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宮田村の名物丼ネーミング・ス紫輝彩丼・スに決定
一般公募していた宮田村の名物丼の名称が「紫輝彩(しきさい)丼」に決定し27日夜、村商工会青年部らでつくるプロジェクトチームが発表した。今後は販売する村内の飲食店12店で、名物丼の統一呼称として使用。応募総数321点の中から厳選したネーミングに、関係者は「丼に食材として必ず使用する村の特産ワインの名前にも通じており、この丼でさらに地域を盛り上げていきたい」と期待を高めている。
名称公募は名物丼の発売を開始した3月末から約1カ月余り実施し、販売する12店を中心に応募箱を設置。
実際に丼を食べた客を中心に多数の作品が寄せられ、「梅が里丼」や「食べずにおれんじゃー丼」などユニークな名称も集まった。
商工会青年部、飲食店、観光協会の投票により最終選考。
結果、北原理恵さん、近田玲子さん、佐藤佳穂さん=以上駒ケ根市=、加藤文彦さん=埼玉県川越市の4人から寄せられた「紫輝彩丼」が最多得票となり、採用を決めた。
「紫輝」は、各店が共通ルールとして名物丼の味付けに使う村特産山ぶどうワインの銘柄名。丼にその名を冠することで、特産品としての相乗効果も期待される。
「ゆかりのある名前に彩を加え、神秘的な透明感も持ち良い名前だと思う。さらにPRしていきたい」と商工会青年部の小田切等部長は話す。 -
吉本爆笑ディナーショー
宮田村の宮田観光ホテルは24日、吉本興業所属の若手お笑い芸人4組が出演する「2007吉本爆笑ディナーショー」を同ホテルの松雲閣コンベンション・ホールで開いた。会場は約200人の家族連れなどで埋まり、笑いと料理をたっぷりと堪能した。
漫才グランプリ優勝などの実績を持つ人気漫才コンビ「フットボールアワー」がトリでステージに登場すると、会場のあちこちから大きな歓声と拍手が起こった。「フットボールアワー」は「宮田は本当に何もない所だね」「もてなしはおいしい空気だけなんだってよ」などと軽く笑わせ、得意の・ス結婚披露宴の司会・スネタ漫才を披露。会場中の爆笑を誘っていた=写真。
まちゃまちゃ、オオカミ少年、ショウショウも出演した。 -
地元産焼酎用のイモ苗植え
伊那谷産焼酎の「伊那八峰」と「穆王」(ぼくおう)の生産に協力する上伊那の有志でつくる「くつろぎ応援団」は24日、焼酎の原料となるサツモイモのコガネセンガン(黄金千貫)の苗の植え付けを飯島町田切の畑で行った=写真。植え付けた苗は約1万8千本。団員約30人が参加し「でき上がった焼酎の味を楽しみに竏秩vと作業に汗を流した。
イモは10月末ごろに収穫して飯田市の喜久水酒造に持ち込み、720ミリリットル入り瓶約3万本の「伊那八峰」と「穆王」を製造して伊那谷一円の酒店で販売する計画。販売開始日は12月12日とすでに決定済みだ。焼酎作りの仕掛け人で応援団長も務める池上酒店店主の池上明さん=飯島町南仲町=は「『いいに、いいに』の語呂合わせだよ。焼酎作りも今年で5年目になるから、さらに良い出来になるよう期待したいね」と話している。 -
宮下秀春さん(73)駒ケ根市中沢中割
「今年は花桃の里がNHKで放映され、長野市から木曽、上田、松本、諏訪など全県から見物客が訪れた。シーズン中に1万人位来場したのでは」。
陽春5月、百々目木川に架かる矢来橋を渡ると、濃いピンクから白まで様々な桃の花、レンギョウの黄色、シバザクラの濃いピンクが目に飛び込んでくる。「まるで桃源郷、別世界」と花見客は驚く。「桃は春の花なので、花見に訪れた人が花から元気をもらえれば」と話す。
中沢生まれ、農業と炭焼きの傍ら、会社にも勤めた。定年を目前にして、第2の人生を考えた時、自分が百々目木川で川遊びをした子どものころの思い出を重ねて「子どもたちが川あそびができる場所を作ろう」と思い立ち、川の整備を始めた。
川は三六災害(昭和36年の集中豪雨災害)以来、手が入っておらず、中洲はヤナギやクルミ、ニセアカシアなど雑木が茂っていた。そこで、雑木を切り、ヨシを刈り、2年がかりで川をきれいにした。
水がきれいで安全な百々目木川は、保育園の川遊びのメッカで、夏のなると、市内の各園がバスでやってきて1日楽しく遊んでいくとか。
川整備に合わせ、何か植栽をと、最初は桜を植えようと考えたが、10年以上育てないと花が咲かないことや、清内路村の花桃街道を見て、海抜や地形的にも似ているから、桜よりも花桃が良いのではと思い、92年初めて5本を植えた。
その後、毎年30本程度、苗を購入して植え続けたが、苗は土地に合わなかったのか、ほとんど枯れてしまった。
「実生苗の方が育ちがいい」と聞き、花が咲くまでに5、6年かかかるが、種から育てることにした。以後、毎年苗作りをし、40-50本前後、定植した。 花の種類は白、赤、ピンク、咲き分け、しだれ、源平しだれなど。咲き分けや源平しだれは、赤や白の単色だったり、赤、ピンク、白が混じったりと、咲いてみないとどんな花が咲くのかわからない。「これも楽しみの1つ」。本数は年々増えて、現在では650本になった。
