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小中学生書き初め展
駒ケ根市内の小中学生による書き初め作品展が同市下平のおもしろかっぱ館(小平容大館長)で2月23日まで開かれている。年末年始休業の課題として児童、生徒らが書いた書き初め作品の中から、各学校でそれぞれ選ばれた小学3年生から中学3年生の優秀作品92点を展示。「はつゆめ」「雪の正月」「希望の朝」などの学年課題を見事な筆遣いで書いた作品の出来栄えに、訪れた人たちは「子どもとは思えないね」などと感心しながら眺めている=写真。開催は11年目。今回初めて小学1、2年生による硬筆習字の作品も展示さた。
出展者には作品展終了後、学校を通じて賞状と副賞が贈られる。 -
消防職員意見発表会出場者激励会
2月7日に野沢温泉村で行われる第29回県消防職員意見発表会に伊南行政組合消防本部(竹上俊隆消防長)の代表として出場する南消防署の森谷智子消防副士長を激励する会が22日、同消防本部で開かれた。森谷副士長は集まった職員約50人を前にして本番さながらの堂々とした事前発表を行い、竹上消防長から激励金を贈られて職員から大きな拍手を受けた。竹上消防長は「うまくまとめてあり、訴えるものもあって良い内容だ。本番でもプレッシャーに負けず、伊南の代表として堂々と臨んでほしい」と激励した。
森谷副士長の発表は「少しの工夫で火災予防」と題し、同じ原因の火災が多く発生していることから、住民への広報のやり方にもっと工夫が必要だ竏窒ネどと呼び掛ける内容。 -
ヤングドライバークラブ交通事故防止コンクール表彰
県安全運転管理者協会主催の第18回ヤングドライバークラブ交通事故防止コンクール(県安全運転管理者協会、県警主催)の入賞者に対する表彰状の伝達式が21日、駒ケ根警察署で行われた。優秀クラブに選ばれた宮田村のタカノヤングドライバークラブ宮田(鈴木豪会長)と、交通安全メッセージの部佳作に選ばれた同クラブの小笠原いづみさん(23)が山本修作署長らから表彰状を受け取った=写真。同クラブは昨年に続いて、小笠原さんも一昨年に続いての受賞。
小笠原さんは『車を運転する責任』と題して「18歳になったから運転できるのではなく、自分で考えられるようになったから運転を許される。そう思いながら運転したい」などとするメッセージを書いた。 -
今季最大の雪 交通機関などに影響
発達した低気圧の影響で23日、県内は朝から雪が降り続き、長野地方気象台はこの日、南部などに対して大雪、着雪注意報を出した。中・南部のほぼ全域で、今季の最大の積雪を観測し、飯田では13センチの積雪だった。この雪により、各地で交通機関などに影響があった。
上伊那地域内では路線バスの運行が遅れ、箕輪町内の巡回バス「みのちゃんバス」は、コースによって午前中、最大70分の遅れが出た。中央道は上下線とも八王子縲怏原で終日、速度50キロ、チェーン規制となったが、同地域で目立った渋滞はなかった。
23日午前0時縲恊ウ午現在、伊那署管内で発生した交通事故件数は物損事故23件、人身事故3件で、駒ヶ根署管内は物損事故3件。いずれも速度超過、急ハンドル、急ブレーキ、車間保持不足などによるスリップ事故だった。 -
美篶地区安協女性部が手作りのお守りを美篶東部保育園の年長園児にプレゼント
小学校に入学しても安全に通学してもらおう竏窒ニ、美篶地区安協女性部(掛川一美部長)は23日、美篶東部保育園を訪れ、手作りのお守りを同園の年長園児8人にプレゼントした=写真。
美篶地区安協の女性部が今年初めて企画した取り組みで、地区内にある美篶中央、美篶西部、美篶東部3園で、この3月に卒園する年長園児76人に、新1年生になっても交通安全意識を持って日々の通学をしてもらおうと手作りのお守りをプレゼントする。
この日は、県交通安全教育支援センターなどによる交通安全教室に合わせて女性部メンバーも来園。掛川部長は「みなさんは4月から長い時間かけて小学校まで歩いて行きますが、自分の命は自分で守らなければなりません。みなさんが事故に遭わないようにとの願いを込めて一生懸命手作りしました。かばんにお守りをつけて安全に通ってください」と年長園児に呼びかけ、園児一人ひとりにお守りを手渡した。
