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まんどづくり各地で
お盆を前に、先祖の霊を迎える伝統行事「振りまんど」で使用するまんど作りが、8日、各地で行われました。 このうち、南箕輪村の田畑神社には、住民およそ30人が集まりまんどを作りました。 田畑では、これまでPTAを中心に振りまんどを行ってきましたが、地域の伝統文化を残していこうと今年「田畑まんどの会」を発足させ、取り組んでいます。 振りまんどは、その昔迎えまんどとご馳走まんど、送りまんどと4日間に渡り行われていたということですが、現在では13日と16日の2回実施しています。 以前は、各家庭でまんどを作っていたということで、大人たちは手慣れた手つきで子ども達に指導していました。 まんどは、3種類合わせて200個ほど作ったということです。 迎えまんどは13日、送りまんどは16日に行われます。
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伊那谷遺産登録を受けて 法華道に碑を建立
今年3月に伊那谷遺産100選に登録されたことを受け、伊那市高遠町芝平の法華道に、遺産登録を記念した碑が8日建立されました。 この日は、かつて芝平で生活をしていた住民が伊那市や諏訪市方面などから集まり、碑の建立に立ち会いました。 法華道は、伊那市高遠町から富士見町までを繋ぐ全長およそ22キロの道です。 芝平出身で伊那市の北原厚さんが笹やぶを刈るなどして古道を復活させました。 建てられた碑は、高さおよそ1メートル、幅が80センチです。 芝平地区は、50年程前までおよそ600人が暮らしていましたが、三六災害で住民は村を離れることを余儀なくされました。 伊那谷遺産100選には、芝平のものが3つあり、法華道の他に芝平石灰岩採掘場跡と芝平集落も登録されています。
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池上直人さん夫妻 ガラス工芸作品展
伊那市境出身のガラス工芸作家、池上直人さん夫妻の作品展が、伊那市坂下のはら美術で開かれています。 会場には、池上さんと、妻の西村由美さんの作品400点が展示されています。 池上さんの作品は、ガラスの透明感をより大事にして、気泡で模様を描いた作品です。 妻の由美さんの作品は、色ガラスを使ったカラフルな作品です。 2人は2011年に中川村に工房を構え、はら美術での展示会は、3年前に初めて行い今回で2回目です。 池上さんは、暑い夏の日に透明感のある涼しげな作品を楽しんで欲しいと話していました。 池上直人さん、西村由美さんのガラス工芸作品展は、8月9日まで、はら美術で開かれています。
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広島平和集会に参加
上伊那高校生平和ゼミナールに所属する箕輪進修高校の生徒3人が、広島の平和記念式典に合わせて5日に開かれた全国高校生平和集会に参加しました。 7日箕輪進修高校で、生徒らが平和記念式典や集会のまとめを行っていました。 3人は、4日に出発し、5日は、全国高校生平和集会に参加。 全国から100人ほどが参加したということです。 日ごろの活動発表や被爆者の話を聞き、分科会で様々な課題を考えました。 平和ゼミナール代表で箕輪進修高校3年の西村太一君は、沖縄の米軍基地を考えるという分科会に参加しました。 1年生の北原翔太君と伊藤拓海君は、憲法を考える分科会に出席し刺激を受けたようです。 上伊那高校生平和ゼミナールは、去年10年ぶりに復活しました。 代表の西村君は、「知ること、考えること、表現することをキーワードに活動していきたい」と話しています。
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さんよりこより
