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【記者室】イライラ踏切
車でよく通るJR駒ケ根駅近くの踏切でしょっちゅう列車の通過に引っかかる。多くの場合遮断機が降りると数分間開かないが、実際に列車が踏切を通過する時間は十秒程度だし、待った揚げ句に結局列車が通過しないこともあって余計に腹が立つ▼踏切で待っている歩行者からも不満の声が聞こえてくる。「待ち時間が長いのは列車が駅に停車している時にも踏切が閉じているからだ」「まだ列車動かないから遮断機くぐっちゃおうか」▼待ち切れずに無理な通過を試みる人も実際にいる。遮断機は線路のセンサーが列車の通過を感知して動作するごく単純な仕組みだがもう少し工夫の余地はないか。道路交通改善と事故防止のために少しでも遮断時間を短くしてほしい。(白鳥文男)
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「生産組合上赤須」設立
駒ケ根市赤穂上赤須区と町二区の農業者36人でつくる集落営農組織「生産組合上赤須」の設立総会が26日夜、上赤須自彊館で開かれた=写真。関係者約30人が出席し、規約、07年度事業計画・予算案、役員などを承認した。
同組織は5年後の12年をめどに法人化し、作付け面積を現在の22ヘクタールから99ヘクタールに、年間生産量も現在の米106トンから米460トン、ソバ10トンに増加する計画。
市内での集落営農組織設立は9番目で、3月末までには全10組織が設立の予定。
役員は次の皆さん。
▽組合長=入谷隆夫▽副組合長=酒井一義▽理事=米山一、原洋八▽監事=小川良三、中村一成 -
天竜川上流水防連絡会幹事会
国土交通省天竜川上流河川事務所と県、天竜川流域の市町村、消防、警察などでつくる天竜川上流水防連絡会は26日、幹事会を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。関係者約40人が出席し、07年度の活動として天竜川水防デー(4月26日、駒ケ根市)、伊那合同防災訓練(5月22日、伊那市)、堤防合同巡視(5月19日縲・月1日)などを行うことについて確認したほか、洗堀や堤防高など重要水防個所の変更について説明を受けた。
幹事長で天竜川上流河川事務所の杉山勉副所長は「出水期に備え、防災機関が集まる合同訓練などを行って万全の体制をとっていきたい。幅広い関係者の参加をお願いしたい」と呼び掛けた。 -
子育て10か条策定会議第3回
子育てのよりどころとなる駒ケ根市「子育て10か条」を選定する会議の第3回が26日、市役所南庁舎で開かれた。市民、団体の代表や教育関係者などで構成された委員約30人のうち14人が出席し、10か条策定に向けて意見を交わした=写真。
出席者らは5グループに分かれ、テレビを始めとするメディアや遊びの形態のほか、生活リズム、食育、地域とのかかわり、家族の協力などのテーマ別に「身近な人と元気よくあいさつしよう」「早寝早起き朝ご飯」など、具体的な文案を挙げてそれぞれ話し合った。文案は次回会議でさらに検討を加えた上で素案にまとめる。
2月に始まった会議は、当初3月中旬までに最終案をまとめて発表する計画だったが、じっくり検討したいとする意見が強く、策定は5月以降になる見通し。 -
「集落営農福岡」設立
駒ケ根市福岡区の農業者64人でつくる集落営農組織「集落営農福岡」の設立総会が24日夜、同区内の大原農事センター新生館で開かれた=写真。関係者約60人が出席し、規約、07年度事業計画・予算案、役員などを承認した。
