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池坊季節の花でやすらぎ演出 郵便局で生花展示
伊那市中央区の伊那東郵便局ロビーで12月14日まで、華道家元池坊伊那支部中部ブロックの青年部が、生け花を飾りつけている。局内には季節の草花で彩られ、利用客を楽しませている=写真。
10年以上続く青年部の花の展示奉仕で、公共機関に花を飾り、利用する地域住民に気持ちを和らげてほしい竏窒ニの思いで始まった。
期間中は、青年部メンバーが週2回交代で、2作品づつを展示。花は庭先に咲くパンジーやキクなどのほか、トルコキキョウなどを生けている。
関係者は「みずみずしい雰囲気を味わってもらい、お客さんたちの安らぎの場所になれば。ホッとすることに役立ててもらえたらうれしい」と話している。
土・日曜日、祝日は休み。午前9時縲恁゚後5時。 -
【記者室】ちびっ子広場再生への取り組み
駒ケ根高原の一角に「ちびっ子広場」ができたのは31年前。丸太などの自然の素材を生かしたアスレチック遊具が数多くあり、子どもたちの歓声が絶えない人気スポットだったという。その遊具も今は老朽化が進み、子どもが遊ぶ姿を見ることも少なくなった▼創立10周年の記念事業として当時開設にかかわった駒ケ根青年会議所が今年、この状況を打開しようと一念発起。市民を巻き込んで議論を重ね、まったく新しいアイデアの数々を盛り込んだ構想をまとめた▼イメージ図を見ると、現在のじめじめした薄暗さとは打って変わり、周囲の自然に調和した健康的な明るい雰囲気に仕上っている。市民のみならず、多くの人が集う広場としてぜひ実現にこぎつけてほしい。(白鳥文男)
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「イルミネーションフェスタ☆みのわ」始まる
箕輪町の中心商店街を電飾で彩る「イルミネーションフェスタ☆みのわ」が1日、センターパークまつしまを中心に始まった。2年目の今年は、『地球と生命PARTII「天竜川伝説・水と命」』がテーマのイルミネーションで、来年1月26日まで点灯する。
中心市街地活性化に取り組む「みのわTMOネットワーク2004」、箕輪町商工会の主催。 -
「人権週間」4-10日
南箕輪村で街頭啓発国際連合が定める12月10日の人権デーにあわせた「人権週間」(4-10日)の活動で、伊那人権擁護委員協議会は7日まで、上伊那8市町村で街頭啓発をしている。南箕輪村の大型店では1日、村の人権擁護委員と役場職員が、人権尊重思想の普及高揚のため、買い物客らにチラシを手渡した。
街頭啓発は人権週間中の恒例の取り組み。チラシには「思いやりの心 かけがえのない命を大切に」の言葉、女性や子ども、高齢者らの人権擁護の説明などが書いてある。
南箕輪村ではのぼり旗を立て、用意したチラシとカイロの100セットを手渡して人権尊重を呼びかけた。 -
第8回オール信州「村」ソフトバレーボールフェスティバル開催
第8回オール信州「村」ソフトバレーボールフェスティバルが2日、南箕輪村民体育館などであった。県内にある11村から41チームが参加。40歳男女と50歳以上男女でつくるチームを対象とする「トリムの部」では、南箕輪村の「沢尻Sバボちゃん」が優勝。以下2位、3位も南箕輪村のチームが独占したほか、30代以下の男女でつくるチームを対象としたマックンの部では、南箕輪村の「まっくんA」が準優勝する好成績を収めた。
同フェスティバルは県内の村で集まって何かやってみよう竏窒ニ、南箕輪村の呼びかけで8年前から始まったもの。当初は県内67の村が存在していたが、市町村合併が進んだ3、4年から、対象となる村が激減。参加チームも少なくなってしまったが、それでも今年は41チームが集まった。上伊那の全村も参加した。
