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いなっせで商店街の情報を発信
伊那市は駅前ビル「いなっせ」に電光掲示板2基を設置し、2日から運用を開始した。利用者に商店街情報を発信し、商店街のにぎわいに結びつけるねらい。
いなっせの立体駐車場は28万台(05年度)の利用があるものの、周辺商店街では来客が増えた実感がわかない状況。そのため、まず商店街を知ってもらおうと掲示板で情報を提供する。
情報は、いなっせから立ち寄ることができる山寺縲恊シ町・中央区の商店街を優先する。すでにバレンタインデーのチョコレート、築地直送のネタがそろうすし、ひな人形の展示会、冬物衣料割引…と個店PRなど13件(行政情報含む)が入っている。
電光掲示板は、2・5階にある施設案内のディスプレイの下部に取り付け、チラシやポスターなどをはる掲示板も4竏・階の階段踊り場など3カ所に設置。事業費は92万円で、うち40%は国のまちづくり交付金を充てる。
電光掲示板(縦10センチ、横1メートル)はLED(発光ダイオード)を使い、オレンジ、緑、赤の3色で表示。右側から左側へ文字が流れる。掲載料金は1件(64文字以内)100円。期間は最大2週間。市商工観光課で随時、受け付け、週2回更新する。
担当課は「商店街に魅力を感じ、人の流れができて、まちが元気になれば」と話す。
水曜日休館。 -
駒ケ根高原源泉4号井の測定結果発表
駒ケ根市と宮田村の旅館など14施設に温泉を供給する駒ケ根高原温泉開発(社長・中原正純駒ケ根市長)は1日、開発中の温泉4号源泉の測定を県薬剤師会が伊那保健所立ち会いのもとに30日に行ったところ、温度32度、湯量毎分83・2リットル、pH(水素イオン濃度)9・4縲・・5でアルカリ性を示していることなどの測定結果を同市赤穂の古城公園近くの現地で発表した。泉質についても現在稼動中の1縲・号源泉と同じアルカリ単純温泉と見ているという。詳しい結果は2月中旬に出る見通し。
同観光開発は県温泉審議会の許可が下り次第ポンプを設置し、夏の観光シーズン前の6月か遅くとも7月には本格稼動させたい考え。中原正純市長は「掘削が成功したことにより、早太郎温泉が将来にわたって維持できる環境ができた。温泉の増量や新規配湯にも十分対応していける」と安堵の表情を見せた=写真。
4号源泉は調査と工事を請け負う地熱(東京都、浜田眞之社長)が06年4月縲・月にかけて電磁波を利用した地下温泉源探査で温泉湧出の可能性がある場所を特定。7月から造成にかかり、高さ約35メートルのロータリー掘削機を組み立るなどして9月に掘削工事を始め、11月には深度1500メートルまで到達した。 -
マルマサ感謝デー
マルマサ(小松保夫社長、本社・伊那市高遠町)は28日、伊那市境南のマルマサ住宅情報館でマルマサ感謝デーを開いた。同社の顧客や地元住民ら150人近くが訪れ、もちつきや太鼓演奏などを楽しんだ。
「地元の工務店なので、地域の方とのふれあいを持ちたい」(大沢政男店長)と、毎年開く恒例。きねとうすで2回のもちつき大会、御諏訪太鼓の演奏、ビンゴ大会とお楽しみが盛りだくさんだった。
子ども連れの家族らが多く、子どもたちは風船を手に、もちつきの様子を見ながら一緒に「よいしょ、よいしょ」と掛け声をかけた。会場は来場者でにぎわい、振舞われたつきたてのもちを味わっていた。 -
地域食材のブランド化を目指して地産地消セミナー
地域食材のブランド化を目指す地産地消セミナー「伊那谷・山里の恵を素朴に食す」が31日、伊那市であった。ダチョウ肉や鹿肉、地元産野菜を使った新しい伊那のおもてなし料理の提案に、宿泊業者らは「アイデアをメニューに生かしたい」と前向きにとらえた。
権兵衛トンネル開通や合併を機に、新たな料理を開発しようと伊那商工会議所、「上伊那!食べたい」提案隊(JA上伊那・上伊那地方事務所)が企画した。
講師の日本料理研究会本部師範湯本忠仁さん=長野市=は、ダチョウ肉や鹿肉、シメジなどを使ったみそフォンデュ、里芋・レンコン・ダチョウ肉などを煮た変わりじぶ煮など、素材を生かし、信州らしさを出した4品を紹介。みそフォンデュのなべ湯にササの葉や桑の枝などを活用し、味だけでなく、見たり、客が参加したりと楽しみの料理の出し方の工夫も提案した。
参加者は「ダチョウ肉や鹿肉に、そば粉をまぶすと肉臭みが消えるのは試してみたい」「みそフォンデュは今までにない発想だった」と味を確かめながら、新たな一品の可能性を広げた。
出席者は農業、飲食、宿泊、行政など関係者約50人で、誘客を図るため、食材を提供する側、伊那へ人を呼ぶ側が意見交換する場を持った。 -
観る旅からとけ込む旅へ
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飯島町観光協会(会長・高坂町長)は29、30日、役場で体験型観光で町の活性化を図ろうと、和歌山ほんまもん体験倶楽部の刀根浩志事務局長を招き、初の体験観光研修会を開いた。
刀根さんは年間集客数20万人といわれる和歌山県体験型観光の仕掛け人で、国が選んだ観光カリスマの1人。県の地域づくりアドバイザー事業を活用。
里山トレッキングやわら細工、そばうち、農産物加工、農業、木工など各種体験型メニュー関係者ら約30人が参加し、ほんまもん体験の理念や、具体的なメニューについて理解を深め、意欲を駆り立てた。
刀根さんは「田舎志向の体験型観光が注目されている。名所旧蹟を観る旅から、体験を通して自然や人にとけ込む旅が求められている」と観光の潮流に触れ「ほんまもん体験観光」の理念を「互いに高まりあう観光を創造する」とし、目的は「体験させる」でも「観光振興」でもない。体験は手段であり、目的は感動。自分たちの誇りと自信を回復させることが、観光力の強化、地方再生の道になるとした。
また、具体的に何を売り物にするかは都会になくて、田舎にあるもの。ほこりまみれの誇り、わが町の遺産-などを挙げ「準備をしすぎない」「手伝わない」「ほめすぎない」など事業推進に向けた注意事項にも触れた。
2日目は個別メニューの相談会があり、雪形や木工、農業、トレッキング、自然観察などの関係者が訪れ、取り組みのノウハウについて聞いた。
