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赤穂中大運動会
上伊那で唯一の中学校大運動会が11日、駒ケ根市の赤穂中学校(諏訪博校長)で開かれた。男子棒倒しや女子騎馬戦、代表選手による赤白リレーなど十数種目が校庭狭しと繰り広げられ、生徒らは有り余る若いエネルギーを思い切り競技にぶつけた。
呼び物の男子棒倒しでは上半身裸になった男子生徒が学年別と全学年で対戦した。号砲とともに相手の棒をめがけて一斉に突進窶煤B激しい肉弾戦を展開し、けがを恐れない勇気と力を競った。
女子騎馬戦では4人一組でつくった数十騎が土ぼこりを巻き上げながら校庭中を駆け巡り、甲高い叫び声を上げながら帽子を取り合う必死の攻防窶煤B男子に負けない熱い戦いを繰り広げた。
訪れた保護者らは、大人並みの体格の生徒が校庭を縦横に駆け巡る迫力に「さすが中学生だねえ」などと感心しながら大きな声援を送っていた。 -
救命講習
9日の「救急の日」に合わせて伊南行政組合消防本部(竹上俊隆消防長)は10日、一般市民を対象にした普通救命講習会を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。北・南消防署職員4人が講師として心肺蘇生法や止血法などを基礎から指導し、参加した27人全員に修了証が交付された。
参加者らは基本的な講義を聞いた後、3班に分かれ、それぞれ人形を使って心肺蘇生法の実習を行った。人工呼吸で吹き込む息がなかなか入らなかったり、心臓マッサージの押し方が弱すぎたりと参加者らはそれぞれ苦労していたが、署員の丁寧な指導で徐々にこつを覚え込んでいた。
竹上消防長は「救急車が到着するまでに平均6、7分かかる。この間の処置次第で患者の命が助かるかどうか決まるので、実際の場面に遭遇した時にきちんと行えるようしっかり覚えていってください」とあいさつした。 -
信濃教育会生涯学習講座
教職員に生涯学習の視点から生き方を見つめ直す機会にしてもらおうと信濃教育会生涯学習センターと上伊那教育会は10日、第3回生涯学習講座「地域文化と生涯学習窶狽ニもに創る・ともに生きる」を駒ケ根市東伊那の農林業体験宿泊施設「ふるさとの家」セミナーハウスで開いた。駒ケ根市を中心とした上伊那各地の小中学校教諭ら約70人が参加し、教育活動の実践についての発表と講演を聞いた。参加者は時折メモを取ったりしながら真剣な表情で発表に耳を傾けていた。
東伊那小学校は5年生児童を対象に今年7月に行ったふるさとの家からの通学合宿について発表した。宮脇正実教諭は「4泊5日の合宿を通じて集団生活のルールと実践的な食育教育ができた」と報告した=写真。
駒ケ根市教育委員会の生涯学習課と東伊那育成会が火山地区子ども会の活動について発表したほか、信濃教育会の牛越充会長は「生涯学習社会における学社融合」と題した講演を行った。 -
第9回駒ケ根市民ゴルフ大会
10日、第9回駒ケ根市民ゴルフ大会が信州駒ケ根カントリークラブで開かれた。107人が出場し、和やかな雰囲気の中にも真剣にスコアを競った。第1組のスタートは午前7時30分。朝のさわやかな日差しが降り注ぐ中、芝の緑が鮮やかに映えるコースに「ナイスショット!」の声が響いた。
成績上位は次の皆さん。
▽一般の部(1)米山文夫(小町屋)68・60(2)長田幸男(福岡)70・20(3)村上正吾(小町屋)71・00▽70歳以上の部(1)北村四郎(上穂町)71・20(2)中村鯉知郎(東伊那)72・60(3)小島郁男(小町屋)76・60▽レディスの部(1)宮澤幸子(町3区)71・00(2)藤生靖美(中割)72・80(3)大澤知子(町2区)73・80▽グロス(1)松本正治(町2区)74(2)宮下敏雄(中沢)75(3)松崎俊貴(小町屋)76(4)田中清治(町4区)77(5)宮澤幸子(町3区)77 -
