-
原始・古代テーマ別考古展
駒ケ根市立博物館で特別企画展「実験・予見による考古学竏柱エ始・古代テーマ別考古展」が4月30日まで開かれている。学芸員の田中清文さんの予見を基に原始・古代を5テーマに分け、市内をはじめ各地で発掘された土器・石器などを中心に展示している。テーマは▽御子柴遺跡の石器群▽舟山遺跡の遺構と遺物▽縄文中期の蛇文様と埋甕風習▽伊那谷縄文中期後葉における曲流渦巻文土器の系譜▽塩尻市芝宮銅鐸と古代中国陰陽五行説の関係竏秩B
御子柴遺跡=南箕輪村=での出土状況から、石器を保管する納屋のような物があったのではないか竏窒ニする田中さんの仮説に基づいて、当時の風景が再現されている。
午前9時30分縲恁゚後6時30分。月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)休館。入場無料。 -
全国紬サミット、10月駒ヶ根で開催へ
全国各地の紬(つむぎ)の産地から生産者が集まる「全国紬サミット」が10月、駒ヶ根市で開催される。市内で伊那紬を製造販売する久保田織染工業(久保田治秀社長)が中心になり、本格的準備を開始した。19竏・0日、アイパルいなん。
10月19日は、前夜祭と交流会、20日は、駒ヶ根シルクミュージアムの岩下嘉光名誉館長の講演と、地元伊那の関係者を中心にしたシンポジウムがある。
全国紬サミットは7回目。大島紬で有名な鹿児島や、結城紬の栃木県などで開催されてきた。県内の紬は上田地区が発祥の地だが、現在では県内の手織り紬の約半分を久保田織染工業が生産している状況で、「この際、駒ヶ根でやろうということになった」(久保田社長)。
紬は糸を先に染めてから織る織物で、かつては、絹糸にできない真綿を紡いで作った紬糸を使った。現在では絹糸を使用するものも紬と呼ばれている。奄美大島の大島紬、八丈島の黄八丈、石川県の能州紬、栃木県の結城紬などが有名。久保田織染工業が造る伊那紬も、伝統的な手織りの技術を引き継ぐものとして定評がある。
久保田社長は「多くの皆さんの協力をいただき、長野県初の全国紬サミットを成功させたい。これを機会に皆さん紬の着物を着ていただければ幸い」と話す。 -
国保税率据え置き
駒ケ根市の原寛恒助役は16日、市役所で開いた05年度第2回市国民健康保険運営協議会(堀千代美会長)で国保税率の改正について、税率は05年4月に改正されたばかりであることなどから06年度は引き上げをせず、基金の繰り入れなどで対応したい竏窒ニする考えを明らかにした。
協議会には委員ら約20人が出席し、05年度の決算見込み、06年度の予算案などについて市の担当者から説明を受けた。報告によると税収見込みは05年度決算(見込み)で8億7120万円、06年度予算は9億円。国・県負担金などを加えた歳入総額は05年度決算(見込み)06年度予算共に23億4900万円。歳出は05年度決算(見込み)で24億1180万円、06年度予算は23億6千万円となっている。
協議に先立ち、保健補導員連合会の会員改選に伴って新たに鈴木光子さんが委員に委嘱された=写真。 -
駒工課題研究発表会
駒ケ根工業高校の3年生が思い思いに取り組んできた研究成果を発表する第8回課題研究発表会が16日、同校で開かれた。電気、機械、情報技術の各科から選ばれた各2テーマのほか、特別発表として3科の共同プロジェクトである燃料電池自動車についての発表が行われた。
12月に駒ケ根自動車学校のコースで初の走行実験に成功した燃料電池車は全長2・3メートルの1人乗り。水素と酸素の化学反応を利用して発電する燃料電池を角パイプ製の溶接フレームに搭載した前2輪、後1輪の3輪車で、後輪内に組み込んだホイールインモーターで駆動し、約2時間の連続走行が可能。製作に当たった生徒らは誇らしげに開発の苦労などを発表した。