三峰川をはさんだ伊那市美篶と富県桜井の天伯社に古くから伝わる奇祭「さんよりこより」が7日に行われました。 伊那市美篶の下川手・上川手の境にある川手天伯社には、七夕飾りを手にした子どもたちが集まりはじめました。 天伯社では神事が行われ、ご神体が神輿の中へと移されます。 その神輿の下を3回くぐると無病息災、安産のご利益があるといわれていて、集まった子どもたちや近くの美篶西部保育園の園児がくぐっていました。 さんよりこよりは、三峰川の氾濫を治め無病息災を祈る行事です。 応永年間の1427年、高遠の藤沢片倉にあった天伯様が大洪水で流されて、桜井に流れついた後、再び流されて対岸の川手に流れつきました。 そこで、川手には、大棚機(おおたなばた)姫(ひめの)命(みこと)、桜井には瀬(せ)織津(おりつ)姫(ひめの)命(みこと)と、双方に天伯社が祀られたと言い伝えられています。 神輿くぐりが終わるとさんよりこよりが始まりました。 子どもたちは、さんよりこよりと唱えながら3周した後、合図とともに氾濫を引き起こす鬼に見立てた大人を滅多打ちにし、これを3回繰り返します。 さんよりこよりで川が鎮められると、神輿が天伯社を出発。 桜井の天伯社をめざし、三峰川をわたっていきます。 40年ほど前に三峰川の水が多かったため、車で桜井天伯にご神体を運んだところ、ひょうが降って農作物が全滅したことがあったということです。 無事桜井天伯社に神輿が到着しました。 神輿からご神体が取り出され、1年に一度の逢瀬となったのです。 さんよりこよりは、伊那市の無形民俗文化財に指定されています。 毎年曜日に左右されずに8月7日に行われています。
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第5回伊那市中学生サミット
伊那市内6つの中学校の生徒会役員が集まり、それぞれの学校での活動などを発表する中学生サミットが7日、伊那市役所で開かれました。 これは、学校間の情報交換を通して他校の活動を知り視野を広げてもらおうと伊那市教育委員会が企画したもので、今回で5回目です。 サミットには、伊那中学校、東部中学校、西箕輪中学校、春富中学校、高遠中学校、長谷中学校の正副会長とオブザーバーも含めて43人が参加しました。 はじめに、各中学校が取り組んでいる「食育・食農」について発表がありました。 高遠中学校は学年毎に違う野菜を育て給食や調理実習で味わったと発表し、「分からないことは地域のお年寄りに聞いて育ててきた。きれいな形や美味しい野菜を育てる大変さを実感した」と話しました。 第二部では「自分が将来も住んでみたい伊那市とは」をテーマに意見交換を行いました。 生徒からは「若者が集まる伊那市にしていきたい」「店が少ないとは感じるが、大きなショッピングセンターよりも駅前の商店街が活気に溢れる街にしたい」「今ある自然を大切に守っていけば伊那市を訪れる人も増える」などの意見が出ました。 白鳥孝市長は「数十年後、地域がどうなっているかをさらに考えてもらい一緒に暮らし続けてもらいたい」と話しました。
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あさみちゆきコンサート牧草ロールでPR
10月に伊那文化会館で開かれるあさみちゆきさんのコンサートを前に、伊那市ますみヶ丘の牧草地には、コンサートをPRするためのメッセージが書かれた牧草ロールが設置されています。 山口県出身で伊那市観光大使のあさみちゆきさんが伊那市でコンサートを開くのは今回で9回目です。 牧草ロールのメッセージは、コンサート実行委員会の金澤幸宣さんをはじめファン5人が作り7月下旬に設置しました。 37歳のあさみさんは今年1月に結婚し7月に第1子となる男の子を出産しています。 実行委員会では「母親となって復帰後初のコンサートを多くの人に楽しんでもらいたい」と話していました。 あさみちゆきコンサートin伊那Vol.9は10月17日(土)に伊那文化会館で開かれ、今年初めて伊那西高校の生徒との共演も予定しているということです。
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さくら松陰塾で夏の特別講座 箱庭づくりに挑戦
箕輪町木下の個別指導塾「さくら松陰塾」で夏の特別講座が始まり、小中学生が箱庭づくりを体験しました。 3日は、箕輪町内に住む小学校3年生から中学校3年生までの11人が、箱庭づくりに挑戦しました。 さくら松陰塾は、木下の南宮神社近くに7月に移転改装オープンした個別指導方式の塾です。 5教科の他にも人としての力をつけてもらおうと、様々な分野で活躍する講師を招いて特別講座を開いています。 この日は、伊那市西箕輪でトールペイントの教室を開いている藤田麻子さんが講師を務め、木の箱にヘビイチゴやクローバーなどの草を敷き詰めてつくる箱庭を作りました。 参加者は、飾る看板の英語の意味を辞書で調べたり、パーツに自分で色を塗るなど工夫しながら作品を作っていました。 さくら松陰塾の特別講座は、10日、11日にも開かれる予定で、若干名の参加を募集しています。
