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上伊那の高校生ネパール派遣
上伊那地域振興局は、グローバルな視野を持って地域に貢献する人材の育成につなげようと上伊那の高校生5人をネパールに派遣します。
25日は、南箕輪村の上伊那農業高校で結団式が行われました。
ネパールに派遣されるのは、上伊那農業高校1年の小松佑真さん滋野愛良さん中原葉南さん伊那北高校2年の上島あや菜さん、伊那弥生ケ丘高校2年の代田貴之さんの5人です。
高校生の派遣は、4年前からJICAの草の根技術協力をしている信州大学農学部と連携し、グローバルな視野を持って地域に貢献する人材の育成を目的に県が初めて実施するものです。
生徒たちは、ネパールの高校生との交流や現地の農業について視察する計画です。
結団式で生徒たちは、「ネパールの人たちとたくさんコミュニケーションをとりたい」「文化や食事などいろいろな違いを見つけたい」などと抱負を話していました。
2月には集団研修や個別研修が計画されていて派遣期間は、3月2日から8日間となっています。
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美和ダム60周年記念碑 お披露目
伊那市長谷の美和ダム60周年の記念碑が、27日お披露目されました。
27日は除幕式が行われ、白鳥孝伊那市長や安田幸男天竜川ダム統合管理事務所長ら5人が出席しました。
記念碑は、およそ60センチ四方で、御影石を使って作られました。
伊那市の切り絵作家浦野栄一さんが制作した作品を焼き付けたものです。
ダムをモチーフに、湖畔に桜が咲き人々が集まる様子を描いたということです。
美和ダムは、総工費31億6,000万円をかけて昭和33年に完成しました。
記念碑は、天竜川ダム統合管理事務所や三峰川総合開発工事事務所などでつくる実行委員会が、美和ダム完成60周年を記念し作ったものです。 -
高校2年生対象の企業説明会
上下伊那10校の高校2年生を対象にした地元企業の説明会が、27日に伊那市内で開かれました。
今年は、去年の倍以上となる51社が参加しました。
説明会には、上下伊那の高校2年生およそ380人が参加しました。
ハローワーク伊那などが主催し毎年この時期に開かれています。
これまでは、1人3社希望する企業の話を聞いていましたが、希望する業種以外の話を聞くことで、選択肢の幅を広げてもらおうと今年から業種の違う3つの企業が1つのグループとなり、交代で事業の説明をしました。
企業は、製造業を中心に去年より29社多い51社が参加しました。
参加したある企業は、「地域にある大小様々な企業を知ってもらえるいい機会になった」と話していました。 -
三峰川環境整備で樹木伐採
三峰川本来の河川環境や景観を取り戻し、親しみやすい川にしようと26日、伊那市東春近の河川敷で樹木の伐採作業が行われました。
伐採作業を企画した三峰川みらい会議のメンバーとボランティアおよそ20人が、伊那市東春近の河川敷で作業にあたりました。
参加者らはチェーンソーで木を切り倒し、扱いやすいサイズにしていました。
河川内に生えているのは、主にニセアカシアや柳で、大きいものでは樹齢30年ほどにもなります。
このうちニセアカシアはマメ科の樹木で、根の張り方が浅く、川の水量が多くなると流されて水害の原因にもなるということです。
三峰川みらい会議では景観の保全や防災を目的にボランティアを募って毎年作業を行っています。
三峰川みらい会議の織井秀夫代表は「目的は三峰川をきれいにすることだが、防災にもつながっている。整備作業には民間の人たちも関わっているということを知ってもらいたい」と話していました。
この日伐採した木は、ストーブ用の薪として参加者が持ち帰ったということです。 -
邦楽を身近に! まちなかJapan+
東京で活動する和楽器演奏家と上伊那の邦楽愛好者によるコンサート「まちなかJapan+」が26日、伊那市荒井のニシザワいなっせホールで開かれました。
コンサートでは、邦楽の魅力を伝えようと東京を中心に活動する「まちなかJapan」のメンバーと、上伊那の邦楽愛好者およそ20人が演奏を披露しました。
この日は、ドラマの主題歌メドレーや、筝をテーマにしたアニメの主題歌など、邦楽を知らない人でも親しみやすい曲が演奏されました。
まちなかJapanのメンバーが伊那市でも指導を行っていることが縁で毎年行われていて、今年で3回目になります。 -
不折に続け!子どもたちの書初め書道展 審査会
第7回伊那谷で育った不折に続け!子どもたちの書初め書道展の審査会が、26日、伊那文化会館で開かれました。
