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宮田村の保育園でも節分・ス鬼退治
宮田村の3保育園は2日、節分行事を楽しんだ。突然の鬼の登場に、園児たちは力あわせて豆まき。「鬼は外、福は内」と見事に退治した。
中央保育園には「おこりんぼう鬼」「泣き虫鬼」「好き嫌い鬼」が現れ、子どもたちの心をチクリ。「仲間にならないか」と呼びかけた。
しかし、そんな甘い誘いには乗らず、新聞紙を丸めてつくった・ス豆・スで鬼退治。鬼たちは「たまらん、たまらん」と去っていった。 -
【日本語講師 唐澤隆子さん】
日本に住む外国人に日本語を教える講師として伊那市と駒ケ根市の教室で教えている。
子育てが一段落した10年ほど前に友人に誘われ、当時住んでいた茨城県日立市のボランティア・グループに参加。外国人に日本語を教える活動を始めた。
「ずっと専業主婦で人にものを教えた経験など全然なかったが、普段話している日本語を教えるんだから簡単竏窒ニ軽く考えていた。私たちも外国に行く前に日常会話を少し勉強するから、そんなことを教えればいいのだと思っていたが、始めてみたらそうじゃなかった」
集まった外国人らの国籍はフィリピン、インドネシアのほか欧米などだったが、彼らは最低限の日常会話の能力を求めていたのではなく、日本語を理解した上できちんと話せるようになりたいと考えていた。そのため、当時できたばかりで体系的な日本語の教え方を知らず、手探りで活動していたグループのメンバーは数回の講座でたちまち教えることがなくなってしまった。言葉を単に羅列するだけの講座は方向性を失い、行き詰まった。
「これではいけない。せっかく熱意を持って来てくれている外国人に対しても失礼だ」と考え、日本語教師養成のために文化庁が支援する日本語教育能力検定試験の合格を目指して通信教育を受け始めた。試験は文法はもちろん、言語学や、子音や母音の分類をする音声学などから幅広く出題されるため、かなりの知識がなければ合格はおぼつかない。合格率は約20%の狭き門だったが、努力が実を結び、96年に一発合格を果たした。
日本語教師の人材不足から「試験に受かったらすぐに来てくれ」と言われていた日立市の日本語学校「茨城国際学院」に職を得て、本格的な日本語教師としての生活が始まった。ボランティアの講座と違い、学校に通う学生は日本の大学入試や日本語能力試験1級などの目標を持って勉強しようとしている高校卒や大学生などの留学生が中心だった。
「彼らは日本人と同等以上の語学能力を求めていた。文法に従って教えなければ上達は望めない。例えば『私の本』などという場合の『の』には『所有』『所属』『縲恊サの』など、たくさんの意味がある。私たちは母国語だから無意識に話しているが、外国人にとってはまず意味を理解することが重要。言葉を教えるというのは、日本語が話せれば誰でもできるというほど簡単なことではない」
東大をはじめとする国立大や難関私立大に合格者を多数送り出した。要請を受けて中国の大学に半年間外籍教師として派遣されるなど活躍したが、夫の定年退職を機に夫のふるさと駒ケ根市に移り住んだ。
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「懸命に教えてもうまく分かってもらえない時もある。そんな時は、もっと良い教え方があるんじゃないか竏窒ニ悩むこともあるが、教えることはとても面白いし、やりがいがある。教えたことを理解し、話せるようになってくれるとすごくうれしい。どの生徒もみんな本当にかわいい教え子です」
(白鳥文男) -
赤穂南小社会見学
