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5月臨時県会で決定した常任委員会・議会運営委員会における上伊那選出県議の委員会、役職
5月臨時県会で決定した常任委員会・議会運営委員会における上伊那選出県議の委員会、役職は次の通り。
◇向山公人(伊那市、創志会)=総務警察委員会、委員長
◇佐々木祥二(駒ヶ根市、創志会)=文教企業委員会、委員長
◇垣内基良(辰野町、自民党県議団)=商工観光生活環境委員会、副委員長
◇小林伸陽(箕輪町、共産党)=土木住宅委員会、副委員長
◇木下茂人(伊那市、自民党県議団)=文教企業委員会 -
春の交通安全人波作戦
春の全国交通安全運動(11日縲・0日)の実施に合わせ伊南交通安全協会駒ケ根支会(赤羽根徳彦支会長)は11日朝、駒ケ根市の広域農道北原交差点付近の道路で人波作戦を展開した。安協や高齢者クラブの会員、駒ケ根警察署員などら約90人が参加し、出勤途中のドライバーらに事故防止を訴えた=写真。
この季節にしては冷たい風が吹く中、歩道に一列に並んだ参加者らはそれぞれ「飲酒運転による交通事故防止」「シートベルト、チャイルドシート着用」などののぼり旗を掲げ、交通事故防止を懸命にアピールしていた。
運動重点は「子どもと高齢者の交通事故防止」。全国重点は、飲酒運転の根絶▽自転車の安全利用の推進▽後部座席を含むシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底、県重点は、生活道路における交通事故の防止竏秩B -
中沢納涼ソフト開会式
駒ケ根市中沢の第33回納涼ソフトボール大会の開会式が10日夜、中沢公民館で開かれた。式と開幕試合は中沢農村交流広場グラウンドで開く予定だったが雨のために会場を変更し、試合も順延となった。選手を代表して永見山チームの山口貴之さんは「中沢の山を駆け巡って鍛えた体で正々堂々と戦い、おいしい酒が飲めるよう頑張ってプレーすることを誓います」と宣誓した=写真。主催者を代表して中沢分館長会長の井ノ口孫右衛門さんはあいさつで「今年も多くのチームの参加で大変喜ばしい。地域の融和にも役立てながら、優勝目指して頑張ってほしい」と激励した。
参加チーム数は昨年と同じ21。3チームずつの7ブロックに分かれて総当りリーグ戦を行い、上位各1チームが8月から9月にかけて決勝トーナメントで戦う。 -
水辺の楽校でホタル幼虫上陸始まる
毎年6月から7月にかけて数百匹のホタルが乱舞することから駒ケ根ホタルまつりの会場となっている駒ケ根市中沢「水辺の楽校」のホタル水路=写真=で、水の中で暮らしながら終齢を迎えたゲンジボタルの幼虫がいよいよ上陸を始めた。まつりを主催する「ホタルとアヤメの里づくりの会」会長の山口久人さん(62)=中沢菅沼=は「6日夜に今年初めて上陸するのを確認した。その後も少しずつ上がって来ているようだ。上陸は例年5月の連休前だが、今年は春先の天候不順のせいか約1週間遅れ。しかし数はかなり期待できそうだ」と話している。ホタル水路では5年前の最盛期に約500匹のホタルが確認されている。まつりの開催はホタルの生育状況に左右されるが、今年は6月22縲・4日ごろになる見通しだ。
幼虫の上陸には条件があり、雨が降る日の夜7縲・時ごろに限られるため、年ごとの天候などによってその時期は一定しない。上陸時の体長は約10縲・0ミリで、既に成虫とほぼ同様に発光もするという。幼虫は上陸すると湿り気のある場所を見つけて土の中に潜り込み、30縲・0日前後でさなぎとなった後、さらに約10日で羽化してようやく成虫になるが、成虫として光を出しながら思い切り飛べるのはわずか数日から10日程度というはかない運命だ。 -
駒ケ根市議会改選後の初議会開会
駒ケ根市議会は10日、改選後初の議会を開いた。正副議長選挙を行い、議長に竹内正寛氏(56)=公明党、町三、5期目=、副議長に木下力男氏(66)=無所属、小町屋、3期目=が当選した。任期は申し合わせにより2年間。
議長に立候補していたのは竹内氏と馬場宣子氏(58)=共産党、東伊那、4期目=の2人。得票数は投票総数15票のうち竹内氏11票、馬場氏2票。ほか2票は無効票だった。副議長には木下氏一人が立候補していた。
各議員の議席を抽選で決めたほか、常任委員会などの構成も決めた。
会期は5日間。14日に本会議を開き、専決処分6、補正予算1の計7議案について審議、採決するほか、伊南行政組合議会議員、上伊那広域連合議会議員などの選挙を行う。
委員会構成は次の通り。
◇総務産業委員会▽委員長=坂井昌平▽副委員長=三原一高▽委員=坂本裕彦、塩沢崇、菅沼孝夫、中坪宏明、長谷部清人◇文教厚生委員会▽委員長=宮沢清高▽副委員長=加治木今▽委員=木下力男、小林敏夫、下平順一、馬場宣子、宮沢勝人◇議会運営委員会▽委員長=長谷部清人▽副委員長=宮沢勝人▽委員=坂井昌平、坂本裕彦、塩沢崇、宮沢清高 -