作業は春先のくろき消毒から始まり、せん定、花が終るとお礼肥、草刈も年3回必要。秋にも施肥をする「手入れに年間百日掛かる。消毒、肥料代もばかにならない」と苦労も多いが「みんなが喜んでくれる。『きれいだ』と言ってもらうと、苦労も報われる」。
休み処、すみよしやを開店したのは93年。妻のちはるさんが調理師の免許があり、自家製の木炭を使って、「炭火でおいしい焼肉を食べてもらおう」と開店した。
炭火焼肉のほか、イワナごはん定食、秋には店主自ら山に入り、マツタケをはじめ各種キノコを採取し、名物キノコ料理も提供する。花見の時期は花見だんごも販売もする。定休日は木曜日。営業時間は午前11時30分から。詳細は(TEL87・2840)妻と長男夫婦、孫4人の8人暮らし(大口国江) -
子ども科学工作教室でソーラーカー作る
県テクノ財団伊那テクノバレー地域センターの子ども科学工作教室「ソーラーカーをつくって走らせよう!」が23日、伊那技術形成センターであった。小学校4年生以上の37人が集まり、自作のソーラーカー(太陽光で発電して走る自動車)を走らせた。
同センターは、事業テーマの一つに「人材育成」を掲げていることから、子どもたちにものづくりや科学に興味を持ってもらおうと趣旨に賛同する企業で上伊那子供科学工作教室推進研究会を組織、初めて企画した。
上伊那の製造業を中心に企業8社が協力。はんだづけができる技師を中心に25人が指導に当たり、小学生は配線やボディー加工など手順を教わりながら、夢中になってキットを組み立て、完成させた。
理科が好きで参加したという伊那小学校6年生の岩崎年示さん(12)は「(ソーラーバッテリーとモーターを)コードでつなぐところが難しかったけど、頑張ったかいがあった」と走るソーラーカーに喜んだ。
推進研究会では「電気や工作の知識を持つ若年社員が減っている。子どもたちにまず興味を持ってもらいたい」と話した。
製作に先立ち、電気とは何か、ソーラーカーの仕組みなどの講義があり「知ることは楽しいこと。知ると同時に、分からないことも発見できる」とものづくりのおもしろさを伝えた。また、地元企業2社の紹介もあった。 -
テクノネット駒ケ根の10年の歩みが本に
駒ケ根市の中小企業が地域の活性化を目指して1996年に組織したテクノネット駒ケ根のこれまでの歩みをまとめた書籍が『地域を育てる普通の会社 ドメイン経営/地方小都市からのメッセージ』として刊行された=写真。テクノネットで研究会の講師を務めてきた経営コンサルタント塩谷未知さんと、駒ケ根市職員でテクノネット事務局の小原昌美さんの共著。
・ス「元気なまち」を我らの手で竏茶rジネスの生存領域をあらわす「ドメイン」を軸に、地元企業43社、経営コンサルタント、市のスタッフが10年にわたり取り組みつづけてきた地域再生の記録・ス(帯から)。テクノネットが約10年間一貫して追い続けたキーワード「ドメイン」については、序章『「ドメイン」とは何か』に始まり、『経営におけるドメインの意義と効用』、『ドメイン検討の視点』と3章にわたって解説。会員企業43社のさまざまな活動についてはそれぞれ2縲・ページを費やして詳細に紹介している。
新評論発行。ハードカバー222ページ。2500円+税。 -
アルプス中央信用金庫通常総代会
アルプス中央信用金庫の第57期通常総代会が22日、伊那市内であった。代表役員の変更、06年度決算などを報告した。
業務純益は、前期並みの13億1700万円。経常利益は6億2700万円(前期比4億5400万円減)、当期純利益は4億2600万円(同5億9100万円減)。
資産の健全性確保のため、個別貸倒引当金7億1900万円の積み増しで資産の純化に努めた。その結果、不良債権比率は12・24%となった。
期末残高は、預金積金2794億7900万円、貸出金1509億4100万円。貸出金は企業誘致による設備投資や住宅などで前期と比べて1・56%増えた。
渋谷敦士理事長は、元職員の長期着服などの不祥事で、法令上の届け出義務を認識しながら、関東財務局への報告を怠り、今月中旬、業務改善命令を受けたことを報告。経営責任を明確にするとして退任した。
新理事長には、専務理事の大沢一郎氏(62)が就いた。任期は、渋谷氏の残任期間(来年6月まで)。
記者会見で、大沢氏は「不祥事件を教訓とし、法令遵守態勢の確立を最重点課題に、信用、真実、親切の『3S』を経営方針に定め、信頼回復に努めたい」と述べた。
理事長を除く役員は次の通り(カッコ内は旧職、いずれも新任)。
▽専務理事(常務理事)清水純一▽常務理事・審査部長(常勤理事)小山重治▽同・総務部長(同)飯島寛▽監事=池上唯夫▽相談役=渋谷敦士
大沢一郎氏 中央大学卒。68年、赤穂信用金庫に入庫。東(現赤穂東)支店長などを経て、97年から理事。03年7月の赤穂信用金庫と伊那信用金庫の合併時は常務理事、06年から専務理事を務めていた。下伊那郡松川町。
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理事長の渋谷敦士氏は22日付で退任した。会長職は辞退したが、相談役として残る。
