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宮田小3年が紙飛行機づくり、駒工生の指導で
宮田村宮田小学校3年は13日、駒ケ根工業高校情報技術科3年の生徒6人から指導を受けて、紙飛行機づくりに挑戦。生徒のやさしい指導で、児童がものづくりの楽しさ、喜びを肌で味わった。
講師を務めた生徒は課題研究として連携授業に取り組む4人と、飛行原理をラジコンから学んでいる2人。
最初は戸惑い気味だったが、児童からは「先生」などと呼ばれ、丁寧に作り方を指南。 寄り添って教える姿も目立ち、つくる喜びを分かち合った。
畑口翼君は「僕たちが普通に使っていても、小学生には理解できない用語もある。指導しながら気付きました」と話した。
さっそく飛ばして楽しみ、空高く舞いあがる愛機に歓声も。みんなの笑顔が広がった。 -
小学生球技大会、河原町ファイト一発が優勝
宮田村の第31回小学生球技大会は11日、宮田小体育館などで開いた。村内12地区から20チームが参加。ドッジボールで熱戦を展開し「河原町ファイト一発」が優勝した。
村青少年健全育成協議会(中原憲視会長)の主催で、各チーム練習を積んできた成果を発揮。優勝を目指して、鍛えたチームワークで挑んだ。
「ファイト一発」は塩沢郁花主将を中心にまとまり激戦を制覇。他チームも一歩及ばなかったが、大会を通じて友情を深めた。
上位の結果は次の通り。
(1)河原町ファイト一発(2)大原へッポコゴリラーズ(3)町二区ドラゴンファイターズ、大田切JrA -
戦後代表する俳人の句碑、遠祖の地宮田村に建立
中世に宮田村北割区の宮田城を拠点に一帯を治めた宮田氏の末えいで、一昨年に90歳で亡くなった戦後を代表する女流俳人・故桂信子(本名丹羽信子)さんの句碑が13日、遠祖ゆかりの地である同城址に近い真慶寺に建立された。「建てるならば宮田の地に」と故人の遺志を受け、300人以上に及ぶ門下が賛同。地元の宮田城址保存会の協力で、刻まれた句の通りに山々を一望する絶好の地に碑は建った。
「信濃全山十一月の月照らす」。桂さんが1960(昭和35)年に信州を旅した時に詠んだ句で生前、「句碑を建てる機会があれば、この句を宮田の地に」と親しい人に話していたという。
門下で現代俳句協会長の宇多喜代子さんらが故人をしのんで建立を計画し、同城址保存会が調整や手配など全面的に協力。南アルプスを一望する高台の真慶寺を場所に選んだ。
この日の建立除幕式には宇多さんや関西の門下でつくる「草樹」の5人が出席。地元からも保存会を含め、多くの参列者があった。
「山々を望む素晴らしい場所で、先生の句が皆さんと一緒に生き続ける。ふるさとに帰った気持ちで天国でも喜んでいるはず」と宇多さん。
保存会の春日甲子雄会長は「お手伝いできて本当にうれしい。今後も一層、宮田城址を村の文化遺産として後世に伝えていきた」と話した。 -
目撃相次ぐ養魚場でクマ捕殺
クマの出没目撃が相次ぐ宮田村新田区の養魚場(天竜川漁協運営)で12日朝、体長120センチほどのメスのクマが捕獲用の檻(おり)につかまった。昨年も捕獲されたクマであることも分かり、県の許可を得て地元猟友会が射殺した。同村内でクマを捕殺するのは一昨年の9月以来。養魚場は民家からある程度離れていることもあり、お仕置き放獣を主体にしてきたが、今後は状況をみて対応する。
クマは推定5縲・歳。捕獲されて再び野に放たれたことを示す赤色の目印が、右耳についていた。
上伊那地方事務所林務課によると、管内では本年度13日現在で20頭を捕殺。そのうち目印がついたクマは12頭にのぼっている。
宮田村林務係は、今後も養魚場内への檻の設置を継続する考え。関係者などによると、一帯には10頭ほどのクマが生息しているとも考えられ、対策に頭を悩ませている。 -