駒ケ根市の赤穂南小学校3年生約90人は1日、社会見学で市内の駒ケ根警察署と伊南行政組合消防本部北消防署を訪れた。警察署でパトカーの前に案内された児童らは「すごい」「かっこいい」と口々に言いながら、目を輝かせて運転席をのぞきこんだり「スピードはどれくらい出るんですか」などと警察官に質問したりしていた=写真。
総務課の土橋豊係長は警察官の仕事について「駒ケ根警察署の警察官は交番や駐在所も含めて全部で60人。事件があれば夜中でも出動します」などと説明。児童らは持参したノートにメモしながら真剣な表情で聞いていた。不審者対策を扱った防犯ビデオも視聴し、知らない人から声を掛けられた時の対応方法などを学んだ。
警察署見学に先立って児童らは北消防署を訪れ、消防車や救急車の役割などについて署員の説明を受けて人命を守る仕事の大切さについて理解を深めた。 -
宮田小でバイキング給食
宮田村の宮田小学校3年生は2日、バイキング形式で給食を満喫。栄養バランスや量などを自分自身で考えながら、メニューを選んで美味しく食べた。
パンやおにぎりの主食、ハンバーグ、エビフライなどの主菜、サラダ、デザートと、計21種類ものメニューがテーブルに勢揃い。
児童は「みんなおいしいそう」と目移りしながらも、一人づつトレーに盛った。
同小は4年ほど前から3年生を対象に、年1回バイキング給食を実施。調理室の小林恵子栄養士は「みんなで分け合って食べることで、バランス良く食べることの大切さも感じるはず」と話した。
いつもとは違う雰囲気の給食だったが、子どもたちはモリモリ食べて、おかわりする姿もあった。 -
中沢小でジャンボかるた取り大会
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)で31日、全校かるた取り大会が開かれた。使われたかるたは約30×20センチのジャンボサイズ。児童らは歓声を上げながら目的の札を探して体育館中を駆け回った=写真。
かるたは日本の民話や世界の昔話などを題材にした一組50枚の物を5組用意。体育館の床いっぱいに絵札250枚がまかれ、2人か3人ずつの組に分かれた児童らはそれぞれ手をつないで体育館の壁際でじっと待機した。読み札が読み上げられるのを聞き終わると開始の合図とともに絵札に向けて猛ダッシュ。見つけると「あった」と叫んで飛び込んだりスライディングしたりと元気いっぱいに走り回った。同じ札を同時に取り、じゃんけんで勝負を決める児童の姿も見られた。 -
東伊那小児童会冬まつり
駒ケ根市の東伊那小学校(小川清美校長)で31日、児童会冬まつりが開かれた。体育館に集まった全校児童約110人が(1)じゃんけん列車(2)鬼ごっこ(3)王様ゲーム(4)壁つき鬼竏窒sい、10の縦割り班ごとに得点を競った。児童らは歓声を上げながら入り乱れてゲームを仲良く楽しんだ。
王様ゲームは、1人ずつ進み出た児童らが途中の関門に立つ児童とじゃんけんをし、4人勝ち抜くとゴールできるゲーム。得点になるのは先着10人とあって、児童らは真剣な表情で対戦=写真。一つの関門でじゃんけんに勝つと喜び勇んで次の関門に向かっていた。 -
【記者室】邦楽は面白い
邦楽SALADの第17回演奏会があった。県伊那文化会館で開く名物として定着。伊那谷で活躍する地元の邦楽家とゲストが、古典から現代までの音楽をさまざまな味付けで演奏した▼響きは紛れもなく邦楽なのだが、邦楽のようではない。そんな不思議な感覚を味わい、新しい音楽に触れた気がした。「ゲストとの交流や皆で一緒に舞台を作り上げる楽しさが魅力」と出演者の一人。確かな演奏技術に加えて、出演者自身が楽しんでいることが、音楽をより魅力的にしていた▼邦楽SALADは今後、演奏会を見直し新しい形を検討するという。17回の開催は少なからずマンネリ化の問題もあるという。今度は邦楽をどう料理して味あわせてくれるのか。楽しみにしたい。(村上裕子)