外国人向け日本語教室開講
駒ケ根市に住む外国人らに日本語を教える教室が8日、同市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開講した。地域に住む外国人の支援と交流を目的に06年に設立された民間ボランティア団体「地球人ネットワークinこまがね」(清水敏晴代表)と駒ケ根市社会福祉協議会の共催。講師は同ネットワークの日本語講師唐澤隆子さんらがボランティアで務める。生徒として登録しているのは中国人、フィリピン人など10人だが、初回とあって参加したのは1人。それでも気楽な雰囲気の中で楽しく初歩の日本語を学んでいた=写真。
主催者は日本語講師を育成する講座を1月から行ってきたほか、4月には事前教室を開くなどして準備を進めてきた。講座は毎週火曜日と土曜日に開かれる。 -
演劇ワークショップ開講
劇団昴と市民との共同公演などを手がけてきた「こまがね演劇文化創造劇場」は地域の演劇文化の普及と底上げを図ろうと9日夜、初の試みとしてアマチュアを対象とした演劇ワークショップを駒ケ根市文化センターで開講した。演劇愛好家約20人が参加し、今後の日程や内容などについて主催者から説明を聞いた=写真。
ワークショップは初心者、一般向けの「発見と気づき」と、経験者向けの「俳優」、「殺陣」の3コース。講師はいずれも舞台や映像作品などに出演したり制作にかかわってきた同劇場の団員らが務める。各コースはそれぞれ週に1回ずつ開かれ、せりふの表現方法や間の取り方、舞台での立ち姿など演劇の基礎を学んでいく。主催者は「12年間共同公演を続けてきた中で基礎的な演技力の不足を感じた。時間をかけてじっくりと取り組むことで能力を向上させ、ひいては演劇の裾野の広がりにつなげたい」と話している。
新規参加も随時受け付けている。参加費は1回につき大人1千円、中・高生500円。問い合わせ、申し込みはこまがね演劇文化創造劇場(TEL83・5923)へ。 -
【保育士 石田裕樹さん】
駒ケ根市で2人目の男性保育士として昨年4月に採用され、市立美須津保育園で「すみれ組」(年中)の担任を務めている。
「女性ばかりの職場だけど、最初から特に戸惑いを感じることもありませんでした。家庭に父親がいるのと同じように、保育園にも男が必要だという気がしていますから」
◇ ◇
小さい頃から家の近くには年下の子どもたちがたくさんいた。彼らと一緒に楽しく遊びながら成長するうちに、自分でも意識しないうちに保育士を志していたという。
「いつからか覚えがないけど、保育士になりたいと思ってずっとあこがれていた。だから進路に迷いは全然ありませんでした」
高校卒業後、短大で必要な資格を取り、念願の保育士に。
「実際になることができたら何だか夢のような気がした。自分で本当にいいのかな竏窒ネんて思えてきて。でも子どもたちは初対面なのにすぐに寄って来てくれたし、たちまち名前を覚えて石田先生と呼んで懐いてくれた。思い描いていた通りの楽しい仕事でした」
もちろん楽しいことばかりであるはずがない。子どもたちがけんかをして泣いている時、どう対応していいのか困ることもあった。先輩に意見を聞いたり悩んだりしながらも、日々経験を積み重ねている。
「子どもたちは一人ひとり個性があってみんな違う。だから扱いは難しいが、そこにやりがいもある。子どもたちと同じ目線でいることで、自分も学んでいるんです」
心掛けているのは、なるべくしからないように竏窒ニいうこと。先輩に「しかるより褒めた方が子どもたちは伸びるよ」と言われたことが心に残っている。「もう一つはいつも笑顔でいること。うまくいかないこともたくさんあるけれど、生まれつき性格は明るい方なので何とかやっています。子どもたちの記憶に残るような保育士になりたいですね」
◇ ◇
自分が小さかったころに比べ、子どもたちの運動能力が落ちていると感じている。
「昔はゲーム機なんかなくてみんな外で遊んでいた。けがもしたけれど気にもしませんでした。今は車も多くなって危険が増したせいか、遊び場がすごく減ってしまった。これは子どもたちの将来を考えると本当に心配なこと。自分は運動が得意なので、小さいころの体験も生かしながら子どもたちの体力づくりに取り組みたい。とにかく丈夫な子に育ってほしいですからね」
(白鳥文男) -
花ろまん(15)カーネーション
母の命日に数10本の白いカーネーションを抱え、亡き母を偲び、友人に配ったという、フィラデルフィアの少女、アンナ・M・ジャービス。賛同者を得て、1914年に公式に「母の日」(カーネーションデイー)としてアメリカの祝日に制定されたという。
日本では5月の第2日曜日、小遣いを握りしめ、子どもたちは花屋へ。赤いカーネーションを買い求め「お手伝い券」などを添えて、母に贈る。母と「母の日」の思い出の中に、いつまでも色鮮やかに赤いカーネーションは咲き続ける。子どもたちに愛され、カーネーションは幸せな花である。
