-
南小で地区子ども健全育成の集い
駒ケ根市の赤穂南小学校(下平達朗校長)で18日夜、「南小地区子ども健全育成の集い」が開かれた。PTA,教職員など約100人が参加し、「子どもたちの健やかな成長のため、地域として親としてできることは何か竏抽w校・地域・家庭の連携のあり方」のテーマの下、教育を取り巻く現状と対策について4グループに分かれて討論した。
討論に先立ち、話題提供としてPTA会長の塩沢和幸さんは「ノー・メディアデーに向けた取り組み」と題し、PTAが今年7月に行ったアンケートの結果を発表=写真。児童はテレビを1日平均2時間視聴していることなどを報告した上で「せめて食事時はテレビを見ないとか、ノー・テレビデーを設けるなど、家庭内でのルールづけが必要ではないか」と提言した。同校の安藤久美子教諭とPTA校外指導部長の岡本祐司さんも、子どもたちの遊びなどについて「万引きの例もある」「ゲーム機でばかり遊んでいる」などとそれぞれ発表した。 -
花巻きすし作り教室
県長寿社会開発センター上伊那支部は中高年者生き生き広場として19日、花巻きすし作り教室を駒ケ根市東伊那の駒ケ根ふるさとの家で開いた。上伊那全域の賛助会員と一般の男女約40人が参加し、「ハッチョウトンボ」と「桃の実」の2種類の花巻きすし作りに挑戦した。指導に当たったのは地元駒ケ根市のグループ「花巻きこまちゃん」の会員4人。参加者は完成品の絵を見て「こりゃ難しそうだね」と不安そうに調理を始めたが、楽しそうな笑い声が上がる気楽な雰囲気の中、かんぴょうやゴボウなどを切ってはすし飯の上に丁寧に並べて完成。見事にトンボの形が浮き出たすしを手に「意外にうまくできた」「先生の教え方がいいからだ」「今度は家でも作ってみよう」などと話して笑い合っていた=写真。
-
滝沢孝夫さん(56)駒ケ根市福岡
戦争・平和をテーマにした手作りの朗読劇を上演する「この子たちの夏を読む会」の脚本、演出を担当する。今年は書下ろしの新作「青い目の人形縲怺w校日誌縲怐v。8月3日の公演に向け、小中学生や一般の出演者の朗読指導を精力的に進めている。
2000年夏上演された地人会の朗読劇「この子たちの夏」に触発された「飯島平和を考える会」を中心に、飯島町の「この子たちの夏を読む会」が発足。02年、故・葛岡雄治さん(赤坂)が町内の戦争体験者の話をもとにオリジナル朗読劇「小林上等兵のヒロシマ」のシナリオを起し、それを手伝ったことがきっかけで、脚本や演出を手掛けることに。
「小林上等兵のヒロシマ」は02年8月、飯島文化館小ホールで初演。好評で翌年、大ホールでの再演を計画したが、既に病魔に蝕まれていた葛岡さんは翌年4月亡くなり、亡くなる直前に次のテーマ「望郷のうた ああ信州満蒙開拓団」のプロット(構想)が託された。これを基に、さらに多くの開拓団関係者から聞き取り調査を進め、シナリオを書いた。「志願し先遣隊として満州に渡った人の話では、現地民の土地をただ同然で強制的に買い上げ、開拓民に与えた。土地を追われた現地民は開拓民に雇われたり、あるいは反発して、匪賊になって開拓民を襲った。その話を聞き、衝撃を受けた。学校では教わらない事実を、後世の伝えていかなくてはならないと、使命感に燃えた」。
町在住の後藤俊夫映画監督のアドバイスを受けながら完成させ、03年夏、「望郷のうた、ああ信州満蒙開拓団」を初演。「自分が書いたものが舞台に上がり、感動した」。
05年は銃後の守り、軍事教育、戦争下での子どもたちなど飯島町の戦時下を描いた「あの日の記憶」を書き上げた。
オリジナル3作目となる今年は「いつかは書きたい」と温めていた七久保小学校に大切に保存されている「青い目の人形縲怺w校日誌縲怐vをテーマにした。
副題は「世界の平和は子どもから」。同校に現存する「昭和2年学校日誌」。関係者の手記、信濃教育界の「青い目の人形特集」などを参考にした。
物語は1927年(昭和2年)4月2日、日の丸と星条旗の旗を振って、人形を迎える式から始まる。ギューと抱くと「ママー」となく人形に子どもたちは大喜び。日中戦争から太平洋戦争へと軍靴の響く中、敵国の人形として、壊されようとしたが、時の校長と女性教師の働きで書架の奥深く隠された。そして、1986年、人形は発見され、再び日の目を見るまで、激動の昭和を時代背景に、人形を通して、平和の尊さを訴える。
「声高に反戦を訴えるのではなく、人形の気持ちを思い、人形からの無言のメッセージを受けとってほしい」と話す。
