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コムスンのサービス利用者村内で2人
訪問介護大手のコムスンが厚生労働省から事業所指定の打ち切り処分を受けた問題で、宮田村内では2人が同社のサービスを受けていることが8日、同村議会全員協議会に報告された。
議員からの質問に小田切和美住民福祉課長が答弁し、上伊那管内には訪問介護ケアセンター、多機能型居宅介護施設、認知症型対応グループホームの3事業があると説明。「(担当職員には)最善を尽くして対応するように指示している」と話した。 -
伊那のお産を考えるつどい
伊那中央病院で9日、「伊那のお産を考えるつどい」があった。午前の部には子育て中の母親や妊婦、医療関係者など約30人が参加。横浜市で出産・子育て支援活動に取り組みながら、「お産ネットワークREBON」のスタッフなどを務めている熊手麻紀子さんを迎え、支える家族や助産婦が妊婦のためにできることなどを考えた=写真。県看護協会伊那支部助産師職能主催。
熊手さんは産院を選ぶことができた以前と異なり、今は全国的な産科医不足から、帝王切開の妊婦が県を越えて搬送されることもあるひっ迫した状況を指摘。一方で「スタッフがいるうちに」と妊婦を説得し、薬や帝王切開で出産日を早めるなど、お産そのものをコントロールしようとする産科医が増えている現状を示し「こうした問題は国や行政がどうにかしてくれるというものでなく、市民の側からどうにかしていかなければならない状況になっていきている」と語った。その後、参加者一人ひとりがこの問題に対してできることを考えるワークショップを展開。また、不安を抱える妊婦を支える側の家族や助産師が抱きしめたりなでたりしてあげることで、気持ちが満たされ、不安を緩和させる効果があることなどを示し「妊娠中にあらゆるハグを受けた女性はその後、それを子どもや周りの妊婦さんに対しても伝えていくことができる」と語った。
参加した妊婦の一人は「実家にいるので甘えてばかりだったが、自分もしっかり頑張っていかないとと思った」と話していた。
また、午後は医療者や看護学生によるワークショップもあった。 -
駒ケ根市社協評会長退任式
任期満了に伴って退任する駒ケ根市社会福祉協議会の竹内正寛会長の退任式が8日、ふれあいセンターで開かれた。竹内会長はあいさつで「職員の皆さんが市民の福祉のために必死に働いている姿を見ながら、会長の責任の重さに悩んだ2年間だった。皆さんの働きが強い支えとなって今日までやってこられた。今後も一人ひとりを大切にする気持ちを持ち続けてほしい」と述べた。職員の代表が感謝を込めて花束を贈った=写真。
竹内会長は今年新たに市議会議長に就任したことにより、兼務は難しいとして6月8日の任期満了をもって退任する意向を示していた。新会長は9日に開く理事会で選任される。 -
駒ケ根青年海外協力隊修了式
駒ケ根市のJICA(国際協力機構)駒ケ根青年海外協力隊(山形茂生訓練所長)は7日、07度第1次隊の派遣前訓練修了式を同訓練所で行った。65日間の訓練を終えた候補生210人は山形所長から一人一人修了証とエンブレムを手渡され、晴れて正式隊員となった喜びをかみしめた=写真。隊員代表の九田泰好さん(エクアドル派遣)は「訓練所では苦労を一人で乗り越える勇気と強さを身につけた。それぞれの思いを胸に世界に旅立つが、2年後に元気に帰ってくることを誓う」と謝辞を述べた。
JICAの伊沢正理事は式辞で「派遣国では多くの困難に出合うだろうが、訓練で培った力をいかんなく発揮して協力隊の歴史に新たな1ページを書き加えてほしい」と激励した。
