンクール 伊那署管内から特賞2人
県防犯協会連合会などはこのほど、県下の小中学校から募った防犯ポスターの本審査会を県庁講堂で開いた。伊那署管内からは、最優秀賞となる知事賞(特賞)に高遠中学校2年の保科和也君、特賞に西箕輪中学校1年の小林楓さんの作品が選ばれた。
県民の防犯意識の高揚、普及啓発を目的に毎年募集している防犯ポスター。応募は県下306小中学校(小学4年生縲恍・w3年生)から9253点が集まり、県下25署などで予備審査を実施し、182点が本審査に進んだ。
本審査は、各学年ごと特賞、金賞、銀賞、銅賞、佳作の各賞を決定。特賞は各学年1人づつの計6人で、知事賞はその中から3人が選ばれた。
知事賞の保科君の作品は、同連合会と県警察本部が製作する、06年の「防犯広報カレンダー」の図柄に使用し、小林さんの作品は年末特別警戒の際、NHKのスポット放映に使われる。
特賞6点は10月24日縲・8日の期間、県庁1階ロビーで展示。その後、特賞を含む銀賞以上に入選した60点は、長野市など県下5カ所の大型店を巡回しながら展示会を開く。
伊那署管内から各賞に選ばれた皆さんは次の通り。
▽金賞=藤沢将人(高遠北小4年)▽銀賞=小池万里子(箕輪中部小6年)伊藤かえで(高遠小6年)廣瀬美昴(高遠中1年)下平綾音(南箕輪中2年)▽銅賞=内堀みさき(箕輪中部小4年)伊藤亜里紗(西箕輪小5年)伊藤智哉(東春近小6年)渕井奈菜(箕輪中2年)伊藤崇真(高遠中3年)▽佳作=西村ひかり(長谷小6年) -
カヌー楽しみ美和湖で交流
総合学習で三峰川をテーマにしている、高遠町の高遠小学校3年生(村上美晴、36人)は20日、国土交通省天竜川ダム統合管理事務所美和ダム管理支所とNPO法人美和湖倶楽部(羽場好美理事長)が推進する「美和ダム水源地ツアー」に参加し、カヌーを体験した。
三峰川や天竜川流域の小学校を対象に年1回、湖や森林に親しみ、自然やダムなどの重要性を認識するツアー。三峰川の水質などを調査する3年生は、美和湖について理解を深めようと依頼した。
この日は、同様に総合学習で手作りカヌーによる水辺の自然を学んでいる、伊那市の伊那小学校5年智組(北澤夏樹教諭、33人)の児童と合流し、カヌーを通して交流した。
大半が未経験という3年生は、智組の児童とともに手作りの木製カヌーに乗り込んで湖面に繰り出した。智組の児童からアドバイスを受けながらオールを漕ぎ、湖中央まで進むと、「地上とは違う景色」に歓声を上げていた。
女子児童(9つ)は「初めての体験で楽しかった。美和湖のことはまだわからないことが多いけど、もっと勉強していろんなことを知りたい」と話していた。
美和ダム管理支所で、オリエンテーリングもして、美和湖について調査した。 -
南アの水・環境保護どうする
南アルプスと水について考えるシンポジウムが18日、長谷村の仙流荘であった。明るい県政を進める会のメンバーを中心につくる実行委員会「南アルプスと水を考える会」(桜井伝一郎代表)の主催。約140人が集まり、パネルディスカッションなどを通して、「水の大切さやダムの必要性について、意識を高めていく機会」(桜井代表)とした。
白鳥孝伊那市収入役をコーディネーターに、国土交通省三峰川総合開発工事事務所の榎村康史所長、伊東義人高遠町長、宮下市蔵長谷村長ら6人が、農業や観光、治水などの観点から南アルプスや南アルプスを源流とする三峰川について意見を交わした。
「伊那谷の農業の中心である稲作。清らかな水、土壌によっておいしい米が作られているが、水を守ることがこれにつながっている」「工事で南アルプス直下の三峰川の清らかさを実感した。この清流をいかに大事にするか、南アルプスの美しさをどう保っていくか」「侵食によって破壊された山岳をどう守っていけばいいのか」など、南アルプスの環境保護の重要性を訴える意見や今後の課題があがった。
