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ゴミ減量化推進などで住民説明会スタート
宮田村は環境保全とゴミ減量化を推進するため25日から、各地区を巡回して住民説明会を開いている。初回の大久保区では会場の区集落センターに約80人の住民が出席。意識の高さもうかがわせるなかで、各家庭からできる環境への取り組みに理解を深めた。
村は第2次環境基本計画を策定し、まず村民の意識を高める部分から着手。
説明会もその一環で、基本計画の概要説明を含めながらゴミの減量化、資源化、さらにはエコバッグや廃油石けんの利用促進などにふれ、身近な所からできる環境対策を中心に理解を図る。
「小さなことでも積み重ねが大切。分別をはじめちょっとした意識が重要になっており、住民の皆さんの理解を図りながら進めていきたい」と村住民福祉課の担当者は話す。
今後の説明会の日程は次の通り。カッコ内は会場、時間はいずれも午後7時。
▽27日=町一区(同区公民館)▽30日=町三区1縲・班(同区公民館)▽7月1、2日=大原区(同公民館)▽3日=町三区4縲・班(里宮会館)▽4日=北割区(同区集落センター)▽7日=町二区(同区公民館)▽8日=大田切区(同区集落センター)▽9日=新田区(同区転作センター)▽10日=南割区(同区集落センター)▽11日=中越区(同区集落センター)▽14日=つつじが丘(勤労者研修センター) -
村農業委選挙事前審査に定数と同じ8派
7月1日告示、同6日投票の宮田村農業委員選挙の届出書類事前審査が26日、役場であった。定数と同じ8派が出席。ほかに書類の持ち帰りなどはなく、無投票の公算が高い。
8人はいずれも男性。大田切区、町二区から現職、町三区、北割区、南割区、中越区、新田区、大久保区がいずれも新人。 -
ヒカリゴケ神秘的な光放って
宮田村中越区下河原に自生するヒカリゴケ。一昨年の豪雨災害で水没して危ぶまれたが、今年も神秘的な光を放ち続けている。
春日政美さん(85)=町一区=所有の小屋内にある野菜貯蔵用の石室に、10年ほど前から自生。まるで蛍光塗料を塗ったように壁一面、光を放つ。
06年7月豪雨による天竜川のはん濫で、石室内は人間の胸あたりまで水没したが、奇跡的にもヒカリゴケはその翌年から再び光を放ち始めた。
「一時は心配したけど。みんな珍しいって見に来てくれるでね。本当にうれしいことです」と春日さん。
コケを良い状態に保とうと水や空気調節の管理にも余念がない。
「環境が適していたのだろう。1年中見えるけど、今が一番きれいだ」。
ヒカリゴケはレンズ状の細胞からなり、光を反射するため光っているように見える。 -
宮田村新規職員募集、保健師と栄養士を若干名
宮田村は保健師と栄養士の新規職員をいずれも若干名募集する。
受験資格はいずれも1983年4月2日以降の生まれで、該当する免許保有者(または来年春までに取得見込みの人)。
1次試験は9月21日で教養や専門、論文試験などを実施。通過者を対象に10月12日に面接による2次試験を行う。
受験申し込みは7月22日から8月14日まで。役場備え付けの申込書などに記載し送付する。
詳しくは村総務課総務係85・3181まで。 -
給食のブルーベリー、委員会の子どもたちが収獲
宮田村宮田小学校の児童会給食委員会は24日、全校の給食用にブルーベリー約10キロを収獲した。同小の給食に地元農産物を提供する「学校給食を育てる会」が協力したもので、4縲・年の約30人の委員が駒ケ原の農園まで出かけ、栽培者とふれあいながら丁寧にもぎ取った。
育てる会メンバーの樋屋喜代美さんの農園で収獲。色付きが進み美味しそうな実を試食しながら見極めて、作業を進めた。
「酸っぱさもあっておいしい」と歓声も。委員長の平澤瑠菜さんは「つくる人の苦労も感じた。この貴重な体験は新聞もつくって、全校に伝えたいと考えています」と話した。