個別相談を終えて、刀根さんは「点と点が線でつながれば、すぐできる。官・民の役割分担が隙間を作らず、重なり合うことが大事。やる気も条件もそろっている、スタートラインに立ち、ピストルが鳴るのを待っている状態」と期待した。
町観光協会は「無理をしないように、やれる人からやろう。やれる人が上手に走り出したら、だんだんに関わっていくという取り組みにしたい。今年度中にもシオジ平トレッキングなどメニューの売り込みを検討したい」と話している。 -
トヨセット大田原工場起工式
「駒ケ根流通工場」建設のため、駒ケ根市の北の原工業団地に続いて同市大田原工業団地に用地2・4ヘクタールを取得したトヨセット(本社愛知県安城市、富岡靖明社長)は27日、大田原の現地で起工式と安全祈願祭を行った。工事関係者など約40人が出席。富岡社長がうがち初めの儀を行うなどして工事の安全と工場の無事完成を祈った=写真。富岡社長は「関係者の協力のおかげでこの地に流通の拠点を設けられる。社員一丸となって業務に当たっていきたい」と感謝を述べた。
同地には建築面積約9900平方メートルの流通工場と同1650平方メートルの組立工場(いずれも鉄骨平屋建て)が建設される。しゅん工は6月末の見込み。同社は北の原工業団地に建設する第1工場と合わせて、今後新たに50人以上の社員を当地で採用したいとしている。
トヨセットはストーブの製造・販売などで知られるトヨトミの子会社。1964年に設立し、TOYOSTEELのブランド名でオフィス家具や鋼製事務机などの製造・販売を手がけている。04年度売上は67億円。従業員数は約230人。 -
工房信州の家づくりが県知事賞を受賞
伊那市西春近のフォレストコーポレーション(小沢仁社長)を中心に構成する「信州の家は信州の木で竏注H房信州の家づくり」グループは、県ふるさとの森林づくり賞(県など主催)の信州の木利用推進の部で県知事賞を受賞した。家造りで県産材利用に貢献したことが認められた。
家造りで、梁(はり)や柱、床などに杉、ヒノキ、唐松など県産材を使用。住宅1棟当たりの県産材使用率を03年の30縲・0%から05年に70%まで高めた。さらに、県産材50%以上使用した住宅建設は05年度25棟、06年度(12月末現在)40棟を数えた。
1棟当たりの県産材使用率80%(残り20%国産材)、建設棟数50棟を目標に置き、昨年10月末、製材・建材屋と共同で天然乾燥ストックヤードを新設。
利用できる国産材があるものの、流通が確立されておらず、外国産材に比べて使用率が低い現状にある。国産材を調達し、30棟分を確保。木材は半年縲・年間、自然乾燥させる。人工乾燥機に比べ▽木材の色、つやが良い▽木材の強度が強い▽収縮割れが軽減される竏窒ネどのメリットがある。市場だけでなく、山林所有者が木材を運び込む基地にしたいという。
小沢社長は「製材、建材屋などの協力があってできたこと。改めてネットワークを作る意義を認識した」と話し、耐久性に優れる県産材利用をさらに推進する。
同社は05年、県産材を利用し、環境や健康などに配慮した質の高い住まいに取り組む県の「信州木づくりの家」グループに認定されている。 -
細田伊佐夫さん(73)染織家、宮田村河原町
「一心不乱に染め上げ、改めて、先哲の言葉と生命の水がめの神聖さ、故郷の山の尊さを思い知らされた」-。中央アルプス駒ケ岳にある阪本天山の四言四句古体詩碑と、村内の山浦正弘さん宅に残る幕末の水戸浪士(天狗党党首)武田耕雲斎の七言律詩の掛軸の2大漢詩を原寸大に柿渋で染め上げた。作品は3月から村内のアルプス中央信用金庫宮田支店ロビーに展示する。
細田染織染色工房香藍窟を主宰し、さまざまな模様を染める傍ら、神社の幟旗(のぼりばた)染の詩句に引かれ、以来「言葉染」をライフワークにしている。
村出身の哲学者、唐木順三さんの詩碑、民俗学者で歌人の向山雅重さんの歌、宮沢賢治の真筆「雨ニモマケズ:」。芥川龍之介の「かっぱの図」などのほか、恩師や親交のあった著名な書家の作品などを多数手掛けた。
阪本天山は江戸中期高遠藩郡代の砲術家、勒銘石と呼ばれる詩碑は縦1・5メートル、横2メートル。1784年、天山らは中御所から前岳を踏破し、尾根で堅ろうな石を見つけて、天山が「霊育神駿 高逼天門 長鎮封域 維嶽己尊(聖なる西駒は、神の乗る馬を育て、その頂は高く天門にまで迫る:」と駒峰を称えた詩を読み、同行した石工に刻ませたという。
一方、幕末の水戸浪士(天狗党党首)武田耕雲斎の七言律詩の掛軸は縦2メートル、横1メートル。「一朝憤奮義忠情」から始まる詩は、今福清二さん(駒ケ根市)の読みでは「ひと度ふるい立たせる正義の心、骨を砕き身を裂かんとす、天子の兵 孫子の謀を持ち、呉子の智を備え、張飛の勇烈を持ち、岳飛の正義を守る心を持つ、駒の峯に伝う道は雪にさえぎられて行き難し:」と続く。国を憂い、尊王攘夷の志に殉じた耕雲斎の気魂が伝わってくるという。
「染め作品は、日常目に触れることの少ない言葉を手軽に目につくところに飾る利点がある。先哲の顕彰と伝承につながり、村起しの一端になれば」と話した。
◆水戸浪士の通行
幕末の64年、水戸藩は尊王攘夷派と佐幕派に2分され、勤皇派は天狗党を旗揚げしたが幕府の弾圧にあい、攘夷の企ては失敗。武田耕雲斎を首領とする天狗党は、挙兵の志を朝廷に伝えるために、上洛を企てた。一行約千人は11月1日、常陸国太子を出発、幕命を受けた諸藩兵と戦いながら、信濃路、中仙道、美濃路を西上するが、12月11日、敦賀郡新保で、10数藩の兵に阻まれ、17日加賀藩に降伏。敦賀に護送され、2月耕雲斎ら主謀350人は斬罪、他は追放、流罪に処せられた。維新後、耕雲斎らの霊は松原神社の神号を下賜され、靖国神社に合祀された。
伊那街道の通行は11月22日、伊那部(伊那市)で昼食、宮田は午後通過し、上穂、赤須宿(駒ケ根市)に分宿。山浦家に残る耕雲斎の遺墨は、当主、山浦藤左衛門が浪士らに捕らわれた高遠藩士の助命のため、赤穂の本陣に出掛け、耕雲斎に会い、一書を請い受けたものと言われている。 -
馬肉を使ったコロッケ、「バロッケちゃん」が行燈市でデビュー