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伊那技専・介護福祉科 閉講式
南箕輪村の県伊那技術専門校(石川秀延校長)は31日、伊那市のウエストスポーツパーク管理センターで、本年度の介護福祉科(若年者コース)の閉講式を開いた。受講生それぞれは、これまでの学習の成果を就職先の現場で生かしていくことを誓った。
同科は、ホームヘルパー2級、ガイドヘルパーの資格を取得するため講座をニチイ学館岡谷支店に民間委託している。本年度は16縲・1歳の受講生10人のうち5人が昨年9月から5カ月間学び資格を取得し、修了証書を受け取った。
閉講式であいさつに立った石川校長は「実技講座で高齢者を接し、毎日訓練してきた経験が現場でも役立つと思う。高齢者社会を支えるスタッフとして一人ひとり頑張ってほしい」と話した。
修了生らが一言ずつあいさつし、「利用者に求められる職員になれるよう頑張りたい」「これまでの学んできた知識を実際の職場で生かしていきたい」などと述べた。
修了証明書を受け取る修了生ら -
宮田中百人一首クラスマッチ
宮田村宮田中学校はこのほど、百人一首のクラスマッチを開いた。生徒会学芸委員会主催の新春恒例の大会。全校生徒が出場し、学年の枠を越えて伝統の遊びを満喫した。
学年関係なく5、6人が入り混じって対戦。上の句を少し詠んだだけで反応する姿もあり、クラスの勝利を目指して、先輩、後輩の上下関係を気にせず真剣勝負に臨んだ。 -
まちじゅうみんなで箕輪の教育研究協議会
シンポジウムに向け初会合箕輪町の子育てや教育に携わる人が一堂に会して意見を交わし、横の連携を図りながら、核となる箕輪の教育理念や地域で子育てする方向性を探ろう-と、「まちじゅうみんなで箕輪の教育研究協議会」が30日発足し、町文化センターで初会合を開いた。3月25日に予定する全体シンポジウムに向け、3部会を設置して各部会シンポジウムを開くなど準備を進める。
06年度文部科学省委託事業「人づくりを通じた地域づくり推進事業」で、町が独自に協議会を設置し研究する。箕輪町そのものが「人づくりの総合学校」となるような横断的な連携、共通理解を目指す初の取り組みとなる。町内6小・中学校にそれぞれ付属した「学校支援センター」設置の可能性も模索する。
初会合は委員を委嘱し、協議会の目的やシンポジウム開催、今後の日程などを確認した。
協議会は教育委員長を長とし、教育長、学校長、社会教育委員、教育委員、安全みまもり隊会長、子育て学級代表らで組織。町教育委員会に事務局を置く。
調査研究する3部会は▽子育て支援▽子どものスポーツ環境▽学校との交流(安全確保と外部講師)-。3月上旬に各部会のシンポジウムを開く。全体シンポジウムは、各部会シンポジウムの成果報告、基調講演などを予定する。 -
宮田小で半日入学、園児を1年生がお世話
宮田村宮田小学校は30日、4月入学予定の118人の年長園児を対象に半日入学を行なった。1年生が世話をして、遊びや歌などで交流。楽しい学校生活の一端にふれて、園児たちは春からの新生活に期待をふくらませた。
村内3カ所の保育園児が来校し、1年生が校歌や授業で練習しているピアニカを発表して歓迎。園児も一緒に歌う場面もあった。
一緒にビュンビュンゴマの工作も。やさしいお兄さん、お姉さんに教えてもらいながら、完成させてニッコリ。さっそくみんなで回して、楽しんでいた。
引率した保育士は「みんな生き生き楽しんでいる。入学前に学校の生活にふれることは、良いことだと思う」と話した。 -
