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みのわ健康アカデミー
生涯学習課講座に体験入学熟年者の健康レベル向上を目指す箕輪町の「みのわ健康アカデミー」は20日、集団健康講座で町生涯学習課の講座「エンジョイ体操教室」を体験した。受講生40人がウォーキング、ストレッチなどに取り組み、無理せず体を動かした。
アカデミーは本年度初めて、集団健康講座の年間計画に町生涯学習課が計画する講座への体験入学を入れた。アカデミーと生涯学習課が連携し、受講生が在学中にいろいろな講座を体験して自分に合う講座に参加するなどして活動の場を広げてもらうねらい。昨年度までは講座の紹介をしていたが、本年度は体験を2回盛り込んだ。
エンジョイ体操教室は27日に開講する全12回の講座。受講生が参加できるよう開講1週間前に体験入学を開いた。
健康運動指導士の宮沢繁美さんが、ウォーキング、ストレッチなどを指導。セルフマッサージでは、続けることで小指の爪がきれいな爪に変わるマッサージ法で、足の指の間に手の指を入れてにぎる、同じ状態のまま足首を回すなどの方法を学んだ。 -
かんてんぱぱで絞りと藍の二人展
絞りの技法と藍染めで手掛けた作品が並ぶ「絞りmeet藍二人展」が25日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。藍の色の変化が美しいタペストリーやゆかたなど約60点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
絞りの技法を用いて染色に取り組む千葉県在住の木田悦子さんと松本市在住の村山洋子さんによる二人展。
藍を中心に草木染めを使った作品なども並んでいる。絞りを施して染め重ねることで美しいグラデーションを表現。タペストリーの中には、光と炎などをモチーフとして繊細なラインや微妙な色の変化を鮮やかに映し出した大作もあり、見る人を幻想的な世界へと誘っている。
村山さんは「絞りは簡単な技法だが、工夫して用いることでさまざまな可能性が広がる。その変化を見てほしい」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時)。 -
【記者室】女性の社会参画
消費者の会同士の交流で箕輪町を訪れた立科町の会長が、今年4月の選挙で立科町議会は定数12に対し3分の1の4人が女性議員になったと話した。そのうちの2人が消費者の会の会員で、「箕輪町の消費者の会からも是非女性議員を」とエールを送った▼箕輪町は今回、女性議員が2人になった。3分の1には届かないが、前回より1人増で町としては前進。議場の雰囲気も少し変わったように感じる▼6月議会には女性も傍聴に多く訪れた。一般質問にもあった各種委員などの女性登用の促進は、女性自身の意識改革も必要。女性議員も増えたことだし、これを機に各種委員に立候補する、推薦されたら引き受けてみるなど、先陣を切る女性が増えてもいいのでは。(村上裕子)
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伊那北高校ペン祭で伊那北駅前の池の利用方法について考えるまちづくりワークショップを企画
伊那市上荒井
宮沢俊太郎君(18)まちづくりはもともと一人の案で動くものではなく、いろんな人の考えで動くもの。大人だけでなく、子どもにもワークショップに参加してもらい「地域というのはこういうものなんだ」って感じてもらえたら竏秩B
23、24日に開く伊那北高校の文化祭「第53回ペン祭」で、ちいきづくりワークショップ「大改造!!いなきたビフォ→アフター縲怩ンんなで池をリフォームしよう縲怐vを企画した。現在、維持費の問題で今後の利用方法を模索している伊那北駅前にある池に着目。ワークショップで話し合いながら、地域住民みんなでこの池のより良い利用方法を考えようという試みだ。
「(イベントプランニング)同好会の時は思いつきで行動していたけど、それを形にしていくってことの難しさを実感しました。ワークショップで出たアイディアが実際に実現したら嬉しいですね」と語る。
◇ ◇
