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坂下神社で茅の輪くぐり
伊那市の坂下神社で28日、今年半年の汚れを落とし、後半の1年の無病息災を祈る神事、茅の輪くぐりが行われた。
地区住民ら約60人が、萱を束ねて作った茅の輪をくぐった。
茅の輪くぐりは、左に1回、右に1回8の字にまわると、半年間の罪や汚れが払われ、身心が清められるとされている。
坂下神社では15年ほど前から6月末の恒例行事として毎年行っている。
参加者らは伊藤光宣宮司に従って、言い伝え通り茅の輪をくぐっていた。
伊藤宮司は、「身心を清めて自分自身を見つめ直す機会にしてください」と参加者に呼びかけていた。
茅の輪は1週間ほど坂下神社に設置されており、誰でもくぐることができる。 -
手良区民が花壇の手入れ
伊那市手良の手良地区活性化促進会議のメンバーら約30人は28日、地区内の幹線道路の交差点にある花壇の整備作業をした。
花壇の整備は、道路の路線変更によってできた空き地を有効利用しようと行っているもので、伊那市地域づくり活動支援金事業に採択されている。
花壇にはマリーゴールドやペチュニア、菊など8種類、約2千株が植えられている。
参加者は、同じ区民同士会話を弾ませながら草取りをしていた。
手良地区促進会議の蟹沢豊治会長は、「作業は大変だが、地区の活性化にもつながるし、みんなが顔を合わせられる良い機会」と話していた。 -
村消防団ポンプ・ラッパ大会
南箕輪村消防団のポンプ操法・ラッパ吹奏大会が28日開かれ、女性団員のみのチームが初出場した。
大会には5分団の約160人が出場し、ポンプの部、小型ポンプの部、ラッパ吹奏の部の3部門で日頃の練習の成果を披露した。
このうち5人1組で行う小型ポンプの部は、ホース3本をつないで火に見立てた的に放水する。
この部門には、女性団員のみで組織された第1分団第2部塩ノ井Aが出場した。
団員らは男性団員に負けない大きな声と、きびきびとした動きで放水していた。
大会の結果、ポンプの部は第3分団第2部田畑A、小型ポンプの部は第4分団第2部南原、ラッパ吹奏の部は第3分団田畑・神子柴が優勝した。
優勝チームは、7月19日に伊那市役所で開く上伊那郡大会に出場する。 -
上伊那野生鳥獣保護管理対策協議会
野生鳥獣対策に一定の成果上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会は29日開き、上伊那地域の野生鳥獣対策について、一定の成果が上がっていることを報告した。
協議会では、平成20年度の被害状況報告があった。
それによると、上伊那地域の農林業への被害額は約1億7600万円で、前年度に比べ4千万円ほど減少している。
野生鳥獣対策としては、毎年防護柵を延長しているほか、昨年度は個体数調整などのシカの捕獲で開始以来最多の2300頭ほどを捕獲した。
上伊那地方事務所では、「被害額は減少したものの新たに被害の出た集落もあり、実態としては横ばい状態」と話している。
会議ではこのほか、本年度、各市町村の広報誌などで使用できる一般向けの鳥獣被害啓発用の電子データの作成に取り組むことを確認したほか、信大農学部の野生動物対策センターが動物の行動調査用の発信機開発に取り組むことなどが報告された。 -
ウチョウラン山野草展
山野草愛好グループ伊那草友会のウチョウランを中心とする山野草展が27日から、伊那市民会館で始まった。
展示会は上伊那の山野草愛好者でつくる伊那草友会が毎年この時期に開いている。
会場にはウチョウランを中心におよそ250点が展示されている。
ウチョウランは野生のランの一種で、花の大きさは1センチ前後、一つひとつ色合いが違い、形もさまざまなのが特徴。
この日は、山野草愛好者などが会場を訪れ、さまざまなウチョウランを楽しんでいた。
ほかにも、貝がらや小さな鉢に植えられたミニ盆栽や、季節の山野草が並べられた。