同組織は5年後の12年をめどに法人化し、作付け面積を現在の34ヘクタールから58ヘクタールに、年間生産量も現在の米156トン、大豆0・3トンから米176トン、大麦5・3トン、大豆0・3トン、雑穀11・8トンに増加する計画。
市内での集落営農組織設立は8番目で、3月末までには全10組織が設立の予定。
役員は次の皆さん。
▽組合長=坂本英雄▽副組合長=赤羽根一博、北沢雄喜▽理事=竹内稔、菅沼辰保、小林卓爾▽監事=古沢正則、木下豊 -
県議選 駒ケ根市区 佐々木氏総決起集会
県議選駒ケ根市区(定数1)に出馬する元職の佐々木祥二氏(55)=無所属、赤須東=の総決起集会は25日夜、同市のアイパルいなんで開いた。集まった約600人を前に「市町村が主役と掲げる村井知事とともに素晴らしい長野県をつくるためにも、県政の壇上に立たせていただきたい」と訴えた。
苦杯をなめた4年前から現在までを振り返り「生活者の足元から政治があると勉強させて頂いた」と述べ、世間には景気回復を望む期待感が強いと指摘。
前田中県政の6年間を強く批判し「皆さんが豊かになる施策を打ち出すことが課題。一人ひとりの収入を増やし、福祉、教育、環境、社会資本整備に充てていかなければいけない」と主張した。
後援会の堀内照夫会長は「前回にはない組織づくりができたが、選挙は水もの。一層の支援と協力を」とあいさつ。
来賓の中原正純同市長は「どれだけ4年間苦労したかが今回の選挙の争点。何としても佐々木さんに勝ってもらわなければならない」と語気を強め、宮下一郎代議士、吉田博美参議らも激励した。 -
駒ケ根市で重傷交通事故
25日午後11時15分ごろ、駒ケ根市赤穂市場割の市道でいずれも近くに住む歯科助手木下奈美さん(28)が運転する普通乗用車が対向して歩いていた精密部品加工業亀山久夫さん(66)をはねた。亀山さんは左下腿骨開放性骨折の重傷。木下さんにけがはなかった。
駒ケ根署の調べによると現場は見通しの良い直線道路。亀山さんは道路の右端を歩いていた。同署は詳しい原因を調べている。 -
県議選 駒ケ根市区 立候補届出書類事前審査
26日、任期満了に伴う県議選(3月30日告示、4月8日投開票)駒ケ根市区の立候補届出書類の事前審査が駒ケ根市役所で行われた。定数1に対し、これまでに立候補を表明している2派が出席。選挙管理委員会の担当者が記入漏れなど書類の不備の有無を慎重にチェックした=写真。
同市区で立候補を表明しているのは現職の林奉文氏(61)=あおぞら、南割=と、前職の佐々木祥二氏(55)=無所属、赤須東=の2人。これまでのところ、ほかに出馬の動きはない。 -
青年海外協力隊員出発前にあいさつ
青年海外協力隊の06年度第3次隊員として今月ケニアに出発する駒ケ根市赤穂市場割の気賀沢博徳さん(26)が23日、市役所を訪れ、中原正純市長に出発前のあいさつをした。気賀沢さんは「市の出身者として駒ケ根市の名を汚すことなく、友好の架け橋となれるよう一生懸命努力してきたい」と決意を述べた。中原市長は激励金を手渡し「訓練の成果を生かし、国際平和と地域づくりのために頑張って。2年後には一回りも二回りも大きくなって帰国してほしい」と激励した。
気賀沢さんはアフリカ・ケニアのキスム博物館で、収蔵されている文化財の整理や分類などに当たる。大卒後、ボランティアで海外の遺跡調査に加わった経験を途上国で生かそうと協力隊に応募した。派遣前訓練を受けたのは地元の駒ケ根訓練所ではなく福島県の二本松訓練所。
市出身者の派遣は4年ぶり、15人目。 -
消防団が募金寄付
