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箕輪町内企業拡張用地契約調印式
箕輪町は20日、町内企業の拡張用地として提供するため、リズム時計工業(本社・埼玉県さいたま市、大川康寛社長)が町内に所有する土地約6064平方メートルを取得する契約調印式を町役場で開き、平沢豊満町長と大川社長が契約書を交わした。
町内の電子工業の企業が事業拡張のため、土地取得を町に相談。町が土地所有者のリズム時計工業と取得希望企業と話し合いを進め調印に至った。
土地は木下中条地区の6064・78平方メートル。リズム時計工業が社員の福利厚生施設のグラウンドとして利用していた。取得価格は1億8345万9595円。
平沢町長は、「町の産業がさらに発展するため、ご理解いただき今回の調印になった。心より感謝申し上げる」。大川社長は、「今後の町の産業の基盤として活用いただく。今後とも末永くよろしくお願いしたい」とあいさつした。
リズム時計工業は、木下中条に木枠の高級時計などを製造する工場、木下一の宮に貸倉庫を所有する。今回、調印の記念に「防災行政ラジオ」10台を町に贈った。
町は近く、今回取得した土地の売買契約を取得希望企業と結ぶ予定。 -
みのわ少年少女合唱団がみのわ園訪問
箕輪町子どもセンターの「みのわ少年少女合唱団」は18日、三日町にある特別養護老人ホームみのわ園を訪れ、1カ月早い敬老の祝いに歌を贈った。
昨年に続き2回目の訪問。団長の箕輪中学校1年の日野亮子さんが、「歌を通してご一緒に楽しく過ごさせていただくことをうれしく思う」とあいさつ。団員14人が「翼をください」「すてきな友達」「世界が一つになるまで」の3曲を熱唱した。30人余の入所者は、澄んだ歌声に耳を傾け、拍手を送った。
団員が入所者の間に立って一緒に「七つの子」「うみ」を歌ったり、指遊びをしながら「かたつむり」を歌うなど交流もはかり、最後は皆で「ふるさと」を歌い、和やかに過ごした。 -
第31回ピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会
上伊那から7人出場社団法人全日本ピアノ指導者協会が主催する第31回ピティナ・ピアノコンペティションの全国決勝大会(24-26日)に、上伊那から小・中学生、高校生の計7人が出場する。毎年県内から1人、多くても3人程度しか出場できないという難しい大会に今年は上伊那から7人という快挙。全員が全国初出場で、本番に向け最終調整に入っている。
出場者は、南箕輪村北殿の望月音楽教室から5人。ソロ部門A1級の伊那北小2年古畑夏音さん(8)は「ドイツ舞曲」「ポルカ」「ハロウィーンのおばけのダンス」を「きれいな音で弾きたい」という。箕輪西小4年の垣内夕さん(9)と箕輪中部小4年の三沢文香さん(9)は連弾初級Aで「はやおき」「3つのコントルダンス」を弾く。垣内さんは「聞いてる人が楽しい気持ちになるように弾きたい」。三沢さんは「聞いてる人が気持ちよく聞けるように弾きたい」と話す。
ソロ部門B級の伊那小4年唐沢佑季さん(10)は「リゴドン」「メヌエット ハ長調」「ウィンナーワルツ」を「賞も取りたいけど、聞いてる人が幸せになれるピアノを自分でも楽しんで弾いてきたい」。ソロ部門C級の箕輪東小6年小木曽真理さん(11)は「ソナチネ作品20-2」「ワルツエチュード」「夢」の3曲で、「聞いてる人が喜んでくれるような演奏をしたい」という。
伊那市の近藤音楽教室からは、兄妹で伊那北高校2年の湯沢亮さん(16)と春富中1年の遥さん(13)。デュオ部門連弾上級で「3つのプレリュード1番、3番」「小組曲『行列』」を弾く。「恥ずかしくない演奏をするため、最後まで自分たちらしい音楽を追求していきたい」と話した。
今回、それぞれが長野、名古屋、九州の地区予選、地区本選を通過し全国出場を決めた。全国大会は部門ごと都内5会場であり、7人は日本大学カザルスホール、津田ホールで演奏する。
指導者の望月音楽教室の望月玲子さん、平林千枝さん、近藤音楽教室の近藤恵子さんは、「音楽は私たちの心を優しく豊かにしてくれます。こんな小さな子どもたちでも、光輝く音を出せる瞬間があります。そのとき、私たちの魂が喜びます。全国大会ではそんな音が奏でられ、その感動を皆さんと共に分かち合えたら幸せです」と話している。 -
新成人に選挙に関する意識調査