草友会の中山和幸代表は「丹精込めて育てたもの。花の美しさや出来栄えを見てほしい」と話していた。 -
アユの友釣り解禁
天竜川水系のアユの友釣りが27日、解禁となり県内外から訪れた釣り人が竿の感触を楽しんだ。
梅雨晴れの1日となったこの日は、朝6時にアユの友釣りが解禁となり天竜川では多くの釣り人が竿を出していた。
友釣りは縄張りに入ってきた他のアユを追いだそうとする習性を利用した漁法で、釣り人らは、
おとりのアユをたくみに操っては、次々と釣り上げていた。
天竜川漁業協同組合が、解禁前に放流した、およそ62万匹のアユは、現在15センチから20センチほどに成長している。
この日は漁協管内でおよそ400人の釣り人が訪れ、多い人では40匹を釣り上げたという。
天竜川漁協では、「8月頃には30センチほどのアユも出てくる。釣果も期待できそうだ」と話している。
来月11日には高遠ダムより、上流の藤沢川や黒川でもアユ釣りが解禁となる。 -
松島区民オリジナルTシャツ作り
箕輪町松島区の子ども達は27日、パソコンを使ってオリジナルTシャツを作った。
この日は松島区内に住む子どもや親子連れなど、13人が参加した。
Tシャツ作りは、子ども達に楽しみながらパソコンの使い方を覚えてもらおうと、箕輪町公民館の松島分館が開いたもの。
子ども達はまず、パソコンを使って好きなアニメキャラクターや写真などにデザインを加え、特殊な用紙に印刷した。
印刷が終わると、好きなサイズに切り取って、アイロンでTシャツに転写した。
親子で参加したある父親は「子どもと一緒にTシャツ作りをして、良いコミュニケーションの機会になった。」と話していた。 -
上古田で赤ソバの花咲く
箕輪町の上古田地区で、住民有志が栽培している赤ソバの花が咲き始めた。
赤ソバは、上古田地区の「これからの農業・林業を考えるEグループ」が育てている。
町の観光資源の一つである赤ソバを観光客に味わってもらいたいと、今年からおよそ60アールの遊休農地を利用して栽培を始めた。
8月上旬に収穫し、秋に「赤そばの里」を訪れる観光客にふるまう計画。
Eグループでは「きれいに咲いて、皆さんに見てもらえるとうれしい」と話している。
赤そばの花は7月中旬頃まで楽しめるという。 -
伊那市富県の休耕田でハナショウブ見ごろ
伊那市富県の休耕田で、ハナショウブが見ごろを迎えている。
富県南福地に住む竹松成就さんが20アールの休耕田で育てている。
竹松さんは、20年ほど前から田んぼの一角にハナショウブを植え始め、2年前からは田んぼのすべてを使って栽培するようになった。
竹松さんは「天気のいい日は散歩がてら花を楽しんでほしい」と話していた。
ハナショウブは7月5日頃まで楽しめるという。 -
箕輪町死亡事故ゼロ1000日達成
箕輪町が6月9日に交通死亡事故ゼロ1000日を達成し、長野県交通安全運動推進本部から表彰された。
26日、上伊那地方事務所の宮坂正巳所長から、平澤豊満箕輪町長に表彰状が手渡された。
宮坂所長は、「事故防止対策に取り組み、死亡事故ゼロが一日も長く続くよう努力をお願いします」とあいさつした。
平澤町長は、「今後も町民をあげてがんばりたい」と話した。
箕輪町では平成18年9月13日に、広域農道の松島地籍で自動車同士の衝突事故により1人が亡くなっている。
それ以来、死亡事故はなく、25日までで死亡事故ゼロは1016日になったという。
上伊那では現在、箕輪町が最も長く死亡事故ゼロを継続している。 -
みつろうでキャンドル作り
南箕輪村の中部保育園の年長園児約60人は26日、ミツバチの体内から出るみつろうを使い、ろうそく作りをした。
園児らは、芯になる糸をみつろうの上に置き、隙間ができないようしっかりと巻いていた。
みつろうで作ったろうそくは、花粉の種類により色合いが異なり、火をつけるとほのかに甘い香りがするという。
この日作ったろうそくは、7月4日に大芝高原で開く七夕とうろう祭りで使用する。
