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宮田村営農組合設立
宮田村営農組合は26日、設立総会を農協宮田支所で開き発足した。全国的に市町村単位で営農組合を設ける例は珍しいが、一村一農場を掲げ脚光を浴びた「宮田方式」と呼ばれる集団営農を再編。農家全戸参加で国の新たな農業政策に対応する。ただ同村は兼業農家が大半。後継者不足は深刻で、担い手育成など急務の問題を抱えたなかで船出となった。
大規模農家や営農組織に補助を限定する2007年からの国の新たな政策に対応しようと、各地で組織の再編や設立が相次いでいるが、関係者によると、集落ごとに設けることが多く、ひとつの自治体を包括するケースは極めて珍しいという。
宮田村では20年ほど前から農地の所有と分離を進め、集団営農を先駆的に実践。
村の農地利用委員会が利用計画を立て、農協主導の集団耕作組合が実働して耕作する方式を採用してきた。
今回の再編は、村をひとつの農場としてとらえる概念を引き継ぎ、農地利用委員会と集団耕作組合を統合。農地を所有する全709戸を組合員とした。
経理の一元化も図り、各地区に設ける組合の上部組織として村営農組合を位置付けた。
地区営農組合は大田切区、南割区で発足し、町区と新田区が2月中、残る北割区、中越区、大久保区も年度内に設立する見通し。
組合設立は当初、昨年春を予定。しかし、組織再編の必要性が各農家に浸透せず、懇談会を繰り返す事態になっていた。
総会には各地区の総代ら約70人が出席。理事会の互選で決まった原田博安組合長は席上「村の自立と同じように、人任せではなく、全組合員が英知を結集して農業を守りたい」と理解を求めた。
当面の活動は農地利用と機械、施設の共同利用の調整が主だが、高齢化による後継者不足は加速度的に進んでおり対応が迫られる。
役員は次の皆さん。
▽組合長=原田博安▽副組合長=小田切信樹、保科治男▽営農企画・土地利用部会長=北沢正明▽機械・労働調整部会長=小田切孝夫▽会計監事=小田切正和、加藤瞳 -
地域食材で児童と生産者が会食
顔の見える交流を深め宮田村の宮田小学校は27日、「地域食材100%の日」を開き、日々の給食に農産物などの食材を提供している村内生産者を招いて会食した。各学級で安全、安心な地元産の食材を一緒に味わい、交流も深めた。
この日の給食は、村内農家11戸でつくる「学校給食を育てる会」提供の農産物を中心にしたメニュー。
栄養満点のきびご飯に加え、芋がらが入った「いなか汁」、ニジマスのカレー揚げ、かぼちゃサラダ、リンゴゼリーと、豊かな宮田村の食材で彩られた。 育てる会のメンバー8人は各学級に散らばり、児童と一緒に会食。美味しそうにたいらげる子どもたちの姿に目を細め、会話も楽しんだ。
2年3組で会食した宮嶋正明さん=町3区=も、モリモリ食べる児童の給食風景を喜び「農薬を減らすなど、安心な農産物にしようと我々も気を配っている。今後もさらに地域食材を味わってもらえたら」と話していた。
04年度から宮田小、中学校は、生産者の顔が見える安全、安心な地域食材の導入を積極的に図っている。 -
衛生部長会
新年の各区役員改選後初めてとなる宮田村の衛生部長会が23日夜、役場で開かれた。家庭ゴミの排出量が増加傾向にあることから、村は引き続き減量化推進に協力を呼びかけた。
同村内のひとり当たり1日平均のゴミ排出量は、上伊那広域連合が03年度の実績をもとに算出した550グラムを下回る状態で推移。しかし、徐々に増えており、住民意識の徹底が再び課題になりつつある。
