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アルプス展望さわやかウォークに初日200人
中川村は牧ケ原文化公園サンアリーナを主会場に26、27日、「第6回中川アルプス展望さわやかウォーク」を行っている。「美しい日本の歩きたくなるみち500選」に選ばれた記念大会の初日は、村内を中心に、遠くは宮崎県、群馬県からの参加者200人余がふじが赤く色づいたリンゴ街道12キロをのんびり歩いた。
大会旗を先頭に、サンアリーナを出発、初冠雪の中央、南アルプスの山並を眺めながら、河岸段丘を上り、横前のアップルランドへ。村人心づくしのリンゴや漬物を食べて小休止した後、果樹園でリンゴ狩り。土産用に赤く、大きいリンゴ1つを選んでもぎ取り。「たくさんあって、迷ってしまう」「本当にもらっていいの」と思いがけないリンゴのプレゼントに、大喜びしていた。
27日は村内外から約300人が参加し、「天竜・里山コース22キロ」「里山コース15キロ」「ファミリーお散歩コース6キロ」の3コースを楽しむ。
当日受け付けも可。 詳細は文化センター(TEL88・1005) -
竹生節男さんの「中川の四季」
中川村大草の望岳荘ロビーで、竹生節男さん(73)=豊橋市=の油彩作品を集めた「中川の四季展」が30日まで開かれている。
葛島から見た天竜の流れを描いた「天竜川」。晩秋の田で農作業に励む人々を描いた「夫婦(寒露)」。厳寒の飯島町七久保でスケッチした「中川村への道(立春)」など、中川村の四季折々の風景と、そこで暮らす村人を温かく描いた秀作16点がずらり。
竹生さんは豊橋市市民セミナーの絵画講師、市民展審査委員を務める。高校の美術教諭の頃から、伊那谷の山里の良さにひかれ、スケッチ旅行にしばしば中川村に訪れ、望岳荘に投宿し、制作した。 -
天白区が来村、ふれあい協定で
名古屋市天白区の都市と農村交流会(森山みゆき会長)の一行41人が22日中川村に訪れ、望岳荘で、地元中川村の都市と農村の交流会(中塚秀昭会長)メンバー7人と親ぼくを深めた。
中川村出身の森山会長は「中川村の人情に触れ、農産物を知ってもらおうと始まった交流会。何度来ても温かく迎えてくれる。長年続いてこそ、初めて固いきずなが生まれる」と述べ、さらに交流が深まることを期待した。
中川村の中塚会長は「明日はお楽しみのアップルランドでのリンゴ狩り。中川のおいしいリンゴをたくさん食べて、交流を深めて」と歓迎あいさつした。
村と天白区とは88年ふれあい協定を締結以来、都市と農村の交流会を中心に、相互交流が続いている。
一行は早朝、名古屋市を出発、長野市の善光寺参拝を済ませ、望岳荘で1泊し、明日はリンゴ狩りを予定する。
あいさつする森山会長 -
中川中教室がアンフォルメル美術館に
中川村の中川中学校は村内のアンフォルメル美術館から作品9点を借り受け、美術室を「アンフォルメル中川中美術館」とし、作品を鑑賞し、模写する美術科授業を展開している。
文部科学省の「学校への芸術家派遣事業」を導入、美術館の運営、管理する画家の横前秀幸さんと、同校の千原厚教諭が指導に当った。
22日は2年1組35人の2回目の授業。前回作品を鑑賞し、感じたこと、考えたことをメモした。今回は自分が1番好きだと感じた作品を選び、作者の思いや表現意図などを想像し、読み取り、使う色、色の乗せ方、筆使い、描き方など考え、伸び伸びと模写した。
赤と黒の対比が面白いインパクトのある絵を選んだ宮島雄策君は「色づかいに強くひかれた」。多彩な色を用いた作品を模写する、森本華世さんは「色がきれいで、描くのが楽しい」と笑顔を向けた。
横前さんは「概念でなく、直感だけで描く。型にはめ込まない面白さ、心を開放し、心で絵を見る勉強になる」と話していた。
次回は自分が選んだ作品を、筆使いや色使い、使った色など5つの観点で再び鑑賞し、自分が感じたことを発表し合う。また、自分で抽象作品を作り、文化センターや校内などに展示、多くの人に見てもらう。 -
リンゴとナの花(?)