好きになれば必ず上達する
小学校に上がる前は体が弱く、すぐに熱を出しては寝込んでいた。心配した親が体を鍛えようと近くのスイミングスクールに通わせたのが水泳との出会いだったが、何年通ってもなかなか泳げるようにならなかった。小学生になっても泳ぐのは大嫌いで、よく親の目をごまかしてスクールをサボってはしかられていた。ところが窶煤B
「4年生のころ、コーチが男の人から若くてきれいな女性に代わったんです。まだ25メートル泳げないでいた自分に『頑張って泳げるようになろうね』とやさしく言ってくれた…。たちまち泳げるようになりましたよ!」
自信がついたことで知らず知らずのうちに泳くことが好きになり、1年後には選手育成コースに入った。そして6年生の時には市の大会で優勝するまでになった。「それからは水泳に夢中で中学、高校とずっと水泳部でした。でも全国大会に行くまでにはなれませんでしたね」
大学在学中には水泳の特技を生かしてスイミングセンターでインストラクターのアルバイトをした。就職を考え始めた時「選手としての泳ぎには限界が見えていたので、それなら強い選手をつくろう窶狽ニ思ってこの仕事を選んだんです」。
1日4、5時間から長い時は7、8時間水に入っているハードな職業だが「普通の人には大変なのかもしれないけれど、昔から水に慣れているので何でもありませんね」。
◇ ◇
体が小さかったころ、コーチに「お前は太志じゃなくて『ヤセシ』だな」と言われたことがある。「冗談のつもりだったのかもしれないけど、今でも忘れない。子どもの心を傷つけるようなことは言うべきじゃないですね」自らが経験したつらい思いを味わわせたくない窶狽ニ子供たちへの言葉の掛け方や接し方には特に気を使い、コーチや従業員らにも指示して徹底させている。「スクールにくる子どもたちには、上手になることよりもとにかく水泳を好きになってもらいたいと願っています。好きになれば必ず上達するんです。このぼくがそうだったようにね」
◇ ◇
クラブの会員らでつくるチームは全国マスターズカップで2年連続総合優勝するなど強豪として知られているが「勝ち負けにはあまりこだわらずに、仲間と一緒に楽しむことを優先したいですね」。
クラブにはスイミングのほかエアロビクス、フィットネス、アスレチックの各コースもある。「水泳ばかり専門にやってきたので、エアロビクスを教えるのは最初慣れなくて大変でした。でもやってみるとこれもかなり面白い。水泳ばかりでなくいろいろなことを楽しんでもらいたいと思います。今後も元気で楽しいクラブとして、健康の喜びを発信していきたいですね」 -
JA駒ケ根支所がカーブミラー磨き
JA駒ケ根支所(倉澤公則支所長)は地域貢献活動の一環として9日朝、駒ケ根市赤穂地区の約千カ所に上るカーブミラー磨きのボランティア作業を行った。職員ら約170人が参加し、交差点に立つカーブミラーの汚れをワイパーや布で落とした=写真。
管内の赤穂地区を13地域に分け、担当する班が2、3人ずつの小グループをいくつか編成して作業開始。「これは汚れているなあ」などと話しながら一つ一つのミラーに洗剤や水を吹き掛け、ワイパーや布でごしごしとこすってこびりついた汚れをきれいに落とした。カーブミラーは近い所では約10メートルごとに設置されているため、参加者らは次から次へと忙しく歩き回っては作業を繰り返した。
通勤・通学ラッシュ前の時間帯とあって通る人もまばらな早朝の道路窶煤B目立たない作業は人知れず静かに続いた。 -
5年生が稲刈り