記者会見で、渋谷氏は関東財務局から業務改善命令を受け「経営管理上の責任を取り、理事長を退任する決断をした」と述べた。駒ケ根商工会議所会頭の任期が10月31日まで残っており「辞めると混乱が起きるため、相談役として残る」とした。 -
伊那テクと箕輪町が環境技術活性化懇談会
県テクノ財団伊那テクノバレー地域センター(向山孝一会長)は22日、伊那谷を環境技術集積地として活性化させるコンセプトに基づき、行政と連携できる課題を研究し推進するため、箕輪町役場を訪れて町理事者らと初の懇談をした。
懇談会には伊那テク側5人、町側は町理事者や課長、商工会の7人が出席。伊那テクの事業方針、箕輪町の環境事業、町内企業15社で組織するブライトプロジェクトの取り組みなどを発表しあった。
伊那テクは、「伊那テクを環境技術集積地に」をテーマにし、具体的な事業の方向性にエネルギー、食糧、水、人材育成の4項目を挙げる。特にエネルギーで小水力・マイクロ発電を行政と取り組みたい考えや、人材育成で次代を担う子ども対象のクリーンエネルギーの発電コンテストの検討などを説明。向山会長は、「伊那テクが進めるテーマと重複する部分があれば、行政とも手を取り合ってやっていける課題を研究したい」と話した。
平沢豊満町長は、「行政の役割は採算が合わなくても自然エネルギーを世の中に啓蒙し先導していくこと。いい機会ができたので是非前向きに検討させてもらう」と述べた。
今後、より実務的な話し合いを進めるため2、3カ月ごとに打ち合わせの場を設けることを確認した。
伊那テクは伊那市、飯田市ともすでに各2回の懇談をし、研究を進めている。 -
宮田村商工会シニアクラブが再出発
15年余り休眠状態だった宮田村商工会シニアクラブが20日夜、総会を開いて再出発した。同青年部出身者を中心に気運が高まり、40歳以上の商工会員ならば参加できるよう規約などを改正。情報交換や親睦の場にして、地域経済の活力にもつなげていく。
多彩な活動で知られる村商工会青年部。しかし、40歳で同部を定年退部すると、異業種間などの交流の機会が乏しくなり、OBの間で復活を望む声が高まった。
昨年に会議を開き、規約などを手直し。青年部OB以外も加わり、総勢85人で改めて始動することになった。
総会で平澤由幸代表世話人は「今も青年部の柔軟な発想が村内外から注目されている。この会も世代、職種を超えて友情が深まり、新たなビジネスチャンスにもつなげていければ」とあいさつした。 -
名物丼給食にどんぶりレンジャー出動
宮田村の名物丼を世に広めるヒーロー戦隊「どんぶりレンジャー」が20日、宮田中学校の給食時間に登場した。
同中の給食に初めて名物丼が出されるとあって、レンジャーは急行。子どもたちにも愛される丼にしようと、PRした。
突然のヒーローの登場に、生徒たちは少々びっくり。あっという間の交流だったが、それでも握手したり、頭を撫でられたりして、給食の時間を楽しんでいた。 -
みのわTMOネットワーク2004
花いっぱい事業で花植え箕輪町の中心市街地活性化に取り組む「みのわTMOネットワーク2004」は8月、新事業でサマーフェスティバルを計画している。会場に花を飾ろうと、同会の花いっぱい事業委員会(吉崎進委員長)が20日、中原の倉庫でプランターに花苗を植える作業に取り組んだ。
フェスティバルは8月1日から18日まで。商店街の売り出しのほか3、4日は七夕祭り、5日は松島駅前通りの歩行者天国があり、蓼科高校ジャズクラブの演奏や各実業団、団体の出店、ゲームなどを予定する。
花いっぱい事業では、絵本やアニメショーンで知られる「バーバパパ」の親子を花でデザインする計画。
花はピンクのニチニチソウ、マリーゴールド、赤・ピンク・白のベコニアの3種類。苗1500鉢、プランター250個を準備し、デザイン画の配色計画に沿って委員と各実業団役員の約20人が植えた。
プランターは各実業団に配り、通りに飾って道行く人に楽しんでもらうと同時に花を育成。イベント時に持ち寄ってデザインを完成させる。
原代表幹事は、「最終目標は各商店の活性化。事業で集客を図ると共に各商店にがんばってほしい」と話した。 -
駒ケ根ソースかつ丼会総会
駒ケ根市内の飲食店などで作る駒ケ根ソースかつ丼会(下平勇会長)は18日、07年度総会を同市の商工会館で開いた。会員など約20人が出席し、06年度事業・決算報告、07年度事業計画・予算案、役員人事を承認した=写真。
ソースかつ丼の認知度アップのため同会が3年越しで取り組んできた「駒ケ根名物ソースかつ丼」、「駒ケ根ソースかつ丼」の商標登録については、再三の申請にもかかわらず許可が下りないため登録は見込み薄竏窒ニの判断から今後申請しないことが報告された。商標登録に代わる新たな方法として何らかの地域ブランドの取得を研究、検討していく。
自慢のソースかつ丼を引っさげて同会が今年初めて参加したB級グルメの全国フェスティバル「第2回B竏・グランプリ」(静岡県富士宮市)で8位と健闘した模様が現地での映像を交えて報告され、会員らはソースかつ丼の好評ぶりを見て将来の展開にあらためて自信を深めていた。 -
おいしい名水地ビールに期待ますます、梅が里麦酒仕込み
