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駒ケ根市の中割経塚線 飯田線アンダーパス工事着工へ
伊南バイパスと交わって東西に走る駒ケ根市の幹線道路、中割経塚線の整備で、JR飯田線の線路をくぐる立体交差化の工事が始まる。工事期間中は飯田線と並行して西側を走る市道桜木町線のうち約50メートルが通行止めとなるが、工事が終了するのは09年の5、6月ごろの予定。市担当者は、市民には大変な長期間にわたって迷惑をかけるがどうか理解と協力をお願いしたい竏窒ニして周辺道路への迂回を呼び掛けている。
同線は市役所に隣接する市営グラウンドと市武道館の間を通り、国道153号線に接続する計画。スムーズな道路交通確保のため、線路の下をくぐるアンダーパス方式を採用した。この部分の事業費は約7億8千万円。国道153号線に接続し、全線が供用できるのは09年度中の予定。 -
声楽家サマーコンサート
首都圏を本拠に欧州などで活躍する夫婦のテノール歌手宗孝夫さんとメゾ・ソプラノ歌手吉村泉さんのコンサートが28日、駒ケ根市の駒ケ根高原美術館で開かれた。2人が指導する神奈川県川崎市の合唱団のメンバーなどが中心となって、毎年会場を代えながら夏の時期に2人によるコンサートを開いている。遠路はるばる訪れた合唱団員など約80人のほか、駒ケ根市周辺の人たちも多く訪れ、伸びのあるつややかな歌声を存分に楽しんだ。
2人はオペラのアリアや外国民謡、黒人霊歌や日本の伝統曲などを次々に熱唱=写真。合間には楽しいトークも交え、聴衆と一体になったステージを展開した。 -
【ピアニスト 松島さおりさん】
駒ケ根ロータリークラブの国際奨学生として、8月末から1年間イタリアに派遣される。
「ミラノのベルディ音楽院で勉強し、本場のクラシックピアノの表現を深めてきたい。外国の人たちと互いの文化を紹介しながら心の交流もできたらいいなと思っています」
食事や習慣など、生活スタイルの違いや言葉の不安はあるが「とても楽しみだし、とにかく本場でじっくり勉強できることがうれしい。1年後に帰ってきた時には、ピアノはもちろん、人間的にも少しは進歩していたらいいな」
◇ ◇
ピアノは4歳から始めた。駒ケ根市内の三沢ミュージックスクールで基礎を学び、武蔵野音大ピアノ科に進学。さらに大学院で2年間、技術と感性を磨いた。
「大学に入る時に、将来はピアニストを目指そうと決めていました。音楽が大好きだったし、ずっとピアノを弾いていたかったから」
大学院1年生、22歳の時、教授の勧めがあり、ギリシャで開かれたピアノ・コンクールに出場した。初の海外コンクール挑戦にもかかわらず、培った実力を存分に発揮して2位を獲得(1位は該当者なし)。
満足のいく結果が出たことで自らの演奏に自信を持つことができたが、それ以上の大きな収穫があった。
「ずっと国内で演奏してきて初めて海外のピアニストたちの音楽を肌で感じ、日本人の演奏とは違う竏窒ニ思い知らされました。演奏者の『こう弾きたい』という気持ちがピアノから強く伝わってくるんです。それに比べて自分の演奏はおとなしい。教えられた通りに弾いてきたけれど、もっと自分を出していいんだ竏窒ニ気がついたんです。音楽はシャイ(内気)では駄目だなって」
特にイタリア人の明るい表現が印象的だった。彼らの国の文化や生活が音楽性に影響を与えていることがひしひしと感じられた。
審査員の評価も日本とは少し違うと感じた。
「間違えずにきちんと弾くことより、どういう演奏をするかが重要。少しぐらいのミスは恐れず、自分の考えをしっかりと出すことが大切なんです」
◇ ◇
帰国後、周囲に「演奏が変わった」と言われるようになった。
「表現がオープンになったねって。それまでも『心を開いて演奏して』とよく言われていたけれど、自分ではそうしているつもりだった。でもできていなかったんですね。海外での体験を通してそれが初めて分かりました」
