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飯島町が08年度から医療費無料化 対象を中学3年まで引き上げ
飯島町の高坂宗昭町長は、17日の町議会一般質問で「08年度予算編成に当たり、乳幼児医療費支給対象年齢を中学3年まで引き上げる」と答えた。
松下寿雄議員が「町長は2期目の公約に、医療費無料化を中学3年まで引き上げることを掲げているが、いつからか、引き上げた場合の増加額は」と質問した。
高坂町長は「県は就学前まで。町費で小学6年生まで上乗せしているが、08年度予算編成に当たり、中学3年までに引き上げたい。上伊那では初めてになる。県に対しても引き上げを要望していく」とした。
中学3年まで引き上げると、対象は870人で1129万円となり、現行の小学6年までよりも350万円の増額となる。 -
飯島町社協もちつき大会
飯島町社会福祉協議会は16日、年末恒例のもちつき大会を地域福祉センター石楠花苑で開いた。福祉関係者ら約150人が参加し、つきたてのもちを食べて楽しんだ。もちつきには寄付されたもち米約20キロを使い、社協役員らが交代できねを振るった=写真。木枯らしの吹く肌寒い陽気の中、威勢の良い掛け声が辺りに響き、湯気のたった熱いもちが次々につき上がった。参加者はつき上がったもちにきな粉やあんこ、大根おろしなどをまぶしておいしそうにほお張っていた。
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高坂町長が2期目スタートに当り所信表明
2期目の再選を果たした飯島町の高坂宗昭町長は12日の就任初議会で「住民主役の協働のまちづくり」「人口増、活性化」「行財政改革の推進」-を3本柱とする所信を表明した。
具体的施策に▽バイパス開通を踏まえた土地利用計画を2010年度に策定▽町内幹線道路網の整備促進▽伊南バイパス-堂前線アクセス間は11年度を目標に開通▽新エネルギービジョンの策定(08年3月)▽本郷公民館、田切公民館の耐震化(10、11年実施)▽地域医療の確立▽公費による妊婦健診は年5回に▽乳幼児医療無料化は中学生まで引き上げ▽各種検診の拡大▽地域の魅力を生かした産業振興▽住民意見(パブリックコメント)・住民自治基本条例など、重要事項の決定に町民が参画する手法の実施▽行政評価制度を含め一層開かれた町政運営▽職員定員管理計画の推進-などを挙げ「健全財政と自主財源確保に手段を尽くし、メリハリある行政運営、選択と実行で町の発展に全力で取り組みたい」と決意を述べた。 -
飯島町副町長に箕浦税夫氏を選任
飯島町の高坂町長は12日、任期満了に伴う副町長に、箕浦税夫氏(59)=飯島=を選任し、議会本会議で全会一致で同意された。
現副町長の山田敏明氏が任期満了で勇退するためで、高坂町長の提案説明に先立ち、山田副町長が「熱い合併論議を経て、自立の道を選択し、極めて厳しい財政運営を迫られる中で、行政と住民の距離が縮まったことは意義深かった。行政の一端を担い、十分とは言えないまでも、職責を全うでき、無事退任の日を迎えられたのは、町長さんをはじめ、議員のみなさん、職員に支えられたたまもの。若い有能な人材に後を託し、さわやかな気持ちで退任できる。市井の1町民として、町の限りない発展を祈っている」と、別れの言葉を述べた。
また、新たに副町長に選任された箕浦氏は「40年余の職員経験を生かし、微力ではあるが、一意専心の気概を持ち重責を果たしたい。山積する行政の諸課題に対し、職員の先頭に立ち、自立し持続可能な町づくりに精いっぱい取り組みたい」とあいさつした。
議会を代表し、織田議長が山田副町長の輝かしい経歴や業績を紹介し「その時々の懸案、課題に卓越した行政手腕を発揮し、町の発展に尽力した。職員や町民に信頼され、公務員として範をたれた。温厚な人柄は誰からも親しまれた。長い間、ご苦労様でした」と送別と労いの言葉を贈った。
箕浦氏は1948年飯島町飯島生まれ、赤穂高校卒業後、66年7月飯島町役場に奉職。教育委員会社会教育課長、住民税務課長、企画財政課長、総務課長などを歴任し、07年3月、役場を退職した。 -
花ろまん31冬の鉢花シンビジュームとシクラメン
飯島町七久保の道の駅「花の里いいじま」で11月23日縲・5日、鉢花展示即売会が開かれ、町内の生産者7軒(シンビジューム2、シクラメン5)が丹精込めて咲かせた鉢花を並べた。伊那谷最大規模の展示即売会で、3日間にシンビジューム262鉢、シクラメンは817鉢売り上げるという盛況ぶりだった。今回は7軒の生産者のうち、シンビジュームの小林洋蘭園(小林千晃園主、岩間)、伊藤洋蘭園(伊藤長一郎園主、岩間)とシクラメンの宮崎園芸(宮崎健治園主、上の原)、星野園芸(星野寿充園主、上の原)を訪ね、今年の人気品種、1押しの花をお聞きした(大口国江)
