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宮田村議選新人に風吹かず、住民の関心低下課題に
任期満了に伴う宮田村議選は30日に投開票し、・ス草の根・ス的な支持の広がりに期待した新人3候補は票を伸ばせず、1人が落選する厳しい結果となった。投票率は1960年以降の同選挙で最低の75・87%。この辺りからも浮動票を頼みにした3氏に風が吹かなかったことが分かり、地域を軸にした組織型選挙の壁は厚く立ちはだかった。一方で公開討論会が村商工会青年部の主催で初めて開かれるなど、関心を寄せようとする住民の動きも一部に芽生えてきており、今後の議会、村政にどうつなげるか選ばれた村議の真価が問われる。
新人4人のうち天野早人氏(29)、宮井訓氏(46)、大石智之氏(25)の3人は地盤を持たない独自の選挙戦。「関心がなく、候補の顔も名前も知らない。そうなると自ずと地元の候補に流れるでしょ」。結果を予想通りと受け止め、30代の有権者はつぶやいた。
告示前に13候補全員が出席して開かれた公開討論会。準備が短かったことも重なったが、300人定員の会場は空席が目立った。
しかし、各候補の訴えを会場で聞いた複数の村民は新人の演説を評価し、中高年の人たちからも「考えが現職よりもまとまっている」と声が聞かれた。
270票を獲得し3氏の中では最も票を集めた天野氏は当選を決めた直後に「結果は厳しいが、組織に頼らない新人3人をあわせれば600近い得票。現状打破の期待票が確実にあり、当選した私たちがそれに報いていかねば」と話した。
「20代の候補が出馬したのに若者の関心が高まらない」とされた今回の選挙だが、結果的に年代問わず住民の関心を村政に引き寄せる難しさを改めて浮き彫りにした。複数の当選者は村政の情報公開、透明性を説くが、受け止める住民の意識形成なしに自立のむらづくりもおぼつかない。 -
宮田村議選12人の新村議決まる
任期満了に伴う30日投開票の宮田村議選。現職は組織力を背景に議席を守ったが、独自の戦いで挑んだ新人は下位に沈み、1人が涙を飲んだ。少年サッカーを指導する関係から若い保護者世代に浸透する清水正康氏(33)=大田切区=が地盤も手堅く固め、前回に続いてトップ当選。投票率が4年前よりも7ポイント低迷するなか、出馬した現職9人のうち7人は前回よりも得票を伸ばしており、組織選挙からの脱却を目指した新人は当初から苦戦とされた・ス下馬評・スを覆せなかった。
4年前に29歳の若さも売りにして大量得票を果たした清水氏は前回よりも30票ほど減らしたが、700票をうかがう得票。
今回も20代から2人の新人が出馬したが、「若さ」の新鮮味も薄れて清水氏のような知名度がないなかで、地区型の候補に左右されない若者や女性を中心にした浮動票層を切り崩せなかった。
その厳しい中でも天野早人氏(29)=町二区=は経営する商店のつながりもいかし、さらに小、中学校の同級生の支援も受けながら浸透。
一方で落選した大石智之氏(25)=町三区=は障害者の立場から議会参加を訴えたが、個人的な戦いには限界があり明暗を分けた。
もうひとり新人で組織に頼らない選挙を戦った宮井訓氏(46)=大久保区=は仲間の支えもあり、大石氏と7票の僅差で滑り込んだ。
新人で最も遅く出馬を表明した城倉栄治氏(52)=南割区=は地区票を急速に固め、支持基盤を受け継ぐ格好となった引退する現職の前回票を上回った。
票を大きく伸ばした現職は、前回厳しい戦いとなった陣営が多く、危機感を前面に打ちだした地元や組織の引き締めが功を奏した格好となった。 -
宮田村議選 予断許さず最終盤
任期満了に伴う宮田村議選は30日、投票があり、即日開票される。定数12を現職9、新人4の計13人で争う少数激戦となっている。地区を基礎に組織力がある候補は優位に展開するが、地域や組織に頼らない複数の新人は浸透が未知数。候補者を決めかねている浮動票層にどれだけ訴えが届くかが当落を左右しそうで、投票率も結果に影響を及ぼしそうだ。
選対組織も持たない複数の新人候補は、訴えや戦い方にも独自色を出して追い上げ、組織を持つ新人は地盤固めに力を入れる。