収獲したブルーベリーは25日の給食に出され、全校児童がさっそく口に運んだ。
給食時間中には、委員会の子どもたちが収獲の感想などを全校放送。農家の協力で自分たちの給食が育まれていることにも関心を寄せた。
同委員会は昨年から育てる会と交流し、給食に出る野菜の種植えを体験。2年目となり育てる会の吉澤小百合さんは「子どもたち自身が収獲したものが給食に出ることで、食に対する見方も変わるはず」と期待を寄せる。秋には村特産山ぶどうの収獲も行う予定だ。 -
少林寺拳法県大会で宮田支部が大活躍
宮田村の少林寺拳法宮田支部は、22日の県大会(松本市松本平広域公園)に出場し、小学生団体の部で連覇を達成。同じく最優秀賞となった少年黒茶帯の部とあわせて県代表となり、女子3段以上の部を加えた3部門で全国大会(11月・岡山県)に出場する。中学生の部でも2位、3位と上位を占め、8月の全国中学生大会への出場を決めた。
少年茶黒帯の部最優秀賞は向山椋太君(宮田小6年)、西出伊織君(同4年)のペア。向山君は伊織君の兄・伊吹君と組んで昨年まで3連覇しており、今大会も僅差ながら新たなパートナーと組んで見事に1位に輝いた。
小学生団体は向山君、西出君に加え、原海斗君、小松大和君、伊藤楓馬君(以上同6年)、伊藤椋馬君(同4年)。6年生と西出君の5人は昨年の全国大会も経験しており、今回も落ち着いた演武で2連覇を成し遂げた。
中学生の部は湊純也君(宮田中2年)、鞍成健人君(同1年)のペアが2位、平沢健太君、西出伊織君(以上同1年)のペアが3位でともに優秀賞。
4人とも全国の舞台を何度も経験しているが、「上位のレベルは半端なく高い。予選を突破して本選を目指したい」と意気込む。
女子3段以上の部で全国出場の小林三智代さん=伊那市西春近=、西出あゆみさん=宮田村南割区=ペアは、県大会一般団体の部のメンバーとして優秀賞を獲得。「もっとレベルアップして全国に挑みたい」と話した。
その他の同支部県大会入賞者は次の通り。
【少年黄白帯】優秀賞=小林愛海・伊藤蒼一郎▽優良賞=前林昌隆・山本寛樹、小松木蓮・向山芙由香【少年緑帯】優良賞=鞍成雄大・高倉涼輔、松下はる菜、松下太一【少年茶黒帯】優秀賞=小松大和・原海斗、伊藤楓馬・伊藤椋馬【親子】優良賞=西出あゆみ、西出伊織【小学生団体】優秀賞=松下はる菜、下平春香、小林愛海、小松木蓮、向山芙由香、鞍成雄大【一般団体】優良賞=小林隆志、小林三智代、気賀沢明、山本佳宏、下平幸子、西出あゆみ -
宮田観光ホテル「松雲閣」で吉本爆笑ディナーショー
人気お笑い芸人のステージを楽しんでもらおう竏窒ニ、宮田村の宮田観光ホテル「松雲閣」は22日、「2008吉本爆笑ディナーショー」を同ホテルコンベンションホールで開いた。吉本興業の若手お笑い芸人4組が登場。第1部、第2部とも家族連れなどで満席となり、観客は次々に繰り広げられる笑いのステージを楽しんだ=写真。
同ホテルは年2回、ディナーショーを催しているが、地元客を中心に人気が高い。今回も第1部、2部とも定員180人で前売り券を発売したところ、上回る申し込みがあった。
今回は子どもたちにも人気のある「ムーディー勝山」のコンビ「勝山梶」ほか、俳優・児玉清のものまねで人気の「博多華丸・大吉」などがステージを展開。ムーディー勝山がテレビでもなじみの歌を歌いはじめると、見ていた子どもたちも一緒になって口ずさむなどして、ステージを楽しんでいた。 -
なごみ家に作業所併設へ
宮田村は、誰もが自由に利用できる福祉交流施設「なごみ家」に、就労支援や生活訓練を希望する障害者、高齢者のための作業所を併設しようと準備を進めている。村内には知的障害者を主な利用対象とする作業施設が既にあるが、精神の障害から社会復帰を目指している人たちなど、ニーズに応じた支援をさらに充実させようと計画。来年度当初の運営開始を目指す。