海外で得たことの大きさが忘れられず、その後も欧州での勉強の機会を模索した。自分で情報を集めて有名な先生を探し、講習を探し当てて1年後に再び渡欧。ミラノの音楽院の教授にテクニックや表現をじかに学び、翌年も同じ教授の下でさらに研さんを積んだ。
◇ ◇
海外の若い演奏家に比べ、日本は恵まれていると感じている。
「向こうではみんなお金がないのにすごく頑張っている。グランドピアノなんか持っている人は少なくて、ほとんどがアップライトで練習している。私も彼らに交じって学ぶ中で、負けないように一生懸命頑張ってきます」
(白鳥文男) -
中沢小水泳記録会
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は28日、水泳の記録会(高学年)と発表会(低学年)を開いた。今にも降り出しそうな肌寒い曇天の下、児童らは教職員や訪れた保護者らの前で精いっぱいの泳ぎを見せた。
記録会には3縲・年生が自由形と平泳ぎの25メートル、50メートル、100メートルに入り交じって出場。それぞれの限界に挑戦した。児童らは1人ずつ名前を呼ばれると緊張した表情で位置につき、号砲とともに一斉にスタート。プールサイドで見守る児童らから「頑張れ」「もう少しだ」などと大きな声援が飛ぶ中、水しぶきを上げて懸命に泳いだ=写真。次々にゴールした児童らは体力を使い果たして一様に疲れ切った様子だったが、泳ぎ切った達成感で口元にはそれぞれ満足そうな笑みが浮かんでいた。 -
駒ケ根市議会9月定例会日程
駒ケ根市議会は9月定例会を9月4日縲・8日の25日間の日程で開く。提案される議案は市教育委員任命など人事2、報告2、条例5、06年度一般会計決算など決算13、07年度一般会計補正予算など補正予算3、事件1の計26件。決算審議は今回初めて常任委員会ではなく、議員全員が参加しての決算特別委員会で行う。
07年度一般会計補正予算案は歳入歳出それぞれに1億3100万円を追加し、総額144億9700万円とするもの。新春日街道をはじめとする道路改良などに3320万円、昭和伊南総合病院への繰り出し金として1700万円を計上している。
日程は次の通り。
▽4日=本会議(提案説明、質疑、委員会付託など)、全員協議会▽13・14日=本会議(一般質問)▽18縲・0日=決算特別委員会▽21・25日=委員会▽28日=本会議(採決) -
中原市長 市長選は「熟慮中」
任期満了(08年1月28日)に伴う駒ケ根市長選への出馬について中原正純市長は「選挙日程も決まったので意識し始めている」と述べた上で「現在熟慮中。後援会とも相談し、会見で態度を表明したい。(発表の)時期はもう少し先になると思う」として、6期目を目指して立候補する可能性にも含みを持たせた。28日の記者会見で明らかにした。
選挙日程は告示が1月13日、投票は同20日に決定している。立候補手続き説明会は今年12月中旬に、立候補届け出書類の事前審査は1月上旬に行う予定。 -
駒ケ根市06年度決算
駒ケ根市は28日、06年度普通会計の決算を発表した。歳入は141億6400万円で対前年度比5・4%減、歳出は138億8300万円で同5・7%減。繰越明許費などを差し引いた実質収支は2億6200万円の黒字となった。実質単年度収支は1億2800万円の黒字。
歳入の約30%を占める市税は47億6300万円で対前年度比3億1200万円(7・0%)増。歳出では普通建設事業費が19億9100万円で、対前年度比6億9100万円(25・8%)の大幅減となった。南田市場土地区画整理事業が終息に向かったことなどによる。ふるさとづくり基金からの取り崩し額は当初予算で4億円を見込んでいたが、1億2千万円にとどまった。
借金返済に充てる公債費の割合を示す指標の実質公債費比率は昨年度(17・5%)より0・7ポイント上昇して18・2%となった。18%を超えると地方債の発行は知事の許可が必要となるが、市担当者は「上昇は算定方法が変わったためで、全国的な傾向。従来の計算方法であれば17・4%となる」と説明。財政状態が悪化したわけではないと強調している。 -