カーネーション(略してカーネ)と言えば、赤や白、ピンクの1茎に1つの大輪の花が咲くスタンダード系の花を思い浮かべる人は多いが、カーネは多彩である。営利品種だけでも2000種類を超える。色は黒以外ならほとんどの色があり、咲き方もスタンダードと1本の茎から3縲・輪の花が咲くスプレー系。復色、覆輪、単弁、絞りなどさまざま。 ナデシコ科、地中海沿岸原産、江戸時代にオランダから渡り、以来、新しい花が次々とデビューする古くて新しい花、カーネについて、個人経営では県下1、2の規模を誇るしなのグリーンファームの代表であり、南信ハウスカーネーション組合の組合長も務める堺沢豊さん=駒ケ根市南割=と、かつて日本農業賞受賞のカーネ栽培名門、清花園(南箕輪村田畑)の加藤秀樹組合長にお聞きした。(大口国江)
##(中見出し)
19棟で20種類100万本を生産、しなのグリーンファーム
67年、伊那市富県で初めてカーネを見て「稲作より、経営的に安定するのでは」と、500平方メートルのビニールハウスにスタンダード系ピンクを作付け。その後、年々規模を拡大し、現在は6600平方メートルで年間100万本を生産する。スタンダード1割、9割がスプレー、赤・ピンクが5割、グリーン2割、残りが白、黄色、オレンジ。「最近のスタンダードは縁取りのあるものや絞り、グリーンなど魅力的な花が出てきた。夏切りから2割に増やしている。スタンダードは広い場所に飾るスタンド花に向き、アレンジ花はスプレーが使い勝手がいい」。
また、ブライダルは薄いピンクのシャレード、シェーラザード、リリアン、グリーン系のグリーンハート、ロイヤルグリーンが人気がある。セレモニーは白、キリスト教では献花に白のカーネを使う「仏花は白が一般的だが、中京や関西では赤い花を使う」と、所変われば色変わるようだ。
「母の日」イコール赤というイメージがあり、「母の日」は赤が根強い人気があるが、「母の日」以外は用途が少ないとか。
「新品種が続々と生まれ、それぞれ性質が違う、性質に適した栽培法を確立することや、品種が多すぎて、の選定が難しい。産地間競争も中国やスペインなどグローバル化している。原油の高騰は燃料費だけでなく、資材や輸送にも影響が出ている。カーネの適温は18度縲・0度、地球温暖化は夏物を作りずらくしている」と、課題も多い。「それでも、カーネはいい、40年作り続けても飽きない」とカーネにこだわる。
同園では「母の日」の13日午前8時縲恁゚後6時まで、1本百円で直売する。贈答や宅配もできる。(TEL83・5311)
##(中見出し)
「カーネーションは散らない、花持ちが良く、かわいい花」清花園の加藤秀樹組合長。
南箕輪村田畑、春日街道の東に27棟の白く輝くガラス温室群が展開する。カーネの名門「清花園(加藤秀樹組合長)」である。同園は76年、5人の仲間が集まり、ガラス温室16棟で共同栽培したのが始まり。57年、団体の部で日本農業賞受賞という輝かしき歴史を刻んだ。現在、4人がそれぞれ独立して経営している。
このうち、組合長の加藤さんは7棟で50万本を生産。スタンダード3割、スプレー7割。色は白が3縲・割、グリーンが2縲・割とか。清花園全体では赤・ピンク系が5割を占める中、ピンクは試験栽培のみと特長的。
苗は国産や海外のパテント苗で、植え付けか約半年で切れる。「多年草で、株が健全なら、何年も切れるのだが、実際には1、2年で更新が必要」とか。
カーネの中で育ったという加藤さんは2代目。「カーネは散らない。花持ちが良く、条件が良ければ夏場で7縲・0日、冬は1カ月も持つ。好きな色は白、価格的にも安定している。白を入れると華やかになり、他の色を引きたてる。グリーン系は目が休まる、濃い色、淡い色と使い勝手の良さも魅力」とか。
カーネはメーンの花ではない、そえ花が基本、どんな花材にもマッチする。そのカーネが1年中でたった1日主役になるのが「母の日」。「『母の日』はは嫌い」と意外なことを言う「注目され、1番気を使う。価格も5月中旬までは高値で推移するが、後半は半値以下になる」とか。「珍しい花、華やかな花が次々とデビューし、カーネ離れが進んでいるが、カーネはかわいい、八重咲きのフリフリした感じがいい。単弁のすっきりした花も趣きがある。消費者の声に耳を傾けながら、これからも作り続けたい」と若き組合長は意欲的だ。
##(写真)見だし
こぼれ話
カーネーションという言葉には「肉色」と言う意味があり、原種の色は「サーモンピンク」だったとか。16世紀の詩人スペンサーがこの花を「コロネーション(花冠)」とよんだことから名付けられた。和名は香りの良さから「麝香(じゃこう)ナデシコ」。欧米女性はこの花を贈られると、先ず、花の中に顔をうずめて、香りに浸るとか。 -
子育て10か条策定会議第4回