04年に開所した「なごみ家」は当初、精神障害者や初期認知症高齢者を利用主体にと考えていた。
しかし、対象者を限定する考えに違和感を覚えた村民有志が積極的に運営に協力し、・ス住民参加型・スを標ぼうする開けた施設として年間利用者は5千人余りにものぼる。
新たな作業所は、なごみ家が持っている地域で育む特性をさらに発展させようと計画。自由に行き来できるスペースも確保したいと盛りこむ。
作業を取り入れるなかで、意欲がある軽度障害者の社会復帰促進を目指すほか、重度身障者の生活介護事業も予定。障害の重さが違う人たちの支援を同時に行う、多機能型の施設としても位置付けている。
住民有志も加わる村の「なごみ家利用検討委員会」は20日開き、村住民福祉課の担当者が詳しい計画概要を初めて公表。国の補助を受けるなかで準備を進めていくと話した。
なごみ家の運営形態や既存の作業施設「シンフォニー」(旧村福祉作業所)の存続などを不安視する質問もあがったが、村側は現状の体制を維持しながら新たな作業所を設置する考えを示した。
近く検討委メンバーを主体に新施設の検討委員会を設けるほか、多くの村民から要望や意見を聴き計画を進める方針だ。 -
再開の宮田高原で住民ボランティアが整備作業
宮田村は2年ぶりに営業再開の宮田高原を住民参加で整備しようと21日、ボランティアによる共同作業を現地で行った。約40人が参加。一昨年の豪雨災害以降、手の入っていなかった区域の下草刈りや枝打ちなどに汗を流しつつ、村の豊かな自然資源を再発見した。
参加者のなかには、家族連れや久しぶりに高原を訪れた村民も多く、なかには初めて来たという人の姿も。
ガス(霧)がかかり標高1650メートルの広大な景色を楽しむことは難しかったが、作業を進めながら「また夏に遊びに来たい」などの声も聞かれた。
同高原は夏から秋にかけてキャンプ場と牧場を開設するが、近年は利用客の減少や酪農離れによる放牧牛の頭打ちなど課題も。
一方で地元有志で研究が進む西山山麓の観光活性化では、欠かせない資源として改めて存在価値を見つめ直す気運も高まっている。
「多くの人に高原に関心を寄せてもらう良い機会になったのでは」と村産業建設課。
8月には西山山麓の遊歩道「こもれ陽の径」でも、住民ボランティアを募って整備作業を行う計画だ。 -
宮田村消防団がポンプ操法・ラッパ演奏大会で日ごろの訓練の成果を披露
宮田村消防団(平沢成己団長)は22日、ポンプ操法大会とラッパ演奏大会を開いた。3分団総勢185人が出場。各班に分かれ、ポンプ車操法、小型ポンプ操法、ラッパ演奏の技術を競い合う中、ポンプ操法では第2分団第3部が、小型ポンプ操法では第3分団第3部が優勝し、群大会への出場を決めた。
大会は技術向上を図り、団としての結束力を強めることなどを目的として毎年開催している。
今年はあいにくの雨となったが、団員らは声を掛け合いながら迅速に行動。日ごろの練習の成果を披露し合っていた。
平沢団長は「大会を通して、正しい技術を身に付けるとともに、各団のチームワークを養ってほしいと考えている。それぞれ日ごろの訓練の成果が出ている」と話していた。
結果は次の通り。
◆ポンプ車(1)第2分団第3部(2)第2分団第2部
◆小型ポンプ(1)第3分団第3部(2)第1分団第2部(3)第1分団第3部
◆ラッパ(1)第3分団(2)第2分団(3)第1分団 -
村農業委選、立候補説明会に8派
7月1日告示、同6日投票の宮田村農業委員選挙(定数8)の立候補予定者説明会が20日、村役場であった。定数と同じ8派が出席した。
地区別でみると、町区から2派、北割区、南割区、中越区、新田区、大田切区、大久保区から各1派。
届出書類事前審査は26日午前9時から役場であり、4月1日現在の基準を満たした選挙人名簿登録者数は768人。同選挙は無投票が続いている。 -
