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ゆずり葉学級が村文化祭出展作品準備
南箕輪村公民館の高齢者学級「ゆずり葉学級」は4日、11月の村文化祭に出展する陶芸作品の準備で、釉薬をつける作業に取り組んだ。
学級は毎年、文化祭に作品を出展。今年は昨年に引き続いて陶芸作品のほか、色紙細工と木の人形の3点を出す。
陶芸作品は、趣味で陶芸に親しんでいる学級長が指導し、8月に一人300グラムの粘土で皿、湯のみ、茶わん、花器など好きな作品を作った。
この日は素焼きを終えた作品に釉薬をつけた。釉薬はそば茶、織部、白萩、透明釉の4種類。好きな色を選んで全体につけたり、部分的に色を変えたり思い思いに取り組んだ。
学生の一人は「去年は花立を作って、今も使っている。今年は湯冷まし。出来上がりが楽しみ」と話していた。 -
みのわTMOネットワーク2004幹事会
「イルミネーションフェスタ☆みのわ」12月1日開幕箕輪町の中心市街地活性化に取り組む「みのわTMOネットワーク2004」は4日夜、幹事会を町商工会館で開き、「イルミネーションフェスタ☆みのわ」を12月から開催するため実行委員会組織を作り、会期やイベント骨子を確認した。
「イルミネーションフェスタ☆みのわ」は昨年冬に初開催。町内外から大勢訪れ好評だった。
今年の会期は12月1日から08年1月26日まで。点灯時間午後5時縲・0時。場所は町道6号線、松島センターパークを中心に伊那松島駅前、駅前通り、国道153号線沿道、木ノ下駅前。12月1日午後4時半から点灯式をする。
実行委員会は全会員で組織し、小委員会(幹事会)、実働部門の4企画委員会を設置することを承認した。企画委員会は仮称で、イルミネーション、歩行者天国、ギャラリー月の光(空き店舗対策)、PR。
計画案では、イルミネーションは「地球と生命パートII」でテーマは「天竜川伝説」。諏訪湖、あばれ天竜を表現し、昨年人気だった恐竜は子どもが1頭増え親子になり、公園内の滝もライトで飾る。今年は木下南部支会も参加。町内企業も参加を予定する。
歩行者天国は12月1日午後4時縲・時、町道6号線。期間中、公園に出店も検討する。ギャラリー月の光は、会場が雑貨店ぷちらぱん隣りの「ぷちらぱん どぅ」で、町内各種団体や個人の展示作品を募集する。今後、上伊那全域はもちろん木曽地域にも宣伝していくという。 -
駒ケ根市環境・健康ポスター・標語審査
駒ケ根市は4日「07年度環境ポスター・標語、健康標語」の審査委員会を市役所で開いた。出席した委員ら約10人が審査=写真。部門別、学年・年齢区分別にそれぞれ入選作品を決めた。作品は市の広報などに活用されるほか、市役所などに展示される。表彰は10月20日に市文化会館で開かれる第20回消費生活展&環境・健康フェスティバルの席で行う。応募数は環境ポスターが357点、同標語が87点、健康ポスターが10点、同標語が33点だった。
入選者は次の皆さん。
【環境ポスター】◆小学校低学年▼銀賞=渡辺莉乃(赤穂2)塩沢克裕(同)▼銅賞=小池璃久(赤穂東2)◆小学校高学年▼金賞=芦部瑞穂(赤穂6)▼銀賞=宮沢拓陽(赤穂4)土橋彩音(赤穂5)▼銅賞=小沢直哉(赤穂東5)佐々木郁弥(赤穂6)新井詩織(同)▼佳作=阿部仁美(赤穂4)北林里菜(同)杉本小百合(赤穂5)浦野栞里(赤穂6)山岡真子(同)沢田千紘(同)林大暉(赤穂東6)小林真由子(同)◆中学校▼金賞=木村里紗(赤穂1)▼銀賞=笹井綾乃(赤穂1)渡辺涼(赤穂3)▼銅賞=小島拓也(赤穂1)小田あかり(赤穂2)坂芽衣(赤穂3)▼佳作=門平真歩(東1)森友司(赤穂2)岩瀬未来(同)福沢愛理(東2)北沢紗彩(赤穂3)小松拓海(同)気賀沢麻希(同)
【環境標語】◆小学校低学年▼優秀賞=北沢大地(中沢2)▼入選=宮脇里菜(中沢2)◆小学校高学年▼最優秀賞=牧村美月(赤穂5)▼優秀賞=山村安優美(赤穂5)小池諒(中沢4)▼入選=小原和花子、丸藤知里、三浦椋太、唐沢友梨(以上赤穂5)◆中学校▼入選=小幡房香(赤穂2)◆一般▼入選=小池明弘、原安徳
【健康ポスター】◆中学校▼銅賞=林佐弥乃(東2)▼佳作=志賀春菜(東1)寺沢真子(同)
【健康標語】◆小学校低学年▼入選=小田切彩音、菅沼和羽、竹村郁輝(以上中沢2)◆小学校高学年▼入選=宮下鈴夏(中沢4)小林華歩(同)須田花枝(赤穂5)◆一般▼優秀賞=小池明弘、原安徳▼入選=小林敏宏 -