1年生の時、親しい友人とともにイベントプランニング同好会を発足させた。最初に取り組んだのは、ある企業が募集していた「住んでいる街を楽しく元気にする活動」をテーマとしたイベントの企画だった。まず、目を付けたのが伊那市の名物料理「ローメン」。ちょうど市町村合併を翌年にひかえていた。高遠、長谷地区の人にはローメンを名物料理として認識してもらい、ローメン離れしつつある若い世代には改めてローメンの良さを感じてもらおう竏秩Bそんな思いでローメンに関するさまざまなイベントを盛り込んだ「ローメンまつり」を企画。
まずはローメンの下調べから開始。市内を走り回りながら情報収集し、老舗ローメン店の店主にも協力してもらった。それまでは地域について深く考えたこともなかったが、さまざまな人たちとの出会いを通して、それぞれの立場から熱意を持ってまちづくりに取り組んでいる人がいることを知った。
「それまで大人の世界は『商売だから』とか『町内会の役員』とかいう理由で動いているように思っていたけど、例えばローメンのおじさんは『この人は本当にローメンのことが好きなんだな』って感じるくらい熱い思いがあって、ローメン
を使った地域おこしなんかを考えていた。企画自体は最終選考に進むことができなかったけど、そういう人たちと出会う中で『地域って面白いな』って思いました」
身近にいる一人ひとりが地域をつくり上げていることを実感した。
◇ ◇
今回の企画は、池を管理する地元の人たちと連絡をとる中で池の現状を知り、思いついた。ワークショップに先立ち、有志を募って池掃除を実施。子どもにも気軽に参加してもらえるよう、ゲーム感覚で楽しめる「池クイズ」も考えた。
ワークショップを通して、これまでペン祭に来る機会のなかった人たちが訪れるきっかけになればという思いもある。
「それぞれの地域は一つしかない。池が本当に良いものに生まれ変わったら自分も嬉しいし、ワークショップに参加してくれたみんなも嬉しいのではないかと思う。これがきっかけとなって、こうした取り組みがいろんな地域に広がっていったらいいなと思います」
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ワークショップは24日の午前10時縲恊ウ午。伊那北高校同窓会館1階で開く。参加自由。
問い合わせはペン祭地域スタッフ(TEL070・5519・9593)へ。 -
きょうは「夏至」
伊那市西春近小屋敷にある「山荘森樹(しんじゅ)」(伊藤岬代表)の釣り堀で、生まれて数週間ほどのマガモの赤ちゃんが、水浴びをしている姿が利用客らの心を癒している=写真。
山荘の伊藤妙子さん(57)=同市東春近=によると、赤ちゃんは昨年秋から釣り堀を訪れているマガモ夫婦の子ども。気温が上昇する午後になると、愛らしい仕草で水面を泳いでいる。日に日に成長する様子が「かわいらしい」という。
22日は二十四節気の一つである「夏至」。北半球では昼が最も長く、夜が最も短くなる日。長野地方気象台によると、南信地方の週間天気予報は、気温、降水量ともに平年並みの予想となっている。 -
辰野町松尾峡 ホタル光跡描く
ホタルの名所として知られる辰野町松尾峡の「ほたる童謡公園」で、ゲンジボタルの一日の発生数がピークを迎えようとしている。ホタルが描く幻想的な、淡い黄緑色の光跡が集まった観光客らを魅了している。
同町によると、20日夜の同公園でのホタルの目撃数は約900匹。午後8時縲恣ッ9時がホタルが最も光りを放つ時間帯だという。発生ピークは、現在開幕中の「辰野ほたる祭り」が終わる23、24日ごろの予想だ。
入園のためには「ホタル保護育成協力金」として、高校生以上300円が必要(午後5時30分縲恣ッ10時、30日まで)。 -
伊那北高校ペン祭で開くまちづくりワークショップ参加者募集
伊那北高校ペン祭地域スタッフは現在、6月24日に開くまちづくりワークショップ「大改造!!いなきた→ビフォ→アフター」の参加者を募集している。
ワークショップのテーマは「維持費の問題で運用が難しいとされている伊那北駅前にある池を、今後、どのように活用していけばよいか」。地域に密着したテーマを通して幅広い年齢層の人たちに地域づくりに関心をもってもらい、ペン祭を訪れてもらおうという思いが込められている。
ワークショップの中で出されたアイディアはレポートとしてまとめ、池を所有する伊那市と池を管理する地元地区に提出する。
開催時間は午前10時縲恊ウ午。同校同窓会館1階で開く。参加自由。