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アーチタイプが人気、小林洋蘭
ピンクの直立系を中心に数10種類、開花株は1万7000鉢を栽培、ピンク系中輪の「エレガントピンク」「ハレルヤ」「ピンクペチュエル」など桜色、大輪の白花「シークレットラブ」など。
「特に今年力を入れているのがアーチタイプ、一気に曲げると折れてしまうので、じょじょに曲げる、手間は2倍掛かる」とか。
品種は輪数が多く、曲げやすい「ピンクペチュエル(ピンク)」「ベビードール(白)」「アクアカナ‐リーラス(緑)」、「ベスパ(黄)」など。
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ピンク系が人気 伊藤洋蘭
開花株1万8千鉢を栽培。ほとんどが中、大輪系で、ピンク系が8割、黄色が1割、緑、白、赤が合わせて1割程度、直立系が9割以上。
「人気があるのはピンク系の『愛子さま』、濃いピンクの『福娘』。純白の新品種『恋の予感』も注目されている」。
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個体差が大きい、センダラビットとストレートピアスが注目 宮崎園芸
ガーデンシクラメンから贈答用の大鉢まで7万鉢を栽培している。「今年はセンダラビットとストレートピアスが注目されている。センダラビットは個体差が大きく、バリエーションが豊か。鉢によっても、同じ株でも全く異なる花が咲き、自分だけの花が楽しめるのが魅力。ストレートピアスも縁のピンクの出方に個体差がある」と話す。
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珍しいストライブハーレーカインとストレートピアスが人気 星野園芸
5号鉢1万、6号鉢5千の合わせて、1万5千鉢を栽培。
「縦縞のま珍しい花、ストライブハーレーカインや、色鮮やかな新品種のストレートピアスが注目されている。シクラメンらしい赤の単色も評判がいい」。
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鏡もちづくり最盛期
飯島町上の原のJA上伊那もち加工センターでは鏡もちづくりが最盛期を迎えた。作業委託された農事組合法人いつわの従業員約10人が、1日当り800個を生産。28日までに1合の米を使った1号から、1斗の米でついた百号まで10サイズを大小1万個手作りする。
同法人が栽培したもち米、わたぼうしを蒸して、機械でつき、計量し、手で丸め、ひょうたん型の型に入れて、冷ました後、2段重ねにして、真空パックし、ラベルを貼って出来上がり。
出来上がった鏡もちはAコープ店やJAの直売所、道の駅などで販売。個人の注文にも対応する。売れ筋は1縲・号が中心。価格は1号300円、2号490円、3号750円、10号2300円など。
林英彦組合長は「きねつきでこしがあり、なめらか、ぜひ、鏡割して、おいしく味わって」と話している。 -
大晦日新春花火大会、
大晦日の風物詩、飯島町七久保の七久保煙友会(大嶋学会長、13人)の大晦日新春花火大会は、七久保上通り集会所西側をメイン会場に、今年も元旦の0時から盛大に行われる。広域農道沿いに高さ4メートル、直径約1メートルの巨大な打ち上げ筒を展示し、PRをしている。 21回目の今年は、同会発足30周年を記念し、今世紀、県下初の3尺玉を打ち上げるほか、除夜の鐘108にちなみ恒例の尺玉8発、大スターマインが登場する。
また、会場では年越しそばや豚汁、甘酒、お神酒が振舞われる(限定300食)。
大嶋会長は「いつかは3尺玉をあげたいというのが、長年の会員の夢。多くの人に会員が咲かせた夢の大輪を見てほしい」と話している。
詳細は大嶋さん(TEL86・2511) -
赤坂グリーンヒル地域交流センターしゅん工式
飯島町赤坂の赤坂グリーンヒル地域交流センターが完成、町や地元、町議、施工業者ら24人が出席し、テープカットし、地域の協働の拠点の完成を喜び、有効活用を誓った。
交流センターは町土地開発公社が分譲中の赤坂グリーンヒルの1区画に建設。敷地面積432平方メートル、木造平屋建て瓦ぶき。建築面積72・1平方メートル。12畳の集会室2室、8畳の調理実習室、トイレ、玄関などを設けた。総事業費1155万円(うち40%は町づくり交付金、残りは地元負担)。
式で高坂町長は「地元が指定管理者として、責任ある管理のもと、協働のまちづくりや自主防災活動の拠点として、有効に活用を」と期待した。 -