会場の体育館には3年生がかかわった全作品が展示され、生徒らは作品をリモコンで動かしたり、訪れた人たちの質問に答えたりしていた。映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場する人気ロボットなども展示され、来場者の注目を集めていた=写真。 -
赤穂南小子どもを育てる会年度末総会
地域で子どもを育てていこうとPTA、学校のほか通学区の区長、青少年育成委員、民生児童委員、高齢者クラブ、警察などでつくる赤穂南小学校の「南小子どもを育てる会」(松原全志会長)は15日夜、同小で年度末総会を開いた。委員ら約40人が出席して一年間の活動を振り返り、来年度に向けての活動のあり方についてグループ討論などを行った=写真。
討論のテーマは「子どもの健やかな成長のために大人、家庭、地域、学校は今後さらに何ができるか」竏秩B5グループに分かれた参加者らはそれぞれ車座になって「子どもは親の背中を見て育つ。うまく育ってほしければ、まず大人同士が地域の行事などに積極的に参加して交流することだ」「子どもに声を掛けることを長く継続していくことで顔見知りが増え、地域の中のつながりができるはず」「子どもが主役になる体験の場をつくり、大人も共に参加していくことで地域力が養われるのでは」などと熱心に意見を交わしていた。 -
証明書自動交付機設置から3カ月
上伊那で5台目となる住民票などの証明書自動交付機が駒ケ根市役所1階市民ホールに新たに設置されてから3カ月が経過したが、利用件数は2月14日現在で65件にとどまっている。利用時間は午前7時縲恁゚後8時、土・日曜日を含め365日利用が可能竏窒ニ利便性をうたって11月に稼動を開始したのだが、利用件数は関係者の期待通りには伸びていないようだ。
交付した65件の証明書は住民票、印鑑登録が共に24件と、全体の約75%を占めている。利用者の居住地別では市内43件、飯島町、宮田村などの他市町村が22件と、意外に市内の利用者の比率が低い。
交付機を利用するためには住民基本台帳カードの発行を受けることが必要だが、市内の発行枚数は11月の106枚から約200枚に増えたものの、人口に比べてその絶対数は小さい。市の担当者は、窓口で来庁者に発行を勧めてはいるがカードに対する先入観などから発行をためらうケースもあるのではないかとみて、今後利用を呼び掛けるパンフレットを作成するなど、何らかのアピールをしていきたいとしている。年度切り替えの時期を迎え、住民票や印鑑登録が必要になる機会が増えることにより、カードの発行枚数も増えるものと期待をかけている。住基カードは市民生活課窓口で発行している。 -
マルトシにロボットが来る
駒ケ根市のスーパー・マルトシ(小林寿之社長)に18・19日、富士通オートメーションが開発した二足歩行ロボット「HOAP(ホープ)竏・」=写真=がやって来る。多くのセンサーを装備していて人間との会話や握手などの動作が可能という。HOAP竏・は01年発表のHOAP竏・から性能向上の改良を重ね、05年7月に発表。身長60センチ、質量8・8キロで、価格はオープンだが実勢価格は約630万円前後。日本ロボット学会の04年実用化技術賞を受賞している。ロボット技術向上のため研究開発を目的に製作されたが、一般の反響も見てみたい竏窒ニの意向で同店でのデモンストレーションが実現した。スーパーでのデモは全国初という。同社員と小林社長が知人だったことから話がまとまった。
デモの時間は2日間とも午前9時30分、11時、午後1時30分、3時、4時30分、6時からで、いずれも10分間。無料。 -
スポ少団員募集