箕輪町選挙管理委員会(浅野益幸委員長)と町明るい選挙推進協議会(笠井孝二会長)は15日、成人式があった町文化センターで、新成人に恒例の選挙に関する意識調査をした。回答用紙は選挙で実際に使う投票箱に入れる方法で回収した。
選挙のたびに投票率が低下していることから、関心を高めてもらおうと計画。質問項目は(1)政治や選挙に関心があるか(2)期日前投票を知っているか(3)7月29日の参議院選挙は投票に行ったか(4)行った場合の感想・行かなかった理由-。後日、集計する。
調査に答えた新成人は、「参議院選挙は仕事で投票に行かなかった。次に選挙があるときは行きたいと思う」と話した。
町選管は今年初めて、成人の祝いとともに、選挙権が男女問わず成人者に与えられるまでに長い歴史があったことなどを記したはがき「新成人の皆様に期待して」を、成人式以前に新成人に郵送している。 -
おさんやりで1年間の災厄を払う
箕輪町の南小河内で16日、300年以上続く厄除けの祭「おさんやり」(町無形民俗文化財)があった。地元区・公民館役員、消防団OBら約50人が交代で柴舟を担ぎ、区内を回って1年間の災厄を払った。
柴舟は手作りで、高さ4メートル、長さ10メートル、重さ700キロ弱。舟の形は、ナラの生木にササ、荒縄を巻いた。
白い衣装を着た20縲・0代の男性が担ぎ手となり、音頭取りや盆太鼓の音に合わせ、気合いを入れて柴舟を担ぎ、区内約3キロを足早に進んだ。
区内4カ所の辻では、民謡「ヨイソレ」を踊った。
子どもたちもミニ柴舟をひもで引いた。
区内を巡航し、夜になると、担ぎ手が舟を揺らしながら壊した。柴舟の土台となった横板の破片にササと荒縄を巻きつけ、自宅へ持ち帰って門口に掲げると、厄除けになるという。
一説には、区内を流れる大堰が天竜川と反対方向に南から北へ流れることから、流行する疫病を防ぐものだといわれる。 -
飲酒運転撲滅へ
交通少年団が新成人に呼びかけ箕輪町内の小学5、6年生有志で組織する町交通少年団(団長・小林交石町交通安全協会長)は15日、成人式があった町文化センターで、新成人に「飲酒運転をしないでください」と呼びかけた。
飲酒運転撲滅を願い、毎年恒例の活動。団員11人が参加した。
式を終え、立食パーティーに向かう新成人に、啓発グッズとしてクーラーバッグを手渡し、交通マナーを守るよう大きな声で呼びかけた。新成人は「ありがとう」と笑顔で受け取っていた。 -
箕輪町成人式
07年度箕輪町成人式は15日、町文化センターであった。新成人約200人が出席し、大人としての自覚を胸に新たな人生の節目を祝い、懐かしい友や恩師との再会を喜んだ。
新成人の有志で組織する成人式実行委員会による式で、対象は339人(男性176人、女性163人)。みのわ太鼓の祝太鼓演奏で開幕した。
実行委員長の中林秀二さんは、「成人式を区切りに自分自身はもちろん地域を守る立場に変わる。さまざまな権利を与えられるようになり、義務、責任も負わないといけない。義務をまっとうし、権利の意味をはき違えないように、強さと誇りをもって歩いていく」とあいさつした。
新成人を代表して唐沢真義さん、有賀多恵さんが意見発表した。
平沢豊満町長は、「成人として出発する今、積極的、建設的姿勢で悔いのない人生を送ってほしい。社会人としての義務と責務をしっかりかみ締め、世界に通用する日本人として活躍されることを願う」と祝いの言葉を送った。
式後は記念撮影し、町民体育館で立食パーティーがあった。 -
第53回箕輪町民野球大会
お盆の恒例、第53回箕輪町民野球大会が14日、番場原第1、第2運動場であった。例年より多い20チームが出場し、ジリジリと照りつける太陽の下で試合を楽しんだ。
町民の体力向上と相互の親ぼくを目的に町教育委員会が開いている。町民野球のために休暇をとって参加する人も多く、勝敗はもちろんだが楽しんでプレーする姿が目立つ大会。朝6時半に第1試合が始まり、コート4面でトーナメント戦で競った。
豪快にバットを振ってベンチに戻った仲間に「気持ちのいい三振だ」と声が掛かったり、最終回に代打で登場した中学生に相手チームの選手が「バッター、もっと脇つけて」と温かい指導の声が飛んだり。負けたチームも「予定通り飲めるぞ」とベンチに戻ると、応援していた仲間が「勝っちゃったらどうしようかと思った」と答える一幕もあった。
結果は次の通り。
(1)ドリームス(2)長岡分館(3)ブラックローゼス、ハーフムーン -
【記者室】舞台の裏側は?