長編劇映画「Beauty-美しきもの」の冬季撮影始まる
飯島町在住の後藤俊夫監督(67)がメガホンを取る長編劇映画「Beauty-美しきもの」の冬季撮影が30日から来月26日まで、飯島町上の原のJA上伊那果樹選果場や霧ケ峰高原で始まった。
初日の撮影はシベリアの強制収容所を想定した選果場保冷庫内のラーゲリセット。後藤監督、主役の片岡孝太郎さん(半次役)、雪夫役の片岡愛之助さん、日本兵役の役者、スタッフら50人余が参加した。ラーゲリに抑留された半次と雪夫。飢えと寒さ、苛酷な労働によって、だんだんと仲間たちの体が弱っていく。雪夫は目が悪くなり、半次が看病するシーン。明日(31日)は霧ケ峰の広大な雪原をシベリアに見立てて、死んだ仲間を共同墓地に埋葬するシーンを予定する。
後藤監督は「今日から1カ月間、上下伊那で冬季撮影を行なう。暖冬で雪がなく、シベリアのオープンセットはスタッフが雪を集めて真っ白にした。ラーゲリセットは調査に基き、森林組合や地元の大工さんの協力で建設できた。主人公の仲間が目が見えなくなり、失明寸前のシーンと、遺書を書いて戦友に託すシーンを撮る。戦争で人間性が失われ、雪夫は精神的にボロボロになる、一番大事なシーン。シベリアの厳しさをどう出せるか、その辺りを頑張りたい」と意気込みを話した。
今後の撮影予定は31日霧ケ峰で共同墓地シーン、2月3日、霧ケ峰でラーゲリ外観、4日ラーゲリセットで食堂シーン、10、11日大鹿村大磧神社で村歌舞伎、18日、飯島町で雪夫の長屋、19日、雪夫の家のシーンの予定。##(写) -
駒ケ根東中かるた会
駒ケ根市の東中学校(小木曽伸一校長)で26日、生徒会の主催による恒例の新春かるた会が開かれた。全校生徒が参加し、4人ずつの37班に分かれて一斉に百人一首の札を取り合った。昨年は各教室や家庭科室など9会場に分散しての開催だったが、今年は体育館に全員を集めて行われた。
両手をひざに置いた正座の姿勢でじっと待ち構える生徒たちは、国語科の堀米光春教諭がマイクに向かって「花の色は竏秩vなどと1首ずつ歌を読み上げるたびに「はい」と大きな声を上げて激しく札を取り合った=写真。先に札を取った生徒は思わずガッツポーズを出し「よっしゃ」などと叫んでいたが、時にはお手つきをしてしまう生徒もあり「しまった」「間違えた」などと口にしながら残念そうな表情を浮かべていた。 -
邦楽SALAD17th「日本の音を未来に…」
伊那市の県伊那文化会館大ホールで28日、「邦楽SALAD17th」があった。「日本の音を未来に…」をテーマに、伊那谷で活躍する地元の邦楽家とゲストが、古典から新しい音楽まで邦楽曲をはじめさまざまなジャンルの音楽を演奏し、観客を魅了した。
ゲストは邦楽ユニット「B-Come(びかむ)」、尺八トリオ「般若帝國」、三味線演奏家の穂積大志。地元演奏家は29人、総勢45人がステージに立った。
古典の合奏曲「乱」で始まり、特徴的な主題が絡み合う二重奏を演奏。尺八トリオ「般若帝國」は、足のステップでリズムを刻みながら演奏するなど新しい尺八のスタイルを見せた。琵琶と語りの「鶴」は、鶴の恩返しを題材にした弾き語りで、観客は、物悲しく響く琵琶の音と語りが織り成す世界に引き込まれた。
邦楽を身近に感じてほしいと開いてきた「邦楽SALAD」。17回を機にコンサートを見直し、今後は新しい形を検討するという。 -
宮田村公民館新春囲碁将棋お手合わせ会
宮田村公民館の新春囲碁将棋お手合わせ会は28日、村民会館で開いた。将棋は小学生12人がリーグ戦で熱戦を展開。囲碁は村内のクラブ員に加え、伊那市や駒ケ根市の愛好家も参加し、対局を楽しんだ。
村公民館に登録する囲碁、将棋クラブが全面的に協力。7年目を迎えた。