宮田中生徒が車イス体験
宮田村宮田中学校ボランティアサービス委員会(小林誠委員長)は11日、村デイサービスセンターで車イス体験した。村内の身障者とボランティアでつくる「サークルひまわり」が呼びかけ開いたもの。9人の委員は車イスの操作を通じ、思いやりの心を持って行動する大切さを育んだ。
乗ったり、押したりして体験。乗っている人に気を配りながら、段差の乗り降りなども挑戦した。
自走体験では、ちょっとした障害物があるだけで通行が難しくなることを肌で学んだ。
中学生の車イス体験は13年続いており、互いの立場を理解する学習にもつなげている。
「乗っている人のことを考えながら動かすのは、難しかった」と2年生の山浦慎君。
サークルひまわり代表の三浦次郎さんは「体験を通じて、少しでも理解を深めてもらえれば」と、熱心に取り組む生徒の姿に目を細めていた。 -
丹精こめて大豊作、宮田小5年2組の大豆栽培
宮田村の宮田小学校5年2組は10日、村農業委員会などの協力を得て春から栽培に挑戦した大豆の収獲作業を行った。定期的に草刈りするなど、丹精こめて育てた甲斐あって予想以上の・ス大豊作・ス。育てる大変さを振り返りながら、天の恵みに感謝した。今後は味噌や豆腐づくりなど加工にもチャレンジする。
畑一面に広がる大豆。35人の児童は中腰になって、手作業で茎(くき)を1本、1本を土から引き抜いた。
大地に根を張っているため悪戦苦闘。慣れない姿勢に「腰が痛くなった」「手が疲れた」と少々弱音も。
しかし、元気な子どもたち。友人と励まし合いながら、競いあうように作業を続けた。
この日は、児童の家族も参加。祖父母の姿もあり「昔はよく大豆を収獲したものだが、こんな風に作業するのは40年ぶり。子どもと一緒にやれるのがまた楽しい」と話した。
農業委員の一部も加わる学校給食を育てる会が、手作り味噌を学校給食に提供したいと考えたことから始まった、5年2組の挑戦。
栽培し、様々な学習を深めていくうちに「豆腐や納豆もつくりたい」「販売したい」など夢は広がっている。
「栽培を通じて農業の大変さ、食べ物の大切さを肌で感じてもらえたはず。今後も楽しみ」と、農業委員会振興部会の田中一男部会長。
収獲した大豆は2週間、ハザにかけて乾燥。脱穀して次の段階を迎える。 -
環境にやさしい村のイメージを地域活性に
宮田村の清水靖夫村長は、環境にやさしい村のイメージ戦略を確立し、各産業が連携する形で観光などをはじめとして地域活性を図りたいと構想をふくらませている。年末にかけて行う村内各種団体との懇談会で協力を呼びかけ、前向きに取り組む考えだ。
村内では、間伐材を使った木質ペレットが燃料の「ペレットストーブ」を生産する鉄工会社をはじめ、太陽光や断熱対策を施す工場を新設した製造業など、近年環境問題に対して積極的に取り組む企業が目立つ。
またある企業グループは、自然エネルギーを活用して、誘客ができる拠点をつくりたいと構想。村に協力を求めた経緯もある。
清水村長は「このような取り組みに、さらに多くの関係者が加わる形で育成していければ。環境にやさしい村として、アドバルーンをあげたい」と話す。
環境と産業、観光をタイアップする形で、西山山麓を何とか整備したいと構想も。隣接する駒ケ根高原から観光客が呼び込める、一つのエリアにしたいとの想いも強い。
「温暖化対策など環境に対する意識は高まっており、宮田村のイメージとして対外的に発信できるよう考えたい」とも語る。 -
橋げた損傷の北の城橋、当面は応急措置で対応へ
橋げたの一部に損傷がみつかり、2日から通行止めにしている宮田村の「北の城橋」について、管理する村産業建設課は8日、当面の対応として年内にも損傷部分を応急的に修復し、一時的な規制解除をしたい考えを村議会全員協議会に示した。ただ今後に大規模な改修が必要とも説明。工法や国、県などの補助活用も研究し「できれば来年度事業に盛り込みたい」とした。