「ぶたいうらたんけんたい」。県伊那文化会館の事業で、親子がアイドルコンサートを想定した舞台裏を見学したり、スタッフとして音響や照明を担当するなどの体験をした▼会館スタッフが、客席を照らす明かり「客電」など会場内の照明説明にはじまり、舞台裏の動きをわかりやすく説明。デモンストレーションで降らしたアルミ箔の雪は年長児や小学校低学年に人気で、実際に体験する時間になると、雪を降らせる役に子どもが集中し、ジャンケンで役決めするほどだった▼舞台裏を知る機会は少ない。自分がスイッチを押すことで会場に音が流れたり、舞台のライトが点いたり、楽しい体験だったと思う。今までより舞台が身近に感じられるのではないだろうか。(村上裕子)
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みのりんぐ箕輪ねっと
新たな地域ブランドに
「玉ねぎドレッシング」発売箕輪町、南箕輪村、伊那市西箕輪で地域通貨を通した地域経済の活性化を図る「みのりんぐ箕輪ねっと」(20人、寺平秀行代表)は13日、地域ブランドとして生えごま油を使った「玉ねぎドレッシング」を発売した。
03年8月に発足。05年度から労働に対し地域通貨「みのり」を発行し、「みのり」に応じてエゴマ油を分配する事業に取り組み、「えごま油」の商品化も進めている。
今回、地域ブランドを育てるため発足当初から計画していたドレッシング作りを実現した。会員の「有機農場かみーの」で栽培したタマネギと、箕輪ねっとが栽培し今年3月に搾油した「えごま油」を使用。製造は小池手造り農産加工所(飯田市)に委託し、今月7日に完成した。
試行的に240本製造。全体でタマネギ20キロ余、えごま油600ccを使った。「さっぱりした味」で、焼き魚、フライ、しゃぶしゃぶ、冷奴などにかけるのがおすすめという。
1本400ミリリットルで680円。箕輪町内の立石、金星、かしわや、南箕輪村のあじ縲怩ネで販売。要望次第で追加製造も考えるという。問い合わせは寺平代表(TEL70・5728)へ。 -
箕輪の新ブランドに
酪農家根橋英夫さん
地元の牛乳でジェラート「信州みのわ愛す」製造・販売へ箕輪町南小河内福沢の酪農家根橋英夫さん(51)が、箕輪の新ブランドとして、地元の牛乳を使ったイタリアン・ジェラート「信州みのわ愛す」の製造・販売を始める。自宅敷地内に製造所兼店舗の「愛す工房みのわ」を造り、9月オープンに向け準備を進めている。
アイスクリーム作りは、牛乳の消費拡大と次世代の新たな産業創出をねらい、箕輪町酪農振興協議会の有志が検討していた。酪農は飼料価格が高騰し、乳も余っている現状で、原乳出荷だけでは難しく、付加価値を付けて売ることを考えていたが、同協議会長の根橋さんが、まず個人で始めることになった。
ジェラートは地元の牛乳と果物などを使い「安心安全で顔が見えるアイス」。種類は牛乳、コーン、スイカ、ピーチ、イチゴ、リンゴ、バナナなど定番商品と季節限定商品で20種類以上を考えている。シャーベットも作る。価格は250円。専属スタッフ2人とパートスタッフで運営。現在試作を重ねている。
敷地内には休耕田を利用して「ふれあい牧場」も造り訪れた人がポニーやアイガモとふれあえるほか、食べるスペースのウッドデッキも造る。東箕輪の活性化を願い農産物直売所の設置も検討している。
オープンは9月7日。7-9日はオープン記念を計画する。営業時間は午前11時-午後4時。水曜定休日。問い合わせは根橋さん(TEL79・0744)へ。 -
子育て学級で運動あそび
箕輪町公民館の子育て学級は9日、町運動保育士の指導で親子で運動あそびをした。子ども達はお母さんの腕にぶら下がったり、足の上に乗ってバランスを取るなど楽しく遊んだ。
町は町内全保育園に運動あそびを導入しているが、入園前の子ども達の運動あそびは親子でできる遊びで、運動保育士が腕の力、ジャンプ力、空間感覚などそれぞれを養う運動を指導した。