駒ケ根市の赤穂南小学校(白鳥彰政校長)は9日、5年生児童による稲刈り作業を行った。児童と保護者ら約150人が参加し、ぎこちない手つきでかまを使って稲を刈ったりひもで縛ったりして農業に親しんだ=写真。
学校から歩いて5分程の所にある約10アールの田んぼに集まった児童らは、かまの使い方などを教えられると待ち切れない様子で早速田んぼに入り、並んでザクザクと稲を刈り始めた。時折「腰が痛い」「暑い!」と田んぼのあちこちから声が上がるなど、児童らは昔ながらの手作業の苦労が身にしみた様子だったが、それでも友達同士励まし合いながら笑顔でかまを振るった。稲刈りは始めて窶狽ニいう児童もいたが、教諭や同級生らに教えられ、汗をふきながら懸命に作業に取り組んでいた。
刈り取った稲は約2週間乾燥させた後脱穀し、11月の収穫祭に備えて保存するという。 -
シルバー人材センター環境整備ボランティア
駒ケ根市の表玄関のイメージアップに協力しようと駒ケ根伊南広域シルバー人材センター赤穂地区委員会(堀宏委員長)は9日、駒ケ根駅前周辺の除草などの環境美化ボランティア作業を行った。会員約60人が参加し、緑地帯や道路沿いの植え込みに伸びた草を取り除くなどの作業に汗を流した。
参加者はそれぞれ草かきやかま、せん定ばさみなどを手にし「少し見ない間にえらい伸びたなあ」などと話し合いながら、夏の間に伸びた草を刈ったり植え込みの枝を切ったりしていた=写真。
同委員会は7月にも同様のボランティア作業を行っている。 -
駒ケ根高原美化清掃
夏の観光シーズンに観光客が捨てていったごみを拾い、秋を迎える高原に再び美しさを取り戻そうとボランティアらによる美化清掃が8日、駒ケ根高原一帯で行われた。十数年前から毎年行っている恒例行事。旅館、民宿、食堂、商店など地元の観光関係者らを中心に約70人が参加し、袋を片手にごみを拾い集めた。
参加者らは「意外とごみが少ないな」「マナーが向上したのならいいが、観光客が減ったとしたら喜べないぞ」などと話し合いながら、空き缶やペットボトルなどを分別しながらせっせとごみ袋に入れていた=写真。
約1時間の作業で集まったごみは軽トラック2台分。じゅうたんやガスコンロなど観光客以外の住民が捨てたと見られる粗大ごみもかなりの量に上ったことから、関係者はモラルの低下にため息をついていた。 -
赤穂高定時制生活体験発表大会
駒ケ根市の赤穂高校は8日夜、定時制生徒による05年度校内生活体験発表大会を同校で開いた。1窶・年の代表生徒8人が出場し、それぞれの思いをつづった作文を個性豊かに発表した=写真。職員・生徒らによる審査の結果、塩澤幸恵さん(1年)の『ありがとう』が最優秀賞に選ばれた。塩澤さんは25日に飯田市で行われる南信地区定時制生徒生活体験発表大会に代表として出場する。優秀賞には吉田弘次さん(2年)の『自分との戦い』が、優良賞には菊池真奈美さん(4年)の『高校生活で熱中したもの』が選ばれた。
予選会を経て各学年から2人ずつ本選に出場した8人の生徒らは保護者や同級生、教諭ら約70人を前にしてそれぞれ緊張した表情でマイクの前に立った。悩みを持つ若者らしく、親や友人との摩擦を乗り越えて自らの成長を感じた瞬間などをありのままに書きつづった作文を堂々と発表し、聴衆の大きな拍手を受けていた。 -
新エネルギービジョン策定委員会
新エネルギービジョン策定に向けて駒ケ根市は7日、第1回地域新エネルギービジョン策定委員会を市役所で開いた。学識経験者、産業関係者、団体代表者らのほか、公募に応じて参加した委員ら約20人が出席して市の担当者から趣旨の説明を受け、今後の進めなどについて検討した。互選により委員長に糸長浩司さん=日本大生物資源科学部教授、副委員長に北林友和さん=ヨウホク社長=が選出された。