将棋は、公民館の週5日制対応講座で親しんでいる宮田小の児童が参戦。真剣な表情で対局し、高学年は森田勇希君、低学年は小松竜也君が優勝した。
14人が参加した囲碁は熟練した中高年が占める中、伊那市中央区の高校3年生小松啓太君(18)が3位に入賞。
高校入学してから部活動で囲碁を始め、同会には初めての参加だったが「いつもとは違う指し方も学び、勉強になった」と話した。
上位の結果は次の通り。
【囲碁】(1)墨矢勇夫(宮田村)(2)渡部光彦(同)(3)小松啓太(伊那市)
【将棋】▽小学校低学年(1)森田勇希(2)原遥(3)佐藤陽輔▽同高学年(1)小松竜也(2)倉田臣人(3)片桐壮太郎 -
少年ふるさと教室でたこづくり
中川村公民館の少年ふるさと教室が27日、文化センターであった。小学5、6年生5人が参加し、武田明教育相談員を講師に、角たこをつくり、揚げて楽しんだ。
和紙に絵を書き、下と左右にタコ糸を回すまでの作業は家庭で済ませ、武田さんはモウソウ竹を細く割り、ひごを準備した。
子どもたちは武田さんに教わりながら、横骨、縦骨、斜め骨を糊付けした。
また、たこを安定させるために、1・5メートルの長い足を付けて完成させた。
この後、駐車場に移動し、糸目を調整しながら、たこ揚げを楽しんだ。
小林博基君(東小5年)は「竹をボンドで張りつけたり、たこの周りに糸を回すことが難しかった」と話していた。 -
伊那養護学校高等部が作品販売
県伊那養護学校(細井久夫校長)高等部の生徒らが作業学習の時間に作った作品などの販売が27日、駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店1階メロディー広場と店頭で行われた。生徒約70人と教職員が接客に当たり、木工、縫製、陶芸、農芸、生活、薪(まき)の各班に分かれて作った机やいす、ベンチ、茶わん、皿、布袋などを格安の値段で販売。訪れた買い物客は「よくできているね」などと作品の出来に感心しながら何点も買い求めていた=写真。店頭では屋台で焼きいもの販売も行われ、生徒が「いかがですか」と大きな呼び込みの声を上げていた。
同校では授業の一環として週6時間の作業学習を行い、できた作品を年に1回、一般に販売している。売上は次回作品の材料費や学校の備品購入費などに充てられる。 -
宮田小自律学級、園児に劇を披露
宮田村宮田小学校の自律学級「5組、6組」の7人は26日、東保育園を訪れて、秋から練習を積んできた劇「力たろう」を上演。年中園児の前で堂々と演技した。同学級の多くの児童は感情を現すことが苦手なハンディを抱える。しかし、演じることで「相手に気持ちを伝える」表現力にたくましさも。経験を積み重ねることで自信にもつながっている。
主人公の力たろうに加え、原作にはないピカチューや仮面ライダーカブトも登場。テレビで見慣れた人気キャラクターに、鑑賞した園児たちも物語にすんなり溶け込み笑顔が広がった。
「喜んでもらうにはどうしたら良いんだろう」。児童みんなで話し合い、原作をアレンジ。その作戦は見事にハートをつかんだ。
1学期に手にした絵本「力たろう」。読み楽しむなかで、何かにして発表したいと想いがふくらんだ。
交流学習を通じて園児の前で発表する機会が設けられることに。10月ころから本格的な練習が始まった。
12月の参観日では、先立って家族にも披露した。上手になった所をみせようと臨んだが、結果は散々。保護者からは「やめたほうがいいのでは」と声も聞かれた。
しかし、児童たちは熱意を失わなかった。「もっと練習して失敗してもいいから保育園で演じてみたい」。
この日の終演後、見終わった園児たちは「おもしろかった」と感想も。7人の表情が充実感で緩んだ。 -
