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新山小を考える会が市に活動計画提言
伊那市の新山小学校などの存続を願う住民の集まり「新山保育園・小学校を考える会」(若林敏明会長)は11日、市に対し、地区の保育教育にかんする今後の活動計画を提言し、問題解決に向け、行政と協働して考えていく体制を構築することを要請した。
児童数減少で「適切な時期に統合など」との方針を示した市に対し、存続を危ぶむ住民らが9月に会を発足。これまでに連続したワークショップのほか、住民フォーラム、住民アンケートなどを実施し、対策を区民らで協議してきた。
提言した今後の活動計画の内容は、(1)地域の合意形成(2)児童数を減らさない努力と増やす方策(3)自然豊かで小規模校という環境を生かした魅力ある保育教育の実践竏窒ネどの柱で構成。これらの活動を進め、一定の児童数を確保していきたいとしている。
市教育委員会など関係各課の関係者との非公開の話し合いの後、若林会長は「担当関係者らと率直な意見交換ができたが、それぞれの対策が簡単に解決できる課題でないことが分かった。今後も協議してもらえることは確約した」とした。
会は来春、活動計画の一つである、授業や時間外(放課後)の保育・教育を支援する地域住民らによる組織「新山子どもサポーター会議(仮称)」を立ち上げてる考え。「課題を解決する力は住民の結束力と実践活動が一番重要」と話している。
今後の活動計画を関係各課へ報告する若林会長(中央) -
宮田中生徒が総合学習の成果発表
宮田村の宮田中学校は8日、1年間の総合学習の成果を全校や地域に向けて発表する「表現し伝えるプラムデー」を村民会館ホールで開いた。地域などに目を向けて調査、体験してきた生徒たち。地元の人との交流で芽生えた・ス郷土愛・ス、仲間との協力で再認識した友情の大切さなど、机上の勉強では得られない貴重な体験をステージ上で報告した。
今年度同校の総合学習(プラムタイム)は、各学級でテーマを決め実施。地域との交流、人との関わりに主眼を置いた取り組みが大半で、その成果をまとめてこの日に臨んだ。
ふれあいをテーマにした2年3組の「ものづくり班」は、生徒自ら出演するオリジナルの学園ドラマを製作し上映。
撮影時に意見の衝突もあった力作で、その苦労が映像を通じて友人を想う気持ち、団結する大切さとなって現れた。
「宮田村を売りだそう」をテーマに取り組んだ2年2組は、地元の特産品を使って新しい料理開発に挑戦。
交流した生産者の苦労、こだわりを報告し、実際に料理にすることで感じた郷土の豊かさ、地元への愛着を言葉にして発表した。
将来について考えた3年1組。各市町村役場をまわって市町村合併について調べた班の女子生徒は「将来は分からないが、合併せずに村を発展していってほしい」と締めくくった。
会場には多くの村民や保護者が足を運び、発表する生徒たちの姿に目を細めた。 -
地域の伝統をテーマとした創作劇、1月の講演に向けて準備が進む
伊那芸術文化協会は1月21日、地域の伝統文化を題材とした創作劇「伊那の方言劇・やきもち踊りとざんざ節縲怎Lンニョンニョ縲怐vを、伊那市の生涯学習センターで公演する。松山光事務局長は「自分たちの町の伝統芸能を分かり易く伝える舞台劇。若い人からお年寄りまで、多くの人に来場してほしい」と呼びかける。
さまざまな伝統文化の保存会が高齢化する中、若い人にも楽しく分かり易く地域の伝統文化を知ってもらおう竏窒ニ、昨年から初めた取り組み。「羽広の獅子舞をテーマとした昨年は、約300人が来場し、好評を得た。
今年は県の無形文化財民俗資料に指定されている伊那市山寺区の奇祭「やきもち踊り」と、長谷入野谷地域に伝わる伝統芸能「ざんざ節・キンニョンニョ」をテーマに、約1時間の舞台を企画。芸文協のスタッフが書きおろした台本を、県伊那文化会館の付属劇団「南信協同」が演じる。語りにはSBCアナウンサーの久保田祥江さんを迎えるほか、演技中にそれぞれの保存会メンバーによる演舞があるなど、充実した内容となっている。
現在は本番に向けて、台本の練り込みをしながら、演技練習が始まっており、12月に入ってから整理券配布も開始している。