高島みよし園長は、「今年保育園で作った灯ろうには、子どもたちそれぞれの夢が書かれている。ロウソクの火と一緒に天まで届いてほしい」と話していた。 -
唐沢幸一さん(伊那市)が保育園にサッカーゴール寄付
伊那市小沢の唐沢幸一さんが26日、伊那西部保育園に手作りのサッカーゴールを贈った。
唐沢さんは西部保育園のすぐ近くに住んでいて、子どもたちの元気な声が家まで聞こえてくるのがとてもうれしく、何かしてあげたいと、サッカーゴールを作ってあげることにした。
今まで保育園では、すべり台の下をゴール代わりにしていたということで、子どもたちは自分の背丈ほどあるゴールを見てとても喜んでいた。
春日朝子園長は、「地域の方が子どものことを気にかけてくれることがとてもうれしい。特に年長園児はサッカーが好きなので今日はいつもよりも楽しそうです」と話していた。 -
箕輪エコエコ研究会
光のドームに太陽光パネル設置箕輪町の異業種の経営者などでつくる「箕輪エコエコ研究会」が23日、太陽光発電で電飾を灯そうと、箕輪消防署東側に設置している光のドームに太陽光パネルを取り付けた。
箕輪エコエコ研究会は、自然エネルギーを活用した新商品の開発を目指して今月発足した。
作業した光のドームは、研究会の前身となるグループが去年11月に設置した。
新組織になり、低価格の太陽光発電システムなどを開発した技術を生かし、地球環境に優しいドームにしようとパネルを設置したという。
会では、「今後もエコを考えた研究をしていきたい」としている。
光のドームは日没から夜10時ころまで点灯するという。 -
給食従事者研修会
福祉施設や病院などの栄養士や調理師を対象とした研修会が22日、伊那市の伊那合同庁舎で開かれた。
研修会は、多くの人に食事を提供する給食施設関係者を対象にしたもので、約100人が集まった。
研修会では、伊那保健福祉事務所から、大規模災害に備えた食料備蓄体制に関するアンケートの結果が報告された。
アンケートは保育所や医療機関、福祉施設など上伊那の180施設に対して昨年11月に実施したもので、165施設から回答があった。
「食料を備蓄しているか」という質問には、5割が「備蓄している」と答えた。
備蓄していない理由としては、3割が「予算の問題」としたほか、保管場所がないことを理由にした施設もあった。
また「何日分の食料を備蓄しているか」という質問に対しては、1日分が4割と最も多く、2日分、3日分はそれぞれ2割ほどに留まった。
伊那保健福祉事務所は、新潟中越地震の経験に触れ、「新潟の事例を見ても、救助もすぐには対応できない。1日3食の食事を提供している施設は、2、3日は自力で乗り切れる準備をしてほしい」と呼びかけていた。 -
味工房の会 新施設完成記念の八重桜看板除幕
南箕輪村の大芝高原味工房で農畜産物の加工販売をしている味工房の会が24日、新しい施設の完成を記念して植樹した八重桜の看板の除幕式を味工房前の駐車場で行った。
植樹したのは八重桜5本。
会では、春に大芝高原内の八重桜を使ったジェラートを販売している。
現在は桜の収量が少ないため、将来的に加工できるように八重桜を選んだという。
会長の馬場良子さんは、「会で植えた桜でおいしいジェラートを提供したい」と話していた。 -
伊那北保の園児がタマネギ収穫
伊那市の伊那北保育園の園児が25日、同園の給食食材を提供している「野底野菜の会」が管理する畑で、タマネギの収穫に挑戦した。
昨年秋、現在の年長園児が植えた2千株のタマネギが大きく育ち、収穫を迎えた。
子どもたちは、苦労しながらタマネギを土から引き抜いていた。
野菜の会は、給食の食材を提供しているほか、保育園の行事に参加するなどさまざまな形で交流している。
先日は、ブロッコリーの収穫体験もしたということで、小林政子園長は「体験を通して、ブロッコリーが苦手な子どもが食べられるようになるなど、生の体験が子どもたちに与える影響は大きい。この地域ならではのつながりを大切にしたい」と話していた。