駒ケ根市地震総合防災訓練
駒ケ根市は26日、大地震を想定した総合防災訓練を市内各自主防災会などを中心に一斉に行った。一昨年まで市の対策本部が一括して市内全域の情報に対応していたのに対し、昨年からは小学校通学区を単位に市内5カ所に現地対策本部の役割を持たせた避難者支援拠点を設置して、情報処理や指示などの対応に当たっている。
メーン会場の東伊那小学校グラウンドでは、消火器やバケツリレーでの初期消火訓練、救助・救出訓練のほか、てんぷら油火災消火、水道復旧・飲料水確保、煙体通過体験などの各種訓練が行われた。訪れた多くの市民が参加し、いつ起こるか分からない災害に対する心構えを新たにしていた。
各自治会などでは早朝から消火器や消火栓などの使用方法について消防団員らが説明したり実演して見せたりした。 -
ビーチバレー・ゼビオカップ
ビーチバレーの「2007ゼビオカップ」(県ビーチバレー連盟主催)が26日、駒ケ根市の「森と水のアウトドア体験広場」内のサンドグラウンドで開かれた。県内各地から20チームが出場し、予選リーグと決勝トーナメントを行った。
ビーチバレーは正式ルールでは2人制だが、初心者にもその魅力を知ってもらおうと今大会では男女混合の4人制も併せて開催した。出場者は砂の上でのプレーに悪戦苦闘しながらも、青空の下で開放的なバレーの楽しさを存分に味わっていた=写真。
大会は7月15日に開催の予定だったが、台風の影響で順延となっていた。 -
油絵と人形展
駒ケ根市に住む義理の姉妹が制作した油絵と人形を展示する「趣味の油絵とプチ・ドール展」が駒ケ根高原大沼湖畔の「森のギャラリーKomorebi(こもれび)」で9月3日まで開かれている。美しい山や家並みなどを透明感のある明るい筆致で描いた油絵10点、スケッチ1点と、娘や夫などをモデルに制作した愛らしい人形13体が展示されている=写真。
作者は油絵が同市上穂町の寺沢道子さん、人形が北割一区の槙平ちか子さん。2人は10年ほど前からそれぞれ趣味で作品を制作してきた。2人での作品展は今回が初めて。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時。問い合わせは喫茶エーデルワイス(TEL83・3900)へ。 -
駒ケ根JCと宮田村商工会青年部親ぼく野球
駒ケ根青年会議所(北原和明理事長)と宮田村商工会青年部(小田切等部長)は26日、初の親ぼく野球大会を宮田村の宮田球場で開いた=写真。同じ地域でそれぞれまちづくりに取り組んでいるにもかかわらず、これまで目立った交流がなかったことから、今後の親ぼくを深めるきっかけにしようと初めて行った。
試合は申し合わせにより、互いのトップである理事長と部長が先発投手を務めた。両チームとも血気盛んな若いメンバーがそろっているとあって試合は乱打戦となったが、最後は8竏・で宮田村商工会青年部が制した。
試合後は宮田村の飲食店で懇親会。互いのプレーぶりをさかなに酒を酌み交わし、まちづくり談義にも花を咲かせた。 -
【記者室】昭和伊南病院産科休診の危機
昭和伊南総合病院は信州大から派遣されている医師の引き揚げにより、来年3月で産婦人科が休診する危機に直面している。市内には産科医院もない。年間500件の出産をどうするのか、早急な対応が望まれる▼原因は産科医師の絶対数不足というごく単純なものだけに、かえって解決が難しい。信州大は「引き揚げは決定済み」として取り付く島もないが、大学病院も医師不足だから竏窒ナ済む問題ではない▼深刻化する一方の医師不足を受けて、政府は大学医学部の定員増を来年度から10年間に限って認める方針だ。最大2450人の増員ができるというが、医師は現在全国で27万人。1%に満たない増加でどうしようというのか。焼け石(医師)に水とはこのことだ。(白鳥文男)