はつらつシニア交通安全セミナー
高校生と高齢者の事故防止を目指す、県と県警察などでつくる交通安全Kプロジェクト実行委員会は5日、伊那市美篶の伊那自動車教習所で高齢者体験型交通安全教室「はつらつシニア交通安全セミナー」を開いた。同市を中心に駒ヶ根市や上松町、大桑村の50縲・0代の男女30人が集まり、講習を通じて事故防止の意識を高めた。
同実行委員会は、これからドライバーとなる高校生と、交通死亡事故犠牲者の大半を占める高齢者を対象とした交通安全教室などを03年から開いている。同セミナーは、秋の全国交通安全運動に併せた活動で、毎年県内2、3個所で実施。伊那市での開催は初めて。 講習内容は、「横断トレーナーによる歩行実験」「シートベルトの重要性」など4つのカリキュラムで、受講生が4班に分かれ、それぞれ体験。「車両特性」の体験では、軽4貨物自動車(右ハンドル)の運転席に受講生らが座り、同車両の死角となる範囲がどれだけあるかを学んだ。
教習所職員によると、軽4貨物自動車の場合、死角となるのは車体から前方2メートル、後方4メートル、右側90センチ、左側3メートル。普通乗用車だとその範囲はそれぞれ約2倍となり、後方は8メートルまでが死角となる。参加者は「(車を後進した時)孫をひかないよう気をつけないと」と安全運転を再確認した様子だった。
車両特性で死角について学ぶ受講生ら -
コンバインを使ったアマランサスの刈り取りを実施
伊那市と伊那地域アマランサス研究会は5日、伊那市高遠町長藤のほ場約30アールでコンバインによるアマランサスの刈り取りを実施した=写真。コンバインによる刈り取りは県内では初めての試み。研究会栽培部会の北原康弘部会長は「アマランサスは刈り取りから調整までにかかる手間がすごい。刈り取りから脱穀までが(手軽に)できればもっと多くの人たちにも作ってもらえるし、遊休農地の活用にもつながる」と期待をかける。
伊那市では遊休農地の活用、地域おこしの一環としてアマランサスの栽培、商品開発への取り組みが広がっている。アマランサスの栽培は今年で2年目となるが、これまでは刈り取りから脱穀まで、すべてを手作業でやっていたため、人数的、時間的に多くの労力を必要としていた。
そこで今回、試験を兼ねてコンバインによるアマランサスの刈り取りを実施。コンバインは農業機械メーカー「長野クボタ」がソバの刈り取り用のコンバインとして製造しているもので、そばよりも粒が小さいアマランサスに合わせて機械内部の篩(ふるい)の目を調節。これまでにもエゴマやアワをこのコンバインで刈り取ったことがあるが、アマランサスは初めてだという。
雨の降った後で若干ほ場は湿っていたものの、刈り取り作業は順調に進み、1時間もしないうちに約半分の刈り取りを終了。今年は市で委託している約80アールをコンバインで刈り取る予定で、手作業の分も含めて全体では1トンの収量を見込んでいる。 -
はら美術で藤森弘正さんの日本画展
伊那市旭町のはら美術で9日まで、辰野町在住の藤森弘正さん(72)による日本画展が開かれている。上伊那の山の四季折々の表情をとらえた風景画など約60点が、訪れた人の目を楽しませている。
藤森さんが日本画を本格的に描き始めたのは50年ほど前。その後、県展を中心として作品発表を続け、35歳の時には県展で県知事賞を受賞。同年には文化庁選抜展にも出展している。これまでは地元の辰野町を中心として作品展をしてきたが、伊那市内で個展を開くのは初めて。仙丈ケ岳、駒ヶ岳などといった地元の山々を描いた作品を中心にカナダ、中国などを訪れた時に描いた作品を並べた。
それぞれの作品には空の澄んだ青さや四季に移ろう山々の美しさなどが鮮明に描かれ、箕輪町の権現桜を描いた作品は桜の幻想的な表情を伝えている。
藤森さんは「木なら木、山なら山、花なら花の美しさを表現したい。日本画の美しさを見ていただければ」と話していた。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。 -
伊那北高校第29期卒業生が卒業30周年記念シンポジウムを開催
伊那北高校第29期卒業生でつくる「大福会」(毛賀沢明宏会長)は6日、卒業30周年記念シンポジウムを同校同窓会館で開いた。同窓生や当時の恩師など約50人が集まり、久々の再開を喜ぶとともに、パネルディスカッションを通じて現在の伊那北に望むものは何かを話し合った=写真。