5人と最も多い1期目の各候補は「期待から評価に変わる2回目の選挙が一番難しい」と引き締めを図るが、批判票などが新人へ流出することも懸念する。
2期以上の多選候補も前回厳しい戦いだったり、票を減らした陣営もあり、危機感は強く、戦況は予断を許さない状況だ。
有権者数は23日現在で7148人(男3460、女3688)。前回の投票率は82・59%だが、組織力を持たない新人は浮動票からの集票がより見込めるため、投票率が高いほうが有利な展開だ。
前回は14人が立候補して300票が当落ライン。400票に届かない候補が8人いた。今回は13人の戦いで状況も違うが、その前後の数字が今回も一つの目安にはなりそう。
地域に頼らない新人が出馬する大久保区、町二区、町三区、候補者不在となった大原区などの票が、どの候補に流れるかも影響を与えそう。現職でも地元票に限りがある候補は、その辺りも考慮に入れながら最終盤を迎えている。 -
宮田村議選期日前投票始まる
任期満了に伴う宮田村議選(30日投開票)の期日前投票が26日に始まり、この日だけで99人が投票した。前回4年前は初日に87人、4日間合計でで793人が投票している。
役場に設けられた投票所に現れた75歳の会社員男性は「地元の候補を選んだ」と一票を投じた。
30歳の会社員女性は「近所の方が立候補されたので投票した。若い人が出馬されているのはとても良いことだと思う」と話した。
期日前投票は29日までで、時間はいずれも午前8時半から午後8時。 -
どんぶりレンジャー、下條村のローカルヒーロー大進撃に参加
宮田村のヒーロー戦隊どんぶりレンジャーは23日、全国各地の・スご当地ヒーロー・スが下伊那郡下条村に集まった「第5回ローカルヒーロー大進撃!」に初参加。使命でもある村の名物丼「紫輝彩丼」もPRし、そばの早食い競争でも健闘した。
「地域戦隊カッセイカマン」の本拠地でもある伊那谷の下条村に全国各地15組のヒーローが集結。遠方からも馳せ参じたが、どんぶりレンジャーも他に劣らない個性で異彩を放った。
そばの早食い競争には、自信満々のブルーとレッドが出場。14杯と11杯で惜しくも優勝はできなかったが、ハートと胃袋の強さを会場に集まった多くの人たちにアピールした。
会場では紫輝彩丼のパンフレットなども配布。村商工会青年部員扮するレンジャーを率いる同部長の小田切等さんは「全国のヒーローと交流も深まり、色々勉強になった」と話した。 -
宮田村3つの保育園で卒園式、103人が巣立ちの春
宮田村の3保育園は25日、卒園式を各園で行った。たくましく育った103人が、希望を胸に元気に巣立った。
このうち西保育園は34人が卒園。友情深めみんなで刻んだ思い出を、元気にひとりづつ振り返った。
保育証書を受け取ると、保護者のもとへ。感謝の気持ちを伝え、ギュッと抱き合う姿もあった。
吉川美幸園長は「あいさつは人と人の心がつながる魔法の言葉。元気良く心をこめてあいさつし、友達を助けあう。そんな1年生になってください」と励ました。 -
南割営農組合長に加藤さん
宮田村の南割営農組合は23日に総会を開き、新たな組合長に加藤隆司さんを選任するなど役員を改選した。
任期は2年。新役員は次ぎの皆さん。
▽組合長=加藤隆司▽副組合長(土地利用)=小林定義▽同(機械調整)=小田切康夫▽同(会計)=浦野和広▽営農企画土地利用副部長=小林正信▽監事=加藤清人、小林宏美 -
中越営農組合長に小田切さん
宮田村中越営農組合は23日に総会を開き、新たな組合長に小田切暢明さんを選ぶなど役員を改選した。
任期は2年。新役員は次の皆さん。
▽組合長=小田切暢明▽副組合長=吉沢和男、橋倉貞人▽会計=日向一男▽監事=近藤健一、新谷清人▽農政部長=酒井靖浩▽農政班長=新谷和彦(1班)伊藤恵三(2班)原田博安(3班)山本達男(4班)▽連絡員=小田切唯男▽トラクター係長=久保田秀男▽田植機係長=吉光孝男▽コンバイン係長=酒井重彦▽水稲部会長=片桐美義▽果樹部会長=新谷和美▽畜産部会長=原田博安▽中越担い手会=池上寛 -