同橋は天竜川にかかる吊り橋で、床板、橋げたは木製。1985年に大規模な改修を行っているが、今年行った調査により、60本ある橋げたの一部が折れ、亀裂が入っていることも確認された。
伊那市の竜東地域を結ぶ生活道路としての需要も高く、村は当面の対応策も検討していた。 -
自立の課題、中期財政見通しから
宮田村が自立選択後に行った財政健全化の改善策で、過去2年間の累計で歳入は約3千万円の増収効果、歳出で1億9500万円余りの削減効果があったと、8日公表した中期財政見通しで明らかにした。ただ今後5年間は、現状推移でいくと来年度に赤字に転落すると試算。村は事務事業の見直しに加え、特別会計や広域連合、行政組合へ拠出する負担金も精査して踏み込む考えを示すなど、職員、村民の自立に対する意識を喚起したい考えだ。
中期財政見通しによると、村は財政的に黒字団体を保っているが、当該年度だけの実質的な収支を示す「実質単年度収支」ベースでみると過去10年は赤字基調。
「過去から引き継いだ財政黒字のストック(積立金など)取り崩しによって、収支の黒字を保ってきたと言える」と分析している。
一方合併議論などで厳しい村財政の現状が浮き彫りになった2003年度以降、単年度ベースで黒字に回復。
施設使用料や手数料改定による歳入増加策、人件費、物件費など歳出抑制が一定の結果をもたらした格好だ。
ただ「今後もますます厳しい財政運営を余儀なくされるだろう」とも指摘。
過去10年間で借金返済に充てる公債費が1・56倍にまで増えた一方、積み立て金が取り崩しによって、県市町村平均を大きく下回っていることも説明し、持続可能な財政構造の確立が必要と説く。
村は物件費の10%削減などを柱とした収支改善策もあわせて示したが、今後の重要課題として広域連合などへの負担金、繰出金について精査すると列挙。
事業計画や設備投資の妥当性など村としてのチェック機能を強化する考え方で「負担金は多額で村財政への影響も大きい。将来的な負担額を把握し、それに対して備える必要がある」としている。 -
子育て学級、焼きイモ満喫
宮田村公民館の子育て学級は9日、新田区のふれあい広場に出かけ、焼きイモを楽しんだ。
雲一つない快晴。紅葉鮮やかな山々を眼前に、参加した約20組の親子が焼きたてのサツマイモをほおばった。
「おいしい」と、子どもたちの笑顔もホックホク。みんなで賑やかに外で食べる秋の味覚は、また格別な様子だった。 -
小、中学校の枠を越え「心の育ち考える日」
村の子どもたちの今を参観宮田村の宮田小、中学校の教職員、教育関係者が子どもたちの学校生活を参観し、現状を理解して話し合う「心の育ちを考える日」は9日、同小で開いた。小中学校の枠を越えて、村の子どもたちを一貫して見守っていく取り組み。参観後は授業に取り組む児童の様子などを感想として話し合い、今後に向けて活かしていく点など意見交換した。
1985(昭和60)年から年に1回実施。小、中学校を交互に参観し、児童、生徒の育ちについて深く理解する機会としている。
この日は、宮田中の教職員、教育委員が宮田小各学級の授業を自由に参観。
将来宮田中に通う子どもたちが、どのように学び、考え、取り組んでいるか、つぶさに見て回った。
参観後は小、中教職員、教育委員が入り混じって分散会。参観した感想などをもとに、子どもの現状について熱く語り合った。
宮田中の新津吉明校長は「中学とは違った学習指導、学習環境を知ることも我々にとって大変勉強になる。今後も一緒になって村の子どもたちの育ちを見守っていきたい」と話した。 -
壮年連盟と村理事者が懇談、農業はじめ村の課題を意見交換