馬肉を使った新メニューづくりを進める飯島町の「さくらを咲かす会(小林馨会長、12店)」は24日、飯島文化館で、馬肉を使ったコロッケ「バロッケちゃん」などテイクアウトメニューの試食会を開いた。広く町民に呼びかけ、40人余が参加、「バロッケちゃん」のほか、馬ミンチを使った2種類の「馬かまん」、馬肉にチーズを挟んで揚げた「合格カツ」など5種類の馬肉料理を試食し、意見を出し合った。
メニューの中心は2月10、11日に開く行燈市でデビューする「バロッケちゃん」。馬肉の甘煮、ジャガイモ、サツマイモ、長イモ、馬の好物のニンジンを入れ、馬の顔に形にした。調理は同会の女性部10人が腕を振るい、揚げたてをテーブルに並べた。外側はカラッと、中はしっとり、馬肉に味もあり「おいしい」と概ね好評。中には「もう少し馬肉が大きい方がいい」「ソースなしで食べられるように、味を濃く」などの指摘も。
また、「馬かまん」は「皮が厚すぎて、おやきのようだ」「皮が甘過ぎる」などの感想もあった。
馬肉による地域おこし事業は国交省の地域振興アドバイザー事業を導入、この日は最終回。アドバイザーの伊藤光造さんは「馬肉による地域おこしを成功させるには、行政や町民など幅広い応援が必要、応援があれば大きく育つ」と話していた。
「バロッケちゃん」は参加者の意見を参考に、馬肉を増量し、行燈市で揚げたてを百円で販売する計画。 -
有志企業組織と伊那異業種交流研究会第2グループが初交流
経済産業省「産業クラスター計画」によるプロジェクト作り提案上伊那、諏訪地区を中心とする有志企業でつくる異業種交流グループ「錦麗(きんれい)会」は20日、伊那商工会議所の伊那異業種交流研究会第2グループと初の交流会を箕輪町内の企業で開いた。経済産業省が進める「産業クラスター計画」によるプロジェクト立ち上げを提案し、第2グループのメンバーにも参画を呼びかけた。
錦麗会は、クラークファインテック(本社・箕輪町北小河内)の増沢邦彦社長が呼びかけ4年前に発足。当初は同業種の交流が主だったが、現在は異業種20社22人が参加。エリアは上伊那、諏訪地区のほか松本、塩尻、岡谷、山梨県。年2回の情報交換・勉強会を開いている。
今回、第2グループのメンバーでもある錦麗会会員の呼びかけで初の交流会となった。
錦麗会は、産業クラスター計画の「中央自動車道沿線ネットワーク」が、会のネットワークと一致していること、中小企業が抱える課題の一つである販路開拓の支援が政策メニューに盛り込まれていることなどから、計画に則ってプロジェクトを組織したい考え。計画概要を示し、「賛同してほしい」と呼びかけた。今後、立ち上げを目指して準備を進める。
交流会では、水溶性研削油添加剤やポリリン酸を用いた歯周病対策商品など、錦麗会会員が自社開発製品を紹介。製品のデモンストレーションを見て質問するなど、情報交換した。 -
どんぶりレンジャー頑張って
活躍に保育園児から金メダル、・ス名物丼・スに大きな声援宮田村で開発が進む・ス名物丼・スを世に広めるため誕生したヒーロー戦隊「どんぶりレンジャー」が24日、村中央保育園の1月誕生日会に登場。バランス良く、好き嫌いなく食べることの大切さを伝えた。
地域を元気にするため日夜頑張るレンジャーの活躍ぶりに、園児から金メダルの思わぬプレゼントも。励ますはずが、逆に子どもたちから励まされて人気者のヒーローもびっくり。
「元気をもらい、本当にうれしかった」と、村商工会青年部員扮するレンジャー各隊員。仮面の下の素顔に満面の笑みが広がった。
名物丼は村内の飲食店も巻きこんで、3月の発売開始に向けて準備は着々。園児の元気な声援をもらい、さらに加速する。 -
宮田観光ホテル、外部の意見聞く初の試食会
社内外の意見を聞き、経営改革、サービス向上を進める宮田村の宮田観光ホテル。村の第3セクター方式による運営の蓄積は、長期債務やサービスの低下などで村民の信頼も失墜しかけたが、ここに来て変化の兆しも見え始めた。根幹となる料理もそのひとつ。多くの声やアイデアを取り入れ、マンネリ化の打開を図る。24日は社外モニター機関「サポーター会」を招き、2月からの新メニューの試食会を開いた。
テーブルの上に並ぶ創作料理の数々。切干大根を麺に見立てた「変わり焼きそば」、村特産の豆腐を使った「地獄鍋スープ」など目にも鮮やか。
全て2月中旬から5月末までの宴会、宿泊で提供するメニュー。以前のように、仕入れたものをそのまま客に提供する「出来あい」のメニューは見当たらない。
11月から板場の主任に就いた谷口公朗さんは「出来あいは使わず、地元の産物をできるだけ使おうと板場全員でアイデアを出し合いました」と話す。
同社は昨年、社内にイベントや接待など4つのプロジェクトチームを立ち上げた。若い社員もリーダーとなり、封建的だった調理部門にもメスが入った。
「板場も含め以前は上部だけで決めて、我々が意見を言う雰囲気は一切なかった。今は違う。風穴が開いた感じです」と若手社員のひとり。
昨年末には初のディナーショーを開催。小田切英夫副社長は「成果も出つつあり、前向きな姿勢になっている」と話す。
外部に料理の意見を聞くことも初めてだったが、この日の試食会でサポーター会メンバーは「心意気が伝わってきた」と好感触を寄せた。
減少傾向にある利用者数を食い止めるのは容易ではないが、「あぐらをかいている訳にはいかない」と社員の意気込みも増す。 -
新い~なちゃんカードのサービス 2月1日開始
伊那市の多機能型ICカード「新い縲怩ネちゃんカード」のサービスが2月1日から始まる。カード所有者は、ポイントやプリペイド残高のデータを旧カードから新カードに移し変える必要がある。市コミュニティーカード協同組合の加盟店で2月1縲・日、ポイント5倍セールを展開する。
新カードはシステムの老朽化などで、アルプス中央信用金庫のキャッシュ機能などをはずし、ポイント機能(100円の支払いで1ポイントがつく)とプリペイド機能(現金をカードに入金して買い物などができる)を残した組合独自に切り替える。1ポイント1円で、有効期限は1年間。
今後、バックを持参した人にポイントがつくなど新たな機能を検討する。
加盟店は飲食、衣料品、書店、薬局など145店。店頭に、目印の赤い桃太郎旗が立つ。
端末機は市役所や伊那中央病院、みはらしの湯、羽広荘に置き、住民票の写しや入浴料などの支払いが可能。市営駐車場、「イーナちゃんバス」は対象外となる。