当日は入場無料(ただし、整理券が必要)。開演は午後1時(会場は午後12時半)。
問い合わせ・申し込みは伊那市生涯学習センター(TEL78・5801)へ。 -
箕輪南小で地域のお年寄りとの交流会
箕輪町の箕輪南小学校は5日、地域のお年寄りとの交流会を開いた。地域の伝統文化を次世代に受け継ぐ機会を-と毎年開く会で、学年ごとにしめ縄や、たこ作りなど、お年寄りに教わりながら一緒に楽しんだ。
伝統文化や生活の知恵などを子どもに伝えてもらうと同時に、交流を深めながら子どもの顔も知ってもらい、地域で育ててもらおうと計画。
1・2年生はすいとん作り、3・4年生はたこ作りとたこ揚げ、5・6年生はしめ縄作り。児童の祖父母や地域のお年寄り24人が来校し、学年に分かれて交流した。
1・2年生は学級園で育てた大根や人参を使って、すいとんを作った。お年寄りと一緒に児童が野菜を切ったり、すいとんの作り方を教えてもらった。福与区の敬老会でダンスを披露したときの“おひねり”で買った肉も加え、味付けはしょう油と味噌で、各班ごとに味の違いが楽しめるすいとんが出来上がった。児童はできたてのすいとんを何杯もお代わりしてお腹いっぱい食べた。
2年生の児童の祖母、那須サチ子さんは、「女の子たちが包丁を使うのが上手だった。いつも畑ばかり行ってるから、交流会はとても楽しい」と話していた。 -
旭光カメラクラブ写真展
56年の歴史を持つ旭光カメラクラブ(吉村昇代表、13人)は「2006旭光写真展」を10日まで駒ケ根市立博物館で開いている=写真。上伊那在住の会員11人がそれぞれの思いを込めてこの1年間に撮影した作品35点が展示されている。いずれも自然の風景や花、人物などが見せる一瞬の表情を見事に切り取った力作ぞろい。
訪れた人たちは作品の美しい色彩と描写に感心した様子で、近寄ったり離れたりしながらじっくりと見入っていた。
午前10時竏柱゚後6時(最終日は午後5時)。入場無料。 -
信大農学部 ISO14001認証取得登録証伝達
南箕輪村の信州大学農学部で7日、国際規格の環境マネジメントシステムISO14001認証の登録証伝達式があった。教育・研究機関として「エコキャンパスづくり」を推進し、地球環境保全につなげる。信大での取得は工学部、教育学部に次ぐ。国立大学の農学部としては初めて。
環境方針では、エコキャンパスの構築を通じ、環境マインドを持った人材を養成するとともに、循環型社会の実現に貢献するための教育研究活動を推進するを基本理念にすえる。教職員、学生、生協職員920人の協力で、ごみの分別、間伐材を利用した掲示板の製作、ごみ拾いなどのエコプロジェクトの展開、学生環境ガイダンスなど継続しながら改善していく。
伝達式で、日本環境認証機構(JACO)の伊藤信久社長が唐沢豊農学部長に登録証を手渡した。
環境教育の先導的な役割を果たすことに期待する。
信大は全学部での認証取得に向け、文部科学省の「特色ある大学教育支援プログラム」(04縲・7年度)に採択され、農学部は、ごみ置き場や有機溶剤保管庫などの改修、環境管理マニュアルの制定、内部環境監査員養成セミナーの開催、環境ISO学生委員会の発足などに取り組んだ。 -
箕輪西小購買福祉委員会
グループホーム訪問箕輪町の箕輪西小学校購買福祉委員会(8人、柴聖人委員長)はこのほど、上古田にあるグレイスフル箕輪のグループホームを訪問し、お年寄りと交流した。
委員会活動でグループホーム訪問を年2回計画。今回が6月に続き2回目。委員会の時間や休み時間に交流の準備をしてきた。
児童はお年寄り14人の前で、「めぐろのさんま」「ブレーメンのおんがくたい」など絵本の読み聞かせや、大型紙芝居を発表した。
折り紙で作ったクリスマスツリーを披露し一人ひとりに船や鶴、「いつまでも長生きしてください」などの手紙を入れた小箱を贈った。学校で作った大根もプレゼントした。
柴委員長は、「だんだん寒くなりますが、かぜなどに注意して、ますますお元気でお過ごしください」とあいさつ。ホームを代表して男性が、「長生きしてという手紙をもらって、とてもうれしい。私達も一生懸命やるので、皆さんも頑張って」とお礼の言葉を述べた。 -
【カミカミマシーンを発案 赤穂南小養護教諭 安富和子さん】