この日は、現状にふれながら年間事業計画を確認。村生活環境係はゴミの分別など適正な提出や拠点収集などについても解説し、理解を求めた。
本年の各区衛生部長は次の皆さん。
▽町1区=原一詔▽町2区=黒岩崇▽町3区=太田博道▽北割区=浦野孝之▽南割区=赤羽和夫▽新田区=伊藤博敏▽大田切区=林光男▽大久保区=伊藤千春▽中越区=加藤保男▽つつじが丘区=三富隆生▽大原区=浦野健 -
山ぶどうワイン生産者らが06年産の準備に奔走
3年連続で県の原産地呼称管理制度の認定を受けた宮田村の山ぶどうワイン。生産者らは喜びも束の間、本年産の準備に追われている。25日にはせん定技術講習会、栽培検討会を開き、より美味しく、幅広く味わってもらおうと14戸の生産農家や関係者が取り組んでいる。
この日は原産地呼称認定の審査当日。ある生産者は「合格を待つ受験生の気分。美酒に酔いしれたいね」と認定結果を気にかけながら、ほ場で開かれたせん定技術講習に臨んだ。
山ぶどうの生産は今年で7年目。呼称認定に落選するなど苦汁を味わった時期もあるが、03年産が認定されて以降は高い評価を受けるようになった。
05年産は史上最高の約24・8トンを収穫。量、質ともに最高の出来映えと呼び声も高く、昨年末に発売した「紫輝」をはじめワイン醸造も順調だ。
検討会では2006年産の生産目標も確認。今年をさらに上回る30トンに設定した。
今後は増加した量をどのように販売に結び付けるかが鍵になるが、醸造販売する本坊酒造信州工場は「ワインとしての販路拡大は現状で精一杯」と指摘した。
それでもさらに付加価値をつけようと、樽ではなく陶器の中で醸造する甕(かめ)発酵など、新たな技術の試験的導入も示唆。
パンや、フルーツソース、生食用に山ぶどうを使う取り組みも始まっており、生産者や村、農協などでつくる「山ぶどうの里づくり推進会議」はあらゆる可能性を探っていく考えを確認した。
せん定作業は2月に入ってから本格化。芽が出る前に1回目の防除作業が行なわれる。 -
山ぶどうワイン3年連続で県の原産地呼称認定
宮田村の特産品山ぶどうワインの2005年産2銘柄が、品質が高い県内産の製品であることを証明する県の「原産地呼称管理制度」に認定された。25日に東京都内で開かれた審査会で決まった。
著名なソムリエらが官能審査した結果、昨年末に発売したヌーボータイプの「紫輝」、若干熟成期間を置き2月中旬発売予定の「駒ケ原」がそれぞれ3年連続で認定となった。
同村内では14戸の農家が山ぶどうを栽培。ヤマソービニオンという他では大量生産していない独自品種で、村内の本坊酒造信州工場で醸造している。
同工場長の藤野公宏さんは「ぶどうの素材を活かしてワインにする段階はある程度到達できた。今後は話題性も高め、多くの人に楽しんで頂ける味わい豊かなワインにするのが目標」と話した。
関係者の話しによると、審査会では「紫輝」「駒ケ原」ともに高い評価で認定が決まったという。
05年産の「紫輝」は昨年末の解禁以降、出荷、売れ行きともに好調。同工場の在庫もほぼ底をついている。 -
教育委員長が村議会で初の施政方針演説へ
宮田村議会3月定例会で、春日親夫教育委員長が施政方針演説する運びになった。村長以外の演説は同村議会史上初めてといい、県内でも珍しい。
園児や児童、生徒を取り巻く環境、教育問題は急激に変化しており、今後の宮田教育のあり方について意見を聞きたいと、山浦正弘議長が招聘(しょうへい)した。春日委員長も快諾しているという。
昨年、下水内郡栄村議会で教育委員長が施政方針演説して話題になったが、県内で首長以外が演説する例はあまりない。