絵本とわらべうたを楽しむお話し会
中川村の「こどもと本の会(長尾久美子会長)」は27日、文化センターで、講師に下沢洋子さん=上郷図書館長=を招き、絵本とわらべ歌を楽しむお話し会を開いた=写真。親子約80人はほのぼのとした語り口の下沢さんの絵本の世界に引きこまれ、のどかなひとときを過ごした。子どもゆめ基金助成を受け、2度目、3歳以下と3歳以上に分け、2部構成。
3歳以下の部では、音が面白い「がたん ごとん」。「ぶーぶーじどうしゃ」の読み聞かせに続き、クマさんやネズミさんが登場し、リンゴをかじる絵本「大きな赤いりんご」を読んだ後、親子で手遊びを交えて「はなちゃん、りんごが食べたいの」と歌って楽しんだ。
また、手袋で作った指人形で「ニワトリかあさんと5匹のヒヨコ」を披露。子どもたちは人形の動きに目を凝らした。 -
春富中1年・総合学習でミニデイ訪問
伊那市の春富中学校の生徒は26日、学区内にある福祉施設「老人憩いの家」の東春近荘、西春近荘の両施設で、ミニデイサービスを利用するお年寄りたちとゲームや歌の交流を楽しんだ。
総合学習の「福祉交流」コースを選択した1年生36人が各施設に分かれて訪問。福祉施設について理解を深めるための活動で、お年寄りたちが脳の働きを活性化しようと取り組む体操に参加した。
東春荘では、生徒11人と利用者21人が「い」や「に」の付く魚の名前の連想ゲームなどで交流し、お茶を一緒に飲みながらおしゃべりを楽しんだ。生徒らは即興で「校歌」の歌のプレゼントも贈った。
竹松高彬君(13)は「家にお年寄りがいないので触れ合うことができてよかった」と感想。戸田千代子さん(90)=東春近中組=は「若い人たちのわき出るパワーをもらって楽しかった。あどけなさの中に頼もしさがあったね」と、互いに交流を満喫した様子だった。 -
赤穂南小で歯の授業
01年に文部科学省の歯と健康づくりの推進指定校となって以降、良い歯をつくる活動に力を入れて取り組んでいる駒ケ根市の赤穂南小学校(下平達朗校長)で25日、5年1組の児童を対象にした歯の授業があった。講師は同市で開業している歯科医で同小の歯科校医を務める横田克彦さん。横田さんは歯の役割や、よくかむことの大切さをユーモアを交えながら説明した上で、かむことにより脳が活性化する証明として記憶力のテストを行った。スクリーンに風景や動物などのスライド写真15枚を2セット映写し、その中に違うものが何枚あったかを児童らにチェックさせた=写真。1回目のテストの後、2回目は児童らにガムをかませながら別の写真を使って同じテストをすると、ほとんどの児童が1回目と同じか良い成績を挙げた。児童らは「これからは授業中にガムをかみながら勉強しよう」などと感心した様子で話し合っていた。
同小は「歯の日」や「歯ッピータイム」を設けるなどして児童の虫歯予防に力を入れている。昨年、県内で唯一、第45回全日本学校歯科保健優良校表彰(日本学校歯科医会、日本学校保健会主催)で最優秀校に認定され、文部大臣賞に輝いた。 -
絵手紙交流 年賀状180枚
伊那市西町春日町の日本絵手紙協会公認講師の倉科照子さん宅で、倉科さん宛に届いた年賀状の絵手紙展が開かれている。絵手紙で交流を深めた全国の友人が寄せた年賀状180枚を展示している。2月上旬まで。
絵手紙を始めた8年ほど前から、毎年200枚近くの年賀が届くという倉科さん。「印刷した年賀状と違って手書きはじっくり楽しみながら見れる」のが魅力だという。自分だけで見るのはもったないと展示した。
年賀は、今年の干支(えと)のイノシシの絵が中心で、「寿」の文字や招き猫、獅子舞など縁起のよい図柄ばかり。筆や色鉛筆で描いたものばかりだけでなく、消しゴム判を押した絵手紙もあり見所は多い。