バランス感覚を養うためにひざを曲げて座った親の足の上に立つ、懸垂力のために腕にぶら下がる、ジャンプ力のために両足でジャンプして親が立って伸ばした手にタッチするなどで、子どもたちは夢中になって遊んだ。
運動保育士は、「今の子どもは渡り棒にぶら下がる力がないので、親の腕にぶら下がることで懸垂力を鍛えてもらうといい」などアドバイスしていた。 -
箕輪町新規採用職員研修
環境と介護の現場を体験箕輪町は8日、06、07年度の新規採用職員の研修会を開き、4人が環境と介護福祉の現場を体験した。
「箕輪町の現状と課題」縲怺ツ境問題と介護福祉の最前線を体験縲怩eーマに、現場の体験研修を通して環境と介護福祉にかかわる行政課題を考察するねらい。研修場所は八乙女クリーンセンターと町社会福祉協議会の「いきいき塾」で、2人ずつ参加した。
八乙女クリーンセンターでは、施設や機械の説明を聞き、センターに運び込まれるごみをトラックから下ろす、分別するなどの作業をした。
ペットボトルの不純物除去作業では、20キロのベールを作るために回収されたペットボトルの中からビン、缶などの異物を取り除く、ふたを外す、中身が残っているものは中の液体を捨てる。すべて手作業で、多い日は1日稼働し20キロベールが200個できるという。
役場職員は、センター職員の指導を受け、機械で流れていくペットボトルの中から不純物を取り除き、汗を流しながら作業した。
研修した小口陽平さんは、「普段は机の上の仕事なので現場が体験でき勉強になる。何気なくごみを出すけど、逆の立場になると無神経さが恥ずかしくなる。毎日この作業をやるのはものすごい労力。分別をしっかりしようと強く思った。町の皆さんにも分別をしっかりやることが伝われば、作業の方がもっと楽になると思う」と話していた。 -
多部制・単位制高校に転換後の箕輪工業高校に工業科設置決定
長野県教育委員会定例会が9日、県庁であり、08年4月に多部制・単位制高校に転換し、上伊那農業高校定時制と統合する箕輪工業高校に「クリエイト工学科」を設置することを決定した。高校改革プラン実施計画の中では普通科のみとされていたが、工業出荷額県下2位という地域的背景や現在の箕輪工業高校が持つノウハウを引き継ぎたいという思いから、地元からは工業科設置への強い要望が出ていた。多部制・単位制高校への工業系の学科が設置されるのは県内で初めてとなる。
クリエイト工学科を設置するのは午前部の1学級。機械、電気、情報、環境の4分野に加え、電子計測制御、3次元CAD、ロボット工学、工業デザインなどの工業科目を設置することで、工業分野を総合的に学習できる環境を充実。また、日本工業大学との連携や地元企業へのインターンシップなどを図りながら、実践力を身に付け、特色のある多部制・単位制高校を目指す。
普通科の生徒もクリエイト工学科の科目を選択できるようになっている。
規約の改正は2月となるが、生徒募集など、来年4月に間に合うよう、生徒募集などの手続きを進めていく。 -
箕輪町地域づくり懇談会
箕輪町は、町内15区を巡回し地域づくり懇談会を開いている。8日夜は八乙女区であり、町第4次振興計画の基本計画に盛り込んだ区の計画に沿って自然環境整備や公民館の活用などについて、北西部コミュニティセンターで区民と役場の担当課長らが懇談した。
八乙女区は15区の中で唯一、振興計画の体系図が出来上がっている。旧公民館の活用などを考える公民館活用検討委員会が、振興計画促進委員会(30人)に改名し、区全体の振興のため検討を進めている。
懇談会は同委員会のメンバーが出席。区が誇る歴史遺産の水路橋の周りに目立つ不法投棄対策の議題では、町が伊那建設事務所と共に現地確認したことを報告し、「11月から12月に再度調査し検討したい」と話した。
水路橋の安全性については区が「定期的な検査をお願いしたい」と要望。旧公民館の活用については、八乙女区と同様に区内に2施設ある区の状況を聞き、「町にもぜひ相談にのってほしい」と話した。 -
