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伊南防犯連合会職域防犯部会年末研修会
年末特別警戒(11縲・1日)を前に3日、伊南防犯連合会は職域防犯部会の年末研修会を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。伊南地区の金融機関や事業場などの代表者約60人が出席し、駒ケ根警察署の課長ら担当者から犯罪や交通事故の状況などについて説明を聞いたほか、啓発ビデオを見て詐欺の実態や防止法などについて学んだ。
同署生活安全刑事課の長沼秀治課長は強盗事件などの発生状況や防止対策などについて講義=写真。「駒ケ根署管内では犯罪の発生件数は減少してきているし、凶悪な事件も起きていないが、年末は犯罪が多い傾向がみられる。それぞれの職場でも十分に警戒を」と呼び掛けた。 -
北限の柚子(ユズ)色づく
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中川村葛島の下平宗男さん宅の柚子(ユズ)=ミカン科=が黄色に色づき、収穫が始まった。
自宅の南側、北風が当らない場所に植えられたユズ(ミカン科)は、樹高4メートル余、樹齢45年余、幹の太さは直径約30センチ。表面に凹凸のある直径7、8センチの実が60個以上なっている。今年は花の季節の長雨のため、例年の約3分の1の収穫とか。
47年前、下伊那郡泰阜村の宗男さんの姉、良子さんの嫁ぎ先から鉛筆ほどの太さの実生苗をもらい、暖かい場所を求め、植え場所を転々としながら大切に育てた。植えてから20年目頃から、初夏、可れんな白い花が咲き、実がなり始めた。
ユズは近所に配ったり、ジャム、ユズみそ、鍋や吸物の香りづけに利用するほか、冬至にはユズ湯を楽しむとか。
下平さんは「実は用途が広く、香りは最高。これからも大切にしたい」と話している。 -
松川インター大鹿線の滝沢トンネル安全祈願祭
主要地方道松川インター大鹿線の滝沢トンネルの安全祈願祭が29日、中川村大草桑原の現地で行われ、神事を行い、工事中の安全と工期内完成を祈った。
同トンネルは桑原藤樽2号橋を起点に、滝沢橋まで、全延長1260メートル、幅員3メートル2車線、50センチの路肩を設ける。トンネル延長は958メートル、拡幅する藤樽2号橋61メートル、滝沢橋141メートル。NATM工法、工期11年7月21日(トンネル工事)、供用開始は11年度中。総事業費22億円。
05年5月7日、落石による死亡事故発生を受け、県が調査、08年度地方道交付金工事として採択された。
中川村や松川町、大鹿村の関係者、国、県、施工業者ら約30人が出席した式で、発注者の県飯田建設事務所の北原正義所長は「05年5月の死亡事故を受け、同線の安全確保、強い地元要望を受け、着工の運びとなった」と経過に触れながらあいさつ。地元町村を代表し、大鹿村の中川豊村長は「大鹿村の生命線、国、県の配慮に感激している」と感謝した。 -
かたつむりで「秋の収穫の集い」にぎやかに
中川村葛島のフルーツ島田屋・直売所かたつむりは25日、「秋の収穫祭」を行ない、りんごオーナーを中心に、県内外から多くの家族連れが来場、真っ赤に色づいたふじリンゴを収穫したり、もぎたてを丸かじりするなど、食欲の秋、収穫の秋を満喫した。
この日は小春日和、来場者には初冬の伊那谷の景色を眺めながら、マツタケご飯や熱々の豚汁、手作りケーキに舌鼓を打っていた。
また、越冬野菜や果物、鉢花などが販売され、1袋、2袋と買い求めていた。 -
竜東線整備促進期成同盟会総会