最高賞の不折賞には、伊那市の高遠北小学校6年の大髙 春風さんの作品が選ばれました。「強い信念」と書きました。
26日は、伊那文化会館で審査会が開かれ、上伊那書道協会の会員4人が審査員を務めました。
上伊那と松川町の小学校37校の5・6年生それぞれのクラスから3点を選び、全体で378点の応募がありました。
審査員は、線の力や形、文字のバランスなどを審査していました。特賞は、不折賞を含め19点が選ばれたほか、金銀銅賞の作品も決定しました。
展示会は来月15日~24日まで、伊那文化会館で行われ、初日の15日に入賞者の表彰式が予定されています。
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箕輪町 交通安全祈願祭
箕輪町交通安全協会は、町内で交通安全祈願祭を25日行い、関係者が今年の交通死亡事故“0”を願いました。
今年の祈願祭は、去年12月に福与で発生した交通死亡事故の犠牲者に黙とうを捧げて始まりました。
会場には箕輪町交通安全協会や町の関係者など、およそ100人が集まりました。
箕輪町安協の上島順一会長は「死亡事故“0”を目標に、啓発運動などを強化していきたい」と話していました。
伊那警察署によりますと、去年、箕輪町内での交通事故発生件数は前の年より5件多い613件でした。
このうち人身事故は419件で、1件が死亡事故でした。
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親子サッカー教室
伊那市総合型地域スポーツクラブは、親子を対象にしたサッカー教室を伊那市のエレコム・ロジテックアリーナで25日、開きました。
教室は体を動かしながら親子でサッカーを楽しんでもらおうと行われたもので今日はJ2松本山雅のスタッフが講師をつとめました。
教室には、市内を中心に小学1、2年生の親子30組64人が参加しました。
元松本山雅の片山真人さん、鐵戸裕史さんらが子どもたちを指導しました。
初めに親子で一緒にできる基礎トレーニングが行われました。
ボールを使った練習では、2人一組でパスやドリブルのポイントを学びました。
片山さんは「ドリブルをする時はボールを体の近くにキープすることが大切です」と子どもたちにアドバイスしていました。
サッカー教室は伊那市総合型地域スポーツクラブが初めて開いたものです。
今年度は子どもを対象にしたカヌーやツリークライミングなどの体験会を開いています。
参加したある父親は、「元プロ選手と一緒に練習できたことは、子どもにとっても良い経験になりました」と話していました。
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春近子ども凧揚げ大会
伊那市商工会などは、伊那市西春近の天竜川河川敷で「春近子ども凧揚げ大会」を25日、開きました。
イベントは、子ども達に冬の遊び「凧揚げ」を楽しんでもらおうと伊那市商工会や西春近青少年育成会などでつくる実行委員会が開いたもので今年で3年目です。
会場には、東春近と西春近の子どもとその保護者を中心におよそ200人が集まりました。
実行委員会では、事前に東西春近にある小学校の希望する児童に無地の凧を配りました。
それに、子どもたちが自由に絵などを書きました。
この日は晴天には恵まれたものの会場周辺は風が弱く悪戦苦闘しながら凧をあげていました。
子どもに負けじと保護者も真剣です。
スタートから1時間、風が強くなると凧は勢いよく大空にあがっていました。
実行委員会では、「東西春近で交流の輪を広げともらおうと始まった大会も年々参加者が増えている。来年以降も地域の人が参加しやすい大会に成長させていきたい」と話していました。
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伊藤久志さんペン彩画展
伊那市美篶の伊藤久志さんのペン彩画展が、南箕輪村の喫茶店で開かれています。
会場には、伊藤さんの作品およそ60点が展示されています。
伊藤さんは第一美術協会会員で、ペン画に透明水彩絵の具で色を付ける「ペン彩画」を描いています。
伊藤さんは、ここ4、5年は毎年海外にスケッチ旅行に出かけていて、今回はイタリアやトルコなど5か国を描いた作品が並んでいます。
こちらは、去年イタリアのヴェネツィアに旅行した時の風景を描いた作品です。
運河を行きかう人々や歴史ある建物の様子に魅力を感じたということです。
この作品展は、29日(水)まで、南箕輪村のコーヒー&ギャラリーなごみの樹で開かれています。
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かぜよぼうマン参上!