宮田村の住民有志でつくる村おこし実行委員会と村内酒販店が共同企画した名水地ビール「梅が里麦酒」の仕込みが16日、製造委託先の南信州ビール駒ケ岳醸造所=新田区=であった。麦芽の甘い香りが立ちこめ「お酒の神様が降りてきた。美味しいビールに仕上りそう」と、企画スタッフも作業に加わった。
同委員会の田中一男さんと、酒販店活性化委員会の細田健一さんが醸造所を訪れ、仕込みに立会った。
近くにある梅公園で湧く地下水をタンクに貯蔵。沸騰させて粉砕した麦芽を混ぜた。
作業を見守った田中さん、細田さんは「夢が実現できるのかと思うと、本当に楽しみ」と話した。
梅が里麦酒は、昨年7月豪雨の通行止めで採水困難により今期は製造を休止した「伊勢滝の風」に続く、村内名水地ビールの第2弾。
7月6日に発売するが、来年以降は梅が里を春の花見時期に、伊勢滝の風を夏に販売しようと夢もふくらんでいる。
価格は330ミリリットルで500円。取り扱いは村内の酒販店6店舗のみで、3千本を限定販売する。 -
亀万が新製品「梅大福」を発売
伊那市高遠町の和菓子店「老舗亀まん」はこのほど、大粒の梅を使った新製品「梅大福」を発売した=写真。
これから迎える暑い季節にさっぱりとした味と触感を楽しんでもらおう竏窒ニ、粒あんの大福の中に、歯ごたえのある甘酸っぱい大粒の梅を種を抜いて1粒まるごと包んだ。
大粒のものをまるごと包んでいるため、通常の大福よりサイズは大きめ。しかし、梅の酸味を加えることであっさりとした甘さとなっている。また、皮には粘りとコシのある白毛もちの粉を使用。皮と粒あんの柔らかさと梅のかりかり感が一体となった絶妙な触感も楽しめる。
同店の平沢智美さんは「大粒の梅を使った食べごたえのある一品。暑い時期にも清涼感を感じながら和菓子を楽しめるのでぜひ味わってみてほしい」と話していた。
価格は1個180円。
本店のほか、伊那市日影の支店「万壽庵」でも購入できる。
問い合わせは亀まん(TEL94・2185)へ。 -
あるしん元支店長ら不祥事
アルプス中央信用金庫(渋谷敦士理事長)の複数の営業店で、元職員4人がそれぞれ顧客の預金を長期にわたって横領するなど不祥事が発覚した。横領等の総額は1136万9千円で、発覚後、身内から全額弁済され、顧客への被害はなかった。関東財務局への不祥事の報告を怠り、法令等遵守態勢、経営管理体制に問題があるとして、15日、業務改善命令を受けた。記者会見で発表した。
渋谷理事長は「事実を厳粛に受け止め、深く反省し、今後、改善命令の趣旨を業務に反映できるように対処する」とわびた。進退について「組織のトップとして管理責任は認識している」と述べ、22日に開く通常総代会で報告してから明らかにする。
事件は4件(4支店)で、05年4月縲・7年3月に発覚したもの。A支店長代理=当時(47)=はギャンブル目当てにATM(現金自動預入支払機)から現金を抜き取った。B支店長代理=同(41)=は定期積金の集金額の一部を着服。C支店長=同(51)=はあるしんの外郭団体の預金口座から着服。D店一般職員=同(23)=は店内ATMの故障で、現金照合時に現金過剰となり、個人ロッカーに保管していた。定例の内部監査や人事異動による引き継ぎなどでわかった。
渋谷理事長は法令場の届け出義務があることを認識していたが、事故金額が弁済され、事故者に余罪がなく、将来の芽を摘んではいけないなどの理由から、届け出にちゅうちょしたと説明した。
再発防止策として▽法令・コンプライアンス遵守監視委員会の新設▽部店長と職員との定期的な面談▽内部監査強化のための監査部の人的充実▽金融機関職員としての自覚の向上竏窒ネど8項目を挙げた。 -
宮田村の名物丼がコンビニ弁当に
宮田村の名物丼がコンビニ弁当に‐。コンビニ大手のサークルKは、宮田村に誕生した名物丼を弁当として製品化し、秋にも県内の120店舗で販売を予定する。名物丼の開発、販促に取り組む村商工会青年部などの関係者は「さらに多くの人に知ってもらい、味わってもらう良い機会」と期待を寄せている。
地元の名物料理の商品化を積極的に進めるサークルK。同社の弁当を生産するジャパンフレッシュが宮田村内に工場があることも重なり、今年3月の発売前から話題を呼んだ名物丼に着目した。
名物丼は村の特産山ぶどうワインを用いることを基本ルールに、販売する村内の飲食店12店がそれぞれ個性を活かして独自の味に仕上げている。
「そのあたりで味の選定に迷いましたが、キノコ、鶏肉を使い基本的な味にしようと開発を進めています」とサークルKバイヤーの清水重秋さん。もちろん、山ぶどうワインを使うことも忘れない。
村商工会青年部を交えて数回の試食も。試作品も絞りこまれ、味などの調整は順調にきている。
7月に村内で開かれるリンゴオーナー契約会では、参加家族を対象に事前予約制でプレ販売も予定。アンケートもとりながら、さらに商品としての開発を進める考え。
秋の本格販売は2週間限定の予定だが「我々の希望も盛り込んでもらい、非常に楽しみ」と村商工会青年部の小田切等部長は話す。 -
名水地ビール災害乗り越えて「梅が里麦酒」7月発売