脱地区型選挙で混迷の宮田村議選、新人の浸透計りきれず
現職9人、新人4人が出馬した宮田村議選。村内では「盛りあがりに欠ける」と声も聞くが、各陣営は「今までとは違う。本当に告示後の戦い方が重要になる」と引き締める。複数の新人が地域や組織に頼らず独自の戦いを挑んでおり、多くの現職各派は浮動票や現職批判票の受け皿として票流出の可能性もあると危機感を強める。
告示直後の出陣式である現職陣営は「厳しい戦い。地元の候補として負けることのないよう、みんなでがんばろう」と、支持者を前に引き締め直した。
独自の戦いを展開するある新人は、ひとりで街頭に立ち「地盤、看板、カバンに頼らない市民派議員の誕生を」と訴えた。
新人のうち20代は2人いるが、前回29歳の新人が当選を果たしており、「若さ」に対する新鮮度がどれだけ有権者の意識にあるか未知数。2人はともに「若さ」を強調する戦略ではなく、自身の考えを強く訴える戦いに終始している。
「訴えを有権者に分かりやすく」という傾向は、候補者全般の流れにも。遊説車から名前を連呼することが多かった従来のスタイルから、街頭演説などに時間をさこうとする動きも目立つ。
21日に立候補者全員がそろって行われた公開討論会。終了後ある現職は「新人の皆さんは堂々と考えを語っていた。有権者の見方にも影響を及ぼすかもしれない」と話した。
今一歩といわれる有権者の関心に、どう浸透するかそれぞれの選挙戦は30日に審判が下る。 -
宮田村議選 少数激戦の舌戦に
任期満了に伴う宮田村議選(定数12)は25日告示され、予想された現職9人、新人4人の計13人が立候補し、前回4年前に続いて選挙戦に突入した。定数を1上回る少数激戦で、30日の投票に向けて舌戦を繰り広げる。
午前8時半からの立候補手続きを済ませた各陣営は、選挙事務所や自宅前で第一声。村内の遊説に出発した。
複数の新人が地域や組織に頼らない選挙を展開。この動きに現職は「未知数の力を秘めている」と警戒感を強めており、いまだに候補者を決めていない浮動票の行方が当落を左右しそうだ。
23日現在の有権者数は7148人(男3460、女3688)。 -
阿部氏事務局次長に、宮田村社協人事異動
宮田村社会福祉協議会は、4月1日付の人事異動を内示。阿部千元総務係長(57)が事務局次長兼任に昇格した。
事務局次長は5年間空席だったが、阿部氏の選任でより機能強化を図る。 -
災害ボランティア立ち上げ訓練も、村社協理事会評議員会が新年度予算、計画を承認
宮田村社会福祉協議会(山浦正弘会長)は21日、理事会、評議員会を開き、総額1億3800万円の2008年度一般会計予算案、事業計画案など9議案を原案通り承認した。利用者の伸び悩みや制度改正により、現状で介護保険事業が前年度同期に比べ1・5%減で推移しているが、きめ細かなサービスで増収転換を図る。
デイサービスセンターのロビー改修、新規自動車の購入など除けば予算規模は前年度とほぼ横ばい。
居宅、通所、訪問の各介護事業を従来通りきめ細かなサービスで対応し、村民参加で災害時のボランティアセンター立ち上げの訓練を導入するなど、地域の身近な支えあいも支援する。
例年通り、戦没者慰霊祭(4月24日)、重度身体障害者の希望の旅(9月13日)、第13回福祉ふれあいまつり(10月6日)なども予定する。
また、協議会評議員の選任規定を一部見直し、休止などで空席だった高齢者クラブ連合会、母子寡婦福祉協議会各代表の2席を民生児童委員に振り分け、同委員選出の定数を12に増員した。 -
コースも改良、同好会員がオープン控えたマレットゴルフ場を整備
4月1日に今季のオープンを控える宮田村マレットゴルフ場で23日、村マレットゴルフ同好会のメンバーがボランティアでコースの整備作業を行った。よりゲーム性を持たせるため31番ホールを改良。約30人が汗を流し、・ス球春・スの到来に備えた。
同好会のホームコースでもある同マレットゴルフ場。整備や管理を日常的にも行うが、この日は冬期間の閉鎖中にたまった落ち葉や枯れ木などを取り除き、コースを整えた。