駒ケ根市スポーツ少年団は06年度の団員を募集している。募集は定員になり次第締め切るため、各団では早めの申し込みを呼び掛けている。申し込みは所定の用紙に記入の上、3月17日までに会費1500円を添えて、新規入団希望者は市教育委員会生涯学習課内のスポーツ少年団事務局(TEL83・2111・内線723)へ、継続希望者は各団へ。06年度は新たにホッケー団も加わる。
団員を募集している団は次の通り(カッコ内は募集学年・定員)。
▽剣道(小1縲・・20人)▽柔道(小1縲恍・w・30人)▽少林寺拳法(小3縲恍・w・30人)▽空手(小1縲恍・w・30人)▽バドミントン(小1縲恍・w・20人)▽バレーボール(女子小1縲・、男子小1縲・・30人)▽サッカー(小3縲・・各学年15人)▽バスケットボール(小3縲・・各学年15人)▽少年硬式野球(小3縲怐E人数制限なし)▽新体操(小3縲恍・w・人数制限なし)▽硬式テニス(小4縲恍・w・20人、男子のみ小3縲・▽陸上(小1縲恍・w・人数制限なし)▽陸上長距離(小4縲恪mZ・人数制限なし)▽ホッケー(小3縲・・人数制限なし) -
【記者室】灯油高値の原因は気象庁のせい
県内の灯油の18リットル店頭売り平均価格は2月6日現在で1393円。昨年同時期は990円前後だったから約4割高だ。石油業界筋の話によると、この高値の原因は気象庁のせいだという▼例年、国内の石油元売各社は長期予報を基に灯油の生産量を決めるが、昨年秋「この冬は暖冬だ」と発表されたことから生産調整を行ったところ、思わぬ厳しい寒さに見舞われたため消費拡大で品薄状態になったのだと…▼芝居なら客席から「金返せ」とやじが飛ぶところだ。大外れするかもしれないものなら発表しなけりゃいいと思うが、それにしても予報を信じて生産計画の根拠にする業界があるとは知らなかった。3月には灯油の価格は下がるはずだというが、それもどうだか…。(白鳥記者)
-
ミャンマーソバ栽培プロジェクト
麻薬の原料となるケシの栽培で生計を立てるミャンマーの農民にソバの栽培を勧めようと05年7月に設立されたNPO法人アジア麻薬・貧困撲滅協会(氏原暉男理事長、事務局・駒ケ根市)は、趣旨に賛同する個人、法人の協会への入会とソバの購入などの支援を広く求めている。
信州大名誉教授の氏原暉男理事長は1996年からミャンマーを訪れ、やせ地でも栽培が可能なソバの試験栽培に着手した。日本・ミャンマー両国とJICA(国際協力機構)の協力もあり、栽培面積は97年の1・8ヘクタールから02年には1600ヘクタールにまで増えたが、ミャンマーの政変などの影響で05年には400ヘクタールに減少した。一連の事態に対する政府などの対応の遅さに業を煮やした氏原さんは自らNPO法人の設立を決意。現地の民間団体とも協力して日本にソバを輸入するなどの活動をしている。
副理事長の松川常夫さんは「ソバの品質は国内産に引けを取らないまでになっている。せっかくソバ栽培を始めた現地の農民がケシ栽培に戻ってしまわないよう、ぜひソバの活用と入会を」と呼び掛けている。
会員の入会金と年会費は個人が3千円・2千円、法人が1万円・1万5千円。問い合わせは同協会事務局(TEL81・0222)へ。 -
上伊那岳風会が吟道講習会
詩吟の上伊那岳風会(堀内岳茂会長)は12日、赤穂公民館で、講師に島田岳創さん(諏訪岳風会)を招き、吟道講習会を開き、約180人が受講した。
島田さんは項羽の「四面楚歌」の中の漢詩「力抜山兮気蓋世 時不利騅不逝 騅不逝兮奈何 虞兮虞兮奈若何」を取上げ「わが力は山をも引き抜くほど、気力は世を圧倒するばかり、しかし、時運に見放され、愛馬の騅(すい)も進まない、騅が進まないとて、どうできようか、虞よ虞よおまえをどうしたらいいのだろうか」と通釈した。
続いて、島田さんは1節ずつ吟じ、吟息や高低、余韻など吟技の基本を講習した。