今年、県内で初めて第45回全日本学校歯科保健優良校表彰(日本学校歯科医会、日本学校保健会主催)で最優秀校に認定され、文部科学大臣賞に輝いた赤穂南小学校。現在に続く活動の原点となった文部科学省「歯と口の健康づくり推進校」の指定と時を同じくして01年に着任して以降、学校挙げての取り組みの中心として活動してきた。
さまざまな取り組みにより、虫歯のない児童の数は2000年度まで10%前後だったが、06年度には30%近くまで増えた。
「成果が表れたのは児童、保護者、教職員、地域が連携して取り組んだからこそ。歯科校医の横田先生、菅沼先生の努力のおかげです」
◇ ◇
数年前、教室で児童らとともに給食を食べていると、うまくかめない子、飲み込めない子がいるのに気がついた。かむ力を測定してみたところ、やはり低い傾向が見られた。
歯の日に学校を訪れた歯科校医の先生が給食を食べ、「かみ応えがない」と口にするのを聞いてはっとした。
「この状況を何とかしなくてはいけない竏窒ニ考え、かむ回数をカウントする器具はないかとあちこち探し始めたんです」
相談したある大学では「150万円ぐらいかかってもよければできるかもしれない」…、「ビデオに撮って後で回数を数えたら竏秩vなどと言われてがっかりしたが、駒ケ根工業高校が近くにあることを思い出して相談を持ちかけたところ、同校の高田直人教諭が開発に協力してくれることになった。
アイデアを出し合い、多くの施行錯誤を経てでき上がったのが「カミカミマシーン」。あごに装着すると、かんだ回数が数字で表示される。材料費は約3千円。
「子どもたちも楽しみながら競い合うようにしてたくさんかんでいます。回数も大切ですが、かむことの大切さを意識するきっかけになってくれたのがうれしい」
マシーンを経験したのは全校児童の3分の1。未経験の児童から「早くつけて」と催促されるなど引っ張りだこだ。
まだ改良の余地があるが、近い将来の商品化を目指しているという。
「小学生だけでなく、離乳食を終えてかみ始める時期の子どもたちに使ってもらったらもっと効果が上がるんじゃないかと考えています。大人に対しても肥満予防のほか、寝たきりの高齢者のリハビリなどにも使えると思いますよ」
◇ ◇
高校の時、担任に「向いているんじゃないか」と勧められたのがきっかけで目指した養護教諭。
「この仕事に就けて良かった。歯の指導を通じて、子どもたちには体全体の健康に目を向けられる大人になってほしいと願っています。歯は取り組みの成果がはっきり出るから子どもたちにも分かりやすいんです。何でも一生懸命やれば、ほかのことも良くすることができるんだ竏窒ニ気がつくきっかけになってくれればうれしいですね」
(白鳥文男) -
南箕輪南部小2年生が老人ホーム訪問
南箕輪村の南部小学校2年生(24人、清水真由美教諭)は6日、南箕輪老人ホームを訪問した。合唱奏を発表し、お年寄りと手遊びや風船バレーで楽しく遊んだ。
2年生は学級活動の一環で、おじいさん、おばあさんに皆の学習を見てもらい、一緒に遊ぼうと、1年生のときから定期的に老人ホームを訪れている。
この日は、音楽会で発表した合唱奏「ぼくらはたんけんたい」を披露。野菜栽培やカレー作りなどの活動を歌やピアニカ演奏で元気いっぱいに発表。お年寄りは笑顔で発表を見て拍手していた。
グループに分かれて自己紹介し、お年寄りの名前や好きな食べ物を聞いて話した後、おちゃらかほい、お寺のおしょうさんなどの手遊びを児童がやり方を説明し一緒に遊んだ。 -
教育委員会功労表彰は前教委や村誌編さん刊行委員ら11人
中川村教育委員会は4日、基幹集落センターで06年度教育委員会功労者表彰式を行い、前教委の芦沢恵子さんら10人に功労表彰を、絵画寄贈の松沢三郎さんに感謝状を贈呈した。
松村教育委員長は受賞者の功績を紹介しながら「教育委員や村誌編さん刊行委員として、教育行政に多大な貢献をした。また、村文化センターに絵画を寄付していただいた」と受賞者に敬意を表し、それぞれに表彰状を贈り、感謝した。
受賞者は「教委として、子どもたちの笑顔に接することができ、充実した8年間だった」「村誌に関わらせていただき、勉強になった」とそれぞれ、感想を交えてあいさつした。
表彰者は次のみなさん(敬称略)