箕輪町の箕輪東小学校では、子ども達に風邪の予防を呼びかけるヒーローが一役かっています。
その名は、かぜよぼうマン
箕輪東小学校では、かぜ予防週間に合わせマントを身にまとった児童が休み時間に各学年を巡回しています。
3年前から始まったこの取り組みは、もともと保健委員会が中心だったということですが、今は希望する児童が行っています。
教室へ行くとかぜよぼうマンは、「手を洗いましょう」「窓をあけて換気をしましょう」などと呼び掛けていました。
風邪予防週間に合わせ、手洗いができたか確認するカードが全校児童に配布されています。
箕輪東小学校では「子どもたちの風邪予防に対する意識が高まっている。」と話していました。
かぜよぼうマンの取り組みは来週いっぱい行われることになっています。 -
3月下旬並みの陽気で福寿草咲く
24日の伊那地域は、午後2時54分に最高気温12.1度を記録し、3月下旬並みの陽気となりました。
箕輪町福与の福与城跡では、福寿草の花が咲いていました。
長野地方気象台によりますと、陽気は25日まで続きますが、26日以降徐々に気温が下がり平年並みに近づくと予想しています。
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春近神社で合格祈願祭
受験シーズンを前に、伊那市内の中学3年生が東春近にある春近神社で22日、合格を祈願しました。
この日は、3年生およそ150人が訪れました。
春近神社の名称が「春が近い」として縁起が良いことから、毎年この時期に合格祈願祭が行われています。
生徒たちは、花畑樹彦宮司からおはらいを受けました。
その後、代表の生徒が玉串を奉納していました。
クラスごとに破魔矢などが贈られたほか、生徒一人一人に合格鉛筆が配られました。
県立高校の入試は、前期選抜が2月10日、後期選抜が3月10日に実施される予定です。
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暖冬で生活面に影響
全国的に暖冬となっている今年、上伊那でも生活面に影響が出ています。
農家からはハウスの暖房経費削減で喜びの声が聞かれる一方、天然のスケートリンクは氷が張らず営業中止が決まりました。
伊那市西春近のトマト農家城倉禾一さんのハウスです。
およそ20アールのハウスでは、桃太郎ヨークという品種のトマトを栽培しています。
こちらのハウスでは、2017年から暖房機器としてペレットボイラーを導入しています。
ハウス内の温度が11度になると自動的に止まる仕組みとなっています。
城倉さんによりますと、ペレットは随時継ぎ足しているため正確な量は分からないということですが、今年は例年の70%ほどの稼働で、大きな経費削減になっているということです。
現在は、1日におよそ200kgのトマトを上伊那の小売店や直売所に出荷しています。
城倉さんによりますと、トマトの生育に適している温度が保たれていて、甘みと酸味のバランスが良く順調に育っているということです。
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出野さん「上伊那の方言」講演
伊那西高校の校長で、方言研究者でもある出野憲司さんの講演会が、箕輪町の地域交流センターで21日、開かれました。
講演会で出野さんは「長野県は関東と関西の方言を分ける境界線にあるため、『行かない』を『行かん』と言ったりするなど、関西の影響も受けていると話していました。
また、上伊那の方言を使って言葉を作る企画があり、参加者は「お暑うございます」を「アッツイジャネーカエ」などに言い換えていました。
講演会にはおよそ50人が集まりました。
講師を務めた出野さんは、伊那西高校の校長を務める他、方言研究者としても活動していて、長野県の方言をまとめた本も出版しています。
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絵手紙教室「笑楽会」作品展
伊那市の伊那公民館で活動している絵手紙教室「笑楽会」の作品展が、伊那公民館で開かれています。
会場には、生徒31人が描いたカレンダーや絵手紙作品が並んでいます。
伊那市西町の倉科照子さんが講師を務めるアカシア・雛の会・ふきのとう・たんぽぽの4つの教室合同の作品展です。