宮田村農業の担い手でつくる「壮年連盟」(小林正信委員長)は8日、村理事者との懇談会を開いた。急激に変化している農業問題から、村政、子どもの安全問題などまで、幅広く意見を交換した。
担い手対策、品目横断的経営対策、保有合理化など、さし迫っている農業の課題について村側に質問した
また、地産地消に積極的な村の学校給食についても意見。将来にむけた教育委員会の考え方を聞いた。
農業関係以外にも、村の行く末を考えて多彩な意見も。
「村井知事に変わり、村の合併議論が再燃するのか」との質問に、清水靖夫村長は「住民の7割が合併すべきでないと答えた。我々が主導権をもって、合併先などを模索することは現状では考えていない」と答えた。 -
ナイターソフト閉幕、河原町クラブ悲願の初優勝
宮田村ナイターソフトボール会(田中知足会長)は7日、全日程を終え閉幕式を村農業者体育センターで開いた。11チームが参加し半年間に及んだリーグ戦は、河原町クラブが悲願の初優勝。昨年から開催の45歳以上を対象にした短期の「ますます青春リーグ」は、エラーズが制した。
20年以上の伝統を誇るリーグ戦で、初の栄冠に輝いた河原町クラブ。20代から60代と幅広い年齢層が団結し、9勝1分けの好成績で終えた。
過去2年間は3位、準優勝と着実に力をつけてきたが「チームワークの良さが勝因」と平沢英夫監督。攻守ともにミスを減らし、安定感ある投手力を盛りたてた。
来春の上伊那選手権に、トーナメント戦優勝の石沢KSCとともに出場する。
消防操法大会の練習で本戦が中断される6月に開いた「ますます青春リーグ」は4チームが出場。新田区のベテランを中心に構成するエラーズは得失点差で制した。
「40代の人も大勢張りきって参加してくれた」と新井俊司監督。来季の健闘も誓った。
本リーグ戦最終成績は次の通り。
(1)河原町クラブ(2)石沢KSC(3)北割クラブ(4)トリケラトプス(5)中越クラブ(6)リバーズ(7)南割スリーフォー(8)大久保スターズ(9)大田切リバーズ(10)南割1班(11)エラーズ -
旧MTB場の村有地に企業が進出計画
宮田村新田区の旧マウンテンバイク場跡地の一部に、企業が進出を予定している。8日に村議会全員協議会に報告し、地元住民説明会も開催。村有地の同跡地は、自立を進めていくうえで貴重な財産収入でもあり、村は企業誘致を進めている。
この土地は1988(昭和63)年に国からの払い下げで村が購入。1993(平成5)年から2004(平成16)年までマウンテンバイク場として活用してきたが、村は産業用地として売却に乗り出していた。
今回進出を予定している企業の計画によると、立地予定は約2千坪で、跡地の一部と隣接する民有地を購入して建設を計画している。 -
癖を特技に
聴導犬協会の愛犬トレーニングがDVDに日本聴導犬協会(本部・宮田村)プロデュースによるDVD「あなたにもできる、愛犬のしつけ&トレーニング」が全国の書店で発売を開始した。愛犬の資質、能力を伸ばし、欠点を長所にする同協会の育成ノウハウを収録。有馬もと会長は「型にはめてしつけを直すのではなく、伴りょとして愛犬と関係を築くきっかけにしてほしい」と話す。
以前に専門誌に掲載した内容を映像化。同協会が主宰する愛犬家教室の受講生OBが協力し、6匹の犬と飼い主、協会スタッフが出演している。
犬の癖を特技としてとらえ、しつけを自然のうちに学習していく「スロートレーニング法」を紹介。
同協会が聴導犬育成などの経験から編み出したトレーニング法で、ひっぱり癖のある犬には衣服を脱がす手伝いをさせるなど、DVDでは犬の特徴ごと方法を網羅した。
「愛犬ができるまで待つ。直すのではなく、才能として伸ばしてあげることが大切」と有馬会長。
発売はソフトバンククリエイティブからで定価は2940円。書店のほか、同協会でも購入することができる。問い合わせは同協会85・4615まで。 -