これまでのカードは、キャッシュカードとして継続使用する。
カード所有者は、市内、郡内など1万7千人。すでにダイレクトメールで新カード開始を知らせている。
データの移行作業は20縲・1日午前10時縲恁゚後6時、駅前再開発ビル「いなっせ」4階401会議室である。1枚につき5分程度で済む。
新規も無料で受け付ける。
切り替えた人の中から抽選で100人に図書カード(500円分)をプレゼント。
それ以降は事務局で対応するが、3月末を過ぎるとポイントは無効となる。
問い合わせは、事務局(TEL72・7000)へ。 -
駒ケ根商工会議所新年祝賀会
駒ケ根商工会議所(渋谷敦士会頭)は19日、07年の新年祝賀会を駒ケ根市の駒ケ根商工会館で開いた。会員、来賓ら約100人が出席。今年の年男と渋谷会頭らが掛け声とともに景気良く酒樽の鏡を割り=写真=、出席者がお神酒で乾杯するなどして今年が良い年になることを祈った。
渋谷会頭はあいさつで「景気は戦後最も長い拡大基調にあるが、家庭や地方への波及は弱含みだ。会議所としては市の経済の全体的なレベルアップを図れるよう努力している。今年は中心商店街の活性化に向けて方向性を固め、せめて青写真ぐらいは作りたい。指導と支援をよろしくお願いしたい」と呼び掛けた。 -
飯沼棚田産美山錦を使った「今錦おたまじゃくし」が完成、
中川村大草の米沢酒造(米沢博文社長)が、飯沼棚田の美山錦だけを使ったオリジナル新酒「おたまじゃくし・おり酒、原酒」が完成、20日の新発売を前に、19日夜、JA中川支所で試飲会があった。来賓の村、商工会、JAをはじめ、酒米を栽培した飯沼農業活性化研究会、米沢酒造、南部酒販組合ら関係者のほか、一般村民ら約70人が参加。しぼりたての原酒、おり酒を口に含み「フルーティーな香り、きりっとした、濃い味わい」に、地域活性化への期待を膨らませ、完売を確信した。
米沢社長は「38・5俵を12月に仕込み、ベテランから若手まで蔵人が気持ちを1つに、蔵付きの酵母菌の力を得て醸造した」と経過に触れ「小さなオタマジャクシがカエルになって、大きくジャンプし、地域の活性化になれば」とあいさつ。
この後、発酵中のおり酒を互いに注ぎあって、乾杯した。
三共の米山ますみさんは「まろやかで飲みやすい。見た目よりもさらっとしている」。牧ケ原の堀田明子さんは「口当りがよく、たくさん飲めそう」と好評。
飯島町で酒店を営む池上明さんは「フルーティーな香り、どっしりと存在感のある酒になった」と話していた。
「今錦おたまじゃくし」は一升瓶換算で原酒で1500本生産。おり酒720ミリリットル400本、生原酒1・8リットル200本、720ミリリットル500本限定販売。
値段はおり酒720ミリリットル1743円、生原酒720ミリ1712円、1・8リットル3413円、特別純米酒と「おたまじゃくしシリーズ」に新たに加わった「秋あがり特別純米酒」は720ミリリットル1386円、1・8リットル2730円。
おり酒・生原酒の販売は村内、飯島町内の酒販店で20日から、特別純米酒は4月下旬以降、秋あがり特別純米酒は9月下旬以降を予定。 -
06年「時の人」の羽子板8枚を展示
伊那市入舟町のダイ十呉服店(池上直樹社長)で23日まで、「2006世相風刺羽子板展」が開かれている。
羽子板は、押し絵で8枚。紀子さまに抱かれた長男の悠仁殿下、高校野球で甲子園を沸かせた2人の投手、トリノオリンピックフィギュアスケートで金メダルを獲った荒川静香、バットを構えるプロ野球選手新庄剛志ら「時の人」がそろう。表情がそっくりで、髪の毛が浮き上がるなど立体的。高さ65センチ、幅24センチ。
人形専門店久月が毎年、世相を風刺した羽子板を作って発表している。同店が結社55周年の節目を迎えたことから、特別に借り受けた。
同店は「痛ましい事件が多いが、羽子板を見て少しでも楽しんでいただければ」と話している。
営業時間は午前10時縲恁゚後7時。 -
伊那商工会議所議員新年会
伊那商工会議所は18日、07年議員新年会を伊那市の越後屋で開いた。関係者や来賓など約90人が集まり、さまざま変化が起きている地域の発展のため、互い尽力していく志を新たにした。
あいさつに立った向山公人会頭は、都市部での景気回復が聞かれる中、地方は依然として厳しい財政状況が続いている現状を指摘。地域においては3市町村の合併や権兵衛トンネルの開通など昨年の大きな変化に伴い、さまざまな変化が生じつつあることを示し「商工会議所としても日本風景街道への取り組みなど、新しい活動を進めている。これまで取り組んできたものが一つでも形になるようにしていきたい」と語った。
また、来賓に招かれた小坂樫男市長は権兵衛トンネルの交通の交流を課題に挙げ「市としては企業誘致が進んでおり、求人難への懸念もあると思うが、木曽の方から来てもらったり長谷の方へ帰ってきてもらう政策を進めていかなければならないと考えている」と語った。
また、永年役員勤続者に対して日本商工会議所が贈呈した感謝状の伝達もあった。 -
い~なちゃんカード TDLに20人を無料招待
伊那市コミュニティーカード協同組合(中村紘司理事長、154店)は19日、伊那商工会館で東京ディズニーランド(TDL)日帰り旅行無料招待者の抽選会があった。中村理事長らが応募券を引き、無料招待者20人を決めた。
昨年12月15日縲・月14日の売り出し期間中、加盟店で飲食や買い物をし、伝票3枚を集めて申し込む方法で募ったところ、市内を中心に、329枚の応募があった。
応募者の中から100人を優待。応募者全員に優待の応募通知を郵送し、先着順で受け付ける。優待希望者は、1人5千ポイント、または現金1万円が必要となる。
旅行日は2月17日。
問い合わせは、事務局(TEL72・7000)へ。 -
もっと輝け!中小企業(2)
長野県商工部 山極一雄部長に聞く信州、あるいは上伊那の産業の目指すべき方向について「信州ものづくり産業戦略会議」や「上伊那地域の新しい産業像及び振興策調査研究委員会」が提言を発表してからすでに4年が経過した。この間、長野県では知事の交代劇があり、昨年11月には県の産業振興策を検討する懇談会が立ち上がるなど、新たな動きも見え始めた。上伊那の産学官が両提言に基づき「伊那谷のビジネスモデル」に選んだ元気でユニークな中小事業所の経営者たち(※注)にとっても次の展開は大いに気になるところだ。村井新体制になって、中小企業を盛り上げるための県の施策はどうなっていくのか。県商工部の山極一雄部長に聞いた。