また、当日はこの池に関するクイズを実施。初級編は丸ばつクイズ。(1)伊那北駅前にある池にある大きな木はサクラの木である?(2)伊那北駅前の池には赤色の金魚がいる?(3)伊那北駅前の池には白色のコイがいる?竏窒フ3問で、上級編は伊那北駅前の池にいる黒色でない魚の数を当てる問題。問題の答えが分かり、ペン祭当日に来場した人にはプレゼントを贈呈する。
参加申し込みは伊那北高校(TEL76・8969)、問い合わせはペン祭地域スタッフ(TEL070・5519・9593)へ。 -
健康づくり地域リーダー研修専門講座
駒ケ根市と市保健補導員連合会(和田佳代子会長)は19日夜、07年度健康づくり地域リーダー研修の専門講座を市役所南庁舎で開いた。補導員約80人が参加し、メタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)のメカニズムや原因、解消方法などについて学んだ=写真。講師の保健師瀬古利代さんと福島貴子さんは、ビデオ映像を交えてメタボリック・シンドロームの恐ろしさを説明し、運動と食事の大切さを訴えた。
研修は保健補導員の資質向上のため、主に2年目の補導員対象の「専門」のほか、就任1年目の補導員対象の「基礎」も行われている。8月までそれぞれ3回の講座を予定している。 -
西駒山荘へ荷上げ
夏山シーズンに向け、20日、中央アルプス北部に建つ市営西駒山荘への荷上げ作業があった。食料や燃料など1・2トン分を鳩吹公園から山荘までヘリコプターで運び、登山者を受け入れる準備を整えた。山荘の営業期間は7月14日縲・0月8日。
荷上げは当初、19日だったが、悪天候のため、順延。
荷作りした米や野菜、発電機などを2回に分けて運び、山荘で市職員、管理人の3人が入り口の雪かきや荷物の整理などに当たった。
昨年7月、豪雨災害の影響で利用者数が落ち込んだが、市観光課は例年並みの400人を見込む。
収容人数は40人。料金は1泊2食付きで大人7500円、小学生6300円。
周辺にはコマクサの群生地などがある。
予約は、市観光課(TEL78・4111)へ。 -
信州太極拳気功協会、北京から老師を迎えた特別講習を開催
本場、中国の講師から太極拳を学ぼう竏窒ニ信州太極拳気功協会(三沢清美代表)は17日、中国北京で活躍している太極拳の老師・劉慶洲さんを迎えた特別講習会を伊那市民体育館で開いた。受講者約80人が集まり、簡化24式太極拳の基礎を学んだ=写真。
同協会が10周年を迎えたことを記念して企画した講習会。講師に招いた劉氏は、24式太極拳を作った李天驥老師の愛弟子で、世界各地で太極拳を教えている。劉氏の指導を受けようとこの日は、初心者からベテランまで集まった。
劉さんは参加者らの簡化24式太極拳の動きを一通り見た後、基本的な動きの中で意識する点などを説明。手や首、姿勢の落とし方などを実際の動作を見せながら細かく指導し、「太極拳は滑らかな動きが大切」と参加者に語っていた。 -
伊那北高校吹奏楽部定期コンサート
伊那北高校吹奏楽部(栗林みな美部長)による第52回定期演奏会が17日、伊那市の県伊那文化会館であった。1縲・年生の87人が多彩な曲目でコンサートを繰り広げ、集まった観客を楽しませた=写真。
県伊那文化会館を会場として開く定期演奏会は3年目。第1部では本年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲「ブルースカイ」やコンクールの定番曲など4曲を演奏。第2部では、「美女と野獣メドレー」「タイプライター」など、誰もが一度は耳にしたことのあるポピュラーな曲目をそろえた。
また、第3部の現役高校生とOB、OGによる合同ステージでは、同校のOBで現在上田高校の吹奏楽団顧問を務めている山岸明さんがゲスト指揮者として登場。喧そうと静寂が対比する交響詩「ローマの祭り」を曲目として迫力のステージを展開。観客は、異国の祭りに思いをはせながら演奏に聞き入っていた。 -
南箕輪村消防団ポンプ操法・ラッパ吹奏大会
南箕輪村消防団は17日、ポンプ操法・ラッパ吹奏大会を村役場駐車場で開いた。各分団から17チームが出場。ポンプ車操法、小型ポンプ操法、ラッパ吹奏の3部門に分かれ、日ごろの訓練の成果を競い合った=写真。
有事に安全で敏速な行動がとれるようになることを第一の目的として毎年開催しているもの。日々の訓練で習得した技術力を競い合うことを通して、団員同士の結束を強め、さらなる研鑚意識を高めている。