任期満了で勇退する飯島町副町長、山田敏明さん
12日に任期満了で退任する飯島町副町長。 「4年後は70歳になってしまうなど年齢の事もあり、難しく、厳しい時代、新しい有能な人に託したい」と惜しまれながら、勇退を決意「入庁から43年間。歴代の理事者をはじめ、職場の先輩、同僚、多くの町民に支えられ、助けていただいた」と現在の心境を。
1941年岐阜県に生まれ、小学3年で叔母の養子となり、飯島町に。地元の高校卒業後、都会の民間会社に勤めたが、Uターンし、64年12月16日に飯島町役場に奉職。民生課福祉係が振り出し、年金制度が確立され、社会福祉制度の基礎が固まり始めた時だった。この後、農政係に異動「食糧増産のため、畦畔ブロックによるほ場整備、早出しや多収穫が奨励された時代に勤務した」
総務課では消防の飯島分遣所長、本部長も経験。77年に課長に昇格し、厚生課へ。母子健康センターの助産部門の閉鎖を担当「閉鎖することの大変さを痛感した」。町単独で家庭雑排水の汚泥処理場を建設、先進的な取り組みが近隣から注目されたとか。
建設課では与田切公園、与田切プール建設に携わり、プール管理の仕事を持参し、教育委員会の教育次長に。「当時はスライダーが人気で、遠くは諏訪、飯田市から訪れ、1シーズンに5万3千人が入場したが、今は1万人弱、寂しい限り」。 旧庁舎のころ、議会事務局長も歴任。議場も老朽化で、床は凸凹。「今では笑い話だが、議会の開会前に、床の状況に合わせ、机の高さ調節するのが大変な仕事だった」とか。 02年2月、熊崎安二前町長に抜擢され、収入役に。「財政の厳しい時代であり、うれしいというよりも、責任の重さを感じた」。
03年12月に高坂町長が就任し、女房役の助役に選任された「高坂町長とはほぼ同期入庁。年齢も近く、気心が知れた仲。高坂町長は財政をはじめ、役場の職務に精通しており、安心してお仕えできた」。
しかし、助役(のちに副町長)の任期4年間は市町村合併の嵐が吹き荒れた時代。「着任早々、宮田村の離脱、3市町村での再度枠組の構築、法定協では名称選定委員だったが、『中央アルプス市』が不評を買い、そのことも原因の一つで合併が瓦解した。名称などは合併してから決めれば良かったと、悔やまれ、責任も感じた。しかし、合併論議を機に、職員が町の行財政について、真剣に勉強し、町民も町政に目を向け、行政と住民の距離が縮まった。このことが1番の成果だった」と振り返る。
12日の任期満了日には、議会本会議でお別れのあいさつをし、43年間通った庁舎を後にする。「これからは1町民として、町の発展を願い、見守っていきたい。長い勤めを一区切りし、ゆっくりとこれからのことを考えたい」と話す。妻と長男の3人暮らし。(大口国江)
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税に関する標語や統計グラフコンクールなどの表彰
飯島町文化館で6日、税に関する作品や統計グラフコンクールなどの合同の表彰伝達式があり、3分野合わせて43人の児童生徒のひとり一人に賞状や副賞が贈られた=写真。
07年度税に関する標語・作文、書道入選者は38人、第54回統計グラフコンクールは入賞者3人、パソコンの部で知事賞の平野玲名さん(飯島小5年)は報告のみ、07年度明るい選挙啓発ポスターコンクール入賞者は1人。 分野別入賞者は次のみなさん(敬称略、1部既報)
◇「税に関する標語」▽伊那税務署長表彰最優秀=松本詩穂(飯島中2年)▽同・優秀=小林あかり、米山香(以上2年)▽上伊那地方事務所長賞=田中咲貴(3年)▽関東甲信越税理士会県支部連合会会長賞=倉沢広光(1年)▽飯島町租税教育推進協議会長賞=川上愛美、増沢菜々子(以上3年)、高橋理一、松村源貴、土村瑞紀(以上2年)、小木曽晶一、神崎蒼(以上1年)◇「税に関する作文」▽伊那地区納税貯蓄組合連合会長賞金賞=気賀沢愛香(1年)▽同奨励賞=竹沢至(3年▽飯島町租税教育推進協議会長賞=太田絵理(3年)、伊藤聡司(2年)、林花菜(1年)
◇「税に関する書道」▽伊那地区納税貯蓄組合連合会長賞金賞=初崎采佳(飯島小6年)、上原杏奈(七久保小6年)▽同銀賞=熊谷真希(飯島小6年)、山谷聖也(飯島小5年)、袖山慎二郎(飯島小4年)、上山千夏(七久保小4年)▽飯島町租税教育推進協議会長賞金賞=桐山はるか(飯島小6年)、斉藤真奈(七久保小6年)、湯沢夏未(飯島小5年)、宮下園望(七久保小5年)、清水夏美(飯島小4年)、小久江千咲(七久保小4年)▽同銀賞=小林里香、桃沢航平(以上飯島小6年)、脇口真有(七久保小6年)、ノノセ亜里音(飯島小5年)、竹沢和仁(七久保小5年)、平沢駿斗、小川育代(以上飯島小4年)、宮下和之、那須野彩佳(以上七久保小4年)