室内に並んだ色とりどりのはがきを眺め、倉科さんは「力作ぞろいの年賀が届くので、作品づくりのヒントをもらえたりする」と話している。 -
山車飾りを役場庁舎に展示
箕輪町の木下山車飾保存会(蟹沢廣美会長)は、南宮神社祈年祭に奉納した山車飾り「猪突猛進」を役場庁舎のロビーに展示している。
町民俗無形文化財の山車飾りで、今年の祭りには5舞台を奉納した。庁舎には干支にちなんだ「猪突猛進」を展示。イノシシ2頭が竹やぶから出ようとしている様子を現したもので、本物らしく見えるように、稲の穂先やほうきを毛に見立て、丁寧に作り上げている。「イノシシにあやかって『ひたすら前進する箕輪町』でありますように」との願いを記した看板も立てた。
蟹沢会長は、「役場には広範囲から人が訪れるので、展示した山車飾りを見て、町の文化財を知ってほしい」と話している。
小学生のクラブ「スマイル山車くらぶ」が作った「かちかちやま」の2場面は、町文化センターに展示した。いずれも節分のころまで飾る。 -
駒工課題研究発表会
駒ケ根工業高校(本間秀明校長)の3年生が思い思いに取り組んできた研究成果を発表する第9回課題研究発表会が25日、同校体育館で開かれた。ステージ上では電気、機械、情報技術の各科から2グループずつ選ばれた6グループが代わる代わる登壇し、それぞれの取り組みの成果を実演を交えて発表した。
「からくり人形の研究製作」に取り組んだ機械科の4人は、製作の苦労や工夫などについて「難しかったがやりがいがあった」と発表。ステージ上で人形を動かして見せ、見詰める全校生徒や招待者らの大きな拍手を受けた=写真。市販の2足歩行ロボットのキット組み立てに取り組んだ情報技術科のグループは2体のロボットを特設リングで戦わせる実演を披露し、会場から喝采を浴びていた。
会場には3年生がかかわった全作品が展示され、生徒らは訪れた人たちの求めに応じて作品をリモコンで動かしたり、質問に笑顔で答えたりしていた。 -
鎌田實講演会
上伊那南部教職員会(会長・久保村和子中川東小学校長)は24日、「がんばらない」「あきらめない」「それでもやっぱりがんばらない」などのベストセラー著書で知られる諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さんを講師に招いた講演会「教科書にない1回だけの命の授業」を駒ケ根市の赤穂小学校で開いた。教職員約370人のほか、保護者など約200人が集まり、死に直面した患者との心の交流や死生感など、鎌田さんの体験に基づいた話を聴いた。
鎌田さんは、末期がんのため若くして余命3カ月と宣告された患者が子どもの卒業式にだけは出席したいとの強い思いから懸命に生き、その後1年8カ月も生き延びた実例などを挙げ「大事なことはどんな命も有限だということ。命は一回限りだから切ないし、だからこそあきらめずに生きることが大切だ」と命の重さを切々と淡々と訴えた=写真。 -
敬愛幼稚園と緑ヶ丘幼稚園の園児がアイガモ農法で収穫したモチ米でもちつき
伊那市の緑ヶ丘幼稚園・緑ヶ丘敬愛幼稚園(宮原満生園長)の園児が25日、アイガモ農法で栽培されたモチ米を使ってもちつきをした。
同園は昨年、低農薬の米作りを目指し「アイガモ農法自然栽培」を導入している箕輪町ブランド研究会の「信州・みのわ米オーナー」に申し込み、園外活動の一環としてアイガモが虫や草を食べる姿を見学。秋には、落穂拾いやワラ遊びなども体験した。その一部で、もち米を生産してもらい、収穫した6キロを、今回のもちつきに用いた。