◇功労表彰▽芦沢恵子=教育委員2期8年間、うち委員長職務代理6年間、村誌編さん刊行委員8年▽竹沢徳光=公民館文教部長7年、公民館運営審議会委員12年▽宮崎正彦=10年間体育指導員▽橋本泰寿=8年間村誌編さん委員民俗部門主任▽橋沢薫=同近代・現代部門主任▽北沢正美=同原始・古代部門主任▽小池嘉雄=同中世・近世部門主任▽湯沢正範=同編集委員長、監修部門主任▽寺平宏=同自然部門主任▽大場英明=同自然部門主任
◇感謝状▽松沢三郎=中川文化センターに絵画寄付 -
大豆の収穫、西小3年
中川村の中川西小学校3年生(片桐操教諭、20人)は30日、体育館北の畑で大豆の収穫作業をした。作業は畑の持ち主、座光寺喜久司さんや保護者に教わりながら、木は枯れ、しっかりと実が入った大豆を根ごと抜き取り、わらで束ねた。
中にははぜて、豆が土の上に転がったり、さやからのぞいている物もあり、子どもたちは慎重に作業を進めた。
束にした大豆は「重い、重い」と言いながら、旧校舎に運び込んだ。大豆を抜いた後、雑草や枯草なども取り除き、畑をきれいにしたり、土に落ちた豆を「もったいない」とひと粒ひと粒拾い集めていた。
昨年初めて、生活科の学習で大豆づくりを体験した同学年は、「広い畑で大豆を作ろう」と2アールの畑を借り、6月に種まき、2人ずつ畝(うね)を決めて、草取りなど管理し、収穫の時期を迎えた。10日は豆たたきの予定。
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赤穂南小「歯の表彰」祝賀会
第45回全日本学校歯科保健優良校表彰で最優秀校に選ばれた駒ケ根市の赤穂南小学校(下平達朗校長)は2日、受賞の報告会と祝賀会を駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。歯科校医、PTA、教職員など関係者約50人が出席し、晴れの受賞の喜びをあらためてかみ締めた。養護教諭の安富和子教諭はこれまでに行ってきた学校挙げての取り組みの数々と受賞の経緯などについてスライドで説明=写真。出席者は感慨深げにスクリーンに見入っていた。
下平校長は「本当に光栄なこと。関係者の努力にあらためて感謝する。良い歯の運動がさらに地域に広がるよう今後も頑張っていきたい」とあいさつした。 -
森の音楽会「アルパとピアノとフルートと」
小さな子どもと一緒に生の演奏を聴きたい竏窒ニの願いから始まった「こどもといっしょに森の音楽会」の第7回「アルパとピアノとフルートと」が2日、駒ケ根市の駒ケ根高原美術館別館VITA AMOR(ビタ・アモール)で開かれた。駒ケ根市の子育て支援グループ「ファミリーサポート・ぐりとぐら」(須田秀枝代表)主催。会場には親子連れなど約150人が集まり、アルパ、ピアノ、フルートの3つの楽器が織り成す繊細なアンサンブルに聴き入った。
ステージに立ったのはアルパ奏者のエレナ冨岡さん=伊那市、フルート奏者の松浦美恵子さん=伊那市、ピアノ奏者の飯島陽子さん=駒ケ根市=の3人。クラシックのほか、世界の民謡やポピュラーなどを次々に披露した=写真。客席の子どもたちは特に騒いだりすることもなく、母親らとともに静かに曲を楽しんでいた。 -
箕輪東小5年
花壇にごみ捨て防止看板設置箕輪町立箕輪東小学校5年生の「ひだまり村」(29人、丸山伸一教諭)は1日、環境教育の一環で取り組んできた花壇を整備し、ごみを捨てないよう呼びかける手作り看板を設置した。
同校グラウンド南東の県道沿いにある地域の花壇が利用されなくなり、空き缶、空きビンなどが多く捨てられる状況になっていたことから、5年生が花壇を整備してごみをなくそう-と、春から取り組んできた。
茂った木を切り、雑草を取り、苗を育てマリーゴールド、ダリア、サルビアなどたくさんの花を植えた。初夏から秋まで、手入れをしてきれいな花を咲かせた。
児童の手で生き返った花壇には、ごみの投げ捨てがほとんどなくなったが、冬の間は花がないため、「ごみ捨て防止に役立てよう」と、看板を作った。
児童の祖父が木材を提供し、看板の言葉を皆で研究。「ごみ捨てないで きれいな箕輪町 ひだまり村」と決め、文字を彫り、ペンキで色を塗って仕上げた。