お守りはちりめん布で作ってあり、今年の干支(えと)であるネズミをモチーフとしている。また、裏面には反射材も付いている。 掛川部長は「やっぱり子どもは地域の宝。地域で安全に生活していけるようにすることが一番大切だと思う」と話していた。 -
伊那保健所で「卒煙倶楽部」開催
禁煙することを目指す「卒煙倶楽部」が23日、伊那保健所であり、禁煙開始から3カ月間、継続できた1人の参加者に「禁煙成功者認定書」が授与されたほか、禁煙を望む新たな4人が、初回相談に訪れた=写真。
取り組みは禁煙希望者の支援を行うことを目的として伊那保健所が3年前から始めたもので、過去3年間で21人の参加者が禁煙成功の認定書を受け取っている。
この日は、集まった参加者に対し、たばこの害を説明し、ニコチン依存度チェック、呼気中一酸化炭素濃度などを測定。また、禁煙成功者認定書を受け取った参加者は「私も過去2回、禁煙をしたが、いずれも健康になったのと同時に再び吸うようになってしまった。今回はこの場に参加するとともに家族や職場に禁煙を宣言し、あまりタバコを吸う事を考えないよう、取り組む中で『ここまで続けてきたのだからもう少しもう少し』とやってきた。これからもぜひ禁煙を続け、人生を満喫していきたい」と、これから禁煙を始める人たちを励ました。 -
ガールスカウト長野県第34団
小学生のぼうさい探検隊マップコンクール入賞報告第4回小学生のぼうさい探検隊マップコンクール(日本損害保険協会など主催)で「わがまち再発見賞」を受賞した、箕輪町のガールスカウト長野県第34団(金沢妙子団委員長)のジュニア部門団員は22日、町役場を訪れ平沢豊満町長に喜びの報告をした。
ジュニア部門は「もみじっ子防災探検隊」を組織。メンバーはリーダーの北小6年・田中琴美さん、南小6年・田中悠佳さん、中部小6年・小池佑果さん、中部小5年・橋本瑶子さん、東小5年・吉沢楓さん、北小5年・吉田みつきさん。
06年7月豪雨災害をテーマに、夏休みに天竜川堤防決壊場所や土石流被害のあった北小河内の復旧工事現場を探検し聞き取り調査をした。10月、地図上に探検の写真や調査結果、新聞記事、スカウトからのお願いなどをまとめ、「みのわ防災マップ」を作った。応募前には、町民に避難所・避難地を再確認してもらうため町文化祭で展示もした。
応募総数1374点の中、7つの賞の一つを受賞。19日に東京で表彰式があった。
報告を受けた平沢町長は「いい勉強になったと思う。いろいろな面で探検して町がよくなるようにお願いします」と話した。
団員は「初めて出品して賞がとれてびっくりした。うれしかった」「マップを作り、改めて防災について考えることができた」などと話した。 -
写真俳句展
俳句歴約40年という南箕輪村北殿の酒井昌好さん(72)は27日まで、「写真俳句展-美しい花に思いを託す俳句-」を大芝高原の大芝の湯ギャラリーで開いている。
今回で5回目を数える展示。作品は新作28点で、「天草の色に染まりて雪仙丈岳」「ひとつ葉に黒き実を乗せ花筏」「瑞々しき花蓮開く日和なり」などの俳句とそれぞれ仙丈ケ岳、花筏などの写真。写真と俳句という日本人が好きな表現分野を一つにして楽しく生きようという趣味だという。
「俳句と花の写真で美しい花に思いを託す、いわゆる芸術的対話をしようと思っている。写真を撮って詠む花の世界の醍醐味を感じたい」と話している。 -
【記者室】心温まった朝
廃油石けん作りに挑戦した小学3年生。一斗缶の中で米の研ぎ汁に苛性ソーダを溶かそうとしたとき、匂いと煙にびっくり。屋外でマスクもしていたのだが、「くさーい」の合唱となった▼匂いも煙も納まり、廃油を加えて長い棒でひたすらかき混ぜ始めたが、缶を囲むように並ぶ児童の中で一人見ているだけの子がいた。刺激臭に驚いたのか缶に近づかない様子。友達に「大丈夫だよ」「もう臭くないよ」と誘われ、恐る恐る棒を握ると、一緒に棒を持って混ぜてあげる児童がいた▼「出来たね」という教諭の言葉と共に皆の大きな拍手。児童はしばらくすると列に並んでいた。ぐっと冷え込んだ寒い朝だったが、友達を思う心とさりげない優しさに、心が温かくなった。(村上裕子)