隊員らの派遣先は中南米やアジア、アフリカなどの39カ国。それぞれ教育、保健衛生、農林水産、スポーツなどの分野で技術の指導に当たる。派遣国への出発は6月下旬。 -
認知症介護者のつどい講演会
認知症介護者のつどいが8日、伊那市の福祉まちづくりセンターであった。「認知症のひとと家族の会」長野県支部代表の関靖さんを迎え、認知症患者と向き合う家族の思いについて理解を深めた=写真。
市では毎月、認知症患者を支える家族などが情報交換をしたり、悩み相談してもらうことを目的とした「介護者のつどい」を開いている。今回は認知症やそのケアについて理解を深めてもらうための講演会を企画。15年間実母の介護をしている関さんを講師に迎えた。
関さんは、認知症は「ある日突然」というものではなく、日常の中にあるかすかな変化から始まっていると指摘。認知症の症状が本格的に始まっても、肉親だからこそ独特の思い入れがあり、なかなか直視できなかった自身の経験を示した。
また「当初は本人の不可解な行動を理性や理屈で説得させようとしていたが、次第にそうした努力が無駄であることに気付く中、あきらめや割り切りが必要だと気付いた」と徐々に変化していった思いを語り、今を受け入れること、介護者のゆとりが相手の心のゆとりにつながることなどを実感するようになったことを示した。 -
初心者向け手話講座
駒ケ根市のボランティア団体「駒ケ根手話サークル」(山脇健生会長、24人)は4日夜、初心者を対象にした手話講座の第1回を同市の障害者センター高砂園で開いた。市内の女性19人が参加し、県聴覚障害者協会上伊那支部の講師の指導で手話の基礎を学んだ。
聴覚障害者である講師は言葉が話せないため、通訳を介して説明。参加者の名前を黒板に書かせて、それぞれを手話でどう表現するのか示して見せた。参加者らは自分の名前のほか、あいさつや簡単な会話などを覚えようと講師の手の形をまね、真剣な表情で何度も繰り返し練習していた=写真。
講座は7月23日まで7回にわたって開かれる。 -
帰国隊員報告会
JICA(国際協力機構)が行う青年海外協力隊事業で発展途上国に派遣され、今年帰国した県出身隊員らの報告会が3日、駒ケ根市の青年海外協力隊訓練所で行われた。05年度第3次隊員としてそれぞれセネガル、ネパール、チリに派遣された隊員3人が、現地でしか経験できない珍しい体験談の数々を披露した。
箕輪町出身の藤沢志保さんはアフリカ・セネガルで手工芸指導に携わった2年間の経験について発表した=写真。「一番苦労したのは言葉。訓練で学んだフランス語ではなく現地語が流通していたためコミュニケーションがまったくとれず、困って帰りたくなった」とした上で「でもセネガルの人たちは感情豊かで親切だった。派遣を希望した国ではなかったが、今ではセネガルに行けて本当に良かったと思える」と話した。
報告会に集まった派遣前訓練中の07年度第1次隊候補生らはメモを取りながら先輩の話に熱心に耳を傾け、時折質問をしたりしていた。 -
【海外調整員 大野秀悟さん】
駒ケ根市がJICA(国際協力機構)ネパール事務所に04年8月から派遣している林光洋調整員の後任として8月1日にネパール国の首都カトマンズに出発する。派遣期間は2年間の予定だが「代々の調整員はほとんど3年間勤務してきた。理由は、1年目は慣れるのが精一杯、ようやく仕事ができるようになった2年目で終わってはもったいないからもう少し仕事をしたい竏窒ニ皆が延長を申し出るからだと聞いている。私もできれば長くやって来たい」
調整員の仕事は、JICAが派遣する海外協力隊員などの活動のサポートや、現地政府とJICAとの交渉、各種書類の申請などのほか、現地で発生するさまざまな問題の調整と解決など、非常に多岐にわたる。