公演は8月3日午後7時から、文化館で、入場料500円。
詳細は文化館(TEL86・5877) -
夏の味覚、スイカ出荷最盛期に
「長野県のスイカは日本一」-。駒ケ根市東伊那のさとう農園(佐藤勝広園主)ではスイカの出荷の最盛期を迎えている。
同園は早生系の「祭ばやし」、シャリ感のある「味ききら」のほか、核家族向きの小玉など1・1ヘクタールで栽培。12日から出荷が始まり、今が最盛期、8月中旬まで続く。
大きさは贈答用の3L(8縲・0キロ)が中心。
現在、収穫しているスイカは4月6日定植、5月25日人工交配、積算温度で45縲・0日で収穫できる。
「1個1個、日数管理し、適期に収穫している。長野県は朝夕の温度差が大きく、味は日本一」と話す。
同園は直売、全国発送もしている(TEL83・4017) -
ボーイスカウト世界大会参加者を激励
ボーイスカウトの世界大会「第21回世界スカウトジャンボリー」(7月29日縲・月8日、英国・エセックス)に参加する駒ケ根市北割二区の赤羽元輝君(15)を激励する会が17日、同市保健センターで開かれた。赤羽君は「とても楽しみにしている。世界中から集まった友達と思い切り交流して来たい」と話した=写真。中原稲雄教育長は「集団に所属して何かを成し遂げるのは心の訓練でもある。世界の国の子どもたちがどんな生活をしているのかよく見てきてほしい。体験談の報告を楽しみにしている」と激励した。所属する日本ボーイスカウト県連盟駒ケ根第1団の小林範夫団委員長とボーイ隊の吉沢一美隊長、加治木今副長も「長丁場なので、健康に気をつけて頑張って」と励ましの言葉を送った。
ジャンボリーには世界155の国と地域から約4万人が参加し、さまざまなスカウト活動を通じて交流を図る。日本からは約1500人、県内からは40人が参加する。 -
松竹大歌舞伎鑑賞教室
駒ケ根市文化財団は18日、松竹大歌舞伎を文化会館で開いた。昼の部の公演には伊南地区の中学3年生約700人が招待され、普段見ることのない一流の伝統芸能に親しんだ。
演目の上演に先立ち、難解なイメージのある歌舞伎の世界に親しみを持ってもらおうと「歌舞伎の見方」が行われ、俳優らが義太夫や演技など、歌舞伎の楽しみ方を面白おかしく解説した。舞台には客席の中学生ら十数人が求めに応じて飛び入りで登場。「足をこう開いて、首をこう回して」などと、ここぞという時のポーズである見得の切り方の指導を受けた=写真。何となく頼りない見得に、見守る同級生からは大きな笑いと拍手が送られていた。
演目の『俊寛』は平清盛に逆らった僧俊寛が独りだけ孤島に置き去りにされる物語。中学生らは間近で見る歌舞伎の迫力と美しさに夢中で見入っていた。 -
福祉を考える企業の会総会
駒ケ根市内の事業所などでつくる「福祉を考える企業の会」(今井秀臣会長)は17日夜、07年度総会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた=写真。役員ら約20人が出席し、福祉活動団体への助成金交付を引き続き行っていくなどの事業計画・予算案を承認したほか、任期満了に伴う役員人事改選を承認した。正副会長など主な役員は再任(任期2年)。助成金は1999年度から毎年1、2団体に5万縲・0万円を交付している。
総会後は・スナミねぇ・スの愛称で知られる社会福祉法人プロップ・ステーション理事長竹中ナミさんの講演「ナミねぇの元気の出る話!」を聴いた。
正副会長は次の皆さん。
▼会長=今井秀臣▼副会長=渋谷敦士、増沢良雄、佐々木正博 -
駒ケ根高原マラソン事務所開き
9月30日に行われる第25回中央アルプス駒ケ根高原マラソン大会の実行委員会(広田喜宥委員長)は17日、事務局を駒ケ根市役所2階の一角に開いた=写真。今後事務職員が常駐し、2カ月後の大会に向けて準備を進めていく。広田実行委員長は「昨年にも増して魅力向上を図り、過去の経験を生かして安全で楽しい大会が開催できるよう努力していきたい」とあいさつした。
17日現在の出場申込者は約千人で、例年よりかなり多めという。担当者は「招待選手の有森裕子さんの知名度の高さも一因ではないか」と分析している。最終的な参加者は約3千人を見込んでいる。昨年は2826人だった。レース後には、小中学生対象の有森さんによる陸上教室の開催が計画されている。