同委員会は来年1月までに3回の会議を開くほか、新エネルギー導入先進地の視察などを行いながらビジョン案について提言していく。
「新エネルギー」とは、石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料ではなく、太陽光、風力、廃棄物、バイオマスなどを利用した発電や熱利用のこと。限りある化石燃料の消費軽減のほか、地球温暖化防止に向けての二酸化炭素削減効果も期待されている。 -
駒ケ根初の精神障害者共同住居「こまの杜飯坂」開所
NPO法人メンタルサポート駒の杜(松・ス澄子理事長・31人)が準備を進めてきた駒ケ根市初の精神障害者共同住居「こまの杜飯坂」がこのほど完成し7日、福祉関係者ら約70人を集めて駒ケ根市のアイパルいなんで開所式典を開いた。
松・ス理事長は「地域の方々の理解を得、250人を超える人の寄付をいただいて開所にこぎつけることができた。今後も気楽にお付き合いと支援をお願いしたい」とあいさつした。
「こまの杜飯坂」は精神に障害を持つ人が地域の一員として生活できる場をつくろうと「駒の杜」が県、市の補助を受けて準備を進めてきた共同住居。賃貸で木造2階建て、延べ床面積は約180平方メートル。入居者が暮らしやすいよう内装などに手を入れてある。定員は5人だが、3人の男女が既に生活を始めていて、10・12月にさらに2人が入居することが決まっている。 -
「ときめきランチ」が表彰報告
一人暮しのお年寄りや障害者らに手作りの弁当を12年にわたって届けてきたボランティアグループ「ときめきランチ」(松村美奈子代表、52人)が2日、県社会福祉協議会会長から功労表彰を受けたことから7日、松村代表らが駒ケ根市社会福祉協議会を訪れ、竹内正寛会長らに表彰を報告した=写真。
「ときめきランチ」は93年から毎週土曜日に手作り弁当の配食サービスを続けている。弁当を届けることにより、栄養のバランスがとれるとともに、一人暮しの寂しさを紛らせてくれる窶狽ニ喜ばれている。 -
小1女児重傷
7日午前7時40分ごろ、駒ケ根市飯坂の市道を横断していた同市下平、自営業池上攻さん(37)の長女で赤穂東小学校1年の有咲ちゃん(7つ)が、同市上穂北、派遣社員平沢葉月さん(23)が運転する乗用車にはねられた。有咲ちゃんは市内の病院に運ばれたが、あごと左足の骨を折る重傷。
現場は直線の道路で、有咲ちゃんは4年生の兄と一緒に徒歩で登校中、渋滞で停車していた自動車の列の間から道路に出たところを、反対車線を時速約30窶・0キロで走ってきた平沢さんの車にはねられた。駒ケ根署は双方の安全確認が不十分だったとみて原因を調べている。
市内では小・中学生が重傷を負う交通事故が8月だけでも3件起きていることから、同署は文書を配布して学校などに注意を呼び掛けていた。 -
大宮五十鈴神社拝殿しゅん工
駒ケ根市北割1区の大宮五十鈴神社(白鳥俊明宮司)は7日、このほど完成した新拝殿(=写真)のしゅん工式を開いた。神社総代や区長、自治組合長ら氏子の代表約120人が出席し、拝殿の無事落成を祝った。真新しい拝殿の中で白鳥宮司をはじめ神職8人が祝詞を奏上するなどして厳かに神事を執り行った。関係者は「神社の例祭(23・24日)の前に完成できてほっとしている。新しくて広くて、身も心も引き締まるようだ」と話している。
新拝殿では、例祭で小学生らによる浦安の舞が奉納される。
約100年前に建てられたという旧拝殿は老朽化が進んで屋根や壁の傷みが激しかったことから、一昨年に拝殿建設委員会を立ち上げて設計などに着手する一方、氏子らには各戸5万円の寄進金を募るなどして総工費9千万円に上る費用を集めた。 -