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白梅咲き始める
「梅1輪いちりんほどのあたたかさ(嵐雪)」-。竜峡小梅の産地、中川村渡場の梅林では、早くも白梅が2、3輪とほころび始めた。
百花に先んじて、高い香気を放って咲く白い花は、清澄の空に映え、凛として気高い。 -
伊那公民館ロビー 「PA写心倶楽部」展示
伊那市内を中心とした写真愛好者でつくる「PA写心倶楽部」(伊藤好幸代表)は31日まで、同市の伊那公民館2階ロビーで写真展を開いている。風景写真を中心に、メンバー10人が一人1縲・点ずつの計25点を並べている=写真。
作品は、「中国雲南省元陽県棚田」「会津若松鶴ヶ城」「鳥取砂丘」など、旅行先の思い出や、「雪割り草」「白鳥」など季節の訪れを伝える題材が多い。同ロビーでの展示は2回目で、今回は各自がそれぞれのテーマを持って展示した。
PA写心倶楽部は3年前、市駅前ビルいなっせで開いた写真教室の卒業生有志で結成。メンバーは伊那市、辰野町に住む40縲・0代の男女10人で、伊那公民館を活動拠点に月1回の例会や年4回の撮影旅行を通じて技術の向上、会員の交流を目指している。
伊藤代表は「それぞれが心に残る、感動的な現場の一瞬を撮影しようと心がけている。これからも、みんなで楽しみながら撮影していきたい」と話している。 -
三峰川みらい会議 「市民と行政の懇談会」
三峰川みらい会議(織井秀夫代表)は20日、伊那市役所で「第8回市民と行政の懇談会」を開いた。三峰川流域の行政や関係機関などから約80人が出席。出された意見を活動指針に反映するため、「これからの三峰川の未来を考えよう」と題してワークショップ(WS)を繰り広げた。
三峰川の整備基本計画である「三峰川みらい計画」が策定され10年となり、この計画による具体的な活動が開始され9年が経過。懇談会では、これまでの河川整備や同会議の活動を振り返り、これからの三峰川について意見を交し合った。
地元の小学生が初めて懇談会に参加。WSは三峰川の環境、利用、治水、源流、桜のテーマに加え、「子どもの目線から見た三峰川の今後」の計6テーマで話し合った。グループごとの発表で、三峰川の堤防沿いの桜並木を管理する美篶小学校の児童からは、魚釣りやスケートがしたい竏窒ネどの提案があった。
このほか「桜」では、「植樹した桜を管理するためオーナー、アダプト制度を取り入れ愛着を持ってもらう」。「利用」では、「川で遊ぶためには何が危険かを学ぶことも重要。そのために段階的な遊びのトレーニングが必要」との意見も上がった。
織井代表は「この10年間で市民団体と行政とが協力して活動していくことへ世間の認識が高まってきたと感じる。今後も行政とのパートナーシップで川づくりを進め、みんなの三峰川を次世代につなげていきたい」と話していた。 -
みはらしファームで「火起こし体験教室」
伊那市西箕輪羽広の農業公園みはらしファームは20日、「せいの神(どんど焼き)」のイベントに合わせ、火起こし体験教室を初めて開いた。同地区の小学生、保護者ら約30人が参加。NPO森の遊学舎(東京)代表の大西琢也さん(32)が木の棒や板などを使って火をつくる方法を教えた。
「TVチャンピオン初代野人王」の大西さんが同施設を訪れるのは、昨年の「せいの神」の点火イベントに続き2度目。本年は点火イベントの前に体験教室を開くことになった。子どもたちはマッチやライターを使わず、昔の人たちの火起こしを体験し、火の大切さを理解した。
参加者たちは協力しながら、両手に挟んだ火きり棒を火きり板に押し当て、棒を回転させながら一生懸命、火種をつくった。出来上がった火種を麻糸で包み、息をそっと吹きかけるなどすると、一気に火は燃え上がり、歓声がわいた。
大西さんは「昔からのつながりのなかに自分たちがいることを感じるよい機会。大変だと思うことに挑戦すること、みんなで協力することを体験してほしい」と話していた。 -
伊那署管内の事業所に伝達表彰