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東春近学童クラブ竣工式・開所式
去年から新築工事が行われていた伊那市の東春近学童クラブの竣工式と開所式が7月22日行われました。 式では白鳥孝市長や学童クラブを利用している児童などが看板の除幕をしました。 新築された東春近学童クラブは、木造平屋建て。 延床面積はおよそ150平方メートルです。 職員の目が広く届くよう、クラブ室にしきりはありません。 自由に本を読むことができる静養室もあります。 東春近学童クラブは、これまで旧東春近支所の2階を利用していましたが、老朽化や耐震面から、同じ場所に新築しました。 東春近学童クラブには現在37人の児童が登録されていて、東春近小全校児童の1割を超えています。 東春近小学校の倉嶋隆雄校長は、「新しい施設になり、保護者も安心して預けることができる。大切に利用するよう児童にも伝えていきたい」と話していました。
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信州伊那高遠の四季展 小中高校生の部 表彰
「信州伊那高遠の四季展 小中高校生の部作品展」の表彰式が伊那市役所で7月20日行われました。 表彰式には、児童や生徒、関係者などおよそ40人が出席しました。 小中高校生の部作品展には、伊那の風景や行事をテーマに市内の学校から57点の作品の応募がありました。 小学生の部金賞は、東春近小学校5年の松沢夏芽さんが受賞しました。 中学生の部金賞は、春富中学校3年の田畑佳純さんが受賞しました。 高校生の部 金賞は、伊那西高校3年の保科美帆さんが受賞しました。 この作品展は、3年に1度行われる、全国公募の信州伊那高遠の四季展に合わせ開催されています。 応募のあった作品は、7日まではいなっせ2階ギャラリーに展示されています。
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夢大学 中学生がメッキ加工体験
上伊那の中学生が、伊那市内の企業を訪問しながら経営者の話を聞いたり、職業体験をする「夢大学」が6日、開かれました。 6日は、上伊那の6つの中学校から50人が参加しました。 伊那市西箕輪でメッキ加工しているサン工業では、中学生たちがグループ毎に別れ、キーホルダーへの金メッキ処理を体験しました。 生徒達は、社員から教わりながら、下処理されたキーホルダーを金を溶かした溶液に入れました。 その後、電気を通しメッキ加工を行いました。 およそ1分で、銀色だったキーホルダーの表面は、金色に変わっていました。 生徒達は、この他にメッキに用いられる金属の種類や、メッキの特性について話を聞いていました。 経営者協会や市町村の教育委員会、行政の産学官が連携し昨年度からキャリア教育を実施しています。
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伊那市高遠町歴史博物館で歴史を学ぶ講座
伊那市高遠町の歴史博物館は、市内の中学生を対象に、見て触れて学ぶ講座「地域の実物史料から日本の歴史の流れをとらえよう」を4日から開いています。 講座は、学校で学んだ歴史的分野の内容を、夏休みの間にさらに理解してもらおうと開いているもので、今年で2年目です。 講座には、高遠中学校の生徒15人と市内の小学生3人が参加しました。 講師は、高遠町歴史博物館の笠原千俊館長が務めました。 始めに、歴史博物館や伊那市で保有している縄文・弥生時代の土器を実際に触って違いを感じていました。 この日は、時代とともに移り変わる人々の暮らしを学び、特に近世に焦点があてられていました。 笠原館長は「博物館の史料と中学校の指導が双方向的に関わることで、博物館が地域の学習センターとしての機能を担いたい」と話していました。
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教育旅行で中国の小中高生が長谷中で交流
中国広東省の小中高校生が27日教育旅行で伊那市を訪れ長谷中学校の生徒と交流しました。 伊那市を訪れたのは中国広東省の小中高校生合わせて39人です。 教育旅行は伊那市観光協会が国内外の学生に市内の自然や文化に触れ農家に宿泊してもらうインバウンド推進事業として行っているものです。 中国から訪れた一行は、長谷中生徒の和太鼓演奏を鑑賞しました。 また太鼓指導も行われ日本の伝統楽器を体験していました。 伊那市観光協会では田舎暮らしを体験する教育旅行を誘客の柱としていて受け入れ体制の充実にも力を入れていくとしています。
