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白毛餅の販売始まる
上伊那農民組合産直センターはこのほど、まぼろしのもち「白毛餅(もち)」の今年の販売を始めた。竹上一彦代表は「今年もおいしいもちが出来ました。伊那谷の宝とも言える味をぜひ食べてみてほしい」と呼びかける=写真。
今年は18人の生産者が9ヘクタールから42トンを収穫。7月の長雨の影響で収量は減少したが、品種本来の性質として寒い環境の方が生育に適していることもあり、品質は例年よりも良かった。地元だけでなく、口コミで評判を聞きつけた県外消費者も多く、昨年は販売早々に完売した。
収量の少なさや作りづらさから一時は、ほとんどの農家が生産しなくなっていた白毛もちを復活させ、販売をするようになって9年目。消費者からの支持を受け、計画上では販売数も年々増やしており、今後は生産者を増やすことも検討している。強い粘りとこくのある味に定評があり、「昔懐かしい味がする」と多くの反響が寄せられている。
正月に合わせて年末に購入数が増え、一時的な品薄状態になることもあるため、12月中旬ころまでに購入することを勧めている。
販売所はニシザワ各店、キラヤ各店やJA上伊那Aコープ各店、グリーンファーム、みはらしファームとれたて市場など。
問い合わせ・注文は上伊那農民組合産直センター(TEL73・0785)へ。 -
村井知事が高性能林業機械を使った間伐作業を視察
村井知事は30日、県林務部(加藤英郎部長)の案内で、飯島町寺平の寺平町有林に訪れ、高性能林業機械を使った間伐、搬出作業を視察した。
現地では高坂町長や町議、上伊那森林組合(井沢通治組合長)など関係者約20人が出迎えた。
一行はまず、2残1伐の列状間伐された34年生のヒノキ林を観察。作業道を歩いて、上伊那森林組合が作業する間伐材の搬出場所に移動。高性能林業機械(スイングヤーダ、タワーヤーダ)とジグザク滑車を組み合わせた、信州型搬出作業(多列ハイリード式)を熱心に見学した。
加藤部長は「傾斜地に適した効率的な方法で、全国的に他に類を見ない信州オリジナル。この方法はコスト削減や労働の安全性の向上、残存木を痛めないなどの利点がある」と説明した。
また、林内でも動く車両「プロセッサ」を使った搬出作業も視察した。
村井知事は「林業は機械化が遅れている分野という認識があったが、実際に見て、作業道は整備され、想像以上に機械化されており、心強い。森林県である長野県は、林業振興に真剣に取り組まなければ」と感想を述べていた。 -
栽培から調理まで・ス一貫・ス手作りコンニャク
宮田村の農村女性グループ・野ひばりの会(田中みち子会長)は、新しい味覚の開発に手作りコンニャクを研究。30日に丹精込めて育てたコンニャクイモを調理した。12月3日に村内で開かれる山ぶどうワイン祭りに出店。おでんの具材として来場者に振る舞うが、おふくろの味として定着させたいと期待を寄せている。
同会は地元農産物を使って、スープや梅おこわなど料理を開発。村内の各種イベントで提供し好評だ。
コンニャクは以前に会員のひとりが試験的に販売したところ人気で、今年から会として本格的に取り組むことに。種イモを購入し、各会員が育てた。
この日は約20人の会員が村文化会館調理室に集まり、育ったイモを持ち寄って調理。
ミキサーで砕き、弱火の鍋でじっくりと煮立てる。根気よくかき混ぜ、消石灰を投入。栽培から調理まで一貫した手作りコンニャクが完成した。
「種イモをコンニャクにするまでに成長させるには2、3年が必要。冬場の保存など課題もあるが、今後も手作りしてイベントなどで提供していければ」と田中会長。
山ぶどうの新酒「紫輝」の解禁を祝い3日午前11時から新田区の本坊酒造信州工場で開かれるワイン祭りでは、梅おこわやスープとともに、コンニャク入りのあつあつおでんを用意する。 -
シンビジューム