カレンダーは、生徒一人ひとりが月ごとに合った題材と言葉を決めて描いているということです。
絵手紙教室「笑楽会」の作品展は、29日(水)まで、伊那公民館1階ロビーで開かれています。 -
「こんなとき どこに通報しますか?」
伊那消防署のOBでつくる伊那市の地域防災を語る会は、事故や犯罪、自然災害を目撃した場合の、適切な通報についての クイズを作成しました。
そのほかにも、クマを目撃したら、道路や橋が使えなくなったらといった身近な問題のほか、車の暴走事故や
大規模殺傷事件に遭遇した場合といった緊急時の対応についても、通報先をどうするか問いを投げかけています。
このクイズを作成したのは、伊那消防署のOBでつくる地域防災を語る会です。
リーダーで伊那市中央の伊藤一男さんは、伊那消防署に39年間勤め、退職後も地域の自主防災組織の強化に尽力してきました。
伊藤さんは、殺傷事件などがあると、一般的に警察に通報が思い浮かぶが、警察は犯人確保を優先するため、けが人がいる場合は、消防署への通報を忘れないでほしいと呼びかけています。
日頃からの備えとして、事件や事故、災害に遭遇した時に、どこに通報すればよいかを考えておくことも、防災につながると話しています。
伊藤さんは、防災教育にも力を入れていて、今年度は市内17か所の保育園でミニ防災講座を開きました。
今後、要望に応じて、自主防災会などの勉強会にも出向くということです。
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ゆめわーくで新年のお茶会
伊那市御園で障害者の就労支援を行っている多機能型事業所ゆめわーくは、地域住民を招いた新年のお茶会を22日、開きました。
お茶を提供したのは、伊那市の日影公民館で茶道教室を開いている「煎茶道方円流」のメンバーです。
無病息災を願って飲む、昆布と梅が入ったほうじ番茶「大福茶」を淹れました。
一人一人に菓子とお茶が用意され、利用者らが味わっていました。
新年のお茶会は、地域住民との交流を兼ね毎年この時期に行われています。
この日は、ゆめわーくの利用者の他、地域の高齢者クラブ「御園あじさいの会」のメンバーなどあわせておよそ80人が集まりました。
この日は、ゆめわーくの利用者や地域住民がグループに分かれてお茶会を楽しみました。 -
避難所の電力確保へ外部給電器
伊那市は災害時に電気自動車から電力を取り出し、避難所などに供給する外部給電器を県内の市町村で初めて配備しました。
22日は市役所で、報道向けにデモンストレーションが行われました。
この外部給電器は電気自動車から最大90アンペアの電力を出力することができます。
コンセントは100ボルトを6口、200ボルトを1口備えていて、この電気自動車の場合、一般家庭でおよそ4日分の電気を賄う事ができるという事です。
伊那市では、災害に強い地域づくりを目指していて、およそ125万円をかけ外部給電器を配備しました。
外部給電器は長谷総合支所に配備され、災害時での活用の他、イベントなどへの貸し出しを行う事にしています。
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伊那市内で火事相次ぐ
22日午前11時45分頃、伊那市高遠町の高遠しんわの丘ローズガーデンで展望台に取り付けられていたマットが燃える火事がありました。
この火事により、作業をしていた56歳の男性が手や顔に火傷を負いましたが軽傷だということです。
伊那警察署の発表によりますと、火事があったのは、伊那市高遠町の高遠しんわの丘ローズガーデンにある展望台です。
展望台では男性が修繕作業をしていて、溶接の火がバラを守るマットにうつり燃え広がったという事です。
火はおよそ60平方メートルを焼き30分後に消し止められました。
この火事で修繕作業をしていた56歳の男性が、手や顔に火傷を負い伊那市内の病院に搬送されましたが、軽傷だという事です。
ローズガーデンを所有する伊那市では「再発防止の徹底を図ると共に、6月のバラサミットに向け復旧を行っていきたい」とコメントしています。
また22日はこの他に、伊那市上牧の畑で下草およそ200平方メートルを焼く火事もありました。
伊那署の発表によりますと、きょう、午前11時40分頃伊那市上牧の畑で、所有者の女性が段ボールを燃やしていたところ、火が燃え広がり、下草およそ200平方メートルを焼きました。