山浦議長は「知らないことが聞けたと、栄村でも住民の反響が大きかったと聞く。個人的にも特区や英語教育などの考え方を聞きたい」と話している。 -
東保育園でコマ回し大会
宮田村東保育園は26日、コマまわし大会を開いた。正月から練習してきた成果を披露。「まわれ、頑張れ」と歓声をあげた。
年少園児は手回しゴマ。年中以上は、園のクリスマス会でプレゼントしてもらったひもでまわすコマで大会に臨んだ。
上手にまわせた子もいれば、失敗して肩を落とす姿も。それでも友だちの元気良くまわるコマに声援を送り、みんなで大会を盛り上げていた。 -
外国人企業研修生の派遣機関担当者が来村
宮田村商工会が実施している外国人企業研修生受け入れ事業で24、25日、研修生を送り出している中国・大連市の派遣機関担当者が来村。同村内の受け入れ企業と懇談し、研修生の仕事ぶりなども視察した。
2001年から同事業は始まり、大連市の若者を受け入れ。既に7人が3年間の研修課程を修了して帰国し、現在は精密、機械、縫製など9企業で52人が研修に励んでいる。
受け入れ企業は派遣機関の陳岩さんを温かく出迎えて、昼食をとりながら協力関係を深めあった。 -
一般質問対面方式の採用を大筋で確認
6月定例会ころの実施に向けて調整へ宮田村議会は25日に全員協議会を開き、定例会一般質問で議員と理事者らが向き合って質疑する「対面方式」の採用を大筋で確認。議会運営協議会は細部を煮詰め、6月定例会ころの導入に向けて調整を図ることになった。
対面方式を導入した場合、通告していた内容を一括で質疑する従来の形式も変更。項目ごと、3回まで質疑できる。将来的には一問一答で行ないたい考えも持っている。
一部議員からは形にこだわるよりも質問の中味を問う意見もあったが、多くの議員は「対面方式、項目ごとの質問のほうが、傍聴者にとっても分かりやすい」と判断。質問の質的向上も図れると考え、対面方式に大半が合意した。
山浦議長は「議員全員合意のうえでやらなければならない事項。慎重に進めたい。(議場施設の変更もあり)3月議会は難しいが、早くて6月議会で実施できれば」と話した。 -
ひとり暮らし高齢者食事交流会で笑い初め
宮田村社会福祉協議会は20日、ひとり暮らし高齢者の食事交流会をなごみ家で開いた。昔ながらの正月遊びで・ス笑い初め・ス。ボランティア手製の美味しい昼食に舌鼓を打った。
社協職員手づくりのすごろくに挑戦。村内の施設や名所をめぐる内容で、参加者はちょっとした・ス仮想散歩・スを楽しんだ。
天竜川沿いの名勝「伊那峡」にコマを進めたおじいちゃん。「しばらく行っていないなぁ」と懐かしそう。
「宮田観光ホテル」に進んだおばあちゃん。他の参加者から「ゆっくり温泉にでも入っておいな」と声がかかるなど、和やかな雰囲気に包まれた。
大笑いした後は、ボランティアの小澤道子さん=町1区=と横山栄子さん=大久保区=が調理してくれた料理を堪能。
ソースカツ丼やキノコの野菜あえなど、栄養も考えたボリューム満点のメニューの数々に、「えらいごちそうだ。自分でつくるのと違って、人につくってもらうと美味しいね」と喜んでいた。
同交流会は年に6回開いている。 -
スリランカの震災孤児に健康診断を
宮田村に本部がある県スリランカ友好協会(ウダヤ・アルッガマゲ会長)は来月、同国を訪問し、同協会が学費援助するスマトラ沖地震の震災孤児60人に健康診断を実施する。会員の医師が同行するもので、ウダヤ会長は「子どもたちは夢を失っている。心のケアに少しでも役立てば」と話す。
渡航の日程は2月11日から18日。佐久市内の医師を含め協会役員5人が滞在し、主に南部の3都市に散らばる孤児と交流する。