第18回ヤングドライバークラブ(YDC)交通事故防止コンクールの伝達表彰が21日、伊那署であった。優秀クラブなどに選ばれた同署管内の3事業所の代表者が訪れ、小嶋惣逸署長らから表彰状を受け取り、一層の交通安全意識を高めた。
管内の優秀クラブはタカノYDC伊那(伊那市)、大明化学工業YDC(南箕輪村)の2事業所。このほか入賞したのは、メッセージの部優秀のタカノYDC伊那の池田香さん、ポスターの部優秀の信英蓄電器箔YDC(南箕輪村)の北原美香さん、同佳作の大明化学工業YDCの伊藤学さん。
コンクールは、交通事故防止に取り組む各クラブの活動結果で、県内の351クラブから最優秀3クラブ、優秀37クラブを決定。メッセージの部は応募165点から最優秀1点、優秀3点、佳作5点、ポスターの部は応募30点から最優秀1点、優秀3点、佳作3点を選んだ。
タカノYDC伊那の会長、池田拓馬さん(25)=箕輪町=は「長期休みの前など年2、3回、社内で講習会を開くなどして交通安全を呼びかけてきた。これからも活動を通じ、歩行者への気配りや飲酒運転根絶に努めたい」と話していた。
ヤングドラ竏茶oーコンクールの各部門で入選した事業所の皆さん -
科学遊び教室
駒ケ根市立図書館は19日、科学遊び教室を市総合文化センターで開いた。市内の小中学生約40人が参加し、「電気クラゲ」と「空気砲」作りを通じて科学の面白さを学んだ。
指導に当たったのは東伊那小学校の小川清美校長ら数人の教員。「電気クラゲ」は静電気を帯びた塩化ビニールのパイプを手に持ち、細く裂いた軽いビニールひもの束を電気の反発を利用して空中にふわふわと浮かせるもの。児童らは電気クラゲをできるだけ長く浮かせておこうと、歓声を上げながらパイプを操っていた=写真。
「空気砲」の実験では、穴を開けた段ボール箱を強くたたくと、飛び出した空気の塊が数メートル離れたろうそくの火を消すほどの威力があることを確認。参加者は空気の力の強さを知ろうと、先を争って実験に取り組んだ。児童らは「学校の理科の時間ではやらないことばかりで楽しい」と話していた。 -
駒ケ根市町一区子ども会お汁粉会
駒ケ根市の町一区子ども会(小町谷秋子会長)は19日、今年最初の行事、お汁粉会を区内の赤須町地域交流センターで開いた。親子ら約90人が参加し、母親らが愛情こめて作った甘い汁粉をたっぷりと味わった=写真。子どもたちは「甘い」「おいしい」と言いながら無中になって汁粉をほお張り「たくさん作ったからいっぱい食べてね」との呼び掛けに応えて何杯もお代わりを繰り返していた。
汁粉ができるまでの間、子どもたちは紙芝居を見たり、数人ずつ集まってトランプやかるた、百人一首などで遊ぶなど、歓声を上げながら正月の一日を楽しく過ごした。
汁粉会は子ども会が創設された1975年の翌年から30年以上にわたって途切れることなく続いている正月の行事。時に雑煮会に形を変えながらも、毎年連綿と受け継がれてきている。 -
伊那市内の保育士を対象とした絵本講演会開催
読み聞かせの大切さ、意義を学んでもらおう竏窒ニ21日夜、伊那市内の保育士を対象とした絵本講演会「今こそ読みきかせを!」が、市役所であった。長野県図書館協会の会長である牛山圭吾さんと、その妻で読み聞かせグループの活動などに取り組む牛山貞世さんを講師に迎え、子どもの発達に与える言葉の役割や読み聞かせの基本などを学んだ=写真。
市内の保育士らでつくる伊那市保育園読み聞かせ推進委員会(春日由美子代表)が、保育士の資質向上や家庭向けの読み聞かせ推進を図ることなどを目的として初めて企画した講演会で、約150人が集まった。
牛山さんは今の子どもたちの周りには自然と情報が入ってくるテレビやゲームなどが溢れており、こうしたものが子どもたちの考え想像する力を司る最も重要な脳である前頭葉の発達を遅らせている危険性を指摘。また、こうした状況から「小学校に入った子どもの中には文字は読めるが本を読み解く能力がない子が多い」とし、「今の子どもたちは耳から読書する経験が不足している。いきなり文字から入るのではなく、耳から読書する体験をさせてあげる中で子どもの『聴脳力』を育てるにことに一生懸命取り組んでほしい」と語った。
そのほかにも絵本の選び方や読み聞かせ方法に関するお話があり、参加者は真剣に聞き入っていた。 -