駒ケ根市消防団の救護隊(北原晋也救護長、45人)は23日、消防団員らに呼び掛けて今月行った募金の全額5万円を日本赤十字社駒ケ根市地区(地区長・中原正純市長)に寄付した=写真。救護隊は日赤県支部の講師に救急法の訓練を受けたり、地震や水害などの際に世話になったことへの感謝の意をこめて募金を行った。中原市長は「尊い気持ちにあらためて感謝し、有効に活用したい。これからも団の中核を担い、市民の安全・安心の確保のために団を盛り上げていってほしい」と述べた。
事務局は、寄付金は防災倉庫に備える用具・器具などの購入に充てたいとしている。 -
原隆子さん、
「プリンスエドワード島のマックさんの工場の原毛は最高、手にしっとりとなじむ」と、原毛を手にうっとり。
羊の原毛をつむぎ器に掛け、丁寧に紡いで毛糸を作る。毛糸は草木染で好みの色に染め上げ、1、2年、色が落ち着くまで放置する。「染め上がった時の色と時間が経ったものとは、全く違う色合いになる」。この後、一目一目、手で編んでセーターやベストにする。1つの作品を製作するのに3年から4年も掛かるとか。
20年前、JAの講座でサフォーク羊の原毛から紡いで毛糸を作る技術を習った。草木染は資料で勉強し、ススキやクズ、スズランと色々試した。
サフォークの毛はごわごわと、手触りが悪いため、毛質が柔らかな白のメリメに切り替えた。原毛からの紡ぎは、想像以上に難しく、最初は太かったり、細かったりと、でき上がりは不ぞろい。思う通りの太さに調節できるようになるまでに10年掛かったとか。
また、同じ場所で同時期に採取した同じ材料を使っても染め上がりが異なる、「何度染めても、染め上がりにワクワクする」。ドクダミやアキノキリンソウで染めた、けばけばしい黄色が半年経ち、1年経過し、しっとりと落ち着いた色に変って行く、その変化が楽しいとか。「草木染は本当に奥が深い」。萌えるような緑を出そうと、何度も挑戦し、3年前、タンポポの茎や葉を使い、自分のイメージ通り「快心の緑」を染め上げ、セーターに編んだという。
◇◇
少女の頃から「赤毛のアン」の世界にどっぷりと浸かり、吉村和敏の写真集「プリンスエドワード島」に触発され、プリンスエドワード島は憧れの島、いつかは行きたいという思いを強くし、いろいろ勉強した。この中で国内最高と言われる「マックさんの原毛」を知り、昨年7月、単身、アンの島に向けて旅だった、初めての海外旅行だった。
マックさんの工場は原毛から毛糸、毛布を製造するまで、工程ごとに独立した建物のため、1日がかりで、気に入った原毛を探し、見つけ、注文した。
島では、ベッドからベッドカバー、窓枠、テラスに至るまでオール「赤毛のアン」をイメージしたB&B(朝食付きの宿泊施設)に2週間滞在した。その間、ロブスター猟師と友だちになったり、無農薬栽培の農家も見学した。観光コースにないミニマクインディアンの集落にも足を伸ばし、特別に儀式の部屋やかごづくりも見せてもらった。
重度障害者のグループホームにも立ち寄り、自閉症の子どもたちと触れ合った。「自閉の子どもたちは大好き。言葉はいらない、しばらく一緒にいると仲良くなれる」とか。
スタッフの「こうした施設は改善を要求していかないと、条件が悪くなる」という言葉に「ここでは障害者は1人の人間として認められ、老人も尊敬されている」と、日本の現状と比べ、ショックを受けたとか。
現在、4月22日、伊那市西春近の法音寺で開く初のグループ展への出品に向け、「着る人の笑顔を思い浮かべながら、糸を紡ぎ、一目一目編み上げていくのが至福のひととき」と作品づくりの熱中している。
1人暮らし。 -
「集落営農下平」設立
駒ケ根市下平区の農業者120人でつくる集落営農組織「集落営農下平」の設立総会が23日夜、同区内の農村環境改善センター一心館で開かれた=写真。関係者約70人が出席し、規約、07年度事業計画・予算案、役員などを承認した。