島田さんは40年満州に生まれ、75年諏訪岳風会に入会、全国選抜者吟道大会、優秀吟道大会に県代表として10回出吟、83年全盲になる。詩集、エッセイ集など著書多数。 -
県出身の青年海外協力隊帰国報告会
駒ケ根市南割の駒ケ根青年海外協力隊訓練所で12日、県出身の青年海外協力隊員の帰国報告会があり、3人が参加の動機や活動内容、現地の様子について発表、隊員ОB、ОG、候補生ら約30人が耳を傾けた。
パラグァイ共和国に小学校教諭として派遣された吉沢薫さん(飯田市、02年度2次隊)は「天災や厳しい寒さもなく、人々の生活はのんびりしている。電気、水道もなく、公教育は普及していない」と現地の様子を紹介「1人で異文化に触れることで、自分の弱さや強さを再発見できた」と振りかえった。
また、日本語教師としてブラジルに派遣された根橋誠さん(03年度日系社会)は「海外の日系人の中で暮らして、日本の良さ、相撲や盆おどりなど伝統行事を楽しさを再認識した」と発表した。
帰国報告の前に、JICAのエッセイコンテストで駒ケ根青年海外協力隊訓練所長賞受賞のアルッガマゲ左諭さんのエッセイの朗読もあった。 -
ふるさとあったか田楽まつり」にぎやかに
伊那市富県の歌舞劇団田楽座は12日、駒ケ根市東伊那の栗林集落センターで東伊那公演「ふるさとあったか田楽まつり」を開いた。140人の聴衆は、心弾む太鼓の響き、生命力あふれる瑞々しい舞台に見入り、伝統芸能の大切さ、ふるさとの温かさを実感した。
鉦や太鼓のにぎやかなお囃子が聴衆を浮き立たせ「祭囃子」でオープニング。色とりどりの花笠を手に「めでたーめでたーのー」と踊る、なじみの「花笠音頭」と続いた。
軽妙な「鳥さし舞」、海鳴りのような太鼓の響きでつづる「八丈」。子どもたちの前に現れた白い狐を表現した「狐舞」、会場の手拍子が舞台を盛り上げ「ソーラン節」で10プログラムをフィナーレ。 -
駒ケ根市ソフトバレーボール大会、53チームが参加
駒ケ根市バレーボール協会の第17回ソフトバレーボール大会は12日、駒ケ根市民体育館などで開いた=写真。
ヤングの部(18歳以上)19チーム、ブロンズの部(30歳以上)16チーム、シルバーの部(40歳以上)6チーム、ゴールドの部(50歳以上)12チームの合わせて53チームが参加、予選リーグ、決勝トーナメントで優勝を目指した。
結果は次の通り
◇ヤングの部▽優勝=Beeキラー(2)こまちゃん・R(3)Peace!レッド、Peace!ブルー◇ブロンズの部▽優勝=真剣(2)KitKat(3)大穴B、アンタラス◇シルバーの部▽優勝=こまちゃんV(2)こまちゃん・S(3)梅の里◇ゴールドの部▽優勝=バーバーA(2)ロマンス(3)こまちゃんA、花水木 -
トリノパラリンピックアイススレッジホッケー日本代表
3月10日に開幕するトリノパラリンピックのアイススレッジホッケーに日本代表選手として出場する。98年長野、02年ソルトレークに続いて3回目だ。チームの成績は前回、前々回とも5位にとどまったが「今回は充実した練習もできているので、何としても『金』を取る」と初のメダル獲得に執念を燃やす。
◇ ◇
先天性の脊髄損傷により車いすの生活を送る。中学校から高校にかけては車いすバスケットボールに打ち込んでいたが、12年前に誘われてアイススレッジホッケーを始めた。長野パラリンピックに向けて新たにチームが結成されることになり、監督から「やってみないか」と声が掛かったのだ。アイススレッジホッケーはスレッジと呼ばれる専用のそりに乗る。「初めてリンクに出た時は車いすとのあまりの違いに戸惑った。特に目線の低さはとても新鮮な感覚でしたね。でも動くとなると難しかった…。パックを打つどころではなく、ゆっくり前に進むのが精いっぱい。曲がることもできませんでした」だが持ち前の努力でたちまちホッケーの動きを体得した。「バスケットとパス回しやポジション取りなどの動きが似ているので、今でも経験が役に立っています。チームワークとメンタルが大切な点も同じですね」