「おはなしむら」で影絵公演
南箕輪村図書館の「おはなしむら」が19日、村民センターであり、村内保育士の有志10人でつくる影絵サークル「このゆびとまれ」が影絵を上演した。親子約80人が影で作り出されるお話の世界を楽しんだ。
サークルの公演は、本年度は夏に続き2回目。「おおきなかぶ」「大きな古時計」と、登場するディズニーキャラクターを当てる影絵クイズをした。今まで以上に演じることに力を入れたという公演で、子どもたちは薄暗い部屋の中でスクリーンに映し出される影絵に夢中になっていた。 影絵クイズでは、わずかに姿を現しただけで子どもたちは大きな声でキャラクターを言い当て、全キャラクターがそろって花火をバックにパレードすると手拍子しながら見入っていた。 -
2月2日に「中央アルプス千畳敷カールにおけるサルを考える集い」
NPO法人アルプスAyudaは2月2日、「中央アルプス千畳敷カールにおけるサルを考える集い」を南箕輪村の信州大学農学部で開く。
南アルプスにおけるニホンジカの食害が深刻化する中、中央アルプスではニホンザルの群れが標高2600メートルの千畳敷カールにまで行動範囲を広げ、シナノキンバイ、オヤマノエンドウ、イワスゲ、ハイマツなどといった高山植物を食べているということが確認されている。一方、一度失われた植生を再び回復するのは困難。また、、人に慣れ、サルが観光客などに危害を及ぼす危険性も懸念されており、さまざまな立場にある地域住民が、共通認識を持って自然保全活動に取り組んでいくことが求められている。
同会は、ニホンザルの生態について共通認識を持ち、千畳敷カールにおけるニホンザルの生態調査の結果報告などを通して、参加者にニホンザルの実態を把握してもらうことを目的としたもので、基調講演では野生動物の生態に詳しい信州大学農学部アルプス圏フィールド科学教育センターの泉山茂之准教授が「ニホンザルの生態と被害対策について」をテーマに講演。また、千畳敷カールにおけるサルの生態調査をしている駒ヶ根市学芸員・吉田保晴さんが、その現状について報告するほか、その2人をパネリストに迎えたパネルディスカッションも展開する。
午後1時縲恁゚後4時。場所は農学部構内にある食と緑の科学資料館「ゆりの木」。
問い合わせはアルプスAyuda(TEL82・6766)へ。 -
飯島町観光協会のフォトコンテスト
飯島町観光協会(会長・高坂町長)は22日、「飯島町の自然」「人と暮らし」の2テーマで募集した07年度フォトコンテストの審査会を役場で開いた。技術審査員の唐木孝治カメラマンや事業企画部会員、事務局ら11人が慎重に審査し「飯島町の自然」の特選には小林紀一さん(飯島町)の「こぶしの花の咲くころ」が、「人・暮らし」の特選は久保田由人さん(伊那市)の「クライマックス」が選ばれた。
コンテストには昨年より5人少ない17人から40点の応募があり、このうち「自然」は15人25点、「人・暮らし」には9人15点があった。
「自然の部」にはコスモス畑やそば畑、与田切公園、しだれ桜と中アなど豊かな飯島の自然を切り取った秀作がずらり。「人・暮らしの部」には、秋祭りの大三国やあんどん市、コスモス祭りなど人々の生活を感じされる力作が並んだ。
▽テーマに沿っているか▽飯島町の風景の特色が出ているか▽四季の変化を上手にとらえているか-などを観点に審査し、各部門ごと特選、準特選、入選を選んだ。
唐木さんは「『こぶしの花の咲くころ」は日常の民家風景の春を的確なアングルでとらえている。特に空に伸びるコブシの花がきれい。『クライマックス』は花火の火の粉が飛び散る様と、祭りの人々の動きをうまくとらえている」と講評した。
表彰式は2月15日午後6時30分から、文化館で行う。
審査結果は次の通り(敬称略)
◇自然▽特選=「こぶしの花咲くころ」小林紀一(飯島町)▽準特選=「花の競演」佐藤信一(松川町)、「与田切に春が」片桐久司(飯島町)▽入選=「春のため池」春日芳人(駒ケ根市)、「早い冬の足音」平沢繁美(飯島町)「晩秋の梨園」久保村由人(伊那市)「水車と中央アルプス」加藤平治(南箕輪村)