豪雨災害乗り越えて名水地ビール今年も‐。宮田村の住民有志でつくる村おこし実行委員会は、村内の酒販店と協力して「梅が里麦酒(ビール)」を7月6日に発売する。昨年まで2年間は「伊勢滝の風」の銘柄で村内の山中にある同滝近くの湧き水を原料に用いたが、昨年7月の豪雨災害で取水困難に。しかし「定着してきた特産ビールを絶やすまい」と、村の伝説にちなみ誕生した梅公園(新田区)の湧き水を新たに用いて、再出発する。
9日は現地で採水祭を開き、関係者約20人が出席。梅伝説で交流のある奈良県五條市御霊(ごりょう)神社の藤井治宮司を招いて神事を行った。
村内に醸造所がある南信州ビールに製造委託。1000リットルを製造し、330ミリリットル瓶で3千本を村内酒販店6店のみで限定発売する。
中央アルプスの山麓にある梅公園の地下から湧出する水は「硬さもあり、ビール原料に適している」と同醸造所の竹平考輝さん。
ドイツ風ホップを用いて、今までの同社製品にないキレのあるタイプに仕上るという。
名水地ビールの火付け役となった「伊勢滝の風」。最初に立案した酒販店活性化委員会の細田健一委員長は「今年はどうなるかと考えていたが、また多くの人に飲んでもらえる」と新製品を歓迎。
水と梅をキーワードに村の活性化に取り組んできた村おこし実行委員会の平沢英夫会長、田中一男副委員長は「活動の集大成。素晴らしいビールになるはず」と期待を寄せた。 -
KOA地域社会報告会
KOA(本社=伊那市、向山孝一社長)の地域社会報告会・感謝祭が9日、箕輪町の同社上伊那生産拠点「パインパーク」であった。向山社長が企業経営の考え方などを話したほか、KOAグループの社員らが手づくり屋台を並べ、集まった株主や社員、家族ら約1200人に五平もちや焼きそばなどを無料で振る舞った=写真。
向山社長は報告会で、株主、お客様、社員・家族、地域社会、地球の5つの主体を掲げて講話。それぞれの間に信頼関係を築くことが経営の使命竏窒ニ主張した。また、社員と家族の健康促進、地域を流れる天竜川などの自然環境保全、技術者支援などの幅広い活動についても紹介した。
松林の敷地内では、KOAの水田や果樹園で栽培した米やリンゴを使った五平もち、ジュースなどの屋台約20店を出店。社員から集めたタオル、陶器、バッグなどがそろったバザー、子供たちの人気を集めた木工教室や電子工作などのブースもあった。
敷地内には特設ステージを設置し、社員でつくるバンド「KOMS(コムス)」の演奏、ゴンベエワールドによるアートバルーンのステージ発表などでにぎわった。 -
ローメンの日
伊那市のローメンズクラブは「ローメンの日」の4日、加盟する31店で通常価格を400円に下げて提供した。地元をはじめ、県内外からローメンファンが詰めかけた。
名物料理ローメンは、蒸しためんに、マトン、キャベツなどを入れたもので、客は酢やニンニク、ソースなどでそれぞれ自分の好みに合わせて味付けて食べた。
秋田県や愛知県、東京都などから来たツーリンググループはローメンを目当てに来伊。スープ風と焼きそば風の2店舗を食べ比べた。「めんが独特。変わった味だが、ニンニクを入れたりすると、味が変わる」と平らげた。
50年ほど前からローメンを食べているという諏訪市の福沢千秋さんは「やみつきになる味。上伊那に住んでいたときは、3日に1度は食べていた」と話した。
先月11日、ローメンを考案した「万里」社長の伊藤和弌さんが死去。「万里」の有賀金一店主は「社長が築いた味を落とさず、守っていきたい」と気持ちを新たにした。
ローメンは55(昭和30)年に誕生。店によって味が異なり、根強いファンを持つ。
「ローメンの日」は「蒸(6)し(4)めん」のごろ合わせから設定。10周年を記念し、食べた人に100円の割引券を配った。 -
駒ケ根市に企業進出 契約調印
駒ケ根市土地開発公社(理事長・中原正純市長)は所有する同市南割の南原工業団地の用地(約2340平方メートル)を、同地に進出する精密モーターなどを製造、販売するハーモニック・ドライブ・システムズ(本社東京都、熊谷信生社長)に3540万円で売却する契約を交わした。1日、熊谷社長ら4人が市役所を訪れ、契約書を取り交わした=写真。中原市長は「ほかの候補地がある中での決断に感謝する。立地の波及効果は駒ケ根市だけでなく、近隣地域にも広がっていくと期待している」、熊谷社長は「当社の理念の一つに・ス地域への貢献・スがある。これから仕事を始めるこの地でもこの理念を生かしていきたい」と述べた。今年中に述べ床面積約千平方メートルの平屋建て工場を建設し、モーターの開発、試作、生産を行う計画。今後3年間で10縲・5人の新規雇用を予定している。同社は70年10月設立。資本金6億6680万円。05年度売上高(連結)は144億円。従業員数270人(同)。
市は工業団地等分譲促進補助として売買予定価格の1割、約400万円を土地開発公社に助成するほか公社健全化策として、土地の簿価と売買予定価格の差額の2分の1、約300万円を一般会計から補てんする。
南原工業団地は86年に分譲を開始して以来7事業所が立地し、今回の契約により全区画完売となった。市は新たな誘致先として下平工業団地の計画を進めている。 -
宮田ビジネス学院、県伊那技専の訓練事業受託
