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高校生の就職内定率は91・4%
伊那公共職業安定所はこのほど、高校生の就職内定状況(11月末)をまとめた。学校や職安の紹介で就職を希望した生徒の内定率は91・4%で、前年同期に比べて1・7ポイント下回った。
07年3月に高校を卒業する予定の高校生1660人のうち、就職希望者は302人(公務員など除く)。
就職内定者の内訳は、管内238人、県内27人、県外11人。職種は製造業が8割を占め、そのほかは卸売・小売業、飲食店などだった。
求人状況は155社、614人で、前年と比べ、15社、122人の増加。職安は、景気回復や、団塊世代の退職に伴い、人材育成に力を入れる企業があることが要因とみる。
学校と連携を図り、早期の就職内定を目指す。
長野労働局職業安定部によると、県全体の求人倍率は1・55倍で、就職決定率は81・1%。 -
伊那JC 新春会員大会
伊那青年会議所(JC)の新春会員大会は13日夜、箕輪町の伊那プリンスホテルであった。会員やOBら約80人が出席し、設立40周年の年度として、新たな目標に向かって事業展開していくことを決意した。
斉藤明理事長は「設立当時の志を再認識し、一人ひとりが誇りを持ち、未来のために明確なビジョンを定め心を一つにして運動を展開したい。豊かな町づくりに向け、住民と行政、企業が手を取り合う協働の町づくりが重要。住民、企業の声を生かし、どのように行政に反映させていくか検討していきたい」とあいさつ=写真。
本年度は「足元を固め、遠くをはかり、新たな一歩を踏み出そう!」をスローガンに掲げる。設立40周年記念事業として、式典と講演会、桜の植樹のほか、4・6・10月の公開例会を予定する。 -
長谷村商工会が3商工会の合併を決議
伊那市の長谷村商工会(橋爪將司会長)は14日、臨時時総会を開き、高遠町商工会、西春近商工会との合併を賛成多数で決議した。
昨年10月に合併の調印を交わした3商工会は、今月20日までにそれぞれの地区で臨時総会を開き、合併を決議する。長谷村商工会は、最も早く臨時総会を開く運びとなった。
橋爪会長は「長谷村商工会は小さいながらも加入率75%というまとまりがある良い商工会だった。今日は解散総会をするわけだがみなさんのご巧妙な判断を仰ぎたい」と語り、4月からスタートしようとしている新体制を説明。会員らは、効率的で効果的な事業運営を目指す新体制の趣旨を挙手により決議した。
宮下市蔵長谷総合支所長は「大きな時代の変化の中での決断だと思う。基幹産業である農林業が衰退する中、商工会のみなさんが旧長谷村を支えてくれた。合併による弊害への懸念もあると思うが、みなさんが原動力となる新しい商工会に期待したい」と語った。 -
商工会新年会で役員功労、永年勤続従業員を表彰
宮田村商工会は12日、新年祝賀会を商工会館で開いた。役員功労表彰として、奥田憲一監事が全国商工会連合会長表彰を受章。小田切洸さん、鈴木正文さん、塩沢一美さん、北原健一さんも同じく県商工会連合会長表彰を受け、伝達した。会員企業永年勤続優良従業員127人も表彰した。
会員、来賓約100人が出席。前林善一商工会長は「景気の良さを実感できるのは一握りの人たちだけ。格差拡大景気だが、みんなで厳しい局面を乗り越えていこう」と年頭のあいさつをした。
席上、役員功労と永年勤続従業員のうち全国商工会連合会表彰の40年から30年の対象者には、前林会長から表彰状が伝達された。
30年以上の永年勤続表彰者は次の皆さん、カッコ内は所属事業社名(25年以下は後日掲載)。
【40年】藤木正臣、市村豊明(以上タカノ)酒井英世(日本発条)【35年】鈴木俊見、宮沢勝、近藤修一、伊東作二、向山和孝、小林美春、原田茂、山崎一郎、西幅正一、唐沢光人(以上タカノ)小田切武(マスダ)滝沢俊明、河合和子、池上弘一、吉沢吉人、高橋一郎、平沢昭人、桑沢繁夫、矢沢克巳(以上日本発条)松下良兼、酒井正和(ティービーエム)山岸守(上林工務店)【30年】菅原秀美、伊藤金義(以上タカノ)松下梅子(松下金属工業)尾崎正己(ティービーエム) -