2004年11月の同地震発生以降、10回ほど母国スリランカに渡っているウダヤ会長によると、同国の復興は格差が激しく、特に家族を失った孤児らの精神的ダメージは依然として強いという。
今回実施する健康診断に医療行為は伴わないが、「心の問題を解決するのは長い道のりだが、日本の医師にみてもらうだけでも、少しは安心してもらえるはず」とウダヤ会長は期待を寄せる。
同協会は地震直後に上伊那を中心にして募金活動を展開。住民から寄せられた義援金をもとに、特に厳しい環境におかれた6歳から12歳の孤児を選んで支援している。
ウダヤ会長以外の協会役員にとっては、地震以降初めての渡航になるが、現地NGO機関との交流も予定。幅広く支援について情報交換する考えだ。
また、長野西高校(長野市)との交流を持とうと取り組んでいる、ビサーカ女学院へも訪問する。 -
新春囲碁・将棋手合わせ会
宮田村公民館(白鳥剛館長)は22日、新春恒例の囲碁・将棋手合わせ会を村民会館で開いた。小学生から一般の約20人が参加し、今年最初の手合わせをした=写真。囲碁・将棋とも総当りのリーグ戦を行い、それぞれ優勝を目指して熱戦を展開した。将棋の部に参加した小学生らはほとんどが公民館の子ども将棋教室に通っているとあって、慣れた手つきでパチ、パチと駒を打ち合っていた。
白鳥館長はあいさつで「気合を入れて大いに頑張って。良い成績を挙げれば賞をあげます」と話した。
成績上位は次の皆さん。
◇将棋▽(1)森下弘睦(2)森田勇希(3)佐藤陽輔、原遥(5)木下諒、新井康浩
◇囲碁(参考順位)(1)渡部光彦(2)馬場八之進 -
南割育成会そば打ち交流会
宮田村の南割区青少年健全育成会(小田切元治会長)は22日、前日から宮田村を訪れている愛知県田原市の吉胡地区子ども会とのそば打ち交流会を南割集落センターで開いた。吉胡地区の親子ら約20人が参加し、南割区の秋山泰久さんのほか、そばの実の会の会員らの指導でそば打ちを楽しんだ。秋山さんは「こね3年、のし3カ月、切り3日竏窒ニいうくらいで、水まわしとこねがとても大切」などと説明。参加者の手つきを見ながら、一人一人に丁寧に打ち方を教えていた。吉胡地区の親子らはほとんどが初めての体験とあって「わけが分からんよ」「これでいいのかな」などと首をかしげながらも楽しそうに笑顔でそばと格闘していた。苦労して打ち上げたそばは土産としてそれぞれ家に持ち帰った。
南割区と吉胡地区との交流は、1年おきに互いを訪問し合うなどして約25年間続いている。 -
精神障害者の医療費負担改正で学習会
精神障害者の通院医療費公費負担制度が4月から、障害者が1割負担する「自立支援医療」に移行することにともない、宮田村住民福祉課はこのほど、制度改正についての学習会を開いた。
現行5%の自己負担ですむ同制度を利用している村内の障害者およそ80人のうち、30人ほどが参加。県や村の担当者から主な改正点について説明を受けた。
今回の制度変更は、身体、知的、精神の各障害者に対するサービスを一元化し、相応の自己負担を求める「障害者自立支援法」のひとつ。
上伊那障害者支援センターの高橋きんよさんは、支援法によって変わる全体の制度改正の要点も説明。
精神障害者にとっては他の障害との制度格差が解消される点にふれつつ、軽減されているホームヘルプなどサービス利用にも自己負担が重くなることを説明した。
参加者は今後どのように負担が変わっていくか理解しようと、熱心に耳を傾けていた。
村は来月15日に、障害者自立支援法の講演会を村内の福祉交流施設なごみ家で開き、当事者のほか多くの人に制度改正について理解を深めてもらう考えだ。講演会に関する問い合わせなどは村老人福祉センター85・4128まで。 -