火は30分後に消し止めらました。
この火事によるけが人はいませんでした。
上伊那広域消防本部によりますと、伊那地域では今年に入り今日までに雨を観測したのは3日間だけだという事です。
冬から春先は特に空気が乾燥するので、火の取り扱いには十分注意してほしいと呼び掛けていました。
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グレイスフル箕輪 台風19号被災地へ義援金
箕輪町上古田の老人福祉施設・グレイスフル箕輪は、去年11月に行われた施設のイベントで集めた義援金5千5百円を台風19号の被災地に送りました。
22日はグレイスフル箕輪の利用者3人らが役場を訪れ、白鳥政徳町長に義援金を手渡しました。
義援金は籠やアクセサリーなどを作りイベントで販売した売り上げ5千5百円をあてたということです。
グレイスフル箕輪によりますと「利用者の人達が支える側になる事で、生きがいややりがいに繋がる」という事です。
白鳥町長は「これからも元気に頑張ってください」と話していました
義援金は、日本赤十字社長野県支部を通して台風19号の県内の被災地に送られます。
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将棋名人戦南信大会
小学生将棋名人戦南信大会が19日伊那市の中央区公民館で開かれ伊那東小学校5年生の堀米真喜君と3年生の堀米真爾君が県大会出場を決めました。
19日は小学生将棋名人戦南信大会とシニア将棋名人戦南信大会が開かれました。
小学生の大会には16人が出場し伊那東小学校5年生の堀米真喜君と3年生の堀米真爾君が県大会出場を決めました。
県大会は来月2日に長野市で開かれます。
シニアの大会では駒ケ根市の酒井肇さんと下諏訪町の有賀満さんが県大会出場を決めています。
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箕輪町大出上村の大文字倒し
箕輪町の無形民俗文化財に指定されている大出上村の大文字倒しが、20日に行われました。
大文字は、無病息災や家内安全を願い、今月13日から20日までの1週間建てられていたものです。
午前6時、上村の辻に地域住民が集まりました。
縄を引き、ゆっくりと柱を倒していきました。
柱には、松や竹、願いごとを込めた巾着などが取り付けられています。
柱が倒されると、住民らが集まり、枝を切って巾着と一緒に外していました。
松・竹・梅・稲穂と合わせて各家庭の玄関先に飾り、1年間の厄除けを願うということです。
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上戸で大文字の柱を下ろす
小正月の伝統行事「大文字」の柱が20日、伊那市と箕輪町で下ろされました。
伊那市西箕輪上戸では、午前5時15分ごろから太鼓が打ち鳴らされ、長さ12メートルの柱が建てられた辻に住民が集まってきました。
大文字は、区内の辻に柱を建て厄除けを願う小正月の伝統行事です。
毎年14日に建てられ、大寒の20日に下ろされます。
住民およそ100人が見守る中、三方向からロープで引っ張りながらさすまたを使ってゆっくりと下ろしていきました。
柱が下りると、もみ殻が入った巾着袋や色紙で作った花飾りを住民が持ち帰っていました。
持ち帰った巾着袋などは、各家庭で神棚などに飾るということで、これまでのものは26日のどんどやきで燃やすということです。 -
高遠だるま市に合わせて本町商店街 4色の桜だるま
2月11日に伊那市高遠町で行われるだるま市に合わせて、地元の本町商店街では新色の黒色を含む4色の桜だるまを販売します。
今年新たに加わったのは、こちらの夜桜だるまです。
黒色のだるまをベースに、ピンクの花びらが描かれていて、背中には高遠夜桜だるまとかかれています。
去年の桜まつりのポスターに夜桜が採用されたことや、「黒字になる」との縁起を担いで今回初めて作ったということです。
1次予約分は2日間で終了する人気ぶりで、現在2次予約分も残りわずかだということです。
他にも、毎年販売している「赤」「白」「ピンク」のだるまがあり、価格は小が2,000円、大が3,000円、特大が4,500円となっています。