落ち葉をはき、枯れ草を抜いて片付けた花壇に、皆の願いを込めて手作り看板を取り付けた。児童は、啓発用に班ごとにイラストなどを描いて小さい看板も作っており、完成次第設置するという。 -
新飯島東部保育園が開園
飯島町の新飯島東部保育園が完成、4日開園した。
アニメ曲「となりのトトロ」に乗って、園児はクラスごと遊戯室に入場し、開園式。
高坂裕子園長は「今日からみなさんはこの大きな保育園で仲良く遊んだり、給食を食べ、お昼寝をします。新しい保育園の約束ごとを守って、元気良く、通って来て」と呼び掛け、園児らは喜びの歌「しあわせみのるまで」を響かせ、声を合わせ「ぼくたち、私たちのために新しい保育園を作ってくれてありがとうございます。みんなで大事に使います」と感謝した。
4日から新園に通園するのは現東部保育園の園児58人のみ、田切・本郷両保育園からは来年4月から通園する。 -
駒展売上寄付
11月に駒ケ根市立博物館で開かれた第5回駒展の実行委員会(小松茂郁座長)は1日、出品作家の小作品販売の売上金全額約75万円を駒ケ根市文化財団(渋谷敦士理事長)に寄付した。文化センターで開かれた文化財団の理事会に先立って行われた贈呈式で小松座長は「毎回立派な会場を使わせてもらうことに感謝する」と述べて目録を渋谷理事長に手渡した=写真。渋谷理事長は「作家の苦労の結晶を販売した尊いお金。しっかり管理し、有効に使うことを約束する」と礼を述べた。
作品販売は同市の総合文化センター20周年を記念して行われた。 -
小中学校の学力検査 前年を上回る
伊那市教育委員会は、小・中学校の標準学力検査の結果をまとめた。中学校の数学などは全国平均を下回ったものの、小・中学校ともに前年を上回った。小・中学校長らで構成する検討委員会で学力向上に効果のあった学校の優良例を検証、各校へ紹介して授業改善に取り組む。
検査は6月、小学校5年生654人、中学校2年生約700人を対象に、市内21校で取り組んだ。小学生は国語、算数の2教科、中学生は国語、数学、英語の3教科。
小学校の2教科は、いずれも全国平均を上回った。領域別でみると、国語は「修飾・被修飾の関係、指示語」が下回るのみで「辞書の活用」「漢字やローマ字の読み書き」などは良かった。算数の「分類整理、折れ線グラフ」は昨年に比べて正答率は上がったが「割り算」「面積」などは昨年同様、全国平均を下回った。
中学校の国語は全国平均50に対し、男子49・6、女子53・1と男女に差が出た。「単語について理解する」が昨年より下がった。数学は全国平均以下と全県と同様の結果。「空間図形と図形の面積・体積など」は78から93へ上昇したが「比例、反比例、座標」「作図、平面図形の理解」はともに全国平均を下回った。英語の「基本的な単語や英文を書く」「伝える内容を整理して書く」などは全国平均を下回っているが、平均に近づいた。
学力検査は学校週5日制に伴い、保護者から学力低下を心配する声があったため、学習内容の定着度の実態を把握し、指導計画に生かそうと旧伊那市で04年度から取り組んでいる。07年度から、文部科学省の「全国学力・学習状況調査」があることから、これまでの検査を継続するかは全国一斉調査の動向を見ながら判断する。 -
箕輪町国際交流員
タム・ヤングさん(29)箕輪町国際交流員として、箕輪西小学校と箕輪中部小学校で児童に英語を教えている。
英国ウェールズ出身。ペンブロックシャー大学でビジネス工学を専攻。就職して2年後、事業を興して造園業を経営した。
大学時代、留学していた日本人の友達に日本の話を聞いて関心を持ち、日本に行きたいと思っていた。その夢を実現したのは04年、ワーキングホリデーで初来日し、東京で英語講師の仕事に就いた。「子どもが好き。子ども相手で、楽しかった」。先生という仕事の楽しさを味わった。
翌年の05年4月から1年間、飯田市教育委員会で小・中学校の英語指導助手として働き、今年4月から箕輪町に来た。
英語指導助手と違い国際交流員は、授業を一人で受け持つ。1年生から6年生まで学年ごとにあいさつ、動物の名前、月や曜日、天気など教える内容を変える。1年生から4年生までは歌や絵本も取り入れ、6年生は会話を中心に指導する。
児童は英語の勉強を楽しみにしていて、「今日は英語ですか?」と質問してくるほど。授業中も、とても元気だという。