大会は駒ケ根高原の林間に設定された3キロ、6キロ、15キロのコースで男女年代別に行われる。参加料は3千円、3キロのみ出場可の小学生は500円。申し込みは8月17日まで。問い合わせは大会事務局(TEL83・2111)へ。 -
県看護大オープンキャンパス
駒ケ根市の県看護大(深山智代学長)は16日、大学について入学希望者らに説明する「オープンキャンパス」を開いた。県内外から高校生や保護者など、ほぼ例年並みの約230人が同大キャンパスを訪れ、教職員の説明を聞いたり、学内の施設を見学したりした=写真。
深山学長は「本学は今年度、開学13年目を迎える。開学以来引き継いでいるのは、個性を大事にする、というモットーだ。今日は少しでも多く大学のことを知ってほしい」と呼び掛けた。参加者らは教育内容、入試の概要や学生生活、就職状況などについて担当の教職員からそれぞれ説明を受けた後、小グループに分かれて学内を見学した。参加者らは施設を見ながら「きれいな建物だね」「合格して入学したいね」などと話し合っていた。 -
郷土の石工「肥野喜六」石仏写真展
江戸時代末期から大正期を生きた郷土の石工肥野喜六が刻んだ石仏の写真展が駒ケ根市の市立博物館で8月31日まで開かれている。素朴で愛嬌のある特徴的な表情の地蔵など、喜六が刻んだ石仏の写真100点以上を展示している=写真。喜六の使ったつちやのみなどの道具類も併せて公開されている。
写真の多くは3月に行われた見学会で撮影されたもの。駒ケ根市内をはじめ、宮田村、飯島町、松川町に足を伸ばして喜六の作品を追った。
喜六は1842(天保13)年、現在の飯田市で鍛冶職人の次男として生まれたとされる。移住した赤穂で石工として暮らし、数々の地蔵、馬頭観音などを残した。1924(大正13)年、83歳で没。
喜六に詳しい田中清文学芸員による展示説明会が8月5日午後1時30分に同館で開かれる。喜六の曾孫に当たる肥野邦夫さんの話も聞ける。
問い合わせは同館(TEL83・1135)へ。 -
【記者室】またもや新潟か
またもや新潟か。運命の神様もまったく酷なことをするものだ。3年前の中越地震の被災者がようやく痛手から立ち直りかけた時だというのに。今回の地震による死者は9人、けが人は900人というが、さらに増える可能性もある▼もっとも同情ばかりしている場合ではない。日本列島はすなわち地震列島であり、いつどこで大地震が起きてもまったく不思議ではない竏窒ニいうのが識者の定説になっているのだから、明日はわが身なのだ▼だが、そんな危機感を持って地震に備えている人はごく少数だろう。発災後しばらくは行政などの援助は当てにできないというからその間、自力で生き延びるための食料や水などを常備しておく必要がある。狼はいつか必ず来るのだ。(白鳥文男)
-
【石窯パン工房VESTA(ベスタ)代表 中根真輔さん】
店名の「VESTA」(ベスタ)は、ローマ神話の炉、かまどの女神の名にちなんでつけた。6月15日に開店して約1カ月。・スからだに優しいこだわりのパン・スの評判は上々だ。
◇ ◇
愛知県瀬戸市出身。妻の道子さんともども温泉が大好きで、毎週のように日帰りで駒ケ根市周辺を訪れていた。
「きれいな景色、きれいな水。駒ケ根がとても気に入って8年前に越して来た。どうせなら駒ケ岳が見えて山に近い所がいいと、中沢か東伊那に土地を探したがなかなかなくてね。取りあえず小町屋に住んだが、5年前にようやくこの東伊那に土地が見つかって移り住んだんだ」
だが、勤め先は瀬戸市のまま。駒ケ根近辺に職を探したが思うような仕事がなく、二重生活が数年間続いた。
「パン作りは以前から夫婦共通の趣味だった。実は東京に住む孫が卵アレルギーでね。食べられない物が多くてかわいそうだから、卵や牛乳を使わないパンを工夫して作っては送っていたんだよ」
「ふと世間を見回してみると、アレルギーやアトピーの子は意外に多いんだね。よし、それならうちの孫だけじゃなく、そんな子どもたちにも安心して食べられるパンを作ろう竏窒ニ思ったんだ」
パン工房を構えることを決意すると、東京に夫婦で通い、職人養成教室で1年間勉強した。一方で起業の勉強も必要だと、伊那商工会議所主催の創業塾を受講するなどして開店の準備を進めた。