【第55回県統計グラフコンクール】▽第1部(小学1、2年生の部)佳作=宮沢亮太(飯小1年)▽第2部(小学3、4年生の部)努力賞=伊藤晴美(飯小3年)、鈴木ななみ(七小4年)▽パソコンの部・県知事賞=平野玲奈(飯小5年)「なんて短い私の夏休み!平成19年度全国の夏休み日数調べ」
【07年度明るい選挙啓発ポスターコンクール】▽第1次審査小学校の部・2位=鎌倉涼(七小6年) -
08年予算編成方針
飯島町は6日役場で、係長、専門官以上の職員ら30人余が出席し、予算編成会議を開き、高坂町長は「行財政改革を確実に推進する一方で、都市再生整備計画を核とし、予算を重点配分する、選択投資型まちづくり予算」-など編成方針を示した=写真。
施策の基本に「中期総合計画実現に向けたまちづくりの実践。『飯島町ふるさとづくり計画』『飯島町集中改革プラン』を軸とした
行財政改革の推進」を掲げ、基本方針は▽住民との協働のまちづくり▽子育て支援、若者定住の促進、新規企業導入など人口増、活性化の促進▽新しい基盤整備や産業振興▽安心、安全のまちづくり▽生活の質を高め、快適環境づくり-とした。
また、留意点として▽人件費総額を前年度より削減▽物件費の削減▽需用費及び複写機の使用料は前年当初予算額の3%削減▽各種委員会等の定数の見なおし▽町単独の金品の支給は原則しない-などを挙げた。
同町の06年度経常収支比率は86・6%で、前年度より1・4%上昇、実質公債比率は16・9%に上り、財政状況は悪化の傾向。大規模事業の進ちょくに伴い、公債費負担や繰出金が増加し、一層の財政運営の硬直化が進む見込み。 -
伊南防犯連合会職域防犯部会年末研修会
年末特別警戒(11縲・1日)を前に3日、伊南防犯連合会は職域防犯部会の年末研修会を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。伊南地区の金融機関や事業場などの代表者約60人が出席し、駒ケ根警察署の課長ら担当者から犯罪や交通事故の状況などについて説明を聞いたほか、啓発ビデオを見て詐欺の実態や防止法などについて学んだ。
同署生活安全刑事課の長沼秀治課長は強盗事件などの発生状況や防止対策などについて講義=写真。「駒ケ根署管内では犯罪の発生件数は減少してきているし、凶悪な事件も起きていないが、年末は犯罪が多い傾向がみられる。それぞれの職場でも十分に警戒を」と呼び掛けた。 -
高坂町長が2期目の初登庁
任期満了に伴う飯島町長選挙で、無投票で再選を果たした高坂宗昭町長(65)が30日、2期目の初登庁をした。役場庁舎前で職員ら約80人の出迎えを受け、職員から贈られた花束を抱え、笑顔で入庁、防災集会室での就任式に臨んだ。
職員を代表し、山田副町長は2期目の無投票当選を祝福し「内憂外患の潮流の中、2期目に寄せる町民の期待は大きい。豊富な経験と識見で、『新しい自立のまちづくり』を旗印に、一層の活躍を。職員一丸になって、精神誠意、お仕えする覚悟」と7代目、2期目の高坂町長を歓迎した。
高坂町長は「2期目のスタートに当り、改めて、身の引き締まる思い。自立し、持続可能な協働のまちづくり、人口増、活力あるまちづくり、さらなる行政改革の推進-の3つを目標に、伊南バイバスをどう、町の活性化につなげるか、企業導入、安心して医療を受けられる組織、システムづくりなど、重要課題に取り組みたい。住民は職員に期待している。それぞれの職務には積極、果敢に、元気で明るい職場づくりを」と呼びかけた。 -
さくらを咲かす会女性部(伊藤美喜子代表、9人)
「馬馬(ばば)ん馬馬ん馬ん馬ん」と鳴り物入りで登場した「さくら丼」。1昨年4月1日、飯島町の飲食店や旅館11軒でつくる「飯島・さくら(馬)を咲かす会」がメンバー各店で新発売した。同会が活動を進める中で、自然発生したのが女性部。昨年7月、開発した馬肉を使ったテイクアウトメニュー「馬ロッケちゃん」を製造、行燈市で販売しようと集まったのがそもそもの始まり。その後、コスモス祭り、最近では10月末のいいちゃん文化祭で「さくら丼」を初めて販売した。
この日はセレモニー天七の厨房に集まり、JA飯島支所祭(11月3、4日)で販売する「馬ロッケちゃん」の仕込みに取り掛かった。
ジャガイモ30キロ、ニンジン・タマネギ・カボチャ合わせて20キロ、馬肉4キロを用意。たちまち、500個の「馬ロッケちゃん」を作り上げた。