試合ではゴールキーパーを含めて6人がリンクに出ているが、選手の動きがハードで消耗も激しいため、5分間程度で交代を繰り返しながらプレーする。ポジションはフォワードだ。鍛えられた上半身を生かした素早い動きとスピンのかかった強烈なショットで相手ゴールを狙う。役割は点を取ることだが「何点取りたいとか、そういう個人的な目標はない。自分の中では初出場の長野はただ夢中、ソルトレークではメダルをとれれば竏窒ュらいの気持ちだったが、今回はチームの中でも中堅になり、メンバーを引っ張る立場になってきている。とにかくチームの勝利しか考えていません」。
◇ ◇
今までは用具、リンク使用料、遠征費などすべてが選手らの自費だったが「今回は企業スポンサーがついたおかげで費用を気にかけることなく、半年前から本格的な合宿練習ができている。本当にありがたいことです。監督も選手もみんな本気で優勝するつもりでいますよ」。
28日まで長野市などで長期合宿練習を行い、3月4日にトリノに向けて出発。11日の初戦スウェーデン戦に臨む。「悲願の金メダルを狙うためには絶対に負けられない一戦。前回パラリンピックで銅メダルだった手強い相手だが、体格で劣っている分、スピードで勝負するような展開に持っていきたい。何としても勝ちます」
(白鳥文男) -
高齢者クラブ健康づくり教室
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(池上重雄会長)は10日、会員を対象にした今年度の第2回健康づくり教室を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。約100人が参加。織井伊那人のペンネームで知られ、ラジオ番組にレギュラー出演していたほか『小説権兵衛峠』などの著書のある上伊那薬剤師会事務局長の薬剤師織井正人さん=伊那市福島=の講演「健康食品と薬の区別について」を聞いた=写真。
織井さんは、日本人の平均寿命が世界一を争うまでになったのは予防医学の考え方の浸透と生活習慣の向上があったからだ竏窒ニした上で「健康食品と称して現在多くのサプリメントや栄養補助剤が出回っているが、あれは薬とは違う。目的は健康の維持であって病気を治すわけじゃない」と説明。「問題は、イチョウの葉やカモミール、グルコサミンといった健康食品の中には、薬とケンカして体に悪い作用を及ぼすものがあることだ」と話し、無造作な摂取への注意を促した。 -
林政協議会
駒ケ根市林政協議会(菅沼盛和会長・14人)は10日、市役所で会議を開き、06年度の森林整備事業の概要などについて市担当者の説明を聞いた=写真。森林の荒廃に歯止めをかけるため、市が主体となって寄付金を出資する企業を募る里親促進事業「グランドデザイン」の状況について、3月に契約締結予定であることなどが報告された。
契約予定地は駒ケ根高原の家族旅行村付近の約40ヘクタールで、カラマツ、アカマツ、スギなどの針葉樹とサクラ、カエデなどの広葉樹が混交している森林。50万円ずつ5年間にわたって支援を受ける。企業名は明かされていない。企業側の利点としては、環境活動への取り組みをアピールすることにより会社のイメージアップができることのほか、社員や家族のレクリエーションの場として活用できることなどが挙げられる。 -
経営講座「伊藤元重講演会」
企業の連携により地域産業の活性化をはかる市内の製造業者らでつくるテクノネット駒ケ根と駒ケ根商工会議所、駒ケ根市は10日夜、新春公開講演会を駒ケ根商工会館で開いた。上伊那各地の企業経営者、管理者ら約120人が集まり、東京大大学院経済学研究科教授の伊藤元重さんによる「成功している中小企業に見る成熟市場のビジネスモデル」と題した講演を聞いた。