「初めは工房だけのつもりだったんだ。注文に応じて作ったり、こっちから売りに行けばいいと思っていた。でもまあ、どうせだから店も開くことにしたんだ。しかし開店に当たって最も心配だったのは場所だね。東伊那の目立たない所だからお客さんが全然来ないかもしれないな、と話し合っていたが、始めてみたら意外に来てくれる。お客さんはこの近辺だけでなく、駒ケ根市全域から来てくれるし、評判を聞いて伊那市からも毎日数人が見える。ありがたいことです」
◇ ◇
ブルーベリー、イチゴ、モモ、リンゴなど、季節ごとの地元産の材料をふんだんに使った30種類以上のパンが店頭を飾っているが、すべてのパンの生地には卵、牛乳、バターや添加物は一切使っていない。小麦粉や塩、砂糖をはじめとする原材料も吟味した国産品。
「そりゃコストは高くて正直痛いが、何よりも安全性を優先したいからね」
石窯は遠赤外線の効果で生地の内側から焼けるのが特徴だ。
「一般的な電気やガスのオーブンは一度にたくさん焼くことができるが、石窯ではそれができない。効率は悪いね。だからたくさん注文が来た時には困るよ。でもそれがうちのこだわりだし、そんな思いはお客さんに伝わっていると実感している。やってよかったなって思っています」
(白鳥文男)
石窯パン工房VESTA(ベスタ)
TEL・FAX81・6057
電話やFAXでの注文もOK。配達も可能。
午前10時縲恁゚後6時。日曜定休。 -
ハッチョウトンボ観察会
世界最小のトンボ(体調約1・5縲・センチ)として知られ、駒ケ根市の昆虫にも指定されているハッチョウトンボを観察する会が14、15日、同市南割公園内のトンボの池で開かれた。池周辺を整備しているハッチョウトンボを育む会(小川周次会長)主催。市内外から親子連れなどが次々に訪れ、小さなハッチョウトンボを見つけると「いた」と指差し、飛び回る姿を見失うまいと懸命に目で追っていた=写真。会員によると、今年の発生数は例年よりも少なめ竏窒ニいうが、たくさんのハッチョウトンボが気持ち良さそうにひらひらと飛び交っていた。希望者にはメダカもお土産にプレゼントされた。
同会は安心して観察ができるようにと昨年、池周辺に木製の歩道(長さ約30メートル、幅約1・3メートル)を整備したほか、車いすが通れる幅約2メートルの木道も設置した。 -
フルートコンサート
駒ケ根市のフルート愛好家らのグループ「QUE SERA」(ケ・セラ)が15日、駒ケ根市の文化会館大ホールで開かれたベルギーのフルート奏者クリスチャン・プルビエさんのコンサートの前座に登場し、繊細なハーモニーを響かせた=写真。プルビエさんの演奏に先立ってステージに立ったメンバーらの表情は緊張のせいか一様に硬かったが、曲が始まると演奏に集中。日ごろの練習の成果を見事に発揮し、モーツァルトの『アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク』、『大きな古時計』の2曲を演奏した。演奏を終えるとメンバーらは緊張が解けてようやくほっとした表情を見せていた。
飯島フルートクラブ「桜瑠璃」もヨハン・シュトラウスの『ラデツキー行進曲』を演奏し、大きな拍手を受けていた。
プルビエさんはビバルディのフルート協奏曲『海の嵐』、ドボルザークの「ソナチネ ト長調作品100』のほか、日本の曲などを演奏。大柄な体から迫力ある音色を繰り出して聴衆をうならせた。 -
県看護大公開講座
駒ケ根市の県看護大は14日、07年度第1回の公開講座を同大で開いた。聴講を申し込んだ一般市民や学生など約100人が集まり、同大精神看護学講座の講師松崎緑さんの「心の病をもつ人々とともに生活するために」を聴いた。松崎さんは精神病への偏見が現代でも根強いことを説明した上で「障害者自立支援法が施行されたことにより、心の病を持つ人たちも地域社会で生活することが多くなる。共に生きていくために互いにもっと理解することが必要」と訴えた。聴講者はスクリーンをじっと見つめ、時折メモを取ったりしながら熱心に講義に聴き入っていた。講義の前後には幻聴や幻覚を疑似体験できる装置(バーチャル・ハルシネーション)の体験が別室で行われ、参加者は統合失調症の症状を体感して精神病への理解を深めていた=写真。
公開講座は今年さらに2回が予定されている。第2回は9月30日に看護形態機能学講座の喬炎教授が「再生、古代ギリシャ神話の幻想から現代医療の現場へ」を、第3回は12月15日に病態・治療看護学講座の岩月和彦教授がそれぞれ講義する。申し込み・問い合わせは同大(TEL81・5100)へ。 -
駒ケ根市小学生相撲大会