大福会は「自分たちの自力で母校に寄与しよう」と今回のシンポジウムを企画。現役の伊那北生を交えながら、さまざまな分野で活躍している29期卒業生がパネリストとなり、「伊那北高校に望むもの」について考えることとなった。
パネルディスカッションでは、現在の教育制度が話題に。現在学習塾を経営している同窓生は、中高一環教育へのニーズが高まる中、受験に臨む学生らは詳細に組まれたカリキュラムに従って勉強をしていることを示し、「昔のように自由に学べる環境がなくなっている。今の伊那北の生徒たちには自分の意志で勉強してほしい」と発言。また、国立教育政策研究所教育課程研究センター長の大槻達也さんは「受験勉強をする姿勢を学ぶことも大切だが、自分で問題意識を持って考えていくことが何より大切。何か社会的なことを考える時には原点に立ち返って考えてほしい」と現役伊那北生らに語った。
そのほかにも、自分で考えることの重要性やさまざまな経験を積んでほしいといった声が多く挙がった。
また、現役の高校生からは「当時は女子生徒が少なかったと思うが、寂しくはなかったか」などといった質問が飛び出し、会場には笑いが溢れた。 -
保育園遠足
宮田村の3つの保育園は久しぶりの秋晴れとなった4日、遠足を行った。目的地まで歩いて出かけ、公園遊びなどを満喫した。
中央保育園の年長、年中、西保育園の未満児を除く全園児は新田区のふれあい広場へ。芝生広がる園内で思いっきり遊んで楽しんだ。
昼食は保護者がつくってくれたお弁当。青空の下、みんなで広げて味わい、子どもたちの歓声がこだました。 -
駐在所夫人激励会
管内の駐在所に勤務する警察官の夫人らの日ごろの労苦をねぎらおうと、警察官を支援する事業所などでつくる駒ケ根警察官友の会(唐沢亨会長)は4日、駐在所夫人の激励会を駒ケ根警察署で開いた。駒ケ根市の中沢、宮田村の宮田村、飯島町の飯島、七久保、中川村の片桐、大草の各駐在所の夫人6人が出席し、唐沢会長と駒ケ根署の山本修作署長らの激励を受けた。唐沢会長は「警察一家というくらいで、奥さん同士の横のつながりは普通の家庭よりも強い。皆さんは警察業務も補助的に行うなど、精神的にも肉体的にも苦労があることと思うが、今後もどうか頑張って」と激励し、一人一人に記念品を手渡した=写真。夫人らは「夫の助けになれるよう、これからも努力したい」、「24時間気が抜けない生活だが、地域の人たちと交流を深めていきたい」などと今後に向けて決意を新たにしていた。
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ペルー沖地震被災者支援のための写真展
伊那国際交流協会理事長の若林敏明さん(52)=伊那市富県=が8月に発生した、ペルー沖地震の緊急医療支援活動を続けるNGO国際医療ボランティア「AMDA」(本部・岡山県)の活動支援のための写真展を7日まで、同市立伊那図書館で開いている。
被災後、医師や看護師を現地に送ったAMDAの医療支援活動をテレビで知った若林さんは「私にも何かできることはないか」と写真展を計画。AMDAから借りた現地の被災状況や活動状況を写した写真パネル30点などを展示している。
パネル写真のほか、アンデスの山岳写真を撮る友人で写真家の中山秀幸さん(46)=伊那市美篶=が撮影したペルーの山や遺跡、人の写真30点を加えて展示。6日午後3時からは、青年海外協力隊員として同国に滞在していた経験のある演奏家、北原有さん(45)=同市長谷=らのケーナとハープの演奏がある。
被災状況は、死者約500人、負傷者約1300人、倒壊家屋約5万軒。若林さんは「ペルーの現状を写真で見てもらいたい」と話している。会場では、AMDAの活動に対し、支援金を募っている。 -
健康づくり推進週間
健康パネル展箕輪町は「健康づくり推進週間」(1縲・日)に合わせ、健康パネル展を役場庁舎1階ロビーで開いている。
生涯を通じていきいきと生活するため、自分の健康について関心をもち、考える機会にする週間。
パネルは▽バランス献立の基本型▽お口の健康チェック▽介護保険の現状と生活習慣病▽心の健康(ストレス解消法、ストレスからおこる病気など)▽メタボリックシンドローム▽みのわ健康アカデミーの紹介・効果-など。
メタボリックシンドロームの説明では、高血圧や脂質異常など項目別の資料が用意してあり、自由に持ち帰りもできる。 -
2007信州大芝高原イルミネーション・フェスティバル6日から