駒ケ根市、飯島町、中川村の職員や区長などの関係者でつくる主要地方道竜東線吉瀬大草整備促進期成同盟会(会長・中原正純駒ケ根市長)は26日、07年度総会を駒ケ根市の市保健センターで開いた。委員ら約40人が出席し、駒ケ根市吉瀬縲恍・・コ大草間の建設促進を図るため国・県に対して要望などの活動を行っていく竏窒ネどとする07年度事業計画・予算案などを承認した。正副会長の改選が行われ、中原会長以下、副会長の高坂宗昭飯島町長、曽我逸郎中川村長がいずれも再任された。任期2年。
中原会長は「竜東線は3市町村の竜東地域にとって大きな使命を帯びている。一日も早い完成を目指して、引き続き積極的に建設促進を要望していきたい」とあいさつした。
駒ケ根市の吉瀬地区から飯島町の日曽利地区までの計画区間は延長約3・8キロで、現在の天竜川東側ではなく西側を通す。改良区間北端に完成した吉瀬田切大橋を含む840メートルは07年度内の供用を見込んでいる。 -
中川の果樹園で死亡事故
24日午後4時30分ごろ、中川村葛島の農業米山宏さん(77)が果樹園で作業台車に乗ってリンゴの収穫作業をしていたところ、誤って台車の下敷きになった。米山さんは駒ケ根市内の病院に運ばれたが、午後9時30分に死亡した。駒ケ根署が事故の原因を調べている。
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樹齢百年余、「大国光」実る
中川村葛島の六識園(高橋昭夫園主)では、樹齢百年余の「大国光」の収穫が始まった。
腐蝕し、ほとんど空洞となった幹にはコンクリートを詰め、土を補い、麻布を巻いた。わずか樹皮で大地とつながり、養分を吸い上げ、新梢を伸ばし、花咲き、実を結んだ。
「大国光」は戦後、「紅玉」とともに一世を風びした「国光」の1種。1914年(大正3年)に昭夫さんの祖父、二郎さんが植栽した。最盛期の昭和50年代には大きな物は子どもの頭ほどある実を千個以上つけたが、今は50個余りしかつけない。
年輪を重ねた「大国光」の味は「甘酸っぱい、リンゴ本来の味、素朴で懐かしい味」とか。
生産性や経済性が優先する果樹経営の中で、「国光」はほとんど切られ、「ふじ」「つがる」に品種転換された中で、同園は「古い物を大切に」と、大正、昭和、平成と百年余3代に渡り守り続けている。 -
リンゴの木オーナー収穫祭
農家と栽培契約を結んでいるリンゴの木オーナーらの収穫祭が18日、中川村で開かれた。約200家族・1100人のオーナーらが関東や中京方面などからバスやマイカーで訪れ、色づいた実がたわわに実ったリンゴ園で「うわあ大きい」、「おいしそう」などと歓声を上げながら大きな実を次々にもぎ取った=写真。時折小雨の降る肌寒い天候となったが、オーナーらは収穫したリンゴを笑顔で段ボール箱に詰めながら「帰って食べるのが待ち遠しい」などと話し合っていた。丹精込めてリンゴを育てた園主らは「今年は天候がよかったせいか、色づきがよくて数も多い。評判が良くてうれしい」と話していた。
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防火・危険物漏洩防止パレード
秋の全国火災予防運動(11月9縲・5日)期間中の14日、伊南防火管理協会(堀内茂彦会長)と石油商業組合上伊那支部南部ブロック(池野克洋ブロック長)は火災予防と危険物漏洩防止を訴えるパレードを行った。横幕を付けたタンクローリーなど4台が消防署の車に先導され、伊南行政組合消防本部北消防署から管内4市町村の市街や住宅地などに向けて出発=写真。「ストーブへの給油には十分注意して」「灯油などの漏洩事故に気をつけましょう」などとスピーカーで放送しながら住民に火災・事故防止をアピールした。