まっくんの部の決勝戦では、原村のMIRACLEと南箕輪村のまっくんAが対戦。2セットともまっくんAはMIRACLEに数点差まで迫る健闘を見せた。
加藤正幸大会長は「村というくくりをなくすことも考えたが、まだ、参加してくれるチームがいるので、しばらくはこのまま続けていきたい」と話していた。
大会結果は次の通り。
◇まっくんの部(1)MIRACLE(原村)(2)まっくんA(南箕輪村)(3)Pikkarz2(南箕輪村)東京アクセント(松川村)
◇トリムの部(1)沢尻Sバボちゃん(南箕輪村)(2)元気がいいね2(南箕輪村)(3)元気がいいね1(南箕輪村) -
JA上伊那、事務服を新しく
上伊那農業協同組合(JA上伊那)は3日から、女性職員が着用する事務服を新しくした=写真。
事務制服を貸与している同組合では、制服の更新時期に合わせてデザインの更新も行っており、今回の更新は3年ぶり。
今年8月からデザインや配色などについて検討を重ねる中で、親近感、信頼感があり、窓口などを訪れる人たちに好印象を与えることなどに重点をおいてデザインを選定。その中で、紺色のベースに同系色のドットストライプが入った今回の事務服が選ばれた。
ベストは4つボタンで、背後にアクセントとなる飾りが付いている。また、スカートはタイトスカートからサイド2カ所にプリーツの入ったAラインスカートになった。
この日新たな制服を身にまとった女性職員は「プリーツが入っているので動きやすく、着心地もいいです」と話していた。
新しい事務服は女性事務職員370人に貸与される。 -
第7回ケーブルテレビ上伊那カラオケ大会
南箕輪村村民センターで1日、「上伊那カラオケ大会」が開かれた。伊那ケーブルテレビ主催。
最高齢の82歳の人や、自作の衣装でステージに立つ人など19人が出場。演歌や歌謡曲などさまざまな歌を熱唱した。
入賞したのは次のみなさん。
▽最優秀賞=宮沢久枝(箕輪)「北海岸」▽優秀賞=岩見佳子(宮田)「ラ・ノビア」、北原誠(駒ケ根)「越後湯沢駅」▽審査員特別賞=北原富夫(伊那)「山のけむり」▽熱演賞=小野一人(辰野)「北のわかれ雪」、御子柴守彦(伊那)「大井追っかけ音次郎」竏秩B -
大野剛正さんのアクラス画展 ベル伊那で
中世ヨーロッパで始まった絵の技法を基に独自の技法を確立した画家、大野剛正さん=埼玉県大宮市=の個展「アクラス画展縲怏ヤの旅人縲怐vは12月4日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
高質アクリル板の裏側から描く技法「アクラス画」を展示。ガーデニングや花々、ヨーロッパ風景を主体とした明るく、透明感のある作品は「絵画の宝石」と呼ばれているという。同市内では初めての展示となる。
そのほか、併設展示「迎春召福の掛軸・床飾り展」として、山本五十六、東郷平八郎、穐月明の掛軸などを展示している。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
「みちシンポジウム」
・ス人と文化と地域力・スをテーマに1日、「みちシンポジウムin駒ケ根」が駒ケ根市の市文化会館大ホールで開かれた。信州、人、まち、道と山河の会主唱、SBC信越放送主催。シンポジウム「人と文化と地域力」が行われ、パネリストに中原正純駒ケ根市長のほか国土交通省の峰久幸義事務次官、歌手の白鳥英美子さん、エッセイストで画家の玉村豊男さんなどを集めて「みちの宝庫・信州からみちを考える」「地域づくりにおけるみちと風景の役割」「風景を生かしたみちづくりと元気な地域づくりのこれから」の3テーマについて話し合った=写真。コーディネーターはキャスター、エッセイストの福島敦子さん。パネリストらは「道は地域文化の集約」「道には良好な景観が不可欠」「景観の規制は結局地域の価値を高めることになる」などとそれぞれの立場から意見を交わした。