◇「人・暮らし」▽特選=「クライマックス」久保村由人(伊那市)▽準特選=「お田植の頃」向山世男(伊那市)、「あんどん市の姉妹」深沢和香子(飯島町)▽入選=「花火だ、まつりだ!」平沢繁美(飯島町)、「花咲く通学路」片桐久司(飯島町)、「かわいい主役」宮沢信(中川村)、「春耕」小林紀一(飯島町) -
箕輪町で下駄スケート体験会
昭和30年代に地元で楽しまれていたスケートを体験してもらおう竏窒ニ20日、下駄(げた)スケートの体験会が箕輪町の上古田スケート場であった。子どものころ、下駄スケートに親しんだ中高年や親子連れなど、約20人が挑戦。下駄の感触に戸惑いつつ、一風変わったスケートを楽しんだ=写真。
体験会は町郷土博物館が昨年から開催しているもので、館内に所蔵されている下駄スケート約20足のうち、現在でも使用可能な約10足を準備した。
まず最初に挑戦したのは過去に下駄スケートを経験したことのある中高年世代の大人たち。持参した地下たびを履き、下駄スケートを足に結び付けて鮮やかな滑りを披露した。 昨年から体験会に参加している丸山平治さん(68)は「馴れればくつよりも下駄の方がいい。自分は高校に上がる前まで下駄スケートだった。懐かしい」と話した。
また、木村昌貴君(7)、太田悠斗君(8)は、この日初めて下駄スケートに挑戦=写真。最初は立つのもままならなかったが、すぐにコツをつかみ、上手に滑って見せた。木村君は「冷たくて足が痛かったし難しかった。でも、滑れるようになったのは少し楽しかった」と話していた。
上古田スケート場は、今月5、6日に一時的に開放されたが、その後は雨が降ったりした影響で開放できずにいた。しかし、ここ数日の冷え込みでリンクが凍結し、この日の前日から一部開放できるようになった。今後も、リンクの状態が変わらなければ開放を継続するという。 -
雪の話題
上伊那地域では20日、この冬初めてとなるまとまった雪が降り、朝から雪かきに追われる人の姿や、雪遊びを楽しむ子どもたちの姿が各地で見られた。
伊那市の竜東保育園(小松三枝子園長)では、登園してきた園児から身支度を整え、早速雪遊びを開始。寒さで顔を真っ赤にしながらも「寒くない」「楽しいよ」と話し、そり滑りをしたりかまくらを作るなどして、雪の感触を楽しんでいた=写真。
小松園長は「雪は子どもたちに体験させてあげたいものの一つだけど、なかなか雪が降らなかったので、この冬初めての雪遊び。子どもたちにとっても『待ちに待った』っていう感じだと思います」と話していた。 -
箕輪町長岡のやらず会が妻をもてなす
箕輪町長岡辰己に住む50代から60代の男性有志でつくる「やらず会」(戸田昭嘉会長)6人が20日、それぞれの妻をもてなす食事会を辰己常会集会所で開いた。男性陣は手打ちそばをはじめ、自慢の料理を準備=写真。今後も、会の活動に対する変わらぬ理解を求めるとともに、普段から活動を支えてくれている妻たちを感謝の思いでもてなした。
同会は、年をとった時の趣味と話し仲間をつくろう竏窒ニ、20年ほど前に活動を始めた。普段はそば打ちのほか、シイタケの原木取り、ナメコの菌打ち、山の手入れ、草刈りなど、さまざまな活動を展開し、交流を深めているが、普段から好きなことをやらせてくれている妻への感謝を込めて、年2回の食事会を開催。そのほかにも隔年で旅行を企画するなどして、活動への理解を示してくれる妻たちをもてなしている。
戸田会長は「酒を飲んで帰っても大目に見てくれるし、日ごろ私たちの活動に対して温かく応援してくれている。夫婦が仲良くしていくには、やっぱりお互いに敬うことが大切」と話していた。 -
東春近公民館で信大出前講座
伊那市の東春近公民館で22日、信州大学の出前講座があり、同公民館の高齢者学級や女性教室の受講生を中心に同地区の40人が参加した。農学部森林科学科治山学研究室の北原曜(ひかる)教授が「暮らしを守る森竏註X林の公益的機能竏秩vと題して話した。
北原教授は、水源かん養や国土保全、生活環境保全、保健休養機能など、森林の公益的機能について説明。「森林が存在することによりこれらが発揮され、多数の人間が同時に享受することができ、他のものでは替えることができない」と訴えた。