収穫したタマネギは、2玉ずつ子どもたちにプレゼントされた。 -
後見制度普及へ
上伊那がモデル地区に認知症や知的障害のある人の財産管理などを行う「成年後見制度」を推進するためのモデル地区に、上伊那地域が指定されたことを受け25日、事業についての検討会議が伊那市福祉まちづくりセンターで開かれた。
モデル地区は、県が本年度、新たな取り組みとして始めるもので、上伊那地域がモデル地区として指定された。
上伊那地区では、伊那市社会福祉協議会が委託を受け、上伊那地区の各社協や自治体とともに事業を推進していく。
成年後見制度は、認知症など判断能力の低い人の財産管理を適切に行う手段だが、この制度に関する専門知識を持った対応職員や、後見人を引き受ける人材が不足しているため、制度が普及していないのが現状。
モデル事業として上伊那では、判断能力が低下した人の相談に応じるほか、必要に応じて弁護士や司法書士など専門家を派遣する。
検討会議の会長に選任された司法書士の戸田雅博さんは、「後見制度を多くの人に知ってもらう必要がある。いずれは伊那に県下初の後見センターを設置したい」と話していた。 -
伊那消防組合規律訓練
伊那消防組合の規律訓練が23、24日、伊那市の市民体育館であった。
訓練は、毎年この時期に行っているもので、消防活動の基礎となる動作などを迅速、的確に行動出来ることを目的としている。
伊那消防組合管内の署員合せて70人が参加し、回れ右や整列などの基本動作や、30人程で構成するグループから8人程のグループに構成し直す動作などを訓練した。
消防署員らは、一つひとつの基本動作を確認していた。 -
高速バス「南アルプス号」7月末廃止へ
伊那市の高遠町・長谷地区と新宿を結ぶ高速バス「南アルプス号」が、7月31日で廃止となる。
南アルプス号は2001年から、JRバス関東、京王電鉄バス、伊那バスの3社が運行している。
利用者数は1日平均30人ほどを見込んでいたが、開始当時から利用は少なく、2005年に杖突峠を越えるルートを伊那市内や南箕輪村、箕輪町を回るルートに変更したが、1日平均11人ほどの利用にとどまっている。
JRバス関東によると、3社ともに赤字路線となっているということで、JRバス関東では年間3千万円の赤字となっている。
JRバス関東などは、路線廃止に伴い、新宿と駒ヶ根・飯田を結ぶ高速バスから地域の路線バスに乗り継ぎができる切符の発行も検討していて、利用者が不便にならないようできるだけ早く実現したい竏窒ニしている。 -
西駒山荘へ荷上げ
夏山シーズンを前に24日、伊那市営西駒山荘へのヘリコプターでの荷上げ作業が行われた。
荷上げは朝6時過ぎ雨の中行われ、伊那市の鳩吹公園からヘリコプターで荷物を運んだ。
荷上げしたのは、発電機のほか燃料や食糧などで、約1800キロ分を4往復して山荘に届けた。
西駒山荘は中央アルプスの標高2730メートルにあり、去年の宿泊客は382人だった。
今年は7月12日から10月12日までの3カ月間の営業を予定。
山荘は一般の登山者をはじめ、中学校の集団登山でも利用されていて、初夏には周辺にコマクサが咲き誇るほか、管理人自慢のカレーは登山者の人気を呼んでいる。
宿泊料金は1泊2食付きで7500円、また寝具付きの素泊まりで1泊5000円。 -
高遠城址公園観光協議会 伊那市に寄付
伊那市の高遠城址公園観光協議会は22日、観桜期の売り上げの一部20万円を伊那市に寄付した。
協議会の飯島進会長ら3人が市役所を訪れ、小坂樫男伊那市長に寄付金を手渡した。
協議会は、高遠城址公園で飲食やみやげ物の店を開く露天商や旅館など15団体80人で構成している。
飯島会長は、「寄付は桜への恩返し。桜の育成に役立ててほしい」と話していた。
また、6月に高遠町でアートトラックのイベントを行ったグループがイベントの収益金を伊那市へ寄付した。グループ代表の岩本光市さんが、寄付金5万円を小坂市長に手渡した。
岩本会長は、「子育て支援に役立ててほしい」と話していた。 -