第15回駒ケ根市小学生相撲大会が14日、市民体育館で開かれた。市内の豆力士約340人が参加し、学年別・男女別の個人戦と小学校対抗団体戦で手に汗握る熱戦を展開した=写真。土俵の周囲を埋めた多くの保護者や同級生らは「頑張れ」「負けるな」「そこだ」などと大きな声援を送った。勝負がつくと勝った児童は誇らしげに勝ち名乗りを受けて笑顔で手刀を切っていた。負けた児童はそれぞれ残念そうな表情で土俵を降りたが、中には悔しさのあまり思わず泣き出す児童の姿も見られた。
大会会場は同市北割一区の切石公園の予定だったが、雨のため変更された。
上位は次の皆さん。
◆男子▼1・2年(1)福沢慶太(東伊那)(2)宮沢巧真(赤穂)(3)久保田朝陽(赤穂南)関屋比呂(中沢)▼3・4年(1)小椋滉大(赤穂)(2)武井幹太(同)(3)小原慎平(赤穂東)渋谷将也(赤穂南)▼5・6年(1)日下風馬(赤穂南)(2)松井育海(赤穂)(3)中嶋勉(同)小林和樹(赤穂南)
◆女子▼1・2年(1)北原すず那(赤穂東)(2)平田唯(同)(3)小松鈴音(同)車田怜(赤穂南)▼3・4年(1)横山芽似美(赤穂)(2)佐々木来那(赤穂東)(3)広野美咲(赤穂南)麦嶋望優(同)▼5・6年(1)保科美幸(赤穂)(2)三輪優奈(同)(3)塩木愛永(同)田中瑛美(同)
◆団体▼1・2・3年(1)赤穂A(2)赤穂B▼4・5・6年(1)赤穂南A(2)赤穂B -
駒ケ根市全国大会出場者激励会
駒ケ根市教育委員会は12日、各種の全国大会に出場する選手らを激励する会を市役所保健センターで開いた。中原稲雄教育長が選手らの健闘を期待して激励金を手渡した=写真。選手らは「全国のレベルは高いが力を出し切ってきたい」、「一つでも多く勝てるよう頑張りたい」、「悔いのないように精いっぱいプレーしたい」などと決意を述べた。
出場者は次の皆さん。
▼第25回全日本レディースバドミントン選手権大会(7月19縲・1日、愛媛県)=山岸祐子▼全日本9人制バレーボールクラブカップ男子選手権大会(8月2縲・日、静岡県)=駒ケ根クラブ(北林昌彦、北沢和明、浦野光雄、小原隆、六波羅健二、福沢章浩、松沢成善、桐島安徳、松沢和加江)▼第23回全国高校簿記コンクール(7月22日、東京都)=倉田愛良(赤穂高)▼第54回全国高校ワープロ競技大会(8月5日、神奈川県)=田中亜季(赤穂高)▼第50回小学生・中学生全国空手道選手権大会(8月4、5日、宮城県)=坂間雪乃、新田杏奈▼第15回全国中学生空手道選手権大会(8月18、19日、千葉県)=赤穂中(坂間雪乃、新田杏奈、中森舞、前沢温)▼第31回全日本少年サッカー大会(8月4縲・1日、福島県)=トップストーンジュニア(渡部岳也、三浦椋太、長瀬文弥、竹村和樹、桑原渉、鰍沢耕平) -
トヨセットが車いす5台寄贈
オフィス家具や鋼製事務机などの製造・販売を手がけるトヨセット(富岡靖明社長、本社愛知県安城市)は駒ケ根工場(北の原工業団地)と駒ケ根流通工場(大田原工業団地)が今月しゅん工したことを記念して駒ケ根市に車いす5台(47万5千円相当)を寄贈した。13日、富岡社長と中原正純市長らが出席して市役所玄関前で引き渡し式が行われた=写真。富岡社長は「市に大変お世話になった感謝の気持ちの一つで、市民の皆さんに使ってもらえれば幸せ。今後もよろしくお願いしたい」と述べた。
5台の車いすは市役所本庁舎とふれあいセンターに各2台ずつ、保健センターに1台配備される。 -
2日連続で女子中学生襲われそうに
12日午後6時50分ごろ、駒ケ根市の赤穂中学校の女子生徒が同市市場割の市道を1人で帰宅途中、後ろから走って来た男に体を触られそうになった。生徒が大声を出したところ、男は何もせずに徒歩で逃げた。生徒にけがなどはなかった。
生徒の証言によると男は20歳ぐらいで身長170縲・75センチぐらいのやせ型。あごは細く、頬骨が出ている。髪は茶色で前髪が長く、中央で分けていた。黒色のTシャツに、黒色のランニング用スパッツ(横に赤い2本の縦ライン入り)をはき、黒のサングラスをかけていた。駒ケ根署は生徒の証言から犯人の似顔絵を作成し、住民に情報の提供を呼び掛けている=写真。
前日の11日午後6時40分ごろにも近くで同校の女子生徒が後ろからつけて来た男に突然抱きつかれる事件が起きている。同署は証言に多少の食い違いはあるものの、犯行の時刻や場所、犯人の特徴などから、同一人物による犯行の可能性が高いとみて周辺の聞き込みなどに全力を挙げている。