さらに31番ホールの難易度を高めるため改良も実施。川手博人会長は「雪が例年に比べて多かったわりには状態が良い。このコースは誰もが楽しめる設定で人気が高いが、改良によってさらに多くの人に来てもらえれば」と話した。
プレー代(36ホール)、道具レンタルともに200円。3千円の年会員もある。予約、問い合わせは村民会館85・2314まで。 -
宮田村議選きょう告示
任期満了に伴う宮田村議選(定数12)は25日、告示する。現職9人、新人4人の13人が出馬を表明しており、前回に続いて選挙戦になる見通しだ。
全員男性。年齢構成をみると、50代が5人で最も多く、次いで60代が3人、20代、40代が各2人、30代が1人となる。党派別では共産1人で、ほかは無所属。
23日現在の有権者数は7148人(男3460、女3688)。前回4年前に比べ157人増えている。
前回は29歳の新人が700票余の大量得票でトップ当選を果たすなど世代交代を意識した・ス新旧・ス勢力の争いが対立軸ともなったが、今回は独自の切り口で浸透を図りたい新人候補が既存の組織や地域票に頼らず、どこまで票を伸ばせるかが焦点となる。合併せず自立を決めた直後の4年前とは取り巻く状況も変化しているが、現職も地盤を固めながら、候補者不在区などへ支持拡大を図る。
有権者数を地区別にみると=表参照=、現職、新人各1人が立候補を予定する町三区が最大票田。次いで同じく現新各1人が出馬予定の南割区が923人と続く。
限られた地域票を考えると、あわせて740人の有権者がいる候補者不在区の大原区、つつじが丘区へ浸透を図ろうと、各候補とも虎視眈々。引退する現職の地盤も切り崩しが激しい。
現職は独自の戦いで集票をねらう複数の新人候補の動きにも神経をとがらせており、引き締めにも躍起だ。
無投票が2回続いた後だった前回4年前のの投票率は82・5%。過去最低だったが、今回も「盛りあがりは今一歩」と多くの陣営はみており、今回の投票率も横ばいか下がると見込む。 -
宮田村議選25日に告示
任期満了に伴う宮田村議選(定数12)は25日告示する。既に13人が出馬の意思を表明。12年ぶりとなった前回4年前に続いて選挙戦に突入する公算が高い。新人候補の顔ぶれをみても、従来の地区型選挙から様変わりしている要素もあり、現職批判票や浮動票への浸透が当落にも影響しそうだ。投開票は30日。
新人のうち3氏は、特定の組織や地域に頼らない形での戦い。天野氏は経営する商店のつながりも生かし、中心商店街から支持拡大を図る。大石氏は障害者の立場も訴えての議会参加、宮井氏はIターン者としての視点など、知名度不足も補いながら独自の切り口で集票を狙う。
もう1人の新人の城倉氏は最も出馬表明が遅かったが、2期務めた現職の引退で地元南割区の地盤を固める意識も強い。
共産は前回2人出馬して1人が落選したが、今回は9選を目指す小田切氏に一本化の動きで力を集中。
3選を目指す久保田、牧田、松田の3氏は、地盤を固めながら、一部には候補者不在区へも切りこむ。
前回トップの清水氏は支持を集めた若者層をはじめ、地元へも力を注ぐ。同じく再選を狙う赤羽、春日、加藤、田中の4氏も地元を固めながら、不在区や現職が引退する地盤にも支持拡大を図る。
前回は村が合併をせず自立を決めた直後の選挙で、世代交代も意識した「新旧」の攻防が争点に。期待票も呼びこみながら初陣の清水氏が700票余りを獲得するなど新人が台頭した。
一方で今回は一部の新人も含め複数の陣営が「前回よりも関心が低い」と分析し、多くは投票率の低下を予測。新人は前回よりも1人少ないだけだが、新旧攻防の構図にはなっていない。
ただ、潜在的な現職批判や浮動票が読みきれていない陣営も多く、当確ラインをつかみきれない状況だ -
杉山さんが詩画集「夢をかなえたいあなたへ いつかきっと必ず」を出版
宮田村中越区の杉山久美さん(31)が、湧き出る自身の想いを詩とイラストでつづった詩画集「夢をかなえたいあなたへ いつかきっと必ず」を出版した。リンゴ栽培に励む夫の栄司さん(31)を支えるかたわら、「今の私を伝えることで誰かの役に立てたら」と一念発起。日々の葛藤を抱えながらも前向きに生きる心の内面を素直に表現し、自分自身を大切にしてほしいとメッセージを発信している。