みはらし「麦秋まつり」でアウトドアパン焼き体験
6月でオープン10周年を迎えるみはらしファームで21日、麦の収穫時期にちなんだ麦秋まつりが開かれ、さまざまなイベントで賑わった。
ファーム内で手づくりパンを販売している麦の家では、炭火でパンを焼く「アウトドアでパン焼きに挑戦」が行われ、あいにくの天候にもかかわらず多くの家族連れが楽しんでいた。
青竹にパン生地を巻きつけ15分ほど発酵させたあと、参加者が炭火で焼いた。
くるくると回し均一に焼いていくが、生地がはがれてしまう子どもも。保護者が手伝って、こんがりとおいしそうに焼き上がり、昨年ファーム内で収穫されたブルーベリーのジャムをつけてほうばっていた。
みはらしファームは、平成11年の6月23日にグランドオープン。今年で満10周年を迎える。 -
上伊那母親大会
上伊那地域の母親や女性が集い、教育や介護、医療、平和について考える上伊那母親大会が21日、南箕輪村民センターで開かれた。
母親大会は、ヒロシマ、ナガサキの原爆投下をきっかけに、母親や女性の立場から平和を守っていこうと東京で始まった。
それ以来、全国的にそれぞれの地域で活動していて、上伊那大会は今回で49回目になる。
実行委員長の山崎佳子さんは、「厳しい時代だが、1人で悩まず交流し、知恵を出し合って乗り切っていきたい」とあいさつした。
大会では、地産地消・食糧の自給率向上について考える講演会や、子どもと教育、暮らしと貧困、医療・介護、平和についての分科会も開かれた。 -
長岡長寿クラブで交通安全教室
高齢者の交通事故が多発していることから、箕輪町の長岡長寿クラブは22日、交通安全教室を開いた。
教室では、箕輪町警部交番の岡田清一所長が話をした。
箕輪町内では今年になってから人身事故が51件で昨年同時期より2件多く、負傷者は63人で7人増加している。
伊那警察署管内では人身事故、負傷者ともに減少しているが、箕輪町では増加しているという。
岡田所長は、人身事故51件のうち34件は交差点で発生しているため、「左右をよく確認して細心の注意を払ってください」と呼びかけていた。
箕輪町交通安全協会の中村善男会長は、飲酒運転を絶対にしないように呼びかけた。
また、交通事故が薄暮時に多いため、夜光反射材を着用して歩くように呼びかけ、町交通安全協会から参加者に夜光反射材もプレゼントした。 -
大泉川現地調査
南箕輪村の大泉川上流治水砂防促進期成同盟会は23日、河川の状況を確認するため現地調査をした。
期成同盟会は毎年、一級河川の大泉川を調査し、秋頃には河原に生えた木を伐採するなどの活動をしている。
現地調査は、新役員が大泉川上流の状況を知ると同時に、整備や要望の参考にする。
会員や唐木一直村長、役場職員など15人ほどが現状を確認した。
河川状況は、昨年と比べて大きく変化した場所はないというが、倒木、流木が集まっている個所があった。
また、護岸整備されていない場所では岸が削られていることが確認された。
大泉川は県が管理していて、会では毎年、村を通じて護岸整備を要望している。
会長の原悟郎さんは、「災害は起きていないが、今後も護岸整備を村にお願いしていきたい」と話していた。 -
伊那谷アマ将棋頭戦
北原孝浩さん(伊那市)が優勝伊那谷の将棋アマチュアナンバーワンを決める第2回伊那谷アマ将棋頭戦が21日、伊那市内で開かれ、伊那市の北原孝浩さんが優勝した。
将棋頭戦は、中央アルプスの将棋頭にちなんで昨年からスタートしたもので、伊那谷のアマチュアナンバーワンを決める大会。
初段以上の16人をはじめ、級を持っている人や小学生ら32人が参加した。
準決勝は、伊那市の北原孝浩さんと北原昭さんとの対戦。勝った人が、初代チャンピオンの久保村東洋さんへの挑戦権が得られる。
結果、北原孝浩さんが勝ち上がり、ナンバーワンの座をかけた決勝戦が行われた。
接戦の末、北原さんが久保村さんを下し、初優勝を果たした。