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宮原淳一さん水彩画展
伊那市在住で日本水彩画会会員の宮原淳一さんの水彩画展が伊那市西春近のかんてんぱぱガーデン西ホールで開かれています。 会場には森林など緑の葉を描いた作品を中心に44点が展示されています。 元高校教諭の宮原さんは退職後、本格的に絵を描くようになり個展を開くのは今回が2度目です。 水彩画展では人物画や風景などの作品も並べられています。 また高校3年生の描いたもので県展入選の作品「春日神社の森」も展示されています。 宮原さんは「若い頃は画家になりたいと思ったこともある。絵に集中できるようになったのは定年後だが今回の個展はこれまでの集大成です。」と話していました。 宮原淳一さんの水彩画展は16日まで伊那市西春近のかんてんぱぱガーデン西ホールで開かれています。
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高遠町勝間の歌と踊り 子どもに伝承
伊那市高遠町勝間に伝わる歌と踊りを子どもたちに伝えていこうと、29日夜、40年続く伝統の講習会が開かれました。 この日は、地区住民が公民館に集まりました。 勝間に伝わるのは、「龍勝寺山(りゅうしょうじやま)の姫小松(ひめこまつ)」と呼ばれる歌と踊りです。 講習会では、龍勝寺山の姫子松保存会のメンバーが指導し、子どもたちがならって歌を歌いました。 勝間地区では毎年この時期、子どもたちを集めて、姫小松の歌と踊りを伝えています。 地域に伝わる歌を後世に残していこうと、40年近く続く勝間の行事です。 伊那市高遠町勝間地区です。 勝間の山深い場所にに600年の古刹・龍勝寺はあります。 昔、龍勝寺には美しいお坊さんがいて、寺にあったりっぱな松にたとえて「姫小(ひめこ)松(まつ)」と呼ばれていました。 村の女性たちは、姫子松を一目見たいと寺に通いますが、格式高い龍勝寺には入れず、外から眺めるだけだったというお話です。 その龍勝寺に伝わる歌を紙芝居にしたものも披露されました。 読み手は、高遠中学校1年の伊藤 明耶(さや)さんが務めました。 最後には、歌に合わせて踊りました。 一晩中寝ないで盆踊りで踊り続けた時代もあったということです。 勝間地区では8月16日に、盆踊りを予定していて、龍勝寺山の姫子松の踊りを踊るということです。
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シンガポールの大学生が上伊那で交流
一般社団法人伊那青年会議所の青少年異文化交流事業で、シンガポールの大学生が27日から上伊那を訪れています。 上伊那を訪れているのは、シンガポールの大学生12人です。 28日から2日間は、地元の高校生と農業体験などを行ったり観光地を巡る「い~んだにツアー」に参加しています。 ツアーの最初には、お互いの自己紹介を行いました。 自己紹介が終わると、伊那市西箕輪のJA菜園でアスパラの収穫体験を行いました。 シンガポールは現在埋め立てが進められていて高層ビルやマンションが増える一方、畑などが少ないことから、学生達は普段触ることのない自然の野菜を真剣に収穫していました。 学生は、8月2日まで企業見学や信大の学生との交流、伊那まつりに参加する予定で3日に帰国します。
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宮原さんの水彩画展 8月1日から
日本水彩画会会員の宮原淳一さんの水彩画展が8月1日から伊那市のかんてんぱぱガーデン西ホールで開かれます。 宮原さんは現在81歳。 元高校教諭で退職後、本格的に水彩画に取り組むようになりました。 自然の神秘的な風景をテーマに描き続け、緑の画家と呼ばれています。 代表作の「繁み」は、廃墟となった屋敷に生い茂った雑草を描いたもので自然のたくましさを表現した作品です。 水彩画展は、これまで書きためた作品を出品するもので宮原さんは自然の神秘を感じてもらいたいと話します。 宮原淳一さんの水彩画展は入場無料で8月1日から16日まで伊那市のかんてんぱぱガーデン西ホールで開かれます。
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伊那市地蜂愛好会 恒例の蜂追い大会