峰久次官による基調講演「国土形成とわが国のあすの地域社会づくりについて」のほか、白鳥英美子さんと駒ケ根女性コーラスのミニ・コンサートもあった。 -
厚生労働大臣表彰を報告
地域の戦傷病者相談員として約10年間、戦傷病者や遺族らの援護に顕著な功績があったとして駒ケ根市赤穂北割一区の松村清信さん(85)は20日付で厚生労働大臣の表彰を受けた。松村さんは30日、駒ケ根市役所を訪れ、中原正純市長に表彰を報告した=写真。自らも戦傷病者だという松村さんは「表彰を機にこれからもできる限り頑張りたい」とあいさつ。中原市長は「長年の努力にあらためて敬意と感謝を表する。援護によって多くの人が救われてきた。今後も体に気をつけてますます活躍を」と述べた。
松村さんは今年6月に同功労で県知事表彰を受けている。 -
ザザムシ漁解禁 数量減
伊那谷の冬の風物詩となっているザザムシ漁が1日に解禁し、天竜川水系で愛好者が今シーズンの漁を楽しんだ。関係者によると、今季は天竜川の河川改修工事の影響で虫の数量は少ない見込み。漁期は2月末まで。
駒ヶ根市中沢の天竜川では菅沼重真さん(71)=同市中沢=が午前8時30分から、例年と同じ場所で漁。鍬(くわ)や足を使って川底の石を裏返しながら、父親から譲り受けた手製の「四つ手網」に虫を集めた。
漁歴25年で毎年、初日を楽しむという菅沼さんは「(工事の影響で)水に透明度がなく魚や虫にとっても住み心地が悪いのでは」。例年、1時間で200グラムほど取れるザザムシはこの日、100グラム足らずだった。
天竜川漁業協同組合によると、11月末現在の「虫踏許可証」取得の届け出は8人と少ない。愛好者は工事をしている殿島橋(伊那市)より上流での漁を避ける、もしくは今季の漁を諦めている人が多いという。
ザザ虫漁が解禁となりさっそく天竜川で漁を楽しむ(駒ヶ根市中沢) -
師走に入り、小松養蜂が来年の干支・子(ねずみ)の蜜(みつ)ろうの置物制作
師走に入り、伊那市御園の小松養蜂園で1日、来年の干支(えと)である「子(ねずみ)」の、蜜(みつ)ろう置物づくりが始まった=写真。色とりどりの蜜ろうで作られた3種類のネズミたちが、足早に迫る来年の訪れを感じさせている。
干支を模った蜜ろうの置物づくりは13年目。同園を営む小松実治さん(75)がハチの巣箱づくりを依頼している伊那市の障害者社会就労支援センター「ゆめわーく」(前共同作業所)などの利用者の賃金に還元できれば竏窒ニ、始めたもので、置物の袋詰め作業や販売を利用者に依頼し、その収益を利用者の賃金に当てている。近年は、市内にあるほかの障害者社会就労支援センターの利用者もこの作業に参加している。
縁起物とあって毎年の人気も上々。今年は3種類のネズミのほか、ハリネズミなどの変り型も制作。10日までに約200個を作る予定だという。6日からは利用者らの袋詰め作業も始まる。
小松さんは「ネズミは子だくさんなどの意味があって縁起もいい」と話していた。
価格は2,3個セットで500円縲・00円の予定。8日から販売する。
問い合わせはゆめわーく(TEL73・2489)へ。 -
高圧ガス災害防止功労で県知事表彰
県LPガス協会理事、上伊那LPガス協会会長で信濃燃料社長の堀内茂彦さん(64)=駒ケ根市赤穂町二区=は、高圧ガスによる災害防止に顕著な功労があったとして15日の県高圧ガス産業大会(長野市)で県知事表彰を受けた。堀内さんは「皆さんの指導のおかげと感謝している。表彰を機に、安全確保に向けてさらに努力していきたい」と話している=写真。
堀内さんは県危険物安全協会理事、伊南防火管理協会長なども務めている。 -
伊南バイパス「駒ケ根南部」景観育成住民協定協議会設立総会
12月15日に駒ケ根工区が供用開始となる国道153号伊南バイパス周辺の美しい景観を守ろうと、伊南バイパス「駒ケ根南部」景観育成住民協定協議会は29日夜、設立総会を駒ケ根市役所で開いた。地権者176人のうち、協定に賛同した168人中23人が出席し、役員選出、規約の承認などを経て事業計画・予算案を承認した。