「教えることは難しくない。でも、授業の準備が大変」。小学校では、英語学習のカリキュラムはあるものの、まだ確立されていない。「もっとレベルアップしてやりたい。もっといいシステムがあれば」と、よりよい授業を目指し工夫を凝らしている。
「僕は皆さんが好き。一緒に英語の勉強を頑張りましょう。間違いを恐れず、やり続けてください」と、児童にメッセージを送る。
箕輪町の印象は、「人がやさしい。野菜がおいしい」。日常生活は、「外国人を見て会話ができないとためらっている日本人も、日本語で話しかけるとほっとして話してくれる。問題ない」という。
日本に来て驚いたことはパチンコ。音がうるさく、たばこを吸い「本当に変」。英国にはない娯楽施設で、なぜ好きなのかわからないという。
日本食はなんでも食べる。英国の主食はジャガイモやパン。日本は米で違いはあるが、「英国はおいしいものはない。日本はおいしい食べ物がある」と気に入った様子。着物や浴衣にも興味がある。初めて浴衣を着たときは外国人の顔と着物の組み合わせに少し違和感があったが、「2回目はOK」。浴衣姿で祭りにも出かけた。
東京での生活は日本語が話せなくても不自由しなかったが、飯田市に来てから「日本語が話せないと大変」と勉強を始めた。「きれいな日本語を話したい」。剣道やロック・クライミングの趣味があるが、今の趣味は「日本語の勉強かな」と笑う。
「僕は日本が好き。そして日本が僕を好き。ずっと日本で暮らしたい」という。 -
体育、文化施設の使用料、時間制に統一へ
宮田村教育委員会は村内体育、文化施設の使用料を来年4月から時間制に統一改定しようと、6日開会の村議会12月定例会に条例案を提出する。従来は1日、半日などの料金設定も併用しており、煩雑だった。登録団体の使用料減免は継続し、同教委は「基本は今までの料金を時間平均で割って改定するため、利用者への影響は少ない」とみている。
新たな料金は、大部分の施設で1日、半日料金を1時間単位で割って算出。一部には使用時間によって現行よりも負担が増えたり、逆に減る場合もあるが「利用実態にできるだけあわせたと考えている」と同教委は説明している。
村公民館(同教委)に登録する村内利用団体への概略説明は今年2月の「登録団体連絡会」で行っているが、現在までに意見などは寄せられていないという。 -
家庭・学校・地域交流集会2006
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飯島町文化館で2日、家庭・学校・地域交流集会2006(町内3校PTAなど主催)が開かれた。保護者や教諭ら200人余が参加、東海第三高校の竹内未希代講師の「思春期の生と性」と題した講演に耳を傾け、子どもの性教育について、今、何ができるかを考えた。
竹内さんは話しの冒頭で「自分の子どもには何歳まではセックスして欲しくないか、何歳以上ならしていいのか」と厳しい質問を投げかけ「子どもは親のいうことを聞かないかも知れないが、親は言うべきことは言わなくてはならない」とした。
また「地方の普通の高校で2、3割が性体験がある。しかも女子の方が多い。高校生の『つきあう』とはセックスを含んでいると思った方がいい。この現実をしっかりと直視してほしい」と訴えた。
また、性感染症や中絶が増加傾向にあることに触れ「今、健康に危ないこと、一生の夢をつぶすような病気が増えている」と警告した。 -
ゲームとキンボールで交流
「村の子どもは西も東もみんな仲良く」-。中川村の中川東小学校と西小学校の5、6年生合わせて125人は30日、社会体育館で東西交流会を開き、ゲームとキンボールで交流を深めた。
西小はゲーム「私はだれでしょう」を用意。ブタやサル、イノシシなど動物の名前が書かれたカードを背中につけ、合う人ごとに背中を見せ「大きい物ですか」「色は」などと質問し、情報を集め、動物の名前を当てるゲーム。犬、猫などなじみの動物から「タツノオトシゴ」と言ったマニアックな動物もあり、中々、当てられず、苦労するなど、ゲームは盛り上がった。
続いて、東小が中心になりキンボール大会。直径1メートル20センチ、1キロのピンクの大きなボールを使い、3チームがコートに入り乱れて競技。ボールを落とさないようにレシーブしたり、ヒット(手や腕で打撃)するなどして、競技に熱中した。 -