伊那市地蜂愛好会の会員は、恒例の蜂追い大会を、26日、伊那市の横山キャンプ場で開かれました。 愛好会では、伊那谷伝統の蜂追い文化を楽しみながら継承していこうと活動しています。 26日は、会員15人が集まり地蜂の巣を取るための蜂追いをしました。 地蜂と呼ばれるクロスズメバチを餌の生イカでおびき寄せ、目印をつけて再び山に放ち後を追いかけます。 それを何度か繰り返しながら地面の中に作られた巣の場所を探し出します。 今年は、蜂の数が多いため巣の方向を絞り切れず苦戦していました。 それでも、開始から3時間ほどで1つ目の巣を見つけていました。 田中耕一会長は「成果はいまひとつだったが、丹精込めて育てていきたい」と話していました。 26日は全部で3個の巣を見つけたということで、会員で分け合って秋のコンテストにむけ育てていくということです。
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伊那小で終業式
伊那市の伊那小学校で24日、1学期の終業式が行われ、児童たちは、24日間の夏やすみに入りました。 体育館で行われた終業式には、全校児童615人が集まりました。 はじめに児童の代表5人が一学期にがんばったことや2学期にむけての目標を発表しました。 1年生の松澤杏さんは、「1学期は、勉強をがんばった。2学期は、もっと字を上手にかけるようになりたい」と読み上げました。 4年生の清水凌玖君は、「3桁×3桁のひっ算ができるようになった。2学期は、算数のテストで100点をとれるようにがんばりたい」と発表しました。 本田俊夫校長は、「東日本大震災から4年と4か月がたったが、被災地の方々はいまだに厳しい生活を送っている。みなさんは、こうして終業式が迎えられることに感謝しなければなりません。」「夏休みの課題に本気でとことん取り組んで10日ぼうずを目指してください。」と児童たちによびかけました。 式が終わると、伊那小学校合唱団の壮行会が行われました。 8月5日に駒ケ根市で開かれるNHK合唱コンクールに出場します。 合唱団員34人がコンクール当日に歌う2曲を披露しました。 体育館には、澄んだハーモニーが響いていました。
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三宅小学校と高遠北小学校の児童が交流
伊那市と友好提携を結んでいる東京都三宅村の三宅小学校の児童が22日、伊那市を訪れ、高遠北小学校の児童と交流をしました。 22日は三宅小学校の5年生9人が高遠北小学校を訪れました。 高遠北小の5年生が伊澤修二記念音楽祭で演奏する太鼓を披露し、三宅小の児童を歓迎しました。 三宅村と旧高遠町は、江戸時代の絵島・生島事件を縁に昭和45年に友好提携を結んでいて、平成7年から小学校の交流が始まりました。 また、三宅小の児童も、島に伝わる神着木遣太鼓を演奏しました。 三宅島の祭りで踊られる「あじさい音頭」を披露し、高遠北小の児童も一緒になって踊っていました。 三宅小の児童はこのあと高遠町内のウォークラリーなどを行い、23日に東京へ帰る予定です。
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縄文時代の生活学ぶ
地域の歴史や文化について学んでいる伊那市の美篶小学校の地域探検クラブは13日縄文時代の伊那谷の生活について学びました。 13日は美篶小学校の隣に建つ資料館で4年生の児童8人が上伊那で出土した縄文時代の石器に触れ当時の生活について学びました。 講師を務めたのは伊那市創造館学芸員の濱慎一さんです。 濱さんは縄文時代の人たちが刃物などとして使っていた黒曜石を見せながら「身近にあるもので工夫しながら暮らしていた。」 また「主な食べ物はクルミやドングリで1週間ほど熱湯で煮て毒抜きをしてから食べていた」と話していました。 濱さんは「土器や石で作った槍など縄文時代の人たちは道具を使うという知恵と工夫があった。」と説明していました。 児童らは実際に石器に触れながら当時の暮らしの様子に理解を深めていました。
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高遠中学校2年生 仙丈ヶ岳登山前にニホンジカについて学習会