南部営農組合イベント
ジャガイモ詰め放題11日まで箕輪町の南部営農組合のジャガイモ詰め放題イベントが9日、木下一の宮のほ場で始まった。無農薬栽培のジャガイモが安く購入できるとあって、10キロ、20キロと買っていく人が目立った。
同組合が遊休農地20アールを借りて栽培。品種は「オオジロ」。毎年学校給食に出しているが、栽培面積が広くなり収穫量が増えたことからイベントを企画した。
組合員が機械で掘り取ったジャガイモがテント下に用意され、訪れた人は指定の袋に自由に選んで詰める。木下区の女性は、「消毒していない安心なジャガイモを食べたいと思って来た」と話し、まとめ買いしていた。
11日まで。場所は広域農道「一の宮」の交差点を東に下り、進行方向左側の道沿いの畑。時間は午前8時縲・0時。1袋300円で3キロは入る(市価の半値)。問い合わせはグリーンセンターみのわ(TEL79・0636)へ。 -
箕輪町民踊を楽しむ会
「自分も楽しいけど、地域の人にも踊りを通じて楽しさをおわけしている」。伊那の地元の民踊はもとより北は北海道から南は沖縄まで、各地に伝わる民踊を練習している。
1969年に発足。当時は文化サークルが少なかったこともあり大勢参加していたが、少しずつ人が減り、現在は12人。日本フォークダンス連盟、全日本民踊指導者連盟、長野県フォークダンス連盟日本民踊部会などにも所属する。「与地の伊那節」「木曽節」「萱野音頭」「おんたけ山」「武田節」などなどレパートリーは数多く、フォークダンスやレクリエーションダンスも取り入れながら、毎週火曜日の夜に町文化センターで練習に励んでいる。
踊りを楽しむだけでなく、地元の民踊を伝承することも大切な目的の一つに掲げる。踊るためにその地域の歴史や踊りの意味も学ぶなど熱心。「各地の民踊は我々にとっては掘り出し物だったりして、歴史も勉強できて楽しい。古い民踊は歌も踊りも重みがある」という。
箕輪町の「みのわ祭り」で連を作って踊りに参加するほか、町公民館の芸能祭に出演する。今春は萱野高原開きで踊りを披露し、つい先日はボランティアで福祉施設の夏祭りにも参加した。会員は、みのわ祭りでは連の先頭に立って踊る中心的存在で、各地域でも分館や企業の踊り講習会に派遣されて指導するなど多方面で活躍。「郷土の民踊を全国に伝えたい」と、与地の伊那節、入野谷ざんざ節、南箕輪のおんたけ山など地元の保存会とも連携を図っている。
「踊りがもともと好きで、体を動かして何かやりたいと思った」「楽しみ、生きがいがないといけないと思っていたときに新聞で知り、訪れたのがきっかけ」など入会の動機はさまざまだが、「体も頭も手も使うので一番いい運動。皆さんと楽しくやらせてもらってる」「当時のリーダーが丁寧に教えてくれた。体を動かして帰るととても気持ちよくて、段々と民踊の魅力にとり付かれて、ついつい30数年経ってしまった」という。
「皆、好きで楽しくやってますよ」。輪になって踊る姿は生き生きとしている。(村上裕子) -
箕輪町内でクマの食害続く
箕輪町内で7月末から、クマによる食用トウモロコシの食害が続いている。
木下一の宮で7月27日から28日に食害を確認し、8月1日に1頭を檻で捕獲したが、その後も1日に富田、4-5日に一の宮、6-7日に上古田で食害が確認され、上古田は2カ所で合計4カ所になっている。
被害が1件だった昨年に比べ今年は件数が多く、被害が収まらないため、上伊那農協と町は事態に備えて個体数調整の捕殺許可を取り、町猟友会も2カ所に檻を設置して対応している。
町は、「山に出入りするときは複数で、音の出るものを持つなどして注意してほしい」と呼びかけている。 -
箕輪町住民満足度調査実施
箕輪町は8日、今後の町政経営に役立てるため、住民満足度調査用紙を無作為抽出の2千人に送付した。
05年に作成した第4次振興計画基本計画(前期・05-09年)の中間年度にあたる本年度、町はこれまでの状況を分析し09年に向けた見直しに取り組んでいる。このため05、06年度の取り組みについて住民満足度を調査し、見直しの参考にする。