※注 上伊那の産学官が03縲・5年に展開した「輝く経営者キャンペーン」で選ばれた優秀な中小企業経営者。同キャンペーンは、上伊那で輝いている中小企業経営者の・ス元気・スの秘訣を探り、地域産業の活性化に結び付けよう竏窒ニ、産業界、信州大学、県などでつくる推進委員会が中心となり、約100人の「輝く経営者」を伊那毎日新聞紙面やケーブルテレビ3局を通じて紹介するとともに、シンポジウムなどを開催。優れた経営者らの経営手法、経営理念などを通じて上伊那および信州の産業のあるべき姿、進むべき道を探った。昨年夏に、100人を一挙に掲載した単行本「信州伊那谷からの挑戦」を「いなまい叢書2」として発刊。
竏柱ァ内の中小企業を取り巻く環境で最も問題(課題)と思われることは何か?
山極一雄氏 日本経済は、「いざなぎ景気」を超えて、戦後最長の景気回復局面と言われているが、地方経済の実態は必ずしもそうではない。現実には地域の産業特性がうまく機能しているところと、機能していないところがあり、そのまだら模様の中でそれぞれが熾烈な競争をしていると思う。その縮図の一つが長野県。
製造業は、デジタル家電、半導体、自動車関連向けなどを中心に回復してきているが、鉱工業生産指数を見ると、水準的にはまだまだ低い。観光関係では、観光地の延べ利用者数が、平成2年から長野五輪が開催された平成10年頃まで年間1億人を超えていたが、五輪が終わった後は1億人を下回ったまま低迷している。特にスキー客は、昔はスキーブームで団体客が大勢長野県へ来たが、スキー離れが続いて、平成4年のおよそ4割の水準まで落ち込んでいる。
全国レベルの好景気が反映されない背景には、長野県の産業構造の特徴が影響していると思う。例えば、製造業では、長野県の場合、出荷額の半分近くが電気機械関連業種によるものだが、平成12年のITバブル崩壊後の落ち込みが非常に大きく、また、ちょうどそのころから海外シフトが高水準にあり、景気拡大が県内での製造活動にそのまま反映されにくい構造になってきている。
建設業については、長野県の場合、五輪などの大型基盤整備があったため、平成7年ころまでは良かったが、その後、建設投資が急速に減少している。平成3年のいわゆるバブル崩壊後も、五輪などの特殊要因があって下支えしてきたが、それらが一度に無くなってしまい、回復の実感も乏しいのではないか。まさに産業構造の変革期にあったが、対応が遅れている、あるいは、地域を担う新しい産業の姿が見出し得ないことが問題だと思う。
竏酎コ井新体制になって、新しい産業振興策を検討されているが、どのような背景や経過があるのか?
山極氏 長野県は他県と比べても、いいものはたくさんあるが、それがグローバル競争など、めまぐるしい環境変化の中で、他県との競争にも遅れを取っているといった、長野県経済の憂うべき状況を、村井知事は、知事選を通じて、県内の経済界や商工団体、さらには、中小企業の方々から聞いてきた。
そこで、これから長野県経済がどのように時代と市場の要請に対応すべきか、またどのような方向付けをし、どのような取組みが必要なのか、といった総合的な対応が急務となっている。
行政や大学など関係機関がどのような支援を行えば、長野県内企業が従来から備え持つ能力を活かし、企業の絶え間ない努力や英知に応えられるのか、また、力強い長野県経済を再構築していけるのか、その道筋を示すために、産業界や大学、シンクタンクなど経済関係の有識者にお集まりいただき、「長野県産業振興懇談会」を昨年11月に設置。産業振興戦略プラン(仮称)を策定し、具体的な施策レベルまで提言いただきたいと思っている。
竏窒サのような振興策は何を狙い・目的としているのか?
山極氏 長野県民220万人が約8兆円の付加価値を生んでいるが、その中で非常に大きなウェイトを製造業が占めている(長野県の産業で製造業の占める割合は26・5%、全国では20・8%)。しかし、一人当たりの県民の所得を他県と比較した場合、長野県の製造業における要素所得が他県を下回っている状況にあり、これが結果的に県民所得の順位を下げている。だから、長野県の相対的なポジションを左右するにあたっての製造業の役割は非常に大きい。
長野県は、明治時代から輸出用生糸の生産が盛んとなり、最盛期にはわが国生糸生産量の約3割を占め製糸王国として知られていた。これに伴い、現在の長野県製造業の中核となる機械関連技術の基礎が培われた。
戦争と、その後のエネルギー革命、石油化学の発展に伴い製糸業は衰退したが、その一方で、航空機部品、光学機器、時計など疎開してきた工場が地元に定着し、あるいはそれが引揚げても疎開工場の残した技術が地元に根づいたことから、諏訪地域に代表されるカメラ、腕時計、オルゴールなどの精密機械工業が発達したほか、県内各地に電気機械、一般機械、輸送用機械など加工組立型産業が生まれた。
その後、オイルショックを経て軽薄短小化の波に乗り、また、情報化の波に乗り、現在の産業集積に至っている。地理的な要因もあり県内各地に製造業が分散しているが、全体としては、製造品出荷額の7割を電気機械、一般機械など加工組立型産業が占めており、長野県はこの比率が全国トップ。
このように、本県は、歴史的に見ても、他県以上に、製造業、特に加工組立型産業の重要性は高く、この製造業の良し悪しによって、長野県経済も左右されることから、この「長野県産業振興懇談会」では、製造業をベースにし、今までの長野県特有の技術の集約をもっとも効率的に付加価値に結びつけるようなものにポイントを置いて、プランを策定していただきたいと考えている。
特に、今後長野県産業が目指すべき旗印を明確にし、どのようにしたらそのような成長分野の産業を集積させることができるか、また、既存企業の経営基盤をいかにして充実・強化させるか、あるいは、次世代の人づくりをいかに行うか、ということなどを柱に検討していただいている。
竏窒サの振興策は、いつごろまでに策定し、どのように進めていくのか?