対象地域はバイパスの中通り縲恤汢ェ辻沢(延長1・3キロ)の東西約100メートルの約37・3ヘクタール。まちづくり基準では地域の良好な環境や景観に悪影響を与えないよう、建物の高さを13メートル・3階以下に、塀は生け垣など見通しが利く物とし、自動販売機は原則として設置しない竏窒ネどのほか、屋外広告物の制限などについて定めている。協定には168人が同意している。
役員は次の皆さん。
▽会長=菅沼辰保▽副会長=沢森祥人、中村孝平、金村悦男▽監事=唐沢茂烝、小原富弘▽委員=武田博通、小沢弘志、倉田正清、気賀沢稔夫、気賀沢紀敬、小林敦、原田栄次、鹿嶋岩夫 -
下手良の有志 児童公園に井月の句碑建立
伊那市手良の有志でつくる「下手良井月の会」(有賀利雄会長)は30日、下手良の児童公園「鉄人遊園」内に漂泊の俳人井上井月の没年120周年を記念した句碑を建て、除幕式を開いた。関係者10人が出席し、碑の完成を祝い、同地域に足跡を残した井月をしのんだ。
句碑は、高さ1メートル20センチ、横幅1メートル。「鬼灯(ほおずき)を上手に鳴らす靨(えくぼ)かな」と井月が詠んだ句の直筆の文字を刻んだ。句は、子どもが鬼灯の笛で遊ぶ様子を詠ったもので、同児童公園に相応しいとし、会員らで選んだ。
下手良井月の会は、井月の没年120周年を記念した句碑を建てよう竏窒ニの呼びかけで集まった井月とゆかりのある人や俳句愛好者ら地元の6人。これを契機に今後は、子どもたちを対象とした交流イベントを公園で開いていきたいという。
有賀会長は「字も素晴らしく、よい句碑ができあがった。今日を機会に、若い人たちや子どもたちが集まれる場所づくりにつながっていければと思う」と地域活性を願った。
句碑の建立を喜ぶ会員ら -
【記者室】ブックスタート
箕輪町図書館がブックスタート「みのわっ子絵本プレゼント」を始めた。ほかの自治体ですでに実施している事業だが、町には、絵本の配布時に絵本ボランティアによる読み聞かせという特色がある▼本を贈るだけでなく親子1組ずつに実際に読み聞かせをする時間を大事にしたい-。呼びかけに応じ集まったボランティアは30人。親子と言葉を交わし、絵本を開く。7カ月相談の待ち時間というわずかな時間だが、心の中がほわっと温かくなるようなひとときだった▼読み聞かせの楽しい時間が家庭の中に生まれることを応援し、「町中みんなで箕輪の子を育てていきたい」と図書館。親子のもとに届いたのは、心はぐくむ1冊の絵本と町の人の温かさだったように思う。(村上裕子)
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非行防止表彰
38年間にわたり、少年友の会員として少年の健全育成や補導活動など、少年の非行防止に献身的に取り組んできた駒ケ根市赤穂北割一区の大法寺住職藤塚義誠さん(64)は26日付で関東管区警察局長と同管区地区少年補導員等連絡協議会長の連名表彰を受けた。28日、駒ケ根署で表彰状を伝達された=写真。藤塚さんは「長いこと在籍していただけなのに竏秩B表彰は関係者の指導と支援のおかげ。期待に添えるよう、今後も頑張っていきたい」と話している。表彰は県下で3人。
藤塚さんは昨年、警察部外功労者特別表彰も受けている。 -
箕輪町長寿クラブ連合会研修総会
箕輪町長寿クラブ連合会は28日、07年度研修総会を町文化センターで開いた。長年役員を務めた会員に感謝状を贈呈したほか、「居間にいられるお年寄りでありたい」をテーマにした講演で学んだ。
藤沢健太郎会長は、活動の重点である健康増進、友愛、社会奉仕の3点を挙げ、「活動をさらに発展させるために会員増強が大きな課題」とし、「強い意志と情熱を持った皆さんはいつまでも精神的若さを保てると思う。多くの長寿の皆さんに長寿クラブを理解いただくことが我々の役目」とあいさつした。