子育てのよりどころにしてもらおうと駒ケ根市が制定を進める「子育て10か条」の第4回策定会議が8日、市役所南庁舎で開かれた=写真。市民、団体の代表や教育関係者などで構成された委員約30人のうち出席した約20人が素案をもとに検討して9か条の原案をまとめたほか、名称を「こまがね子育て10か条」とすることを決めた。条文の10番目は各家庭で話し合って決めてもらうことが望ましいとされた。前文の内容と各条文の順番などは今後事務局が検討する。
原案は市のホームページで公開し、意見箱を設置するなどして市民の意見を募るほか、市民団体などの意見も反映した上で6月中旬ごろに制定される見通し。
2月に始まった会議は、当初3月中旬までに最終案をまとめて発表する計画だったが、じっくり検討したいとする意見が強かったことから5月にずれ込んだ。
こまがね子育て10か条の案は次の通り。
一、アルプスに 響くあいさつ 心が通う
一、顔出せば 広がる人の輪 ご近所づきあい
一、「ありがとう」「ごめんなさい」言葉で伝える 素直な気持ち
一、ほめてしかって抱きしめて 目を見てうなずき 最後まで
一、早寝 早起き 家族で愛の朝ごはん
一、つけっ放しに御用心 テレビやゲームは時間を決めて
一、外遊び 群れ遊び 自然に身につく がまんやルール
一、家事・育児 家族みんなで協力を できることからお手伝い
一、かけがえのない命 子どもにも自分にも 語りかけよう
一、(第10条は各家庭ごとに話し合って決める) -
駒ケ根高原美術館で本多勝一展
現松川町出身のジャーナリスト本多勝一さんの作品展「本多勝一展 ニセモノを見抜きホンモノをめざすジャーナリズムを」が駒ケ根市の駒ケ根高原美術館で6月20日まで開かれている。朝日新聞記者時代から現在までの多くの著作から抜粋した文章のほか、40歳代から始めたという絵画約50点を展示している=写真。
午前9時縲恁゚後5時30分。入館料は大人1千円、大学・高校生800円、小中学生500円(小中学生は毎土曜日無料)。問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。 -
【記者室】失言の重み 吉村元知事
元県知事の吉村午良氏が亡くなった。と聞いても上伊那地域の住民にとってはピンとこない竏窒ニいうのが実感のようだ。上信越道、長野新幹線の開通や長野五輪開催などを大きな実績として評価する向きもあるが、いずれも県南部にはほとんど関係がなかったから無理もない▼唯一思い出すのがスピードスケート競技を指した「面白くない。ミズスマシみたいに回っているだけだ」との発言だ。言葉というのは恐ろしい。5期20年知事を務めたあげく、多くの庶民の記憶に残ったのは問題発言だけとは▼その後本人は陳謝したが、実際にそう思っていたからこそ口に出てしまったことなのは誰にでも分かる。まさに不覚。吉村さん、今でもあの世で悔やんでいるに違いない。(白鳥文男)
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駒ケ根市議会全協で報告 広域連合情報システム再構築へ
駒ケ根市は7日の市議会全員協議会で上伊那広域連合情報システムの最適化計画について説明した。計画によると住民サービスの水準向上と経費削減を目的として、現行のコンピューター基幹システムを09年9月までに再構築する。関連する総経費は11年までに約31億1千万円の見通し。
現在のシステムは大型汎用コンピューターを使い、必要に応じて職員がプログラムを自己開発しているが、高度情報化の流れの中で旧態化しつつあることから、情報処理の簡素化、効率化、高度化などのため、抜本的な再構築を図る。これにより、業務コスト、システム処理コストは年間約3億円削減できるという。 -
昭和伊南病院健診センターリニューアル
駒ケ根市の昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)は一部改装工事を行っていた健診センター(山田幸宏センター長)の完成に伴って7日、記念式典を行って施設内を関係者に公開した=写真。センターは05年4月に開設されて健康診断や人間ドックなどの業務を行ってきたが、業績が好調なことから受診者のさらなる増加を図ろうと、会議室などのスペースを超音波検査室や1泊ドック専用宿泊室、リフレッシュルームなどに改修した。述べ床面積は約670平方メートルでこれまでの約2倍となった。総事業費は約3500万円。
病院を運営する伊南行政組合の中原正純組合長は「2年前に健診センターを立ち上げたが、その後予防医療の流れはさらに加速していることから病院経営の大きな柱にしようと今回の改修に取り組んだ。地域住民の期待に応えたい」と述べた。
センターは完成前の4月16日に仮オープンし、既に業務を行っている。 -
赤穂東小春の交通安全教室
駒ケ根市の赤穂東小学校(太田寿久校長)は8日、春の交通安全教室を開いた。1・2年生は登下校時の安全な歩き方を、5・6年生は自転車の乗り方の指導を受けた。