山極氏 財団法人長野経済研究所の平尾勇理事を委員長とする12人の外部有識者によって、この懇談会は開催されるが、今年度内、計6回開催し、本年3月末を目途に策定していただきたいと思っている。
これまで開催した3回の産業振興懇談会では、長野県経済の現状と課題、旗印・指針となる産業分野、企業誘致策、既存産業の育成策、創業支援策、次世代の人づくりに関して、長野県がこれまで培ってきた技術的な優位性、強みをいかに集積させて施策展開を図るか、本県の自然環境や地域特性を活かした産業分野は何なのか、などが論議されている。
この懇談会で論議されている御意見の中からすぐに取組みが可能な施策については、現在、作業を進めている平成19年度当初予算においても、企業誘致の推進強化、中小企業融資制度資金の充実、技術開発支援機能の拡充強化など、成長産業の集積や既存産業の充実・強化に結びつく有効な支援施策が実施できるように取組んでまいりたい。
竏衷、業や観光などの振興策はどのように考えるか?
山極氏 商業については、小売業の年間販売額、従業員数とも昭和57年を上回って推移しているが、事業所数は昭和60年以降減少を続けている。これは、小規模店舗が減るとともに大型店が増加していることを示している。また、小売業の売場面積における大型店の占める割合も上昇を続け、平成18年3月には約6割に達していることから、中小小売業の経営環境は厳しいものが窺える。
商業振興施策には、「これ」といった決定打がないのが実情だが、商店街は「まち」の重要な機能の一つでもあることから、商業振興は、商業者と地域住民と行政とが一体となって取り組むべきものと考えている。
一方、商店街ににぎわいを取り戻すためには、個店の活性化をはじめ、自らの問題であるとの強い自覚をもって、自助努力をしていくことが求められている。
これらを踏まえ、県としては、「まちづくりの一環としての商業振興」との考え方に立った、まちなか再生に必要な施策及び、意欲のある商店街が行う主体的な取り組みに対する、より実効の上がる支援策を検討したい。
観光関係では、長野県内には多数の温泉があり、温泉地数では北海道に次いで全国第2位、高原、湖沼など美しく豊かな自然環境にも恵まれているが、先程述べたように、観光地の延べ利用者数が、五輪が終わった後は1億人を下回ったまま低迷している。特にスキーについては、スキー客は平成4年のおよそ4割の水準まで落ち込んでいる。このような背景から、観光に携わる事業所での経営環境は、大変厳しい状況にある。
このような状況を踏まえ、本年から団塊の世代が退職期を迎えることや、本県を主舞台としたNHK大河ドラマ「風林火山」が放送されることから、大きな旅行・観光マーケットが生まれるものと予想されており、これを千載一遇のチャンスと捉え、県が主体となり、官民一体となった全県挙げての「信州キャンペーン」を推進し、誘客促進に取り組む。
また、引き続き、市町村や観光関連事業者と連携を密にし、地域の地理的・文化的な特色を活かした、市町村を広域的につなぐ旅行商品の造成・販売や、都市圏での観光PRイベントなどによる県外への情報発信を積極的に行い、誘客促進に努めていく。
特に、「スキー」産業については、長野県の重要な観光資源であり、この産業が元気を取り戻さなければ、観光立県として長野県の将来発展性はない。そのため、引き続き、「スキー王国NAGANO構築事業」を強力に推進していきたい。特に、子どもたちのスキー場利用を優待する『信州スノーキッズ倶楽部』を充実するなどし、子どもたちが大人になって再びスキー場を訪れ、ファミリーでスキーを楽しみ、そしてさらに、その子どもたちへと受け継がれるような、10年・20年後の長期的なスキー振興の戦略をもって、ウィンター・リゾートの再生に努めたい。
竏註M州の中小企業経営者にいま最も求められているものは何か?
山極氏 長野県の産業構造は、時代の変遷とともに、生糸から精密加工へ転換でき、現在のような切削とかプレス、メッキ、金型など、ものづくりの基盤となる多種多様な技術を持つ企業が集積し、地域経済に活力を与えている。この間、長野県経済は、オイルショック、円高不況、バブル崩壊等、様々な困難に直面してきたが、先見性に満ちた企業家の存在、そして多くの経営者の大変な御努力によって、乗り越えてきた。県内中小企業の皆様方には敬意を表する。
県内の中小企業経営者に今、最も求められていることについては、私の方から、これが足りないとか、こういった経営が良いといったことを言える立場ではないが、企業訪問した中で、独自性というか、先見性というか、やる気というか、一言では表現できない素晴らしい経営者がいる。その経営者の共通項としては、自社の強み・弱みをしっかりと認識していることだと思う。そして、強みを発揮するためには、その強みを発揮できる分野を認識し、目標に向かって、明確な経営理念や戦略を掲げ、それを目指すマネジメントが極めて大切だと思う。
南信地域に関しては、ハイブリッド自動車用の角度センサ、半導体製造用の部品など、国内外で高いシェアを誇る企業も多数あり、昨年4月に経済産業省が発表した「元気なモノづくり中小企業300社」にも選定されている。
その背景には、駒ヶ根市の「テクノネット駒ヶ根」や、伊那市の「伊那異業種交流研究会」など、異業種、異分野の交流が盛んであること、また、伊那市では、創業塾や経営革新塾が活発に開催され、起業チャンピオン賞の授与等も行い、創業や経営意欲をかき立てる支援が活発に行われている。さらに、伊那市や駒ヶ根市では、市役所内の企業誘致の独立したセクションを新たに設け、積極的に誘致活動を進められていることなどが挙げられる。
こういった地域の取組の中から、地域内の企業が互いに切磋琢磨し、経営力を向上し、特色ある企業群が形成されているのではないかと思う。
中小企業は、経営者の力の及ぶ範囲が広いことから、経営者の資質や力量、熱意に大きく影響を受ける。このような活動が活発に行われ、今後の地域経済がさらに活性化することを期待したい。
竏注ナ後に2007年の抱負をお聞かせ願いたい。