感謝状は20人に贈呈した。受賞者を代表して木下(南)の原きの江さんが、「前任者から役員を引き継ぎ、活動に力いっぱい注ぎ、仲間と交流し、豊かで明るい長寿社会を願って過ごしてきた。これからも皆さんと精進していきたい」と謝辞を述べた。 -
中央区に災害時の救助支援隊発足される
伊那市の中央区(下島賢治区長)は、災害時に備えて地域の災害弱者の救助支援を目的とした「中央区救助支援隊」を結成し、12月3日、中央区公民館で発足式を開く。隊は、警察や消防などの救助隊が支援に取りかかるまでの時間、地域内の人的被害を最小限に止めるために活動する。
9月上旬、地区の防災訓練を開いた際、災害はいつ起こるか分からない竏窒ニし、高齢者や障害者らの災害弱者を守るための組織づくりを計画。各常会から推薦された27人を隊員とし、災害時は隊員の民生委員の情報を基に災害弱者の救助支援活動を展開する考えだ。
隊員は各種状況に対応できるよう民生委員のほか、設計士、建築家、化学薬品取扱者、重機オペレーター、薬剤師らで構成。発足式で下島区長から隊員に委嘱され、隊長1人、副隊長若干名を決める。
下島区長は「災害がいざ発生したとき、みなさんの協力を得て災害弱者を一人でも多く救出できることを願う」と話している。 -
親子でクリスマスリースづくり
宮田村町二区仲なかふれあいセンター内にある乳幼児親子の交流施設「遊ゆう広場」は28日、クリスマスのリースづくりを行った。多くの親子が参加し、年末の楽しみをひと足早く味わった。
紙皿を使って各親子がリースづくりに挑戦。色紙を切り貼りしてツリーや雪だるまにしたほか、絵なども書き入れて彩った。
仲間と一緒ににぎやかにつくり、雰囲気も満点。約1カ月後に迫ったクリスマスに思いを馳せた。
同広場のクリスマスは6日午前10時半から。宮田ミュージックサークルも出演し、楽しい歌やバルーンアートなどで盛りあがる。この日つくったリースも会場を華やかに彩る。 -
北限の柚子(ユズ)色づく
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中川村葛島の下平宗男さん宅の柚子(ユズ)=ミカン科=が黄色に色づき、収穫が始まった。
自宅の南側、北風が当らない場所に植えられたユズ(ミカン科)は、樹高4メートル余、樹齢45年余、幹の太さは直径約30センチ。表面に凹凸のある直径7、8センチの実が60個以上なっている。今年は花の季節の長雨のため、例年の約3分の1の収穫とか。
47年前、下伊那郡泰阜村の宗男さんの姉、良子さんの嫁ぎ先から鉛筆ほどの太さの実生苗をもらい、暖かい場所を求め、植え場所を転々としながら大切に育てた。植えてから20年目頃から、初夏、可れんな白い花が咲き、実がなり始めた。
ユズは近所に配ったり、ジャム、ユズみそ、鍋や吸物の香りづけに利用するほか、冬至にはユズ湯を楽しむとか。
下平さんは「実は用途が広く、香りは最高。これからも大切にしたい」と話している。 -
羽広の菜洗い場は今年から中止
伊那市観光(社長・小坂樫男市長)は今年から、伊那市西箕輪みはらしファームにある温泉スタンドでの「菜洗い場」の開放を中止する。毎年この時期、温泉スタンド周辺には菜洗いに訪れる多くの人が連なる姿が見られ、冬の風物詩ともなっていたが、今年はひっそりと静まり返っている=写真。
野沢菜などを漬け込むこの季節に合わせて伊那市観光では例年、みはらしファーム内にある温泉スタンド横に菜洗い場を設置し、地域住民に無料開放を続けてきた。
温泉は水よりも暖かく、虫だし効果、菜を柔らかくして漬け易くするなどといった効果があるため、野沢菜漬けを自宅で作る地域住民に重宝されてきたが、一方で菜洗い場を開放する9時から5時までの間、湯量の調整を常に行わなければならない状態にあったほか、くみ上げが追いつかず、各施設への供給が間に合わないことや、温泉スタンドに温泉を買いに来た人を待たせることもあった。