教室のために自宅から自転車を持ち込んだ5・6年生は駒ケ根署の警察官から自転車の安全運転について「まず乗る前にブレーキの点検やサドルの高さ調整をし、道路ではしっかり安全確認をするように」と注意を受けた。児童らはヘルメットをかぶって自転車にまたがり、学校周辺の道路に出て実地訓練。交差点などに立つ警察官や安協役員、教職員らの助言を受けながら慎重に走ったり、横断歩道や踏切を渡ったりした=写真。中にはうっかり道路右側を走って注意される児童もいた。
3・4年生の交通安全教室は10日に行われる。 -
駒ケ根市議会正副議長立候補
駒ケ根市議会は7日、全員協議会を開き、正副議長選挙への立候補届け出を受け付けた。議長には共産党の馬場宣子氏と会派あかつきの竹内正寛氏の2人が、副議長には創風会の木下力男氏がそれぞれ立候補した。選挙は10日の市議会臨時会で執行される。
立候補者らは抽選順に演説を行い、議会の活性化や質の向上などをそれぞれアピールした=写真。規定によると当選要件は有効投票数の4分の1以上。定数の15票がすべて有効票だった場合、4票以上で当選が決まる。副議長は立候補者が1人のため、10日の議会で指名推薦を経て決定される見込み。任期は申し合わせにより、いずれも2年。
選挙は議会活性化対策の一環として2年前に初めて導入され、今回が2回目。 -
駒ケ根市市議会会派決定
駒ケ根市議会議員がつくる新たな会派が7日、明らかになった。届け出会派は5。15議員全員がいずれかの会派に属している。
会派と所属議員は次の通り(届け出順)。
▽日本共産党=坂本裕彦(代表)馬場宣子▽明政会=塩沢崇(代表)中坪宏明、宮沢勝人▽創風会=坂井昌平(代表)菅沼孝夫、木下力男、小林敏夫▽あかつき=宮沢清高(代表)竹内正寛、三原一高、加治木今▽komagane市民倶楽部=長谷部清人(代表)下平順一 -
駒ケ根東中が高原美術館でワークショップ
駒ケ根市の東中学校創作部(顧問島谷佳美教諭、13人)は3日、同市の駒ケ根高原美術館が開いたワークショップを受講した。同館副館長の松井君子さんがテーマに指定した「今やりたいこと」を題材に、参加した10人の生徒はそれぞれの思いを絵画に表現した。持ち時間はわずか40分とあって、生徒らは「何を描こう」と頭をひねりながらも楽しそうに制作に取り組んだ=写真。
松井副館長はゴッホやピカソなどの作品を示して詳細な説明を加えた上で、絵画制作の心構えについて「自分は絵が下手だと思っていてはいけない。その意識を捨て、心に感じたままを素直に表現するつもりで自由奔放に描いてほしい」と呼び掛けた。
同部は昨年度までの美術部とコンピューター部が統合して今年度新たに発足した。 -
赤穂公民館バードウォッチング
駒ケ根市の赤穂公民館(清水寿一館長)と理科担当の教員らでつくる上伊那理科教育研究会(会長・小川清美東伊那小学校長)は4日、第33回バードウォッチングを駒ケ根市下平の丸塚公園周辺で開いた。親子など市民約100人が参加し、早朝の静かな川のほとりで鳥たちの姿やさえずりなどを観察した=写真。
参加者らは5つのグループに分かれ、それぞれ講師を務める研究会員の話を聞きながら公園の周辺をゆっくりと散策して鳥の姿を探した。時折森の中からあわただしく飛び立つ鳥を指差しては「先生、あれは何?」と質問。講師は「あれはオオルリ。とてもきれいな色で鳴き声も美しい。見られて良かったね」などと特徴を詳しく解説していた。参加者は観察の合間に熱心にメモを取ったりしながら、和やかに野鳥の観察を楽しんでいた。 -
市町村対抗駅伝・小学生駅伝 あす号砲
第17回県市町村対抗駅伝競走大会(長野陸上競技協会など主催)は6日、松本市の松本城太鼓門を出発し、松本平広域公園陸上競技場へ到着の8区間、39・3キロコースで熱戦を展開する。同時開催の第3回県市町村対抗小学生駅伝競走大会は、同競技場発着のコースで競う。
松本市制施行100周年を祝う記念事業を兼ねて開催。例年は、松本平広域公園周辺を走る9区間、42・195キロのコースで実施してきたが松本城をスタートし、市街地を通り競技場へゴールする特別コースを設けて開く。
エントリーは57チーム。上伊那勢は前年総合2位の駒ヶ根市、町の部2位の辰野町、同じく5位の箕輪町、村の部3位の宮田村など全8市町村が出場を予定する。
小学生駅伝は例年通りのコースで開き、競技場発着の4区間、6キロ(1区間1・5キロ)で競走。こちらも57チームが参加予定で上伊那からは全8市町村が出場。駒ヶ根市は第1回大会から続く3連覇を目指し、たすきをつなぐ。
市町村対抗駅伝は午前8時40分、小学生駅伝は同9時45分のスタート。 -
高烏谷山あるけあるけ大会
駒ケ根市の東伊那公民館と東伊那郵便局は3日、高烏谷山あるけあるけ大会を開いた。東伊那を中心に市内から親子など約250人が参加し、標高1331メートルの山頂を目指した。