住民満足度調査は、05年の第4次振興計画完成時に、基本計画の中で優先する事業の方向付けのため実施。今回が2回目。
調査は2部構成。1部は「これからのまちづくり(行政経営)の方向について」。設問は15。03年から助役2人制で進めてきた行財政改革の施策について6段階で回答する。設問は▽行財政改革▽子育て支援▽協働のまちづくりの推進-など。今後の副町長2人制による改革の継続に対する意見も求める。
2部は「住民満足度調査」で設問は27。内容は前回とほぼ同一で、1つの設問に対し満足度6段階、重要度6段階で回答する。設問は▽住民自治の確立と協働の推進について▽健康づくりの推進について▽農業の振興について-など。
対象は町内在住、7月19日現在20歳以上で、年代別に無作為抽出した2千人。前回は千人だが、回答が少なかったことなどから今回は倍にした。回答は27日まで。回答は統計的に処理し、後日公表する予定。住民満足度調査は前回との比較もする。町役場経営企画課では「ぜひご協力をお願いします」と話している。 -
【記者室】友への手紙はどこへ
学校を休んだ友達がいると、「早く元気になってね」と手紙を書き、給食のパンと一緒に友達の家に届ける。自分が学校に通っていたころは当たり前のことだったが、今、この行為がなくなったと聞いた▼元教諭の講演での話。パンを届けた子どもにカゼがうつったら困るとか、なんだかんだと理由はあるらしい。すべての学校でなくなったかどうかはわからないが、この現実に驚いた。隣の席の子が数日欠席しているにも関わらず、理由すら知らない子どももいるとか▼休んだ友達を思い、励ましの手紙を書く。そこには相手を思いやる心があり、その心がはぐくまれていくはずなのに…。今、人として大切なことが置き去りにされているようで、悲しくなる。(村上裕子)
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みのわ芸文協が文化懇談会
箕輪町のみのわ芸術文化協会は4日、文化懇談会「郷土の文学」を町文化センターで開いた。36人が参加し、町にゆかりのある俳人、歌人をテーマにした講演を聞いた。
講演は「野口在色の俳句の世界」「藤沢古實の精神の軌跡」の2本立て。藤沢古實については、南小河内の小口恵子さんが話した。藤沢古實は1897年に三日町上棚に生まれ、歌誌「アララギ」の選者になるが、アララギを離れ自分で歌の道を開拓。晩年は箕輪中学校で教べんをとり、大出に住んで短歌を指導した。
17歳で亡き母を追慕して作り「アララギ」に掲載された2首をはじめ、健康を害して帰郷し西駒ケ岳に登山したことが歌の転機となり、このとき作った歌が後に「山岳歌人」と言われる第1歩になったことなどを紹介した。
「野口在色の俳句の世界」は、上伊那教育会郷土研究文学班の委員で赤穂中学校勤務の北林敏文さんが話した。 -
箕輪町警部交番に夏季支援物資を贈呈
箕輪町警部交番連絡協議会(小林紀玄会長)は6日、町の安全のためパトロールに励む交番の署員に支援物資を贈った。
協議会は夏と冬の年2回、交番に支援物資を届けている。今回はカップ麺を段ボール箱16ケース、ドリンク類約200本を届けた。
役員7人が訪れ、小林会長が「安心安全の暮らしができるのも、署員が昼夜を問わず頑張っていただいているおかげ。いくらかでも応援できればと思う」とあいさつした。倉田千明所長は、「交番も新庁舎になり署員も元気に働いている。例年、皆さんからご支援いただき、元気づけられている。引き続き頑張っていきたい」と感謝した。
贈呈式の後、役員は町の治安情勢について所長の説明を聞いた。今年の犯罪発生件数は7月末までに103件で昨年より15件減少。交通事故は人身事故が64件で昨年と同数、傷者90人で昨年より11人増加、死亡は0。物損事故は260件で昨年より26件減少している。 -
七夕まつり夜店にぎわう