こうした背景から、伊那市観光では今年から菜洗い場を中止。南箕輪村の大芝高原、箕輪町長田の湯などでは洗い場の無料開放をしているため、そちらの利用を促している。
同スタンドを管理する羽広荘の高木支配人は「これまでもずっとそういう状況が続いていた。毎年楽しみにされていた方々もいたと思うが、理解していただけるよう、お願いしていきたい」と話していた。 -
「伊那おやじの会」 そば打ち体験
中高年男性の居場所づくりを目的とした、伊那公民館の講座「伊那おやじの会」は27日、同市西箕輪羽広のそば処・名人亭でそば打ち体験をした。エプロン姿のメンバー29人が6グループに分かれ、それぞれ力を合わせてそばを打った。
受講者は仲間づくりを目的に集まった市内の60縲・0歳代の男性。そば打ち体験は年間行事、全10回のうちの一つで、昨年に続き開いた人気企画。名人亭の代表、小林史麿さんが講師となり、そば打ちの手順をデモンストレーションを交えて説明していった。
手順は、2、3回に分けて水を振り、そば粉によく水を回すための「水まわし」から切るまでの全10工程。2年目の中谷定幸さん(72)=同市山寺=は「去年よりうまくできている。一回、体験しているので今年は先生の言っていることもよく分かる」と真剣な表情でそばを打っていた。
完成したそばは受講生が試食した。
各班に分かれてそば打ちをする男性たち -
山室写真倶楽部が定例作品展
上伊那地区の写真愛好者でつくる「山室写真倶楽部」は12月2日まで、伊那市の市立伊那図書館1階ギャラリーで定例作品展を開いている。「景色のなかに」をテーマとした、メンバー9人の力作、一人6点ほどの計56点を出品している=写真。
デジタルカメラや銀塩(フィルム)カメラで撮影している。作品は、水に写り込んだ紅葉した木々や秋空に飛ぶ飛行機、ススキやコスモスなどがある里山、ホテイランやレンゲショウマなどの高山植物などを題材に、メンバーそれぞれが追求する力作が並んでいる。
信州大学職員で同サークル代表の松村哲也さん(36)=伊那市=は「撮っただけで完成ではなく、見てもらうための場所づくりも工夫した」。作品をただ並べるのではなく、一人ひとりの世界観と会場全体が楽しめるよう、写真の配置方法にきづかっている。
入場無料。月曜日は休館。午前10時縲恁゚後7時(最終日は午後4時)。 -
駒ケ根JCがちびっ子広場改修構想を提言
駒ケ根市の駒ケ根高原の一角にある「ちびっ子広場」の改修について4月から市民らとともに検討を重ねてきた駒ケ根青年会議所(北原和明理事長)は27日、グランドデザイン(全体構想)がまとまったとして市に改修を提言した。北原理事長ら役員4人が市役所を訪れ、中原正純市長に報告書を手渡した。
ちびっ子広場は1976年、子どもが安心して遊具で遊べる広場として青年会議所が中心になって完成した。しかし近年になって遊具の老朽化が目立ってきたことから、今年になって市民にも呼び掛け、新たな広場を目指してアイデアを練ってきた。
報告によると広場は▽生き生きとわんぱくに遊べる「わんぱーく」▽人や自然と触れ合える「ふれあいぱーく」▽何度でも訪れたくなる「おいなぱーく」竏窒Rンセプトに、水、森、芝生の3つのゾーンにシンボル・ツリー、小川や池、ウォーター・スライダー、ツリーハウス、遊歩道、花壇などを配置する。
中原市長は「予算のこともあり、1年で実現するのは難しいが、年次的に取り組んでいったらどうか。力を合わせて再生されることを願っている」と構想の実現に期待を寄せた。北原理事長は「自然の中で子どもたちが土にまみれて活発に遊べる広場であってほしい」と述べた。 -
記者室