東伊那の高烏谷神社里宮に集合した参加者らは「エイ、エイ、オー」と全員で気合を入れ、元気いっぱいに歩き始めた=写真。頂上までの道のりは約3キロ。標高差約600メートルの急な登山道は前日の雨の影響で所々ぬかるんでいて時折足を滑らせる人の姿も見られたが、息を切らしてふうふういいながらも家族や仲間同士で励まし合って歩いた。約1時間かけて頂上に到着すると、参加者らは眼下に開ける見事な眺望に疲れも忘れて見入っていた。山頂ではそれぞれの名前を書いた札を結んだ風船を飛ばしたり大声コンテストを楽しむなどして、下界の喧騒とは無縁の別世界でのどかなひとときを過ごした。
伊那市からも富県公民館主催の区民ハイキングの一行約570人が山頂を目指した。 -
ネパールの留学生が駒ケ根市訪問
駒ケ根市と国際協力友好都市協定を結んでいるネパール王国・ポカラ市出身の高校生アルカ・タパさん(18)が大型連休を利用した短期ホームステイで駒ケ根市を訪れている。ロープウェイで駒ケ岳に登ったり市内でショッピングを楽しんだりしているほか、駒ケ根青年海外協力隊訓練所や小学校で文化交流をするなどしてつかの間の休暇を楽しんでいる。6日まで滞在の予定。
2日には市役所を訪問し、原寛恒副市長にあいさつした。タパさんは原副市長にネパールの絵葉書などの土産を渡し、お返しに市のピンバッジやバンダナなどを贈られると、はにかみながらも明るい笑顔を見せた=写真。タパさんは流ちょうな日本語で「日本語を勉強しているが難しい」「日本人はとても礼儀正しい」などとやり取りしていた。
タパさんは国際開洋第二高校(和歌山県)の3年生。来春の卒業後は「できれば日本の大学に進学し、将来は旅行関係の仕事をしたい」と話している。同校は海外からの留学生を約30人受け入れていて、生徒らの長期休暇中は国内の各地でホームステイすることを勧めている。 -
馬見塚蚕玉神社祭典
駒ケ根市福岡の馬見塚蚕玉神社で3日、例大祭が行われた。晴天に恵まれて多くの家族連れなどが訪れ、もち投げ・宝投げやブラスバンドの演奏、軒を並べた多くの屋台での買い物などを楽しんだ。
呼び物のもち投げ・宝投げは午前11時30分と午後2時30分の2回行われた。高いやぐらの上から投げられる縁起物のもちや菓子などを取ろうと多くの人が群がり、われ先にと奪い合う光景が見られた。
昼時になると家族連れが芝生の上にシートを広げて座り、屋台で買い求めた焼きそばやお好み焼き、たこ焼きなどを囲んでくつろぐなど、のどかな連休の一日を楽しんでいた。 -
宮田歌謡曲友の会が順天寮慰問
宮田歌謡曲友の会(藤田宜久会長)は29日、駒ケ根市の救護施設順天寮を慰問に訪れて会員らが自慢ののどを披露し、集まった利用者らを楽しませた=写真。
ステージでは千昌夫、五木ひろしらのヒット曲の数々のほか、賛助出演の日本舞踊愛好会「石沢グループ」による日本舞踊などが次々に披露された。集まった約40人の利用者らは大きな声で一緒に歌ったり手拍子を取ったりして楽しいひとときを過ごした。
同会は長年にわたり、ボランティア活動の一環として施設などへの慰問を続けている。順天寮へも毎年この時期に訪れているほか、秋のすずらん祭にも出演している。 -
光前寺で奉納弓道大会
駒ケ根市の古刹光前寺の春の例大祭に合わせ、伝統の奉納射会が約半世紀ぶりに復活竏秩B同市の弓の愛好会「志峰館弓友会」(北村弥昌会長)が数年がかりで準備を進め、29日の開催にこぎつけた。矢場も昔と同じく、境内にそびえる三重塔の前=写真。開会式に続いて同会の副会長鈴木清重さんが古式にのっとり、厳かに矢渡しの儀を行った。
競技には市内外から約20人が参加。昼間でもほの暗い杉木立の中の幽玄な空間に、つると矢の澄んだ音を響かせていた。 -
花ろまん(14)
スイセン、菜の花、桜、コブシを巡りて、花の中で1日は終る-。駒ケ根市観光協会の「ぐるっと駒ケ根花めぐりバス」の春の運行が4月8日から始まり、市内を中心に、観光客など多くの花好きの人気を集めている。各地のシダレ桜の銘木の下で「ここの花は:」「今年の花は:」と盛んに花評定。ひと山コブシの壮観に息を飲み、菜の花畑ではむせかえるような甘い香りに包まれ、チョウになって、ミツバチになって飛びまわる。バスの中は気のおけない同士が花談義で盛り上がる。花めぐりバスは今日も走る、花を求めて:(大口国江)
##(中見出し)
今年は春、秋2シーズン、毎日運行
駒ケ根市内の花の名所をバスで巡る花めぐりバスは春(4月8日縲・月15日)と秋(10月10日縲・1月10日)の2シーズン毎日運行する。春は山里の桜、花桃、菜の花、コブシ、スイセンなど、秋は赤ソバの花、コスモス、キクなど、その日の天候や開花状況から1番良いスポットを、ボランティアガイドの案内でバスで巡る。
時間は午前10時縲恁゚後3時まで、駒ケ根ファームス内駒ケ根市観光案内所前発着。昼食は東伊那の駒ケ根シルクミュージアムで、農村女性グループ百笑塾のメンバーが腕によりを掛けたおふくろの味をたん能する。料金は3500円(昼食料を含む)完全予約制。