箕輪町松島の本町、通り町で4日、七夕まつりの歩行者天国があった。今年で50年目という歴史あるイベントで、各実業団手作りの夜店が並び、家族連れでにぎわった。
七夕祭りは、各家庭が新聞のチラシなどを竹に飾ったのが始まり。次第に飾りを競うようになり35、36年前に大々的に本町の七夕まつりが始まり、後に商工会中部支会で七夕飾りの審査会をやるようになった。歩行者天国の夜店は実業団の壮青年部が提案し13年前から続くという。
夜店にはボウリングゲーム、ケロケロレース、サイコロゲーム、金魚すくいなどがあり、子どもたちが華やかな七夕飾りの下でゲームを楽しんでいた。
今年は、07みのわサマーフェスティバル(みのわTMOネットワーク2004主催)に七夕まつりを組み込んだことで、例年の審査会は中止し、中心市街地活性化のため南町、北町にも呼びかけ七夕飾りを広い範囲に飾った。 -
箕輪町商工会プレミアム商品券5日発売
箕輪町商工会、みのわTMOネットワーク2004は5日、町共通の10%お得なプレミアム商品券を発売する。
町外で買い物をする傾向が進み町の商業力が低下していく中で、個人消費の喚起と現金の町外流出を防ぎ、地域商業の活性化を図る目的。今回で4回目。
販売は総額2200万円分。額面千円の商品券11枚入り1セットが1万円で1人10セットまで。5日午前9時から正午まで商工会館前。6日以降は商工会窓口で販売する。町内登録店舗での商品券使用期間は5日縲・0月8日。
問い合わせは町商工会(TEL79・2117)へ。 -
07みのわサマーフェスティバル開幕
イルミネーション点灯箕輪町の中心市街地で1日夜、初のイベント「07みのわサマーフェスティバル縲恂「来の子供達へ I LOVE YOU縲怐vが「みのわTMOネットワーク2004」と箕輪町商工会の主催で始まった。イルミネーションの点灯で、本町会場では、青と白の光の「天の川」や電飾のトンネルが夏の夜を明るく照らした。
イルミネーションは昨冬のイルミネーションフェスタの反響が大きく夏も計画した。本町は、七夕実行委員会(18人、伊藤隆委員長)が担当。テーマの「天の川」を壁面に作り、竹のアーチに電飾をつけた光のトンネル、動きを出そうと回転式の星も飾った。
「自分達が楽しくなければ、来る人も楽しくない」と、光のトンネルには「見つけると幸せになれる」小さな鈴があり、「本当の自分が見える」という覗き穴がある箱も置くなど遊び心が。箱は4日にも設置する。
伊藤委員長は、「最初の『天の川』のイメージが、若い人の考えや技術力などでどんどん広がり、想像以上の出来になった」と話している。
イベントは18日まで。点灯は午後7時縲・0時。本町・通り町の七夕祭り・歩行者天国は3-4日で、4日午後5時から本町で手作りゲームなど夜店が出る。日の出歩行者天国は5日午前11時から。蓼科高校ジャズクラブ演奏や出店などがある。 -
【記者室】少年と花火
箕輪町の「2007みのわ祭り」が終わった。祭りの最後を飾る納涼花火大会は、今年は「みのわ手筒会」の手筒花火大会と、スターマインなどの打上花火大会が同時に見られる趣向で、多くの観客が集まった▼月夜に打ち上がる大輪の花火に加え、手筒会は手筒煙火のほかに打ち上げ煙火、小型煙火、仕掛け煙火など見所満載。観客席の最前列でカメラを構えていると、背後から「すごいね」「帰らなくてよかったね」と少年の声。驚きや感動がこちらにも伝わってきた▼花火を打ち上げる会員の勇姿に「花火選手になる!」と少年。子どもにとっては煙火打揚従事者もサッカーや野球の選手と同じ“選手”らしいが、少年の心には大きな夢の花火が打ち上がったようだ。(村上裕子)
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伊那市と箕輪町でクマ捕獲
出没に注意呼びかけ伊那市と箕輪町で1日、クマを各1頭捕獲した。「出没時期なので十分注意してほしい」と呼びかけている。