メンバーの1人、井口美和子さんは「さくら丼の仲間はすばらしい、活動は楽しい」。森岡久子さんは「メンバーはみんな、巧者で手早、教えたり、教わったりしながらやっている」。上山有紀さんは「大先輩に教わりながら、楽しく作業をさせて頂いている」。星野信子さんは「グループの和が最高、一緒に作っている時も、販売している時も楽しい」とそれぞれ笑顔。
代表の伊藤さんは「『馬ロッケちゃん』は好評で毎回完売している。いいちゃん文化祭で初めて、『さくら丼』を販売したが、まだ課題がある。みんなで作業した後のお茶が楽しみ。話が盛り上がり、自然と和と輪ができた」と話している。 -
竜東線整備促進期成同盟会総会
駒ケ根市、飯島町、中川村の職員や区長などの関係者でつくる主要地方道竜東線吉瀬大草整備促進期成同盟会(会長・中原正純駒ケ根市長)は26日、07年度総会を駒ケ根市の市保健センターで開いた。委員ら約40人が出席し、駒ケ根市吉瀬縲恍・・コ大草間の建設促進を図るため国・県に対して要望などの活動を行っていく竏窒ネどとする07年度事業計画・予算案などを承認した。正副会長の改選が行われ、中原会長以下、副会長の高坂宗昭飯島町長、曽我逸郎中川村長がいずれも再任された。任期2年。
中原会長は「竜東線は3市町村の竜東地域にとって大きな使命を帯びている。一日も早い完成を目指して、引き続き積極的に建設促進を要望していきたい」とあいさつした。
駒ケ根市の吉瀬地区から飯島町の日曽利地区までの計画区間は延長約3・8キロで、現在の天竜川東側ではなく西側を通す。改良区間北端に完成した吉瀬田切大橋を含む840メートルは07年度内の供用を見込んでいる。 -
「Beauty-うつくしいもの」がロケ地の飯島町で先行上映会
伊那谷に伝わる農村歌舞伎をテーマにした後藤俊夫監督(67)がメガホンを取る「Beauty-うつくしいもの」のふるさと上映会が24、25日、一般上映に先駆け、飯島文化館で行われた。
上映に先だって、大鹿歌舞伎保存会の北村尚幸さんと後藤監督の対談が行われ、この中で、後藤監督は「地元で取材を重ね、大鹿歌舞伎のお名残狂言や、中尾歌舞伎の花形男性、満蒙開拓団など多くの実話に基いた映画」と見所を、「主人公の一生を描く中で、戦争の記憶を定着させたい。美とは人の姿や形でなく、真心である。友情であることをラストシーンにこめた」とテーマに触れた。
また、この映画の見方について「どこの場所かと考えたり、エキストラの顔や自分が写っているかどうか探してばかりいると、物語の展開についていけない」とロケ地での上映会ならではの注意もあった。
ワークショップでは大鹿歌舞伎保存会の北村さんが、大鹿歌舞伎の歴史や特徴について解説。北村さんら4人が出演し、「神霊矢口渡 八郎物語の段」のうち、篠塚八郎重虎が多摩川の戦場から戻り、戦の様子を物語る場面を上演した。
引き続き、映画上映を行ない、超満員の観客は村歌舞伎に魅せられ、戦争に翻ろうされながらも、その生涯を歌舞伎に捧げた主人公半次と雪夫の80年にわたる友情の絆:、感動のラストシーンでは目頭を押える人もいた。 -
ワークショップで地域の課題洗い出し
今年6月に設立した飯島地区地域づくり委員会の初めての委員会が22日夜、成人大学センターであった。区会や耕地総代、PTA、保育園保護者会、消防団など各団体から選出された委員ら40人余が参加し、ワークショップの地域の課題を掘り起こした。
会の冒頭で、竹俣栄二郎委員長(区長)が「地域づくり委員会は協働のまちづくりの中心的担い手であることを認識し、地域の課題を掘り起こし、役員会で検討し、次年度の地域づくり活動に組み入れたい」と趣旨に触れてあいさつ。
この後、5グループに分かれて、ワークショップ。「保育園の除雪は町で」「子どもの医療費の無料化」「農地を生かす戦略を」「高齢者が集まれる施設を」「地区公民館の活用を」など様々な意見、要望を「環境」「行政」「子育てと教育」など大項目に分類し、各グループごと発表した。 -
飯島産洋ラン、シクラメン大展示即売会
飯島町七久保の道の駅花の里いいじまで23日縲・5日、飯島産のシクラメン・洋ランなど冬の鉢花の展示販売会を開く。
シクラメンは町内5軒の農家が家庭用のミディーから贈答用の大鉢まで色とりどりの5百鉢を、2軒の洋ラン農家は話題の新品種やキャスケード系、アーチ型など、直立系シンビジュームを中心に2百鉢を並べる。
ちなみに価格はシクラメンが千円縲・千円が中心、シンビジュームは4千円縲・千円で、産地ならではの豊富な品ぞろえ、価格で販売する。 -
父と子の冒険隊すいとん作り
飯島町の飯島町中央公民館が5月に開講した「父と子の冒険隊」は18日、第4回講座を町文化館で開いた。父子20人が参加し、初めてのすいとんとサツマイモのサラダ作りに挑戦した。参加した父親らはエプロン姿もりりしく、意外にも慣れた手つきで要領よく調理にかかった。子どもたちは普段あまり見たことのない父親の姿にびっくりしたり感心したりしながら、一緒に作業を楽しんだ。=写真。