「食のふるさと」講演会
3月に「もてなしのまちづくり計画」を策定するなど、観光振興への取り組みを積極的に進める駒ケ根市は6日、計画策定に中心的なメンバーとしてかかわった都市計画コンサルタントの須田清隆さんを講師に招いて、講演会「大御食神社の再発見と『食のふるさと駒ケ根』の創出」を文化会館で開いた。市民ら約70人が集まり、駒ケ根の食と文化についての話に耳を傾けた。
須田さんは「駒ケ根は古くから豊かな食文化を持っていて、日本書紀にもそのような記述がある。大御食(おおみけ)神社の名もそれが由来ではないか」とした上で「古い歴史を持つ伝統の食と文化を地元住民がよく理解し、都市部に効果的にアピールしていくことが、今後の観光振興にとって大きなポイントになる」と訴えた。 -
第2回市政モニター会議
駒ケ根市は5日、第2回市政モニター会議を市役所で開いた。市長の委嘱を受けたモニター10人のうち7人が出席し、6月の第1回会議に引き続いて、市政の問題や市報のあり方などについて中原正純市長や市担当者らに提言した=写真。
冒頭、中原市長が市政に関する最近の状況についていくつか説明し、モニターらはそれぞれ意見を述べた。新中学校建設計画について「東中は生徒数の減少で来年度から1学年1学級になってしまうかしれない。片や赤穂中は県下一の大規模校。この状況を解決するため、下平に中学を建設すべきだ」「単学級には親密感が増すなどのメリットもあるし、長期的に考えるべき」などと意見を交わした。ごみの分別が他市町村に比べ厳しいといわれていることに関して「住民は反感を持ちながら従っているのでは。分別のアイデアを募集し、市報などで紹介すれば意欲的に取り組む気持ちが生まれるかもしれない」などの提言も出された。 -
夏の天体観測
親子・こどもふれあい事業9月の巻として駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は3日夜、天体観測教室「夏の星座を眺める」を同館で開いた。親子約10人が参加し、宇宙や星について学んだ。
空が暗くなるまでの間、館内で宇宙についての話を聞いた子供たちは話が終わると早速広場に飛び出し、設置した2基の天体望遠鏡を代わる代わるのぞくが「何にも見えないよ…」。あいにくの曇り空で星は一つも見えず、残念ながら観測はお預け=写真。小雨もぱらついてきたため、せっかく正確に設置した望遠鏡は早々に引き上げとなった。代わりに館内で木星に関するビデオを見ることになった参加者らは「冬の観測に期待しようよ」などと残念そうに慰め合っていた。
同館は「冬の夜空観測教室」を12月17日に開くことにしている。 -
冬眠お目覚めコンサート
ピアノの魅力を忘れてしまったお母さんや子どもたちに楽しさを思い出してもらおうと伊南子ども劇場は3日、第75回低学年例会「冬眠ピアノお目覚めコンサート」を駒ケ根市文化会館で開いた。会員の親子ら約150人が集まり、ジャズピアニスト河野康弘さんのピアノ演奏や歌を楽しんだ。
河野さんは子どもたちに「世界中の人がみんな仲良く暮らせるといいね」などとやさしく話し掛けながら『星に願いを』『ピノキオ』などの曲を披露した。「童謡の『チューリップ』はみんな知ってるね? 一緒に歌おう」と呼び掛け、ジャズ風にアレンジしたリズミックな演奏を始めると会場の親子らも手拍子を取り、体を揺らしながら楽しそうに声を合わせていた。
河野さんは1953年生まれ。高校卒業後にピアノを始めた。矢沢永吉バンドのキーボード奏者としてプロデビューし、その後ジャズピアニストに転身。現在世界各地で演奏活動をするなど活躍中。 -
クライミング講習会