消防署前で行われた出発式で堀内会長は「このところ火災が多く発生している。パレードで防火をしっかりアピールしてほしい」と呼び掛けた。 -
「苅谷原遺跡発掘出土品展」
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中川村教育委員会は29日まで、村歴史民俗資料館で同館特別展「苅谷原遺跡発掘出土品展」を開いている=写真。
00年-03年にかけて4次にわたり行われた苅谷原遺跡の学術発掘調査の成果を遺物と写真、説明パネルを中心に構成し展示公開した。
同遺跡は弥生前期の墓域(集団墓地)遺跡で、展示物には土器棺(かめ)など弥生前期土器約百点、石器30点、1957年調査の弥生前期の土器約50点、宮崎栄治さんが収集した水神平式土器など弥生前期の土器7点(村指定文化財)、縄文中期土偶(村指定文化財)のほか、参考品として、箕輪遺跡から発掘された太型蛤刃石斧なども展示されている。
期間中の10日午後1時30分から、展示解説、SPレコードミニコンサートを予定。
開館は火・木・土日曜日。午前9時-午後4時。入館料大人百円、小・中・高生50円(ただし、文化展期間の10、11日無料)。
詳細は村教委(TEL88・1005) -
開校135周年記念式典記念コンサート盛大に
中川村片桐の中川西小学校で7日、開校135周年記念式典・記念コンサートが児童や保護者、同窓会員、実行委員らが出席し、盛大に開かれ、135年の歴史を振り返り、更なる発展を誓い、新たな一歩を踏み出した。
開式で、北村俊郎実行委員長は「明治5年(1872年)『精研学校』として開校以来、135年を迎えた。『心を磨く』という建学の精神は、学校名も場所も変わっても、変わらず継承されている。135周年を機会に、150周年に向け、新しい一歩を踏み出そう」とあいさつ。
児童を代表し、中島瑞樹児童会長は「すばらしい伝統を受け継ぎ、児童会ではあいさつ、仲良しを中心に活動している。みんなで西小をさらに良くするために頑張りたい」と誓った。
記念コンサートでは、松浦美恵子さんと川上陽子さんによるフルートとピアノ演奏に続き、6年生がマーチングで「威風堂々」を演奏、全校で「千の風になって」を歌い、最後に全員で体育館いっぱいに「ふるさと」を響かせ、感動的な記念行事を終えた。
同校は1872年、瑞応寺に「精研学校」として開校。1909年に現在地に移転新築した。
記念事業は式典、記念コンサートのほか、記念誌発行(来年10月発刊)、百年桜の手入れ、記念植樹-など。 -
郷愁呼ぶ柿のれん
市田柿の産地、中川村で民家の軒先や簡易ハウスで、柿のれんが深まりゆく秋を告げている。
村内大草の安富広治さん(81)は4アールで20本を栽培、25日からへたが黄色になった物から収穫し、自動柿むき機で柿むきを始めた。
むいた柿はひもで吊るし、簡易ハウスで約2週間乾かし、ひもから外し、ほぞを切り、棚に並べて、しっかりと干して、こが吹くと出来上がり。
安富さんは「今年はなりも良く、大きさも手ごろ。値段の高いうちに出荷したい」と話していた。 -
伊南行政消防本部しゅん工式
現庁舎の老朽化に伴い、昨年11月から建設が進められてきた伊南行政組合消防本部・北消防署の新庁舎が完成し6日、駒ケ根市飯坂の現地でしゅん工式が行われた。伊南4市町村の消防関係者など約110人が出席し、テープカットやくす玉割りなどをして庁舎の完成を祈った=写真。
アイ・パルいなんで行われた祝賀会で中原正純組合長は「長年の懸案であり、待望久しかった新庁舎が立派にしゅん工した。伊南地区の消防、防災体制が整ったことは誠に心強い。とりわけ訓練棟は職員の技術、モチベーションの向上に大きく貢献するだろう。住民の期待に応え、使命、役割を果たしていってほしい」とあいさつした。