伊藤さんは、成長の時代は終わった竏窒ニ前置きした上で「ビジネスを今までと違った目で見ることにより、隠れていたチャンスが見えてくる」として、企業の目の付け所がこれからの生き残りのポイントになると訴えた=写真。福岡のからし明太子はたらこもからしも地元産ではないことなどを例に挙げ「原材料が地域の特産品である必要はない。ぜひ工夫して独自の駒ケ根ブランドをつくってください」と呼び掛けた。 -
ミュージカル「不思議の国のアリス」開幕
第11回の駒ケ根市民と劇団昴の共同ミュージカル「不思議の国のアリス」(演劇体験プログラム実行委員会主催)の一般公演が10日夜、駒ケ根市文化会館で開幕した。会場を埋めた観衆はステージいっぱいに繰り広げられる歌や踊りがいっぱいの楽しいファンタジーを存分に満喫していた。
9日夜には小学生以下の希望者をスポンサーが無料で招待する「足ながDAY(デー)」の公演が行われた=写真。約50組の親子らが一般公演を前にミュージカルを楽しんだ。05年の前回公演「アルプスの少女ハイジ」を団体で見た伊那市の小学生らが感想文を書いて送ってくれたことにヒントを得た主催者が、地域文化の振興のために子どもたちを無料で招待したい竏窒ニ今回初めて実施した。公演を見た子ども達はスポンサーに宛てた感想文を書くことになっている。
一般公演は11日午後2時と同7時、12日午後2時に行われる。主催者によると席にはまだ空きがある。一般(中学生以上)2千円、小学生以下1千円(全席自由)。問い合わせはこまがね演劇文化創造劇場(TEL83・5923)へ。 -
パラリンピック出場選手を激励
トリノパラリンピックのアイススレッジホッケーに出場する竹内俊文さん(29)=駒ケ根市赤穂北割一区=が10日、駒ケ根市役所を訪れ、中原正純市長らの激励を受けた=写真。竹内さんは「パラリンピックは3回目。前回までと違い、今回は充実した練習ができているのでチームの状況も良い。何としても『金』を取り、大会後にメダルをかけて報告に来られるよう頑張りたい」と決意を述べた。中原市長は激励金を贈り「市民も出場を名誉なことと誇りに思って喜んでいる。ぜひ金を期待したい。体調に気をつけて頑張って」と健闘を祈った。
竹内さんは長野市での長期合宿練習などを経て3月4日にトリノに向けて出発。11日の初戦スウェーデン戦に出場する。 -
支え合いのまちづくり講座
駒ケ根社会福祉協議会(竹内正寛会長)は9日夜、住民流支え合いのまちづくり講座「あなたがつくる福祉のまち」の第1回として「ご近所助け合い起こし」をふれあいセンターで開いた。講師にテレビやラジオなどの福祉関係の番組に多数出演し、著書も多い「わかるふくしネットワーク」主宰者の木原孝久さんを迎え、住民主体の福祉のあり方についての講義を聞いた。
木原さんは現在の介護保険制度の限界について説明し、これからの福祉は制度に頼らず地域住民みんなの力でやるべき竏窒ニ話した上で「近くに住んでいるすべてのお年寄りの人間関係、人脈を地図に書き込めば福祉面はもちろん災害にも犯罪にも強い体制ができ上がる」として支え合いマップの作成を強く勧めた=写真。
第2回講座は19日に開き、それぞれのグループで作る支え合いマップを発表することにしている。 -
赤穂南小1年生が園児と交流
駒ケ根市の赤穂南小学校1年1組(山本由貴美教諭・29人)は9日、隣接する赤穂南幼稚園を訪問し、園児らとゲームをするなどして交流を楽しんだ。同小と幼稚園は敷地が隣同士ながらこれまでほとんど交流がなかったため、もっと親ぼくを深めようと小学校の呼び掛けで初めて交流会を企画した。当初園児を小学校に招く予定だったが、折りしも同園でお店屋さんごっこが開かれることから今回児童らが園を訪れることにした。