今年は、小型ポンプ操法に9チーム、ポンプ車操法に4チーム、ラッパ吹奏に4チームが出場。そのうち小型ポンプ操法の部では、各分団の団員が5人一組でチームをつくり、指示に従ってホースの出し入れから放水などといった一連の動作を迅速かつ的確に実施。4月から入団した新入団員らも先輩団員らに混ざり、2カ月の訓練の成果を披露していた。 -
南箕輪村図書館06年度利用まとめ
南箕輪村図書館は、06年度の利用状況をまとめた。利用者数、貸し出し数などいずれも前年度をわずかだが上回り、多くの住民が利用した結果となった。
所蔵資料は6万9348点。開館日数は291日。
住民一人あたりの利用率は2・46(前年度2・42)。1日平均利用者数は120人(前年度118人)。村民1人あたりの貸し出し数は8点(前年度7・8点)。1日平均の貸し出し数は388点(前年度378点)。
利用の傾向は幼児、中学生が減少し、20、50、60歳代が増えた。貸し出しは前年度と比べビデオが減り、本が増えた。図書館では「若いお母さん、団塊世代の利用が多くなった」とする。
同館の利用率は県内図書館の中で上位に位置し、開館以来、利用率を維持している。図書館では一層の利用を呼びかけている。 -
クジャクサボテン栽培
南箕輪村
北原喜美子さん玄関ポーチの両側にクジャクサボテンの鉢植えがずらりと並び、手のひらほどもある大輪の花が、訪れる人を出迎えてくれる。
「花はいいよね。育てればそれだけ答えて咲いてくれる。家族だけでなく、来た人が見て『いいね』と言われるとうれしい」
花が大好きで、何種類もの花の鉢植えが並び、庭も花や木々、山野草であふれている。その中でも一際目を引くのが、今を盛りと咲くクジャクサボテン。花芽が1鉢に15個から20個つき、1輪は3日間咲く。今年は例年より10日ほど開花が遅れたというが、次々と咲き、華やかな雰囲気を作り出している。
育て始めたのは10年以上前。購入した1鉢を大事に育て、挿し木を繰り返し、今では50鉢にも増えた。この間、サボテンの花の豪華さを知り、欲しいという人にわけてあげた。今年もすでに幾鉢もあげたという。
「あまり過保護に育てるとよくない。1鉢にいくつもつぼみをつけるようにするのはズクがいるけど、育て方は私流。一つは勘かな」
水遣りは根腐れしないように3、4日に1回。11月から3月ころまで水遣りを一切止め、家の中で管理する。水を切るタイミングを失敗すると花芽がつかなくなり、見極めは経験がものを言う。
「大変なのは冬の管理。寒さに弱いから、あまり寒いときは花のためにヒーターをつけることもある。人間は寒さを我慢してもね」
温度変化にも敏感で、鉢を外に出す時期が早いと、せっかくのつぼみが落ちてしまう。「花が落ちるのは本当に切ない」ので、時期にも注意を払う。
鉢の植え替えや、冬越しのため鉢を2階の部屋に運んだり、春に下ろすのも大変な作業。「肩が痛くてね。痛いとか、重いとか言いながらやるの。私が目をかけないとだめになってしまうからね」
以前、月下美人を育てていた。一夜限りの花。「1日ではかわいそうでね。クジャクサボテンは3日は咲くから、これのほうがいいかな」と、今はクジャクサボテンに専念。4種類あるが、中でも淡いピンク色の花がお気に入り。「優しくて、ちょっと品があるでしょ」と、愛しそうに見つめる。
「孫が花を見たら喜んでね。自分の子育てのときは子どものけがより花のほうが大事なときがあったけど、孫はかわいくて…」。今年は孫と接する時間が長く、花にかける時間が少なかったというが、クジャクサボテンは、優しい光となって家族を包むかのように切れ間なく花開いている。(村上裕子) -
練習成果を壮行会で披露・伊那消防署
伊那消防署で19日、同署から県消防救助技術大会(23日・長野市、県消防学校)に出場する選手のための壮行会があった。出場者らは4月中旬から積み重ねてきた練習の成果を伊那消防組合長の小坂樫男伊那市長らの前で披露した=写真。
2人が空気呼吸器を装着し、塔上のスタート地点より下り、要救助者を抱えて搬送・救出する5人一組の「引揚救助」を発表した。同署は昨年、安全・確実性、所要時間を評価する同競技で県内8本部中4位を獲得している。
小坂市長は「大会で日ごろの練習成果が十分に生かされることを願う」と激励。救助隊の山岸浩示隊長は「伊那消防署の名に恥じない成績を残してきたい」と決意表明した。
壮行会では、高遠消防署の「ほふく救出」に出場する選手らの紹介もあった。