また、洪水災害から考えたダム建設については、「土砂を防ぐには上流域にダムがあったほうがいいのでは。必要なものは作っていくべき」などとした意見が出た。
美和ダム洪水バイパス施設の現地視察や、国土交通省中部地方整備局河川部の広域水管理官・高橋洋一さんの講演「ダム事業の現状について」もあった。 -
長谷村保育園、高遠第1保育園と交流
大勢の友達と仲良くなろう窶狽ニ17日、長谷村保育園「そらとぶくじら」を、高遠町の高遠第1保育園の年長児28人が訪れ、長谷村の年長園児8人と交流した。
「そらとぶくじら」は、村内唯一の保育園。規模が小さく、普段、園児たちは園外の子どもと遊ぶ機会が少ない。そこで、隣町の高遠第1保育園と、お互いの子どもが園を行き来したり、職員同士が交流するなどして、結び付きを深めている。
今回は、長谷村保育園で一緒にゲームをしたり、近くの鹿公園へと散歩に出かけた。
最初は数の少ない長谷村の園児が、圧倒される場面もあったが、遊びを通してすぐに打ち解け、外で遊ぶころには「クジラの森に行く?」などと、高遠町の園児を誘い、一緒に楽しく遊びまわった。
11月には長谷村の園児らが、高遠第一保育園に遊びに行く。 -
美和ダム恒久たい砂対策施設完成で式典
国土交通省三峰川総合開発工事事務所は15日、長谷村の美和ダムへの土砂流入を抑制する洪水バイパストンネルなどの恒久堆(たい)砂対策施設の完成式を美和湖上流に建設した分派堰(せき)東側の特設会場で開いた。国や県、関係市町村などから約200人が出席し、トンネルや分派堰、分派堰上流に貯水したダム湖の愛称も発表した。
洪水時に流入する土砂のうち、粗い土砂を貯砂ダムで止め、細かい土砂を分派堰でせき止めてトンネルに迂(う)回させ、直接下流に放出する全国初の施設。総事業費約170億円。01年1月に着工、4年余の歳月を経て完成した。
今年7月に試験運用を始め、ゲートやダム管理用制御装置の作動、放流量を確認。2年間は試験期間とし、分派堰の機能や土砂の移動量、下流の環境の影響などを確認していく。
愛称は、三峰総が7月から募集し、応募のあった250余から、トンネルを「三峰川バイパス」分派堰を「三峰堰」ダム湖を「長谷湖」に決定。長谷湖は石碑を建立、設置場所は検討中という。
国土交通省の清治真人技監は「美和ダムの堆積土砂をどうするか、全国的に直面した課題の一つであった。構想段階に描いたものとほぼ同じような形となり、地元住民の熱意が実を結んだ。今後は見学者も訪れると思うが、多くの人に愛される施設でありたい」とあいさつした。 -
中学校でにぎやかに文化祭
伊那市、箕輪町、高遠町、南箕輪村、長谷村の中学校8校で14、15日、それぞれ文化祭を展開している。選択教科、部活動、クラスなどの展示、生徒有志による歌、ダンス、コントのほか、音楽会などのステージ発表
と多彩なイベント。地域住民も大勢かけつけ祭りを楽しんでいる。
伊那中学校の全校総合「泉が丘の時間」のステージ発表では、「国際理解」講座の生徒らが各国の文化、民俗料理について調べたことを、民族衣装を着て発表した。3年生と菊づくり愛好者でつくる「伊那千秋会」の小林芳雄さん=市内御園=が共に取り組んできた、菊の花約180鉢も廊下を飾った。
箕輪中学校はクラス対抗のスポーツフェスティバルで4000メートル仮装リレーを企画。1チーム40走者のうち、1、20、40番目がプロレスラー、魔女、園児などの格好にふんして走った。
長谷中学校は40回目の節目、来年の市町村合併を踏まえ、「Here is Start縲恊Vたな一歩を踏み出せば縲怐vがテーマ。廊下の窓ガラスに「進歩」をイメージしたステンドグラスを製作した。 -