森林の水源かん養機能を「河川流量調節機能を高度に保ち、洪水や渇水を防止することができる」と強調。年間降雨のうち4割は蒸発散されるが、残りの6割は地下に染み、川となって出てくるが、「森林が成長すれば洪水流量とピーク流量は減少し、洪水の到達時間も遅れる」と説明した。
また、森林の表面侵食防止機能では「今後、松枯れが予想される地域では、あらかじめ侵入木を生育させる必要がある」と述べた。
「暮らしを守る森林」と題して話す北原教授 -
山寺子育てサークル「ためになるお話」会を開催
伊那市の「山寺子育てサークル」(井口ゆき子代表)は18日、「ためになるお話会」を伊那市の福祉まちづくりセンターで開いた。同サークルのメンバーなど約20人の母親らが集まる中、講師に昨年まで宮田村の保育士として32年間勤務してきた倉沢ひろ子さんを迎え、保育士としての経験や、家族の介護経験の中で倉沢さん自身が学んできたことを聞いた=写真。
3歳未満児の母親らでつくる同サークルでは、毎月さまざまなイベントを開催して交流を深めるとともに情報交換をしている。お話会もその一環で、毎年1月に開催している。
倉沢さんは20代の時に祖母の痴呆が始まり、6年ほど介護した経験や、13年近く一人暮らしをしていた姑(しゅうとめ)にも痴呆の症状が出始め、それをきっかけに現在一緒に暮らすようになったことなどを説明。苦労話を織り交ぜながら、一緒に暮らすようになって姑の症状が徐々に善くなってきたことを話し、「同居して、一緒に接している中で痴呆の症状も良くなるんだと実感した」と語った。
また、保育士時代には重度の自閉症の園児と向き合った経験を語り、コミュニケーションが取れないストレスの大きさ、その子どもを抱える母親の苦労をつくづく感じたことを話した。
最後に「介護の経験、自閉症の子どもと関わった経験が自分の宝となりました」と語り、さまざまな経験の中で多くのことを学んだことを示した。 -
西箕輪公民館の脳イキイキ出前講座で、南京玉すだれなどを楽しむ
伊那市の西箕輪公民館が地区の高齢者を対象として開催している「脳イキイキ出前講座」が17日、西箕輪の大萱公民館であった。地区のお年寄りら約25人が参加。現在伊那市勤労青少年ホームで指導員を務める柘植晃さんが、さまざまな話と「南京玉すだれ」などを披露=写真。集まったお年寄りを楽しませた。
地区の高齢者が増加する中、寝たきりとなってしまったり介護を必要とするお年寄りを増やさないよう、高齢者同士元気に交流を深めてもらおう竏窒ニ始まった活動で、7年目。毎回地域で活動する講師を迎え、西箕輪地区内にある全分館でさまざまなプログラムを展開。今回の講師には、現在伊那市勤労青少年ホームで指導員を務める傍ら、音楽や芸道など、多彩な活動を展開する柘植晃さんを迎えた。
阪神淡路大震災から13年目に当たるこの日、柘植さんは当時の現地での様子に触れ「大災害の時、消防も救急もつながらない。その時助けてくれるのは近所の人。今は『自分さえ良ければいい』という人も増えているが、みんなで生きていくにはそうはいかない。年をとったからといって家に引きこもるのではなく、自分にできることは何かを考えて行動してほしい」と語った。
その後、南京玉すだれやクラリネット演奏を披露。次々にすだれが変化すると、会場には「すごいね」という声とともに拍手があふれた。 -
卒業式着用の繭コサージュを親子で手作り
晴れの卒業式に繭を使った手作りのコサージュを着用しようと駒ケ根市の赤穂小学校6年1組(堀内恵子教諭、33人)の児童と保護者らは19日、同市東伊那の駒ケ根シルクミュージアムでコサージュを作った。児童と保護者は繭クラフト・サークル「桑の実の会」の会員らの指導を受けながら、材料をはさみで切ったり、接着剤でつけたり=写真。「花の茎に色テープを巻くのが大変」「部品が細かくて難しい」などと話しながら、笑顔で作業に当たっていた。コサージュは駒ケ根市の花であるスズランを繭を使って表現したもので、長さ約5センチ。花の色は男子が水色、女子がピンク。
卒業式用のコサージュ製作は同館が今年初めて発案、企画した。学芸員の宮崎久美さんは「ふるさと駒ケ根で昔養蚕が盛んだったことを、コサージュ製作を通じて知ってもらえたらうれしい。来年以降も続けていきたい」と話している。