さらに1年前の7月10日午後7時25分ごろにも、1人で帰宅途中の女子高校生がJR伊那福岡駅近くの市道で若い男に声を掛けられた上、肩に手をかけられる事件が起きていることから、同署は今回の事件との関連についても調べている。 -
連日の女子中学生襲われ事件で緊急対策会議
2日連続で女子中学生が襲われそうになった事件を受けて駒ケ根市は13日、「安全なまちづくり条例」に基づいて緊急生活安全対策会議を開いた。防犯協会、駒ケ根署、学校関係者など関係者約30人が出席し、再発防止対策などについて話し合った。駒ケ根署の山本修作署長は正確な情報提供、児童・生徒への指導、犯罪の起こりにくい環境づくりなどについて協力を要請した=写真。
被害に遭った生徒が通う赤穂中は緊急対策として、部活動を終わった生徒の下校時刻を現在の午後6時15分から30分早めるとともに、教職員による巡視などを少なくとも夏休みに入るまで実施していくと報告。東中もほぼ同様の対策を実施することにしている。市は青色回転灯装備車でのパトロールなどを行う。
県の委嘱を受けて伊南地区の小中学校に安全対策を助言するスクールガード・リーダーの小出光恵さんは「襲われた時の対応を家庭で訓練することが必要」と強調したほか、1人になった時には周囲360度を確認するなど、危険の気配に敏感になることも大切だ竏窒ニ呼び掛けた。 -
ガソリンスタンドにAED設置
不特定多数の人が利用することから万一の事故や急病などの際に役立てようと、駒ケ根市のガソリンスタンド5店舗に12日、AED(自動体外式除細動器)が配置された。スタンドへの設置は全国的にも珍しいという。
町四区の信濃燃料(堀内茂彦社長)では事務所内に真新しいAEDを設置し、機器が備えてあることを知らせる看板を壁面の目立ちやすい場所に掲示した=写真。
配置されたAEDは県石油商業組合上伊那支部南部ブロック(池野克洋ブロック長、24事業所)が県の「地域発元気づくり支援金」に応募して採択され、交付を受けた180万円を購入費の一部に充てた。6月には配置に先立ち、機器を置くスタンドの経営者や従業員らを対象にしたAED講習会を開いて使用方法などを学んだ。
AEDは中川村の1事業所にも同日配備された。 -
青年海外協力隊入所式
JICA(国際協力機構)駒ケ根青年海外協力隊訓練所(山形茂生所長)は11日、07年度第2次隊の派遣前訓練入所式を開いた。全国から応募して試験に合格した222人が出席し、正式隊員を目指して訓練を開始した。山形所長はあいさつで「先輩たちは創意と工夫を凝らして自然環境、文化、言葉の違いを克服してきた。派遣先での厳しい環境の中での活動は容易ではないと思うが、その困難に立ち向かうために今日からの65日間、精いっぱい訓練に励むことを期待する」と激励した。候補生を代表して村落開発普及員としてキルギス派遣予定の和田祥子さんは「初心を忘れず訓練に取り組み、晴れて任国に旅立てるよう精進することを誓う」と宣誓した。
派遣前訓練はこれまで年3回行われ、期間はそれぞれ70日間だったが、今年度からは年4回、期間は各65日間となるほか、3次、4次では今年度初めてシニアボランティアとの合同訓練を行う。 -
赤穂高校同年会が寄付
赤穂高校を1966(昭和41)年に卒業した同窓生らが今年還暦を迎えるのを機に結成した赤穂高校41年卒業還暦記念同年会(松本正治実行委員長)は11日、駒ケ根市社会福祉協議会(北沢洋会長)に10万円を寄付した。松本委員長ら2人が市社協を訪れ、寄付金を北沢会長に手渡した=写真。寄付金は6月に駒ケ根市で開いた還暦記念同窓会の会費の一部を充てた。松本委員長は「母校への寄付も考えたが、還暦を迎えてこれから一番世話になるのだからと思い、社協に寄付することにした」と話した。
社協の堀勝福事務局長は「善意銀行に積み立て、地域福祉のために有意義に使わせていただく」と礼を述べた。 -
県下19市副市長・総務担当部長会議
県下19市の副市長と総務担当部長らが集まって県への要望事項などについて審議する会議が12日、駒ケ根市の文化センターで開かれた=写真。県内全市の副市長など約40人が出席。各市が持ち寄った提案の内容についてそれぞれが説明し、県の市町村課担当者の見解を聞いた上で質疑、採決。14の提案のうち、11案を8月30日に駒ケ根市で開かれる県市長会総会の審議事項として提案することを決めた。