駒ケ根市は3日、初心者・中級者向けクライミング講習会の第1回講座を菅の台の「森と水のアウトドア体験広場」のクライミングウォールで開いた。男女約10人が参加し、高さ15メートルの垂直の壁面に挑んだ=写真。
講師はクライミング歴25年という那須野祥一さん(49)=箕輪町=。2回セットの第1回講座はクライミングの基礎として8の字結びなど基本的なロープの結び方や、壁面を登る際のバランスのとり方、力の入れ方などを身につけた。腰にハーネス(安全ベルト)を装着し、足には専用のシューズを履いた参加者らは墜落防止のロープをパートナーに保持してもらいながら果敢に壁面に取り付いて、息を切らしながら一歩一歩と登り、道具を使わずに手と足だけで登るクライミングの楽しさを存分に味わっていた。
応用を学ぶ第2回講座は10月1日に同会場で行われる。 -
後期児童会長に小原涼君
5日、駒ケ根市の赤穂小学校児童会選挙管理委員会は2日に投票を行った後期児童会役員選挙の結果を発表した。児童会長に小原涼君、男子副会長に中村健人君、女子副会長に幸村響さんがそれぞれ決まった。
新会長の小原君は「ふれあいあふれる赤穂小」を公約に掲げ、立会演説会では「ぼくの力で学校を変えてみせます」などと力強く宣言していた。
下期の役員選挙には児童会長、男・女副会長にそれぞれ4人ずつが立候補し、8月25日窶・月1日までポスターを掲示したりクラスを訪問して演説するなどの選挙運動を繰り広げてきた。 -
駒ヶ根市、宮田村で
コイヘルペス陽性反応県農政部は6日、駒ヶ根市で8月26日に、宮田村で30日に採取した検体を調査した結果、コイヘルペスウイルス陽性が確定されたと発表した。三重県にある水産総合研究センター・養殖研究所が診断した。
駒ヶ根市、宮田村ともに個人の池で採取したマゴイ。駒ヶ根市では05年度5件目、宮田村では初めて、上伊那では合計6件、県全体では25件になる。 -
使用済みバットを再利用 駒工野球部の善意で宮田村西保育園に
安全対策を進めている宮田村西保育園は、野球のバットを防犯用に使えないかと思案。要望を受けた駒ケ根工業高校野球部が2日、快く6本の使用済みバットを同園に寄贈した。
この日は、宮内弘司主将、小椋正輝、大澤勝両副主将(いずれも3年)と山岸智昭監督の4人が同園を訪問。中村美咲子園長らに直接手渡した。
バットの寿命は1、2年ほど。山岸監督は「バットを防犯用に使いたいという申し出は初めてだったが、適度な長さで防犯に有効かも」と話した。
村内の保育園は「さすまた」と呼ばれる棒状の防犯撃退グッズを、村民の寄贈により本年度導入。しかし、数に限りがあることから、同保育園はバットを使えないかと考えた。
ある保育士の息子が同校野球部OBだった関係から、今回の古バット再利用が決定。6本は各教室に置き、万が一の時に備える。
「備えてあるだけで気分的に違う」と中村園長や保育士は感謝していた。 -
9月定例会開会
駒ケ根市議会9月定例会は2日、開会した。人事1▽専決処分1▽報告1▽条例改正8▽04年度決算13▽05年度補正予算2▽事件3窶狽フ計29議案の上程、提案説明、質疑を行い、総務文教、建設経済、厚生の各常任委員会に付託した。議案は最終日・27日の本会議で委員長報告、質疑、討論を経て採決される。主な議案は▽公の施設の指定管理者の指定手続等に関する条例の一部改正案▽04年度一般・特別会計決算▽05年度一般・特別会計補正予算▽大曽倉A・C地区の土地取得窶狽ネど。
04年度一般会計・特別会計の決算は歳入233億4431万円(対前年度比4・9%減)歳出230億3884万円(同4・8%減)差引3億547万円(同11・2%減)の黒字。