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飯島町岩間は冬を華麗に彩る洋蘭、シンビジュームの栽培が盛んだ。小林洋蘭園(小林千晃園主)と伊藤洋蘭園(伊藤長一郎園主)の2園で3万5千鉢を関西、関東方面に出荷している。ピークは11月末から12月中旬ころで、毎週、合わせて5千鉢が送られ、贈答や都会人の心の慰めになっている。
夏涼しく、冬好天が多い飯島町は花き栽培の適地で、かつて岩間地区は「岩間のユリ」として、一世を風びした新鉄砲ユリの一大産地だったが、35年前、両園の先代がユリから洋蘭に転向、現在は2代目が継ぎ、品種を増やし、生産を拡大している(大口国江)。
##中見だし
花色が冴え、市場評価は上々
小林洋蘭園はピンクの直立系を中心に数10種類、開花株は1万7000鉢、その3倍の苗を生育させている。現在、花が咲いているのは、ピンク系中輪の「エレガントピンク」「ハレルヤ」、大輪の白花「シークレットラブ」など10数種類。新品種は「エレガントピンク」「ピンクペチュエル」など桜色が中心。花付きのいいキャスケード系、コンパクトで飾りやすいテーブルシンビジューム、豪華なアーチタイプも作る。
小林さんは「飯島町は寒暖の差が大きく、花色が冴え、葉は短く厚い、しっかりした株になる。市場でも評判は上々」と話す。
##中見だし
オリジナル品種花の里など50品種を栽培
伊藤洋蘭園では、開花株1万8千鉢を栽培。ほとんどが中、大輪系で、ピンク系が8割、黄色が1割、緑、白、赤が合わせて1割程度、直立系が9割以上。人気があるのは2年前から発売している「愛子さま」。ロングランの銘花「あんみつ姫」「プリンセスまさこ」いずれも日本人好みの桜色。彩りに真紅の「福の神」、緑色の「デザートルック」などのほか、同園オリジナル品種「花の里」もある「花はオレンジがかったつやのある黄色。実生の中から選び登録した」
種苗会社から約10センチほどのメリクロン苗を仕入れ、3回鉢替えし、出荷できるまでに3年掛かる。苗の特性や消費の動向を見ながら、膨大なサンプルの中から苗を注文する「品種の選択が1番難しい。3年後を見越して、慎重に選んでいる」。
伊藤さんは「シンビジュームは丈夫で豪華、冬の窓辺を飾ったり、贈答にも最適」と話す。 -
ますます上質、山ぶどうワイン新酒「紫輝」
12月3日のワイン祭りで解禁宮田村特産の山ぶどうワイン新酒「紫輝」のビン詰め作業が29日、新田区の本坊酒造信州工場であった。収獲から2カ月で仕込んだヌーボータイプ。「糖度も酸度も絶妙で、しっかりとした味」と関係者は期待を寄せる。無料試飲ができる12月3日のワイン祭り(会場・同工場)で解禁し、上伊那を中心に720ミリリットル入りビン約6千本を出荷する。
村内農家14戸が育てた山ぶどう交配種・ヤマソービニオンが原料。今年は史上最高の約32トンの収獲で、樽熟成や甘口など数種類のワイン生産を予定する。
最も発売が早い「紫輝」は、1999年の醸造開始当初からある定番商品。近年は県の原産地呼称制度に認められるなど、上質ワインとして人気が高い。
この日は、ろ過したばかりのワインをビン詰め。フレッシュな味わいと香りをビンの中に封じ込めた。
「山ぶどう独特の香りと色、さらに交配するカベルネの渋みが上手に調和した」と藤野公宏工場長は話す。
ワイン祭りは生産者や村でつくる「山ぶどうの里づくり推進会議」が主催。午前11時から試飲を用意して一般来場者に振る舞うほか、軽食販売もある。
村役場を午前10時半に出発し、JR宮田駅前や農道を経由する2路線の会場送迎バスも用意している。
発売は祭りにあわせて開始し、上伊那各地の酒販店で取り扱う。1本1900円(税込み)。問い合わせは役場産業建設課(85・5864)へ。 -
育てた農産物、おいしく「いただきます」
かかし隊、収獲祭にぎやかに農作物の栽培を通じて、季節の行事にもふれる宮田村公民館の親子学級「われら、かかし隊」は27日、収獲祭を村民会館で開いた。丹精込めて育てた農産物を調理。おはぎや汁物にして会食し、大地に根を生やした1年間の活動を振り返った。
春に発隊して、町3区の田畑で農産物の栽培に挑戦。収獲祭のメインディシュは、豊作だったもち米を使っておはぎにした。