伊那市など4市町村でつくる伊那消防組合管内の署から県大会の種目「引揚救助」「ロープブリッジ救出」「ロープブリッジ渡過」「ほふく救出」など4種目に5チーム、13人が出場する。 -
記者室大口
子どもの頃、池の側に古いバラの木があった。花は大輪、桃紅色の花びらが幾重にも重なり、香りも強く、とげも大きかった。先日、思い出の中に咲くバラとそっくりの花を見かけた。オールドローズの1種かと思うが、剣咲高芯のモダンローズを見慣れた目には、ひどく新鮮で懐かしく写った▼花を買う余裕などない貧しい家庭だったが、ある日、3人の娘に母は好きな色のバラの苗を買ってくれた。1番上の娘は黄色、真中は真紅を、1番下の甘ったれはピンクを選んだ。歳月が流れ、母が亡くなり、3人は集まり「あのバラ、どうなったのだろう」という話に。そんなバラにまつわる素敵な話を聞かせてもらった▼バラは素敵。それぞれのバラ物語があればもっといい(大口国江)
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宮田小PTA、子どもの人権考えるワークショップ
子どもたちの人権をその立場になって考えるワークショップが18日夜、宮田村宮田小学校であった。同小PTA父親母親委員会(奥原忍委員長)の主催で保護者ら約70人が参加。日常生活を取り巻くあらゆる・ス暴力・スについて理解を深め、子どものSOSを感じ取る大切さを学んだ。
人権問題を考える中南信の市民グループ「CAPかたつむり」が、簡単な劇などをはさみながら子どもを取り巻く問題を提起。
参加者は小学校4年生になりきり、いじめなどの暴力について考えを深めた。
人間には危険を避け、自分を守る能力が生まれた時から備わっていることも再認識。
言葉や行動などで危険信号を出している子どもに対し、大人がいかに耳を傾け、一緒に考えることができるか自身に置き換えて見つめ直した。 -
問屋の歴史後世に
明治初期まで高遠藩の命により旧伊那街道・伊那部宿の問屋役を務めてきた家系の根津さつ子さん(85)=伊那市西町=が19日、屋号札などの所蔵品を同市に寄贈した。親せきらと一緒に市役所を訪れ、小坂樫男市長に寄贈品約40点を披露=写真。市はこれらの品を同地区の旧井沢家住宅で保管していく考え。
根津家は1691(元禄4)年から明治初期にかけて問屋役を務めた家系。その役割として、大名、旗本、幕府人などの通行人や公用の荷物、文書の伝達をした。郵便制度が制定された1872(明治5)年には、伊那地区最初の郵便取扱所になったという。
寄贈品は屋号札をはじめ、「問屋印」「郵便御用辞令(書状)」「製薬秘伝書」などの貴重品ばかり。大名や旗本の宿泊所として利用のあった問屋ならではの品として、飯田藩主や伊那県初代知事などの名前が入った「宿札」も寄贈した。
根津家11代目の夫・清志さんが昨年秋に他界し、さつ子さんは今後の活用方法として所蔵品の保存、管理、活用を依頼する形になった。さつ子さんは「後世に問屋の歴史が有効活用されれば本望。主人が残してくれた品を皆さんに見てほしい」と話した。 -
ギンリョウソウが群生
花のオバケ!?竏秩B伊那市西箕輪の経ヶ岳植物園に向かう道沿いで、腐生植物の希少種「ギンリョウソウ」が群生している=写真。
“ユウレイタケ”の別名を持つギンリョウソウ。葉緑素を持たず、自身で栄養素を構成することができないため、根の回りに菌糸をすみつかせ、その消化物を栄養としている。
近くに住む白鳥由利さんが写真仲間とともに経ヶ岳植物園に入ったところ、大量に群生するギンリョウソウを発見した。場所は羽広荘から約200メートルほど林道を進んだ右手で、ちょうど今が見ごろだという。
白鳥さんは「最近ではあまり見られなくなっていたが、今年の数は昨年の倍はある。1本や2本くらいなら自宅の裏山でも見ることがあったが、あれだけ一度に見られるのは珍しい」と話していた。 -
詩吟楠洲流竜西吟詠会第45回発表会
詩吟楠洲流竜西吟詠会の第45回発表会が17日、伊那市のJA上伊那本所であった。伊那市竜西地区の会員165人が日ごろの成果を発表。互いの吟を披露し合った=写真。
毎年同流派が地区ごとに開催している大会で、それぞれのレベルに応じた各部門ごと、上位入賞者を決定する。
今回は16縲・8歳の参加者が出場。特別吟の部では記念大会や全国大会に出場、入賞した各地区の吟者が吟じたほか、5年前から詩吟を続けているという高校生の唐木さやかさん(16)は、「九月十三夜陣中の作」を披露し、会場を楽しませた。