宮田村が中期財政見通し公表、健全化に向けて物件費削減など収支改善目標設定
宮田村は8日、2011年度までの中期財政見通しを村議会全員協議会に示した。対策を講じなければ来年度から赤字を計上。5年後の累積赤字は2億2300万円にのぼると試算した。そのうえで物件費の削減、村債の繰り上げ償還、村有地の売却などで、赤字に転落しないための収支改善策を示した。
昨年度までの決算状況、本年度予算を基礎に、国、県の動向などを加味して試算。
現状で推移した場合、07年度から11年度まで財源不足の状況が続くとした=グラフ参照=。
財政健全化を図るために、具体的な収支改善目標を立てて取り組むと説明。
物件費は本年度当初予算費で10%削減を断行し、5年間の累計で1億6800万円のカットを目標とした。
補助費についても必要性、効率性など加味して5年間で4300万円削減。
歳入では滞納整理の強化により村税の徴収率を向上し、村有地の売却などでも財源確保に努める。
また、安定的な黒字化を目指すため、将来にわたる財政負担の軽減にも着手。
長期的に公債費が財政を圧迫していることから、08年度に国からの交付税優遇措置が終了する村民会館建設時の村債の一部2億4300万円を繰り上げ償還(先払い)する。
これらの改善策を実施した場合、09年度に800万円の赤字を計上する以外は財源不足にならず、単年度収支で黒字の状態が続くと試算した。
ただ、物件費や補助費などは今までも削減に取り組んでおり、この日の全協でも「やっていくにはかなりの努力が必要」と村議から指摘も挙がった。
また、景気動向の変化や国の制度改正なども不透明なため、今後村は毎年度、当初予算の編成にあわせ財政見通しの修正を行う。 -
図書館まつり、小学生が職場体験も
宮田村図書館は4、5日に図書館まつりを開いた。企画展や除籍本の無料頒布、絵本の中の料理をつくってみる講習会など多彩な内容で実施。小学生の図書館職員体験もあり、カウンター業務などで汗を流した。
職員体験は希望した14人が、数名ごと半日交替で勤務。貸出し、返却など、次々と訪れる来館者の対応に追われた。
システムトラブルのハプニングもあったが、子どもたちは笑顔で接客。忙しい図書館業務の一端にふれた。 -
木の良さふれて、建設労連宮田分会「木工ひろば」
上伊那建設労連宮田分会(間山光支会長)は4日、木の良さにふれてもらおうと恒例の「木工ひろば」を宮田村民会館前の芝生広場で開いた。会員の職人が熱心に手ほどきし、来場した子どもたちがイスづくりに挑戦した。
村文化祭にあわせて10年ほど前から実施。木のぬくもり豊かなパイン材でイスをつくり、実演販売した。
希望者は製作することもでき、チビッコも果敢にチャレンジ。指導を受けながら、クギ打ちなど体験した。
間山支会長は「このような機会に、木に親しんでもらい、手作りの良さを感じてもらえれば」と話した。 -
カラマツ落葉、轍となって幻想的に
立冬の7日、上伊那地方も暦(こよみ)通りに日中の寒さが厳しくなり、秋から冬への移り変わりを感じる一日となった。
寒冷前線の通過で、朝からほとんど気温が上昇せず、逆に下がる傾向も。日中の気温は11度前後と肌寒く、10メートル以上の強風も吹いた。
宮田村の西山山ろくは、強風でカラマツの落葉が盛ん。駒ケ岳や駒ケ根高原へ通じる道路は、雪が積もったかのように、落葉の轍(わだち)ができ、冬の訪れを感じさせた。 -
宮田村文化祭芸能発表会
第33回宮田村文化祭の芸能発表会が5日、宮田村民会館大ホールで開かれた。村内の団体など約50組が代わる代わるステージに登場し、太鼓やハーモニカ、大正琴、ピアノの演奏、カラオケ、合唱のほか、日本舞踊、ダンス、エアロビクス、太極拳、空手の演武など、それぞれ得意の芸を多彩に披露した=写真。