青バタ大豆を煎って、きな粉づくりからチャレンジ。小豆やゴマなど全て自分たちで育てた農産物を調理し、美味しいおはぎが完成した。
いもっこ汁の里芋も、みんなで育てた野菜のひとつ。この日は活動に協力してくれた地域の人たちも招待し、みんなで天の恵みに感謝した。
好評だったかかし隊の今年の活動は終了。同公民館は来年も親子体験を継続していこうと計画している。 -
農業委員会が村長に建議書
宮田村農業委員会(小田切信樹会長)は、活力ある農村の確立に向けて15項目の施策要望をまとめ、27日に清水靖夫村長に建議書を提出した。来年度から大きく変わる米の需給調整制度や後継者問題など、未来に展望を持って対応できる施策を求め、開発に対する優良農地の保護明確化も要望に盛り込んだ。
水田協議会や農業関係者組織の強化整備、農協との連携による実態に即した地域密着の農業施策を強く要望。
若い世代や定年退職者への農業に対する意識を高め、新たな組織体制や育成支援などによる後継者、担い手対策も求めた。
村内では若手後継者が参加する「壮年連盟(壮連)」があるが、若者の農業離れなどで組織維持など難しい問題も抱えている。
委員会役員3人から建議を受けた清水靖夫村長は、後継者、担い手問題に関心を示し、行政としても改めて協力していく考えを示した。 -
権兵衛トンネルを活用した農産物交流
木曽の特産品「赤カブ」を伊那の人にも知ってもらおう竏窒ニ23日、「木曽の赤かぶフェアin伊那」が、伊那市ますみヶ丘のグリーンファーム産直市場であった。訪れた人たちは、木曽地域でしか生産されていない4種類の赤カブと漬物などの味を確かめた=写真。
フェアを開催したのは木曽の赤かぶの種の継承と特産品の開発を目的として発足した「木曽赤かぶネット」のメンバー。同グループは、。権兵衛トンネルの開通に伴い、伊那側から働きかけがあり、初めて伊那地域でイベントを開くことを決めた。
この日は、ダムに沈んだ旧三岳村黒瀬地区で栽培されていた幻の赤カブ「三岳黒瀬かぶ」をはじめ、王滝かぶ、開田かぶ、細島かぶが登場。各地区で引き継がれてきた4種類は、形だけでなく辛味、肉質も違っている。45年前にダムで途絶えた黒瀬地区の赤カブだが、1軒の農家が種を引き継いでいたため、県や地元女性グループが協力して、復活にこぎ着けた。春先になっても辛味が抜けないことに定評がある。
木曽赤かぶネットの西尾礼子さん(66)は「多くのお客さんがカブは1種類だと思っていたみたいで、これだけの種類を見ると驚く。互いの地域にない農産物や特産品を通して交流も進んでいけば」と話していた。
トンネルの開通後は、伊那側からも木曽で作っていない農産物を販売するため、木曽の道の駅を訪れる生産者が出てきているという。 -
南箕輪村大泉営農組合
野沢菜と大根の収穫体験南箕輪村の大泉営農組合による恒例「野沢菜と大根の収穫体験」が25日、村道5号線のあずまや近くの畑で始まった。村内外から訪れた夫婦や親子が、青々と育った野沢菜を収穫した。
野沢菜は8・4アールの畑に、鶏ふん「森の大地」のみの無農薬で栽培した。出来はいいという。
伊那市と箕輪町から訪れた親子は、「良心的でいい。新鮮さが違う」と、収穫体験は3年目になる。今年は例年より少なめだが50キロ漬ける予定といい、カブを切り落とし、野沢菜の長さを切りそろえるなど手際よく作業していた。
体験日は26日、12月2、3日もある。いずれも午前9時縲恁゚後4時。野沢菜は1束(5キロ)200円。大根は予約制で1本50円。 -
南部営農組合収穫感謝祭
箕輪町南部営農組合(柴正人組合長)の収穫感謝祭が25日、木下公民館であった。地元農産物販売、新そばの試食やとん汁のサービスに地域住民が訪れ、にぎわった。
地元農産物販売コーナーは長いも、ゴボウ、白菜、無農薬栽培のキャベツ、リンゴなどを販売した。JA上伊那グリーンセンターみのわによると、今年は白菜やキャベツの出来がよく、リンゴも味がいい。ソバの収量も多かったという。
今年は、水稲育苗ハウス有効利用のため、黒大豆を第1段階は枝豆として収穫、残りは黒豆として販売する栽培体系を確立しようと初めて試験栽培した黒豆も販売。人気を集めた。