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駒ケ根市の高齢男性交通事故
27日午後3時55分ごろ、駒ケ根市赤穂原垣外の無職吉沢正実さん(90)が自宅近くの市道の歩道でミニバイクを運転中、転倒した。市内の病院に運ばれたが脳こうそくで意識不明の状態。ヘルメットは装着していた。
駒ケ根署は事故の原因を調べているが、病状が事故によるものかどうかは不明。吉沢さんは同日午後、自宅で転倒して頭を打ち、病院に向かう途中だったらしい。 -
駒ケ根市ふれあい広場ポスター展
9月2日に開かれる駒ケ根市の第23回ふれあい広場をアピールするポスターの応募作品が市役所ロビーで展示されている=写真。作品は小学2年生縲恍・w2年生の34点。広場のテーマである「思いやりのある 共に生きる 心豊かなまちを」の趣旨に沿った優しさあふれるポスターの数々に、訪れた市民らは思わず足を止めて見入っている。
展示作品はふれあい広場開催当日には会場の文化会館小ホールに展示される。 -
こまがね天竜ふるさとまつり
第19回こまがね天竜ふるさとまつりが25日、駒ケ根市のおもしろかっぱ館周辺のおまつり広場で開かれた。呼び物の「かっぱのいかだ下り大会」には15チームが趣向を凝らしたいかだで出場。川岸や橋の上に陣取った見物人が声援を送る中、それぞれ巧みなさおさばきで自在にいかだを操り、水面を渡る風を受けながらのんびりと天竜川を下った=写真。中には浅瀬に乗り上げたまま動けなくなってしまういかだもあり、見物たちの笑いを誘っていた。
多くの屋台が軒を並べた広場と周辺の会場では、演芸大会、もちつき大会やスイカ割り、金魚すくいのほか、マスのつかみ取り大会などが行われ、訪れた家族連れなどの歓声が一日中絶えなかった。
日中は強い日差しが容赦なく照りつけて真夏を思わせる陽気となったが、日が落ちて色とりどりの花火が夜空を華やかに彩るころになると涼しい風が川面を渡り、虫の鳴き声もあちこちから聞こえてくるなど、かすかに秋の気配が漂っていた。 -
かんてんぱぱホールでホームクラブ御子柴教室のニットソーイング展
駒ヶ根市のホームクラブ御子柴教室(御子柴直美代表)による作品展「お気に入りの一着」展が26日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。ニット生地で作った夏の洋服を中心とした作品約120点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
御子柴さんの教室受講者による作品展は2回目。前回は冬の装いを中心とした作品展だったため、今回は季節を変えて開催することにした。
御子柴さんの教室では「普段着をおしゃれに」をコンセプトとした作品づくりを展開しているが、今回は染色やステンシルなどとのアレンジを加えた作品も多く、受講者それぞれのオリジナルの一着が会場に並んでいる。
御子柴さんは「今は洋裁をされる機会も少なくなってしまったが、初めての人でも気軽にできるため、楽しさにはまる人も多い。少しでも興味がある人は、ぜひやってみてほしい」と話していた。
入場無料。午前9時半縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。
また、会期中は随時ニットソーイングの体験教室も行っている(半袖Tシャツ1枚で1050円)。 -
伊南行政組合決算
伊南行政組合議会は23日、第4回定例会を開き、条例改正1、06年度決算2、07年度一般会計補正予算2の計5議案を原案通り可決、認定して閉会した。
昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)の06年度決算は総収益54億5670万円、総費用59億2500万円で、純損失はこの17年間で最大の4億6830万円となった。医業収益は外来、入院とも前年度に比べ微増だったが、収支を改善するまでには至らなかった。医業外収益は救急救命センター運営費補助金が廃止されたことなどにより、対前年度比8260万円(17%)の大幅減となった。
同病院は90年度から11期連続で赤字を計上し、01年度のみ黒字となったものの、02年度から再び5期連続の赤字経営を続けている。05年度末には資本剰余金を取り崩し、それまでの累積欠損金39億8千万円を解消する措置を取っている。
伊南行政組合の06年度一般会計決算は、歳入が18億8470万円で対前年度比2億1640万円(13%)増、歳出は17億8730万円で、同1億7720万円(11%)増。実質収支は9750万円の黒字となった。 -
中原市長高齢者学級で講演
駒ケ根市の中原正純市長は24日、赤穂公民館主催の高齢者学級の第5回定例会で講演した=写真。
5期目の任期が来年1月28日に満了となる中原市長は「市長として残された任期はわずかだが、最後まで誠心誠意務めたい」と述べるにとどまり、1月20日に行われることが決まっている市長選については特に言及しなかった。
伊那中央行政組合の小坂樫男組合長が昭和伊南総合病院の救急救命センター指定を伊那中央病院に変更してもらわなければ連携協力はできないなどと発言したとされる問題について中原市長は「本意ではないと思う。公の席で言ったことではないのでは」とした上で「指定の返上はするはずも、するつもりもなく、今後ともしっかり守っていきたい」と述べた。 -
伊南福祉会決算
伊南4市町村でつくる社会福祉法人伊南福祉会(理事長・中原正純駒ケ根市長)の06年度決算が23日の伊南行政組合議会全員協議会で報告された。全体の収支は2億1670万円の黒字で、繰越金は5億1080万円となった。
昨年12月に新築、移転した特別養護老人ホーム観成園は2億3800万円の黒字、救護施設順天寮は360万円の赤字だった。
老人保健施設フラワーハイツは3億1320万円の黒字、伊南訪問看護ステーションは870万円の黒字だった。 -
昭和伊南病院と伊那中央病院の連携今後も
伊那中央病院を運営する伊那中央行政組合の小坂樫男組合長(伊那市長)が22日に、昭和伊南総合病院の救急救命センター指定が伊那中央病院に変更されなければ今後協調していくことはできない竏窒ネどと発言したと一部で報道された問題について伊南行政組合の中原正純組合長(駒ケ根市長)は23日の議会定例会で「公の席での発言ではないと思う。本意は違うのではないか。信じられないし、あり得ない」と述べた上で「救急救命センターの返上は考えていない」とあらためて強調。両病院を中心とした連携体制はこれまで話し合ってきた通り進めていきたいとする考えを示した。馬場宣子議員(駒ケ根市)の質問に答えた。
昭和伊南病院の産婦人科に派遣されている信州大の医師2人が来年3月で引き揚げることにより、以降の同科常勤医師がゼロとなる問題について中原組合長は「助産師が分娩を行う院内産院の開設を検討しているが、現段階では来年4月の開院は大変厳しい状況にある」と述べた。引き続き県や信州大とともに解決に向けて検討を進めたいとした上で、住民の不安に対応するため「産科についての専門窓口を新たに病院内に設置し、市民の相談に乗れる体制をつくりたい」とする考えを明らかにした。
院内産院の見通しについて同病院の千葉茂俊院長は「医師がいないとリスクに対応できない。何かあった場合に伊那中央病院に医師の応援を要請するとしても5分、10分を争う時に30分もかかっていては難しい」とした上で「引き続き医師確保、伊那中央との連携、地域の医師を嘱託とするなどの方法を検討し、努力を続けていく」と述べるにとどまった。 -
駒ケ根市東中でジャガイモ収穫