児童らはお金に見たてた牛乳瓶のふたを手にし、園内に作られたくじ引き、おもちゃ屋、ドライブスルー、おしゃれ屋、レストランなどの店に入っては園児に交じって楽しそうに遊んだ=写真。人気は迷路とお化け屋敷で入口には順番待ちの長い行列ができていた。
同小、同園とも今後ますます交流を深めていきたいとしている。 -
オリンパス労組がデジカメ寄贈
社会貢献活動の一環としてオリンパス労働組合伊那支部は8日、デジタルカメラ2台(計約6万円相当)を駒ケ根市に寄贈した。根津淳一執行委員長と太田博書記長が市役所を訪れ、原寛恒助役に手渡した=写真。原助役は「皆さんの汗の結晶の寄贈に心から礼を言う。デジカメは多くの行政セクションで日常的に必要な物。明日から早速有効に使いたい」と感謝の言葉を述べた。カメラは秘書広報課と教育委員会などで使われる。
同労組は8年前から事業所のある伊那市と宮田村にカメラを寄贈してきたが、全小中学校に行き渡ったことから、組合員約80人が住んでいる駒ケ根市にも初めて寄贈することにした。
南箕輪村には9日、オリンパス労組伊那支部と辰野支部が合同でコンパクトデジタルカメラ2台を贈った。村への寄贈は初。
伊那支部執行委員長の根津淳一さん、辰野支部執行委員長の鈴木真一さんら4人が村役場を訪れ、「老人ホームや小学校、保育園などで活用してほしい」と、唐木一直村長に手渡した。村長は寄贈に感謝し、「自治体も地元企業にお世話になっている。頑張っていただきたい」と話した。
村在住の組合員は、伊那支部420人中36人、辰野支部550人中44人。
今回、伊那支部と辰野支部合わせて伊那市、駒ヶ根市、辰野町、南箕輪村の4市町村に計10台を贈った。 -
食品衛生研修会
JA上伊那は8日、伊南地域のAコープや直売所などの生産者直売コーナーへ加工品を出荷している生産者を対象にした食品衛生研修会を駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。生産者ら約130人が参加し、食品と飲料の2グループに分かれてそれぞれ伊那保健所食品衛生課の佐藤守俊さんと黒岩和雄さんの講義を聞いた=写真。
佐藤さんと黒岩さんは保健所に届出のある不良食品が年間100件以上あること、食中毒の発生状況などについて詳しく説明した上で適切な管理の方法を具体的に示し「一人一人が食品のプロとしての責任とプライドを持ち、食品衛生に取り組んで欲しい」と呼び掛けた。 -
健康の集い
JA上伊那伊南地区生活部会は8日夜、駒ケ根、駒ケ根東、宮田の3地区の生活部会員を対象にした健康の集いを駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。女性約90人が参加し、ボールを使った健康づくり運動などに汗を流した。
講師は伊那市を中心に健康教室のインストラクターを務めるほか、伊那毎日新聞紙上で『頑張ってる人のがんばらない体操』を連載している身体改善トレーニングA級指導士の山岸洋子さん。山岸さんは「気持ちの持ち方や言葉遣いのほか、背筋を伸ばすだけでも力が出て体は元気になる。遊び感覚でできることだけやりましょう」と呼び掛けた。参加者らは山岸さんの指導で直径約20センチの柔らかいボールを床についたり投げ上げたり足に挟んだりしながら、リズムに乗って楽しく運動に取り組んだ=写真。
健康の集いでは例年ボーリングを楽しんできたが、駒ケ根市内のボーリング場が昨年廃業したことから、今回初めて健康体操を企画した。 -
赤穂南小児童会長選挙
駒ケ根市の赤穂南小学校(白鳥彰政校長)で9日、06年度児童会長の選挙が行われた。投票を前に立会演説会が体育館で開かれ、3人の立候補者とそれぞれの推薦責任者が、投票権のある3年生以上の児童らを前にして「最後のお願い」。選挙運動期間中に訴えてきた公約などを堂々と演説し、大きな拍手を受けていた。