箕輪営農組合(藤沢邦彦組合長)の収穫感謝祭は26日、JA上伊那の三日町支所で正午から午後3時まで。 -
道の駅「花の里いいじま」で利用感謝祭
飯島町七久保の道の駅「花の里いいじま」は日ごろの利用に感謝し「利用感謝祭」を25、26日、にぎやかに開いている。
初日は大釜を駐車場に据え、豚汁600人分を用意、野菜やキノコがいっぱい入った実だくさんの豚汁が来場者に振舞われた。
この日は今季1番の冷えこみとあって、来場者は熱々の豚汁に「体の芯から温まる」と大喜びしていた。
また、テントでは飯島町認定農業者の農産物、リンゴやブドウ、キノコ、野菜などが並び、1品、2品と買い求めていた。
26日は午前11時、正午、午後2時、4時の4回もちつきを行ない、来場者に振る舞う。 -
宮田小5年が収獲祭
宮田村の宮田小学校5年生は25日、自分たちが丹精込めて育てたコメで餅つきし、味わう「収獲祭」を開いた。水田管理などで世話になった地域住民や家族を招待。一粒の米の・ス重み・スに感謝し、豊作を祝った。
学校近くの水田で春から稲作体験。地域の協力も得て約250キロのもち米を収穫した。
収獲祭では、杵と臼を使って餅つき。ペッタン、ペッタンと昔ながらに手作業で心地良い汗を流した。
あんこ、きなこ、ゴマ、大根にそれぞれまぶして会食。味わいながら1年の苦労を振り返り、米一粒でも無駄にできないことを改めて感じていた。 -
宮田のリンゴを紅茶とミックス
日福大学生が製品化目指して研究着手日本福祉大学(愛知県美浜町)福祉経営学部4年の米山将太さん(21)が、宮田村のリンゴをドライフルーツに加工し、紅茶と組み合わせた新製品を開発しようと研究を始めた。同大学や彼がバイトで勤務する名古屋市の紅茶専門店も協力。同大学と同村は友好協力宣言を結ぶ間柄だが、関係者は「新たな産学連携のきっかけに」と期待を寄せている。
米山さんは名古屋市千種区で紅茶の輸入、卸販売、専門店などを手がける「えいこく屋」に勤務。バイトの身だが、今年5月に開店したパーラーでは、ドライフルーツと紅茶を組み合わす製品の担当を任されている。
欧州などから輸入したドライフルーツを使い、紅茶とブレンドするなどして客に好評。
ドライフルーツを細かく粉砕して紅茶と調合したり、ジュースにして茶葉に浸けたりと研究の幅も広い。
現在は大学がある知多半島のブドウを使うなど、産地にこだわった製品開発も進める。
宮田村特産のリンゴにも着目。23日に同村を訪れ、村内農家から300キロを購入した。
害虫や気象状況で影響があった今年の作柄も聞き「農家の人の苦労を無駄にしないよう、しっかりとした製品にしたい」と抱負。
リンゴを提供した樋屋喜代美さん=大田切区=は「このような取り組みを契機に、地元産物をもっと外へ発信していけたら。農家の励みにもなり、お手伝いしたい」と話した。
指導、支援する原田忠直同学部助教授は「都市部では顔や名前の見える特産物に人気がある。地元と一緒に開発など研究できたら面白い」と語った。 -
まるこま市場祭り
駒ケ根市赤穂上穂南にある駒ケ根市公設地方卸売市場「まるこま市場」で23日「第2回まるこま市場祭り」が開かれた。地元産の野菜や果物、花などが格安で販売され、せりの実演なども行われて、訪れた家族連れなどでにぎわった=写真。
会場の一角には給食についてのパネル展示や、果物が当たる食育クイズコーナーなどが設けられたほか、来場者には熱い豚汁が無料で振る舞われた。
イベントを主催した同市場生産者組合(小林弘志組合長)と仲買人組合(今村誠組合長)は「ここに市場があることすらあまり知られていないので、一般の人に存在をアピールしようと昨年に続いて祭りを企画した。できれば来年以降も続けていきたい」と話している。 -
日福大の留学生、リンゴオーナー収獲祭に参加
宮田村と友好宣言している日本福祉大学=愛知県美浜町=の留学生が23日、同村のリンゴオーナー収獲祭に参加。オーナーとしてリンゴのもぎ取りを体験するだけでなく、屋台も出店してイベントを盛り上げた。
中国からの留学生を主体に23人が来村。収獲祭会場の村農業者体育館前のテント村に屋台を設け、インドのお茶チャイを販売した。