その研修のため、駒ケ根訓練所で行われた青年海外協力隊07年度第1次隊の派遣前訓練(4月4日縲・月7日)に初日から参加し、3カ月間の合宿生活で候補生らと同じ釜の飯を食いながら、語学やネパールの文化、習慣などを学んでいる。海外でのボランティア活動に当たる彼らと訓練を共にすることで、事務的なことだけでなく、隊員の気持ちをより深く理解できるとの狙いからだ。
「彼らは動機はさまざまだが、それぞれ強い意志を抱いて訓練に来ている。いろんな話を聞いて影響を受けたし、出会いが大きな財産になった」
ネパール語を勉強するのは初めて。最初はまったく分からなかったが、この2カ月で少しずつ読んだり、話したりできるようになってきた。
6月7日に行われる晴れの訓練修了式を前に彼らと別れ、4日からは東京のJICA本部での調整員研修に臨んでいる。約1カ月間、調整員としての実務の知識を身につけた後、いよいよネパールに旅立つ。
中学生の時に協力隊の体験入隊に参加し、隊員らの生き生きした姿を見ていずれは隊員になり、海外で活躍したいと考えていた。
「隊員として行きたかったが果たせずにいた。今年1月に市が調整員の後任を募集するのを知り、渡りに船と早速応募したら2カ月後に内定を告げられた。夢がかなってうれしかった」
もともと外国の文化に触れることが好きで、高校時代には米国に、就職してからも中国、香港、韓国などに旅行してきた。
「ネパールから帰ってきた隊員らに話を聞くと、いろいろな点ですごく良い所だ竏窒ニ言う。どんな生活が待っているのかすごく待ち遠しい。言葉が通じるのか、政情や治安はどうなのか、少し不安はあるが、それよりも楽しみの気持ちがはるかに大きい。与えられた仕事をしっかりこなし、何かをつかんで帰って来たい」
(白鳥文男) -
伊南安協がマスコット寄贈
交通安全啓発に役立ててほしいと伊南交通安全協会女性部(小町谷美枝部長)は31日、部員らが製作したハッチョウトンボをかたどったマスコット100個を駒ケ根駅前交番(伴野達也所長)に寄贈した。小町谷部長は「地域を巡回する時に高齢者宅を訪問したら、お年寄りに配布して事故防止を呼び掛けてほしい」と手渡した=写真。伴野所長は礼を述べ「交番を訪れる人たちにも配布したい」と話した。
マスコットはライトに照らされると光る夜光反射材をトンボの形に切って作る。大きさは体長6センチ、羽の幅8センチ。交通安全をアピールしようと安協会員らが10年前から製作に取り組み、施行錯誤を繰り返して現在の形が完成した。ハッチョウトンボは駒ケ根市の昆虫でもある。 -
千年町花の会が信州ふるさとの道ふれあい事業にかかる協定を締結
伊那市高遠町の「千年町花の会」(会員8人、池上幸子代表)と伊那市、伊那建設事務所はこのほど、信州ふるさとの道ふれあい事業(アダプトシステム)にかかる協定を締結した。
同協定はボランティアで美化活動を行う団体を支援することを通して道路愛護意識の高揚、道路環境の向上を図ることなどを目的とするもの。清掃用具や材料などの支給と傷害保険の加入を県が担当。市町村はこの活動によって収集したごみを処分することとなる。
千年町花の会は、もともと家の近所にあるJR千年町バス停前の花壇整備をしていた池上代表が近所の女性たちに声がけをして今年4月に発足。国道361号沿線の約30メートル区間で、花壇整備や清掃活動などを展開している。
池上代表は「千年町は高遠町の玄関口。きれいにして、楽しんでいただけたら」と話していた。
これで伊那建設所管内で同協定を締結した団体数は12となった。 -
南箕輪村社協が会長民選化
新会長に堀深志さん南箕輪村社会福祉協議会は、新たに会長民選化を導入し、1日の理事会で新会長に民生・児童委員協議会長の堀深志さん(69)=久保=が就任した。