同組織は5年後の12年をめどに法人化し、作付け面積を現在の76ヘクタールから155ヘクタールに、年間生産量も現在の米487トンから米707トン、大麦53トン、大豆9トン、ソバ25トンに増加する計画。
設立準備委員会の戸枝靖恵委員長は「国の条件を満たすための組織設立に向けて準備してきた。先祖から受け継いだ優良農地をいかに守り抜くか、英知を結集して努力しよう」と呼び掛けた。
市内での集落営農組織設立は7番目で、3月末までには全10組織が設立の予定。
役員は次の皆さん。
▽組合長=松崎嘉寿彦▽副組合長=福沢徳夫、松崎弘道▽会計=菅沼幸穂▽監事=戸枝靖恵、中城数久 -
スイセン
駒ケ根市の光前寺参道に「衝撃的に早く咲く」という名を持つ黄色のラッパスイセン「ラインベルトアーリーセンセーション」が咲き始め、スイセンの季節到来を告げる▼長年、北割2区営農組合が中心になって、子どもから高齢者まで区を挙げて、1球1球を植え付け、4月下旬の光前寺の春の例祭の頃は白や黄色の花で参道を埋め尽くす▼初めて、スイセンを植えた12年前、当時の担当者は「1球が来年には3球に、3年目は6球になり、10年もすれば、スイセン街道になる」と。その時は「夢みたいなことを」と思ったが、今、夢は正夢になった。みんなで同じ夢を見続け、団結して、夢を実現させる努力に敬服。まさに「協働のまちづくり」のモデルではと感じた(大口国江)
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駒ケ根市の幼稚園・保育園で卒園式
駒ケ根市内の13の幼稚園・保育園のうち、私立の2保育園を含む12園で23日、卒園式が行われた。
赤穂中割のすずらん保育園(高見洋子園長)では園児44人(男子26、女子18)が園を巣立った。名前を呼ばれた園児は「はい」と返事をして立ち上がり、一人ずつ園長の前に進み出て保育証書を受け取ると大きな声で「ありがとうございます」と礼を言うなど、落ち着いた立派な振る舞いを見せていた。式のフィナーレでは卒園児らが手作りのくす玉を割り、笑顔で門出を祝った=写真。
高見園長は卒園児らに「皆さんが毎日頑張って園に来られたのは家族や周りの人たちの応援があったからです。帰ったらお家の人みんなで証書を見てお祝いしてください」と呼び掛けた。
詰めかけた保護者らはしっかりとした態度で式に臨むわが子の成長ぶりに目を細め、時折ハンカチで目頭を押さえたりしながら感慨深そうに子どもたちの晴れ姿に見入っていた。 -
子ども課長に女性登用
駒ケ根市は23日、4月1日付の人事異動を内示した。部長級3、課長級3、係長級19など総員64人の小規模異動となった。昇格は部長級2、課長級1、係長級4。退職者は8人。
地方自治法改正による収入役の廃止に伴い、新たに会計管理者を置くほか、会計課を会計室とする。子ども課長には女性を登用して子育て支援策の充実を図る一方、同課に地域自立支援室を新設。保健福祉課の生活福祉係と障害福祉係を統合して社会福祉係とする。
異動は次の通り(カッコ内は旧職)。
【部長級】▽会計管理者=渋谷勝清(伊南行政組合事務局長)▽教育次長=滝沢修身(子ども課長兼福祉事務所次長)▽伊南行政組合事務局長=気賀沢進(税務課長) -
【記者室】痛みを想像する難しさ