宮田村商工会(前林善一会長)が運営する宮田ビジネス学院は1日、県伊那技術専門校が行う求職者対象の訓練事業を受託し、ITビジネス応用力養成コースを開講した。同様の国の事業を2004年から受託するなど、指導力に定評ある同学院。初めての県の事業受託に「今後も地域経済の発展のために人材教育に力を注いでいきたい」と話す。
国の緊急雇用対策を受け、県の技術専門校が離転職者の再就職を促すため、外部に訓練事業を委託するようになってから3年。
伊那技専では今年、ヘルパー養成講座を行う別の民間教育機関と、一般を対象にしたビジネス、パソコン教育に力を注ぐ宮田ビジネス学院を委託先に選んだ。
「全国的にも評価される実績があり、職業紹介にも力を入れている。地域密着型で期待している」と同校の石川秀延校長。
同学院の責任者でもある商工会の湯沢健二さんは「我々の人材教育が認められたことはうれしい限り。商工会は商工業の発展が目的。それには地域の人材のレベルアップは必要不可欠」と話す。
同コースには11人の女性が受講。8月末まで計372時間の訓練を積み、パソコン、簿記各検定3級の取得などを目指し、スキルアップを図る。 -
子どもたちにものづくりへ興味を持ってもらう機会に
県テクノ財団伊那テクノバレー地域センターは6月、子ども科学工作教室「ソーラーカーをつくって走らせよう!」を初めて開く。子どもたちにものづくりや科学に興味を持ってもらうねらい。
同センターは、事業テーマの一つに、人材育成を掲げていることから企画。上伊那の製造業を中心とする企業が協力する。
教室は6月23日午前10時縲恁゚後3時、伊那市西箕輪の伊那技術形成センターで開く。
ソーラーカー(太陽光線のエネルギーを電気に変換して動く自動車)を組み立てながら、ソーラーカーはどうやって動くのか、どのように発電をしているのかなどを学ぶ。
対象は小学校4年生以上で、定員は40人。受講料は2千円(キット代)。持ち物は昼食、水筒、筆記用具など。
締め切りは6月4日。
希望者は、申し込み用紙に氏名、住所など必要事項を記入し、ファクス、または郵送で申し込む。
問い合わせ・申し込みは〒399竏・501 伊那市西箕輪2415竏・ 伊那技術形成センター(TEL76・5668、ファクス73・9023)へ。 -
手打ちめんと食事処「藤よし」の店主、吉川定さん(67
手打ちめんや吉川さんが自ら釣った絶品「アマゴの釜飯」が売りの「藤よし」、オープンから6年目を迎える。「おいしい物はだれが食べてもおいしい。おいしい物を食べてもらう努力をおしまない」。
下伊那郡下久堅に生まれ。中学卒業後「うどんやにならないか」と誘われ、名古屋市のうどんやに弟子入り。22歳で独立、名古屋大学近くに手打ちうどんの店を出した。「20歳で出店したかったが、親方から今出られては困ると言われ、2年後、のれん分けしてもらった」。
間口1間半、丸いす5つという小さな店だったが、すうどんとかき氷でもうけ、店を大きくしようと、呼続に移転し、結婚した。1978年、大型店に出店したり、小牧や春日井にも支店を出すなど事業を拡大し、食堂経営のほか、生麺、乾麺など麺類各種を販売した。冷凍麺も発売し好評だったが「こしはあるが、味がない」と気がつき、販売を中止した。製粉メーカーのホウトクと共同開発したそうめんやうどんが人気を呼び、爆発的に売れたとか。
最盛期には年越しそばを1トンも打ったことがあった。「藤よしの麺類はおいしいけれど高い」とも言われたが「品物に自信を持っていたから、安売りしようとは思わなかった」。
しかし、ストレスで目を悪くし、製麺業を若い甥に譲り、食堂1本にした。そのころから釣りを始め、体重も増え、目も良くなった。釣りをすることで、自然やふるさとに目が向くようになったという。
01年6月、「自営業にも定年退職があってもいい」と、さっさと店を売リ払い「七久保は景色もいいし、飯田市や名古屋市が近く、交通の便もよい」と親せきの紹介で、単身飯島町七久保に移り、広域農道沿いの食事処「藤よし」は12月オープンした。
人気メニューはうどん定食(うどんとコロッケ、中ライス)きしめん定食(きしめんとコロッケ、中ライス)、鍋焼きうどん、冷麦、手打ちそば。ざる中華など各種麺類のほか、山菜の天ぷら、アマゴの釜飯、アマゴの唐揚げ-など。
ソバ粉は八ケ岳の石うすで引いたものを使い、うどん粉にもこだわる。「原料にこだわる、妥協しない。おいしい物はだれで食べてもおいしい」。
アマゴは店主自ら伊那谷の渓流で釣った天然物と、店の裏の養魚池で、甲殻類の餌を与えて飼育した、食味のいい養殖のアマゴを提供している。
客から要望があれば、よく釣れる穴場にも案内する。
イワナは20センチ以下、アマゴは15センチ以下は釣り上げても放す。「木曽もよく釣れる。木曽は木がいい、山がいい。山がやせると、川もやせる、海もやせてしまう。川を見ることで、自然の状態が分かり、自然に学び、自然への敬虔な気持ちが生まれる」と話す。
定休日・木曜日、営業時間午前11時30分から、詳細は藤よし(TEL86・6765)(大口国江) -
日発運輸の新たな営業所が宮田村に竣工
日発運輸(本社・横浜市)が宮田村北割区の広域農道沿いに建設を進めていた伊那営業所が完成し30日、竣工式が現地で開かれた。近隣で6つの自動車部品工場を展開する親会社の日本発条の材料、製品が当初の主な取り扱い。駒ケ根市内に分散していた物流機能を集約する役割を果たし、合理化を図る。