新庁舎は鉄骨2階建て、述べ床面積約1630平方メートル。3990平方メートルの敷地内には訓練塔2棟も設置された。総事業費は約6億4千万円。
新庁舎は10、11日に一般にも公開される。午前9時30分縲恁゚後2時。 -
飯島町・中川村および上伊那の経済動向と課題
飯島町・中川村広域連携商工会は31日、飯島文化館で、講師に日銀松本支店の松永哲也支店長を招き「経済講演会」を開いた。両町村から約百人が聴講した。
「飯島町・中川村および上伊那の経済動向と課題」と題した講演で、松永支店長は「外貨を稼ぐには、製造業の誘致と、観光、公共事業が3本柱、現在、
元気がいいのは、製造業だけ」と分析し、経済の動向を示す指標、有効求人倍率を挙げ、「上伊那は県内では勝ち組。企業進出が活発で、人口減少や高齢化を食い止めている。まじめで勤勉な人柄、中京圏への交通の便もいい。工場立地はインターのある駒ケ根市よりも不利だが飯島、中川ともに7キロと近く可能性は大きい。農地を含めれば、平坦地もある」と、工業立地への取り組みの強化を示唆し、観光については「牧歌的な風景、団塊の世代をターゲットにした滞在型の観光も考えられる。名所やさくら丼など名物もある、みんなで集まり、共同で点と線を結び、面に伸ばしていく工夫を」と呼びかけた。
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村功労者表彰式
中川村は1日、基幹集落センターで07年度功労者表彰式を行い、上山茂英さんら2人を功労表彰し、多額寄付者1人、1社に感謝状を贈った。
曽我村長は「村行政機関の委員として、地域振興活動を通して、村政の発展、住民福祉の向上に尽力していただいた。また、村の振興のために多額な寄付をいただいた」と受賞者に敬意を表し、感謝した。
表彰者は次のみなさん(敬称略)
▽教育文化功労・上山茂英(81)=文化財調査委員、村誌編さん委員、民俗資料館運営委員▽地域振興功労・故松沢三郎(89)=大草城址公園の造成資金を寄付、自費で陣馬形線沿線に桜千本を植栽など、▽感謝状贈呈=、故米山達雄(多額寄付)宮下建設社長、宮下進吾(多額寄付) -
駒ケ根の行方不明男性遺体で発見
28日午前9時ごろに自宅を出たまま行方が分からなくなっていた駒ケ根市赤穂市場割のアルバイト小倉一実さん(73)は2日午後3時5分、捜索に当たっていた駒ケ根署と飯田署、消防団や家族などにより、中川村地籍の山中で遺体で発見された。死因は警察が調べている。
31日夜、大鹿村の滝沢橋上流の村道に小倉さんのミニバイクが放置されているのが見つかったため、警察などが1日から周辺を捜索していた。バイクが見つかった付近には小倉さんが所有し、毎年キノコ採りに出掛ける山林がある。 -
南部中学校音楽会
上伊那南部教職員会(会長・竹沢代蔵飯島中校長)は31日、07年度南部中学校音楽会を駒ケ根市の市文化会館で開いた。伊南4市町村の5中学校の3年生が一堂に会し、3年間積み重ねてきた練習の成果を互いに発表し合った=写真。代わる代わるステージに上がった生徒らは中学生らしい迫力のある合唱のほか、琴などの見事な演奏を披露。客席で見詰める生徒らはステージの熱演に惜しみない拍手を送っていた。
開会式で『夢の世界を』、閉会式では『翼をください』をそれぞれ全員で歌い、巨大なハーモニーを大ホールいっぱいに響かせた。 -
「麦の家」福祉実践研究集会