任期満了に伴う市教育委員会委員の任命について議会は現教育長の中原稲雄氏(69)=駒ケ根市赤穂北割2区=の再任に同意した。3期目の任期は10月1日から4年間。
会期中の日程は次の通り。
▽3窶・2日=休会▽13・14日=本会議(一般質問)▽15・16日=付託議案審査(総務文教・建設経済委員会)▽17窶・9日=休会▽20・21日=付託議案審査(建設経済・厚生委員会)▽22窶・6日=休会▽27日=本会議(委員長報告、質疑、討論、採決、閉会) -
大地震発生を想定した防災訓練
防災の日の1日、天竜川上流河川事務所(三上幸三所長)と警察、消防、関係自治体らでつくる天竜川災害情報協議会は、大地震の発生を想定した防災訓練を駒ケ根市の同事務所隣接地で実施した。駒ケ根市、駒ケ根警察署、伊南行政組合北消防署などから約20人が参加し、衛星回線を使った通信訓練などを行ったほか、同事務所が備えている排水ポンプ車、照明車などの災害対策用車両の機能について説明を聞いた。
午前9時30分、駒ケ根市周辺で震度6弱の地震が発生、電気・電話が不通となって天竜川東岸と西岸の通信が途絶した窶狽ニの想定で、同市の中沢支所と同事務所とを衛星通信回線で結んで災害状況などを報告する訓練が行われた。同事務所には災害対策本部車、衛星通信車などが待機し、中沢支所と画像と音声で連絡を取り合った=写真。
参加者らは初めて見る災害対策設備の機能に感心しながら、担当者の説明を熱心に聞いていた。 -
中沢小学校水泳記録会
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は2日、水泳記録会を同校プールで開いた。天候不順のため予定日を2回順延し、この日もだめなら今年は中止窶狽ニされていただけに児童らにとっては待ちに待った晴れの舞台。真夏のような日差しが照りつける泳ぎには絶好のコンディションの下、児童らは張り切ってそれぞれの種目に出場し、プールサイドで応援する児童や訪れた保護者らの大きな声援を受けながら、水しぶきを上げて懸命の泳ぎを見せていた=写真。
詰めかけた保護者らはカメラやビデオカメラで子どもの力泳を撮影したり「頑張れ」「もう少しだ」などと励ましの声援を送った。先頭から大きく離され、最後尾になっても頑張って最後まで泳ぎ切った児童に対してはひときわ大きな拍手が送られていた。 -
日本画・掛軸大処分市
駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店は半期に一度の「日本画・掛軸大処分市」を2階ニシザワギャラリーで6日まで開いている。郷土作家を中心に中央画壇の人気作家の作品約80点を展示即売中。主な出展作家は池上秀畝、中村不折らのほか武者小路実篤、棟方志功、池田満寿夫窶狽ネど。価格は2万1千円窶・99万円。
問い合わせは同店(TEL82・2111)へ。 -
中沢小地震防災訓練
防災の日の1日、駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は大地震発生に備えた防災訓練を行なった。「地震発生。頭を保護し、上履きのままで校庭に避難しなさい」と校内放送が流れると、全校の児童らは頭に防災ずきんをかぶり、無言のまま素早く整然と避難を終えた。
校庭に集合した児童らの前で、担任らの人員報告を受けた酒井照明教頭が北原校長に「児童全員避難完了」と報告し、訓練を終了した。
校庭から視聴覚室に移動した児童らは、県が制作した防災ビデオを見て地震への備えや地震発生時の対応などについて学んだ。
北原校長は「静かに早く避難ができた。実際に地震が起きた時にもこういう落ち着いた行動をとってほしい。今日は家に帰ったら地震について家族で話し合ってください」と話した。 -