花粉症シーズン真っただ中。重い症状に苦しむ人も多いことと同情する。筆者もその一人だが、時によってひどさが違う。ついさっきまでくしゃみ連発、目は痛く、鼻は両づまりという状態だったのが、ふと気がつくとうそのように何でもないことがある▼この苦しさがなくなればどんなに気分がいいだろう竏窒ニ思っていたのに、実際そうなってみるとさほどありがたさを感じない。自身のことでさえこうなのだから、他人の苦しさを自分のものとして感じることは至難の業だ▼世の痛みや苦しみは実際に経験しなければ本当のところは分からない。想像だけで分かったようなつもりになり、的外れな判断をすることは厳に慎むべきだ。記者としての自分への忠告でもある。(白鳥文男)
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伊南行政組合議会臨時会
伊南行政組合議会は22日、第2回臨時会を開き▽伊南行政組合監査委員条例▽公の施設の指定管理者の指定について竏窒ネど6議案をいずれも原案通り可決して閉会した。
条例改正はいずれも地方自治法の改正に伴うもの。 -
駒ケ根市の教職員人事異動
駒ケ根市内小中学校の転退職教職員は次の皆さん(カッコ内は新任校)。
◇赤穂小▽教諭=唐沢好三(辰野東小)米山隆美(辰野東小)伊藤正通(伊那西小)横山英志(赤穂中)北沢淳子(県伊那養護学校)関島浩志(松川中)五十嵐啓一(長野市立芋井中)▽技師=池上和恵(茅野市立永明中)▽講師=中沢博和(新規採用・長野市立裾花中)米田真也(新規採用・東御市立北御牧小)原葉子(新規採用・小諸市立水明小)
◇赤穂東小▽校長=熊谷正(飯田市立旭ケ丘中)▽教諭=橋爪久人(県伊那養護学校)小田切宏久(宮田小)濱口みさと(千曲市立八幡小)徳武清花(松本市立菅野小)▽講師=長谷川晶子(富県小)▽非常勤講師=河野滋夫(退職)曽根原千穂(新任・喬木村立喬木中)
◇赤穂南小▽教諭=北沢幸雄(南箕輪小)山岸祥子(西春近南小)西沢浩(中条村立中条小)星野圭子(高遠北小)児玉明聡(松本市立大野川小)▽講師=桃沢敏郎(東春近小)▽主査=木下真由美(中川東小)▽非常勤講師=座光寺智子(講師・赤穂南小)
◇中沢小▽教頭=酒井照明(校長・西春近北小)▽教諭=原茂(美篶小)眞島寿浩(県飯田養護学校)北村美加(安曇野市立堀金小)▽非常勤講師=伊藤みつ子(退職)北原志佳(宮田小)岡崎節子(赤穂東小)
◇東伊那小▽教頭=南波洋子(喬木村立喬木第二小)▽教諭=下島弘子(高遠小)▽主事=眞島典子(飯島小)
◇赤穂中▽校長=諏訪博(退職)▽教諭=池口正博(教頭・天龍村立天龍中)仁科俊彦(箕輪中)亀井政昭(県伊那養護学校)宮下誠士(箕輪中)中村志保(南箕輪中)久保田徹(塩尻市立丘中)笹野麻里子(松本市立開成中)▽講師=宮下英昭(伊那東部中)東方秀俊(飯田市立緑ケ丘中)中山弘樹(辰野西小)平沢崇(退職)上久保有子(松本市立鎌田中)田中さくら(退職)▽主事=津田由美子(松本市立大野川小・中)
◇東中▽教頭=山浦忍(小海町立北牧小)▽主幹=滝沢きぬゑ(退職)▽教諭=桂本真治(内地留学・愛知教育大)花岡陽(塩尻市立塩尻中)▽講師=日岐秀明(退職)北原康弘(新規採用・東御市立東部中)石井さやか(新規採用・東御市立田中小) -
駒ケ根市内の5小学校で卒業式
駒ケ根市内の5小学校で22日、一斉に卒業証書授与式が行われ、計356人の卒業生が6年間通い慣れた学び舎を巣立った。
赤穂小学校(高野普校長)では卒業生120人が晴れの卒業式に臨んだ。普段と違う少し大人っぽい洋服に身を包んだ卒業生らは壇上に上がって一人一人高野校長から卒業証書を受け取った。
壇上に並んだ卒業生らは向かい合った在校生らとともに『卒業の歌』を合唱。保護者席ではハンカチで目頭を押さえる母親の姿があちこちに見られた。