##(中見出し)
昨年は38便を運行、延べ460人が乗車
花めぐりバスは昨年4月、早太郎温泉開湯10周年を記念する温泉郷感謝祭企画としてスタート。初年度は週2縲・回、4月12日縲・1月19日、60本の運行を計画。実質38本運行、乗車人員は1人から44人まで、延べ460人が利用した。
コースは春は大沼湖のザゼンソウ、ミズバショウ、吉瀬・栖林寺・西光・蔵沢寺・光前寺など各地のシダレ桜、馬見塚公園の桜とツツジ、花桃の里、宮田村北割の菜の花、中沢中曽倉の芝桜、オープンガーデン、松川町の泉龍院の藤。夏は伊那市のかんてんぱぱガーデン、伊那市深妙寺のアジサイ、南割公園のハッチョウトンボ、光前寺、養命酒、オープンガーデン。 秋は中川村の赤ソバ、飯島のコスモス畑、道の駅花の里いいじま、光前寺、オープンガーデン、しらび平、吉瀬のキク、養命酒などを巡った。
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コブシ、スイセン、シダレ桜、花桃、菜の花、百花繚(りょう)乱の春コース
この日(4月24日、26日)は20数人が乗車し、午前10時に駒ケ根ファームス前を出発。一路中沢中山のこぶしの里へ。ひと山、数百本のコブシが1度に咲く壮観に、参加者は「話には聞いていたが、すごい本数だね」と感嘆の声を上げた。
この後、バスは百々目木川に沿って、中沢中割のすみよしや休み処(宮下秀春店主)へ。一目500本の花桃が満開。宮下店主が川沿いに植栽した赤や白、ピンク、源平シダレが花のじゅうたんを作り、黄色のレンギョウ、芝桜の桃紫色が修景を整える。
花見客や写真マニアの多さに驚きながらも「物語に出てくる桃源郷とはこのような所かも」の声も。
中曽倉の人々が協力しあって植えた芝桜公園を見て、昼食場所の東伊那の駒ケ根シルクミュージアムへ。駒ケ根市の農村女性グループ「百笑塾」が手作りした昼食を囲んだ。この日のメニューは満開の桜をイメージした花巻き寿司、季節の天ぷら、アルプス地鶏の唐揚げ、季節の野菜の煮物、果物、澄まし汁など、彩りよく、栄養バランスにも配慮したおふくろの味に舌鼓を打った。
満腹で眠けを誘う午後のバス、1面黄色の波うつ菜の花畑に、一同覚せい。花畑にたたずんで「甘い香り、ミツバチになったみたい」とうれしそう。
車窓から光前寺参道に植えられた数百万球のスイセンや、35アールに100種類20万球が植えられた見本園も見て、「スイセンのまち、駒ケ根」を実感した。
この後、全国的に有名な光前寺のシダレ桜を見たり、苔むした石垣を覗きこんで、光りゴケも観察した。ボランティアガイドの説明で、七堂がらんの由緒ある建造物(仏)にも理解を深めた。
最後は桜吹雪の大沼湖へ。残雪の中央アルプスを眺めながら、ゆっくりと池の周りを散策。大きな葉を伸ばすザゼンソウ、白いさじ形の包が可れんなミズバショウ、別荘地のカタクリの群生も目にした。
飯島町から参加した山本幸子さんは「知ってはいたが、場所がわからなかった花の名所に来られて、本当によかった。お昼もおいしかった」。
名古屋市から友人と、花めぐりバスに乗るために来たという山口時代さんは「タウン誌で見て参加した。道中の芽吹き、花桃の里は最高だった」。
団体で参加した駒ケ根消費者の会の皆さんも「花桃の里が良かった。みんなでわいわい、言いながら楽しかった」といずれも好評。
ボランティアガイドの宮内栄一さんは「参加者は地元の人が中心。グループでおしゃべりを楽しみながら、1日花を見て歩き、リフレッシュしている。百笑塾の昼食も評判がいい」。山宮貞夫さんは「参加者は50代縲・0代後半の女性が多い。これからは中曽倉の芝桜、光前寺のシャクナゲが見頃になる」と話していた。
観光協会事務局の菊池由美子さんは「情報収集して、その日、1番良い花を案内するようにしている。ボランティアガイドは花の説明だけでなく、地域の特色、歴史など交えて、参加者に喜ばれている」と話す。
詳細・申込は駒ケ根ファームス内駒ケ根観光案内所(TEL81・7700) -
【記者室】大型連休竏瀦ト国人の目には
大型連休真っただ中。帰省や行楽で道路は渋滞、列車も飛行機も満席。毎年のことだが何とかならないのかと文句を言いつつ、どこか浮かれたような雰囲気が日本中を覆っているようだ▼ある米国人に大型連休の予定を尋ねてみたところ肩をすくめ「もちろん家でのんびりするよ」。個人主義の国に育った彼に言わせると「他人と同じ日に休んでもつまらない」のだそうだ。「それに法律で全国一斉に休日を与えて国民が一斉に移動するなんて非効率だ。とても理解できない」▼それはね、日本では個人で長期休暇を取る風土がないから、もっと休めと国が世話を焼くことになったのだ竏窒ニ説明したのだが、ますます分からん、とばかりあっさり話を打ち切られてしまった。(白鳥文男)
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駒ケ根市北割二区敬老会