高校生の頃、悲しい、つらい、そしてうれしいことがあると、心の内面をイラストに描くようになった久美さん。その後、友人からもらうピンク色の紙片に、絵と一緒に文も綴るようになった。
今回出版した詩画集に収めた大半の詩は、昨年の6月のある日に一気に書き上げた。「その時の心の内をストレートに表現したくて。どうしても今の気持ちをまとめたかった」と作成時を振り返る。
詩の中に再三でてくる「いつかきっと必ず」。この言葉は亡くなった祖母の恵美子さんがいつも語りかけてくれた言葉だ。
夢を信じる力。結婚という転機も経て、新たな歩みを進める久美さんは詩に「今、できないあなたでもいいんです」と綴る。
「今が厳しくてもいつかできる、やりたいっていう追い求める気持ちが大事。この本を手にした人が、今のままの自分でいいんだと少しでもホッとしてくれたら」と久美さんは、自身を投影した詩画集のイラストのように静かに微笑んだ。
詩画集は1160円(税別)。問い合わせなどは杉山さん090・4667・9354まで。 -
村民参加のワインセミナー開講、名実ともに山ぶどうの里に
名実ともにワインの里に‐。村内農家が栽培する山ぶどう(ヤマソービニオン)を原料にワインの特産地化が進む宮田村で4月から、地域文化としてさらに定着させようと、一般村民対象の「ワインセミナー(仮称)」が通年で始まる。村公民館と村産業建設課の共催で、栽培者や醸造する本坊酒造など生産関係者も協力。年間12回の講座でワインの様々な知識を学ぶほか、ほ場での体験実習も取り入れて、地元への普及啓もうを充実させる考えだ。
気軽に関心を深めてもらい地元ワインのファン拡大を図るのが当初の目的だが、将来的にはソムリエの養成など普及活動の推進役となる人材育成も目指したい考え。
長期的な構想も視野に入れており、村産業建設課は「文化として定着させていくためには、住民に関心を高めてもらうことが最も重要に思う」と説明。
特産ワイン「紫輝」が醸造開始から10年目を迎え、村の山ぶどうの里づくり構想は新たな段階を迎える。
セミナーでは山ぶどうの栽培、収獲、仕込み体験を交え、ワインの概論、鑑賞と表現法、管理方法や料理との相性など幅広く学ぶ。
テイスティングなどもあるため成人が対象。毎月1回午後7時からを予定し、初回は4月21日。
28日から参加者の募集を開始し、20人の定員になり次第締め切る。問い合わせは村公民館85・2314へ。 -
宮田村議選事前審査に定数1超の13派
任期満了に伴う25日告示、30日投開票の宮田村議選の立候補予定者事前審査が21日あり、現職9、新人4の計13派が出席。予想の顔ぶれで、定数12を争う様相がほぼ固まった。以前のように地元地区票のみに頼らない陣営も多く「票が読めない」と関係者からは声も聞かれる。
複数の新人は組織にも頼らず独自の選挙を展開。浸透度を含めて現職も動きを図りきれておらず、いくつかの陣営は「以前ならば告示前にある程度は票読みもできたが、今回は違う。まだ様子見の有権者も多い。これからが本番」と分析する。
村選挙管理委員会によると、事前審査を受けた13派以外に、書類を持ち帰るなどの動きはない。
2日現在の有権者数は7159人(男3466人、女3693人)。 -
宮田村議選立候補予定者が公開討論
任期満了に伴い25日に告示する宮田村議選の立候補予定者による公開討論会が21日、同村民会館であった。同日現在で出馬を表明している現職9人、新人4人が出席。「村の抱える問題点と、それに対する取り組み」「村の将来像」の2点について、それぞれの考えを語った。
村長選を通じても同村の選挙では初の公開討論会。村商工会青年部の主催で、約100人が各立候補予定者の考え方に耳を傾けた。
町二区の27歳の女性は「このような機会でないと直接、候補予定者の話を聞くことができない。13人の個性的な部分も感じられ、投票の参考になった」と感想。
また、中越区の32歳男性は「自分の地区の候補者などはビラなどで知っていたが、直接的に候補者の声を聞くことはなかった。自分の言葉で討論し、その人らしさも感じられた」と話した。 -