干支にちなみウリ坊パンが新発売
飯島町七久保の道の駅、花の里いいじまのパン屋「ブレッドいいちゃん」は干支にちなみ、イノシシの子、ウリ坊をデザインした「ウリ坊パン」を新発売した。
中身はチョコクリーム、目や愛きょうたっぷりの鼻、独特の縞模様はチョコレートで書いた。
12日は町内の全保育園の給食に提供。園児らは「かわいい!」「食べちゃうのがもったいない」と言いながら、頭からパクついていた。
ちなみに値段は1個110円。 -
伊那食品工業がくぬぎの杜を整備
伊那食品工業は、伊那市西春近の本社近くにある建設業者の旧社屋を買い取り、「くぬぎの杜(もり)」として整備した。会議などで使うほか、生涯学習の場として希望者に開放する。
敷地面積は1万1200平方メートル。2階建てで、延べ床面積は2400平方メートル。1階に海藻残さを有機肥料に野菜を作る「ぱぱ菜農園」の事務所と海藻倉庫、2階に大ホール(470平方メートル)、小ホール、会議室などを設けた。施設周辺のクヌギ林も整備した。
買収や駐車場整備を含めた改装費は約2億円。
塚越寛会長は「勉強したいという意識を持っている団塊の世代がいる。有効に使ってもらえるよう、安い料金で貸し出す」と話している。
すでに絵画教室の申し込みが入っている。
問い合わせは、伊那食品の総務(TEL78・1121)へ。 -
新たな部長に小田切さん、商工会青年部が次期役員承認
宮田村商工会青年部は10日夜に臨時総会を開き、次期役員を選任して全会一致で承認した。新たな部長は小田切等さん、副部長に花井祐治さん、吉沢賢治さんで任期は4月1日から2年間。地域の活力源として多彩な活動を展開する部の伝統を受け継ぐ。
同青年部の地域貢献はめざましく、昨年からは村民参加型で名物丼の開発にも着手。さらにふるさとCM大賞入賞、よさこいソーランなど、村の活性化につなげている。
小田切さんは「部員の気持ちを活動に反映させ、まとまりを持って活動していく」と抱負。
退任する前林裕一部長は「青年部には多方面から注目と期待が寄せられているが、一丸となり切磋たく磨した結果。全員が頑張って行動することが大切」とエールを送った。
新役員は次の皆さん。カッコないは企業名。
▽部長=小田切等(長野ユーシン)▽副部長=花井祐治(花井木工)吉沢賢治(吉沢水道設備)▽常任委員=増田博(マスダ)清水邦浩(千代田)白鳥直人(白鳥石材)岡貴之(カミイナ)太田豪敏(レストハウスおおた)間瀬令理(間瀬製作所)初崎哲也(初崎製作所)春日政信(富寿司)宮澤剛一(和工機)清水光吉(宮田アルマイト工業)小田切豊(加藤電器)塩沢太一郎(中央塗装)三浦信之(信榮建築工房)馬場誠(理容アルプス)春日孝昭(RASTADESIGN)▽監査委員=下浦茂則(寿司吉)池上真悟(明栄)▽直前部長=前林裕一(小一商店) -
商工会青年部が企業案内総合サイト「ひとなるねっと」開設
宮田村商工会青年部は、同商工会ホームページ内に部員企業49社の企業案内を網羅したサイト「ひとなるねっと」を開設。優れた技術や特色あるサービスを持った企業が多いなかで、村内外にアピールして積極的に売り込む足掛かりとして企画した。さっそくダイジェスト版を印刷し、村役場担当者に配布。「どのような仕事をしているか知ってもらい、活性化につなげたい」と期待を寄せる。
トップページに掲載されている部員49人の顔写真をそれぞれクリックすると、各企業の案内を閲覧できる仕組み。
いずれの企業も写真などを組み合わせて、業務内容、取り扱い品目、設備などを詳しく掲載。連絡先はもちろんアピールポイントなども載っている。
「村民の皆さんでも各企業がどんな仕事をやっているか知らないことのほうが多いはず。とにかく認知してもらうことが大切」と前林裕一部長は話す。
先日は青年部役員がサイトを印刷したダイジェスト版を持って、同村役場各課を訪問。「ぜひ、村内企業を積極的に使ってほしい」とアピールした。
厳しい競争時代にあって、宮田の若き経営者たちがさらに力を結集して取り組んでいる。 -
駒ケ根青年会議所新春会員大会
駒ケ根青年会議所(JC)は7日夜、新春会員大会を商工会館で開いた。新たに理事長に就いた北原和明さんがあいさつ。青少年の健全育成支援をはじめ「心ときめくまちづくり」に取り組むと新体制の基本方針を示した。