駒ケ根市の東中学校(小木曽伸一校長)で23日、毎年恒例のジャガイモ収穫が全校生徒の手で行われた。生徒らは学校の敷地内にあるイモ畑でクワやスコップ、移植こてなどを振るい、土の中のイモを次々に掘り出した=写真。大きなイモを掘り当てた生徒は歓声を上げて喜んでいた。前夜から断続的に強い雨が降り、この日に収穫ができるか心配されたほどだったが、生徒らは「雨で土が軟らかくなっていて楽。掘りやすい」と・ス恵みの雨・スに感謝しきりだった。
イモは収穫後、早速調理室でふかしてじゃがバターに。生徒らは各教室でとりたての新鮮なイモに舌鼓を打った。収穫したイモは給食の食材とするほか、市のふれあい広場などで販売することにしている。
種イモは5月初旬に生徒らが植え付けた。当初7月に収穫する予定だったが、生育状況などから夏休み明けの収穫となった。 -
07年度電話応対コンクール伊那・駒ヶ根地区大会が開催
電話応対のスキルを競う「07年度電話応対コンクール伊那・駒ヶ根地区大会」(日本電信電話ユーザー協会主催)が22日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールであった。伊那、駒ヶ根地区にある9事業所から27人が出場。的確かつ迅速な応対で模擬応対者からのクレームを処理したトヨタUグループの有賀加奈子さん(22)=伊那市西春近=が、優勝した。
同大会は電話応対のレベル向上などを目的として毎年開催している。今年の競技内容は昨年に続いて「クレーム処理」を想定。各選手は制限時間3分の中で模擬対応者と電話で応対し、それを審査員が声の大きさ、手際、丁寧な応対、好感度などいくつかのポイントで総合的に採点する。
今年は伊那市役所からも4人が出場し、一人が準優勝となる好成績を納めた。
優勝した有賀さんは「クレーム対応となると相手の気持ちを考えて応対しなければならないし、相手の顔も見えないので難しかった。相手の気持ちを逆なですることは絶対にないように心がけた。信越では優勝目指して頑張りたい」と話していた。
上位3人は10月に長野市で開く信越大会に出場する。
入賞者は次のみなさん。
◇優勝=有賀加奈子(トヨタUグループ)
◇準優勝=宮下威暁(伊那市役所)
◇第3位=宮井美保子(伊那食品工業)
◇優良賞=春日志穂(ルビコン)角剛彦(トヨタUグループ)林まゆみ(八十二銀行伊那支店) -
切石浄水場更新へ
駒ケ根市内に水道水を供給している北割一区の切石浄水場=写真=は全面更新に向けて10月にも工事が始まる。
同浄水場は1964年に1系列(一日当たり処理能力3100立方メートル)が完成、72年に第2系列(同5100立方メートル)が増設されたが、それぞれ43年、35年が経過して老朽化が進んできたほか、耐震性も十分でない上、手動制御で急激な水質変化に対応できない竏窒ネどの問題があることから、水道課は2年前から改修を含め、施設の更新について検討を重ねてきた。比較したほかの方式に比べ、より安全で安定した給水が可能という「膜ろ過方式」を新たに採用する。処理能力は現在と同じ一日当たり8200立方メートル。
工事は第1系列を解体後、同地に新規設備施設を建設。第2系列はその間稼動を続け、09年7月の設備完成、運用開始を待って解体する。完了は09年度内の予定。事業費は解体費を含め約16億円で、財源は一般会計からの繰り入れは行わず、国庫補助金、起債、料金収入を充てる方針。水道料金は完成翌年度から2段階に分けて数%程度の値上げが必要という。 -
花ろまん22駒ケ根市地区社協の「ふれあい花壇」
猛暑、炎暑、酷暑と語彙(ごい)を総動員しても、表現しきれないほど、暑い夏もようやく峠を越えた。駒ケ根市内72カ所の地区社協の「ふれあい花壇」の花たちも少しずつ元気を取り戻してきた。国交省の緑愛護表彰を受賞した「看護大学ふれあい花壇」をはじめ、土づくりから花づくりを進める「町三区花壇」。多彩な花で利用者の目を楽しませるフラワーハイツの「アルプス花壇」など、規模もデザインも様々、72通りの花壇美を形成している。今回はふれあい花壇のウォッチング。紙上で紹介する花壇は、花壇コンクールの各賞とは無関係に選んだ(大口国江)