楽しい音読講座の子どもたちがデイへ
宮田村教育委員会が住民有志を講師にして開く学校週5日制対応講座のひとつ「楽しい音読 お話の世界を楽しもう」の小学生5人が20日、村社会福祉協議会デイサービスセンターを訪問。お年寄りたちを前に、物語の音読など練習してきた成果を発表した。
同講座は、朗読や読み聞かせなどでボランティア活動も展開する村内のグループ「お話宅Q便」が指導。8人の小学生が参加し、発声練習なども取り入れながら、物語の楽しさにふれてきた。
今年度の最終講座となったこの日、5年生と2年生が同センターをたずね、昨年の村文化祭で発表した2つの物語を音読。一つひとつの言葉をかみしめ、やさしく話しかける子どもたちの姿にお年寄りたちは目を細めた。
「おじいちゃん、おばあちゃんが、このお話の世界に入れるように、気持ちを込めて読みました」と5年の割田遥さん(11)。
歌や早口言葉などでもお年寄りたちと一緒に楽しみ、交流も深めた。
「楽しくやることを大切にしてきたが、上級生の子どもたちが色々考えて引っ張ってくれた。輪が広がったように思います」とお話宅Q便の赤羽房子さん。同講座は新年度も継続する予定だ。 -
宮田中吹奏楽部コンサート、OB、OGと共演も
宮田村宮田中学校吹奏楽部は20日、定期演奏会「スプリングコンサート」を村民会館ホールで開いた。同部出身OB、OGとの初共演も盛り込み、世代を超えて心ひとつにした演奏で満員の会場を楽しませた。
今年度卒業生を含むOB、OG34人が参加。24人の現役部員と一緒に「威風堂々」など3曲を演奏した。
わずか4回と事前の合同練習も限られたが、本番の息はピッタリ。先輩後輩の垣根をこえて、晴れのステージを一緒に楽しんだ。
このほかコンサートは3部構成で現役部員が多彩な楽曲を披露。練習の成果を発揮し、約300人の聴衆を魅了した。 -
宮田小学校、105人が巣立ちの春
宮田村宮田小学校の卒業式は19日、同校体育館で開いた。全校児童が歌で心ひとつになり、卒業生105人の巣立ちを祝った。
在校生が卒業生との思い出を発表。「いっぱい遊んでくれてありがとう」「強い心とやさしさを見習いたい」など、感謝の言葉を贈った。
6年間の想いを胸に全校で合唱。心を通わせながら、清らかな歌声で小学校生活を締めくくった。
清水閣成校長は「自分の可能性を信じ、仲間を信頼することを学んだ卒業生。その自信と誇りを胸に大きくはばたいて」と激励した。 -
駒ケ根高原砂防フィールド・ミュージアム構想協議会
駒ケ根高原一帯を「砂防フィールド・ミュージアム」と位置付け、地域住民や観光客が砂防について楽しく体験学習できるよう整備する計画について話し合う第1回協議会が18日、駒ケ根市役所で開かれた。駒ケ根市、宮田村の首長と教育長、、観光協会役員のほか、事務局の国土交通省天竜川上流河川事務所の職員など約20人が出席し、趣意書、規約、整備計画の概要を承認した。互選により、会長には杉本幸治駒ケ根市長が選出された=写真。協議会顧問で、構想の提唱者である防衛大学校名誉教授の中村三郎理学博士の基調講演も行われた。
構想は砂防をキーワードとして、中央アルプスの千畳敷カールから太田切川の両岸に点在する砂防情報センター、旧竹村家、七名石などの砂防施設、文化遺産、自然遺産など17施設を対象に、地域の自然と暮らしを見詰め直す野外博物館とするもの。
5月に検討部会を設け、本年度中に整備計画、体験学習コース、ガイドブック、パンフレットなどの策定、作成を行い、08年12月開催予定の第2回協議会の承認を経て、09年度夏の運用開始を目指す。 -
宮田中卒業式
宮田村宮田中学校の卒業式は18日、同校体育館で開いた。巣立ちを迎えた108人が、周囲の支えに感謝しながら、絆を深めた学び舎に別れを告げた。
一人ひとり証書を受け取った卒業生。代表して小田切昂軌君が「この3年間で知識だけでなく、人間的な部分を多く学んだ。本気で取り組めば必ず結果はついてくる」とあいさつした。