2カ所に分散していた物流機能を集約し移転。従業員20人もそのまま移る。
同村内にある日本発条伊那工場の至近距離に位置。同工場が余分な在庫を持たないように合理的な物流体制を支援する。
朝6時から深夜まで大型トラックの定期便が出入りし、1日40便ほど。月間取り扱い量は部品だけで約800トンを見込む。
敷地は1万890平方メートル。材料と製品の保管、積み込みと3区分した棟続きの倉庫を備えた。
一帯は優良農地として保護されてきた地域だが、中央道伊那、駒ケ根両インターへの接続も良く、産業振興面などから村も関わって誘致した。
この日は日発運輸、日本発条両社の幹部、村関係者らが出席して神事、式典を行った。 -
駒ケ根市の南原工業団地に企業立地へ
駒ケ根市は28日、駒ケ根市土地開発公社が所有する同市南割、南原工業団地の約2340平方メートルの用地に新たに精密機械を製造、販売するハーモニック・ドライブ・システムズ(本社東京都、熊谷信生社長)が進出することを明らかにした。調印は6月1日に市役所で行われる。
同社は同工業団地で操業するウィンベルと資本提携していることなどから、同地への進出を決めた。中原正純市長は、地域への波及効果を含めて期待している竏窒ニ話している。
同工業団地は総面積3万7830平方メートル。86年に分譲を開始し、現在7事業所が操業中で、今回の契約により全区画完売となる。
同社は70年10月設立。資本金6億6680万円。05年度売上高(連結)は144億円。従業員数270人(同)。 -
【漆芸作家 竹内義浩さん】
東京都日野市出身。日本画に魅せられ、美術大を目指したが果たせずにいた20歳のころ、共通する美しさを伝統的な漆工芸品に感じて漆芸作家を志した。
「修行するならやっぱり木曽だ」と現地の作家や工房などを訪ねて頼み込んだが「弟子は取らない」「雇えない」と断られ続けた。一時はあきらめかけたが、職安で木製品・家具製造会社を紹介されて何とか就職。だが仕事は机、いす、たんすなどの家具や建築材の加工ばかりで、漆塗りにはほとんど手を出させてもらえなかった。1年ほどたったある日、香川県に漆芸研究所があることをテレビで知り、矢も盾もたまらずに出願して合格。ようやく漆の世界の一角に手をかけた。
「うれしくて夢中でした。初めての世界だったのでただ必死だったが、教えるというより作品を作らせながら指導するという実践的な方針のおかげで、今振り返ってみても、ああこういうことだったのか竏窒ニ思い当たることが多い」
3年間で基礎的な技法を習得。再び木曽の会社に戻り、学んだ技を生かして仕事に励んだ。5年間働いたが「このままでいいのか」との思いは消えなかった。
「目指すものが違う気がした。会社の中での仕事しかないことが物足りないというか…。自分でやりたいという気持ちが抑えられなかったんです」
04年、妻の実家にも近い駒ケ根に一戸建て住宅を手に入れ、念願の工房を開いた。特に気に入ったのは土蔵があることだった。漆塗りにはほこりが大敵だ。蔵は独立していて密閉性が高い上、温度と湿気の保持にも良いことから仕事場として最適なのだという。
もう一つの大きな理由は、近くでウルシの木を育てられる自然の豊かさだ。工房の庭で育てている数十本の苗木を3年ほどたって山に移植すると、10年後には樹液が取れるまでに成長するはずだ。
「塗りは人によって全然違う。自分なりの作品を仕上げるためには自分で漆を取り、気に入ったものに精製して使いたい。それには自分で育てた木の方がいいから」
◇ ◇
漆芸には時間と手間がかかる。作品によっても違うが工程は60縲・00にもなるため、一つの品を仕上げるのに半年はかかる。多量に制作するのは難しい。
「もっとたくさん作りたい思いはあるが、今は実用品も、美術展に出品する創作品も一つひとつ心をこめて丁寧に作りたい。漆だけでなく、ほかの自然素材を使った作品にもこだわりたい」
一方で古い漆製品の修理も手掛けている。
「昔の仕事には丁寧なものが多い。とても参考になります」
「漆のことをもっと知りたい」と、日本有数の漆産地、岩手県二戸市の浄法寺町に6月から半年間赴き・ス漆掻(か)き・スと呼ばれる樹液の採取の修行をする。
「職人の後継者育成のために募集する研修で、年に2人しか採用しない。貴重な機会なので頑張って技を学んできたい」
(白鳥文男)
問い合わせは竹内工芸研究所(TEL83・4543)へ。 -
伊那市事業所・社員親ぼくソフトボール大会
伊那商工会議所、伊那市主催の第39回伊那市事業所・社員親ぼくソフトボール大会は27日、伊那市営球場など3会場で開いた。19チームがトーナメントで戦い、伊那バスグループが優勝した。
事業所に働く社員がスポーツを通じて仲間の親ぼくを深め、日常生活をより楽しく豊かにし職場の能率向上を図るねらい。
女性3人以上を含むチーム編成で、親ぼく大会ではあるがベンチから激も飛び、熱の入った試合を繰り広げた。
結果は次の通り(敬称略)。
(1)伊那バスグループ(2)ルビコンエンジニアリングB(3)ニチロフィルターズ、IJKドランカーズ