バイキング給食楽しむ
宮田村の宮田小学校3年生は19日、バイキング形式の給食を楽しんだ。栄養バランスの大切さも感じながら、自分の好みのメニューを選んだ。
パンやおにぎりの主食、エビフライ、コロッケなどの副菜、サラダ、デザートから、自分自身で好きなものをチョイス。食べれる量も考えて、一人づつトレーに盛った。
「どれにしようかな」とうれしい悲鳴。いつもの給食とはまた違った雰囲気で、食事の楽しさ、大切さを肌で感じていた。 -
25年目の児童交歓 友情の輪広げる
25年目を迎えた宮田村南割区と愛知県田原市吉胡地区の児童交歓。21日には吉胡地区の小学校5、6年生と保護者ら47人が宮田村を訪問した。地元の南割区は5、6年生33人が参加して歓迎し、スキーを楽しんだり、寝食をともにするなどして友情の輪を広げた。
歓迎会では、緊張しつつ両地区の子どもたちが顔合わせ。南割地区児童会長の手塚弘基君は「皆さんが来るのを楽しみにしていました」とあいさつした。
さっそく駒ヶ根高原スキー場に出かけ、一緒にスキーを満喫。南割区育成会の保護者が初心者を指導し、田原市ではめったに体験できない雪の感触を味わった。
温泉に入ったり、夕食をとるなどして徐々に打ち解け始めた両地区の子どもたち。宿泊も一緒で、枕を並べて互いの絆を深めていた。
交歓会は年度ごとに行ない、冬はスキー、夏は田原市に出かけ海水浴などを楽しみ親睦を図っている。
今回も1泊2日の日程。小田切元治南割区育成会長は「宮田村は小中学校1校なので、違う地区の子どもたちと交流することは刺激にもなるのでは」と話していた。 -
住民に呼びかけて城址保存会が学習会
宮田村の宮田城址保存会(春日甲子雄会長)は19日、宮田城をはじめ県内の山城を調査研究している前岡谷市教育委員長の宮坂武夫さんを講師に学習会を開いた。山城がつくられた中世、戦国時代の流れを分かりやすく解説。宮田城の特徴なども話したが「各地で開発や過疎化で歴史が消えていく。簡単に壊さないで、良い形で子孫に残して」とも呼びかけた。
城址についての理解や村の歴史を多くの人に知ってもらおうと、住民に呼びかけて実施。約50人が北割集落センターに集まった。
県内の山城跡をくまなく自分の足で歩き、確かめた宮坂さん。その途中で出会う人々とのふれあいについても話した。
豊かな人情は豊かな歴史、そして伝承によって育まれてきたことを説明。絶やさないためには、子どもたちに伝えることが大切と語った。
宮田城については図などを使って構造を詳しく解説。
主郭(本丸)を守る土塁が他の城跡に比べて高く築かれていることにふれ、「上部の斜面から攻められないための工夫。でたらめに築いてあるのではなく、使う武器や地形によって綿密に練られている」と説明した。
同保存会は歴史を風化させないようにと、遊歩道など宮田城址の整備をボランティアで実施。学習会で春日会長は「ふるさとのロマンを追いながら、想いを深め、伝えていきたい」と話していた。 -
企業誘致促進連絡会発足
宮田村企業誘致促進連絡会が20日、村のほか商工会、村内3つの金融機関が参加して発足した。連携をとりながら、積極的な誘致活動を展開する。さっそく情報交換したが、「各企業をじかにまわって信頼関係を構築することが誘致につながる」などの意見、提言が挙がった。
ある金融機関は、誘致を専門とするコーディネーターの存在が重要と指摘。「成功している駒ヶ根市や飯田市などは専門職員を配置し、飛び込みも含めて全国の企業を歩き回っている」と説明した。
「顔見知りになり、相談ができるような間柄になることが誘致につながる」とも話し、企業に対する積極的な働きかけを提案した。