伊南各市町村の首長をはじめ来賓、会員約120人が出席。
北原新理事長は「まちづくりに近道はない。ふるさと伊南を愛し、正面から議論していきたい」と話した。
今期は協働をテーマに地域に密着した事業を展開。
子どもの育成支援もその一つで、30年前にJC会員が整備した菅の台のちびっ子広場の改修事業にも着手する。
「遊具の老朽化もみられ、次代を担う子どもたちが安全で楽しく遊べるように再生したい」と、北原理事長は説明した。 -
新春の運試し、特賞の灯油も好評
村商工会大売出し抽選会宮田村商工会は7日、年末年始の大売出し抽選会を商工会館で開いた。大雪にも関わらず、例年並みの約千人が新春の・ス運試し・ス。特賞の灯油400リットルなど家計に助かる豪華な景品がそろい、会場は熱気を帯びた。
加盟70店では先月15日から20日間の売りだし期間中、買い上げ金額300円ごとに20枚で1回の抽選ができる補助券を進呈。
この日は午前9時の抽選開始とともに、長蛇の列ができた。
回転式の抽選機を「ガラガラ」とまわし、上位の賞が出るたびに鐘の音が。幸運を引き当て、歓声と笑顔も広がった。
賞品の総額は2百万円余り。「価格の高騰もあり灯油を賞品にして反応も良かった。この勢いで商店街の活気にさらに弾みがつけば」と関係者は話した。 -
上伊那の大手企業が仕事始め
上伊那の大手企業の一部が5日、仕事始めとなり、志も新たに07年業務をスタートした。
コンデンサーを中心とする電子部品製造のルビコン(本社・伊那市、勝山修一社長)は、西箕輪の本社で仕事始め式を開き、登内英夫会長と勝山修一社長が年頭あいさつをし、「全社一丸で日本一を目指そう」とした本年のスローガンに触れた。
登内会長は、一昨年の赤字から回復を成し遂げた昨年の社員の努力を称え、「みなさんの努力で社員が誇りに思える日本一の会社を必ず実現してほしい」と力説。その上で、真剣な取り組みでミスをなくすことや、全従業員が友愛、協調、努力の3つを持ち合うことの重要さを訴えた。
勝山社長は、「日本一を目指すということは世界一を目指すのと同じ。それをしっかり留めておいてほしい」とし、全社的な中長期計画を作成する中で、日本一の会社を目指す決意を示した。 -
年始訓話
01年度に赤字を出し、企業の体質強化に取り組んできた。06年度は8縲・0%の営業利益の壁をクリアできるだろう。毎日の頑張りの積み重ね、マーケットの好況に支えられている。連結決算で収益性の回復が遅れているが、対応策を取っている。売上、収益で、第5の危機を脱しつつある。
もう一つ大事なことは「安全」と「品質」。産業界、経済界を見渡すと、エレベーターやガス湯沸し器など命を落とす大きな事故が起きている。経営の欠陥を認めざるを得ない。工業製品が広く使われる中で、安全をおろそかにすることが企業の致命的になると認識する。
KOAは、売上の85%の製品を日本で作っている。売上の半分は海外で成り立っている。輸出が多く、為替の変動、原油高など影響を受けながらも、六十数年、生きてきた。生まれ育った伊那谷でものづくりを続け、地域社会に貢献できる企業でありたい。
この5年、10年、KPS(改善活動)の第2ステージ、技術分野、人材にエネルギーを投入してきた。
KOAの製品は、突き詰めれば社員一人ひとりの能力にかかっている。お客さまの満足を保証できるものを作っているから大丈夫ですと言える会社にしたい。 -
金の干支クイズ、ピカピカのイノシシ
「硬貨の総額は?」飯島町のショッピングセンターコスモ21は初売りに合わせ8日まで、金の干支クイズを行っている。
今年は亥年、横90センチ、縦180センチのイノシシのパネルに一円硬貨から5百円硬貨まで6種類の硬貨を張り付け、総額を当てる。
期間中、千円以上の買物をした人に応募券が渡され、5桁の数字のうち、4つの数字を当てる。ピッタリ賞には現品が渡される。ほかにお楽しみプレゼントもある。
正解者多数の場合は抽選になる。
当選者発表は11日、
賞品贈呈14日 -
宮田村商工会仕事始めの式