母の日の大切なバラ、何者かに抜き取られ心痛めて
母の日の夫から妻へのプレゼントで自宅に植えたバラの苗木を、何者かが掘り出して持ち去り、宮田村新田区に住むこの夫妻が悲しんでいる。周辺には同じくバラをはじめガーデニングに親しむ家庭も多いことから、被害が広がらないようにと気を揉む毎日だ。
広域農道沿いに住む三沢博さんが、5月の母の日に妻の和子さんに贈った「モダンタイム」「ブルーバユー」の2種の苗木。
農道に近い自宅敷地内に植えて大切に育てていたが18日朝、抜き取られているのを博さんが見つけた。
「育つのを楽しみにしていたのに残念」と夫妻。近隣では同様の被害の報告は聞かれないというが「これ以上被害が増えないように」と悲しみを抑えて願っている。 -
ひとり暮らし高齢者交流会
宮田村社会福祉協議会はこのほど、ひとり暮らし交流会を開いた。13人の高齢者が参加し、京都・清水寺のルーツとも言われる東筑摩郡山形村の清水寺や塩尻市の平出遺跡をバスでめぐった。
松本平を一望する高原にある清水寺では、歴史を感じさせる仏像などを見学。近くのホテルで美味しい昼食をとり、景観抜群の展望風呂で汗を流した。
平出遺跡では、古代からの移り変わりを映像で解説する体験館へ。「学校の体験授業みたいだね」と笑顔広げ、学びも深めた。 -
村保健補導員がゴミ処理場を研修視察
宮田村保健補導員会(代田香代子会長)はこのほど、同村内のゴミも搬入される伊南行政組合不燃物処理場(駒ケ根市)と中央清掃センター(伊那市)を研修視察した。ゴミ処理の現場を肌で感じ、意識を高めた。
不燃物処理場では分別の努力によって、資源化が進む現状にふれ「これからも家庭できちんとゴミを分け、出すようにしていかないと」と再確認していた。 -
みやだ夏まつり夕方開催に
子どもたちの参加や防犯上の観点から、村の若者が提案した「夜開催」に慎重意見が出ていた宮田村のみやだ夏まつり(7月20日)について19日夜、実行委員会は折衷案として再提案された「夕方開催」を了承した。午後4時半開始で同7時半終了予定。会場は18回目にして初めて中心市街地の県道から、役場横の中央グラウンドに移る。
夏まつりの活性化を図ろうと検討した村の若者でつくる「おまつり青年隊」は当初、午後5時半からの開催を実行委員会に打診。
しかし、慎重意見が相次ぎ、改めて時間帯を見直した。
前回2年前までは午後3時半開始だったが、花火なども取り入れてみんなで盛りあがろうと、中間の夕方に時間を設定。
各区を中心にした踊り連がグラウンド中央を囲むように踊る。
設置するステージでは町三区の竜の舞、大田切の獅子など伝統芸能をはじめ、村の子どもたちらによるダンスなど多彩に展開。
商工会や壮年連盟の神輿も祭り気分を盛り上げる。
宮田太鼓の演奏にあわせて、箕輪町の「みのわ手筒会」による手筒花火15縲・0発の競演もみどころ。初の試み満載で、一体感を出した祭りにしていく計画だ。
唐木登実行委員長は「新しい出発点ともなるまつり。万全を期して成功させたい」と、区長ら関係者を中心に構成する委員に呼びかけた。 -
のども鍛えて祇園祭に、おんたけやま練習熱く
伝統ある宮田村津島神社祇園祭のあばれ神輿で、・ス奉仕者・スと呼ばれる担ぎ手の男衆が景気づけに唄う「おんたけやま」。「唄えなければ神輿を担ぐ資格なし」とされ、神輿をとりしきる二年祭典委員は7月19日の祭り本番まで、独特の節回しを習得しようと熱心に練習に励んでいる。
長矢富秋さん、蓑和茂さん=町三区=に指導を仰ぎ、声を張らす委員たち。祭りが近づくと奉仕者との合同練習になるため、それまでに手本になれるようにと力強い。
「唄えないことは許されないですからね」と二年祭典委員長の小田切洋一さん。
おんたけやまは神輿の出発を知らせる祝い歌でもあり、本番までのども鍛える日々が続く。 -