また、大手企業に限らず、中小企業の進出意欲が高まっていると示し、交通アクセスや水などのインフラ整備、さらに雇用確保しやすい場所が求められているとも指摘した。
商工会役員のひとりは、駒ヶ根市など近隣市町村に進出した企業が、村内の企業に部品などを発注していると説明。
「宮田の中小企業をあてにして進出する企業もある。役場職員に企業に足を運んでもらい、一体感を持って情報をじかにつかんでほしい」と要望した。
村側は「誘致は自治体間の競争。今まで甘かった部分は見直し、企業にぶつけたい」と回答。村の産業振興条例を改正するなど条件整備強化の考えを示し、現在までに数社と交渉中であるとも明らかにした。
連絡会は年に3回ほど開くほか、村産業課、開発公社を窓口に随時、情報収集する。 -
宮田小のスキー教室
宮田村の宮田小学校5、6年生は20日、駒ケ根高原スキー場でスキー教室を開いた。
5、6年生約200人は学年別、習熟度別に18班に分かれ、中ア山ろくスキー学校のインストラクターの指導を受けながら、板の装着やストックの持ち方、止まり方など基本を実習したり、練習用マットを使うなど、それぞれの力量に合った滑りでスキーを楽しんだ。
中にはリフトで登り、大人顔負けのシュプールを描いて、滑走する児童もいた。
この日は4年生も予定していたが、1クラスが風邪で学級閉鎖になったため、延期になった。 -
おやじ塾の新春茶会
宮田村公民館のおやじ塾は18日、新春茶会を開いた。小林敏江さん=南割区=から手ほどきを受け、伝統の礼儀や作法を体験。奥深い茶道の世界を垣間見ながら、新年をともに祝った。
小林さんは茶道の基本を分かりやすく伝授。茶器やお茶の点て方を説明した。
15人ほどのメンバーは、菓子を食べ、さっそく点てたばかりの抹茶を満喫。豊かな香りや味を堪能した。
「お湯の温度はどれくらいがいいの」など、質問もして積極的。小林さんは「家庭でも気軽に楽しんでもらえれば」と話していた。
おやじ塾は結成3年目。中高年男性が生きがいづくりにと集まっているが、今年もどん欲に新たな挑戦をしていく考えだ。 -
2010年までの人口1万人現状のままでは困難
基本構想で2010年に人口1万人達成を目標としている宮田村だが、現状のままでいくと同年の達成は難しいことが、村の最新の推計で分かった。構想を策定した当時と比べ、人口の伸びが鈍化。このまま推移すると、2015年ころに達成する見通しだ。ただ、清水村長は自立を維持していくためには人口1万人の実現が必要不可欠と強い意欲を示しており、今後の対応も注目される。
1993年から昨年まで12年間の住民基本台帳をもとに推計した。2010年の人口予測は未公表だが、村総務課は「現状のまま何も対策を施さなければ1万人達成は難しい」と説明。2015年には1万150人になると示している。
村の人口は1995年から10年間で1000人余り増加するなど順調に推移。2000年に策定した基本構想は、このような人口増が反映されて目標設定された。
しかし、近年は伸び悩み傾向で、今年1月1日現在で9270人。基本構想で想定した人口推移を下回る状態が続いている。
村は財政状況などから、つつじが丘区に計画していた村営住宅建設の一部を凍結したほか、村土地開発公社は本年度、住宅目的などの新規用地取得を見送っている。
ただ、政府の方針などを受けて、村は自立を維持していくためには人口1万人が必要との考えを堅持。厳しい財政事情を考慮に入れたうえの対策に迫られている。 -
村土の利用計画13年ぶりに改定