宮田村商工会は4日、新年の仕事始めの式を開いた。前林善一商工会長は経営指導など日常業務の再点検を事務局職員に呼びかけ、激励した。
二極化が激しく「景気回復の実感がわかない」と指摘。そのうえで経営指導、相談など会員企業への支援充実に協力を求めた。
「凡事全力」と言葉を掲げ、「平凡な仕事でも、普段手を抜くと大事な時に力が出せない。会員のために日常の業務にまい進して」と話した。 -
小林哲雄さん(47
「猪突猛進でもないし、格別慎重でもない」と、干支と性格は関係なさそう。
飯島町商工会商業部会長を務め、今年は3年任期の2年目「勉強会や講演会など、自分たちの意識を高める事業を進めたい」と意欲を見せ、本業のバイク販売業では「衰退の一途をたどる中で、欲をかかず現状維持をしていきたい」。
1959年飯島町南町生まれ。自動車会社に入社、4輪専門の技術サービス部門に4年間勤め、父の病気を機にUターンし、バイク販売業を継いだ。「4輪と2輪は構造が異なり、最初はオイル交換、プラグ交換すら出来なかった。分らないことだらけで苦労した」。駐車場の必要性から、現在地に移転したのは8年前「場所は良かったが、バイク人口が減り、現状維持すら難しい」とか。
バイクの魅力は「風になって走ること。ツーリングクラブを主宰するが、1時間走って、2時間おしゃべりをする自称『のろまツーリング』」とか。16年前にお客様サービスとバイク人口の底辺拡大を目的に、中川村にオートパーククワを開設、モトクロスとダートトラックの2コースがあるのは日本ではここだけ。年2回ちびっこオフロードバイク教室も開く、この教室でバイクに触れた子どもの中には国際的に活躍しているライダーもいるとか。
「バイクはきちっとした人に指導を受け、ルールを守って運転すれば、決して危険な乗り物ではない」と強調する。妻と子ども2人の4人暮らし -
さくら丼パワーアップ
ふるさとCM大賞をきっかけに、1昨年デビューした飯島町の名物丼「さくら丼」をさらにパワーアップし、町起しにつなげようと、「さくらを咲かす会(小林馨会長)はお陣屋行燈市(2月10、11日、広小路で開催)や、2、3月の受験シーズンを控え、新メニューの開発と定着に向け、活発に動き出した。
1年中で最も寒い時期に開催される行燈市には、馬ひき肉を使った馬ンバーガー、馬コロッケなど、その場で熱々を提供できるテイクアウトメニューを研究。2、3月の受験シーズンにはカツ丼を意識し「さくら丼を食べてさくらを咲かそう」キャンペーンなどを検討中。中には馬肉のカツを使った「さくらカツ丼」でツキをダブルで呼ぼうというアイデアも。
同会は昨年、国交省の地域振興アドバイザー事業を導入し、ワークショップやレシビ研究会、会員7店が持ち寄った馬肉や馬ひきに使った新メニュー、30品の試食。コスモスまつり(10月14、15日)で馬ンバーガーや馬肉入りおやきを試験販売してきた。 -
2007年
団塊の世代が大量引退へ企業の情報化を担うなど、戦後日本経済の中で大きな役割を果たしてきた・ス団塊の世代・スが大量に定年を迎える2007年。この世代が蓄積してきた技術・技能の継承、社会保障への影響などが国内の大きな関心事となっている。上伊那では団塊世代の大量引退をどのように受け止めているのか。競争社会にもまれながら戦後日本の新たな価値観を生み出してきた世代をねぎらい、雇用延長や起業などの新たな展開を応援する施策にも期待がかかる。
職人制度や「社内の学校」
第2次世界大戦直後の1947年から49年のベビーブームに生まれた・ス団塊の世代・ス。中でも人数が最も多いとされる1947年生まれが、07年には60歳の定年を迎える。
団塊世代の定年退職は2010年まで続き、それに伴うさまざまな不安・課題が国内では数年前から「2007年問題」として取り上げられてきた。特に、企業のIT基幹系システムを構築し、さらに運用などに携わってきた世代が一斉に会社を辞めることで、企業現場固有のマニュアル化しづらい技術・技能の継承が途絶え、基幹システムの維持が困難になるのではないか、と危惧されている。