春と秋が混在する霜月半ば、中川村大草の下平交差点では、真っ赤に色づいたリンゴと黄色のアブラナ科の花が、春と秋の風情を醸している=写真。
小春日和の昼下がり、学校帰りの子どもたち、お散歩のネコも通る田舎道。のどかな景色 -
リンゴオーナー収穫祭
農家と栽培契約を結んでいるリンゴオーナーらの収穫祭が20日、中川村で開かれた。約160家族・800人のオーナー家族らが関東や中京方面などからバスやマイカーで訪れ、色づいた実がたわわに実ったリンゴ園で「うわあ大きい」「おいしそう」などと歓声を上げながら大きな実を次々にもぎ取った=写真。東京都府中市から家族6人で訪れた市ノ瀬光司さん(62)は「オーナーになって今年で4年目になるが、ここのリンゴは味が最高だ。スーパーで売っているリンゴはとても食べる気になれないよ」と満足そうに話し、孫たちがもぎ取ったリンゴを段ボール箱に丁寧に詰めていた。
オーナー契約栽培を始めて11年目という片桐中通の栗山農園の主栗山寿さん(66)は「今年は天候がよかったせいか、色づきがよくて数も多い。評判が良くてうれしいね」と話した。 -
かんてんぱぱで力田駿さん、一氷さんの陶二人展
伝統的な手法「粉引き」で印象的な作品を手がける陶芸作家・力田駿さん(46)一氷さん(46)夫妻の二人展が27日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。季節の植物を描いた大皿やカップ、独特な形をした花器など約500点が、訪れた人の目を楽しませている。
現在中川村在住。これまで合作や駿さん単独の作品を発表する機会が多かったが、一氷さんの単独作品も徐々に増えてきたため、初めて二人展を開いた。
ザクロやタデ、ハギなど秋の草花を描いた一氷さんの作品は、モチーフに集めた“ひび”が作品に奥行きを出し、素朴な温かさが感じられる。一方、直線で丸みを作り上げる独特のフォルムが特徴の駿さんの作品は、シンプルさの表現された細やかな“ひび”が、その印象を引きたてている。
一氷さんは「粉引きは、器に入れたものを美しく見せ、手に吸いつくような質感が魅力。それぞれの個性を味わってほしい」と話している。
入場無料。27日まで。 -
中川支所農業祭
JA上伊那中川支所の第10回農業祭は19、20日、たじまファームとショッピングセンターチャオで開催。好天に恵まれた初日、農産物品評会、軽食バザー、越冬野菜市、はなみずき展、自動車・農機具の展示販売など多彩なイベントが繰り広げられ、村内外の買い物客で終日にぎわっている。
開会セレモニーに続き、中川西小学校児童によるマーチングバンドの演奏、中川東小学校の豊年おどりで盛り上げ、豪華賞品が用意された宝投げには、会場は人で埋った。
軽食バザーコーナーには家族連れが次々と入場し、うどんやそば、汁粉を味わっていた。
20日はテント村や書道・絵画展のほか、宝投げ(午後3時)、縄ない競争(午前10時30分)などが予定されている。 -
大草駐在所の深沢尚子さんが表彰
中川村大草の駒ケ根署大草駐在所の深沢源浩巡査部長の妻、尚子さん(58)は15日、県警本部の「警察官駐在所勤務者夫人表彰」を受賞した=写真。10年以上、駐在所勤務の夫に協力、援助した夫人が対象で、県内では6人のみ。
県警生活安全部の伊東政市部長が訪れ、駒ケ根署長ら関係者が見守る中、伝達した。
受賞した尚子さんは「残すところ後2年、夫を助け、地域の安全安心のために頑張りたい」と笑顔を向けた。 尚子さんは71年結婚と同時に南信濃村南和田駐在所に赴任、真田町長駐在所、長野市綿打駐在所を経て、昨年4月大草駐在所に。「中川村は自然が豊かで、気候は温暖。村民は丸く、良いところ」。 結婚早々、浅間山荘事件に遭遇、前線の夫に代わり、留守を守った。「テレビで現場が中継され、夫は常に危険にさらされていると実感した」。豪雪の栄村にも2年間勤めた「家族全員で雪下ろし、雪片付けに苦労した。夫が警らに出て、1人になると心細かったが、10年間、平穏に暮らせた」と振り返った。 深沢巡査部長は「中川村は高齢者が多く、交通事故が心配。今年は小渋の落石事故や、ガードレールの金属片など珍しい事件が発生した。駐在所が地域住民の安心のより所となるように、妻とともに努力したい」と話していた。 -