国土利用計画に基づく宮田村の村土利用計画が13年ぶりに改定され17日、村議会全員協議会に示された。引き続き土地活用が・ス虫食い状態・スにならないよう、用途ごとの集積化を図っていく。
目標である人口1万人達成を想定し、2015年には住宅地が25ヘクタール、工業用地が15ヘクタールそれぞれ増加すると目標規模に設定。一方で農用地は52ヘクタール減少すると見込んだ。
既存の土地用途を基本にして、住宅地域、工業地域、農業地域などをある程度すみわけし、有効活用を図る。
村土の利用に関して行政上の指針となる同計画は2001年に改定する予定だったが、合併問題の浮上により中断していた。
昨年7月に庁内に委員会を設け策定作業に着手。県との調整も行なってきており、3月定例会に議案上程する。
この日の全協では、住民委員らで構成する審議会がまとめた村の第4次総合計画後期基本計画案についても説明。内容について意見交換したが、再度全協を開いて理解を深めることになった。 -
議運が対面方式採用を提案
宮田村議会運営委員会(片桐敏良委員長)は、定例会一般質問で議員と理事者らが向き合って質疑する対面方式を採用するなどの議会改革案をまとめ、17日の全員協議会に提案した。一方でやり方を変えるだけでは質の向上につながらないと異論も挙がり、近く再議論することになった。
一昨年の議会改選後から改革の検討が始まり、特に一般質問のやり方について議論。
既に質問回数の制限緩和などを実施したが、一問一答方式の採用も検討してきた。
議運は一問一答の導入について時期尚早と判断。経過措置として、質問を1項目ごと対面によって質疑する案をとりまとめた。
案では項目ごとの質問回数を3回までとしたほか、ひとりあたり40分以内の持ち時間制を採用している。
片桐委員長は議運案について「質問のレベルアップも考慮に入れた」と全協で説明したが、時間制の採用などに異論の声も。
また、「形を変えるだけで、質問の中味が大きく変わるとは思わない。レベルアップを図るためには(現状でも)改善の余地がある。もっと総合的な研究をすべき」と、慎重な対応を求める声もあった。 -
宮田中学校で入学説明会
宮田村の宮田中学校で17日、4月入学の新1年生と保護者を対象に入学準備の説明会を開いた。会に先だって、入学前に授業や学校を知っておこうと、児童や保護者が授業参観もした。
児童らは学級担任の引率のもと、学校内や先輩が学ぶ授業の様子を見学、保護者らも我が子が春から通う中学校に理解を深めていた。
約1時間の授業参観の後、児童と保護者は分かれて説明会へ。
児童に向けては、入学までの心構え、中学校の生活全般について話しがあった。
保護者を対象した説明では、同校の特色、学習教科、時間割のほか、生徒会活動、学級活動、部活動、給食、定期テスト、学校行事など詳しく説明した。
このほか、辞典や楽器、体育の運動着など1年次に個人で購入する学用品などにも触れた。 -
宮田村で有害自販機設置の動きに地域あげて警戒
宮田村内で有害図書の自動販売機設置を持ちかける動きがあり、村教育委員会は地域と連携をとりながら警戒を強めている。
16日午後と17日に業者が入り、村の幹線道路である中央線沿いの土地所有者らに設置を持ちかけた。話しは断わっており、賃貸契約などは結んでいないという。
村教委は「青少年の健全育成に影響がある」と懸念。各地区などと連携し、早急に注意を呼びかけるチラシを全戸配布する。
近隣の飯島町では昨年11月末に広域農道沿いに有害自販機が設置され、地域問題に発展している。 -
水引き工芸に挑戦
宮田村公民館の生涯学習4講座は合同で17日、飯田下伊那地方伝統の「水引き工芸」に挑戦。30人の参加者の多くは初体験だったが、・ス結ぶ・ス楽しさを満喫していた。