上伊那の主要企業でははたしてどうか。07年の定年退職者数がここ数年の平均の3倍以上に達する企業もいくつかあるが、いずれも、基幹システムについては、構築時期のずれや団塊世代の人数規模などの関係で大きな不安はなく、技術・技能の継承面全般についても、「影響はある」としながらも混乱や戸惑いはないようだ。
特に、職人的な作業や機械化困難な作業の多い企業で危機感が強いとされているが、上伊那の各企業の技術・技能伝承が比較的円滑に進んでいる背景には各社の・ス職人制度・スあるいはそれに準ずるシステムの導入が功を奏している例があることも見落とせない。
6年前から・ス職人制度・スを導入している製造業大手のKOA(本社・伊那市)は、卓越した「技」を対象に経営陣が・ス職人・スを認定。専門技術・技能を磨いて伝承することが社員の「働きがい」にもつながっている。人事担当者は「人事制度の一環で、特別、団塊の世代を意識したわけではない」とした上で、その効果を認める。
エンジニアリング部門なども抱える建設業の大手ヤマウラ(本社・駒ヶ根市)は、社内にいる「現代の名工」や県溶接コンクール優勝者などが「先生」になり、新人を指導する「社内の学校づくり」に4、5年前から取り組み、技能の伝承教育に成果を上げている。
65歳定年時代
多くが再雇用で対応
高年齢者雇用安定法改正で06年4月から雇用延長が企業に義務づけられ・ス60歳定年・スから・ス65歳定年・スへと段階的に移行していく動きが、技術継承に対する不安を緩和しているとも考えられる。
改正高年齢者雇用安定法では、現在定年を65歳未満に設定している企業は(1)定年を65歳まで引き上げる(2)65歳までの「継続雇用制度」を導入する(3)定年制を廃止する竏窒フいずれかを実施することを義務づけている。(2)の継続雇用制度には「勤務延長制度」と「再雇用制度」があり、上伊那の多くの企業は「再雇用」を選択。定年退職の社員が望めば、社内評価基準に照らし合わせて「嘱託社員」か「契約社員」として再雇用する。
新規採用を手控えて雇用延長したり、55歳以上の給与体系を見なおす中で生涯賃金が増えるように工夫する例も見られる。
数年前のリストラ(早期退職)の影響で団塊世代の07年退職が極端に少なくなった製造業大手もある。ライン作業者を中心に約100人が会社を去り、そのうち50代は20人前後いた。わずかな07年退職者は再雇用する方向だ。
一方、社員二十数人の規模で業績を上げている精密加工のフロンティア(本社・伊那市)は早くから、定年過ぎのベテラン技術者を雇用している。かつて地元大手メーカーで腕を磨いた経験があるような技術者たちだ。菊地睦昭社長は言う。「小規模会社こそ、そういう人たちに助けてもらって強くなれる。頭がぼけるか、体が動かなくなるまではしっかり働いて、技術と精神を残していってほしい」 -
地域づくり支援事業、名物丼プロジェクトを認定
宮田村は27日、村内飲食店と村商工会青年部による「名物丼プロジェクト」を地域づくり支援事業に認定。15万円の助成を決めた。住民も巻き込んで意欲的に進む同プロジェクトだが先日、「鶏の山ぶどう酒煮丼」を村の名物丼に選び、3月末の発売開始に向けて準備中。村も動向をみながらPR面など支援していく考えだ。
村の特産山ぶどうワインを使った名物丼。年明けにも飲食店有志が参加する形で、販売に向けた取り組みを始める。
清水靖夫村長は「この取り組みが本物になれば、村の活性化にとっても素晴らしいこと」と話す。
村産業建設課は、今後の具体的な取り組み状況をみながら、観光協会とも協力してPR分野の支援をしていく方針。
地域づくり支援事業は、住民の自主的なむらづくりを助成。今回の認定で34件となり、予算枠290万円に対しておよそ280万円分が固まった。 -
ソースかつどんまん1月発売へ
駒ケ根市赤穂北割一区の飲食店明治亭(片田秀昭社長)はソースかつ丼の風味を生かした新商品「ソースかつどんまん」=写真=を1月2日から同店で発売する。中華まんなどに使われている小麦粉の皮(パン)に脂身の少ない約40グラムの国産ヒレ肉を挟んだもので、ハンバーガー風のあっさりとした味わい。片田社長は「一番の心配は油っぽくなるのではないかということだったが、まったくそんなこともなくあっさりと仕上がった。うちの店だけでなく、地域でこぞって名物にしていきたい」と意気込みを見せている。