12月16日の第5回講座では、母親へのクリスマス・プレゼントにしよう竏窒ニピザを作ることにしている。 -
花の道杯小学生バレー大会
第16回花の道杯小学生バレーボール交流大会(上伊那小学生バレーボール連盟主催)が18日、飯島町の飯島体育館など7会場で開かれた。中南信各地から男子18チーム、女子46チームが出場し、優勝を目指して熱戦を繰り広げた=写真。
上位は次の通り。
◆女子▼Aブロック(1)伊賀良クラブA(2)東野少女VB教室A(3)喬木ジュニアA、みのわアタッカーズB▼Bブロック(5年生以下)(1)伊賀良クラブB(2)みのわアタッカーズA(3)山形JVCB、飯島越百B▼Cブロック(5年生以下)(1)たつえクラブB(2)なかがわB(3)三穂クラブB、大町マーモット▼Dブロック(5年生以下)(1)池田クラブ(2)駒ケ根すずらん(3)喬木ジュニアB、塩尻パワフルズ
◆男子▼Aブロック(1)飯田少年バレーボールクラブA(2)辰野クラブA(3)みのわアタッカーズB▼Bブロック(1)三郷クラブ(2)松川町ジュニア(3)なかがわ -
防火・危険物漏洩防止パレード
秋の全国火災予防運動(11月9縲・5日)期間中の14日、伊南防火管理協会(堀内茂彦会長)と石油商業組合上伊那支部南部ブロック(池野克洋ブロック長)は火災予防と危険物漏洩防止を訴えるパレードを行った。横幕を付けたタンクローリーなど4台が消防署の車に先導され、伊南行政組合消防本部北消防署から管内4市町村の市街や住宅地などに向けて出発=写真。「ストーブへの給油には十分注意して」「灯油などの漏洩事故に気をつけましょう」などとスピーカーで放送しながら住民に火災・事故防止をアピールした。
消防署前で行われた出発式で堀内会長は「このところ火災が多く発生している。パレードで防火をしっかりアピールしてほしい」と呼び掛けた。 -
飯島町長に高坂氏再選
任期満了(29日)に伴う飯島町長選挙は13日告示され、現職の高坂宗昭氏(65)=七久保=が無投票で再選を果たした。
午後6時30分過ぎ、高坂氏が選挙結果報告会の会場に姿を見せると、集まった200人余の支持者から期せずして、大きな歓声と拍手が起きた。高坂氏は「2期目当選という栄誉をいただき、感謝感激、身も心も引き締まる思い」と心境。「自立したまちづくりに向け、いろいろな種をまいたが、まいた責任は重いぞという叱咤激励の結果では」と無投票について触れ「公約に掲げた3つの約束、持続可能なまちづくり、人口増、活力あるメリハリのある行政運営、行財政改革の推進のために、渾身の力で行政運営を進めたい」と、支持者に感謝し、2期目への決意を新たにした。
宮下衆院議員や向山県議、伊南行政組合を代表し、清水宮田村長、議会議長らがお祝の言葉を送った。
高坂氏は町議会9月定例会最終日に「まいた種を町民とともに育て、実り多き飯島の収穫を迎えることが私の責務、町民本位の明るく活力ある飯島町の建設に一層努力したい」と出馬を表明。
具体的な施策に▽伊南バイパス-堂前線アクセス間の開通▽新エネルギービジョンの策定▽地域医療の確立▽乳幼児医療無料化は中学生まで引き上げ▽各種検診の拡大▽地域の魅力を生かした産業振興竏窒ネどを掲げた。
一方、革新系住民グループは「無投票は避けるべき」と新人候補の擁立に向け、告示直前まで調整を続け、選挙戦突入か否か微妙だったが、「今回は対立軸がはっきりせず、町民を二分する争点もない」ことや、独自アンケートでの町民の意向を踏まえ、擁立を断念したという。
◆高坂宗昭氏(65)無現飯島町長1期目、町土地開発公社理事長、町振興公社理事長、伊南行政組合副組合長、上伊那農業高校卒。 -
飯島町長選挙、明後日告示
飯島町の任期満了(11月29日)に伴う町長選挙は13日告示、18日投開票で実施される。明後日告示と迫ったが、出馬を表明しているのは2期目を目指す現職の高坂宗昭氏(65、七久保)のみで、無投票かと思われたが、革新系市民グループの中には「無投票は避けるべき」として、出馬に意欲的な人もいるなどの情報もあり、予断を許さない状況だ。
高坂氏は9月「町民本位の明るく活力ある飯島町の建設に一層努力したい」と2期目に向けた出馬を表明し、10月25日「若者に夢を!高齢者に安心を!そして町民に安全と豊かさを!、自立し、持続可能なまちづくり」をスローガンに、「住民主役の協働のまちづくり」「人口増、活性化」「行財政改革の推進」-を3本柱とする公約を発表した。
同氏の後援会は4支部、推薦団体は4区をはじめ、町内企業、商工会、JA、身障協など約20団体、後援会員は3800人を数える。