公共施設のアスベスト検査
中川村は16日、公共施設アスベスト現況調査結果(第2回)を発表した。調査カ所はいずれも不検出だった。
9月の定性検査(アスベストの有無)で、アスベストが確認された役場旧消防棟倉庫の天井水平ブースは、気中検査の結果「飛まつなし」だったが、06年度予算で撤去などの対応をする。
現地調査で吹き付け材が追加確認された、中川東学校パソコン室、同コンテナ室、西小学校パソコン室の天井は定性結果の結果、いずれも不検出。
両保育園ちゅう房の給食回転がまも不検出だった。 -
どんパンの会が麦まき
中川村の手作りパングループ「どんパンの会(荒井登志子会長、10人)」は14日、片桐のほ場約10アールで麦蒔(ま)き作業をした。品種は東山3号、食味も風味もよく、伊那谷で栽培できる、パンづくりに適した小麦。収穫は今年並の600キロを見込む。
会員ら5人が参加、トラクターで耕起し、小型トラックターで畝立て、手で筋蒔きし、草かきで軽く覆土した。
麦が生えそろい、伸び始めた12月中旬には、村内2園の年長園児による麦踏みを予定する。
県内には手作りパンのグループは多々あるが、原料の小麦から生産するのは同会のみ。 旬の野菜や果物を使ったパン、地粉百%のパン、米粉パン、パン用小麦粉の販売のほか、保育園のパン給食や、村内3小中学校の給食に米粉パンを提供している。
荒井会長は「園児たちが麦踏み体験を通じて、『食』や『農』に関心を持ってもらえれば。ハイカラなパンはできないが、安全でおいしいパンを作り続けたい」と話す。 -
トリュフが採れた
「伊那谷でトリュフが採れるなんて!」中川村大草の中島秀明さん(45)=自営業=は14日、仕事先の中川村と大鹿村境付近の原野でトリュフを発見、直径6センチ縲恊e指大まで9個を採取した。
原野を散策中、半分土に埋もれた黒い丸い物を発見「動物のふんかなと思って近寄ると、ほかにも土が盛り上がった場所があり、掘って見ると、土の中から表面がぼこぼこした黒いキノコのような物が出てきた」。
中島さんは翌日、キノコに詳しい人や、フランス料理のシェフらに鑑定してもらった結果、間違いなくトリュフと判明。スライスし、舌で味と香りも確認したという。
「まさか、こんな場所でトリュフが採れるとは思わなかった。テレビでしか見たことがなかったので、本物と言われても、まだ半信半疑だ」と話していた。
トリュフは地中に育つキノコの1種、キャビアやファアグラと並び、世界の3大珍味の1つ。黒トリュフは黒いダイヤモンドと呼ばれ、香り高い貴重品。フランス料理やイタリア料理のソースの香り付けやアクセントに用いられる。 -
みなかた保育園が八幡神社へ七五三参り
中川村大草のみなかた保育園は15日、2歳以上の園児50人が参加し、下平の八幡神社に健やかな成長を祈願する「七五三参り」に出掛けた。
冷たい風が吹く寒い日だったが、園児らは元気に歩いて神社に到着。宮崎浩子保育士は「昔は予防接種や薬も十分でなく、病気で亡くなってしまうおともだちが多かった。七五三参りは無事な成長を神様に感謝し、元気で大きくなれるようにお願いする行事」といわれを説明。
園児らは「神様ありがとうございました。病気やけがをしないで、大きくなれますように」と、2礼2拍手1礼した。
参拝を済ませた園児らは、長寿の願いを込めた千歳飴(ちとせあめ)をほおばり、記念写真に収まった。 -
東小収穫祭でもちつき
総合的学習の一環として米づくりをした中川村の中川東小学校5年生は12日、親子で新米でもちをついて収穫祭をした。