山極氏 産業振興は、自治体の力だけでできるのではなくて、企業の皆さんの力による所が大きい。だから、企業の経営者には、熱意を持って、頑張っていただくことがまず第一。
県内中小企業経営者一人ひとりが、他社との競争の中で、勝ち抜ける、あるいは、自社以外にはできるところはないというオンリーワン企業を目指し、そういった企業の集積が、県内経済の強さになっていくのではないか。
その中で、行政は、企業が目標へ向かって進む障害を取り除く、後押しをする、あるいは手を取って一緒に進むということが求められるし、大学や支援機関、金融機関との連携も一層重要になってくる。
県としても成長が期待できる分野に対しては、工業技術総合センターやテクノ財団をはじめ、中小企業振興センターなど、商工関係機関並びに、大学や銀行等との連携のもと、経営や技術課題の解決や産学官連携の促進に努め、挑戦する企業への支援に積極的に取り組み、県内産業の飛躍の年・ス産業振興元年・スになることを期待する。 -
伊那商工会議所がIT研修
伊那商工会議所は17日、伊那商工会館でIT(情報技術)活用研修会を開いた。商業関係者を中心に約30人が集まり、インターネット・メールの活用方法を学んだ。
本年年、伊那商議所が会員を対象にした情報化の実態を把握するアンケートから、メールの活用は全体で74%と高かったが、観光接客業、商業は50縲・0%にとどまる結果が出た。メールの利便性を理解してもらい、さらに事業効果を上げていこうと県経営者協会上伊那支部情報委員会などの協力を得て研修の場を持った。
講師は、プログラム作成やネットワークのシステム構築などを手がける「キャリコ」(駒ケ根市)社長の小林正信さん。インターネットとメールの活用方法、ネットショップの概要や事例などを解説した。
ネットショップの流通量は年間、部品の調達など業者間が100兆円、業者と消費者間が1兆円で、どんどん伸びている状況という。
「リアルタイムで情報発信できる、地域が限定されないなどの特徴を持つが、膨大な労力がいる」と成功例の少なさを指摘。「運用を外部の専門業者に委託しているところも多い」とした。
必要な条件として▽手間、または金をかける▽個人情報の漏えいなどセキュリティーを確保する▽ほかよりも優れたサービスを提供する竏窒ネどを挙げた。 -
西春近商工会が臨時総会
伊那市の西春近商工会(野溝和男会長、240人)は18日、西春近商工会館で臨時総会を開いた。高遠町商工会、長谷村商工会と合併する議案1件を承認。3商工会でいずれも承認されたことになり、4月1日、伊那市商工会がスタートする。
野溝会長は、合併に至るまでの経過に触れ「補助金の削減で、合併せざるを得ない」苦渋の決断と述べ「さらに発展するための事業を考え、関係機関の協力を得ながら頑張っていきたい」と同意を求めた。
出席者約50人は合併理由やこれまでの経過など説明を受け、賛成多数で承認した。
合併は長谷、西春近を解散し、高遠町を存続する定款変更合併で、組織の経済基盤の確立や経済環境の変化に対応した小規模事業者の経営指導などに当たる。高遠商工会館に事務所、長谷、西春近に各支所を置く。
10年4月を目途に商工会と商工会議所の統合を予定し、補助金減額に対応するため、3年間、3商工会の拠出金で補てんする。 -
高校生の就職内定率は91・4%
伊那公共職業安定所はこのほど、高校生の就職内定状況(11月末)をまとめた。学校や職安の紹介で就職を希望した生徒の内定率は91・4%で、前年同期に比べて1・7ポイント下回った。
07年3月に高校を卒業する予定の高校生1660人のうち、就職希望者は302人(公務員など除く)。
就職内定者の内訳は、管内238人、県内27人、県外11人。職種は製造業が8割を占め、そのほかは卸売・小売業、飲食店などだった。
求人状況は155社、614人で、前年と比べ、15社、122人の増加。職安は、景気回復や、団塊世代の退職に伴い、人材育成に力を入れる企業があることが要因とみる。
学校と連携を図り、早期の就職内定を目指す。
長野労働局職業安定部によると、県全体の求人倍率は1・55倍で、就職決定率は81・1%。 -
伊那JC 新春会員大会
伊那青年会議所(JC)の新春会員大会は13日夜、箕輪町の伊那プリンスホテルであった。会員やOBら約80人が出席し、設立40周年の年度として、新たな目標に向かって事業展開していくことを決意した。
斉藤明理事長は「設立当時の志を再認識し、一人ひとりが誇りを持ち、未来のために明確なビジョンを定め心を一つにして運動を展開したい。豊かな町づくりに向け、住民と行政、企業が手を取り合う協働の町づくりが重要。住民、企業の声を生かし、どのように行政に反映させていくか検討していきたい」とあいさつ=写真。
本年度は「足元を固め、遠くをはかり、新たな一歩を踏み出そう!」をスローガンに掲げる。設立40周年記念事業として、式典と講演会、桜の植樹のほか、4・6・10月の公開例会を予定する。 -
長谷村商工会が3商工会の合併を決議
伊那市の長谷村商工会(橋爪將司会長)は14日、臨時時総会を開き、高遠町商工会、西春近商工会との合併を賛成多数で決議した。
昨年10月に合併の調印を交わした3商工会は、今月20日までにそれぞれの地区で臨時総会を開き、合併を決議する。長谷村商工会は、最も早く臨時総会を開く運びとなった。
橋爪会長は「長谷村商工会は小さいながらも加入率75%というまとまりがある良い商工会だった。今日は解散総会をするわけだがみなさんのご巧妙な判断を仰ぎたい」と語り、4月からスタートしようとしている新体制を説明。会員らは、効率的で効果的な事業運営を目指す新体制の趣旨を挙手により決議した。
宮下市蔵長谷総合支所長は「大きな時代の変化の中での決断だと思う。基幹産業である農林業が衰退する中、商工会のみなさんが旧長谷村を支えてくれた。合併による弊害への懸念もあると思うが、みなさんが原動力となる新しい商工会に期待したい」と語った。 -
商工会新年会で役員功労、永年勤続従業員を表彰