##(中見出し)
花壇はふれあい広場の精神の具現化
「ふれあい花壇」は「障害を持つ人も持たない人も、共に支えあう心豊かに生きるまちを目指す」という「ふれあい広場」の精神を踏まえ、「協力して花を育てることで、地域のふれあいと支え合いを育み、花いっぱいのまちづくりにつなげよう」と、91年、地区社協の活動の一環として始まった。
初年度は14カ所でスタート。93年には24カ所に、94年、地区社協が16行政区中13地区で結成されると、花壇も43カ所に急増。96年、全地区で地区社協が結成、花壇も次々と増設され、現在は72カ所になった。花苗4万本余のうち、1万7千本は自主育苗と、市民からの寄付で賄えるようになった。
市社協の片桐美登さんは「今夏は日照りが続いたが、地域のみなさんが頑張って水やりをしていただき、良い花を咲かせている」。関口須美子さんは「大規模な花壇ばかりでなく、路傍の小さな花壇も心を和ませ、地域の輪をつないでいる」と話していた。 -
駒ケ根市内2小学校で始業式
駒ケ根市内の5小学校のうち赤穂と赤穂東の2小学校で21日、2学期の始業式が行われた。赤穂小学校(高野普校長)では2、4、6年生の代表児童らが全校児童を前に2学期に向けての決意を述べるなどして、気持ちも新たに新学期のスタートを切った。児童らは「一日も休まないで学校に来たい」、「運動会のかけっこで1位になりたい」、「漢字を練習してたくさんおぼえたい」などとそれぞれの目標を発表した=写真。
高野校長は児童らに「七転び八起き」の言葉を示し「人間は誰でも間違ったり失敗したりするが、くじけずに頑張ってほしい。2学期もいろいろなことに挑戦し、1回でできなくても何度でも挑戦しよう」と呼び掛けた。
残る3小学校と東中は22日に始業式を行う。赤穂中は年間2学期制を採用しているため、夏休み明けに始業式は行わない。 -
西駒郷協力会総会
知的障害者総合援護施設長野県西駒郷(吉江速人所長)に協力する事業所などでつくる西駒郷協力会(会長・中原正純駒ケ根市長)は20日、07年度総会を駒ケ根市のグリーンホテルで開いた=写真。会員と西駒郷職員など約20人が出席。新たに建設中の新居住棟「さくら寮」の概要と建設工事の状況などについて報告を聞いたほか、06年度事業・決算報告、07年度事業計画・予算案を承認した。
さくら寮は西駒郷の施設が老朽化していることなどから利用者の居住環境向上を図ろうと昨年8月に着工した。木造平屋建て、述べ床面積約2800平方メートルで、全室個室。定員は60人。にしこま祭が開かれる10月13日にしゅん工式を行う。 -
ジュビロ磐田観戦ツアー参加者募集
駒ケ根市と磐田市の友好都市提携40周年を記念するイベントの第2弾としてジュビロ磐田早太郎応援団(橋本英雄会長)は、サッカーJリーグ・ジュビロ磐田の公式戦(9月29日、磐田市・ヤマハスタジアム、対ガンバ大阪戦)の観戦ツアーを企画。参加者を募集している。当日は「信州駒ケ根の日」で、記念イベントとして駒ケ根市の子どもたちが出場する前座試合や、両市の市民による試合前のセレモニーなども行われる。
参加費は観戦チケットB指定席、スタジアム弁当、バス代込みで1人8千円。募集人員は100人。駒ケ根市役所を午前8時15分に出発し、午後3時キックオフの試合を観戦して午後5時30分に磐田市発。午後7時50分ごろ帰着の計画。
問い合わせ、申し込みは南信ツーリストサービス(TEL73・6655)へ。 -
【記者室】食中毒を防ぐには