第60回国体ビーチバレー出場
県大会、北信越大会を見事に勝ち抜き、第60回国民体育大会のビーチバレー競技(9月10日窶・2日、岡山県)への出場を決めた。
全国制覇を何度も成し遂げたことで有名な岡谷工業高校バレー部の出身。アタッカーとして活躍したが「残念ながら在籍時は全国優勝はできず、3位が最高でした」。
大学に進んでもバレーは続けた。ビーチバレーとの出会いはバレー部の先輩に誘われたことから。だが競技として真剣に取り組んだわけではなく、あくまで練習の合間の遊びとして楽しむレベルだった。
砂浜でのお遊びのように思われているビーチバレーだが、実は想像以上に体力と精神力が要求されるハードなスポーツだ。ルールもインドアのバレーより厳しい。特にオーバーハンドパス。未経験者のパスはすべてがダブルコンタクト(ドリブル)の反則になってしまうほどだ。
◇ ◇
今年の国体には何としても出場したいと決意し、この春、知人の紹介で岡工の後輩とペアを組んだ。「周囲からも出場を期待されていたのでプレッシャーは大変でした」わずかな時間も惜しんで練習に打ち込み、合間には筋力トレーニングに取り組んだ。
ビーチバレーのメンバーは2人だけ。普通のバレーのようにアタッカーとしてスパイクを打つだけ窶狽ニいうわけにはいかない。交代選手も認められないため、どちらかが具合が悪くなったりけがでもすればそれでおしまいだ。「レシーブは昔からあまりやる必要がなかったので、どっちかというと得意じゃなくて…。でもそんなこと言っていられない。2人のうちのどちらかが弱いと見れば、相手は徹底的に狙ってくるんです」北信越大会の最終戦では集中攻撃を浴びてギリギリまで体力を消耗し、炎天下だったせいもあって熱中症に陥ってしまう。「頭はボーッとするし、体は動かないしで本当に苦しかった」
◇ ◇
ビーチバレーの一番の難しさは足場が悪いこと。開催地によってそれぞれまったく違う砂の質で疲れ方も変わってくる。さらに屋外でプレーするため風の影響も大きく、気温や天候によっても試合の流れは左右される。「とにかくインドアのバレーとはまったく勝手が違う。でも競技としての厳しさとは別に、BGMを流したり、コメンテーターが試合の実況を放送したりして雰囲気を盛り上げるから観客は楽しいでしょうね。試合やってる方はそれどころじゃないけど」
「目標は優勝…と言いたいところだけど、国体にはプロ級の選手も出場してくるのでちょっと無理。でも精いっぱい頑張ります」
(白鳥文男) -
駒工の存続を求める伊南地区決起集会
県教育委員会が6月、駒ケ根工業高校を赤穂高校に統合するなどとした高校再編整備候補案を公表したことを受け、伊南4市町村と各教育委員会、議会、小中学校PTA、駒工同窓会らでつくる「駒ケ根工業高校を育てる会」は31日「駒工の存続を求める伊南地区決起集会」を駒ケ根市文化会館で開いた。呼び掛けに応じた市民ら約200人が集まって意見を交わし、県教委に対して再編案の白紙撤回を強く求めることなどを柱とする集会宣言を採択した。
参加者からは「県教委は地域の状況をまったく考えていない。一刻も早く再編案の白紙撤回を」「製造品出荷額が県下10地区で2位という上伊那の物づくりを支えてきた工業高校をなくしてしまうわけにはいかない」「第3通学区推進委員の14人中6人が諏訪地区というのは不公平だ。到底納得できない」など、統合は絶対反対とする意見が相次いだ。
駒ケ根工業高校は1942年、赤穂農商学校福岡農場として発足、61年に工業課程が新設され、64年に赤穂高から分離独立した。現在は機械、電気、情報技術の3科に計約330人の生徒が学ぶ。卒業生の進路はこの10年間進学と就職はほぼ半数ずつで推移し、就職先の大半は地元の製造企業。