保育園日曜参観
宮田村の3保育園は15日、日曜参観を行った。子どもたちと保護者がふれあう多彩な内容を用意。友人に囲まれながら親子一緒に楽しい時間を過ごした。
中央保育園では「なかよしウォーキング」を行い、園児と保護者が同園から小田切川に沿って・スお散歩・ス。
途中にクイズや宝探しなどのコーナーを設けて、親子で楽しみながら関門をクリアした。
東保育園はミニ運動会。玉入れや障害物リレー、フォークダンスなど、親子で楽しめる多彩な種目を用意し、にぎやかに汗を流した。 -
宮田小2年1組、スイカの受粉作業を体験
宮田村宮田小学校2年1組は17日、栽培に取り組んでいるスイカの受粉を体験した。今後の成長を占う大切な作業。雄花を雌花にすりあわせて交配させ「美味しいスイカになあれ」と・ス魔法・スをかけた。
南割区の小田切靖子さんの協力で、スイカ栽培に挑戦する同学級。4月末に植えた苗は順調に育ち、小さな実がみられるようにもなった。
「赤ちゃんスイカだ」と歓声をあげる子どもたち。
「美味しくなるには、しっかり花粉をつけないと」と小田切さんから話しを聞き、さっそく受粉作業に汗を流した。
雄花と雌花の見分け方も学び、「これで立派なスイカができるかな」と満面の笑顔。花や育った苗の様子を熱心に写生する姿もあった。 -
宮田小耐震改修の建具に村内産間伐材を
宮田村は県の森林づくり県民税(森林税)により創設された推進支援金を活用し、村有林の間伐材を用いて公共施設に備えつけるテーブルやイスを整備する。普通教室棟の耐震改修に着手する宮田小学校では、新装する戸棚にこの間伐材を活用。宮田中学校は生徒が授業で製作する「本立て」の材料に用いる。村内の木工業者から寄せられた提案を生かした取り組みで、多くの人に「村内産材」にふれてもらうなかで、森林を見直すきっかけにしていく考えだ。
「ふるさとの山の再生に森林税を有効に活用して」と、木工業を営む三浦敏夫さん(54)=南割区=が提案。
それも受けるなかで村は、子どもたちの手にふれる学校への活用や、多くの村民が利用する公共施設に設置しようと計画を練った。
事業費は59万3千円を予定し、テーブルやイスは役場、村民会館、小中学校に備えて住民に利用してもらう。
全ての材はヒノキを基本として、新田区の旧宮田養魚場近くの村有林で間伐。今月末にも事業を開始する。
同村は山林が深く搬出が困難なことから、切ったままで活用しない・ス切り捨て間伐・スも多いのが実情。
今後は宮田高原へむかう寺沢林道沿いなど比較的搬出が容易な場所は集積などを進め、間伐材の有効活用を進めていく。 -
県宝宮田宿本陣でそば囲み夢ふくらませ
県宝に指定される宮田村の宮田宿本陣旧新井家住宅で16日夕、村内の女性グループが手打ちしたそばや地元産食材の料理を振る舞い、指定管理者のシルバー人材センターと村の関係者が囲んで懇談した。江戸時代の歴史的建造物でもある本陣の利活用促進も目指した初の試み。周辺一帯の西山山麓は観光振興を模索する動きが進んでおり、「これをきっかけに何か広がれば」と夢をふくらませた。
かつて大名や旗本が宿泊した一室に所狭しと並ぶ心づくしの料理。そば打ちに励む村の女性有志「そばの実の会」が用意したもので、清水靖夫村長ら村の理事者、課長らとシルバー人材センターの会員が舌鼓を打った。
ろうそくとあんどんが灯る非日常的空間。「この雰囲気にお母さんたちの素朴な料理が絶妙。週末だけでもいいので、ここにそば屋でを開店したら」と歓声もあがった。
身分の高い武士が宿泊した本陣。旧新井家住宅は伊那街道沿いで唯一現存する貴重な文化財だが、年間の来場者数は200人から300人ほどと少ない。
「今までも利活用の構想はあったが、具体的に形にならなかった。村だけではどうしても限界もあって」と村教育委員会の小池孝文化財主任。