長谷小で小犬沢親水公園の概要を説明
長谷村溝口で整備を進めている小犬沢親水公園の概要説明会が12日、長谷小学校であった。公園内に設ける水田区画の用途について児童たちの意見を聞いた。
天竜川ダム統合管理事務所美和ダム管理支所が美和ダム湖にそそぐ小犬沢一帯を親水公園(面積約5千平方メートル)として整備。子どもたちが川で遊んだり、自然に触れたりできるように、小犬沢を回る散策路、水車、ビオトープなどを配する。設計はワークショップを開くなど地域住民の意向を反映させた。完成は来年1月下旬の見込み。
学校付近で工事をしていることから、施工業者の現場責任者新井良太さんを迎え、公園の概要などを聞いた。4窶・年生43人が対象で、スクリーンに映し出される完成予想図などを見て理解を深めた。
水田は公園北東側の面積約40平方メートルで、児童たちの専用区画となる。児童の意見によって畑などに変更が可能。特に意見はなく、11月末までにアイデアを募ることとした。 -
長谷村 耐震へ中尾橋架け替え
長谷村が、国の地方整備臨時交付金事業で架け替える中尾橋(村道上中尾線・三峰川)の安全祈願祭が12日あった。宮下村長をはじめ、村議員や請負業者など関係者20人余が出席した。
村は東海地震防災強化地域に指定されているが、中尾橋は耐震性に劣り、幅員が4メートルと狭く危険を伴っている。工事が完了すれば、小中学生の通学路で、中尾地区の住民にとって唯一の主要道路の安全が確保される。
新たな橋は既存部の約6メートル上流にかける。全長94メートル、幅員は片側歩道を含む9・75メートル。3カ年事業で、第1期工事は、来年2月中旬までに東側の橋台と橋脚それぞれ1基ずつの建設と護岸を修復する。事業費は約4100万円。このうち国から55%の補助を受け、残りは村が負担する。
第2期は国道152号側に橋台と橋脚と設け、第3期に道路を施行し、08年4月からの供用開始を目指す。 -
焼きいもほくほくだね
長谷村保育園で12日、焼きいも大会があり、園児たちは秋の味覚を楽しんだ。
サツマイモ掘りを体験させたいと、年中組に孫がいる農家の男性(70)=非持=が、9月下旬に園児を招待し、収穫した100キロを贈った。
イモは春日さんの提案で、ぬか焼きで味わった。園児たちは熱々のサツマイモをハンカチで持ち、「おいしい」とほお張った。
余ったイモは後日、さつま汁などにしても味わう。園の畑でも栽培している年長組は、来週中にも収穫する予定という。 -
南アルプスふるさと祭りにぎやかに
長谷村の「第22回南アルプスふるさと祭り」(実行委員会主催)が10日、村総合グラウンドであった。雨降りで催し物が一部中止になったものの、ステージ発表や宝投げなどで「村」として最後の祭りを盛り上げた。
祭りには、村民と交流を深めている島根県隠岐郡海士町から「キンニャモニャ保存会」が駆けつけた。村に伝わる踊り「きんにょんにょ」がルーツとされる。恋物語で、両手にしゃもじを持ち、片足を上げてしゃもじをたたくなどユーモラスな踊り。村の「ざんざ節保存会」メンバーも一緒にステージに立ち、観客を巻き込みながら、にぎやかに踊った。
また「ざんざ節保存会」が「きんにょんにょ」を踊り「キンニャモニャ」との違いを楽しむこともできた。
会場には、マツタケや農産物の販売、日用品がそろったフリーマーケット、五平もちなどの飲食コーナー、子供広場などが設けられ、人だかりができていた。
来年3月の合併を控え、伊那市・高遠町から踊り連が参加する予定だったが、あいにくの雨で中止。子どもみこし、太鼓演奏もできなかった。