「いのちに寄り添うなかで死を看取るということ」をテーマに社会福祉法人「麦の家」は28日「第2回地方の福祉実践研究集会」を中川村の村文化センターで開いた。基調講演として東京・生と死を考える会の名誉会長で上智大名誉教授のアルフォンス・デーケン博士の「生と死 そしてユーモアを考える より良き死の看取り」が行われた=写真。麦の家の松本栄二理事長の講演「生と死を選ぶことのできる場を創る」が行われたほか、パネル・ディスカッションでは「死を看取るということについて」をテーマに、駒ケ根市の大法寺住職藤塚義誠さん、伊那中央病院脳外科病棟看護師長油井京子さんなど4人のパネリストらが意見を交えた。
哲学が専門のアルフォンス・デーケン博士は生と死の意義について流ちょうな日本語で話し、「笑いは悲嘆と緊張を和らげる。ユーモアは愛と思いやりの表れだ」自らもユーモアを交えて楽しく笑顔で語った。 -
消防小型動力ポンプ付積載車2台を引渡し
中川村は23日夜、役場車庫前で、村消防団第1分団第3部(小笠原泰樹部長)と第2分団第6部(北沢豊部長)にそれぞれ消防小型動力ポンプ付積載車を引き渡した=写真。
両部ともボンプ車は約20年振りの更新。新車は660CC、4WD、4人乗り、小回りがきくのが特徴で、山間部でも活動できる。総事業費約900万円。
下平団長は各部長に引渡した後「精いっぱい練習し、1朝有事に際は住民の付託に応えるように」と訓示した。 -
上伊那南部小学校音楽会
07年度上伊那南部小学校音楽会が24日、駒ケ根市の市文化会館で開かれた。南部教職員会(会長・小川清美東伊那小学校長)主催。駒ケ根市、飯島町、宮田村、中川村の伊南4市町村、10小学校の6年生児童約600人が一堂に会し、それぞれが練習を積み重ねて仕上げてきた合唱、合奏を晴れのステージで堂々と発表し合った=写真。
開会式に続いて全員で『つばさをください』を大合唱して心を一つにした後、児童らは順番に従い、緊張した表情でステージに登場。学校の規模によって人数の多少はあるものの、それぞれの持ち味を十分に発揮し、精いっぱいの演奏を披露した。
小川会長はあいさつで「演奏する心と聴く心。2つの心を育て、芸術の秋にふさわしい音楽会にしよう」と呼び掛けた。 -
少年ふるさと教室で薫製づくり
中川村公民館の少年ふるさと教室が20日、高齢者創作館南の中庭であった。9人が参加し、役場の松村順子さんを講師に薫製づくりに挑戦した。
中庭には松村さんが手作りしたドラム缶製のスモーカーが運び込まれ、子どもたちは蒸した鶏のササミを吊るしたり、ゆで卵はアルミホイルで枠を作って網に並べた。このほかちくわやかまぼこ、チーズなども並べ、リンゴの干した皮を混ぜた桜チップでいぶした。 また、復元縄文住居にも小型のスモーカーを持ち込んで、薫製づくりをした。
約30分で薫製が完成、子どもたちは「薫製すると、一味違っておいしいね」と話していた。 -
陣馬形の森整備に50人
中川村は20日、大草陣馬形山のキャンプ場周辺で、村議や地区土木部長、一般村民ら約50人余が参加し、陣馬形の森整備を行なった。
地域住民に親しまれている陣馬形山を住民が協力して整備することで、地域のみんなの財産として、守り残していくという気運を高めることが狙い。
ナタやノコギリ、電動草刈機を持って集まった参加者は、赤松・広葉樹林の下草を刈ったり、頂上付近では広葉樹の除伐も行ない、眺望を確保した。
この日は朝は霧が発生したが、昼ごろに快晴、360度のパノラマを楽しみながら作業を進めた。
また、昼食時には豚汁のサービスもあり、澄んだ山の空気と一緒に味わった。 -
中川東小学校で「どうだん給食」
さわやかな秋晴れとなった18日、中川村の中川東小学校でドウダンツツジが赤さを増し始めた校舎周辺で、「どうだん給食」を行った。