予約は、高遠町のカミリで2月4日まで受け付けています。 -
ソバの実を川の冷水に寒晒
大寒の20日、伊那市内のそば店でつくる高遠そば組合は、ソバの実を川の冷水に浸す「寒晒」作業を行いました。
20日は、組合員6人が長谷の市野瀬にある粟沢川に地元産のソバの実を浸しました。
今年は去年より30キロほど多いおよそ1,050食分を用意しました。
寒晒蕎麦は、江戸時代に高遠藩が将軍に献上していたとされています。
そばの実を寒中の水に浸すことでアクが抜け、デンプン質が糖に変わり、甘みが増すということです。
20日の伊那地域の最低気温は1.9度と4月上旬並の穏やかな大寒となりました。
それでも川の水は冷たく、組合では「水温は平年並みだと思う。夏には寒晒の特徴を活かしたおいしい蕎麦を提供したい」と話していました。
浸した蕎麦の実は、2月4日に引き上げられます。
提供は、市内7店で7月11日からを予定しています。 -
小河内神社御筒粥で占う
箕輪町の小河内神社で、今年の世の中や農作物の出来を占う御筒粥の神事が19日に行われ、今年の世の中は去年より7厘上がって7分4厘となりました。
神事は、小河内神社の今年1年の五穀豊穣を願う祈年祭で行われています。
21本の葦の茎を束にしたものを2升の米が入った釜で炊き、茎に入った米粒の数で占います。
午前7時から炊きはじめ、2時間後の午前9時過ぎに釜から筒が取り出されました。
占いの結果、今年の世の中は7分4厘となりました。
極上は、水稲の中生とささげ、大豆。
上々はトマト、上はりんご、きゅうりなどとなっています。
占いが終わると、使ったお粥を食べて1年間の無病息災を願いました。 -
北小河内漆戸常会 大文字下ろし
箕輪町北小河内漆戸常会で、地区内の安泰を願って12日に建てられた大文字が19日に下ろされました。
午前8時に地区住民30人が集まり、4つ辻に建てられた大文字が下ろされました。
北小河内漆戸常会に伝わる小正月の伝統行事「大文字」は、およそ260年前に天竜川が氾濫し大きな水害が起きたことから始まったとされています。
大文字が下ろされると、つけてあった花飾りと松の枝を外しました。
花飾りは3本ずつ持ち帰り、厄除けとしてそれぞれの家の玄関先などに飾るということです。
漆戸常会の住民によりますと、3本の花飾りを玄関先に飾るのは、病気・火災・水害の3つから守るという願いが込められているということです。 -
シニア世代と団体マッチング
活動の場を求めるシニア世代の受け皿となる地域の団体が参加する「地域づくり出会いのひろば」が伊那市のニシザワいなっせホールで17日、開かれました。
地域づくり出会いのひろばは、長野県長寿社会開発センター伊那支部などが開いたものです。
17日は、活動の場を求めるシニア世代およそ100人とその受け皿となる団体や企業20団体が参加しました。
おおむね60歳以上のシニア世代がボランティア活動などで積極的に社会参加できるよう、その活動を求める人とのマッチングを図るいうものです。
会場には、福祉や子育て支援団体などのブースが設けられました。
参加したシニア世代の人たちは積極的にそれぞれのブースを回り活動内容を聞いていました。
福祉事業団体のブースでは、「環境整備や農作業が出来る人を求めています。」などと話していました。
長野県長寿社会開発センター伊那支部では「シニア世代が社会参加するための情報が少ない。こういった場を活用してほしい」と話していました。
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伊那西高校 2人が短歌で入選
東洋大学が全国の小中高生を対象に募集した現代学生百人一首に伊那市の伊那西高校の2人の生徒が詠んだ短歌が選ばれました。
入選したのは文芸クラブ3年で箕輪中出身の我如古ヴィヴィアンさんと桑澤菜生さんです。
我如古さんは「夕暮れのテトラポットと潮風を感じてみたい信州人は」と詠みました。
桑澤さんは「電車まであと三分の待ち時間 スマホに映る英単語五個」と詠みました。
現代学生百人一首は、学生ならではの視点から日常生活で感じたことなどを詠むもので東洋大学が主催しています。
現代学生百人一首には、全国から6万1976首の応募があり100点の入選作品の中に2人の作品が選ばれました。