初めての前夜祭(9日)では、大花火大会を開催。みのわ手筒会の手筒花火と太鼓演奏の競演に加え、打ち上げやスターマインなど番付120の花火が夜空を彩った。 -
村保育園児が地元老人クラブとミニ運動会
長谷村の長谷保育園(北原洋子園長)で6日、園児と未満児44人が、市野瀬老人クラブのお年寄りと交流した。
毎年、年4回ほど各地区の老人クラブと交流の場を設け、園児たちの思いやりの心をはぐくんでいる。今年は3回目で、9月にあった運動会の様子を再現して紹介しようと、ミニ運動会を企画した。
全7プログラムで、各クラスの踊りや組体操などを披露。お年寄りと玉入れ競争をしたり、「ふるさと音頭」を一緒に踊って楽しんだ。
同クラブの一人(84)は「普段は園児たちとふれあう機会がないから、楽しませてもらった。かわいくてしょうがいない。素直で明るく育ってほしいね」と話していた。
次回は12月、非持地区の老人クラブとのクリスマス会を予定している。 -
開業26年の感謝を込めて 記念乗車券8日から4千枚限定発行
南アルプス林道を走る長谷村営バスの仙流荘営業所は、村が来年伊那市・高遠町と合併し、村営バスの名称が変更するため、「開業以来26年間の感謝を込めて」、仙流荘窶薄k沢峠間の記念乗車券を発行する。
中央アルプスを背景に、開業した80(昭和55)年当時の舗装されていない林道を25人乗りバスが運行している様子の写真を乗車券に添付し、裏面は南アルプスの山々を記載。8日の第1便から4千枚限定で発行する。
記念乗車券の発行は、開業から8年ほど鹿嶺高原から望む駒ケ岳の様子など数種類の写真を添付して発行して以来。「村営バスの名前も定着し、多くの人に愛され、無事故で運行することができた。感謝とともに、新たな気持ちで運行していきたい」と話す。 -
南ア玄関口にふさわしく
長谷村が、非持にある道の駅「南アルプスむら」を増改築して計画する地場産業振興施設と、道の駅と国道152号を挟んで反対側に、まちづくり交付金事業で建設する村営住宅の安全祈願祭が3日あり、宮下村長をはじめ、村議員、請負業者ら20人余が出席した。
地場産業振興施設は、食事ができるよう40席ほどの食の提供コーナー、市野瀬にある農産物加工施設のみそ、漬け物などの食品を売る地場産品販売コーナー、24時間制のトイレを設ける。総事業費約8千万円。
村営住宅は既存の村営住宅2棟に隣接して、木造2階建ての世帯向け5棟10世帯分と、平屋建ての単身向け1棟2世帯分を建設し、若者の定住促進を図る。外観は「自然に溶け込む色」(村建設課)にする。06年1月末の完成、同3月ごろからの入居を目指す。
総事業費は約1億4千万円。
宮下村長はあいさつで「大きな望みをかけて取り組む事業。南アルプスの玄関口としてふさわしい建物になれば」と述べた。 -
循環バスに新車両
長谷村は従来のJR定期路線バスを村営化し、本年度、本格運行を始めた循環バスの車両を2台導入し、5日、納車式をした。
車両は紫色に村のイメージキャラクターの孝ちゃんがデザインされている。交通バリアフリー法に適合し、要車いす者も乗降車が可能。乗車席は13座席、乗車人数は37人。購入費は約2800万円。
JRバス関東に委託し、平日は1日10便、うち2便は非持山経由で運行する。ダイヤは高遠駅から伊那市内へ向う便に接続するよう組まれている。
従来は過疎地域で利用が少ないことから、民間バスは便数、ダイヤを改廃せざるを得ず、その状況がバス利用離れにつながっていた。村は高遠町高遠駅から伊那里までの既存路線を杉島まで延長し、利用者の実態とニーズを把握するため、昨年10月から今年3月末まで試験運行をした。