「どんまん」(商標登録出願中)は同店で1個500円で販売するほか、全国各地のデパートでの物産展や、同店が今年新たにつくった移動店舗「ソースかつ丼号」での販売も計画している。
片田社長は数年前、北信地区のスキー場で温かいおやきをほお張る観光客らの姿を見て、ソースかつ丼の味を生かしたこんな商品が何とかできないか竏窒ニ新たに開発に着手。納得のいくものがなかなかできずにいた中、今年11月に台湾で開かれた物産展でようやく理想の素材にめぐり合い、一気に完成にこぎつけたという。 -
サンタと一緒にどんぶりレンジャー大忙し
地域に笑いと幸せ運んで宮田村商工会青年部のサンタクロース隊が24、25日、村内各所を訪れてクリスマスを盛り上げた。サンタとともにその年の人気キャラクターが同行するのが恒例だが、今年はご存知、村のニューヒーロー「どんぶりレンジャー」が登場。家庭や福祉施設など16カ所を忙しく回り、地域に笑いと幸せをプレゼントした。
同青年部は先日開いた歳末慈善パーティーのオークションで「サンタ券」を発売。落札者の希望した場所に部員扮するサンタが訪れるもので、毎年人気を集めている。
4年前から今のような趣向を凝らした内容となり、一昨年のマツケンサンバ、昨年のハードゲイ(HG)に続き、今年は部員によって発隊したどんぶりレンジャーがサンタに同行した。
25日午後は村社会福祉協議会デイサービスセンターを訪問。サンタがソリに乗って現れ、どんぶりレンジャーも颯爽(さっそう)と登場すると、デイサービス利用の高齢者は驚きながらも大喜びした。
きよしこの夜を全員が歌ってプレゼント。どんぶりレンジャーは本来の使命である名物丼のPRも忘れず、サンタとともに・ス疾風・スのように次の場所へ向った。 -
パーティー収益33万円余りを村商工会青年部が寄付
宮田村商工会青年部(前林裕一部長)は22日、先日開いた歳末慈善パーティーの収益金から33万8600円を村へ寄付した。
前林部長ら役員4人が役場を訪れ「住民の皆さんのため、本当に必要な部分に使ってほしい」と善意を手渡した。
清水靖夫村長は「毎年本当にありがとうございます。教育と福祉に有効に使わせて頂きます」と感謝した。
地域に還元する形で開く恒例の慈善パーティーをはじめ、同青年部は多彩な活動を展開。最近も名物丼の開発に取り組むなど、村おこしにも力を入れる。 席上、清水村長は若者たちの積極的な取り組みを高く評価し「もっと若い人が連携して何かが生まれてくるよう、我々も協力したい」とエールを送った。 -
サツマイモ入りうどん「こがねうどん」を食す
飯島町の食品製造、販売、飲食業の有志でつくる「さつまいも夢プロジェクト(斉藤俊陽代表、4人)」が開発、11月に新発売したサツマイモをつなぎとして練り込んだ乾めん「こがねうどん」を試食する「食す会」が20日夜、町内であった。町や商工会のほか、町内外から16人が参加、ゆで立てのこがねうどんを「ざる」と「かけ」で味わった。
参加者は「もちっとした食感がいい」「もう少し太いといい」など批評しながら、たちまち掛けうどんを平らげ、大皿に山盛りしたざるうどんにも手を伸ばし「ざるが1番」などと味わっていた。
原料の芋、こがねせんがんの生産者の1人、松村寛次さん(飯島町)は「甘みがあり、こしがあっておいしい」。駒ケ根市の橋本英雄さんは豪快にうどんを口に運びながら「うどんらしいうどん。ぜひ、名物にして」と期待した。
また、メンバーの1人、池上明さんから上伊那産の芋焼酎の新酒や、飯島オリジナルの清酒などの差し入れもあり、会は盛り上がった。
同プロジェクトは昨年から、サツマイモの焼酎以外の二次的活用として、めん類に着目し、こがねうどんを開発。11月17日から、2000袋限定で、町内の道の駅やメンバーの店舗で販売、贈答用として、売れ行き好調、既に半分以上売れたとか。
代表の斉藤さんは「来年も新芋を使って、11月中旬にこがねうどんを販売し、飯島町の特産品として定着させたい」と話している。 ちなみに価格は1袋(250グラム)480円。詳細はヤナギヤ(090・4460・0841)マルイチフード(TEL86・3260)天七(TEL86・3055)、池上酒店(TEL86・2011) -