村社協の会長はこれまで村長が務めていたが、社協の自立性を高めることなどを目的に05年度に民選化導入方針を決定。06年度に理事と評議員の構成を見直し、07年5月31日の理事の任期満了に合わせて導入した。
理事は従来の8人から10人に変更し、村長を副村長に、議会議員を2人から1人にし、福祉団体からの選出枠を増やした。構成は副村長、議会第2常任委員長、民生児童委員、区長会、教育委員、地区社協連絡協議会長、身体障害者福祉協会長、日赤奉仕団副団長、南箕輪特別養護老人ホーム施設長、有識者。任期2年。
前会長の唐木一直村長が新理事を委嘱。理事の互選により会長、副会長を選任した。副会長は原悟郎さん。
堀会長は、「計画に沿った事業展開をし、利用者が喜んでもらえる事業や安心して暮らせる地域づくり、地域福祉事業の組織作り支援などに取り組みたい」と述べた。 -
「季節はずれのクリスマス券(子育て応援券)」販売開始
飯島町と飯島町商工会は連携し1日、子育て世帯を対象にした30%プレミアム期限付き「季節はずれのクリスマス券(子育て応援券)」を町商工会で販売している。
飯島町に在住する子育て世帯の経済的負担を軽減し、町内定住を促進するとともに、商業振興と地域経済の活性化がねらいの新規事業。
対象世帯は0歳縲・歳までの子どものいる世帯、326世帯、子ども445人(4月1日現在)。
対象世帯にプレミアム期限付き商品券「季節はずれのクリスマス券」額面1万円(30%プレミアム付き)を購入してもらい、町内指定店(食品や飲食、衣料など32店)で利用してもらう。千円券13枚つづりを1万円で販売。券の有効期限は1日縲・0月31日まで。プレミアムの負担割合は町20%、商工会10%。指定店には指定店の表示と桃太郎旗を設置し「子育て応援の町」をPRしている。 -
駒ケ根市社協評議員会
市社会福祉協議会(竹内正寛会長)は28日、07年度第1回評議員会をふれあいセンターで開いた。竹内会長は今年市議会議長に就任したことにより、兼務は難しいとして任期満了となる6月8日をもって退任する意向を示した。新会長は6月9日に開く理事会で選任される。
06年度事業・決算報告を承認したほか、07年度補正予算案を原案通り可決した。役職の交代などに伴って新たに就任する評議員らに委嘱状が手渡された=写真。 -
伊那市職員労働組合現業評議会がごみ拾い
伊那市職員労働組合現業評議会(池上盛正議長)は26日、伊那市西箕輪の経ヶ岳植物園周辺でごみ拾いをした=写真。
ごみ拾いは地域貢献への取り組みと組合員同士の親ぼくを深める目的で毎年行っているもの。今回は市観光課にごみのある場所を聞き、経ヶ岳植物園周辺でごみ拾いをすることとなった。
この日の作業には約35人が参加。3班に分かれて経ヶ岳植物園に続く林道沿いや駐車場などのごみを収集。参加者は協力しながら約1時間半、美化活動に汗を流した。 -
デイサービス時間延長一般型にも拡大
宮田村社会福祉協議会デイサービスセンター梅の里は、今まで認知症型のみに対応していた時間延長を一般型にも拡大。あわせて延長料金も引き下げ改定する。24日開いた社協理事会、評議員会で運営規定の一部変更を了承した。
一般、認知症型ともに午前8時から通常営業が始まる同9時まで、また営業時間が終了する午後5時から一般は同6時まで、認知症型は同7時までそれぞれ延長できる。
延長料金の改定では、現行1時間1300円を千円に引き下げる。
同社協事務局は「要望が多く、サービス向上の一環」としている。 -
セラピー犬特養ホーム訪問