高坂俊雄後援会副会長は「(対立候補の)顔を見えないが、危機感を持ち、組織を引き締めている。臨戦体制に万全を期している」と話している。
高坂宗昭氏(65)無現飯島町長1期目、町土地開発公社理事長、町振興公社理事長、伊南行政組合副組合長、上伊那農業高校卒。 -
そば・天ぷらの天七、名物おかみ、伊藤美喜子さん
先日、飯島町の成人大学センターで「新そばを楽しむ会」を開き、町内外から百人が来場、飯島産の新そばをたん能した。
「友だちが友だちを呼んで、百人にもなってしまった。ゆで立てを召し上がっていただくには80人位が丁度いいのだが、常連さんで断れず、定員をオーバーした。地元のそばを大切に、天七を愛してくれる地域のみなさんのお蔭でにぎやかにできた」と感謝する。
1941年七久保村に生まれ。JAに勤め、バレーボール部員として、県大会に出場するなどスポーツウーマンだったとか。64年、小中学校で机を並べて学んだ幼馴染の伊藤修さんと結婚。長距離の運転手で外食が多かった修さんは「ちょっと評判が良くなると、値段が上がったり、ネタが変わって、いつもがっかりさせられる。お客様をがっかりさせない店を作ろう」と提案。結婚10周年の74年2月の開店に向け、伊那市の赤羽すし天ぷら店に修業に通うために急きょ、1カ月で車の免許を取得し、7月から開店する翌年2月まで、7カ月間で天ぷらの基礎を習得した。「天ぷらは火加減が難しい。特にエビを真っ直ぐに揚げるには仕込みを丁寧にしなくてはならない。エビに衣の花をつけるには熟練の技がいる」とか。
74年2月、JR飯島駅前に間口2間、13席で開店。「女の人が1人で天ぷらを揚げている」と珍しさも手伝い、店は大繁盛。「揚げたてと、ネタの鮮度、揚げ油にもこだわった」。
当時、JR飯島駅は急行も停車し、「そばを食べたい」という客も多く、修さんは自分も店に入り、そばを提供しよう、ここでは手狭、部屋のある店を建てようと言い出した。
早速、修さんは東京の片倉庵の片倉康雄さんに師事、1カ月間、集中的にそば打ちを習い、82年7月に、現在地に移転新築した。
90年、個人から有限会社に改組し「待っているだけの商売は辛い。こちらから営業したい」と、大厨房を備えた「セレモニー天七」を建設、慶事や仏事、ホームパーティーなど今も出張料理に力を入れている。
飯島町産の地粉を使い始めたのは98年から。減反政策で町内でもソバ田が増え、病死した夫の後を継いだ次男の昇志社長の提案。磨きから石ぬき、石臼びきの一連の作業で、他の産地に負けない食味になった。「伊那谷は昼と夜の寒暖の差が大きく、おいしいそばになる」とか。
「越百そば」のネーミングはふるさとの山、越百山と百を越すという縁起を担いだ。「越百そばをPRしようと、歌も踊りも作った。将来はぜひ、飯島地区の盆踊りで踊りたい」と張りきる。
そばの打ち手は湯沢好廣さん・今朝男さんの2人。「2人ともプロ、丁寧に心をこめて、しっかり打っている」と全幅の信頼を寄せる。
「飯島のそば人口を増やしたい。そばの店がもっと増え、『飯島にはおいしいそばがある』と言われるようになればうれしい」と笑顔を向ける。
定休・月曜日、営業時間午前11時30分縲恁゚後1時30分、午後5時30分縲・時。詳細は同店(TEL86・3055) -
飯島町長選挙、事前書類審査
飯島町選挙管理委員会は8日、役場で、任期満了に伴い、13日告示、18日投開票で行われる飯島町長選挙の立候補届出関係書類事前審査を行った。予定されていた現職の高坂宗昭氏(64)=七久保=の1派のみが出席し、審査を受けた。
ほかに表だった動きはないが、共産党飯島町委員会の林英彦氏は「幅広い住民の中から候補を模索しているが、現時点では擁立に至っていない。方向も決定していない」としている。 -
飯島町長選 無投票か
飯島町選挙管理委員会は8日、役場で、任期満了に伴う飯島町長選挙(13日告示・18日投開票)の立候補届出関係書類事前審査をした。予定されていた現職の高坂宗昭氏(64)=七久保=の1派のみが出席した。
ほかに表だった動きはない。
共産党飯島町委員会の林英彦氏は「幅広い住民の中から候補を模索しているが、現時点では擁立に至っていない。方向も決定していない」としている。 -
さくら丼
先日、飯島町のいいちゃん文化祭で初めてさくら(馬)丼が販売され、好評。内容はイベントということもあり、牛丼の馬肉バージョン風▼飯島町の名物丼、さくら丼はふるさとCM大賞を機に、05年4月「馬馬ん馬ん馬ん」と鳴り物入りで発売。11店が馬肉を使う事が共通で、後は各店オリジナル、ユッケ風、牛丼風など▼発売から2年半が経過したが「さくら丼」と言っても各店違いが大きく、イメージが沸かない。隣市の「ソースかつ丼」と言えば、ジュージューと揚げたてカツが想像でき、生つばゴクンだが、さくら丼にはそれがなく、名物丼としては不利。イベント参加を機に、共通さくら丼を開発したらどうか。さくら丼が全国レベルで認知されるには絶対必要(大口国江)