そのほかにも、吟とともに剣や扇を持って踊る剣詩舞などの発表もあり、見る人を楽しませていた。 -
第83回伊那美術展
伊那美術協会による第83回伊那美術展が24日まで、伊那市の県伊那文化会館で開かれている。日本画、洋画、彫刻、工芸の各部門に寄せられた203点の作品が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
同美術展は上伊那地区の高校生以上を対象として開く公募展。全国展に出展するための作品を出展している人も多く、展覧会のレベルは年々上がっているという。
今回最優秀の伊那美術協会賞を受賞した箕輪町の柴光子さんの油彩「大地・私のふるさと」は、自然の生命力をテーマとした作品。130号の画面の中に、チョウやその幼虫などが力強く生きる姿を映し出している。
また、高校生の作品には、その世代の気持ちや思いを率直に表現した作品も多く見られた。
入賞者は次のみなさん。
◇伊那美術協会賞=柴光子(箕輪町)
◇伊那市長賞=唐沢弥生(伊那市)
◇伊那市教育委員会賞=伊藤園子(伊那市)
◇会員佳作賞=湯沢ふき子、伊東慶久、小林洋子(以上伊那市)
◇奨励賞=下島広子(駒ヶ根市)竹中俊、堀川卓司、松沢武代(以上伊那市)木下美喜男(箕輪町)
◇新人賞=畑斡子、田畑朝子、三沢正博(以上伊那市)新村雅子(辰野町)竹内義浩(駒ヶ根市)
◇ジュニア賞=野口真優子、高島千晶、伊東圭太、宮下あかね(伊那市)松田恵(宮田村) -
箕輪町図書館で朗読講座
箕輪町図書館で17日、第1回朗読講座があった。伊那朗読の会会長・小林豊子さんを講師に迎え、朗読の基礎的な技術と口のトレーニング方法などを学んだ。
同講座は朗読の基礎的な技術を習得するとともに町の朗読ボランティアなどとして活躍してもらうことなどを目的として毎年開催しているもの。今年は幅広い年齢層の主婦など17人からの応募があり、初心者も多かった。
受講者は、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」や太宰治の「富獄百景」などの一節を使って読み方を練習。小林さんは息の使い方や語尾を延ばさないように意識することなどを指摘し「朗読は聞く耳を肥やすことが大切。人の読みを聞いて『こういう読みが素敵だな』と感じたら、次に自分が読む時にそれをイメージしながら読んでほしい」とアドバイスした。
講座は8月までの間に全3回開かれる。 -
【記者室】タクシーも全面禁煙
15日から県内のタクシーが全面禁煙となった。一斉に導入したのは全国で大分県に次いで2番目。今後ほかの都道府県にも広がる動きがあるようだ。最近の嫌煙の流れは愛煙家にとって落ち武者が追い討ちをかけられるかのごとくだが、それも無理はない▼筆者も以前たばこを吸っていたが十数年前、結婚を機にやめた。やめてみて初めて、服や体に染みついたヤニの臭みに気がついた。吸わない人にとってそれがいかに嫌なにおいであるのかも…▼たばこの害については今更言うまでもないし、雑踏での喫煙や道路へのポイ捨ても相変わらず。迷惑をまき散らすのはごく少数の人かもしれないが、周囲への配慮がもう少しあったらここまで嫌われずに済んだのではないか。(白鳥文男)
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消防操法大会で女性団員が初披露
駒ケ根市消防団の操法大会は17日開き、女性団員8人が初めて小型ポンプ操法を披露した。審査対象ではなかったが、男性団員顔負けの高い技術力を見せつけた。
女性団員は3年前に発足し、現在は会社員や市職員など20歳代の10人。
普段は広報業務が主だが「4年目を迎え私たちにできることを自分たちで探そう」と、ポンプ操法の挑戦を決意。5月17日から平日の早朝と週末、都合がつく夜間にも練習を積んできた。
2チームを構成して出場した本番では気合十分。本来の競技では女性は軽量のホースを用いるが、この日は男性と同じ装備にも関わらず、見劣りしないキビキビとした連携を発揮した。
会場からは「放水時も体のブレもなく素晴らしい」など、どよめきも。
指揮者を務めた斉藤穂奈美さん(24)は「朝早く起きてのダッシュなど練習はつらかったが、それ以上の感動があった」と話した。