駒ケ根市の北割二区区(小町谷紀幸区長)は30日、07年度の敬老会を同市のアイ・パルいなんで開いた。招待された75歳以上のお年寄り234人のうち約80人が出席し、長寿と健康を共に喜び合った。喜寿を迎えた人たちには中原稲雄教育長が一人一人の席に出向いて記念品を手渡した=写真。
演芸会では有志のグループや個人がステージに登場して歌や踊り、演歌体操などの出し物を次々に披露。お年寄りたちは芸をさかなに和やかに歓談しながら楽しいひとときを過ごした。
小町谷区長はあいさつで「戦中から戦後にかけてつらく、苦しい思いをしてきた皆さんが復興に力を尽くしてくれたおかげで今の平和がある。その体験を子どもたちにぜひ伝えてほしい。これからも元気で長生きし、区のためにお力添えを」と呼び掛けた。
米寿、喜寿を迎えたのは次の皆さん。
▽米寿=高仲早苗、山崎ひさ子、牛丸寿由、木下さち子▽喜寿=浜島不佐子、福沢つたみ、上久保久枝、栗山いさ江、佐々木公子、塩沢利一、横溝いつみ、和田水穂、小平竹代、有賀ミホ子、有賀弘子、倉田茂、倉田節子、望月よしみ、塩沢明、松崎一子、北原ひろ子、吉沢吉一、吉沢良三、小原勝広、小原定子、小原文子、谷三郎、堀ミドリ、山重凡太郎、清水誠 -
【救急救命士 武井智子さん】
4月、難関の国家試験に初挑戦で合格。伊南でただ一人の女性救急救命士(病院への搬送中、救急車内で患者の救急救命処置を行う)となった。
本部内での選抜を経て06年4月から約半年間、東京の研修所で寮生活を送りながら研修を重ねてきた。
試験はこれまで年2回行われていたが、今回からは年1回のみの実施。
「そのために研修終了後の半年間は仕事の合間を縫い、自分で時間をつくって勉強しなければならないのがとても苦しかった。でも先輩が試験について教えてくれたり、精神的に協力してくれたりしたのでずいぶん助かりました。それに署員の皆も何くれとなく応援してくれて、本当にいくら感謝してもし切れないくらいでした」
署を挙げての期待に応えるためにも絶対に落ちるわけにはいかなかった。合格発表はインターネットでも見られるが、心配していた母と2人で東京・霞ケ関の厚生労働省まで見に行った。
「合格と分かった時の気持ちはうれしいよりもほっとしたという感じ。何度も何度も受験番号を確認しました」
◇ ◇
「母が看護師だったので、その姿を見ていて、人を助ける仕事をしたいとずっと考えていました」
短大を卒業後、伊南行政組合消防本部を受験。見事に消防職員として採用されたが…。
「当然女性もいるものだとばかり思っていたら何と一人もいなかったんです。それどころか伊南では初の女性消防職員だと知らされて二度びっくり。全然知らずに入ったんですよ」
短大で女性だけの環境に慣れていたこともあって、男ばかりの職場で当初は戸惑いの連続だったが「上司や先輩にはかえって申し訳ないぐらい気を使ってもらって」徐々に馴染むことができた。
入ったからには職務に男女の区別はない竏窒ニ意気込んで仕事に取り組んだが、思惑と違う現実もあった。署には女性用の個室がなかったために男性職員と同じ部屋で寝泊まりさせるわけにもいかず、泊まり勤務はできなかったのだ。
「せっかく希望を持って入ったのに少しがっかりでした。でも数年後に新しくできた南消防署には個室もあったので、それからは同じように勤務させてもらっています」
男性に比べて体力で多少のハンディはあっても火災に、救急にと日々の仕事に全力で取り組んでいる。
◇ ◇
「女性の傷病者が、救急隊員の必要な処置とはいえ男性に体を触られるのに抵抗を感じていると思う時もあります。そんな時に同じ女性としての立場が生きるはず。苦しい時にそれで少しでも安心してもらえればうれしいですね」
「救急救命士の資格のことは署に入る前から知っていました。10年たってようやく念願の資格を得ることができたので、これを機に初心に返ったつもりでさらに頑張っていきます」
(白鳥文男) -
市場割区敬老会
駒ケ根市の市場割区分館(小林秀夫分館長)は29日、07年度の敬老会を同市のアイ・パルいなんで開いた。招待された75歳以上のお年寄り206人のうち73人が出席し、長寿と健康を共に喜び合った。喜寿を迎えた人たちには原寛恒副市長が記念品を一人一人に手渡した=写真。代表者の村沢正一さんは「年を取ると足腰が痛いが、動けるだけ動いて区のために切磋琢磨して頑張っていきたい」と謝辞を述べて大きな拍手を受けた。
演芸会では有志のグループや個人がステージに登場して厄除けの神楽、歌や踊り、楽器の演奏などを次々に披露。お年寄りたちは芸をさかなに和やかに歓談しながら楽しいひとときを過ごした。
喜寿を迎えたのは次の皆さん。
堺沢光雄、大口四郎、北沢武和、渋谷つなゑ、田畑富佐子、林重成、松村道子、気賀沢治門、石沢みつ子、斎藤久子、松尾三四子、村沢正一、小椋和子、小林きくみ、小池祥運、矢沢もとゑ、山崎悦子、米沢スミ子