本物の投票箱で一票の重み実感 中学校生徒会選挙
伊那市選挙管理委員会が貸し出した投票箱、投票記載台を使った、来年度の正副会長を決める生徒会選挙が市内の中学校で始まっている。1日、春富中学校でもあり、生徒らは本物の箱に投じることで一票の重みを体感した。
会長候補3人、副会長候補男女各3人ずつの計9人の立会演説会の後に、全校生徒528人は意中の候補者の名前に印を付けた用紙を次々と投票=写真。有権者の一人は「本当の選挙をしてるみたいだった」と感想を述べた。
市選管は、将来の有権者となる生徒たちに選挙意識を持ってもらいたいと、1997年度から要望のあった市内の中学校へ選挙箱などを貸し出している。本年度は、伊那、西箕輪、高遠、長谷中など5校が使用する。 -
「さよならイナニシザウルス」
伊那市の伊那西小学校01年度卒業生は2日、同小敷地内へ在学時に埋設した、流木の模型「イナニシザウルス」の解体をした。児童たちの遊ぶ場に老朽化した模型があっては安全ではない竏窒ニ、取り壊した流木を地中に埋め、思い出を振り返った。
同卒業生15人が小学3年生の時、小沢川などで拾ってきた材料を骨に見立てて作った、全長約5メートルの「イナニシザウルス」。約1年間は校舎内に立体模型として飾ったが、5年生時に現在の場所へ「発掘した化石」の姿で埋設していた。
卒業後は毎年8月に同級会を兼ねて皆が集まり、修理作業をしてきたが、本年の修理の際に解体することを決断した。
この日は、卒業生5人と担任だった野口輝雄さん(辰野西小教諭)、保護者の計8人が参加。9年間の歳月が立った模型を前に「お墓になっちゃったね」などと偲びながら、「イナニシザウルス」の頭部や足の骨10本ほどを、埋設していた場所へ埋めた。
参加者の一人、唐木智恵さん(17)=伊那西高校2年=は「皆で楽しく作った思い出がよみがえった。イナニシザウルスの姿はなくなってしまうが、私たちの心の中に生き続けてくれれば」と言葉を噛み締めていた。
解体した「イナニシザウルス」を埋葬する伊那西小卒業生ら -
第3回伊那市民芸術文化祭
第3回伊那市民芸術文化祭が2、3日、伊那市の生涯学習センターで開かれている。さまざまな分野の作品展示や舞台発表が、訪れた人の目を楽しませている。
幅広い人にそれぞれの活動を知ってもらうとともに、発表を通じて互いに刺激し合い、更なる芸術レベルの向上を図ろう竏窒ニ始まった取り組みで3年目。市内を中心に近隣市町村からの参加もある。
展示部門では、絵画、水墨画、写真、生け花、陶芸、パッチワークキルトなど約240作品の応募があったほか、舞台部門では、バレエ、フラダンス、日本舞踊などの19団体が出場。2、5階コーナーには、伊那芸術文化協会の講座受講者らによるお茶席の無料体験コーナーも設けた。
出場者は幼児から年配者までと幅広く、若い人の参加も多いため、例年場内が活気に包まれるという。
来場者は「こういう写真はなかなか撮れない」などと話しながら一堂に並んだ作品の数々を見比べていた。
入場無料。展示部門は午前9時縲恁゚後4時半、舞台部門は午前10時20分縲恁゚後4時半。 -
【記者室】古田人形芝居公演
箕輪町上古田地区を中心に江戸時代から伝承されてきた人形浄瑠璃「古田人形芝居」。箕輪西小学校の古田人形クラブが、結成15周年を迎えた。記念事業の古田人形を語る会で児童は、人形の扱いや役の気持ちを理解する難しさに苦労しながらも、できた喜びを味わい、「来年もやりたい」と話した▼古田人形芝居は箕輪中学校に古田人形部があり、今年から箕輪中部小学校にもクラブが発足した。保存会は児童、生徒が人形芝居を継承していくことに期待を寄せている▼実際に人形に触れ、演じることで、伝統芸能への理解や関心が深まる。将来、後継者になるかもしれない小・中学生も出演する本年度の古田人形芝居定期公演は今日、箕輪町文化センターホールである。(村上裕子)
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食育講演会
駒ケ根市教育委員会と市内小中学校長会、同PTA、同幼稚園・保育園保護者会は30日、食育講演会を文化会館で開いた。約600人が集まり、内閣府食育推進会議委員で佐久長聖中学高校食育アドバイザーの市場祥子さんの講演「今が大事!心と体を育む食事竏虫汨繧キ子どもたちの健やかな成長を願って」を聴いた。