園児らは「よいしょ」と元気よく声を掛け合いながら、うすの中へ振り上げたきねを勢いよく振り下ろし、つき上がったもちにあんこやきな粉などをからめて味わっていた。
園では昨年から自然を通じた園外活動に取り組んでいるが、五感を通じて感じた園児らの感動が、絵や創作作品の中にも現れるようになっているという。 -
西保育園、紙飛行機とばし大会
宮田村西保育園は25日、新春恒例の紙飛行機とばし大会を開いた。年長が年下の園児を手伝い、全園児がオリジナルの一機を完成。初春の空に届けと、舞いあげた。
3人1組となり、年長のお兄さんが、年中、年少をサポート。遠くへ飛ばすことを考えて、思いおもいに紙を折った。
ペンで名前やイラストも描いて完成。さっそく学年性別ごとに競い合った。
上手に飛んでも、失速しても歓声が。優勝者にはメダルのプレゼントもあり、子どもたちの笑みが広がった。 -
おやじ専科に20人
飯島町公民館のおやじ専科の第1回講座が24日夜、20人が参加し飯島文化館であった。「ちょい悪オヤジの料理見習い」をテーマに、旬の食材を味わう料理講習を開いた。
講師は町内で割烹を営む星野晃伸さん。献立は「豚バラ肉と冬キャベツの蒸し鍋」「寒鱈(たら)の蕪(かぶら)蒸し」の2品。
星野さんは料理に取り掛かる前に、庖丁のトレーニングにと、カブやニンジンを使って、むきものの基本を伝授。5角形から梅、ねじり梅など飾り切りをした。
この後、受講生らはカブの皮をむいて、すりおろしたり、土鍋に1口大に切ったキャベツや玉ネギ、キノコ類を並べ、その上にバラ肉を乗せるなど鍋の準備をした。
星野さんは「男の料理だから、早くできて、し込みが簡単、冬野菜がたっぷり食べられるメニューにした」と献立の工夫を。
慣れた庖丁使いを披露する田中浩次さん(田切)は「日頃から料理をしている。自分の食べる物は自分で作らなくては」と話していた。
次回は2月21日午後7時から、飯島駐在所員を講師に「上伊那地区の犯罪と犯罪抑止について」学習する。 -
西箕輪小で来入児一日入学 給食を試食
伊那市の西箕輪小学校(御子柴俊治校長)は25日、来年度入学予定者を対象とした一日入学会を開き、本年初めて給食の試食も試みた=写真。来入児や保護者ら81人が参加し、入学前に小学校の雰囲気を味わった。
試食会は市内でも初の試みで、学校給食に少しでも慣れてもらうために企画した。学校と保育園の連携を深める目的で、参加者は、児童たちの授業風景も見学した。
けんちん汁や野菜のゴマあえなど5品の献立は、低学年が食べる量を用意。園児らは保護者と一緒に食事を始め、それぞれのペースで食べた。
大萱保育園の白鳥陽一くん(6つ)は、ご飯をお代りする勢いで給食を平らげ「おいしい」との感想。母親の麻里さんは「学校では好き嫌いなく給食を食べてほしい」と話した。
西箕輪北部、南部保育園の両園の園長を兼務する、塚本晶子さんは「食事に好き嫌いのある子どもにとっては学校給食は不安材料の一つ。保育園から環境が変ることを、事前に体験できる機会として貴重」とした。 -
小中学校書き初め展
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)で市内の小中学生による「新春書き初め書道作品展」が2月24日まで開かれている。年末年始休業の課題として児童、生徒らが書いた書き初め作品の中から、各学校でそれぞれ選ばれた小学3年生から中学3年生の優秀作品91点を展示=写真。「はつゆめ」「雪の正月」「希望の朝」などの学年課題のほか、「一日一膳」「一生懸命」など一年の目標を見事な筆遣いで書いた作品の出来栄えに、訪れた人たちは「子どもとは思えないね」などと感心しながら眺めている。
出展者には作品展終了後、学校を通じて賞状と副賞のノートが贈られる。