演説会終了後、それぞれの教室に戻った児童らは選挙管理委員の「候補者の名前の上に○を書いてください」などの説明を受けた。しばらく考えて記入した児童らは用紙を2つ折りにして次々に投票箱に入れていた=写真。
開票は選挙管理委員によって当日中に行われ、結果は10日朝に児童玄関に掲示される。会長の任期は1年間。 -
伊那、駒ヶ根市で不法滞在外国人などを摘発
伊那、駒ヶ根署と県警本部警備部警備第一課、東京入国管理局、名古屋入国管理局は合同で7日、伊那、駒ヶ根市内の飲食店で働いていた不法滞在外国人など14人を摘発し、両局が収容した。
同日午後9時ころから、伊那、駒ヶ根市内の飲食店4カ所で摘発。国籍はいずれもフィリピンで、19竏・3歳の男性1人、女性13人の合計14人(伊那署11人、駒ヶ根署3人)。不法滞在期間は短くて7カ月、長くて13年6カ月だった。
市民から「不法滞在の外国人が伊那市内や駒ヶ根市内の飲食店で働いている」ろの通報を受け、東京入国管理局、名古屋入国管理局との合同で摘発を行った。 -
伊南安協がマスコット製作
伊南交通安全協会女性部(小町谷美枝部長)は7日、ドライバーやお年寄りなどに配布するマスコットのハッチョウトンボの製作作業を駒ケ根警察署で行った。会員5人が集まり、3時間で約400個を作った。
マスコットはライトに照らされると光る夜光反射材をトンボの形に切って作る。大きさは体長6センチ、羽の幅8センチ。交通安全をアピールしようと数年前から会員有志らが施行錯誤を繰り返した末に現在の形が完成した。会員らはカッターやはさみを使って材料を切ったり、交通安全を訴える標語を添えてビニール袋に入れるなどの作業を黙々とこなしていた=写真。
マスコットは安協の会員らが人波作戦や交通指導所でドライバーらに配布するほか、高齢者宅を訪問した時などに安全を呼び掛けながら手渡している。1年間に約1千個を配布する予定。 -
繭クラフト愛らしく
第17回全国繭クラフトコンテスト(横浜市シルク博物館主催)に入賞した作品など繭を使った工芸作品6点が駒ケ根市東伊那のシルクミュージアムで公開されている。繭クラフトの愛好会「まゆっこサークル」(北原きみ枝会長・12人)の会員ら5人がそれぞれ繭を使って制作した個性あふれる作品を展示=写真。小林さな恵さんの「干支(えと)と遊ぶ」は十二支の動物を表情豊かに並べてコンテストで準グランプリの全国農業協同組合連合会長賞を獲得した。小林さんの準グランプリ受賞は第15回に続き2回目。
展示作品は次の通り(敬称略)。
▽春の夢(伊藤みち子・刈田恵子)▽ペパーミント・ウェディング(矢沢たえ子)▽いざ出陣(矢沢たえ子)▽繭のステンドグラス(北原きみ枝)▽干支(えと)と遊ぶ(小林さな恵)▽繭でパッチワーク(同) -
中沢小大縄跳び大会
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は8日、全校大縄跳び大会を開いた。全学年児童が所属する縦割りの仲良し班8班による対抗戦。5分間に何回跳べるかを競い、2回行う競技のうち良い方の結果を成績とするもの。
休み時間などを利用して練習を重ねてきた児童らは緊張した表情で合図を待ち、審判の笛で一斉に競技開始。タイミングを合わせて次々に縄に飛び込み、10回、20回竏窒ニ回数を重ねた=写真。低学年児童の中には跳ぶタイミングがなかなかつかめずに立ち往生したり、縄に足を引っ掛けて転倒する児童もいたが、皆に励まされながら順番が来るたび何回も挑戦していた。
競技の結果、6班が220回の記録で優勝した。22日には学年対抗の大縄跳び大会が行われる。