学校給食センターが改修中のため、この日の給食は主食のご飯やパンは家から持参し、副食は業者が彩りよく詰めた弁当。回鍋肉や卵豆腐、エビさつま揚げ、キュウリとイカの酢のもの、細切り昆布、漬け物など7品と牛乳。
それぞれ、縦割り班で芝生や桜の下にシートを敷いて、給食を囲んだ。代表児童の「手を合わせて、いただきます」のあいさつで、一斉に食べ始めた。
子どもたちは色づきはじめた里山のもみじ、風を伝って香る金モクセイなど、秋の風情と一緒に、給食を味わった。 -
ふれあい福祉広場にぎやかに
中川村社会福祉協議会などが主催する「第12回ふれあい福祉広場」が14日、「笑顔で一緒に歩きだそう!」をテーマに、中川村介護支援センターなどで開かれた。多くの村民が訪れ、ステージ発表や遊びの広場、フリーマーケット、福祉体験コーナーなどを楽しみ、共に生きる心を広げ、支えあいの地域づくりのきっかけとした。
中川西小学校のマーチングバンドでオープニング。東小学校3、4年生が元気いっぱい「ビバ信濃の国」を校庭いっぱい繰り広げた。
支援センターではいわゆり荘、越百園、宅幼老所など福祉施設、各種団体が手作り作品作品を展示した福祉展、東小体育館では子どもたちが囲碁将棋、昔の遊び、グランドや駐車場ではフリーマーケットとチャリティーバザー、北海道物産販売もあり、衣類や雑貨、おもちゃ、野菜など様々な物が所狭しと並んだ。
また、災害救援用の包装食の試食、豚汁の無料サービスもあり、来場者の食欲を満たした。
午後はふれあいステージ、ファミリーズの大正琴「中川村歌」で幕開け、東小学校1年生の踊り「ソイヤ!なかがわ」、手話サークルの手話「千の風になって」など11プログラムを楽しんだ。 -
理兵衛堤防の史跡調査始まる
中川村田島の天竜川天の中川橋上流で15日、国交省天竜川上流河川事務所と中川村教育委員会による理兵衛堤防の発掘調査が始まった。10月末までに本格発掘し、形や構造など全容を明かにする。
昨年7月の豪雨で被災した田島の堤防護岸復旧工事が貴重な土木遺産、理兵衛堤防にかかることから、工事完了後の理兵衛堤防の復旧方法について、基礎資料を得るために調査を実施する。具体的には下流から上流に向け、両側を掘削し、全体の姿を出し、積み方を調べたり、測量する。
調査に先立ち、村や同事務所、発掘関係者ら約20人が出席した発掘式で、発掘団長の松村正明教育長は「天竜川治水工事の歴史的遺産が7月の豪雨の後、200年の時を経て姿を現した。本格発掘し、形や構造など十分な記録を取りたい」とあいさつ。
この後、早速、重機や手作業により発掘調査を開始した。
【理兵衛堤防】
天竜川と前沢川の合流地点の田島の水田は洪水の常襲地帯で、洪水から耕地を守ろうと、前沢村の大地主松村理兵衛忠欣は1750年、私費投じて、築提に取りかかった。その後、堤防は何度も洪水で流されたが、常邑、忠良と3代60年掛けて完成させた。延長180メートル、延べ50万人余が工事に従事し、3万両の巨費を投じた。天竜川では唯一の治水工事の遺構。 -
日本みつばち祭
信州日本みつばちの会(富永朝和会長)は7日、第4回日本みつばち祭を中川村の屋内運動場サンアリーナで開いた。全国各地から養蜂家やミツバチ愛好家など約300人が集まり、ミツバチの飼い方や技術についての情報を交換して交流を深めた。
富永会長は独自に開発した巣の移動方法を公開=写真。発泡スチロールを使った斬新な発想の技術に、見詰める来場者からはしきりに関心の声が上がった。蜂蜜しぼりの実演と講習なども行われて注目を集めたほか、巣箱をはじめとする養蜂器具や蜂蜜、蜜ろうなどの関連商品の販売も行われ、訪れた人たちが買い求めていた。 -
伊那谷ふるさと巡り、四徳地区を中心に史跡めぐり