式で宮下村長は「高齢化が進み足の不便さあり、高校への通学や南アルプスへの交通の便など総合的に足の確保ができた。事故のない安全な運行をしていきたい」と述べた。 -
伊那郵便局に年賀はがき到着
11月1日、全国一斉に販売する06年用お年玉付年賀はがきが4日、伊那市坂下区の伊那郵便局(藤原良明局長)に到着した。昨年は購入者の要望から多めの在庫を確保したが、今年は例年の販売実績をもとに、51万2千枚少ない256万8千枚とした。
内訳は、無地が57万6千枚、インクジェット用158万4千枚、絵入り(信越版)9万6千枚、4面連刷7万8千部の31万2千枚。絵入りは山と黄色い花を描いた「春の訪れ」と題した作品を印刷している。
到着した年賀はがきのうち59万4千枚は伊那局販売分。残りは市内や南箕輪村、高遠町、長谷村、宮田村など近隣郵便局18局に搬送した。
販売は11月1日(4面連刷は10月18日)から来年1月10日まで。 -
高遠郵便局「振り込み詐欺」未然に防ぎ感謝状
「振り込め詐欺」を未然に防いだ高遠郵便局(高遠町西高遠)に対し、伊那警察署は3日、感謝状を授与した。同署を訪れた小林研二局長は「被害も高額になり、関係部署の中でも問題になっている。お年寄りには特に声かけなど、注意を呼びかけていきたい」と話した。
9月9日午後2時05分ころ、72歳の女性が窓口を訪れ、約50万円の定期預金を解約。女性がすぐに立ち去ろうとせず、落ち着きのない様子を見せていたので男性局員が不審に思い、事情を聞いたところ「東京の弁護士と名乗る男から電話があり、孫が酒を飲んだ際に女性に手を出し妊娠させた。350万円を振り込めば示談になる」とのことだった。
局員の説得により女性が孫に連絡をとり確認した結果、詐欺と判明し被害を未然に防いだ。
伊那署では4月以降、金融機関に対し「振りこめ詐欺」防止の感謝状を贈呈したのは6回目。
1月から6月までの管内の振り込め詐欺の発生状況は23件で昨年同期と比べ14件増、被害総額は約4600万円で3480万円増加した。振り込め詐欺のうちでも「融資保証金詐欺」が最も多い16件(前年同期比12件増)だった。 -
交通安全運動 期間中の事故状況
伊那署交通課は1日、「秋の全国交通安全運動」(9月21日-30日)の期間中に発生した管内の交通事故状況をまとめた。人身事故は10件で前年比3(23%)減、傷者は12人で前年比4人(25%)減った。前年と同じく死者は出なかった。 事故内容は交差点事故が6件(前年比1件増)、高齢者による事故が3件(前年比同)、追突事故が2件(前年比2件減)などの順に多く、傷者の内訳は重傷(30日以上)が0人(前年比1人減)、軽傷が12人(前年比3人減)だった。 物件事故は75件(前年比18件増)で32%増えた。
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紅葉間近の景色を楽しみ林道歩く
「第4回南アルプス林道ウォーキング大会」(南アルプス自然体験ネットワーク主催)が1日、長谷村であった。県内をはじめ、東京、神奈川、愛知など都県から約120人が参加し、景色を楽しみながら完歩を目指した。
仙流荘から北沢峠(標高2032メートル)までの標高差1082メートル、21キロの往復、上りか下りの片道、登山道約16キロの上りか下りの片道を歩く5コース。参加者は自分の体力に合ったコースを選び、紅葉が間近となった南アルプスの雄大な風景を眺めながら歩いた。
途中、ダイモンジソウや野菊などの山野草にも目をやる人や、眺めのいい場所で休憩をとり、記念撮影する人の姿もあった。
最も参加者が多かった林道の下りを歩いた橋爪勝利さん(61)美鈴さん(64)夫妻は「天気も良かったし、初めての参加だったが気持ち良く歩けた」と感想を話していた。