南箕輪村大芝高原で6日、「2007信州大芝高原イルミネーション・フェスティバル」が始まる。村の活性化を目的に住民有志による実行委員会の主催で、120の企業、団体、個人が参加を予定している。
昨年初開催し、村内外の多くの人でにぎわったイベント。参加者が自由なデザインで設置するイルミネーションの数は昨年より約50増え、村内だけでなく伊那市、箕輪町からも参加がある。
今年はイルミネーションを直線ではなく平面で楽しんでもらおうと、設置場所を大芝高原のメーンストリートに加え多目的広場にも広げ、遊歩道沿いを中心に飾る。
遠くからでもイベント開催がわかるようにメーンストリート入り口付近の広域農道沿いと多目的広場の南東の松林もライトアップする。
飲食・売店コーナーも新たに設け、味工房のほか有志5店舗が出店し軽食を販売。休憩ゾーンも設ける。
期間は昨年より1週間長く、6日から28日まで。点灯時間は午後5時半から10時まで。6日は午後5時からセレモニーがある。
来場者の駐車場は、屋内運動場西の温泉駐車場を除き、公園内駐車場と小運動場が利用できる。 -
羽広荘の昼食にアマランサスそばが登場
伊那市西箕輪の「羽広荘」のパノラマランチメニューが秋バージョンに切り替わり、雑穀アマランサス入りのそばが登場した。アマランサス入りそばが食べられるのは市内で羽広荘のみ。今後、徐々に増やしながら地元消費を図る。
アマランサスそばは、地元産そば粉にポップしたアマランサスの実を練り込んだもの。もちもちした食感で甘味があり、香ばしい香りがする。
アマランサスで地域振興を目指す伊那地域アマランサス研究会加工部会に所属する食品加工会社「木曽屋」(本社・伊那市高遠町、熊谷和寛社長)がアマランサスを活用したそば(生、半生、乾)を開発。4月に売り出したところ、客から市内で食べられるところはないかと問い合わせがあったため、羽広荘に依頼した。
価格はアマランサス入りでないものに比べて高めとなるが、羽広荘では安心した食材を提供しようとメニューの一品に加えた。好評であれば、秋以降の活用も考えるという。
4日の発表会では、研究会メンバーら10人余がパノラマランチを味わった。そばの中に入ったアマランサスを見ながら、味や食感を確かめた。
パノラマランチは地元で取れた季節の食材を使って作る。秋バージョン(1日縲・1月末)はアナゴとキノコの天ぷら、マイタケ炊き込みご飯などを提供。価格は2千円で、予約が必要。
問い合わせは、羽広荘(TEL78・6155)へ。 -
命の大切さ伝えたい
4年前に当時中学生の息子を急性骨髄性白血病で亡くした伊那市西春近の樋口秀子さん(49)が中心となって、息子の命日の7日、「命の大切さ」を伝えるための講演会を開く竏秩B貧困や病気に苦しむ子どもたちを支援するNPO法人「アジアチャイルドサポート」代表理事の池間哲郎さんを講師に迎え、西春近の伊那食品工業「くぬぎの杜(もり)」で開く。午後1時開場。入場無料。
樋口さんは昨年12月、東京で池間さんの講演を聴き、モンゴルやカンボジアなどでは、親から見離されホームレスとなった子どもや、ごみの山から探してきたアルミ缶を換金して生活する子どもたちがいることを知った。「息子を亡くして、なんとなく生きていた私に生きるすばらしさを池間さんが教えてくれた。この講演を地元の子どもたちに聴いてもらいたかった」
4人姉弟の末っ子の寛君=当時14歳、中学2年=は03年10月7日に亡くなった。同年1月に病気だと分かり、闘病生活は約9カ月間続いた。家族の誰もが最後まで助かることを信じて看病。中学で野球部に所属していた寛君は「オレは早くチームに戻らないとだから」と、つらい治療にも耐え、弱音も吐かずに病気と戦っていたが、その短い命を終えた。
「息子の中学の参観日にも忙しくていけなかった…」。息子が亡くなった後、中学校での生活や部活動の様子を学校の先生や同級生、その親たちから聞かされ、自分が情けなかった。看病しながらも自分の仕事のことを少しでも考えていたことが許せず、「もっと寛のためにできたのでは」と自問自答。心のどこかにポカンと穴が空き、何事にも無気力になっていた。
寛君が亡くなった翌年、乳がんで右乳房を失った時もそうだった。「命を失ってもよいか」と思えた竏秩Bと同時に腹立たしさがわき上がり、「息子を奪っておきながら、自分の胸を奪った。これ以上何を奪うのかと神様を憎んだ」