同小は卒業児童全員が自身で製作した繭のコサージュを着用することにしている。市内の中沢小、飯坂保育園、赤穂南幼稚園もそれぞれ採用する予定という。 -
上伊那美術教育研究会OB有志 スケッチ旅行展
小、中学校の美術科担当教諭でつくる上伊那美術教育研究会のOB有志による「スケッチ旅行作品美術展」は22日まで、伊那市駅前ビルいなっせ2階ギャラリーで開いている。研究会の研修の意思を引き続き、毎年続けてきたスケッチ旅行の成果を初めて並べた。
1998年から始まったスケッチ旅行も10年目となり、「せっかく続けてきたので」と、作品を一般の人に見てもらうことを決めた。作品展には、旅行で訪れた欧州など国内外の風景を題材とした絵画をOB有志9人が一人5、6点の計47点出展した。
展示を企画したOB会有志でつくるスケッチ旅行作品研究会の事務局で、洋画家の小林修一郎さん=伊那市西町=は「同じ場所を描いているのに、みんな違う作品になっているところがよい。多くの人に見てもらえれば」などと来場を呼びかけている。
入場無料。午前9時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。
それぞれの力作が並んだ「スケッチ旅行作品美術展」 -
「新春版画二人展」 ベル伊那・22日まで
木版画家の宮本秋風さんと、水彩画家の安野光雅さんの作品展「新春版画二人展」は22日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。両作家の版画計30点を展示販売している=写真。
宮本さんは福岡県生まれ。版画制作の全工程を一人で手がけ、“ぼかし”を使い独特の詩情あふれる世界をつくる。「雨音」「さみだれ」「雨上り」など雨や雲、霧をモチーフとした作品は見る人を和ませている。
島根県生まれの安野さんは、絵本作家としても有名。淡い色調の水彩画は落ち着いた雰囲気を持っている。今回は「マドリード・太陽の広場」「バース近くの村」など欧州をテーマとした新作版画を展示した。
このほか、両作家のカレンダーやポストカード、図録などのグッズも並ぶ。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
ガールスカウト長野県第34団(箕輪町)
小学生のぼうさい探検隊マップコンクールで「わがまち再発見賞」受賞第4回小学生のぼうさい探検隊マップコンクール(日本損害保険協会など主催)で、箕輪町のガールスカウト長野県第34団が作成した「みのわぼうさいマップ」が、応募総数1374点の中、7つの賞の一つ「わがまち再発見賞」を受賞し、初挑戦で入賞を果たした。19日、東京での表彰式に児童代表や指導者が出席し、団員約20人がかけつける。
「ぼうさい探検隊」は小学生が自分達の住むまちを探検。危険な場所や防災施設・設備などを見て回り、その結果を防災マップとして模造紙上の地図にまとめ感想などを発表し合う教育プログラム。コンクールにより普及・啓発を図っている。
ガールスカウト日本連盟が、第3回コンクールで奈良県の団が入賞したのを機に昨年3月に入選作品集を全国の団に配布。これを受け、第34団のジュニア部門(小学4年縲・年)が取り組んだ。
6年生3人、5年生3人の6人が「ぼうさい探検隊」を結成。箕輪町で起きた06年7月豪雨災害をテーマに、夏休み中に天竜川の堤防決壊場所や土石流被害のあった北小河内などの復旧工事の様子を見て回り現場の話を聞いたほか、町役場で聞き取り調査もした。
10月に丸1日かけて、地図上に探検の様子や聞き取り結果、新聞記事、スカウトからのお願い、感想などをまとめた。
12月に入賞の連絡があり、表彰式のある東京行きを目標に頑張った児童は大喜び。「皆で協力し一生懸命作ったマップが受賞できてうれしい」と代表の箕輪北小学校6年・田中琴美さん。5年生は来年度も挑戦したいと話しているという。
指導者の上野良子さんは、「発団25周年にすばらしい賞をいただき最高の喜び。自分たちの住む町がさらに住みよい町になるために手助けできるよう学んだことを生かしたほしい」と話している。