全国の食中毒発生のピークは、年によって違うが7、8月が多い。気温と湿度が高い環境が細菌の増殖に適しているというから、この暑さが続く間はくれぐれもご用心を▼伊那保健所に管内の食中毒発生件数を尋ねてみたところ意外なほどに少なく、05年度3件、06年度は1件竏窒ニいう回答だった。ほっとひと安心したものの、よく考えてみると一般の家庭で食中毒が起きた場合、よほど重い症状でなければ届け出はしないから、実際にはもっと多くの発生があると想像できる▼一方で食品の偽装表示なども相次いで発覚しているが、これも氷山のほんの小さな一角に違いない。消費者の立場から偽装を見破るのはまず不可能。頼るべきは自身の五感だけなのかもしれない。(白鳥文男)
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・ス虫瞰図・ス作品展示
駒ケ根市の駒ケ根高原美術館が今月7日に開いた「小さな虫から命を学ぼう竏猪lたちの虫瞰図」に参加した駒ケ根市、伊那市の小中学生38人がワークショップで制作した絵画の作品展が9月9日まで同館で展示されている。色とりどりの個性豊かな作品40点が並び、訪れた人たちは小中学生ならではの自由な発想に感心しながら眺めている。
ワークショップは虫の視点から見た世界を表現する試みで、野外観察に出て感じ取ったモチーフやアイデアを絵画で表現した。 -
【画家 ノブ・サチさん】
・ス夢の世界をのぞいてごらん みんなともだち み縲怩ネしあわせ・ス…。願いをこめて地球、子どもたち、希望をテーマに夢の世界を描く。「美しく平和な地球の素晴らしさを子どもたちに伝えたい、少しでもその役に立てたらという思いで楽しく描いています」
心を癒すような温かみのある作風が会社のイメージアップにつながると、作品は大手企業のカレンダーなどにも続々と採用されている。
「動物も植物も人間も同じ生き物。だからこそ、みんながいつまでも共存できる素敵な地球でいてほしい」
◇ ◇
神戸市出身。趣味で油絵、水彩画を描いていた母に影響を受けて絵を描き始めた。今の作品からは想像しにくいが「これでも昔は渋い絵が好きだったんですよ、岸田劉生とか…。描く絵も具象で風景や花が主でした」。好きな絵をもっと勉強したいと大阪芸術大に進学。描きたいものが見つからずに苦しんだ時期もあったが「苦しさから抜け出たら、描くことがあらためて楽しくなった」。模索の中から確立した独自のスタイルで次第に注目を集める存在となった。
「絵を仕事にできるなんて全然考えていなかったのに、周りの人たちの助けでいつの間にか作家にさせてもらっていました。今でもただただ好きで描いているだけで特に才能なんかありません。締め切りに追われてすごく忙しい時もありますが、それでも描くのは楽しくて、苦しいと思ったことはないんです」
作品から受ける印象そのままの温和な性格。子どものころから集団生活やチームワークが苦手で、友達が楽しそうに遊んでいるところを少し離れた物陰から見ているような少女だった。「怒ったり怒鳴ったりしたことがないんです。一言でいえばマイペースだけど、やっぱりちょっと変わっているのかな…」人前に出ることは今でも恥ずかしく、個展の会場に出るのも大変な勇気がいるという。
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ずっと以前から自然が素晴らしい長野県に住みたいと思っていた。3年前に駒ケ根市を訪れて一目で気に入り、即決でアトリエを購入。
「アルプスの美しさときれいな川。絵を描く時に頭の中で想像するだけだった森の世界が現実のものとしていつでも目の前に広がっていることに感激しました。ちょっと庭に出ただけでたくさんの虫や鳥が息づいているのを見ることができるなんて本当に最高の環境です」
静かな所でひっそりと誰にも会わない生活をしたかったのも本音だったというが「心配して声を掛けてくれる人たちがいて、それがとてもありがたくてうれしかったんです。私は一人で生きているんじゃないって気がつきました。そのことは、知らず知らずに絵にも表れてきているような気がします。こんな素晴らしい所で好きな絵を描いていられて幸せ。だから私だけでなく、みんなが幸せでありますように…」。
(白鳥文男)