中川村公民館の伊那谷ふるさと巡り・村誌を読み学ぶ会合同の講座が6日あり、約40人が参加し、四徳地区を中心に史跡巡りをし、村の自然や歴史に理解を深めた。
文化センター前に集合した一行はマイクロバスで陣馬形へ。山頂から、四徳地域を見下ろし、講師の小松谷雄さん(元中川村誌編さん委員)から、四徳集落の地形、交通など概要を聞いた後、駒ケ根市境の折草峠へ。小松さんは「かつて四徳と赤穂・中沢を結ぶ交通の要所で、人馬がひっきりなしに通った。四徳は赤穂、中沢との姻戚関係も深い」と話した。
この後、いもい荘(村森林体験館)に移動。急坂が続く山道を歩いて、「武田信玄ゆかりのかくし湯」と言われる四徳鉱泉の源泉まで足を伸ばした。鉱泉独特の硫黄の香りの中、源泉をすくって飲んだり、いわれに耳を傾けた。
このほか、四徳唯一の寺、長久寺福泉寺、四徳神社、四徳学校など同地区の主な史跡を見て回り、三六災害前ののどかな山里、四徳に思いを馳せた。
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駐在所夫人激励会
管内の駐在所に勤務する警察官の夫人らの日ごろの労苦をねぎらおうと、警察官を支援する事業所などでつくる駒ケ根警察官友の会(唐沢亨会長)は4日、駐在所夫人の激励会を駒ケ根警察署で開いた。駒ケ根市の中沢、宮田村の宮田村、飯島町の飯島、七久保、中川村の片桐、大草の各駐在所の夫人6人が出席し、唐沢会長と駒ケ根署の山本修作署長らの激励を受けた。唐沢会長は「警察一家というくらいで、奥さん同士の横のつながりは普通の家庭よりも強い。皆さんは警察業務も補助的に行うなど、精神的にも肉体的にも苦労があることと思うが、今後もどうか頑張って」と激励し、一人一人に記念品を手渡した=写真。夫人らは「夫の助けになれるよう、これからも努力したい」、「24時間気が抜けない生活だが、地域の人たちと交流を深めていきたい」などと今後に向けて決意を新たにしていた。
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中川で軽油流出事故
3日午後10時30分ごろ、中川村片桐の国道153号線を下伊那郡の男性運転手(39)運転の大型トラックが走っていたところ、道路に落ちていた自動車用板バネ4本のうちの1本をはねたはずみで燃料タンクに穴が開き、中身の軽油がもれ出す事故があった。もれた軽油は約150リットルで、一部が天竜川支流の矢村沢川方面に流れ出した。
駒ケ根署によると、運転手はタンク破損後もしばらく走り続けていたが、燃料の残量が減ってきたことを不審に思って停車し、タンクを調べて事故に気づいた。交通への影響はなかった。 -
高嶺ルビー鑑賞・試食会
宮田村のタカノは2日、赤そば花祭り開催中の中川村田島の赤ソバ畑などで「高嶺ルビー鑑賞・試食会」を開いた。高嶺ルビーは信大の氏原暉男名誉教授とタカノの共同開発の赤ソバ品種。会には氏原名誉教授をはじめ大学関係者、村・県関係者、祭り実行委員長ら約40人が招待され、1面赤いじゅうたんを敷き詰めたような赤ソバ畑を鑑賞し、望岳荘「いろり」で、石臼ひき、手打ちの赤そばをたん能した。
メニューは手打ちそばのほか、赤そば粉を入れた赤そば豆腐、赤ソバの花の天ぷら、そばの実が入った五平もちなど赤そば尽くし。 赤そばを口に運びながら、曽我村長は「香りもよく、こしもあっておいしい」と満足そう。赤そばを提供する「いろり」を運営する富永朝和さん(祭り実行委員長)は「麺にこしがあり、店でも赤そばの評判はものすごくいい」と話していた。
また、氏原名誉教授を囲んでの、そば談義も弾み、来年はぜひ、村制50周年記念事業として、中川村で「赤そばサミット」を開催しようなどの話も飛び出した。