親子約110人が参加。小春日和の校庭にシートを敷き、保育園や家から持ち寄ったうす7基を並べ、もち米20キロを蒸し、代わる代わるきねを振るってつきあげ、きなこやあんこもちに調理した。
もちがつきあがる頃には、保護者が準備した豚汁も煮え、「ご一緒に、いただきます」。子どもたちは、1年間の作業を振り返りながら、自分たちが育てた新米の味をかみ締めた。
5年生は4アールの田に5月、モチヒカリを手植えで田植え。9月末、手で稲を刈り、はざ干しした。千歯や足踏み式脱穀機、とおみを使い、昭和20年代の脱穀も体験し、150キロを収穫した。
堀内守教諭は「子どもたちは初めての体験を、結構楽しんでいた」と話していた。 -
ア・ラ・ソンテ・なかがわ見学会
中川村の村民有志が運営する片桐田島のオープンスペース「ア・ラ・ソンテなかがわ」は15日のオープンを前に12、13日、見学会を行っている。
初日は多くの村民が訪れ、各部屋を見て回り、お茶を飲みながら、運営委員と歓談していた。
フランス語で「ア・ラソンテ(健康に乾杯)」と名付けられた同施設は、村のギャラリーとして、村内作家やグループの絵画、写真、陶芸などの作品展示。各種講習会や教室、グループの会合、ライブハウスなど多目的なスペースとして、村内外の人々が気軽に利用できる。
利用できるエリアは1階ギャラリー部(約20畳)、和室(8畳)、ミニキッチン、2階は教室部(約20畳)、洋室(6畳)、キッチン。
利用料は300縲・00円と利用時間帯により設定。12月末まではお試し期間として無料。
詳細・申し込みは運営委員代表・早水通敏さん(TEL88・2010) -
中川村商工会青年部が寄付
中川村商工会青年部(松下誠司部長)は10日、村社会福祉協議会の前原茂之会長に、ふれあい福祉広場(10月16日)で開いた北海道物産展の収益金の1部、1万円を「福祉に役立てて」と寄付した。
社協には松下部長と担当の部員交流委員会、富永憲和委員長が訪れ「中川町からカボチャやタマネギ、ジャガイモを合わせて4トン送ってもらい、完売できた」と盛況だった物産展の様子を報告した。
前原会長は「村民の福祉向上に有効に使いたい」と感謝した。 -
錦秋の小渋峡
中川村大草の小渋峡は紅葉の真っ盛り。黄色のカラマツとヒノキの針葉樹林、カエデやナラ、山ウルシと黄色や赤、オレンジがコブラン織を作る広葉樹林。雪を抱いた南アルプスの峰々。エメラルドグリーンに沈むダム湖。雲1つない清澄な空にかかる白い下弦の月、絵のような景色が広がる。
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中川中学校耐震補強・大規模改修が完成
中川中学校教室棟(北側校舎)の耐震補強・大規模改造工事がこのほどしゅん工し、白い壁が紅葉した桜並木に映えている。
同校は東西の統合中学校として75年に建設、築30年が経過し、老朽化著しく、加えて、1昨年、昨年と行った耐震診断で、基準値を満たしていないため、耐震補強工事が必要になった。
耐震補強工事は教室棟(約2200平方メートル)の1階、2階の各4カ所に枠付鉄骨ブレースを設置、耐震壁の設け、高架水槽を撤去し、受水槽を設置した。
大規模改造工事は普通教室、特別教室、準備室、生徒会室など計15室の壁、床、天井、トイレ3カ所の改修など。
耐震補強工事費約4300万円、大規模改造工事費約1億900万円。
5月着工、10月末しゅん工した。 -
中学生と園児が焼きイモ大会で交流
中川村の中川中学校2年1組(三石雅幸教諭、39人)は総合的学習の一環として、9日、近くの片桐保育園に出向き、焼きイモ大会で園児と交流を深めた。
同クラスと同園は同じ畑でサツマイモを栽培、1日に一緒にイモ掘りをした。今年は豊作で、大きなイモから、焼きイモ最適サイズまでごろごろ。
中学生が校庭で落ち葉を拾い、ビニール袋に詰めこみ、廃材と一緒に園庭にもち込んで、点火。火が納まり、おきが出来たところで、ぬれた新聞紙とアルミホイルで包んだイモを投げ込んだ。園児らは火の近くに寄れず、中学生のお兄さん、お姉さんに、火の真中に入れてもらった。