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飯島食改が厚生労働大臣賞受賞
飯島町食生活改善協議会(新井美津子会長、会員61人)は1日、全国食生活改善大会(大阪市グランキューブ大阪で開催)の席上、厚生労働大臣賞を受賞。5日、役場に訪れ、高坂町長に喜びの報告をした。県下では2町村のみの栄誉
新井会長は「これを機会に、食改の活動をアピールし、地域の皆さんの食を通じて、健康的な生活習慣の実現に取り組みたい」と報告。高坂町長は「長い間の継続した取り組みが認められた。これからも一層の活躍を」と期待した。
同会は男性や高齢者、一般などを対象にした料理講習会や勉強会の開催、1人暮らし老人の給食サービスなどのほか、3地区の支部や昨年結成したヤング支部の活動など認められた。 -
伊南行政消防本部しゅん工式
現庁舎の老朽化に伴い、昨年11月から建設が進められてきた伊南行政組合消防本部・北消防署の新庁舎が完成し6日、駒ケ根市飯坂の現地でしゅん工式が行われた。伊南4市町村の消防関係者など約110人が出席し、テープカットやくす玉割りなどをして庁舎の完成を祈った=写真。
アイ・パルいなんで行われた祝賀会で中原正純組合長は「長年の懸案であり、待望久しかった新庁舎が立派にしゅん工した。伊南地区の消防、防災体制が整ったことは誠に心強い。とりわけ訓練棟は職員の技術、モチベーションの向上に大きく貢献するだろう。住民の期待に応え、使命、役割を果たしていってほしい」とあいさつした。
新庁舎は鉄骨2階建て、述べ床面積約1630平方メートル。3990平方メートルの敷地内には訓練塔2棟も設置された。総事業費は約6億4千万円。
新庁舎は10、11日に一般にも公開される。午前9時30分縲恁゚後2時。 -
納税功労、坂井武司さん(77)
秋の叙勲で上伊那郡ではただ1人、飯島町七久保の坂井武司さん(77)=坂井武司税理士事務所長=が納税功労で旭日小綬章を受章した。
「昭和46年(1971年)税理士事務所開設以来、期限内の完納や納税準備貯金の推進、書や作文を通して、小中学生の納税教育など、長年続けてきた納税貯蓄組合の活動が評価された。私個人でなく、貯蓄組合がいただいた章」と喜ぶ。
1930年七久保村(現飯島町七久保)生まれ、配属将校だった父の転勤で、東京の赤坂で幼年時代を過ごし、小学1年の時、祖父母を頼り、七久保村に疎開した。旧制飯田中学2年生の時、父が千島列島で戦死。48年、旧制中を卒業すると、友人に誘われるままに、仕事の内容も知らずに、関東信越国税局飯田税務署に入庁。「3カ月でいやになったが、若いエリート署長からしっかりと教育を受け、税の厳しさや重要性を認識するようになった」。4人兄弟の総領で、父が戦死したという家庭的な事情が考慮され、勤務地は伊那と飯田の2税務署を行ったり来たりしていたが、71年に東京への転勤の話が出た。母に「米位は買ってやるから、副食位は買えるだろう」と背中を押され、税務署を辞めて独立、現在地に税理士事務所を開設した。「当時は経済は高度成長期で、脱サラし下請け会社を始める人が多く、仕事はこなしきれないほどあった。寝る間も惜しんで働き、体を壊し、十二指腸潰瘍、C型肝炎にもかかってしまった」。
バブル期からバブルが崩壊し、飯島町に影響が出始めた平成不況の真っ只中の98年に、町商工会副会長から会長に就任した。「役員の受け手がなく、やむを得ず」とか。町商工会長3期目、県商工会連合会上伊那支部協議会会副会長も3期目。「資本力のある大型店とは仕入れ価格が違い、売値では対抗できない。高齢化の進行により、購買力も低下している。産業が少ないから、若い人が都会に出てしまい、老人世帯が増える、小売業依然として厳しい」と憂慮する。
また、納税貯蓄組合関係では県連合会長のほか、関信局管内納税副会長、全国納税貯蓄組合連合会理事も務める。「戦後の混乱期に、滞納者が激増する中で、1度に納付するのは大変だからと、国の指導で始まったのが税の分割、納税貯蓄組合」と組合の歴史に触れ、今後の活動に、租税教育や準備納税の推進、納税思想の高揚-を挙げる。
最後に個人として「会社法や財務諸規定、会計基準、商法など、税務を取り巻くさまざまな法律は、時代の変化に伴い、日々変わってきている。変化に対応できるように、税理士本来の勉強をきちんとしたい」と意欲を見せる。妻と2人暮らし。(大口国江)