あったかい飲み物に、訪れた人たちも大喜び。留学生代表で3年の林雪江さん(22)は「今年で宮田に来るのは3年目だけれど、色々な人と交流ができて本当に楽しい」と話した。
販売終了後は大学のオーナー木がある村内の園地に移動し、収獲を満喫。園主とのふれあいも深めた。 -
冬を彩るシクラメン、洋ランがずらり
飯島町七久保の道の駅花の里いいじまで23日縲・6日、飯島産のシクラメン・洋ランなど冬の鉢花の展示販売会が開かれている。
シクラメンは町内5軒の農家が家庭用のミディーから贈答用の大鉢まで色とりどりの5百鉢を、2軒の洋ラン農家は話題の新品種やキャスケード系、アーチ型など、直立系シンビジュームを中心に2百鉢を並べた。
初日は開場と同時に多くの家族連れが入場し、「色々あって悩む」と話しながら、1鉢2鉢と買い求めていた。
ちなみに価格はシクラメンが千円縲・千円が中心、シンビジュームは4千円縲・千円で、産地ならではの豊富な品ぞろえ、価格で販売している。 -
農事組合法人みのわ営農設立発起人会最終会議
農事組合法人みのわ営農設立発起人会の最終会議が21日夜、箕輪町役場であった。定款と役員選任を承認し、設立総会の日程、議題を確認した。
協議で定款、役員選任をそれぞれ承認。発起人が署名捺印した。総会の議事は、組合の定款などの承認、加入者の承認、理事及び監事の選任、07年度事業計画・収支計画の承認など8議案と付帯決議。
みのわ営農は21日現在で組合加入者数582、出資口数は3万137口。出資金の1口額は100円(水田面積1アール)。07年度事業計画案の事業量計画は農作業受託が耕起・代掻き、田植え、収穫いずれも150ヘクタール。
設立総会は当初予定を変更し、12月17日に町文化センターで開く。記念講演会は午後1時30分から。設立総会は午後3時から。
記念講演の演題は「本当の食卓とは…次世代に伝えたい心豊かな暮らし」。講師は料理研究家の横山タカ子さん。自宅で料理教室主宰。長野県カルチャーセンター講師。 -
冬の鉢花の女王、シンビジューム出荷始まる
飯島町岩間で冬を華麗に彩る鉢花の女王、シンビジュームの出荷が本格的に始まった。
ピンクの直立系を中心に数10種類、1万7000鉢を生産する小林洋蘭園(小林千晃園主)では、現在、ピンク系中輪の「エレガントピンク」「ハレルヤ」、大輪の白花「シークレットラブ」など10種類が関東方面に送られている。ピークは11月末から12月中旬で、毎週1500鉢が出荷される。
今年の新品種は「エレガントピンク」「ピンクペチュエル」など桜色が中心。
近年、人気があるのは花付きのいいキャスレード系、コンパクトで飾りやすいテーブルシンビジューム、豪華
なアーチタイプとか。 小林さんは「シンビジュームは丈夫で長持ち。贈答にも最適」と話す。
23縲・6日まで七久保の道の駅花の里いいじまで飯島産のシクラメンや洋蘭の展示即売会があり、産地ならではの特別価格で販売される。
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ギンナンが豊作、いちょう祭りにぎやかに
イチョウ並木が色づき、ギンナンの収穫が終った中川村渡場の渡場会館で19日、30人余が出席し、にぎやかにいちょう祭りが開かれた。イチョウ並木を管理する渡場地区有志でつくるいこいの広場幹事会(小池宗夫代表幹事)が主催し、今年が5回目。
会場には収穫したギンナンを入れた「ぎんなんおこわ」、秋田名物「きりたんぽ」入りの鍋、各種燻製などごちそうや飲物が用意された。
開会で、小池代表幹事は「木の管理やギンナン拾いなど、多くのみなさんが協力していただき、ギンナンは今年500キロ収穫でき、販路も広がった」と感謝し「イチョウの管理を通じて、渡場の団結、仲間意識も深まった」とあいさつ。
この後、小池厚副総代の発声で乾杯、黄色に色づいたイチョウ並木を眺めながら、ギンナンの豊作を祝い、親ぼくを深めた。
イチョウは83年(昭和58年)、久寿と藤九郎の2種類25本植栽し、同幹事会が管理してきた。黄色のイチョウ並木は冠雪の南駒ケ岳や越百岳に映え、絶好のカメラスポットになっている。 -