イモが焼き上げるまで、遊戯室で、中学生による絵本の読み聞かせ、紙芝居などを楽しんだ。
約1時間ほどで、イモは芯までほっくりと焼け、熱々を園児と中学生は「おいしいね」「甘いね」と、笑顔でほおばった。 -
飯島町商工会と中川村商工会が広域連携
飯島町商工会(坂井武司会長)は9日夜、飯島町商工会館で臨時総代会を開き、総代ら52人が出席、中川村商工会との広域連携を議決した=写真。広域連携の調印は12月14日、来年3月15日までに県に報告、4月1日広域連携を開始する。
県は07年度から補助金の額を小規模事業者数を基準に、300未満の商工会は、50%の大幅削減の方針を打ち出した。中川村は175事業所で50%削減では運営ができなくなるとして、昨年9月、飯島町商工会に広域連携を申し入れた。これを受け、飯島町商工会は役員会や研究会で検討してきた。
広域連携の協定書(広域連携による経営改善普及事業の実施協定書)には、「高度の経営指導を実施できる組織に変革し、効率的実施と指導体制の充実を図るために、組織体制を拡大、強化する」と目的を明記し、実施方法に▽経営指導員の役割分担、研修機会の確保により、高度化、専門化への対応能力の向上▽共通した事業の整理統合により、効率化、経費削減を図る▽財政基盤の強化-を挙げた。幹事商工会は飯島町商工会。実施期間・06年4月1日縲・7年3月31日。
総代会では、総代から「連携する場合と、しない場合の県から補助金はどうなるのか」と質問があり、事務局は「連携すると、中川村と同じ85%に減額され、連携しないと現行を維持される。矛盾があり、県議や組織を通じて、百%となるように県に求めていく」と答えた。 -
クラブ発表会西小
中川村の中川西小学校は4日、クラブ発表会を行い、ビデオ放映や模擬試合で、活動内容を発表した。
4-6年生までの児童は、運動系5クラブ、文化系3クラブの8クラブのいずれかに属し、5月から10月まで、月2、3回活動してきた。
このうち、ソフトボール部は、ビデオで練習や試合の様子を映し出し、各学年代表が「バットにボールを当てることができるようになった」「勝敗に拘らず、友達が失敗してもドンマイといえるようになった」と感想を述べた。
また、囲碁将棋クラブは「ルールを覚えると楽しくなった」「対戦を重ねているうちに強くなった」と精進の成果を披露した。
バドミントン部はラケットの握り方、打ち方の模範を示し、ドッジボール部は、実際に模擬試合を展開した。##(写真)
ビデオを使ってクラブ活動を発表 -
むらの文化祭
中川村公民館・村文化団体協議会は6日、中川文化センターで「第30回むらの文化祭」を開き、村内で活動する芸能団体、サークル、小中学生が出演、23プログラムを繰り広げた。
30回の節目を記念し、葛島区有志による「木やり」でオープニング。おんべを振って「ハーみなさま、お願いだー」と観客に呼び掛けた。次いで、陣馬太鼓の「弾打」で盛り上げ、しし舞、南中ソーラン踊りと続いた。
三沢照男さんの指揮で「村歌」を響かせ、中川女声コーラスが情感を込めて「遠くへいきたい」と歌い上げた。
ピアノ教室の演奏、エアロビクス、会場全体で、体を動かし「ストレッチング」、縁起のいい「寿ぎの舞」、中川西小、東小の合唱、中川中学校の演奏と続き、にぎやかに「秋田甚句」でフィナーレ、余韻を残して、むらの文化祭の幕が下りた。 -
CATVでバス情報を提供
中川村と国土交通省北陸信越運輸局長野運輸支局(番場千秋支局長)は7日、中川村役場で中川村バスロケーションシステム導入に向け、調査・検討する委員会の初会議を開いた=写真。
「わかりずらい」という指摘の多い村内巡回バスの運行方法や位置を、村全戸に敷設したCATV網を利用し、画像で示す「情報案内システム」を構築する。バスの出発時刻や経由、乗り換え、鉄道との接続などが自宅や公共施設のテレビ画面でリアルタイムに確認でき、利用者の利便性の向上と利用の拡大を図る。