先日、地震に遭うという悪夢を見て、1日中なんとなく不安。そんな折、友人からブラジルの的中率90%の予言者、ジュセリーノ予言集「未来からの警告」を借りた。彼は予知夢で、9・11テロ、ダイアナ妃事故死、スマトラ沖大地震など天災や大事件を予言したといわれる▼その彼は2011年に新しい戦争が起こると予言し「人類が07年12月までに過ちに気付き、温暖化や環境問題に真剣に取り組まねば、翌年から、大地震や病気が発生し、多くの人が亡くなるなど取り返しのつかない状況になる」と警告▼私自身は予言には半信半疑だったが、昨今の世界的な天変地異、末世を思わせる親族殺し事件の続発を見聞きするにつけ、運命の12月、彼の予言が気になりだした(大口国江)
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歴史シンポジウム
「高遠石工」伊那市の歴史シンポジウムが25日、高遠町の高遠閣であった。高遠石工に培われた貴重な文化遺産を掘り起こし高遠石工の魅力を再発見しようと、まほら伊那市民大学講座として開き、約150人が「高遠石工」をテーマにした研究発表を熱心に聴講した。
日本石仏協会常任理事で日本石工調査所の小松光衛さんは、「日本の石工と高遠石工」を話した。石工は石の加工技術者で墓石の技術から発展したこと、日本の石工分布では江戸・京・大阪で活躍した名工ぞろいの三都石工などを紹介し、「日本の石の文化は決して低くないが、石工を取り巻く状況は弱い。もっと支えないといけない」と話した。
高遠石工については「旅稼ぎ石工」という特質を挙げ、北は青森県から南は山口県までの足跡を示した。江戸期の名石仏師・守屋貞治については、「大方は地蔵と観音の作者で、旅稼ぎ石工の範ちゅうの外の人と思っている。守屋貞治の石仏を国の文化財指定までもっていってほしい」とした。
石工資料全般について、「地元から資料を出し公開してもらわないと、長野県史で終わってはもったいない。今からでも資料探しや伝わっている話を聞くなどしてほしい」と語った。
日本石仏協会理事の伊戸寛さんによる「高遠石工の足跡と伊豆型の道祖神について」の研究発表もあった。 -
かんてんぱぱホールで「ペアーレ伊那」のパッチワークキルト講座を受講する40人による「パッチワークキルト作品展」
伊那市にある社会保険健康センター「ペアーレ伊那」のパッチワークキルト講座を受講する40人による「パッチワークキルト作品展」が28日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。約1年をかけて仕上げたベッドカバーやコタツかけなどの大作からバッグ、ポーチなどといった小物まで、会員一人ひとりがさまざまな思いを込めた作品約100点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
磯千恵子さんがペアーレ伊那で教えている教室受講者による作品展は10年ぶり。今回は14年のベテランから、始めてまだ半年の初心者までの40人が作品を出品しており、40人一人ひとりが大きさ、模様を統一して制作したパッチワークを並べた作品「フレンドシップキルト」も並んでいる。
色とりどりの布を組み合わせて縫い込まれた美しいタペストリーのほか、玄関マットやソファーカバーなど、実用的な作品も多く、家事の合間に作品制作に取り組む会員もいるという。
磯さんは「パッチワークは家にある布を使え、お金もかからないのが魅力。どなたにもできる楽しい手芸で、気分転換にもなるので、作品展を見て『始めてみたい』と興味を持っていただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後4時まで)。 -
駒ケ根市保健補導員35周年、保健あすなろ会20周年