受験生にソースかつ丼割引券
「受験にかつ(勝つ)竏虫ア生応援キャンペーン」として駒ケ根ソースかつ丼会(下平勇会長)は駒ケ根市内の中学校、高校に通う受験生にソースかつ丼の割引券が付いたキャンペーンチラシ約760枚を贈った。21日、下平会長ら4人が赤穂高校を訪れ「ソースかつ丼を食べて受験に勝ってください」と生徒代表の松崎睦美さん(18)に定時制を含む同校3年生286人分の割引券を手渡した=写真。松崎さんは「センター試験の前にはかつ丼を食べて頑張ります」と笑顔で礼を述べた。下平勇会長は「はっきりいって値段的にはなかり厳しいが、受験生には頑張って合格してもらいたい」と話している。駒ケ根工業高校にも同日、人数分の割引券を届けた。中学3年生には市教育委員会を通じて届けるという。
受験生が駒ケ根ソースかつ丼会加盟の市内15店舗でチラシを提出するとソースかつ丼が1杯につき300円割り引きとなる。期間は1月10日縲・月20日。キャンペーンは今年1月に続いて2回目。 -
最首氏を招いた環境保全セミナー開催
長野県経営者協会上伊那支部(向山孝一支部長)などによる「環境保全セミナー」が20日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールであった。エネルギー環境アドバイザーの最首公司氏を迎え、世界のエネルギー情勢からみる日本のエネルギー選択について考えた。環境保全協会伊那支部、上伊那電気主任技術者協会の共催。
最首氏は「石油などの天然資源は文明の繁栄をもたらした一方で、戦争、貧困、環境問題といった負の遺産も残した」と指摘。また日本は、エネルギー自給率の低さから、米国のイラク政策を支持せざるを得ない状況にあることを示し、今後のエネルギー政策では(1)炭素を発生させないエネルギーの導入(2)エネルギー自給率の向上竏窒lえる必要性を訴えた。
その上で最首氏は「日本がこれを実現するためには、風力や小水力など、地域に眠っている自然エネルギーを出来る限り活用しながら、核燃料を使わなければエネルギー自立はできない」と力説。原子力発電には高レベル核廃棄物の最終処分場所の選定など、さまざまな問題があるが「地球が危機的状況にある中、誰かが犠牲にならなければならない」と語った。
また、地元でバイオディーゼル燃料(BDF)を使った活動に取り組んでいるNPO法人「伊那谷菜の花楽舎」による事例紹介もあった。 -
家計を応援、特賞は灯油400リットル
家計を応援します‐。宮田村商工会は高騰する原油価格を考慮し、実施中の年末年始大売出しの特賞景品に灯油400リットル(3万5千円相当)を6本用意した。年明け5日までの期間中、参加70店でお買い上げ300円ごとに補助券を進呈。1月7日午前9時から開く抽選会(同商工会館)で、補助券20枚につき1回の抽選ができる。
前回年末年始売り出しの特賞は液晶テレビだったが、「燃料関係の高値が続いているので、家計の一助になれば」(商工会事務局)と灯油を初めて選んだ。
1等は家具調コタツ、ふとん2点セット各1本、自動車タイヤ券、ファンヒーター、自転車が各2本。2等はお米や加湿器、時計など12本を用意した。
そのほか空クジなしで景品総額は例年並みの210万円分にのぼる。
売り出しについて詳しくは村商工会85・2213まで。 -
宮田駅前周辺整備に研究会発足
宮田村のJR宮田駅前の整備活性化に向けて19日夜、「中心市街地研究会」が発足した。地権者、借地借家の代表者5人で構成し、事務局は村産業建設課が担う。当面は権利関係など諸課題を精査。人が集える駅前も目指して事例研究も進め、長年の懸案になっている空洞化早期解決の糸口を探る。
村は昨年末から5月にかけて、駅前周辺の関係住民を対象に懇談会を実施。出席者は総意で、整備活性化に向けた具体的検討を進めるための研究会発足を承認していた。
初回のこの日は、代表世話人に宮下進八郎さんを選任。検討の進め方について議論した。
当面は駅に近い1万平方メートルについて調査。対象区域は10人の地権者となるが、借家など権利関係も入ってくることから、現状の把握に力を入れる。