「命と健康の大切さを子どもたちに伝えるためには何よりも周囲の大人の姿勢が大事」という市場さんは、子どもたちの食生活の現状と食育基本法の理念について説明=写真。その上で望ましい食生活について「早寝・早起き、1日3食しっかり食べる、運動する」の健康3原則を実践することが重要竏窒ニ訴えた。 -
美篶小開校105周年・資料館専門委が企画展
伊那市の美篶小学校資料館の管理・運営をする専門委員会は1日、同小学校開校105周年記念日に合わせ、企画展を開いた。校門脇にある石碑、「二宮金次郎」の石像についての説明や、資料館で保存する手押しポンプ、モロコシの粒をもぐ道具などの実演展示をした。
同石像を調査した専門委員の一人、矢島信之さん(63)=同市青島=によると、二宮像は、1939(昭和14)年に地元出身の畑保雄さんが寄贈。その当時は銅製だったが太平洋戦争で金属不足となり供出され、その後石像に置き返られたという。
矢島さんは、企画展を訪れた児童たちに、家族のため必死に働いた二宮金次郎の功績などを解説。石像が市内の小学校に現在もあるのは貴重で、同小学校など6カ所だけとし、「雨の日も雪の日も見守ってくれている石像に、登下校の際には感謝のあいさつを」と呼び掛けた。
開校記念の企画展で二宮金次郎像について説明する矢島さん -
PPK運動の提唱者、北沢豊治さん(飯田市上郷公民館長)を招きことぶき学級
飯島町文化館で29日、中央公民館のことぶき学級があり、PPK(ピンピンコロリ)運動の提唱者、北沢豊治さん(飯田市上郷公民館長)が「早くぼけて、寝たきりになる秘訣」と題して講演。65人の学級生は体操を組み合わた、楽しい逆説的講話で「いつまでも元気で、病まず、ぽっくりいく」PPKの極意を学んだ。
北沢さんは「寝たきりになる秘訣」に「食生活を改善しない、みそ汁は濃い目にする」を挙げ、食の字を分解すると「人」「良」になる。だから、食生活は極めて大切と述べ、ヤンキーズの松井選手のスタミナの秘訣を「ま(豆類)ご(ごま)わ(ワカメ)や(野菜)さ(魚類)し(シイタケ)い(芋類)」と紹介し「健康には日本食が1番」と勧めた。
また「頭を使わない、いやみを言う」「運動しないでストレスを貯める」「毎日怒ったばかりいると、がんになれる」など、「ボケて、寝たきりになれる秘訣」を伝授したほか、首を廻す、爪もみ、ひざマッサージなど簡単な体操も紹介した。 -
東伊那郵便局で絵画作品展
駒ケ根市東伊那にアトリエを構える造形作家今井由緒子さんが主宰する絵画教室「スタジオイマイ」の受講生らの作品展が同市の東伊那郵便局(小林敏明局長)ロビーで12月22日まで開かれている。駒ケ根市と伊那市に住む受講生6人が山並みや街のたたずまいなどの風景や、花、野菜などの静物をモチーフに思い思いに描いた絵画作品6点を展示。訪れた人たちは待ち時間などに作品に目を向け、1枚1枚じっくりと見入っている=写真。
6作品の展示は8日まで。11日には入れ替えが行われ、新たな受講生の作品が展示される。
今井さんは東京芸術大彫刻科卒。各地で展覧会を開催するなど首都圏を中心に活躍中。96年には駒ケ根高原にモニュメントを制作、設置している。 -
明社協講演会
募金やボランティア作業などの福祉活動をしている明るい社会づくり運動駒ケ根市協議会(堀内照夫会長)は29日、郷土史研究家で同市文化財審議会委員、南田市場土地区画整理事業推進委員会委員長、元上穂区長の竹内滋一さんを講師に招いて「郷土駒ケ根あれこれ」と題した講演会を駒ケ根市福祉センターで開いた。
国道153号線伊南バイパスと交差する新しい道路の愛称が市場大通りに決まったことから「市場」の地名の由来について考えてみたという竹内さんは「記録によると鎌倉時代に現在の市場割に日本岐森(にほんぎのもり)があり、にぎやかな市場が立ったらしい。東山道もここを通っていたと考えられる。バイパスの開通でこの付近が昔の市場の繁栄を取り戻しつつあることを思うと感慨深い」などと話した=写真。
集まった約40人の市民らは感心した様子で大きくうなずいたりしながら竹内さんの話に聴き入っていた。