飯田市鼎の水引クラフト作家園部三重子さんが講師。
参加した婦人学級、宮田学級、同大学、同大学院の受講生は、水引で基本の結びとなる「鮑(淡路)結び」に取り組み、鶴や松をつくった。
「やったことがないから、覚えてみたいと思ったけど。本当に難しい」と、細かな手作業に誰もが悪戦苦闘。
それでも「最初の結びさえ覚えてしまえば、意外に簡単。ちょっとくらい間違っても大丈夫」と話す園部さんの丁寧な指導に励まされ、自分だけの水引き作品を完成させた。
水引き教室は今後も2回開き、レベルに応じた工芸品に挑戦する。 -
宮田村で小正月の伝統行事しし追い
宮田村の各地区で14日夕、小正月の伝統行事「しし追い(鳥追い)」があった。季節はずれの雨降りとなったが、子どもたちが羽子板などを棒で打ち鳴らして各戸を訪問。玄関先で元気に歌い、地域の安全を願った。
害を及ぼす動物を追い払い、農作物の豊作を祈願するのが由来。
駒が原地区では午後5時半過ぎから子どもたちが集まり、班ごとに各家庭をまわった。
「ほっぽや、ほっぽ」と独特の調子でしし追い歌を口ずさむ。リズムをとりながら棒で板を叩き、厄を払った。
昔から変わらない伝統の風景に、住民たちは「今年もまた良い年になりそう」と大喜び。お礼に菓子を渡していた。
駒が原地区ではこの行事を「鳥追い」とする人が多いが、町1区、町2区などでは「しし追い」と呼ぶ場合が多いようだ。 -
柔道部初けい古
宮田村柔道部の初けい古が15日、武道館であった。
柔道着を着て、素足で集まった小学2年から中学2年まで部員8人を前に、指導者の田中達造さんは「目標も持ち、1年間けがをしないように、一生懸命にけい古を」と呼び掛けた。
この後、輪になって準備体操や腹筋運動をしたり、受身の練習をした。
集中した1時間余のけい古のあとは鏡開き。今年の抱負や目標を話しながら、保護者が用意したもちを食べた。
柔道部のけい古は毎週日曜日の午前9-11時まで、武道館で行っている。 -
剣道部初けい古
宮田村剣道部(松崎
友善部長)の初けい古は15日、小学2年から一般までの部員、指導者約40人が参加し、宮田村体育館で行った。
正座、黙想、上座礼、相互礼に続き、松崎部長は「すばらしい天気のもと、初けい古ができ、お日さまや父兄に感謝したい。大きな声を出し、元気に、力いっぱいけい古に励み、06年をスタートさせよう」と気を引き締めさせた。部員を代表し、田中朝陽君(小学6年)は「練習を休まず、頑張ります」と新年の決意を述べた。
「礼儀を正しく、時間を守る、約束を守る」-など5つの誓いを唱和し、発声けい古や準備運動を行った。
また、素振り30回、面と小手をつけ、学年別に、打ちこみ、切り返し、基本打突などの気合の入ったけい古で汗を流した。 -
なごみ家で初めての新春歌会
宮田村の福祉交流施設なごみ家は13日、新春歌会を開いた。約40人が参加。長年歌壇で活躍する中越区の新谷悦郎さん、秀子さん夫妻を囲み、投稿があった27首の短歌を味わった。
歌会は初めてで、利用者や地域住民に事前に短歌を募集した。
「いにしえの信濃の冬を思いつつ23度のキッチンに立つ」など、日常のちょっとした風景を見事にとらえた力作も。初心者が多かったが、気持ちを素直に表現した作品が揃った。
新谷さんが各作品を添削。少し手を付け加えるだけで見えてくる情景も異なり、参加した約40人は奥深い短歌の世界を楽しんでいた。
「皆さん素晴らしい。やさしい言葉で歌っている。難しい言葉なんか使わなくてもいい。大切なのは自分の心を素直に歌いだすこと」と新谷さんは話していた。