信州大学森林科学科の学生が製材の現場を見学
信州大学農学部森林科学科の学生約30人がこのほど、国産材の製材などを行っている信州国産材開発協同組合を訪れ、製材現場の実情について学んだ。
例年行っている材鑑実習の一環で、この日は、丸太から材をつくる製材、乾燥、加工までの一連の流れや、種類ごと微妙に異なる断面の違いなどを見学。
学生の一人は「狂いが生じないように行う乾燥などは初めて見学した」と話し、関心を深めていた。
その後、玉田隆理事長が木材市場の現状や同組合のこれまでの取り組みについて説明。「これまでは安い外国の輸入材が大量に入ってきていたが、原油価格の上昇とともに輸入材の価格も上がり始めており、安い木材が大量に入ってくる時代は終わったといっていい。その分地域の資源を活かす必要があり、製材の過程でもそれを生かす仕組み作りが大切」と語った。 -
宮田村でリンゴオーナー収獲祭
リンゴオーナーの収獲祭が19日、宮田村であった。中京圏などからオーナー家族約2000人が来村。契約する村内27の農園で、もぎ取り体験した。今年は長雨やカメムシ被害で作柄に影響があったが「お店で普通に買うのより、断然美味しい」と作業しながら舌鼓を打つ姿も。丹精こめて育ててくれた園主の苦労も感じつつ、収獲する喜びを味わった。
駒ケ原の酒井秀康さんの農園にも、中京圏ナンバーの車が次々と来園。
仲間6人でオーナーとなっている川西正美さん=名古屋市=は「生育が良くないって聞いていたけど、味は良いし満足。木丸ごと収獲できるのがオーナーの楽しみ」と話した。
村内のリンゴ栽培は今年、夏の長雨で生育が遅れた。カメムシ被害もあり、全体的に小玉で収量を落としている農園が目立つ。
オーナーを受け入れて2年目の酒井さんも「3割から4割ほど収量が減りそう」と話す。それでも喜んで収穫してくれるオーナーの姿に「一緒に話しができるのが楽しい。励みにもなる」と続けた。
今年は村内全体で例年並みの650本のオーナー契約。23日も収獲祭を行い、1000人ほどが来村する。 -
JA宮田支所農業祭
上伊那農協宮田支所は18、19日、農業祭を同所で開いている。地元生産農家も協力して、旬の農産物を豊富に取り揃え。宝投げなどのイベントもあり、多くの人出で賑わっている。
若手農業者でつくる壮年連盟は、メンバーが丹精こめて育てた大根、トウモロコシを販売。格安な値段とあって、好調な売れ行きをみせた。
米消費拡大コーナーでは、収獲したばかりのもち米を販売。生活班の女性らが枡売りで接客し、美味しい地元の米をアピールした。
軽食の屋台村などもあり家族連れの姿も。19日も各種展示販売し、午前10時と午後3時半の宝投げなど各種イベントも開く。 -
赤ソバ刈り取り作業始まる
箕輪町上古田金原地区の「赤そばの里」で18日、住民有志の「古田の里赤そばの会」の耕作部(唐沢幸道部長)による赤ソバの刈り取り作業が始まった。
赤そばの里は本年度から、町の委託を受け上古田地区の住民有志の会「古田の里赤そばの会」が、観光的な歩道整備や景観整備も含め赤ソバの栽培、管理に取り組んでいる。
初日は耕作部の3人が集まり、霜が下りたためソバが少し乾くのを待っての作業となった。赤そばの里の面積は4・2ヘクタールと広いため、作業には3、4日かかる見込み。全体で千キロ収穫したい-としている。
刈り取った実は「きれいな、いい実。今年は花がきれいに咲いたから、実もいいのかもしれない」という。10日間ほど自然乾燥させ、とうみにかけて町に納める。 -
リンゴオーナー収穫祭
自分で選んだリンゴの木のオーナーとなる「りんごオーナー」の収穫祭が18日から、上伊那各地で始まった。真っ赤に染まったリンゴが実った各地の園には、多数の家族連れなどが集まり、収穫作業を楽しんでいる=写真。
上伊那農業協同組合(JA上伊那)が、伊那市、箕輪町、南箕輪村、宮田村のリンゴ生産者と協力して行っているもので、オーナーは7月縲・1月の1シーズン、自分のリンゴの木を持つことができ、収穫作業を体験する。リンゴが生長するまでの管理は園主が行う。