今年度から駒ケ根伊南広域シルバー人材センターが指定管理者として村教委から管理委託を受けるようになり、施設利用度を高める動きは加速。今回の懇談にもつながった。
「一回で途切れては価値がない。利用したいという希望があれば応えていきたい」と同センター宮田管理室長の鈴木末男さん。
清水村長は「知恵を活かし人を呼びこむきっかけにしてもらいたい」と期待を寄せた。 -
区民祭と敬老会合同でにぎやかに、大久保区が初の試み
宮田村大久保区は15日、今まで別日程で行っていた区民祭と敬老会を初めて合同で行った。多くの住民が一堂に会することで、地域の絆をより一層深めようと企画。約350人ほどが会場の集落センターを訪れ、梅雨の合間の休日を一緒に楽しんだ。
区と営農組合、分館が実行委員会を組織。営農組合が秋に開いてきたそば試食もあわせて行うことにするなど、より多くの住民が集まれるイベントにと協議を重ねてきた。
野外の会場にはそばをはじめとした軽食販売のほか、ゲームコーナーも。縁日風情もたっぷりで、子どもから大人までが楽しんだ。
集落センター内では敬老会が行われ、今回から5歳引き上げた75歳以上の対象者69人のうち35人が出席した。
地元の小学校2年生細田舜斗君、小松大騎君、吉澤未来さん、松下莉玖君、小松照弥さんの5人が作文発表。
獅子舞や子どもたちによるハンドベルと歌、ハワイアンバンドの演奏など多彩な内容で、集まった多くの地域の人たちも一緒に盛りあがった。
小田切修区長は「雰囲気も良かったと感じる。気運も高めて住民のふれあいを深めていければ」と話した。 -
駒ケ岳のさい銭箱荒らされる、悪質手口に関係者憤慨
中央アルプス駒ケ岳(本岳)、中岳、宝剣岳の各山頂に祠(ほこら)がある駒ケ岳神社の例大祭が14日あったが、管理する宮田村の関係者が本岳の祠に設置してあるさい銭箱が壊されているのを発見した。手が箱の中に入るように約10センチ四方をノコギリとみられるもので切断。被害額などは不明だが、切断部分を石で隠すなど悪質で「モラル以前の問題」と関係者は怒り心頭だ。
昨年も本岳のさい銭箱のネジが外される被害が発生。いずれも金が目当てとみられ、・スさい銭泥棒・スの悪行に神社を管理する地元宮田村の有志でつくる駒ケ岳神社奉賛会(田辺一清大総代)も頭を悩ます。
「石を置いて隠すなんて言語道断。悲しいを通り過ぎて言葉にならない」と、例大祭の代参で被害をみつけた男性は憤慨する。
登山者や地域の安全を願って、地元の人たちが大切に守り続ける祠。主に管理に携わる関係者は「人としてのモラル、良心に頼るしか、現時点でこれといった対策があるわけではない」と肩を落とす。 -
保育園2園制含めて検討
宮田村の清水靖夫村長は13日の村議会一般質問で、中央保育園の耐震改修の見通しに関連して「(村保育園の)2園体制も含め検討しなければならない」と述べた。村教育委員会は「選択肢の一つとして視野に入れながら、今後議論を深めていく」と説明する。
村が運営する保育園は3園体制だが、築31年と老朽化が進む中央保育園の現状など踏まえて、05年度に策定した村の集中改革プランは2園体制の検討を盛り込んでいる。
その後の議論は深まっていないが、中央保育園は96年度の耐震診断で補強の必要性も示されており、村教委は「改修にしても費用がかかる。避けて通れない課題で、保護者ら関係者も交えながら検討していきたい」と見解を示す。
この日の一般質問で清水村長は、先月大田切地区で供用開始した県単農道沿線の土地利用についても答え、「駒ケ根インターに近い地理的優位性から企業誘致も考えられる。村の土地利用計画など整合性を図りながら検討したい」と述べた。 -
小田切さんに知事表彰
宮田村議会議員の小田切敏明さん(63)=南割区=が、地方自治功労で知事表彰を受けた。1976(昭和51)年の同村議選に初当選以来、現在まで9期務め、村の発展、自立に寄せた多大な功績が認められた。「良い村にしようと、がむしゃらにやってきた30年。多くの皆さんの支えがあればこそ」と話す。