池間さんの講演を聴いて、アジアの貧しい子どもたちが生きることに執着する姿を知って、心の隙間は埋まった。「人に感謝する気持ち。今、与えら得た環境を精いっぱい生きる努力。・ス普通・スの生活のありがたさを感じる思いを講演を聴いて、息子を亡くして知った」
「生きたくても長く生きれなかった息子は、何か大切なメッセージを私たちに残す役目を授かっていたのかもしれない。夢や希望を持って生きることの大切さを、現代の子どもたちに伝えることが最愛の子どもを亡くした私の使命。今は息子の分も生きてあげようと、心を強く持ち続けれるようになれた」 -
有賀殿夫さん日本画展
南箕輪村南殿の日本画家、有賀殿夫さん(74)の作品展は9日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。約10年ぶりとなる同ホールでの個展。ここ5、6年の間に描き溜めた未発表作品約50点を展示販売している=写真。
「一つの題材に偏らずいろいろなものを描いた」(有賀さん)のが特徴となった展示。従来の草花や虫、鳥をテーマとした作品を中心に、日本画の古典的な画法にはない、街並などを描いた風景画などバラエティーに富ん力作が並んでいる。
百日草、福寿草、三峰川などを題材とした静物画や風景画は、身近な場所でスケッチしている。有賀さんは「遠方に出かけることは体力的に厳しくなっているため地元から題材を選んでいる。しかし、探せば描ききれないほど題材はあるもの」
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
伊那交通指導員会 飲食店街を飲酒パトロール
伊那市、市交通指導員会、伊那署は28日夜、同市駅前ビルいなっせを中心とした周囲の飲食店街をパトロールし、夜間の飲酒運転防止を呼びかけた。「秋の全国交通安全運動」の一環で、関係者約30人が参加した。
「飲んだら乗らない」「乗るなら飲まない」などの飲酒運転防止を促す啓発チラシ千枚を用意。飲食店街付近に駐車中の自動車や市営駐車場内の車などのワイパーを利用してチラシを配布した。
本年6月に成立した改正道路交通法により、9月19日から飲酒運転及びこれを助長する行為に対する罰則が強化された。酒酔い運転は「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」から「5年以下の懲役又は100万円以下の罰金」に強化された。
市交通指導員会の内山寿会長は「罰則が強化されたということは、それだけ周囲が防止に盛り上がっているということ。各自が自覚してくれることを願う」と話した。
夜間の飲酒運転防止を呼びかける会員ら -
みのわ健康アカデミー
萱野高原で植物観察熟年者の健康レベル向上を目指す箕輪町の「みのわ健康アカデミー」は2日、集団健康講座で町郷土博物館の講座に体験入学し、萱野高原を散策して植物観察をした。
アカデミーは本年度、集団健康講座の年間計画に町生涯学習課が計画する講座への体験入学を盛り込んでいる。アカデミーと生涯学習課が連携し、受講生が在学中にいろいろな講座を体験して自分に合う講座に参加するなどして活動の場を広げてもらうねらい。
今回は、博物館が6月から4回シリーズで開いた「家族で楽しむ萱野高原自然教室」を体験。信州大学農学部の荒瀬輝夫准教授の説明を聞きながら、学生29人が遊歩道を歩いて植物を学んだ。
雨の晴れ間で青空が見えた高原で、広場近くで宿り木を見たり、遊歩道でノコンギク、ゴマナ、ツノハシバミなど名前を教わり観察を楽しんだ。 -
みのわ祭り実行委員会反省会
祭り検討委員会の早期立ち上げへ箕輪町の2007みのわ祭り実行委員会は2日、祭り反省会を松島コミュニティセンターで開き、祭り準備委員会が、大幅な祭りの改善が必要として早期の「みのわ祭り検討委員会」立ち上げを提言した。町では来月にも検討委員会を組織する。
祭り全体の反省では、「20年の節目を迎え、祭りを検討する時期にきている」「祭りは仕事のようで負担。上から言われて役員がやる祭りがこれ以上続くなら、やめたほうがよい」「区のテントをやめる検討も必要」などの意見があった。
準備委員会は、各部会や区の反省項目を協議した結果、「新たなまちづくり、協働のまちづくりの一環として大幅な祭りの改善が必要」との結論を出し、今後の祭り存続のためにも検討委員会立ち上げを提言。「若年層から熟年層の幅広い年代の町民に祭りの方向性を協議、検討してほしい」とした。
町は今後、検討委員会の委員構成、募集など立ち上げに向け準備を進める。 -