22日からの南アルプスの仙丈ヶ岳登山を前に伊那市高遠町の高遠中学校の2年生は、17日ニホンジカの食害について学びました。 これは、南アルプス食害対策協議会が、仙丈ヶ岳での鹿の食害や高山植物について理解を深めてから登山に臨んでもらおうと毎年行っているものです。 伊那市によりますと、南アルプスにはおよそ3万3,800頭のニホンジカが生息しているということです。 昨年度伊那市ではおよそ2,300頭を捕獲したということです。 この日は、信州大学農学部で南アルプスの鹿や自然植物について研究を行っている竹田謙一准教授が講師を務めました。 竹田さんは「食害によって鹿が嫌う高い再生力のあるマルバダケブキだけが目立ってしまっている場所もある。登山の時は山の自然や環境をよく観察して地域の自然について目を向けてもらいたい」と話しました。 高遠中学校の南アルプス仙丈ケ岳登山は、22日と23日に行われる予定です。
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上農生と信大生が子供向けに森林保全を発信
上伊那農業高校の生徒と、信州大学農学部の学生は共同で、小中学生を対象にした森林保全の体験学習を企画するプロジェクト「芽森―ズ(メモリーズ)」を立ち上げました。 このプロジェクトでは秋までに、第一回のイベントを開催する予定です。 12日はプロジェクトの初会合が、南箕輪村の上伊那農業高校第2農場で開かれ、メンバーの上農生7人と信大生3人が意見を出しあいました。 芽森―ズは、上農生と信大生が学生の視点から森の大切さを小中学生に発信していこうと発足したものです。 プロジェクト名は、森に目を向け、記憶に残してもらいたいとの願いから「芽森―ズ」と名付けました。 この日の初会合では、子供達に伊那谷の森や自然について何をどう伝えていくか等について意見を出し合いました。 プロジェクトでは、今年の秋までに、第一回目のイベントとして、地域の森林を活用したスタンプラリー計画しています。
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きゅうりを備えて無病息災 瓜天王のまつり
伊那市手良中坪に伝わる「瓜天王」と呼ばれる祭りが15日、中坪八幡社で行われました。 瓜天王の祭りでは、境内に設置された仮殿にきゅうりを供えて無病息災を願います。 14日は氏子や区の役員が神事を行いました。 この祭りは、江戸時代に初物のきゅうりを食べて疫病払いをしたのが始まりとされています。 それ以来、毎年7月14日に行われています。 神事が終わると、地域住民がきゅうりを持参し、仮殿に備えていました。 訪れた男性は、「家族の健康と、今年も暑さを乗り切って農作業ができるようお祈りしました」と話していました。
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大泉区の住民が鹿頭行列の練習
19日に箕輪町木下の南宮神社で行われる伝統の「鹿頭(かとう)行列」に向け、今年奉納を担当する南箕輪村大泉区の住民が14日最後の練習をしました。 14日は南箕輪村大泉の西部地区館に区の役員や神社総代、文化材保存会の会員など19人が集まり、境内を練り歩く鹿(しし)踊りの練習をしました。 鹿頭行列は、箕輪南宮神社に伝わる雨乞いの行事です。 稚児が25頭の鹿頭(ししがしら)をかぶり、境内を3周して奉納します。 名前に「福・大・富」が付く、天竜川より東側の福島・福与と、西側の大泉・大泉新田・富田・大萱が毎年交代で奉納していて、今年は西側が担当です。 大泉区では今月に入り4回練習を行っていて、昨夜が最後の練習となりました。 区民らは太鼓の打ち方や掛け声など、細かく動きを確認していました。 鹿頭行列は19日の正午から箕輪南宮神社で行われます。 午前中には伊那市の大泉新田公民館跡地や南箕輪村の大和泉(おいずみ)神社や唐松(からまつ)公園でも鹿踊りを披露します。
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山争いの歴史 芝平山絵図虫干し行事
伊那市無形民俗文化財に指定されている「芝平山絵図虫干し行事」が12日伊那市高遠町の荒町公民館で行われました。 この行事は江戸時代の山争いをきっかけに作られた絵図を年に1回虫干しするものです。 12日は山争いに関係していた高遠町の芝平、御堂垣外、荒町、北原、栗田、四日市場の6地区の代表などおよそ20人が集まりました。 江戸時代の1708年に高遠の6つの村と諏訪の12の村が薪や建築材料として使う木材がとれる、芝平山の境界を巡り争いがおきました。 絵図はその争いを収めるため幕府が境界を定め双方に渡したものです。 それ以降高遠側の6つの村は絵図を持ち回りで保管し300年以上にわたり虫干しを行っています。 参加した各地区の代表は地域で長年にわたり保管されている絵図を感慨深げに眺めていました。 行事の最後には次に絵図の保管を担当する北原区の代表が受け取り書にサインをしていました。