委員会は国交省や県、村、交通事業者、村総代など交通利用者代表ら16人で構成。冒頭あいさつで、番場支局長は「システム構築は全ての人にとって分かりやすいものにすると共に、今後、広く中山間地のバス交通に対して普及できる先駆的な事例にしたい」と期待を込めた。
中川村は昨年度、巡回村営バスの再編を行い、利用が8割増加するなど好調に推移しているが、曜日別ダイヤや逆回り、ショートカットなどで、運行体系が複雑、そのため時刻表も難解。利用者の大半が高齢者で運行体系や時刻表の「わかりやすさ」が求められている。
中川村ロケーションシステムは、auの位置情報システムをベースに、情報内容は3系統のベース地図、主要施設をアイコンで表示、テロップで付加情報、バスの現在位置は点滅表示、バス停位置、発着時刻、JR飯田線との接続、乗り換え案内などを表示、13チャンネルで放映する考え。
今後のスケジュールは12月末までにシステム制作、来年1月中旬からモニター設置、試験運行を開始、4月、本格運行の予定。 -
中川村生まれダチョウすくすくと
中川村片桐のダチョウ繁殖飼育施設EMリッチ(前沢尚代表)では、中川村生まれの生後3日から7カ月のひな15羽がすくすくと育っている。ダチョウのふ化から成鳥までの飼育施設は県内では唯1。
昨年4月、1ヘクタールの原野に、運動場(300平方メートル4区画)、60平方メートルの育雛(すう)室、管理棟を整備、成鳥3羽、14日雛(ひな)を導入。
5月から電熱のふ化器で、成鳥が生んだ卵や、伊那市のダチョウ施設から購入した卵のふ化に取り組んだ。
36・5度で42日間加温しふ化させる。1・5キロの特大の卵から、茶色の産毛に包まれた1・2キロの雛が厚さ2ミリのからを割って誕生する。無精卵もあり、ふ化率は2、3割。成鳥の産卵は春から秋まで1年間に約50個位。雛が成鳥になって生み出すまでに2、3年かかるとか。
10月末現在、同施設には成鳥3羽、2年目7羽、同施設で生まれた雛(生後3日から7カ月まで)15羽の合わせて25羽が飼育されている。
目標は百羽飼育で、当面、繁殖、育雛に力を注ぎ、本格的な肉や雛出荷は来年以降になりそう。
ダチョウの肉は低脂肪、高たんぱく、臭みもなく、健康食品。皮はオーストリッチ、羽根は装飾用と利用される。
施設管理者は「寒さ暑さに強く、大人しく飼い易い。目が大きく、かわいい」と話していた。 -
南部中学校音楽会
上伊那南部教職員会は2日、南部中学校音楽会を駒ケ根市文化会館で開いた。伊南4市町村の5中学校の3年生が一堂に会し、3年間積み重ねてきた練習の成果を互いに披露し合った=写真。
代わる代わるステージに上がった生徒らは中学生らしい迫力のある合唱のほか、太鼓や琴などの見事な演奏をホールいっぱいに響かせた。客席で見詰める生徒らはステージでの熱演に惜しみない拍手を送っていた。 -
伊南地域の秋の味覚ツアー
食欲の秋、上伊那広域連合の「ふるさと探訪秋の味覚ツアー」は29日、伊南地区に訪れ、中川村のシメジや豆腐工場を見学し、飯島名物のさくら丼を味わい、上伊那の味覚をたん能した。
参加者は82人、2台のバスに分乗し、伊那市役所を出発、中川村大草の豆腐メーカー「スイレイ豆腐」に向った。
吉沢智弘社長は「豆腐の品質は大豆と水で決まる。現在、百メートル深井戸を掘削している。大豆は県産とアメリカ産の遺伝子組替えしていない物を用いている」と説明した。
この後、大豆を磨砕、煮沸、豆乳とおからに分離、味の決め手となる豆乳中の空気、泡の除去、凝固、ブレス脱水、冷却、自動切断、パック詰めなど豆腐製造の一連の作業を見学した。
また、おいしそうなにおいが立ちこめる惣菜工場では、きんぴらや味付けうの花、いり豆腐のパック詰め作業も見せてもらった。
昼食は飯島町の新しい名物、さくら丼を味わった。