連れ立って会場を訪れた人たちは「大したもんだ」「上手だね」などと話しながら客席から盛んな拍手を送っていた。 -
キツツキの巣箱作り
宮田村少林寺拳法教室は5日、キツツキの巣箱作りを通じて松くい虫の予防を考える体験学習を駒ケ根市の高烏谷神社近くの山林で行った。教室の指導者や生徒、保護者など約30人が参加し、楽しく自然に親しみながら森林の大切さについて考えた。
高さ約40センチ、縦横約10センチの巣箱はキツツキの習性を考えた特別なもの。子どもたちは金づちを振るって巣箱を組み立てると、早速近くの木に登って約3メートルの高さに巣箱を吊るした=写真。
子どもたちは「早くキツツキが入ってくれるといいな」と話していた。
キツツキは松くい虫被害の原因マツノザイセンチュウを運ぶマツノマダラカミキリの幼虫にとっての天敵とされている。 -
プラムの里文化祭
宮田村の介護老人保健施設「プラムの里」(倉田勝利施設長)は5日、第7回文化祭を開いた。館内には利用者や職員らの生け花、手芸、工芸作品などがずらりと展示され、訪れた利用者の家族らは「みんなすごいね」「かわいいね」などと言いながら作品に見入っていた=写真。
ステージでは芸能発表会が開かれ、ボランティア団体らによる歌や踊り、三味線の演奏、紙芝居などが多彩に披露された。会場の一角では景品が当たる輪投げや福引きなども行われ、多くの来場者でにぎわった。 -
ひと足早く友達に
3つの保育園年長園児が交流宮田村の3つの保育園の年長園児117人は1日、中央保育園に集まり交流した。違う園の子どもたちが、手をつないでダンスしたり、運動で汗を流したり。来春から同じ宮田小学校に通う仲間だが、一足早く友達になった。
中央、東、西の各園年長園児が、就学前にふれあいの機会を持とうと毎年実施。
この日は、玉入れ、大玉転がしなど、ちょっとした運動会気分も味わった。
リズムダンスは、違う園の子どもたちとペアになるように配慮。手をつなぎ、楽しく体を動かして、仲間の輪を広げていた。 -
マレット村長杯
山口さん(つつじが丘区)が総合優勝宮田村マレットゴルフ同好会(森田孝司会長)は3日、第26回村長杯争奪大会を新田区の村マレットゴルフ場で開いた。36ホール、パー144のコースで37人が熱戦。107の好スコアで山口勇さん=つつじが丘区=が総合優勝した。
シーズンも最終盤に突入。肌寒さ増すなかでのラウンドとなったが、村長杯かけて熱い戦いを繰り広げた。
上位には常連に加えて新鋭も名を連ね、レベルの底上げも。プレーを通じて交流も深めていた。上位の結果は次の通り。
【総合優勝】山口勇(つつじが丘区)107【男子】(1)白鳥邦彦(町3区)114(2)小木曽光明(町2区)117(3)森田孝司(南割区)118【女子】(1)浜田かよ子(つつじが丘区)119(2)御子柴清美(南割区)120(3)松浦きみ子(町3区)121【総合】(7)原茂美(町1区)(8)池田修治(町2区)(9)下平貞夫(町1区)(10)唐木雄三(町3区)【ホールインワン】浜田かよ子、今井麻男、有賀武士 -
住民手づくり花壇、秋の花見事に
宮田村大久保区の各所に整備された花壇が、小菊やコスモスなど秋の花で満開に。行き交う人の目を楽しませ、地域を彩っている。
住民有志が毎月第3日曜日に集まり、年間通じて手入れ。今は住宅街の一角に、見事な秋の花が咲き誇っている。
6、7年前から続く地域ボランティアだが、参加する人たちは「季節感を味わってもらい、心和ませることができたら」と話す。 -
丹精こめた大輪咲き競う
宮田菊花展、村長賞に城倉さん宮田村の菊愛好家でつくる「宮田菊友会」は5日まで、菊花展を村民会館で開いている。会員が丹精こめた約150点を出品。村長賞に城倉久子さんの「富士の新雪」を選ぶなど、各賞も決めた。
村文化祭にあわせた恒例の展覧会。会館入口には咲き競うかのような菊の大輪が並び、来場者の目を楽しませた。入賞者は次の皆さん。