宮田村商工会は12日、新年祝賀会を商工会館で開いた。役員功労表彰として、奥田憲一監事が全国商工会連合会長表彰を受章。小田切洸さん、鈴木正文さん、塩沢一美さん、北原健一さんも同じく県商工会連合会長表彰を受け、伝達した。会員企業永年勤続優良従業員127人も表彰した。
会員、来賓約100人が出席。前林善一商工会長は「景気の良さを実感できるのは一握りの人たちだけ。格差拡大景気だが、みんなで厳しい局面を乗り越えていこう」と年頭のあいさつをした。
席上、役員功労と永年勤続従業員のうち全国商工会連合会表彰の40年から30年の対象者には、前林会長から表彰状が伝達された。
30年以上の永年勤続表彰者は次の皆さん、カッコ内は所属事業社名(25年以下は後日掲載)。
【40年】藤木正臣、市村豊明(以上タカノ)酒井英世(日本発条)【35年】鈴木俊見、宮沢勝、近藤修一、伊東作二、向山和孝、小林美春、原田茂、山崎一郎、西幅正一、唐沢光人(以上タカノ)小田切武(マスダ)滝沢俊明、河合和子、池上弘一、吉沢吉人、高橋一郎、平沢昭人、桑沢繁夫、矢沢克巳(以上日本発条)松下良兼、酒井正和(ティービーエム)山岸守(上林工務店)【30年】菅原秀美、伊藤金義(以上タカノ)松下梅子(松下金属工業)尾崎正己(ティービーエム) -
干支にちなみウリ坊パンが新発売
飯島町七久保の道の駅、花の里いいじまのパン屋「ブレッドいいちゃん」は干支にちなみ、イノシシの子、ウリ坊をデザインした「ウリ坊パン」を新発売した。
中身はチョコクリーム、目や愛きょうたっぷりの鼻、独特の縞模様はチョコレートで書いた。
12日は町内の全保育園の給食に提供。園児らは「かわいい!」「食べちゃうのがもったいない」と言いながら、頭からパクついていた。
ちなみに値段は1個110円。 -
伊那食品工業がくぬぎの杜を整備
伊那食品工業は、伊那市西春近の本社近くにある建設業者の旧社屋を買い取り、「くぬぎの杜(もり)」として整備した。会議などで使うほか、生涯学習の場として希望者に開放する。
敷地面積は1万1200平方メートル。2階建てで、延べ床面積は2400平方メートル。1階に海藻残さを有機肥料に野菜を作る「ぱぱ菜農園」の事務所と海藻倉庫、2階に大ホール(470平方メートル)、小ホール、会議室などを設けた。施設周辺のクヌギ林も整備した。
買収や駐車場整備を含めた改装費は約2億円。
塚越寛会長は「勉強したいという意識を持っている団塊の世代がいる。有効に使ってもらえるよう、安い料金で貸し出す」と話している。
すでに絵画教室の申し込みが入っている。
問い合わせは、伊那食品の総務(TEL78・1121)へ。 -
新たな部長に小田切さん、商工会青年部が次期役員承認
宮田村商工会青年部は10日夜に臨時総会を開き、次期役員を選任して全会一致で承認した。新たな部長は小田切等さん、副部長に花井祐治さん、吉沢賢治さんで任期は4月1日から2年間。地域の活力源として多彩な活動を展開する部の伝統を受け継ぐ。
同青年部の地域貢献はめざましく、昨年からは村民参加型で名物丼の開発にも着手。さらにふるさとCM大賞入賞、よさこいソーランなど、村の活性化につなげている。
小田切さんは「部員の気持ちを活動に反映させ、まとまりを持って活動していく」と抱負。
退任する前林裕一部長は「青年部には多方面から注目と期待が寄せられているが、一丸となり切磋たく磨した結果。全員が頑張って行動することが大切」とエールを送った。
新役員は次の皆さん。カッコないは企業名。
▽部長=小田切等(長野ユーシン)▽副部長=花井祐治(花井木工)吉沢賢治(吉沢水道設備)▽常任委員=増田博(マスダ)清水邦浩(千代田)白鳥直人(白鳥石材)岡貴之(カミイナ)太田豪敏(レストハウスおおた)間瀬令理(間瀬製作所)初崎哲也(初崎製作所)春日政信(富寿司)宮澤剛一(和工機)清水光吉(宮田アルマイト工業)小田切豊(加藤電器)塩沢太一郎(中央塗装)三浦信之(信榮建築工房)馬場誠(理容アルプス)春日孝昭(RASTADESIGN)▽監査委員=下浦茂則(寿司吉)池上真悟(明栄)▽直前部長=前林裕一(小一商店) -
商工会青年部が企業案内総合サイト「ひとなるねっと」開設
宮田村商工会青年部は、同商工会ホームページ内に部員企業49社の企業案内を網羅したサイト「ひとなるねっと」を開設。優れた技術や特色あるサービスを持った企業が多いなかで、村内外にアピールして積極的に売り込む足掛かりとして企画した。さっそくダイジェスト版を印刷し、村役場担当者に配布。「どのような仕事をしているか知ってもらい、活性化につなげたい」と期待を寄せる。
トップページに掲載されている部員49人の顔写真をそれぞれクリックすると、各企業の案内を閲覧できる仕組み。
いずれの企業も写真などを組み合わせて、業務内容、取り扱い品目、設備などを詳しく掲載。連絡先はもちろんアピールポイントなども載っている。
「村民の皆さんでも各企業がどんな仕事をやっているか知らないことのほうが多いはず。とにかく認知してもらうことが大切」と前林裕一部長は話す。
先日は青年部役員がサイトを印刷したダイジェスト版を持って、同村役場各課を訪問。「ぜひ、村内企業を積極的に使ってほしい」とアピールした。
厳しい競争時代にあって、宮田の若き経営者たちがさらに力を結集して取り組んでいる。 -
駒ケ根青年会議所新春会員大会
駒ケ根青年会議所(JC)は7日夜、新春会員大会を商工会館で開いた。新たに理事長に就いた北原和明さんがあいさつ。青少年の健全育成支援をはじめ「心ときめくまちづくり」に取り組むと新体制の基本方針を示した。
伊南各市町村の首長をはじめ来賓、会員約120人が出席。
北原新理事長は「まちづくりに近道はない。ふるさと伊南を愛し、正面から議論していきたい」と話した。
今期は協働をテーマに地域に密着した事業を展開。
子どもの育成支援もその一つで、30年前にJC会員が整備した菅の台のちびっ子広場の改修事業にも着手する。
「遊具の老朽化もみられ、次代を担う子どもたちが安全で楽しく遊べるように再生したい」と、北原理事長は説明した。