高野校長は式辞で「皆さんが懸命に行事や活動に取り組んできた姿に支え合い、学び合うことの素晴らしさを感じた。卒業生に『和』の言葉を贈りたい。自分と友の心を信じて前に進んでほしい」と激励の言葉を贈った。
在校生らの拍手に送られて退場した卒業生はようやく緊張から解放され、友達同士で晴れやかに笑い合っていた。 -
包丁研ぎ収益金寄付
上伊那建設労働組合赤穂分会青年部(平沢幸弘部長)は6月25日の住宅の日に合わせて05、06年に駒ケ根市内の大型店など2カ所で行った包丁研ぎの収益金の全額約2万7千円を市社会福祉協議会(竹内正寛会長)に寄付した。19日、平沢部長と新井康哲副部長が市社協を訪れ「福祉のために役立てて」と寄付金を竹内会長に手渡した=写真。竹内会長は「日ごろの鍛錬で身に付けた技術を生かした厚志に感謝する。市民の福祉のために活用する」と感謝を述べた。
包丁研ぎは大工職人などが仕事柄身に付けた刃物研ぎの技術を生かそうと、家庭などで切れ味の悪くなった包丁を代金を設定せず、客の自由意思による格安料金で研ぐサービスで、毎年行って好評を博している。 -
駒ケ根商工会議所が検定満点者など表彰
駒ケ根商工会議所(渋谷敦士会頭)は19日夕、06年度の珠算、簿記の検定試験で1級と満点を取った小学生ら41人を表彰した=写真。商工会議所の竹澤誠専務理事は一人一人に認定証や表彰状を手渡し「表彰者は例年15人前後なのに今年は大変多く、うれしい。満点は簡単に取れるものではない。日ごろのたゆまぬ努力があってこそ今日の栄誉がある。これからも目標に向かって挑戦し、一歩一歩進んでいってほしい」と激励した。
表彰されたのは次の皆さん。
【1級合格】◆第177回珠算能力検定▼1級=田中雅喜(駒ケ根速算塾)◆第179回珠算能力検定▼暗算1級=田中雅喜
【満点合格】◆第114回簿記検定試験▼3級=戸沢ゆかり◆第115回簿記検定試験▼3級=丸山美紀、篠田恵
◆第177回珠算能力検定▼4級=花木彩香▼7級=北沢友樹、桜井彩乃▼9級=下島真紀▼暗算7級=田邉友樹、那須野叶(以上駒ケ根速算塾)◆第178回珠算能力検定▼暗算3級=小林千夏▼暗算7級=竹内慎二、北原拓真、竹村忍、吉見花絵(以上駒ケ根速算塾)◆第179回珠算能力検定▼6級=有賀未裕▼8級=宮沢彩花、荒崎方栄▼暗算5級=小田原史弥(以上駒ケ根速算塾)漆沢椿(五味珠算塾)▼暗算6級=竹村ちはや、中塚翠▼暗算7級=小林裕季、唐沢和希、池上毅、池上輝、榎本康亮、宮沢沙織、春日伸介、福沢聡也、木下由紀乃、白川みほ、小木曽結衣、川村雪奈、伊藤愛、堂園太一、小林真輝人、桜井彩乃、黒田理紗、中野翼、横山史典(以上駒ケ根速算塾)伊藤翼(五味珠算塾) -
十二天の森整備ボランティア
駒ケ根市内に広がる平地林「十二天の森」内の散策道を歩きやすくしようと18日、市職員らでつくる「森を育む会」が市民団体「十二天の森を守る会」(城田嘉一会長)と市生涯学習課に呼び掛けてボランティアで整備を行った。子どもを含む約40人が参加し、大きな木の撤去や伐採にはチェーンソーを使うなどして、散策道をふさぐ倒木や垂れかかる枝を払った=写真。
作業は散策道が狭くなって通りにくいという市民からの声に応えて今回初めて行われた。会員は、今後は年1回程度、定期的に作業を行っていきたい竏窒ニしている。 -
県議選 林奉文を励ます市民の集い
県議選駒ケ根市区に立候補を表明している現職の林奉文氏(61)=あおぞら、南割=を後援する「青空大好き市民の会」は20日夜、「林奉文を励ます市民のつどい」を駒ケ根市の駅前ビル・アルパで開いた。支持者ら約200人が参加し、必勝を誓って気勢を上げた。