在校生代表の松澤佳奈さんは「率先して取り組む3年生の姿が、常に私たちの目標。尊敬し、誇りでもある。これからも自信を持って社会を乗り越えていって」と言葉を贈った。
地球的な環境問題にも生徒会活動として取り組んだ卒業生。帯刀昇校長は「地球を守るという意識も大切にしながら、夢を実現して」と激励した。 -
学校栄養士が卒業生に「献立カード」をプレゼント
宮田村宮田中学校の小原啓子栄養士は17日、同校を卒業する3年生全員に20品の給食レシピを収めた手製の「献立カード」をプレゼントした。「小、中学校の給食で培った食の意識を成長しても忘れないでほしい」と願ったもの。卒業生のことを想い、時には徹夜しながら作成した。
「以前から卒業生に渡したいと思っていたんだけど。なかなか実現できなくて」と小原さん。
カードにはちらし寿司、チーズロールカツ、ハンバーグ、そばサラダなど、給食で子どもたちに人気も高く、さらに栄養的にも優れたレシピを厳選した。
将来社会に出たり、結婚した時にも役に立つようにと、1人分と4人分の分量とつくりかたを掲載。
毎日の給食を残さずに食べてくれた卒業生の姿を思い浮かべながら、給食室の調理員とも協力しながらつくったという。
17日は卒業生にとって最後の給食。いつものように全校が会食するランチルームでカードを受け取り、おいしい給食をつくってくれた小原さんや調理員に全員で感謝した。 -
宮田中吹奏楽部、世代超えたOB共演で20日に演奏会
宮田村宮田中学校吹奏楽部の定期演奏会「スプリングコンサート」は20日午後2時から村民会館で開くが、同部出身OB、OGとの初共演実現で話題を呼んでいる。合同練習が15日から始まり、先輩後輩が心ひとつに最高のステージにしようと熱が入っている。
「先輩の皆さんと一緒に演奏したい」という現役部員24人の呼びかけに、今年度卒業生を含む34人のOB、OGが賛同。その中には兄弟姉妹が4組、親子も1組いるなど、世代を超えた同部の新たな歴史が今回のコンサートで刻まれる。
15日の合同練習では、久しぶりに楽器にふれた先輩を現役部員がリードしながら教える場面も。
現役当時はパーカッションを担当していたという安田修也さん(40)=町三区=も「本当に色々忘れちゃっていて」と話しながらも、「後輩と共演できるのはうれしい。気分転換にもなりますね」と笑顔がこぼれた。
コンサート当日は現役部員がワーグナーの行進曲など8曲を演奏し、OB、OGとの共演は「威風堂々」など3曲を予定。
津山碧部長(2年)ら現役部員は「先輩と一緒に演奏するのは緊張するが、良い経験になり楽しみ」と本番を心待ちにしている。 -
宮田村議選立候補予定者の公開討論会21日に
宮田村商工会青年部(小田切等部長)は21日午後6時半から、任期満了に伴う同村議会議員選挙(25日告示・30日投票、定数12)の立候補予定者13人による公開討論会を村民会館ホールで開く。同村では村長選、村議選通じて初の討論会の開催となり、多くの村民の来場を呼びかけている。
討論会は各予定者が「村の抱える問題点と打開策」「村の将来像」の2点についてそれぞれ制限時間内で発表する。
「以前から討論会を開きたいという要望は強かった。立候補予定者一人ひとりの考え方を、同じ会場で平等に聞ける機会にしたい」と小田切部長。現在までに出馬表明する13人全員から出席の返答があるという。当日の一般入場は自由。 -
課長級に清水氏、春日氏昇格、宮田村人事異動で総務課長は高橋氏
宮田村は17日、4月1日付の人事異動を内示した。課長級への昇格は2人で、建設林務係長兼土地開発公社事務局長の清水敏美氏(54)が会計管理者兼会計係長、教育次長にはこども室長の春日良夫氏(54)が就く。副村長となる矢田典和総務課長の後任は教育次長の高橋克實氏(54)。異動者は退職者を含め26人で、全正規職員に占める割合が3割に満たない比較的小規模な異動となった。
清水氏は1985年に村役場に入庁し、2003年から土地開発公社事務局長、06年から建設林務係長を兼務。「健全運用を進め、村の事業が円滑に推進するよう努める」と抱負を述べた。
春日氏は1973年に村役場に入り、教育総務係長などを経て今年度からこども室長。教育委員会9年間在籍の経験で「親も含めた子育て支援に力を注ぐ」と話した。