申し込みは関東、中京方面の利用者が中心。年々契約本数は増加しており、伊那市、南箕輪村に当たる中部地区では今年、約1250本の申し込みがあった。
初日のこの日、伊那市西箕輪の原伊一さんの園には、静岡県などから5組の家族連れが収穫作業を体験。今年は7月の長雨の影響で、全体的に玉は小さめだったが、長雨の後に続いた好天のため、色付き、蜜の入り、ともに良好。かなり糖度の高いリンゴが実ったという。
最低保証は1本150個だが、1本から400個以上を収穫した家族もおり、収穫したばかりのリンゴを味わいながら笑顔を見せていた。
原さんは「『ここの園のフジがいい』と来てくれる人もいる。そうやって喜んでもらえるのが何よりも嬉しい」と話していた。
来年のオーナー募集は年明け2月末から始まる。 -
長谷道の駅・南あるぷすむら食の感謝祭
伊那市長谷の道の駅・南アルプスむらで18日、第1回「食の感謝祭」があった。地元で採れた野菜の販売、雑穀を使った料理の試食など多彩に繰り広げ、「長谷の食の魅力」をアピールした。
長谷地域は、多種類の野菜や雑穀などを栽培して特産品の開発を進めている。今春リニューアルした道の駅に地場産物直売所、地元食材を使ったレストランも新たに加わり、祭りで特色ある食を広くPRすることにした。施設を運営する振興公社、生産者組合、民間団体など関係者でつくる実行委員会が計画した。
イモ類、ネギ、ハクサイ、ゴボウなど新鮮な野菜を中心とした地元産物の販売コーナーでは、「地元で採れたものですよ」と強調しながら宣伝。「これはいい野菜だね」と大勢が買い求めていた。
黒米のおにぎりや、ヤーコンのきんぴらの試食、五平もち、おやき、ソバの提供のほかに、全国優勝した学校給食の試食も人気を集め、会場は多くの人でにぎわった。 -
サルの群れ工業団地に出没
宮田村新田区の南平工業団地周辺に16日、数十頭のサルの群れが出没。工場敷地内や道路などを平然と歩く姿がみられた。工場関係者などによると、年に数回は群れを目撃するという。
観光客も訪れる本坊酒造信州工場の敷地内にもサルの姿が。従業員は「珍しいことではないが、お客様には近寄らないように注意しています」と話した。
ざっと見ただけでも30頭以上。親子のサルも多く、木の実や草などをむしっては、食べるような光景も。
対面の工場に渡るため村道にも出て、通りかかった車両が驚いて速度を緩める場面もあった。
村などによると、近辺は以前からサルが頻繁に出没するが、目立った被害は報告されていないという。 -
花ロマン(3)トルコキキョウ
紫やピンク、白、緑、パステルと多彩な色、一重、二重、八重、バラ咲きとゴージャスな花容、上品さも合わせ持ち、冠婚葬祭には欠かせない花、トルコキキョウ。花色が地中海の海の色のようだとも、トルコ石のようだとも言われ、別名はユーストマ、リシアンサス。キキョウとはなんの縁もゆかりもない、リンドウ科の花-。
そのトルコキキョウに魅せられ、新品種の育種に取り組むのは伊那市東春近の伊東茂男さん(55)。「ライバルは大手種苗会社、より豪華に、だれも見たことがない新しい花を日々求め、研究している」。
伊東さんが種苗会社を退職し、トルコキキョウ栽培に着手したのは19年前。紫1色だったトルコキキョウに、パステル系の白花に紫の縁取りがある新品種が発表された時だった。この花を見て、伊東さんは「自分に合いそうな花、将来性もある」と、経済連の薦めもあり、上伊那では7人の仲間と一緒に始めた。
はじめは1棟30坪で、苗を取り寄せて栽培したが、2年目から自家受粉による種採りを始めた。ハウス内を防虫網で囲い、チョウチョやミツバチが入らないようにした。めしべが飛び出している花を選んで受粉したが、品種の固定率は低く20%位。白と紫がきれいな復輪となる花を大量出荷できるまでに7、8年掛かった。
市場から「純白」がほしいとの要望を受け、自分で新しい色を作ろうと研究を始めた。紫の縁取りの白花から、紫の部分が少ないものを選別するなど、試行錯誤しながら、何年も掛かって、「純白」を作り出したが、すでに市場では「純白」が出回っていた。「スタートは遅いし、成果も遅れ、遅れた」と残念がる。