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箕輪町総合教育会議の初会合 教育大綱について協議
箕輪町は、教育委員会の制度改正に伴った、箕輪町総合教育会議の初会合を6月29日に開き、今年度の教育大綱について協議しました。 今年4月の教育委員会制度改正に伴い、教育委員長と教育長を一本化し、総合教育会議は原則白鳥政徳町長の招集で開かれることになりました。 この日は、初めての総合教育会議が箕輪町の箕輪北小学校で開かれ、今年度の教育大綱が話し合われました。 大きな軸は、これまでの箕輪町教育委員会が掲げる、「学校づくり」「学習指導」「心豊かでたくましい子どもを育てる」「教職員の研修」の4つで構成されます。 話し合いでは、白鳥町長から「少子化時代にふさわしい教育を取り入れたい」と意見が出されました。 これに対し委員からは、「学校教育だけでは難しいが、地域の魅力を小さいうちから指導することは良い」などの意見が出ていました。 教育大綱は10月に開かれる2回目の会議で白鳥町長が案を示すことになっています。
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劇団「歩」第10回定期公演
箕輪町文化センター付属劇団歩の第10回定期公演が、11日から箕輪町文化センターで始まりました。 2003年に旗揚げ公演を行った劇団歩の定期公演は、今回で10回目となりました。 今回の作品「あの、愛の一群たち」は、主人公の高校教師ふねが、東京での生活に疲れ居場所を求めて故郷へ戻ってくるシーンから始まります。 演出を手掛けた飯島岱さんは、祈る事で生きてきた日本人の心の深層を、祈る女集団「風の宮」で表現しました。 主人公ふねは、風の宮や故郷の人々と触れ合う中で、今の時代を生きていく上で大切なものを見つけ出すというストーリーです。 今回は、箕輪中学校の吹奏楽部も、町の鼓笛隊の役で特別出演しました。 劇団歩の第10回定期公演は、12日も午後1時から箕輪町文化センターで行われます。 なお、公演の模様は、8月にご覧のチャンネルで放送します。
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中国の小学生が伊那市で交流
中国重慶市の樹人(じゅにん)鳳天(ふぉんてん)小学の小学生28人が10日伊那市の西春近小学校を訪問し、ゲームなどで交流しました。 7月は、台湾や中国から34団体、1,130人の訪日教育旅行生が長野県を訪問し、小中学校や高校を訪れます。 このうち重慶市の樹人鳳天小学は、6日から15日までの日程で来日していて、10日は、伊那市の西春近南小学校を訪問しました。 児童会長の井口大瑛(たいよう)君は、「楽しみにしていました。今日一日楽しく過ごしてくれたらうれしいです」と歓迎のあいさつをしました。 これにこたえ中国のマー・ホウセイ君は、「日本はどこもきれいで中国がもっとも学ぶべきところ。短い時間だが、友達になりたい」とあいさつしました。 西春近南小からは、てまりがプレゼントされ、中国からは、人を育てるには100年かかるという意味の学校目標を書いた書が手渡されました。 2年生は、簡単な中国語もまじえた歌や合奏を披露し歓迎しました。 児童会主催のじゃんけん大会では、くやしがったり喜んだりと楽しそうに交流していました。 このあと、給食の配膳の様子を見学したり、清掃も一緒に行うなどして、市内のホームステイ先へとむかいました。 10日は、高遠北小学校や新山小学校でも旅行団との交流が行われました。
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木育 園児が木工作品づくりに挑戦
幼いうちから木に親しむ木育の事業の一環で9日、伊那市高遠町の高遠第4保育園の園児が地元の木を使った作品づくりに挑戦しました。 伊那市では、県の森林づくり県民税を活用した木育の事業の一環で木工作品づくりを市内の保育園で行っています。 今年度1回目となったこの日は、高遠第4保育園の園児40人が思い思いに作品を作りました。 サポートしたのは、市内で木の製品を作っている木工職人9人です。 使ったのは、ますみヶ丘平地林で間伐した栗やナラの木で、園児は置き物やおもちゃなどを作っていました。 木工職人は「園児の発想がおもしろかった。小さいうちから木に親しむ機会を大切にしてもらいたい」と話していました。 木工作品づくりは、今年度市内の2つの保育園で行われることになっています。