駒ケ根市上赤須の特別養護老人ホーム「エーデルこまがね」(福澤亘施設長)は23日、施設を利用しているお年寄りたちに動物とのふれあいを楽しんでもらおうと5月の誕生日会に合わせてセラピー犬との交流会を開いた。犬たちは日本聴導犬協会(有馬もと会長、宮田村)が運営するしつけ教室に通うラブラドール・レトリバーやダックスフンドなど上伊那各地の一般家庭の飼い犬8頭。それぞれの飼い主の命令に従ってボールやバッグをくわえて持ち運んだり、歌に合わせて踊ったり、輪投げの相手をしたりするなど、日ごろの練習で身につけたさまざまな芸を披露して見守るお年寄りを喜ばせた=写真。中には、大勢の人の前で緊張したのか普段通りの芸ができない犬もいて飼い主も困った様子だったが、お年寄りたちは「いいよ、いいよ」と言いながら温かいねぎらいの拍手を送っていた。
利用者らは「かわいい」「上手にできるね」「昔飼っていたから懐かしい」などと話し合いながら、犬たちの芸を見て思わず顔をほころばせていた。 -
単位高齢者クラブの休会相次ぐ
各地区における単位高齢者クラブの休会が相次いでいる。伊那市では市町村合併に伴ない各地区での単位クラブ育成などを目的とした伊那市高齢者連合会が昨年4月に発足。当初は49単位クラブが所属していたが、この1年間で7単位クラブが休会。一方、単位クラブ発足に至ったのは1地区のみだった。その背景には、会のまとめ役となる代表役員にかかるさまざまな役務が、高齢者にとっては大きな負担となっている実情がある。
昨年度から今年の4月までに休会を選択した単位クラブの数は旧伊那地区で4つ、高遠地区で2つ、長谷地区で1つ。その主な要因の一つが役員の引き受け手がいないということだった。
クラブを発足させた場合、必ず誰かが役員にならなければならず、役員となれば役員会や事前準備などに参加しなければならなくなる。また、市高連に入った場合、各単位クラブに補助金を出しているが、補助金事業で何らかの事業を行った場合は報告書の作成などといった役務も伴なうが、それが年をとった高齢者には負担になっているとも考えられるという。
また、遠隔地や交通の便の悪い地区に住む高齢者にとっては、市街地で開かれるこうした会合はさらに大きな負担となる一方、クラブに所属する人数も少ないため、より役員の選出が困難となる。今回休会したクラブの中には、前任の代表が引退した結果、役員の引き受け手がいなくなり、休会を選択した単位クラブもあった。
こうした背景から、地区によっては市高連に入らず自分たちの地区で活動しているクラブも出てきている。
市高連の本年度役員会の席でも、代表者がまったく参加していない地区の空席も目立った。 -
海外協力隊が小学生と交流
JICA(国際協力機構)駒ケ根青年海外協力隊訓練所(山形茂生所長)で派遣前訓練中の隊員候補生らは18日、駒ケ根市内の5小学校を訪れて児童らとの交流を楽しんだ。
赤穂南小学校(下平達朗校長)にはネパールやキルギスなど7カ国に派遣予定の12人が訪れ、4年生と5年生の2クラスの児童らとそれぞれゲームをしたり、世界の国々の文化などについて勉強をしたりした=写真。候補生らが「もうすぐこの国に派遣されるんだよ」と話すと児童らは「いいなあ」「ぼくも行ってみたいな」などとうらやましそうに話し合い、「2年後に帰ってきたらお土産持ってまた来てね」と頼んでいた。交流には山形所長などJICA関係者も視察に訪れた。
同小には候補生との交流を機に2年前に開設した世界情報センターがあり、さまざまな国の民芸品や装飾品、楽器などのほか、多くの映像ソフトをそろえるなどして児童らの国際理解教育に活用している。 -
在日本大韓民国婦人会伊那支部が養護老人ホーム「みすず寮」を福祉慰問
在日本大韓民国婦人会伊那支部(会員22人、李俊子会長)は17日、伊那市にある養護老人ホーム「みすず寮」を訪れ、お年寄りたちとお茶を飲みながら交流した。