市場には新色の黄色やグリーンが次々と登場。「売れ筋は種苗メーカーが作る。メーカーが新品種を出したら、すぐに対応できるようにしたい」と研究を重ね、良い遺伝子を持つ素材集めをした。「手持ちの遺伝子を有効に使って、全く新しい花をつくる」ことに集中し、育種は一重から八重、さらに豪華なバラ咲きへと広がった。ブライダル需要を受け、花の大きさも8-10センチと大輪化していく。
「目標は小輪から大輪まで、ニーズに即応できる体制づくり。より豪華により珍しく、これがトルコキキョウかと思われるような、フリンジの強い、パロット咲のような花に挑戦したい。種苗メーカーが新品種を出せば、1、2年で同じ色ができるまでになった」と自信をのぞかせる。
次々と誕生する新し花、オレンジ系、ベージュ系、黒紫色とほとんどの色が作出されてきたが、ないのは「本当のブルー」だけ「限りなく、本当のブルーを出したい」と意欲を見せる(大口国江)。 -
地元産品もふんだん、Aコープ宮田店新装開店
上伊那農協が宮田村町二区で営業するAコープ宮田店が15日、増床工事を終えて新装開店した。売場面積が旧店舗に比べ1・7倍広がり、品揃えもより豊富に。開店セールも行われ、訪れる客で店舗駐車場は朝から満車の状態が続いた。
地元生産者から毎日新鮮な農産物が届く、直売コーナーも充実。地元のものを地元の人に食べてもらおうと、大豆製品を販売する「みやだ豆腐工房」の販売コーナーも併設した。
オープンした午前9時には、既に多くの買い物客で盛況。カットやパック詰めを自店で行うようになった精肉コーナーでは、牛肉の半額セールが人気を集めていた。
開店セールは週末の村農業祭をはさみ、来週の21日まで続く。 -
狩猟解禁・3カ月間の「猟期」に
15日、狩猟が解禁となり来年2月15日までの3カ月間は猟期となる。期間中は、鳥獣保護区などを除く区域でニホンジカ、マガモなどの狩猟を展開。上伊那でも初猟日、伊那市高遠町、飯島町などの山でイノシシやキジなどを狙う猟友会員らの姿が多く見られ、事故もなく、晴天の中で狩りを満喫した。
本年度は、雌ジカの捕獲枠が無制限となり、捕獲量は増える見込み。県のニホンジカ保護管理計画で見直した個体数が当初の2倍となる約6万2千頭であることが分かり、これまでの一人1日当たり2頭の制限に変更があった。
上伊那管内の前年度捕獲数は、ニホンジカ490頭、イノシシ233頭、ツキノワグマ2頭で、カモなどの鳥類は1607羽。狩猟登録人数は、05年度現在551人(前年比5人減)で年々減少しているという。 -
日本初のサツマイモ入りうどん「こがねうどん」を開発、17日発売
飯島町の食品製造、販売、飲食業の有志でつくる「さつまいもゆめプロジェクト(斉藤俊陽代表、4人)」はサツマイモをつなぎとして練り込んだ乾めんを開発、「こがねうどん」のネーミングで17日から、1800袋限定で販売する。町内で栽培されている焼酎用のイモ、こがねせんがんを用いたうどんは、サツマイモ独特の自然の甘みと色、もちっとした食感が味わえるご当地うどん、食材やギフトとして、期待が高まっている。
共同開発したのは、食品製造の斉藤俊陽さん、料理店の伊藤昇志さん、酒類販売の池上明さん、食品販売の富永芳一さん。
昨年から、サツマイモの焼酎以外の二次的活用として、日本の食文化、めん類に着目し、県工業技術センター加工食品技術員や製粉業者の指導を受けながら、研究を重ね、課題のあく抜きを克服し、保存がきき、商品として扱いやすい乾めんに仕上げた。
製粉と製造は長野市の食品会社に委託した。商品パッケージは水彩画家、佐々木桂子さんが描いた「こがねせんがん」を用いた。
企画開発を担当した富永さんは「ほのかに甘みがあり、こしがあっておいしい。市場の反応を見ながら、販路拡大など次の展開を考えたい」と話している。
ちなみに価格は1袋(250グラム)480円。メンバーの店舗で販売する。
詳細はヤナギヤ(090・4460・0841)マルイチフード(TEL86・3260)天七(TEL86・3055)、池上酒店(TEL86・2011)