駒ケ根市は「公的資金の補償金なし繰り上げ償還にかかる対象事業等の拡大について」、伊那市は「有害鳥獣対策(ニホンジカ)について」をそれぞれ提案し、いずれも採用された。
開会に先立ち、開催地を代表してあいさつに立った駒ケ根市の中原正純市長は「日ごろわがままな市長を支える立場で苦労していることと思う」とねぎらった上で「抱えている課題について議論を深め、市長会に提言してほしい」と述べた。 -
駒ケ根で女子中学生抱きつかれる
11日午後6時40分ごろ、駒ケ根市内の中学校に通う女子生徒が1人で帰宅途中、後ろからつけて来た男に突然抱きつかれた。生徒が驚いて振りほどいたところ、男は来た方向に徒歩で逃げた。生徒にけがなどはなかった。生徒の証言によると男は18歳ぐらいで、身長163センチ程度のやせ型。髪は黒で、耳が出るくらいの長さだった。緑色のTシャツの上に青色のチェック柄の半袖シャツを着て、黒色のズボンにバスケット・シューズのようなスニーカーを履いていたらしい。
事件を受けて中学校は12日、全家庭に事件発生を知らせる文書を配布して注意を呼び掛けた。駒ケ根署は現場周辺のパトロールを強化するとともに付近の聞き込みに当たるなどして犯人の男を探している。 -
花ろまん(19)ユリ
日本のユリは偉い。純潔の象徴、聖母マリアに捧げるイースターリリーは日本原産のテッポウユリ。気品と豪華さで、ユリの女王に君臨するカサブランカだって日本固有種の山ユリをベースに作られている。ユリは北半球のみに分布し、世界で約百種類、日本には15種類自生し、うち7種類は日本固有種。いずれも園芸品種に負けない美しさを誇り、品種改良の交配親となり、多種多彩な花を誕生させている。今回は上伊那で栽培が盛んなオリジナルの新テッポウユリ、オリエンタルハイブリッド系、スカシユリと新テッポウユリの交配種、LA系と3系統のユリを取材した(大口国江)
##(中見出し)
上伊那は全国有数の産地、新テッポウユリ
青々とした水田の中にテッポウユリのほ場が点在し、ほのかに甘い香りを放っている。上伊那は種から育て、1年で開花する新テッポウユリの全国有数の産地である。最盛期は据え置き(2年目)が切れる7月と、新植(1年目)が収穫できる9月である。約20人が8ヘクタールで栽培、年間200万本を各地に出荷する。
ユリの系統は2系統あり、伊南地区は新テッポウユリ、伊那は東春近の野溝定芳さんが作出し、品種登録した「希」である。
JA上伊那駒ケ根支所花き担当の織田和洋さんは「この時期、このユリが出荷できるのは上伊那だけ。上向きに咲く品種が多い中、上伊那のオリジナルは45度の横向き。花びんに挿して、花が見えるのが特長」。将来性については「テッポウユリは所得率が高い品目。連作できないが、米の生産調整で、転作田も多く、ほ場も確保しやすい」と話す。
新植、据置き合わせて60アールを栽培する、JA上伊那テッポウユリ部会の湯沢一雄部会長(本郷)は「ユリは連作障害が出易く、1度栽培すると、数年作ることができない。近年、農薬の飛散が問題視されるようになり、消毒も控えめにしている。市場では冠婚葬祭の花と言われ、一般家庭の需要が少ないのが課題」とか。
##(写真)
##(中見出し)
豪華さと威厳を合わせ持つオリエンタルハイブリッド
駒ケ根市の遠山鉄恵さんは5棟のハウスで、カサブランカやメデューサ、ビビアナ、シベリア、ル・レープなど6種類を栽培。早生で柔らかいピンクのル・レープの出荷が終り、現在、ピンクのメデューサを切り始めた。純白のシベリアや銘花、カサブランカは7月中旬以降になる。「開花の3、4日前、つぼみに色が回ってきた時が収穫の適期。開いたら、もう商品価値はない」と切るタイミングに気をつかう。
また、つぼみの数は5、6輪が1級品で多くても少なくてもだめ、つぼみの付き方のバランスが良くないと2級に落される、高級花だけに品質は厳しくチェックされる。
JA上伊那洋ユリ部会長でもある遠山さんは「オリエンタル系は香りもよく豪華、花持ちもいい。しかし、1球1本1回しか切れない。毎回球根を更新しなくてはならない。球根の高いのが難」とか。
##(写真)
(1)メデューサを収穫する遠山さん(2)メデューサのアップ
##(写真)
##(中見出し)
スカシユリに優る花の大きさ、真珠のように輝く花弁、LAユリ
駒ケ根市東伊那の伊那生田飯田線沿いの佐藤勝広さん宅の前は、LAユリ2000本がオレンジやピンク、黄色と色とりどりの花を咲かせ、道行く人の目を止めさせている。