みはらしの湯が10周年
10月1日で開館10周年を迎えた伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」で3日、記念セレモニーがあった。伊那市観光社長の小坂樫男市長ほか、入浴客、同施設スタッフなどが集まり、10年目の節目を迎えられたことを祝福した。
同施設は1997年にオープン。1日平均で600人前後の入浴客が訪れており、権兵衛トンネルが開通した昨年の年間利用者数は過去最も多い約22万人を記録した。
小坂市長は「今までに延べ240万人の利用をいただいたということで、これからもぜひ多くの方々に利用していただければと思う」と語った。
10周年ということで無料で楽しめる源泉掛け流しの足湯を玄関前に設置。友人らと訪れた伊那市東春近の北原たつ子さん(79)は「暇がある時は来るようにしているが、東京から孫が遊びに来た時も『お風呂行こう』って良く来る。寒くなれば余計いい」と話し、足湯を楽しんでいた。
そのほかにも同施設は10日までを記念感謝デーとして、足湯をはじめ、さまざまなサービスを実施する。食堂の一部メニューを割り引き価格で提供するほか、毎日入浴客の先着200人と回数券の購入者に記念品を贈呈。また、入り口ではみはらしファーム「とれたて市場」に野菜を出荷する地元農家らによる直売もある。 -
関東管区連名表彰など受賞者を伝達表彰
交通安全活動推進のため尽力した人や団体を称える、関東管区連名表彰(同管区警察局長・関東交通安全協会連合会会長)と、交通栄誉章「緑十字銅章」の伝達表彰式が27日、伊那署であった。
同署管内の受賞者は、関東管区連名表彰が1団体と2人、「緑十字銅章」が11人(交通功労者5人、優良運転者6人)。小嶋惣逸署長が同連名表彰者に、原義一伊那交通安全協会会長が緑十字銅章受章者に対し、伝達表彰した=写真。
小嶋署長は「それぞれの表彰は交通安全ボランティアに携わるみなさんにとって最高の栄誉。これまでの努力が今日、実を結んだと思う」とあいさつ。関東管区連名表彰を受賞した堀内四郎さんが代表して「これからも事故が減るよう努力していきたい」と意気込みを語った。
各表彰を受けたのは次に皆さん。
【関東管区連名表彰】=境区高齢者クラブ(伊那市)堀内四郎(伊那市)西村直音(伊那市長谷)
【緑十字銅章】
▽交通功労者=川合正紀(伊那市)伊藤國男(伊那市)黒沢靖(箕輪町)横道宗弘(南箕輪村)中原丈雄(箕輪町)
▽優良運転者=池上正(伊那市)矢島要治(伊那市)北原利夫(伊那市)沢島和彦(箕輪町)堀正弘(南箕輪村)北原ゆう子(伊那市長谷)
小嶋惣逸署長から伝達表彰を受ける受賞者たち -
箕輪町交通少年団の手紙に返事届く
秋の全国交通安全運動の一環で、箕輪町交通少年団が交通ルールの遵守を呼びかけドライバーに渡した手紙の返事が、町交通安全協会の事務局に届いている。
9月22日、町内沢上地籍の153号バイパスで手紙を渡すレター作戦をした。「飲酒運転をしないで下さい」「シートベルトをちゃんと締めてください」などと書いた手紙と一緒に返信用はがきも渡した。
返事は25日ころから上伊那地域を中心に塩尻市、東筑摩郡、遠くは宮城県仙台市からも届き、これまでに約40通になっている。
はがきには、「皆さんのため、自分のため、ルールを守り思いやりの心を忘れずに安全運転を心がけます」「子どもさんたちを守ってあげなければいけない大人が、反対に皆さんに助けられているのではないかと思った」などの文面に加え、「学校の行き帰りなど事故に遭わないように気をつけて」などの言葉がつづられている。
返事は事務局でまとめ、後日団員に届ける。 -
オールドノリタケ名陶展 ベル伊那
明治中期から大正初期にかけ日本から米国向けに輸出された磁器・オールドノリタケを中心とした展示販売会「明治・大正・昭和の輸出陶磁器小品展」は10月2日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
オールドノリタケは、当時の日本の職人たちが海外からの受注生産した磁器。「金彩コラリーン花図花瓶」をはじめ、ティーセットや飾り皿など24金を使用したあでやかな作品を出品している。
また、太平洋戦争後の1947縲・2年ごろ、米国向けの土産品として日本のメーカーが作った人形や壁かけ飾りなども多く並んでいる。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