同規模の駅前開発や市街地活性化など先進事例の研究も進め、地域の特性にあった手法を模索する。
話し合いでは、住民本位の形で事業を進めるのが前提とする声も。「きれいになっても、人が歩かないような街ではさみしい」との意見もあった。
今後は月に1回程度開くが、実行に移せる部分は早期に取り組む考え。必要に応じて専門家や多くの人の意見も参考にしていく。 -
鏡もちづくり最盛期
飯島町上の原のJA上伊那もち加工センターでは鏡もちづくりが最盛期を迎えた。作業委託された農事組合法人いつわの従業員約10人が、1日当り800個を生産。29日までに1合の米を使った1号から、1斗の米でついた百号まで7サイズを大小1万個手作りする。
同法人が栽培したもち米、わたぼうしを蒸して、機械でつき、計量し、手で丸め、ひょうたん型の型に入れて、冷ました後、2段重ねにして、真空パックし、ラベルを貼って出来上がり。
出来上がった鏡もちはAコープ店やJAの直売所、道の駅などで販売。個人の注文にも対応する。売れ筋は1縲・号が中心。
林英彦組合長は「今年は大きな鏡もちを飾っていただくように、3号以上を5%値引きした。きねつきでこしがあり、なめらか、ぜひ、鏡割して、おいしく味わって」と話していた。 -
商工会女性部クリスマスパーティーにぎやかに
宮田村商工会女性部は13日夜、恒例のクリスマスパーティーを商工会館で開いた。部の解散危機を乗り越えて、気持ち新たに女性たちが一致団結。もりだくさんの内容で交流を深め、多くの来賓と一緒に聖なる夜を楽しんだ。
部員や商工会関係者ら約50人が出席。温かなもてなしをしようと、今年初めて地元産の粉を使ったそばも振る舞った。
女性部役員は「みーちゃん、はーちゃん合唱団」をこの日のために結成し、心あわせてクリスマスソングを披露。その他にも有志が多彩なステージを繰り広げた。
河井啓子部長は部の存続に揺れた数年を振り返りながら「女性パワーで、一度は消えかかった火をまた大きくおこしていきたい」と話していた。 -
環境保全セミナー
長野県経営者協会上伊那支部(向山孝一支部長)などは20日、伊那市西春近の「かんてんぱぱホール」で環境保全セミナーを開く。
基調講演は、エネルギー環境アドバイザーとして活躍するジャーナリスト最首公司氏が、世界のエネルギー情勢や、環境と調和するエネルギーなどについて話す。
また、NPO法人「伊那谷菜の花楽舎」理事長の関浩行氏が、バイオディーゼル燃料(BDF)の事例紹介をする。
長野県環境保全協会伊那支部(塚越寛支部長)、上伊那電気主任技術者協会(壬生善夫会長)が共催。
会員以外の企業や一般からの参加も歓迎する。入場無料。午後3時から。
参加申し込み、問い合わせなどは壬生電気管理事務所(0265・85・3295)まで。 -
観光ホテル初のディナーショー開催
宮田村の第3セクター方式で経営する宮田観光ホテルは14日夜、創業以来初のディナーショーを開いた。180席のチケットは完売。長期債務を抱え、サービス面などについても村民から厳しい意見が聞かれる同ホテルだが、新たな試みに「もっとお客様に楽しんでもらえるサービスに努める。そのためにも地元に応援してもらう環境をつくっていきたい」と担当者は話す。
人気上昇中の若手演歌歌手ら3人が出演。会場には歌手目当てに近隣地域以外からも60人ほどが訪れ、中高年の女性がペンライトを握り締め、黄色い歓声も飛んだ。
遠隔地からの客を受け入れることで、宿泊増にも貢献。手探りの段階だが、ホテルを運営する宮田観光開発の小田切英夫専務は「今後もこのような企画を続けていきたい」と自信をみせた。
村内から訪れた女性客は「関係者が知りあいなどに頼んでチケットを販売した部分もあると聞いたが、それでもホテルを変えようとする第一歩としては良かったと思う」と話した。
ある男性は「まだ改革とはいえないが、変わるチャンス。サービスなど特徴を出していくことが必要では」と指摘した。
村内にはサービス面を含め同ホテルの経営努力、地元へのアピールに疑問を抱く声が根強い。小田切専務も足りなかった部分があったことを認めつつ「今までとは違う姿を地元の人に知ってもらえるよう、努力したい」と話した。