【村長賞】城倉久子【全菊連会長賞A】太田梅男【同B】平沢菊美【村議長賞】春日きんよ【教育長賞】春日要【公民館長賞】春日寿三子【JA支所長賞】田中彦一【商工会長賞】城倉久子【菊友会長賞】松沢康仁【観光ホテル賞】平沢菊美【花井木工賞】平沢菊美【モトスポット平沢賞】春日きんよ【レストハウス太田賞】春日きんよ【ダイヤ堂賞】春日要 -
宮田村文化祭、村民の力作一堂に
第33回宮田村文化祭は4、5日、村民会館、村体育センターで開いている。例年以上に参加団体、作品点数も多く、子どもから大人まで文化の秋を満喫している。
作品展は体育センターを主会場に開催。絵画や写真、手工芸品など、村内グループ、個人が力作を発表した。
「こんな風に描けたら楽しいだろうね」と来場者。文化度の高さを実感し、熱心に鑑賞した。
村民会館では小学生の税標語、書道展、子どもたちによるお茶室コーナーなども開設。淡水魚展、文化財企画展などもあり、地域を再発見していた。
5日も午前9時から午後4時まで開場。村民会館では歌や踊り、ダンスなど46団体が出演する芸能発表会も開く。 -
地域で子ども育みたい
想い詰まったトーテムポール、村文化祭で披露青少年の健全育成を考える宮田村のグループ・芽ぶきの会(細田悦子代表)は、地域みんなで子どもを育むシンボルにしようと、トーテムポールの製作に挑戦。4、5日の村文化祭でお披露目する。将来的には子どもと大人の協働作業で各地区の広場にも設置したいと夢は広がるが「改めて我々大人ができることを考えるきっかけにもなれば」と期待を寄せる。
木の伐採から11人のメンバーが携わり、どんなポールにするか木曽まで足を運んで学んだ力作。6月過ぎから本格的な作業に入り、親子3代の顔を絵柄にして彫り込んだ。
絵や文字が上手な人がいたり、本職の大工がいたり。メンバー個々の技能を結集して作業は進んだ。
最後の着色もみんなでワイワイ賑やかに。「この色がいいんじゃない」「こっちはどうする」と、童心に戻った表情で作業した。
「色んな人の協力があったからこそ、このトーテムポールも完成できた」と満足げ。
文化祭では、作品展会場の村体育センターの中央に立てて披露する。 -
茎だって美味しいよ
宮田小給食、農産物本来の豊かさ学ぶ宮田村宮田小学校の給食で2日、今は食べることも少なくなったサツマイモの茎を使った煮付け料理が出た。総合学習でイモを栽培する3年2組の児童が、茎も食べられると知り、収獲後に食材として提供したもの。全校児童が味わい、本来は無駄な部分が少ない農産物のありがたみを感じた。
フキの煮付けに似た外見だが、サツマイモを感じるふんわりとした甘さが口の中に。
大半の全校児童が食べるのは初めてだったが「美味しいよ」と舌鼓を打った。
同校調理室はこの日、校内の廊下にイモの茎を展示。「昔はどの農産物にしても捨てる所が少なかったはず。このような機会に、少しでも食のありがたみを感じてもらえたら」と話した。 -
伊南行政組合議会第5回臨時会
伊南行政組合議会は2日、第5回臨時会を開いた。伊南行政組合消防本部・北消防署の建築工事請負契約の締結と、契約に伴う一般会計補正予算について審議、採決し、いずれも原案通り可決して閉会した。
消防本部・北消防署の完成時期は当初計画していた08年から1年前倒しして07年10月としている。庁舎は鉄骨2階建てで述べ床面積は約1630平方メートル。訓練塔2棟、駐輪場を含めた工事一式の契約金額は3億2865万円で、業者は指名競争入札により赤穂・小澤・富貴屋建設共同企業体。機械設備工事は光洋設備で契約金額は5229万円。電気設備工事は小林電気商会で契約金額は5282万円。
一般会計補正予算は歳入歳出にそれぞれ2290万円を追加、総額18億6079万円となる。