伊那学校が発明展
伊那発明学校(千田邦郎会長、33人)の例会300回を記念した「ひらめき・きらめき・おどろき・発明展」が30日、伊那市生涯学習センターであった。発明品の展示や考案者による紹介パフォーマンスなどがあり、子どもを含め、多くの来場者でにぎわった。
会場には、豆腐を同じ大きさに切る「豆腐サイの目カッター」、草取りが移動しながらでも座ってできるように、ふろいすとずぼんをマジックテープでくっつけた「どこでもイーッス」、ヘルメットスタンド、地震対策の家具転倒防止具「てんとうむし」など実用的なもの、ユニークなものなど約80点が並んだ。1割程度が商品化されている。
アイデアが詰まった発明品に、来場者は興味津々。発明品を手に取り、考案者から利用方法や発明のきっかけなどを直接聞いた。
千田会長(63)は「何か困ったときに発明の種が生まれる。新しい形が出来上がっていく楽しさがある。ふだんから問題意識を持つことで、会社の改善にも結びつく」と話した。
来場者全員に、会員の発明品グッズ(ペン置き、ヒノキ酒の素)をプレゼント。
展示には松本支部、諏訪支部も協力した。
発明学校は84年に発足。自営業、会社員、主婦など発明に関心のある人が集まり、伊那市内で月1回の例会を開き、発明相談やアイデア発表、雑談などで情報交換している。10月1日に例会300回を数えた。 -
変わった植物、ナンバンギセルが咲く
ススキやチガヤに寄生する、変わった植物、ナンバンギセルの花が飯島町本郷の林公明さん宅で咲き始めた。 ナンバンギセルは葉緑素を持たない寄生植物。長い花柄を伸ばし、その先にピンク色の花を咲かせる。花柄や花の形が南蛮人が持つパイプに似ていることから名付けられた。
うつむき加減咲く、風情ある花容は「オモイグサ」とも呼ばれるハマウツボ科の1年草。
林さんは昨年冬、ヤクシマススキの根元に粉のように細かい種を数百粒まきつけた。種はススキの根に付着し、発芽し、根を伸ばし、秋には花柄を伸ばした。発芽率は低く、数百粒まいても、数本しか生えない。
林さんは「花の形が面白い。ナンバンギセルを育てるというよりも、ススキを育てることに気を配っている」と話している。
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本郷神社例祭
豪快な大三国が人気の飯島町本郷の本郷神社例祭は29日夜、本郷第6耕地年番で壮大に繰り広げられた。昼間はしし練りを披露し、夜は打ち上げ花火と大三国の打ち上げ。境内を埋め尽くした見物客は、夜空を焦がす光と音、火の粉の舞に熱狂した。
午後9時、約60人余の厄年の男女や年番耕地の競い隊が、そろいのはっぴ姿で、玉箱を担いで境内に繰り出し、ほどなく、全ての灯りが消され、やみと緊張に包まれた境内で、突然、百メートル余の綱火が走り、「厄払」の焼き文字が浮き上がり、そして消え、境内の東西南北から吹き上げる庭花火に酔いしれる間なく、御神前(小三国)に点火した。間を置いて、再び、綱火が走り、ナイヤガラ、大三国に点火。噴き出す火の粉で「春夏秋冬」を描いた。
情け容赦なく降り注ぐ火の粉を浴びながら、競い隊は玉箱をたたき、おんべを振って「わっしょい、わっしょい」と気勢を挙げ、年番耕地の心意気を見せつけた。 -
子育て講座始まる
伊那市の木のがん具専門店「どうぞのいす」が主催する子育て講座が30日、伊那市図書館で始まった。市内を中心に、近隣市町村から子育て中の母親ら50人余が集まり、親子のコミュニケーション方法を学んだ。今後も月1回ずつ定期的に開きたいという。
「どうぞのいす」の子育てアンケートで、しつけに悩む人が多かったことから、子育て支援の一環として講座を企画。定員40人を上回る申し込みで、反響の大きさをうかがわせた。
市内に住む親業訓練協会認定インストラクター小椋佐代里さんを講師に迎え「親と子の心のきずなづくり」と題し、11月まで3回の日程で、子どもの心を開く聞き方を中心に学ぶ。
小椋さんは「親と子がスムーズにコミュニケーションを取るには、心の架け橋を作ることが大切。橋に障害物があると、親の言葉は子どもに伝わらない」とし「『聞く』ことは、質問して聞くことではなく、子どもの気持ちに寄り添い、感じること」と事例を出しながら、わかりやすく話した。
2回目は実際のコミュニケーションの取り方を練習する。
問い合わせは、「どうぞのいす」(TEL74・6697)へ。 -