ほかに、シメジ工場や養命酒、JA上伊那果実選果場なども見て回り、参加者相互の交流を図り、地域に理解を深め、一体感を強めた。 -
中川東小で全校マラソン
中川村の中川東小学校は2日、紅葉が始まった学校周辺道路で、全校マラソン大会を行った。
低学年は学校周辺の約1キロ、中学年は学校から大草城址公園まで2キロ、高学年は米沢酒造を経て、大草城址公園までの3キロと、それぞれ、体力と脚力に合ったコースで、互いに励ましあいながら、完走を目指した。
コース沿いには多数の保護者や、近くのみなかた保育園の園児も駆けつけ、懸命に走る児童らに、最後まで走りぬくように、声援を送っていた。 -
わらべ歌で親子が触れ合う
中川村教育委員会の第3回元気っ子講座「わらべうた」が29日、社会体育館であり、村内外の親子70組140人が参加し、親子で心豊かな時を過ごした。
講師の近藤信子さん(音楽教室とんとんやかた主宰)は「日常の会話の中に、わらべうたを入れることで、温かいものが伝わる。わらべうたの力を知って」と話し、早速、「まーるくなーれ」と、歌で呼び掛け、大きな円を作り、なじみのわらべうた「なべなべ底ぬけ」を歌った。馬の親子になって、歌に合わせ、子どもを負ぶったり、だっこしたりして遊ぶ「うまはどしどし」と続いた。
お母さんたちは汗だくになって、子どもたちは「キャ、キャ」と歓声を上げながら、わらべうたを覚え、親子でパワフルに遊んだ。 -
精神障害者いこいの家、スイートピールームがリニューアルオープン
「中川村保健センターにある精神障害者憩いの家「スイートピールーム」が2日、リニューアルオープンした。
活動の広がりで手狭になったため、隣接する旧浴室を改装し、約2倍38平方メートルに広げた。床や壁の全面張替、調理台の新設など事業費156万円。
利用者やスタッフら10人が見守る中、曽我村長と利用者代表がテープカット。曽我村長は「ここはゆっくりと時が流れ、なごやかで家庭的な雰囲気で過ごせる場所」と多くの利用を希望した。
この後、ゲストに精神障害者通所授産施設親愛の里紙ふうせん(高森町)、同共同作業所やすらぎ(飯島町)の利用者らを迎え、交流会をした。
スイートピールームは心に障害のある人やその家族、ストレスなどで落ち込んでいる人が、気軽にゆっくりできる「心の居場所」として、03年4月開所した。月・水・金の週3日開設。おしゃべりや季節の行事を企画したり、軽食づくり、簡単な手作業などを通じて、暮らしの力をつける経験や憩いの場として活用している。 -
保育園保護者と村長が車座集会
中川村は31日夜、みなかた保育園で、子育て支援策や保育行政全般などをテーマに、保育園保護者と村長との車座集会を行った。
村側からは曽我村長、保健福祉課、両園の園長ら5人が出席、保護者30人余が参加し、子育て支援センターやランドセル、通園路の安全など、活発な意見交換を行った。
まず、曽我村長が「村に住んでいる人たちが安心して子育てができ、村外からも若い人たちが移住し、子どもを中心に人口が増える村づくりをしたい」と子育てビジョンを示した。
これを受けた意見交換では参加者から「個性尊重の時代、ランドセルは現物支給でなく、補助金で」という要望もあったが「もらえるのは大変うれしい。今まで通りに」という意見も。村は「ランドセル贈呈は記念品という位置付けで行っている」と説明。
子育て支援センター(つどいの広場)については「ぜひ、ほしい。チャオの2階なら場所もいい」と歓迎、具体的な内容について「小さな子が遊べるボールプールなどの遊具を」「チャオの裏に小公園を整備し、小さい子どもが遊べる遊具の設置」など。村は「使用料は無料、村内はもとより、村外者も来てくれるような施設にしたい」との考えを示した。
このほか「保・小・中学校の連携が薄い。子ども行政の1元化を」「通園路の安全確保」「スクールバス事業の創設を」など幅広い意見、要望が出された。