6日に県庁で表彰式があり、11日に開会した村議会6月定例会冒頭で受賞を報告した。
「着実に村は発展して今は自立の道を進むが、住民がみんなで育んできたからこそ」と小田切さん。
今後も暮らしや福祉の部分に目を配っていきたいと話した。
同表彰は全県で90人が受賞。上伊那地方からは小田切さんのほか、地方自治功労で小林伸陽県議(箕輪町)、伊東義人前高遠町長(伊那市)、宮下市蔵前長谷村長(同)、体育功労で県弓道連盟会長の山川茂樹さん(同)、山岳遭難救助功労で南アルプス北部山岳遭難救助隊長の西村和美さん(同)が受けた。 -
観光振興で村としての行動計画も
住民有志らによる研究会で検討が進む宮田村西山山麓の観光活性化策について12日、清水靖夫村長は研究会の最終報告を受けた後に村としての行動計画をつくり対応していく考えを明らかにした。村議会6月定例会一般質問で答弁。JR宮田駅前周辺の中心市街地活性化についても答え、住民との意思疎通を図って専門的な研究も深めたいと示した。一部区間が中止状態のまま大田切地区に開通した県単農道については「中止区間の整備は必要」との認識を示した。
観光誘客の道を探る西山山麓と、暮らしや福祉の面で重視される宮田駅前は、住民も巻きこみながら振興策が模索される点で共通する。
この日の一般質問答弁で清水村長は西山山麓について、実際に行動に移す実行組織が立ちあがれば可能な範囲内で協力すると説明。
村施設の利活用も含めた支援のあり方を考えているとも示した。
希少な動物保護の観点から広域農道西側331メートル区間が中止となった大田切地区県単農道については、新たな補助事業の研究を含め当初の計画通りルートがつながるよう要望など継続すると説明。
中止の原因となったオオタカの営巣については、事業化に向けては再度調査、確認する必要性があるとの認識も示した。
定例会一般質問は3月の改選後初めて。この日は2人の新人議員も質問に立った。13日も午前9時から行う。 -
広報みやだ400号、紙面刷新さらに充実
宮田村の広報紙「広報みやだ」が13日配布の6月号で、400号の節目を迎えた。1970(昭和45)年10月の創刊から足かけ38年。時代の移りかわりとともに内容や体裁も変わってきたが、村内全戸に配り必要な情報を届けてきた。6月号からは紙面を大幅に刷新。情報を一方的に伝えるだけでなく、村の出来事や村民の声を紹介するコーナーも新設し「問題提起もしていけたら」と村の担当者は意気込む。
創刊号は1枚の紙の裏表を使った2ページ仕立て。1974(昭和49)年5月号からは現在のように冊子で毎月発行の形となった。
今までは編集を印刷とともに外注していたが、今年の4月号からは村総務課企画情報係の担当者が自主編集。コストを減らすなかで、毎号カラー化、ページ数増を実現して紙面改革が始まった。
増えたページの活用も含め紙面内容に知恵を絞るのが担当の上條雅典さん。「多くの村民の皆さんが登場でき、まずは手にとってもらえる広報にしたい」。
記念すべき6月号の巻頭を飾るのは、豪雨災害を乗り越えて2年ぶり再開の宮田高原特集。
「そうだ!宮田高原に行こう」の見出しも踊り、写真をふんだんに盛りこんだ。
ビジュアル的に興味をひきつける一方、同高原の観光振興の現状を掲載。関係者の声もまじえ、読み物としての充実ぶりも目立つ。
「次のページをめくってもらえる。そんな紙面にしていきたいですね」。上條さんの声が弾んだ。 -
「夢ぽっけ歌謡教室」教室寄付
伊那市、駒ケ根市、南箕輪村などで7教室を開く「夢ぽっけ歌謡教室」(久保田陽子代表、宮田村)は12日、発足20周年を記念して伊那市に10万円を寄付した。師範の久保田代表と、教室の生徒らでつくる後援会の会員6人が市役所を訪れ、小坂樫男市長に寄付金を手渡した。