なお級をもっている人たちの中では、南箕輪村の小山岩夫さんが優勝、小学生の部では白鳥君と竹中君が入賞した。 -
自主防災会役員研修会
伊那市は21日、地区や町内会単位で組織されている自主防災会の役員を対象にした研修会をいなっせで開いた。
研修会には約100人が参加し、信州大学教授や県の危機管理部の担当者から土砂災害への対応や地域の防災対策について聞いた。
信州大学農学部の平松晋也教授は、土砂災害への対応について、「土砂災害を回避して賢く生き残るための方法論」との演題で講演した。
平松教授は、雨が多くない地域として位置づけられている長野県の土砂災害発生件数が、雨が多い地域として位置づけられている高知県や鹿児島県を上回っていることに着目し、「雨の量が同じ時、雨が多い地域よりも雨が少ない地域の方が土砂災害が起こりやすい」と話した。
いざというときの心構えとしては、早めの避難や土石流の前兆現象を見逃さないことなどを挙げていた。
また県の危機管理部では、自主防災組織の活性化のために、楽しく気軽に参加できる活動や他の団体や組織との協働をポイントに挙げていた。
伊那市では、市内全域に約180の自主防災会が組織されている。
役員対象の研修会は、平成18年の豪雨災害以降、毎年梅雨の時期にあわせ開いている。 -
ICT制作番組「上伊那の戦争遺構縲恆a開した登戸研究所」
コンクールで日常番組部門の優秀賞受賞伊那ケーブルテレビジョンが制作した番組が、第35回日本ケーブルテレビ大賞番組コンクール(社団法人ケーブルテレビ連盟など主催)で、日常番組部門の優秀賞を受賞した。東京ビックサイトで18日に開いたケーブルテレビショー2009の中で表彰された。
受賞した番組は、「上伊那の戦争遺構縲恆a開した登戸研究所」。
上伊那地域に残る戦争の傷跡を残すシリーズで、太平洋戦争末期に川崎市生田から上伊那地域に疎開していた陸軍の秘密機関「登戸研究所」を取材したドキュメンタリー。
登戸研究所の幹部が出版した本を軸に、疎開当時学徒動員で働いていた人や周辺で暮らした人達の記憶を元に制作した。
表彰式では、「戦争を語り継ぐ格好の材料となる力作だった」と講評された。 -
医師の救急車同乗実習
医師と消防署の救急隊員が連携を図り、的確な搬送につなげようと、伊那消防署で22日から、救急車に医師が同乗し搬送する実習が始まった。
これは、医師に実際の救急現場を知ってもらうとともに、救急隊員が医師の対応を学び、今後の活動に生かしていこうと行っている。
実習を行う20日間は、伊那中央病院の救急医療センターの医師が実際に出動する救急車に同乗し、現場へ出動する。
医療行為が必要な場合は、車内で医師が患者に措置を施す。
22日は救急車に乗り込む医師が朝から伊那消防署を訪れ、署員らと救急車の点検をした。
訓練では、実際に救急車の出動指令があったことを想定し、救急隊員と医師が救急車に乗り込んだ。
現在伊那消防署では、救急車への医師の同乗は行われていないが、医師が同乗した場合、救急隊員ではできない医療行為も行えるようになる。 -
子育てのヒント学ぶ子育て講演会
子育てのヒントにしてもらおうと、幼い子どもを持つ母親などを対象とする子育て講演会が20日、伊那市のいなっせであった。
講演会は、伊那市を中心とする子育て支援グループ・子どもネット伊那が毎年開いているもので、今年はロジャーズ流の認定カウンセラーで、伊那市や岡谷市でカウンセリング教室を開いている平澤文雄さんを講師に迎えた。
平澤さんは、親が子どもに使うさまざまな言葉を取り上げ、注意すべきことを説明した。
平澤さんは「子どもは『きちんとしなさい』と言われると、『ミスをしてはいけない』と感じ、常に緊張していなければならなくなる。家庭は体を癒し、生きる意欲を養う憩いの場。そこで完璧さを求めれば、原点から外れてしまう」と話した。
また、「早くしなさい」と急かすのも、子どもに「自分のペースでやってはいけない」という気持ちにさせてしまうため、「間に合えばいいよ」などと置き換えて使うよう呼びかけていた。