女性の消防ポンプ操法大会の県大会は今年下伊那郡喬木村が会場。8人は出場するか決めていないが、滝澤稔副団長は「練習を続けていけば好成績も期待できる。今回の披露は男性団員にとっても良い刺激になったはず」と、女性団員の生き生きとした姿を見守っていた。
操法大会各部門優勝は次の通り。
▽ポンプ車=1分団2部(北割)▽小型ポンプ=1分団3部(同)▽ラッパ=5分団▽救護=5分団 -
おてて倶楽部が黒沢集落探検
伊那市高遠町長藤で17日、河川状況などを調査する「黒沢集落探検」があった。田舎生活体験を企画する「おてて倶楽部(クラブ)」主催。県内外から8人が集まり、地元住民から農具の説明を受けたり、水源を上流にたどった。
ある農家では、水田の草刈り機やあぜたたきなどの農具、養蚕で使った道具を見学。「ここら辺は水田が広がっていた。なかなか水を見に行けず、上段にヒエを植え、下段に米を作っていた」「養蚕は盛んで、現金収入の唯一のものだった。終戦当時、綿よりも絹のほうが身近にあった」と生活の様子を交えながら、道具の使い方などを説明した。
奈良県の女性(62)は、住民の知恵が生活に生かされていることに感心していた。
そのあと、参加者は「鉢伏」「鎌立」の2グループに分かれ、水源の上流を歩きながら、川の様子や身近な地域資源などを調査した。
おてて倶楽部は、黒沢集落をフィールドに、年間を通して月1回(1泊2日)、川遊びやキノコ狩り、しめ縄作りなどを計画。次回は7月7、8日で、漆くい塗り・藍生葉染めに挑戦する。
月会員の場合、会費は大学生以上3200円、中高生2300円、小学生1600円、小学生未満無料。
問い合わせは、おてて倶楽部の宇野俊輔代表(TEL96・2207)へ。 -
竹とんぼ競技大会IN駒ケ根
「第6回竹とんぼ競技大会IN駒ケ根」が16日、駒ケ根市の東伊那小学校グラウンドで開かれた。農林業体験宿泊施設「駒ケ根ふるさとの家」主催。上伊那各地や遠く県外から子ども31人、大人32人が参加し、青空の下でそれぞれの手製の竹とんぼを手に飛距離と滞空時間を競った。
出場者は緊張した表情で位置につき、時折吹く気まぐれな風も味方につけようと慎重にタイミングと方向を見計らって思い切り竹とんぼを飛ばした=写真。竹とんぼが風に乗って高く舞い上がると、見つめる人たちから「もっと飛べ」「行け」などと大きな声援がわき起こっていた。
競技前には竹とんぼ作り講座が開かれ、参加者は材料の竹を微妙にねじったり削ったりして自分だけの竹とんぼを作っていた。
上位は次の皆さん。
◆子どもの部(純竹)▼飛距離(1)牧野円佳16メートル78(2)小牧弘季(3)小林悠▼滞空時間(1)田中しんご6秒80大会新(2)北沢久遠(3)清水千晶
◆女性(純竹)の部▼飛距離(1)下島秀子21メートル74(2)北沢光恵(3)小林祐子▼滞空時間(1)下島秀子4秒53(2)北沢光恵(3)小林祐子
◆大人(純竹)の部▼飛距離(1)田幸重彦58メートル15大会新(2)三浦征則(3)山田敏雄▼滞空時間(1)田幸重彦12秒08(2)三浦征則(3)清水克之
◆大人(象嵌)の部▼飛距離(1)小池信治68メートル17大会新(2)三浦征則(3)清水克之▼滞空時間(1)三浦征則19秒38(2)清水克之(3)久保村隆 -
8月に南大東島の子どもたちが再伊して大東太鼓、島唄のコンサートを開催
伊那市と市民レベルの交流を続けている沖縄県南大東島の子どもたちが、今年も伊那市にやってくる。メンバーは05年に伊那市を訪問し、大東太鼓と島唄を披露した「大東太鼓碧会」とボロジノ娘たち30数人。もう一度伊那で演奏したい竏窒ニ太鼓練習を続けてきた高校生と、今年初めて来伊する小、中学生が伊那を訪れ、コンサートに臨む。碧会の川満広司会長は「台風でもまれた島の子の明るさを見てもらえれば」と来場を呼びかけている。
青パパイヤが取り持つ縁で始まった南大東島民と伊那市民との交流も今年で3年目。昨年は南大東村の事業として島の小学生たちのホームステイと伊那西小学校児童らとの交流が実現。子どもたちにとって島とはまったく異なる伊那で生活した経験が、その後の人生の励みとなるような貴重な体験となっているという。
一昨年も伊那でコンサートをした高校生たちは現在、南大東島を出て沖縄本島にある高校へ通っている。別々の高校へ進学し、離れ離れとなってしまったが、「もう一度伊那に行こう」という思いで練習を重ね、渡航費もためてきた。また、これまでの舞台公演でためたお金の一部を渡航費に充てる予定で、南大東島、伊那市双方の住民でつくるコンサート実行委員会のスタッフらは、経済的な面からもさまざまなことを学んでほしいとしている。