かんてんぱぱホールで県内技術専門校木工科OBによる作品展
伊那、松本、上田にある県技術専門校木工科を卒業したOBらによる「木にたずさわる職人たちの手仕事展」が10月1日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。県内外で活動する20工房22作家が手がけたテーブルやイス、時計など約千点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
昨年までは伊那技専木工科OBだけの作品展だったが、今年は県内にあるほか2校の技術専門校OBにも呼びかけた合同展を企画。主催者によると、こうした作品展は初の試みだという。
会場にはちゃぶ台や本棚などといった大きめの生活家具のほか、カラーインクで着色した板絵、積み木など、それぞれの作家の個性が生きた多彩な作品が所狭しと並んでおり、木の木目や質感を生かした無垢の作品も多い。
出展者の一人は「こだわりを持って作っている人も多い。一人ひとりの個性やこだわりを見て、作品に触れてもらえれば」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後3時まで)。 -
ぺアーレ伊那で受講者の作品展
伊那市の社会保険健康センター「ペアーレ伊那」で29、30日、「第13回受講者作品展」が開かれている。20の教養文化講座で学んでいる受講者らの水彩画、水墨画、トールペイント、グラスアートなど作品約350点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
毎年この時期に開催している作品展。2日間の日程で開催しているが、受講者のほか、これから新たに講座を受講しようと考える人など、多くの人でにぎわう。
作品を出展しているのはこの4月に講座を受講し始めた人から継続して受講している人までさまざま。油彩、写真、陶芸などといった講座が人気だという。
また、作品展に合わせてプール、トレーニングジムの無料開放もしているほか、10月から開講する新講座「スクラップブッキング」、「ポリクレイ(樹脂粘土)」の実演や、「肩・腰・膝機能改善体操」の体験教室も実施している(体験教室は29日のみ)。
入場無料。午前9時半縲恁゚後4時。 -
アフリカ・キャラバン イン駒ケ根
来年日本で開催される第4回アフリカ開発会議とG8を前にアフリカへの理解を深めてもらおうと全国5カ所で開かれる巡回イベント「アフリカ・キャラバン」の第1回が29日、駒ケ根市のJICA(国際協力機構)駒ケ根青年海外協力隊訓練所を会場に開かれた。アフリカを支援する市民グループ「ジンバブエ友の会」会員らでつくる実行委員会主催。「アフリカ人、日本人、みんな地球人」をテーマに、シンポジウム「信州におけるアフリカ理解の今とこれから」が開かれたほか、アフリカン・ダンスや伝統楽器のワークショップと演奏会、アフリカン・ドラムのライブ演奏、アフリカを支援するNGOの活動写真展などが多彩に催された。
シンポジウムではアフリカ・ギニアのアブライ・サンコンさんなどパネリスト6人が参加者とともに相互理解の現状と今後などについて討論。サンコンさんが「アフリカというと、裸でやりを持っている竏窒ニいうイメージができ上がっているが本当の姿を知ってほしい」と苦言を呈したのに対し、ほかのパネリストや参加者らは「まずは音楽やスポーツなど、互いに興味のある共通点から入るのがよい」、「学校教育にもっと力を入れるべき」などの意見を述べていた。 -
大芝高原まつり実行委員会反省会
08年は8月23日開催を決定南箕輪村の第22回大芝高原まつり実行委員会は28日夜、反省会を村民センターで開いた。反省点を確認し、08年は8月23日に開くことを決めた。各委員会の提案事項は今後、代表者会議で検討する。
今年は8月25日にあった。反省は、全体的には計画通り実施できた内容が多かったが、立ち入り禁止ロープを乗り越えて進入する人がいたという指摘があった。全体では▽今後のまつりのあり方について運営側と事務局を交えた話し合いをもつべき▽もっと多くの村民の参加があったほうがいい▽ごみ問題を参加者全員で考えなればいけない-などの意見が出た。
要望では、大芝荘入り口の歩道の街路灯確保、通行許可車の走行速度制限、車いすの通行のため大芝湖北側の未舗装カ所のアスファルト舗装などが上がった。