佐藤さんは6年前、スカシユリから新テッポウユリとスカシユリの交配種、LAユリに転換し、オレンジのロイヤルトリニテイー、ピンクのアルガーブ、黄色のパピアなど6種類、3万1000本を栽培する。8月下旬から植え付け、秋から晩秋に出荷する。「LAは暑さに強く、作りやすい。密植もできる」。 -
【高校野球紹介】(7)駒ヶ根工業
1縲・番の選手が繰り出すフルスイングを武器に駒ヶ根工業はビッグイニングを掴み取る。「何点取られてもよいが相手より1点多ければそれでよい。1点ずつの積み重ねよりも流れの中で畳み掛けたい」と篠原監督。型にはめずびのびと練習してきた自慢の打撃で8強を目指す。
新チームとなった昨年秋からのチーム総本塁打数は、2試合に1本ペースの40本以上。高校でバッティングが開花した主砲池上(3)を軸に、全員が長打を狙う・スいけいけどんどん野球・スを見せつける。
右上手のエース木下(3年)は、カーブ、スライダーなどの変化球を織り交ぜ、打たせて取るタイプ。昨年マウンドに立っている木下は、1年間で球威が増し、精神力も磨きがかかった。まだ調子に波があるものの、夏に向け「まずまずの仕上がり」と監督も期待する。
課題の守備は、捕手室井(3年)、遊撃手湯沢(2年)が精神的柱となってチームを引っ張る。「困った時に頼りになる2人」(篠原監督)を中心にピンチの時は、チームの雰囲気を盛り上げていきたい。
初戦は岩村田と対戦(15日午後2時縲恁ァ営長野野球場)。勝ち上がると2回戦の相手は長野日本大学(17日午後2時縲恣ッ球場)。
松崎拓巳主将
打順は関係なくチーム全員のフルスイングで相手ピッチャーを打ち崩したい。自分たちの野球でベスト8を目指す -
中沢小児童会チャレンジ祭
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)で11日、児童会チャレンジ祭が開かれた。学年を縦割りにした8つの仲良し班がそれぞれ趣向を凝らして企画・運営する楽しいゲームやアトラクションが学校中を舞台に展開。児童らは年に一度の祭りを存分に楽しんだ。
10本のペットボトルを倒すボウリングは、簡単そうに見えてなかなか思い通りのコースにボールが行かず、児童らは苦労していたが、時折ストライクが出ると大きな歓声が上がっていた=写真。
体育館では壁に貼った1縲・の数字を狙ってボールを投げる「ストラックアウト」と障害物競争が催された。障害は(1)ぞうきんがけ(2)跳び箱(3)縄跳び(4)マット上で前転(5)平均台(6)玉入れ竏秩B児童らは少しでも速いタイムを出そうと果敢に障害物に挑戦した。ほかにも、お化け屋敷、宝探し、射的、クイズラリーなどのアトラクションが催され、児童らは限られた時間内に全部のコーナーを回ろうとチャレンジカード(スタンプラリーの台紙)を手にして校内を急ぎ足で歩き回っていた。 -
駒ケ根市体協ゲートボール部が寄付
駒ケ根市体育協会ゲートボール部(小原淳一部長)は11日、同市東伊那のアルプスドームで10日に開いた第13回チャリティゲートボール大会で集まったチャリティ募金5万円を市社会福祉協議会(北沢洋会長)に寄付した。小原部長ら2人が市社協を訪れ、寄付金を北沢会長に手渡した=写真。北沢会長は「楽しみの中にも、人と社会への思いやりの気持ちがあることは素晴らしい。ありがたく使わせていただく」と礼を述べた。
同部は13年前の第1回大会から毎年寄付を続けている。 -
伊南バイパス建設促進期成同盟会総会
駒ケ根市と飯島町の関係者らでつくる国道153号線伊南バイパス建設促進期成同盟会(会長・中原正純駒ケ根市長)は11日、07年度総会を駒ケ根市の駅前ビル・アルパで開いた。約60人が出席し、引き続き国・県に対してバイパスの建設促進を要望していくことなどを柱とした07年度事業計画案と予算案を承認した。
中原会長はあいさつで「工事は予想以上に早いテンポで進ちょくしているが、全線開通に向けてさらに要望を強めていかねばならない。互いに力を合わせて努力しよう」と呼びかけた=写真。
伊南バイパス9・2キロの全区間のうち、駒ケ根市工区では2・9キロが既に供用済み。残る市道中通線から南1・3キロの区間は現在工事が進行中で、今年12月の供用開始を目指している。飯島町工区では本郷地区で着工され、北に向けて工事が始まっている。全線開通の時期は未定。