両面打ちの八丈太鼓を使う大東太鼓は、演奏者の感性によって曲を展開していくため、その時々で曲の長さも雰囲気も異なる。子どもたちが熱のこもったステージを繰り広げた一昨年は、感動して帰る観客も多かったという。また、島唄を披露するボロジノ娘は前回、インフルエンザのためにこれなかったメンバーも多かったが、今回は3年前に来れなかったメンバーと新しいメンバーがパワーアップしたステージを繰り広げる。
コンサートは8月3日の午後7時(開演は午後6時半)から、伊那市の県伊那文化会館で開く予定で、チケットは前売りで大人(中学生以上)千円、小人500円(当日は大人1500円、小人700円)。伊那市ますみヶ丘の産直市場グリーンファームなどで取り扱っている。
問い合わせはグリーンファーム(TEL74・5351)へ。 -
よりあい東春近会議がウォーキングロード創設に向けた選定作業
堤防を歩きながら地域の魅力を再発見しよう竏窒ニ、三峰川・天竜川堤防沿いから東春近上段地区に続く「ウォーキングロード」創設に取り組む「よりあい東春近会議」(戸田政光代表)は16日、コースの選定作業をした。地域住民約20人が参加し、自転車や徒歩で想定コースを移動。景色の良いスポットや利用方法などを模索しながら、地区内を1週した。
住民主体の地域づくりを目指して東春近地区に関するさまざまな活動を展開している同会議。今年、地区内に流れる天竜川、三峰川沿いの堤防に着目し、健康増進とともに多くの人に東春近地区にある美しい景色の魅力を伝えていくためのコースを創設する。
この日は、実際に想定コースを下見。500メートル間隔で印を付けながら、景色の良い場所などを確認。
「ここには桜を植えたらいいんじゃないか」などと思い思いの意見を出し合った。
また、松くい虫被害が進行する東春近上段地区では、その被害状況を確認。同会議は今後、松くい虫被害対策として「オオムラサキの郷づくり」を構想しており、アカマツの代わりにオオムラサキの幼虫がえさとするエノキなどの広葉樹を植えていきたいと考えている。
今後は、コース内に案内板などを設置する予定で、選定したコースは同会議が発行する「よりあい通信」で、地域住民にも紹介していく。 -
しんわの丘ローズガーデン見ごろ
伊那市高遠町の「高遠しんわの丘ローズガーデン」で、赤や黄、オレンジなど色鮮やかなバラが見ごろを迎えた。1日のグランドオープンから日を追うごとに、夫婦連れやアマチュアカメラマンなど入園者が増えている。
園内では「アンネのバラ」をはじめ、大輪が咲きそろい、バラの香りが漂う。中央アルプスや市街も望むことができ、入園者は写真を撮るなどゆっくりと散策。
市内美篶の主婦(57)は「花の丘公園の桜に続いてバラが咲く。花を見ながら周辺をウォーキングし、温泉に入るのが楽しみで来ている」と話す。
ローズガーデンは花の丘公園西側(敷地面積8千平方メートル)。園内には108種、4380本あり、開花は例年並み。多品種のため、10月ごろまで楽しめる。今月20日ごろには、国道152号線から赤やピンクに染まるのが見えるという。
高遠町上山田に工場を構える精密機器メーカーが整備。伊那市へ引き渡し、市振興公社が管理している。04縲・5年度に整備した第1期分は見ごたえがあるが、第2期分(06縲・7年度)の木はまだ小さい。
入園無料。 -
父の日贈り物作り
南箕輪村図書館と村公民館は16日、「父の日のおはなしむらと贈り物作り」を村民センターで開いた。親子33人が「お父さんビックリ!マジックカード」作りに熱中した。
カードは両側から開くことができる。開いたときに右側にお父さんの絵、左側にメッセージがある場合、反対側から開くと絵とメッセージが入れ替わる。
子ども達は堀薫公民館長に教わりながら、カードの画用紙と不思議な仕組みの“種”となる細長い紙を1カ所ずつ丁寧にのり付けした。
どんな仕上がりになるのか不思議そうにしていた子ども達は、自分で両側から交互に開き、「開いた」「おもしろい」と満足した様子。緑、オレンジ、黄色など7色の紙から好きな色を選んでメッセージと絵を書き、カードにはって完成させた。
1人で参加した小学生の女の子は、「お父さん、びっくりすると思う」とうれしそうに話していた。