伊那市は7月中に4件の目撃情報があったが、ますみヶ丘でイノシシ被害が続いたため設置した檻にクマが入った。体長130センチ、体重61キロのオス。箕輪町では、木下一の宮の畑で出荷間近のトウモロコシがクマの食害に遭い、7月28日に畑付近と上古田の東の2カ所に檻を設置。そのうちの1カ所に31日の夜に入った。体長120センチ、体高60センチ、体重53キロのオス。いずれも信大農学部准教授、上伊那地方事務所、猟友会などの立会いの下、1日に学習放獣した。
箕輪町では同日午前8時50分ころ、富田区と伊那市の境、県道与地辰野線付近で通りかかった町民がクマを目撃した情報もあった。
上伊那地方事務所によると、今年4月から6月までのクマ目撃情報は伊那市11件、駒ヶ根市4件、辰野町11件、箕輪町1件、飯島町4件、中川村1件の計32件。捕獲は1日までに9頭。 -
箕輪の唐沢さん・遺作展 一周忌に足跡刻む
箕輪町松島でカメラ店を営んでいた故唐沢秀夫さん(享年65)の一周忌に合わせ、妻洋子さん(66)と唐沢さんが指導者として携わった写真愛好会「箕輪写友会」メンバーらが8月5日まで、伊那市立伊那図書館広域コーナーで遺作展を開いている。入場無料。
作品は、フィルムカメラで撮影された全紙3枚、半切40枚の計43枚。県内を中心とした四季折々の風景写真が並ぶ。二科展の入賞作品や亡くなる1カ月前に撮影した遺作など、半世紀近く撮影活動をしてきた唐沢さんの足跡が飾られている。
撮影に労を惜しまなかった唐沢さんは、お気に入りの場所だった高ボッチ高原に、一冬で60回以上も通っていたという。遺作となった写真も同所で撮影。朝霧のなかで鮮やかなオレンジ色の花を咲かせるレンゲツツジを写している。
洋子さんは「生きた証を見てほしい。1秒、1分という時間を惜しんで撮った写真ばかり。たくさんの人たちに見てもらいたい」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後7時(最終日は午後5時まで)。
唐沢さんの足跡が刻まれた作品が並ぶ遺作展(伊那市立伊那図書館) -
箕輪中と庄内中の交流会
箕輪町の箕輪中学校と、町と「友好交流推進協定」を結んでいる静岡県浜松市庄内地区の庄内中学校との交流会が31日、ながた自然公園であった。1日までの2日間の日程で、初日はマレットゴルフや出し物などで楽しく交流した。
98年に始まり今年で9回目。夏休み中に両校の生徒会役員を中心に交代に訪問しあって交流している。
箕輪中は生徒会役員の3年生26人と2年生の評議員7人が参加し、庄内中の生徒会役員や評議員ら1年生から3年生まで20人を迎えた。
箕輪中生徒会副会長の市川和馬君が「楽しい企画を考えている。一緒に楽しい思い出を作りましょう」と歓迎。庄内中生徒会長の渥美心悟君は「交流できることがとてもうれしい。互いの学校を高め合い、ずっといい思い出になるよう頑張っていきましょう」とあいさつした。
参加生徒の自己紹介に続いて両校の学校紹介をした後、公園内のマレットゴルフ場でプレーを楽しんだ。夕食は皆で調理したカレーと焼肉を味わい、庄内中の生徒はキャビンに宿泊した。
1日は箕輪中の校舎や古田人形部、吹奏楽部と合唱部の発表見学などを計画している。 -
リンゴの木オーナー園開園祭
JA上伊那グリーンセンターみのわ「りんごの木オーナー園」開園祭が28日、町内のリンゴ園4カ所であった。県内外のオーナーが各園で実の付き具合などを見ながら木を選定して名札を取り付けた。
申込みは152人、リンゴの木は「ふじ」が200本。町内をはじめ近隣市町村のほか関東、中京方面からの申込みがほとんどで、リピーターが多い。開園祭には101本分の申込み者が訪れた。
箕輪町、辰野町、伊那市の主婦3人は、「木から取ってすぐにガブリと食べたいと思って、友達と初めて申し込んだ。秋の収穫が楽しみです」と話していた。
リンゴの生育状況は、凍霜害の被害もなく順調で、成りがよく玉伸びもいいという。収穫は11月ころの予定。