退職者、新規採用は各3人で、正規職員数は本年度と同じ97人体制。新規の内訳は2年ぶり採用の一般事務職が1人、6年ぶりとなる保育士が2人。
係長級は2人が昇格し、清水氏の後任に原寿氏(44)、春日氏の後任に平澤敦士氏(44)を充てた。
いずれも退職者に伴う登用人事が中心となっており、清水靖夫村長は「村民サービス重視を基本に考えた」と説明する。
総務課長となる高橋氏は、教育次長の前職で管理財政係長を7年間務めた経験があり「自立の意識を見つめ直し、村にあったサービスをかみ砕きながら構築したい」と話した。
異動者は次の通り。カッコ内は前職。
【課長級】会計管理者兼会計係長=清水敏美(建設林務係長兼土地開発公社事務局長)総務課長=高橋克實(教育次長)教育次長=春日良夫(教育委員会こども室長)
【係長級】産業建設課建設林務係長兼土地開発公社事務局長=原寿(建設林務係兼土地開発公社担当)教育委員会こども室長=平澤敦士(県派遣)
【係級】総務課総務係=福澤典枝(こども室)同管理財政係=春日学(飯島町派遣)住民福祉課住民生活係児童福祉担当・平澤美登里(総務課総務係)同住民戸籍担当=小池愛菜(住民福祉課住民生活係)こども室=本田典子(住民福祉課住民生活係)産業建設課農政係=樋屋速水(産業建設課上下水道係)同上下水道係=小椋厚(新任)同建設林務係=三好一夫(生涯学習係施設担当係長)県派遣=城倉淳志(総務課管理財政係)中央保育園主任保育士=飯島真弓(西保育園主任保育士)中央保育園保育士=藤木香代子(西保育園保育士)、小林奈央(新任)東保育園保育士=小町谷綾子(西保育園保育士)、中原貴子(新任)西保育園主任保育士=宮下春美(中央保育園主任保育士)西保育園保育士=伊藤紀子(東保育園保育士)田中郁子(駒ケ根市派遣)派遣終了で飯島町=伊藤順子(西保育園保育士)
【退職者】春日清(会計管理者兼会計係長)西尾貞人(教育委員会生涯学習係)矢田典和(総務課長) -
江戸天保年間から続く「伊勢太々講」
宮田村北割区の鈴木幸雄さん(62)宅で15日、167年前の江戸・天保年間から続く「伊勢太々講(いせだいだいこう)」があった。同区と南割区の36戸が講を組織しているもので、今年も2月に三重県の伊勢神宮に代参。この日は、代参の報告と神事を行い、持ち帰ったお札を配って各家庭の繁栄や地域安全などを祈願した。先祖代々の伝統は、地域の絆として今も脈々と受け継がれている。
神事や祝宴の準備をする幹事役の「宿仲間」は4戸、代参は2戸で当番制。会場も宿仲間の自宅を提供して毎年変わるしきたりで、今年は鈴木さん宅が受け持った。
代参人の浦野広さんが報告。夫婦で出かけたと話し「このような機会でないと妻と一緒に旅行することも少ない。先祖がつくってくれた講に感謝します」と続けた。
庶民が自由に旅行できなかった江戸時代。宮田村内でも代参人を設けて巡拝信仰する「参詣講」が、各部落ごとにできた。
「伊勢太々講」もそのひとつで、天保12(1841)年に米1俵が35銭の時代に53両余りの大金を奉納して始まったとされる。
太平洋戦争の一時期を除いて、代参人による参拝は休むことなく継続。社会が変わり個人参拝が中心になった現在も、36戸が頑なに伝統を守っている。
古くから同講に参加する春日甲子雄さん(84)は「浦野さんのように昔から代参で旅行し、その報告を受けるためにみんなで集まることも楽しみだったはず。こんな時代だからこそ、みんなで守っていくことが地域の結束にもなるはず」と話した。 -
保育園でお別れ会食
宮田村3つの保育園は年長園児の卒園を控え14日、お別れ会食会を開いた。年長、年中、年少の園児が一緒のテーブルにつき、友情を確かめあいながら給食を囲んだ。
東保育園では年長園児が給食室の職員にお礼の言葉。
「いつも美味しくつくってくれてありがとうございます。おかげでこんなに大きくなりました」と元気に声をあわせて感謝した。
この日はバイキング形式の給食。さっそく席に座って会食したが、年中、年少園児に料理を盛ってあげるやさしい年長さんの姿もみられた。