林氏は「県議として田中知事とともに県政の改革に取り組んできた」として談合防止、福祉の充実、環境整備事業など、この4年間に取り組んだ活動を振り返った上で「村井県政では大型公共事業を行う影響で福祉や教育予算が削られることになる。これまでに進めてきた改革を後戻りさせないよう、何としてもこの選挙を勝ち抜いて市民の願いを県政に届けたい」と強く訴えた=写真。
参加者の代表が次々と激励や応援のメッセージを送るなど、集まった支持者らはあらためて当選に向けての決意を燃やしていた。 -
AED寄贈
駒ケ根市の金属製品製造、メッキ処理業の駒ケ根電化(山下善廣社長)は19日、AED(自動体外式除細動器)1台(約75万円)を市に寄贈した=写真。同社によるAED寄贈は3年連続。創立60年を迎えることから05年に寄贈を思い立ち「地域への感謝を込め、恩返しのつもりで」毎年寄贈してきた。中原正純市長は「2年前の最初の寄贈を契機に市はAEDの整備を進めている。企業としての市への貢献に、市民を代表して深く感謝する」と礼を述べた。
AEDは赤穂東小学校に配備される。 -
【津軽三味線・日本民謡師範 高坂晴駒さん】
小さな体に構えた三味線から圧倒的な迫力で太く、力強い音がほとばしり出る。ばちが激しく糸に叩きつけられ、左手の指は目にも止まらぬ素早さでいそがしく棹(さお)の上を踊り竏秩B魂を体ごと揺さぶるような津軽三味線の魅力を多くの弟子たちに伝え続けている。教室には80歳のベテランも通い続けているが、このところ若い弟子も増えてきた。中には小学生もいて将来を楽しみにしている。
◇ ◇
津軽三味線は普通の三味線よりも棹が太い。しっかりとした芯のある音を出すためにばちも大きく、重い物が使われる。
「弾くのに力が要るから構えから違う。だからけっこう疲れて大変なんだけど、それだけに満足感も大きいですよ」
三味線を始めたのは30年ほど前。
「民謡がとてもはやったころでね。友達と民謡の会に入ったら会員の中に三味線のできる人がいて、その音色を聞いてどうしても弾いてみたくなったんですよ」
手ほどきを受けてみると、筝をたしなんでいたこともあって抵抗なく楽しく上達でき、ますます三味線が好きになった。
数々の民謡を弾いているうち、時折耳にする津軽三味線の音色にいつか深く魅せられるようになった。
「普通の三味線の音色はシャン、シャン竏窒ニいう繊細な感じ。それはそれで大好きなんだけど、津軽はまた全然違う。心に響くような迫力があってそこに強くひかれました」
高名な小野寺晴山師範の教えを求めて諏訪の教室に通いつめ、厳しいけいこを重ねて腕を磨いた。
◇ ◇
「津軽は何といっても大きな音が大切。強い力で弾かないと聴く人に心が伝わらないからね。以前は怖いもの知らずでよく1人で演奏したけど、今はちょっと嫌ですね。せめて3人くらいで弾かないと迫力が出ないから」
三味線を弾く一方で唄のけいこのため東京に長く通っている。
「もう11年になるかな。三味線は本来は唄の伴奏楽器だから唄はとても大切なんです。三味線、太鼓、尺八がそろってこそ伝統ある日本の民謡ですからね」
「弾いてきて気持ちいいのはね、20人くらいで弾いて音がきれいにそろった時。その瞬間は本当に楽しくて幸せな気持ちになります」
(白鳥文男) -
小町屋区敬老会
駒ケ根市の小町屋区(竹村幸茂区長)は18日、敬老会を同区の公民館で開いた。招待された75歳以上のお年寄り232人のうち73人が出席し、長寿と健康を笑顔で喜び合った=写真。喜寿を迎えた人たちには中原正純市長が記念品を手渡した。
演芸会では区民の有志らが次々にステージに登場して歌や踊り、神楽などを披露。お年寄りたちは和やかに笑いながら楽しいひとときを過ごした。
喜寿を迎えたのは次の皆さん。