全国に支部がある同婦人会は、地域貢献の一環として支部ごとにボランティア活動を展開しており、伊那支部では6年前から1年おきに各福祉施設への訪問をしてきた。みすず寮への訪問は3回目。前回は韓国料理を振る舞ったが、お茶の時間を一緒に楽しもうと茶菓子を持参して訪問した。
李会長が「前に来た時にも喜んでいただいたという記憶があり、今回も仲間とともにみすず寮に来ました」とあいさつ。その後、メンバーはお年寄りの輪に加わり、お茶を飲みながら「久しぶりだね。覚えている?」などと笑顔で話しかけていた=写真。
また、同施設に対しては3万円を寄付した。 -
町三区の花壇整備
宮田村町三区(縣忍区長)は12日、JR飯田線ガード近くに設けてある花壇で作業を行った。新たにサツキ65本を植栽。区役員と村職員の地区担当者あわせて15人ほどが参加し、力をあわせて汗を流した。
村職員も参加しての協働作業は3年目。花壇周辺は子どもたちの通学路として使われ、通行車両も多いこともあり、見映え良くしようと整えた。
「みんなで作業することで意識も高まる。地区や通行する皆さんに喜んでもらえらば」と縣区長は話した。 -
聴導犬協会新施設建設で説明会
宮田村町三区の村民会館に隣接する村土地開発公社所有の土地に、村内に本部を置く日本聴導犬協会が新たな施設を建て移転する計画に関して8日夜、周辺住民を対象に説明会があった。清水靖夫村長、協会の有馬もと会長らが概要を示した。約20人の住民が出席し、周辺に及ぼす影響や事業内容など質疑を交えて聞いた。清水村長は土地売買(一部賃貸)契約に向け、地域の声も反映させ交渉を進める考えを改めて示し、理解を求めた。
建設の主財源となる自転車振興会の補助が内定し、施設概略が固まってきたことを受け、契約を前に公社と協会が説明会に臨んだ。
新施設は2階建てで、訓練室や利用者滞在の宿泊室などを整備。今後、公社と契約を交わし、今秋着工、来春の業務開始を目指す。
出席者からは周辺に与える影響について質問もあった。
協会側は「新施設では、通常は5頭程度、最大で10頭ほどの犬が訓練する」とし、訓練された犬で、ふん尿をはじめとしたしつけは徹底されていると説明。有馬会長は村民の幅広い協力があって、訓練などの活動が支えられているとも話した。
清水村長は、一部に異論のある村民会館隣接地を村の考えであっ旋した経過も含め「多くの人が出入りし、近くに老人福祉センター、デイサービスセンターもある。福祉の環境が整い、連携ができ好ましい」と話した。
説明会出席者や一部議会側からも挙がっていた住民への情報開示が遅いとの指摘に対し、清水村長は取材に「何も決まっていないのに説明はできない。材料がそろったので、集まってもらった」と話した。 -
向山和秋個展
箕輪町長岡の向山和秋さん(58)は、風景画を中心とした油彩画の個展を伊那市境東のギャラリー&カフェ「カレッタ」で開いている。
作品は、長田の林道から仙丈や東箕輪の集落を望む「おゝ偉大なり我が故郷」、三日町上棚から西を眺めた「光輝く季節の古里」、人生の生き様を描いた「さあ!最高峰めざして」などのほか、京都旅行でスケッチした舞妓を題材にした「女神のうたた寝」などもある。近作ばかりで10号から50号まで。
向山さんは、自然の中の緑が春から順に色を変えていく過程の美しさを表現したいと研究。「伊那谷の春の終わりから初夏までの美しさを描いた作品。緑の表現に挑戦してみたので、それを味わってほしい」と話している。
展示は16日まで。午前11時縲恁゚後6時。13、14日休み。販売もする。 -
アフリカへ毛布をおくる運動
アフリカ協会など5団体でつくる「アフリカへ毛布をおくる運動推進委員会(JBAC)」は31日まで、「アフリカへ毛布をおくる運動」キャンペーンとしてアフリカへ送るための毛布を一般から募っている。