▽最優秀選手賞=佐々木華代(伊那バスグループ)▽敢闘賞=向山ひろみ(ルビコンエンジニアリングB) -
宮田観光開発4期連続の赤字
宮田観光ホテルなど経営する宮田村の第三セクター宮田観光開発(社長・清水靖夫村長)は27日、2007年3月期決算を株主総会で発表。当期損失1550万円を計上し、4期連続の赤字となった。売上高は前期比10・2%減の3億2600万円。人件費を1千万円減らすなど固定費の削減に努めたが、7月豪雨災害による客数減や経営改善に向けたコンサルタント会社との契約費用などが影響。改善の効果は出ているとして、08年3月期は黒字への転換を図る。
主力の観光ホテルは売上高が前期比9・8%減。燃料高騰によりこまゆき荘も5・5%減らした。
豪雨災害により学校集団登山の中止など影響をまともに受けた中央アルプス3つの山荘の売上は、14・2%の大幅減。
当期損失を補うため利益準備金1050万円は全額取り崩した。
懸案の長期債務は計画通りに返済し、当期だけで3千万円ほどを償還。残高は4億6千万円となった。
役員人事は3月31日付で清水忠夫副社長が退職。200万円の退職金と、コンサルタント会社との契約費用総額930万円のうち470万円を当期に計上した。
同社はソフト面の改革を断行。社員が担当の職場以外もこなすなど、コンサルタントも入れて業務改善を図っている。
ディナーショーの開催や宴会食事の見直しなど、地元ニーズの掘り起しにも着手。学校の合宿利用などを積極的に呼び込む営業活動も強化する。
こまゆき荘は、入浴料を現状で維持。ホテルよりも安い宿泊をアピールするなど、サービス充実で対応する。
株主総会では、多額に及ぶコンサルタント費用や今後の経営見通しなどが質問にあがったが、清水社長、小田切英夫副社長は「数字を示すなかで経営方針を明らかにしていく」とした。 -
宮田村商工会青年部の春日さんが県大会でも優勝
県商工会青年部連合会の主張発表大会は25日に松本市内のホテルで開き、南信代表として出場した宮田村商工会青年部の春日真一さん(35)が堂々とした発表で優勝。9月11日に東京都内である関東大会に県代表として出場する。
春日さんは村商工会青年部が取り組む村の名物丼について発表。10分間の主張では原稿を全く見ることなく、地域活性のために丼に寄せる青年部員みんなの想いを代弁した。
「南信予選では早口になってしまったので、ゆっくり話してより内容を伝えるように心がけた」と春日さん。県内他地区の精鋭を抑え、見事に栄冠を勝ち取った。
審査員は「話しに引き込まれた。丼に取り組む体験が体に染み付いているから、原稿を見ずに発表できるのだと思う。素晴らしい」と絶賛。
同青年部は04、05年にも連続して県大会で優勝。小田切等部長は「予選に比べ格段に良くなっており、関東でも優勝を狙える。3度目の正直で全国を目指してほしい」とエールを贈る。
会場には青年部員扮するどんぶりレンジャーも駆けつけ、発表を力強くサポート。
春日さんは「仲間の声援あってこその優勝。審査員から指摘された分かりやすく伝える点に留意し、関東大会に臨みたい」と話した。 -
労働条件など実態調査結果上伊那地区概況
南信労政事務所はこのほど、06年に実施した労働条件などの実態調査結果上伊那地区概況を公表した。
調査対象は建設、製造、運輸、卸・小売、飲食店、金融・保険、サービスの各業種に属する常用労働者5人以上の民間事業所のうち、一定の方法で抽出した766事業所で、期日は06年7月31日現在(労働日数、労働時間数、賃金は06年7月1日縲・月31日の1カ月間)。雇用形態や年齢、勤続年数な平均月間賃金額、06年4月分初任給額など調査したところ、38パーセントに当たる291事業所(労働者数5580人)から回答を得た。
それによると、上伊那の推計労働者数は3万5386人。産業別では製造業が2万904人、建設業の5479、サービス業の4957人となっており、製造業従事者が全体の59パーセントを占めている。
年齢別では男女とも50代の労働者が最も多く、次いで40歳代、30歳代となっている。
平均月間労働日数は県平均より0・6日少ない21・2日。会社規模が大きいほど労働日数が少なくなる傾向にある。
所定内実労働時間は163・9時間と県平均の167・2時間を下回っているが、最も長い製造業は180・1時間となっている。逆に最も短いのはサービス業の165時間。
平均月間賃金は県平均より9539円高い31万7905円。男女別では男性が35万9797円、女性が22万698円で男性の賃金は県平均を上回る一方、女性は県平均を6701円下回っている。産業別では金融・保険業の平均月間賃金額が最も高く37万6367円、次いで建設業の33万7158円となっている。
パートタイム労働者の平均年齢は48・7歳で女性労働者の55・7パーセントを占める。平均月間所定内労働時間数は一般労働者より35・4時間少ない128・5時間、賃金額は11万7109円。
06年4月の新規学卒者平均初任給額は男性で高校卒、大学卒(事務系)、女性で高校卒、高専短大卒がそれぞれ県平均を下回った。また、07年4月分の見込み額では男性大学卒(事務系)が県平均を下回っているが、ほかは県平均を上回っている。