赤羽忠男、北林忠男、田中あきよ、渡辺睦美(以上上市場)赤須義秋、新井康子、有賀菊江、井口晴人、大嶋隆重、木下一一、武井みすゞ、水上千代子、横山智和子、(以上下市場)池成正子、大口三子雄、小林克喜、藤本武子(以上北部)気賀沢なつ子、竹村文子、藤沢正博、宮沢昭、矢沢多賀志、矢沢なつ、矢沢とみ(以上南部) -
駒ケ根市議会3月定例会閉会
駒ケ根市議会3月定例会は最終日の20日、本会議を開き、07年度一般会計予算、同特別会計予算など各常任委員会に付託されていた議案について委員長報告、質疑、討論、採決を行い、追加議案を含む50議案すべてを原案通り可決して閉会した。
市議会議員の報酬を増額する条例改正案をめぐっては共産党の2議員から現状維持を求める修正案が提出され、討論を経た採決の結果、賛成2で否決された。議員の報酬は(カッコ内は現行)▽議長=40万5千円(38万3千円)▽副議長=33万9千円(32万6千円)▽議員=31万4千円(29万8千円)竏窒ニなる。施行は4月30日。
議員定数削減に伴って常任委員会を現行の3から2とする市議会委員会条例の改正案が全会一致で可決され、次の改選時から施行される。委員会の名称と所属議員数は総務産業委員会8人、文教厚生委員会7人。 -
自衛隊新入隊員激励会
駒ケ根市自衛隊協力会(堀内利徳会長)は18日、新たに陸上自衛隊に入隊する清水龍司さん(18)=小町屋=を激励する会を市福祉センターで開いた。清水さんは赤穂高校を卒業したばかり。兄健司さん(25)が陸上自衛隊にいることから入隊を決意した。「兄からは自衛隊は厳しいところ竏窒ニ聞いているが、皆さんの期待に応えられるよう頑張りたい」と決意を述べた=写真。堀内会長はあいさつで「自衛隊の任務は防衛から国際協力に変わり、入隊も難関になった。いろいろと大変なこともあるだろうが、ぜひ立派に働いてほしい」と激励した。
同市出身の入隊者は昨年までの5年間で6人。 -
光前寺の「十王図」県宝指定へ
駒ケ根市の古刹光前寺(吉沢道人住職)が所蔵する「絹本著色地蔵十王図」(けんぽんちゃくしょくじぞうじゅうおうず)=写真=が県宝に指定されることがほぼ確実な見通しとなった。県教育委員会の諮問を受けて11月から審議してきた県文化財保護審議会が19日に指定を答申した。正式決定は4縲・月の定例教育委員会での審議待ちだが、県担当者は「答申結果がくつがえることは通常あり得ず、まず間違いない」としている。知らせを聞いた吉沢住職は「ありがたいこと。今後は管理をよりしっかりするよう気を引き締めなければならない。何らかの機会をみて一般にも公開していきたい」と話している。
「絹本著色地蔵十王図」は地獄で死者を断罪する閻魔王など十王を描いた10幅と、亡者を救済する地蔵を描いた1幅の全11幅。室町時代以前の作と伝えられるが、作者など詳細は不明。十王は古くから民衆に恐れられ、信仰の対象となってきた。 -
駒ケ根市議選立候補予定者説明会
駒ケ根市選挙管理委員会(今福清二委員長)は20日、任期満了(4月29日)に伴う駒ケ根市議選(4月15日告示、22日投開票)の立候補予定者への届け出手続きなどの説明会を市役所で開いた。定数15に対し、これまでに立候補を表明している16派が出席。担当者から手続きや選挙運動についての説明を聞いた=写真。
出席したのは現職9、新人7。党派別では共産党2、公明党1、無所属13。立候補届け出書類の事前審査は4月3日に市役所で行われる。
今福委員長はあいさつで「健全な民主政治の発展のためには明るくきれいな選挙の実施が肝要。公正な選挙を行い、市民の関心と期待に応えられるよう要請する」と述べた。