同運動はアフリカが大干ばつに見舞われた1984年、当時のユニセフ事務局長だったジェームス・グラント氏が全世界に毛布200万枚の緊急支援を呼びかけたことを発端としたもの。1985年に当初目標は達成されたものの、アフリカ地域では依然として毛布のニーズが高いことから、日本ではその後もいくつかの団体が合同事業として毛布を送る活動を継続。これまでに360万枚以上の毛布を20カ国に送付した。
収集する毛布はシングルサイズ(140センチ×200縲・10センチ)のもので、綿毛布や普通の毛布よりも薄い毛布、破れたり穴のあいた毛布、汚れた毛布は受け付けない。使用した毛布は必ずクリーニングか洗濯をして出すこと(新品毛布はそのままで良い)。また、毛布の輸送費として1枚につき900円の海外輸送協力金を求めている(海外輸送協力金のみの協力も可)。
また、構成団体の一つ立正佼成会の伊那協会青年部は、20日に箕輪町のジャスコ箕輪店、伊那市高遠町の食彩館、駒ヶ根市の西友でユニセフ募金のための街頭募金を実施するため、そこでも毛布の収集を行う。
時間は午前11時縲恁゚後2時。
問い合わせは立正佼成会伊那協会(TEL72・2996)三沢さん。
毛布送付先は郵便番号230竏・054横浜市鶴見区大黒埠頭15番地日本通運大黒国際貨物センター「日通大黒毛布係」、海外輸送協力金振込先(郵便局口座)は口座名義「アフリカへ毛布をおくる運動事務局」、口座番号「00110竏・竏・51756」
問い合わせは(TEL045・503・2222)。 -
園芸福祉実践講座開講
伊那市社会福祉協議会で8日、07年度のボランティア講座「園芸福祉実践講座」が開講した。
園芸福祉は花や緑を育てながら仲間づくりや植物と触れ合う時間を楽しむことなどを目的としたもので、県内でも各地で取り組みが進んでいる。今回、元信州大学教授で長野園芸福祉ネットワーク代表の藤田政良さんの提案で、市社協でも実践講座を開講。花壇作りの基礎を学びたいと考えている人や福祉施設や地域の花壇作りに取り組みたいと考えている人などに参加を呼びかけたところ、上伊那各地から25人の受講者が集まった。
講座では、土作りから花壇をより美しくするためのノウハウや気候風土に合った草花の育て方などを伝授していくほか、実際に伊那中央病院の花壇の一部を使って実習を行うことを予定している。
実際に地域の福祉施設などではボランティアで花壇作りをしてくれる人材が求められており、今講座はそうしたボランティアを育成することも目的としている。 -
駅前を美しく彩って、ともいきの会
宮田村町二区の交流グループ「ともいきの会」(矢亀誠一会長)は7日、一昨年の秋から整備管理するJR宮田駅前の花壇で、花の植え付け作業を行った。ペチュニアなど春の花を美しく飾り、多くの人が利用する村の・ス玄関口・スを彩った。
サルディア、ブルーサルビア、アザニア、そして近所の人が「ぜひ植えて」と寄せたシオンなど、多彩な花々を植栽。15人が参加して、心地良い汗を流した。
宮田駅前は一輪の会が広場を整備するなど、住民有志の手により花壇整備が盛ん。殺風景だった景観が花いっぱいの地区へと変ぼうを遂げている。
「これからもみんなで盛りたて、駅前の環境を守っていきたい」と矢亀さんは話した。 -
福祉作業所が伝えたいコンサート
宮田村福祉作業所は2日、自分の思い出の曲を紹介する「伝えたいコンサート」を併設する遊ゆう広場で開いた。今回で3回目の企画に、作業所利用者だけでなく地域の人たち含め30人ほどが参加した。
一人ひとりの心に残る・ス人生の応援歌・スを会場に流し、作業所が運営するふれあい喫茶「ありがとう」の美味しいコーヒーを飲みつつ鑑賞。
美空ひばり、水前寺清子、坂本九、南こうせつ、中島みゆき、三四六にポールモーリア・・・・。ジャンル問わない多彩な楽曲だが、心震わす名盤の数々に酔いしれた。