久保田さんは「20周年記念の発表会には多くの人に来てもらい、身に余るご祝儀をいただいた。感謝の気持ちとしてその一部を寄付したい。ボランティアで市内の老人ホームなどの施設に慰問に行くととても喜ばれるので、できれば社会福祉に使ってほしい」と述べた。
20周年記念発表会は6月1日に高遠さくホテルで開かれた。小坂市長も夫妻で出席し、祝辞を述べた。
「夢ぽっけ歌謡教室」は久保田さんが伊那市荒井の実家で20年前に始めた。徐々に生徒数が増え、現在約80人が在籍。久保田さんは3年前、腎臓病で倒れたが、生徒らの励ましもあってその後教室を再開している。 -
地域エネルギービジョン策定へ
宮田村は今年度、地域エネルギービジョンを策定し、自然エネルギーの積極的活用、導入促進や住民の意識啓もうなどを進める。関連予算770万円を11日開会の村議会6月定例会に上程した。
同事業は独立行政法人・新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)の100%補助で行うもの。
策定委員会を8月にも設置する予定。専門のコンサルタントの調査など入れて、地域特性にあったエネルギーを掘り起こし、村民の知識や意識も高める。
村の担当者は「太陽光や水力、バイオマスと様々なエネルギーが注目されている。活用できるものを探りながら、地域として理解を深めていきたい」と説明する。 -
一度は減額の税収が・ス復活・ス
徴収率低下を懸念していったんは3月村議会で2500万円の減額補正した宮田村の07年度の村税収入が、予想以上の伸びを示し逆に3660万円を専決処分で予算に増額補正したことが11日、村議会6月定例会への報告で明らかになった。地方交付税の伸びなど重なり、村の貯金にあたる財政調整基金に1億9500万円を積み立て。同基金残高は07年度末現在5億300万円で、前年同期に比べ1億2900万円増えた。清水靖夫村長は収納対策の効果などもあげ「厳しい財政を前面に出し取り組んだ成果」と説明する。
厳しい見込みが結果的には好転した格好だが、法人村民税は減少し始めており税収は将来的にも不安定な要素を抱えたまま。
本年度から始まった小学校の耐震補強工事に続き、中学校や役場庁舎などの公共施設も事業の必要性に迫られているほか、老朽施設の改修なども今後予想される。
清水村長は「今後も厳しく、決して楽観できるものではない。必要な部分について大胆な予算措置を講じたい」と議会に説明した。 -
エコシャンプーで環境推進に一役
宮田村町三区の美容室スピックサロン駒ケ原店は5月に、従来品よりも節水できる環境にやさしいシャンプーを提供する「エコシャンキャンペーン」を展開。客に意識の啓もうを図りながら、売り上げの3万円を環境推進活動にと同村へ寄付した。経営するアトリエシミズの清水光枝社長、清水博行同店長は「少しでも多くの人に環境について考えてもらうきっかけになれば」と話した。
2人は11日に村役場を訪れ、清水靖夫村長にキャンペーンの取り組みを報告。「マイバックの普及など環境推進に役立てて」と、売り上げを手渡した。
今回用いたシャンプーは本来、首に負担をかけず頭皮にもやさしいとして開発されたもの。使用する水の量を最小限にできる特徴があり、清水店長は中越地震の時に被災地でシャンプーボランティアをした実績もある。
そのような経験から「エコシャンプーとして環境面の取り組みにもなるのでは」と同店が独自に着眼。
売り上げは地元の環境推進に役立てることを念頭に、5月の約20日間を特別価格のキャンペーンで提供した。
「我々の業界も環境は避けて通れない。地域とともに意識を高め、協力していきたい」と清水社長ら。
排水などが課題のパーマの環境対策にも乗り出しており「温暖化の中でドライヤーのことなども考えたい」と話す。