駒ケ根市の保健補導員会と、2年の任期を終えた補導員の有志でつくる保健あすなろ会は発足からそれぞれ35周年、20周年を迎えたのを記念して27日、記念式典と講演会を市文化会館で開いた。式典には会員など約120人が出席し、これまでの活動の歩みを懐かしく振り返った。健康体操の時間には、あすなろ会はオリジナル曲に合わせた「今日も元気にがんばろう」を、補導員会は商標登録されている「フリフリグッパー体操」をそれぞれ披露。参加者全員がリズムに乗って楽しく体を動かした=写真。
実行委員長の和田佳代子さんはあいさつで「『自分たちの健康は自分たちでつくり上げる』の目標に向け、これからも力を合わせて頑張っていこう」と呼び掛けた。
記念講演会には早稲田大人間学学術院教授の竹中晃二を講師に招き「健康づくりの習慣づけ 三日坊主克服法」と題した講演を聴いた。 -
ニシザワ文芸コンク 表彰式
ニシザワ(本社・伊那市、荒木康雄社長)の第4回文芸コンクール表彰式が24日夕、伊那市駅前ビルいなっせであった。小、中学生両部門の優秀賞以上にそれぞれ、荒木社長が表彰状と副賞の図書カードを手渡した。
コンクールは04年、同社が書店として創業してから80周年を迎えたことを記念して始めたもので、今回集まったのは753点(小学生の部481点、中学生の部272点)。小中学校の教諭らが審査員となり、小学生の部で最優秀賞3点、優秀賞19点、佳作45点、中学生の部で最優秀賞2点、優秀賞6点、佳作33点を選んだ。
表彰式であいさつに立った荒木社長は「読書には、その年齢でしか感じれない感動がある。そのチャンスを逃さないで。今後も本を読んで心豊かな大人に育って」とあいさつした。
入賞者は次の通り。
【小学生の部】▼最優秀賞=小池さや(赤穂東3)佐々木友花(赤穂南2)平沢奈津美(伊那東6)▼優秀賞=唐沢真里南、中山莉佳子(以上赤穂1)米山大智(赤穂2)白崎莉玖(赤穂3)大久保菜美(赤穂東5)白鳥奨、溝上博子、橋詰怜奈、坂下真奈美(以上伊那東6)正木あゆみ(新山6)矢野もも恵(西箕輪3)小池みなみ(南箕輪2)倉田早希(南箕輪6)丸山綾音、白鳥菜都(箕輪中部3)川久保淳史、市川紗貴(以上箕輪中部6)垣内夕(箕輪西4)北野沙世(箕輪南5)▼佳作=はっとりたいが、小原あきほ、上の天ゆう(以上赤穂2)下沢大地、高沢渉平(以上赤穂4)上谷海(赤穂6)西村愛美、遠藤龍吾、福沢沙紀、小沢友哉、奥村知佳、小出智生、北原灯(以上赤穂東5)中城しずか(赤穂東3)長橋舞、小沢春(以上赤穂東6)かすがたけひろ(宮田1)宮下結里香(宮田5)桐山彩織(宮田6)田中ふみ(伊那6)佐久間美沙、有馬優衣、六波羅理子、宮下順奈、平沢壮太郎、唐沢侑子、掛川鈴月、滝沢佳歩(以上伊那東6)みやしたなつみ(西春近南1)白鳥満帆(美篶5)羽場碧(新山6)小池友理、からさわ真な(以上西箕輪3)重盛綾音、伊藤ももな(以上西箕輪6)菅野翔(高遠5)小林千づる(箕輪中部2)中坪紗英、鈴木楓(以上箕輪中部6)小池梨央(箕輪中部3)鈴木泰地(箕輪東4)おおやゆき、おぎはらせいか(以上箕輪南2)儀保ユリ(箕輪南5)小野由梨花(辰野西6)
【中学生の部】▼最優秀賞=鈴木壮一郎(西箕輪1)吉田遼(高遠1)▼優秀賞=石倉みほ(宮田3)宮原永津子、伊藤優香(高遠1)伊藤孝亮(高遠3)板山香純(伊那東部3)三ツ井彩乃(伊那2)▼佳作=小池巧(赤穂)服部勇飛(赤穂1)野村美結(赤穂)名子修平(赤穂2)鳴沢あゆみ(赤穂)土橋美紗子(赤穂3)倉田桃子(赤穂2)白鳥綾菜、阪口寛(赤穂1)森川大樹(赤穂3)後藤佑梨(宮田3)竹俣有沙、新井春香(以上宮田1)中塚亜美(宮田2)久保村英、平林梨子、伊藤翼、笠原美咲、米山陽子、宮下真美、冨永優子、下井しおり、浦野勝平(以上宮田3)世良優佳(宮田1)唐沢純香、唐沢慎二(以上西箕輪3)、唐沢志帆(西箕輪2)荒川遥菜(西箕輪1)鎌倉美月(高遠3)中村瑞穂、将田綾子(伊那東部3)金子美穂(伊那2)矢ノ口真実(伊那3)
最優秀賞の受賞(小学生の部)