伊那市西箕輪の障害者授産施設アンサンブル伊那の4人も駆けつけ、音楽を通じてふれあう楽しさを体一杯に表現する光景も。
目を閉じて聴き入ったり、時には口ずさんだり、振り付けを思い出したり。春の一日の昼下がり。やさしさに包まれたゆっくりとした時間が流れていった。 -
家庭看護法の学習会
宮田村町一区の保健補導員は区民に呼びかけて28日、家庭看護法の講習会を同地区公民館で開いた。男性を含む20人ほどが参加。寝たきりの家族の日常の世話などについて、要点を実践形式で体験した。
補導員の清水時江さんは昨年同様の講習を受け、地域の人に伝えたいと企画。
講師に赤十字指導員の小田切佳子さんを招き、寝たきりの人に余分な負担をかけないベッドシーツの交換方法などに取り組んだ。
実際に参加者が挑戦。体の不自由な人の心の不安なども感じ取り、声かけの大切さなどを学んでいた。
同区保健補導員は11月にも健康教室を開く予定。「学び知ることで自分の体を自分で守り、活動がつながっていけば」と清水さんは話した。 -
宮田歌謡曲友の会が順天寮慰問
宮田歌謡曲友の会(藤田宜久会長)は29日、駒ケ根市の救護施設順天寮を慰問に訪れて会員らが自慢ののどを披露し、集まった利用者らを楽しませた=写真。
ステージでは千昌夫、五木ひろしらのヒット曲の数々のほか、賛助出演の日本舞踊愛好会「石沢グループ」による日本舞踊などが次々に披露された。集まった約40人の利用者らは大きな声で一緒に歌ったり手拍子を取ったりして楽しいひとときを過ごした。
同会は長年にわたり、ボランティア活動の一環として施設などへの慰問を続けている。順天寮へも毎年この時期に訪れているほか、秋のすずらん祭にも出演している。 -
ちいむもみじがごみ拾い
上伊那中心のランナーで活動するランニングチーム「ちいむもみじ」(唐沢文生代表)は3日、権兵衛トンネル入り口周辺でごみ拾いをした。約30人が集まり、走ったり歩いたりしながら道沿いのごみ拾いに取り組んだ=写真。
ランナーにしかできない地域貢献をやってみよう竏窒ニ、ちいむもみじでは3年前から、5月3日(ごみ)の語呂に合わせてジョギングやウォーキングをしながらごみ拾いをする「みんなで、きれいにしま走(しょう)!拾いま走(しょう)」に取り組んでいる。
昨年は権兵衛トンネルの開通に合わせてその周辺道路でごみ拾いを行ったが、この1年でトンネルの交通量が増え、周辺道路に捨てられるごみの量も増えたことから今年も県道与地竏鋳C野線沿いと権兵衛峠道路沿線でごみ拾いを実施。与地竏鋳C野線と権兵衛峠道路の合流点からトンネル入り口に向かうコース、合流点から広域農道に向かうコース、与地公民館からみはらしファームに向かうコースの3つに分かれ、それぞれのペースで進みながらごみ拾い行い、汗を流していた。 -
ニューつむぎがチャリティーカラオケショーの募金を寄付
伊那市旭町のカラオケスナック「ニューつむぎ」の丹羽貴士社長は27日、21日に生涯学習センターで開催した「チャリティーカラオケショー」で集まったチャリティー募金4万260円を伊那市社会福祉協議会に寄付した=写真。
開店3周年記念に合わせて開催したチャリティーショーで昨年に続き2回目。ショーの出場者から集めた参加費をチャリティーとして寄付しており、ショー自体は無料開放している。
同店のなじみ客など29人が出場した今回は、観客として伊那市共同作業の家の利用者約20人も招待。当日は約280人が集まる盛況ぶりとなった。
またこの日、ショーを成功することのできた感謝を込めて丹羽さん自身も5万円を寄付した。
丹羽さんは「ショーを盛況に行うことができて本当に嬉しい。今後も出場者の賛同を得て続けていくことができれば」と話していた。