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高齢者交流会
南箕輪村の70歳以上の村民を対象にした高齢者交流会が23日、大芝荘であった。北殿、塩ノ井、中込の住民が対象の日で、司法書士から相続の話を聞き、皆で食事をしたり、温泉に入ってゆっくり過ごした。
生きがいと健康づくり事業の一環。地区ごと4日間に分けて開き全体で約600人が参加した。
今年は「相続のおはなし縲怦竚セのすすめ縲怐vをテーマに司法書士の熊谷健さんが講演した。相続人の順番は、1番が子ども(子どもが亡くなっている場合は孫)、2番は子どもがいない場合に親、3番は兄弟と説明。配偶者と子ども、あるいは親などのように「配偶者は必ず相続人になるので安心して」と話し会場を笑わせた。
「遺言は簡単に書けて有効」と、遺言者が遺言の全文、日付、自分の名前を自分で書き押印する「自筆証書遺言」の書き方も紹介し、参加者も実際に遺言を書く体験をした。 -
宮田村の鎌倉国光さん写真展 中アの魅力を伝える
宮田村のアマチュアカメラマン鎌倉国光さん(57)の山岳写真展「中央アルプス縲怦鼕勛皷・フ世界縲怐vは28日まで、伊那市荒井区の市立伊那図書館広域情報コーナーで開いている。木曽駒ケ岳や宝剣岳などの同アルプス北部の写真を中心に全紙サイズ縲恃シ切の33点を出品している=写真。入場無料。
10年ほど前から撮りためた四季折々の山岳写真を飾り、雄大な山々の魅力を伝える。山をはうように雲が流れ降りていく「滝雲流れる槍尾岳」、岩肌と残雪を照らす「朝日に染まる中岳」など季節や時間によって違った姿を見せる山々を鎌倉さんは・ス一期一会の世界・スと言い表している。
鎌倉さんは1951年、高知県生まれ。宮田村へ30年ほど前に転勤し、85年ころから集中的に中央アスプス北部の山岳写真を撮り始める。同図書館では03年から毎年、中央アルプスの写真展などを開き、今回で連続5回目となる。
午前10時縲恁゚後7時。27、28日は鎌倉さんが会場を訪れる。 -
伊那公民館分館対抗マレット 61人参加交流
伊那市の伊那公民館(武田登館長)は25日、西箕輪の「マレットパークはびろ」で第2回伊那公民館分館対抗マレットゴルフ大会を開いた。同公民館管内の13分館から11分館61人が参加し、1チーム6人の合計打数で勝敗を決めた=写真。
マレットゴルフ大会の開催を要望する利用者の声に応えるため、昨年から始めた交流大会。管内の伊那、伊那部などの80歳代を中心とした男女が分館ごとに男性4、女性2人のチームをつくり36ホール、パー144のストロークプレーで競った。
参加者らは和気あいあいとした雰囲気の中にも真剣な表情でプレーに熱中しながら「入れー」などの気合の入った声とともに、会場に快音を響かせていた。
結果は次の通り。
【団体の部】
(1)西町分館757(2)日影分館811(3)狐島分館818
【個人の部】
(1)伊坪寿勝(日影)117(2)橋本政春(日影)119(3)小林岩夫(西町)119(4)北林志げ子(荒井)123(5)小林直彦(中央区)123(6)北林秋雄(荒井)126
▽ホールインワン 伊坪寿勝 -
県文で「夭折の日本画家・戸田祐暉展」始まる
29歳という若さで亡くなった伊那市出身の日本画家・戸田祐暉の作品を一堂に集めた「夭折の日本画家・戸田祐暉展」が26日から、伊那市の県伊那文化会館で始まった。戸田祐暉特有の淡く美しい色彩で描かれた200号以上の風景画や、昭和20年以降に描いた晩年の作品、スケッチや素描など約80点が、短い生涯の中でさまざまな日本画の表現を追求した戸田祐暉の画業の変遷を伝えている=写真。
戸田は1921年に現在の伊那市東春近に生まれ、16歳で上京。水墨画の大家としても知られている児玉希望のもとで日本画を学んだ。若いころから頭角を現し、さまざまな展覧会で入選してきた。
今回は日本画の伝統の「花鳥」を基調としながらも、独特な色彩で表現した初期の作品から、地元風景に根ざした写実的な日本画を確立した晩年の作品まで一堂に展示。戦後に描いた日展入選作品「春の山」は、パステル調の淡い色彩で春の芽吹きを鮮やかに表現しているほか、農村風景や自然の四季の移ろいを描いた作品も多い。戸田の回顧展が県内で開催されるのは18年ぶりだが、前回は晩年の作品がまだ知られていなかったため、これだけの作品が並ぶのは今回が初めてだという。
同館の林誠学芸員は「地元では初めての作品展。大変豊かな芸術性を持った戸田祐暉が、周囲の影響を受けながら独自の画風を確立した様子も見てとれる。多くの人に見ていただければ」と話していた。
開館時間は午前10時縲恁゚後5時半(入場は午後5時まで)。観覧料は一般500円、大学生300円、高校生以下無料。11月25日まで(毎週月曜は休館)。 -
夜間一次救急センター開設は「しばらく見送る」
上伊那の公立3病院事務長、8市町村担当課長らでつくる上伊那医療問題研究会の第3回会議が25日、伊那市内であった。上伊那医師会に検討を依頼していた夜間の一次救急センター開設について「しばらく見送る」とする暫定的な結果が報告された。
夜間の一次救急は7月から、伊那中央病院で上伊那医師会の協力を得て対応している。
上伊那医師会は▽現時点で、数カ所に開設した場合、医師供給は困難である▽一次救急を始めて3カ月余と短期間であることから、年間を通した患者数の状況を把握したい竏窒ニ判断。
出席した上伊那医師会事務長の井上清人さんは「マンパワーが確保できるか、365日対応できるのか、継続できるかなど責任ある救急体制を取るために議論が必要」と述べ、今後も開設について検討するとした。
中病での一次救急は伊那中央行政組合と上伊那医師会との間で12月までの契約となっているが、続行する意思を示した。
北部(辰野町)、伊南(駒ケ根市・飯島町・中川村)でも各病院と連携し、院内での一次救急を模索する対応策も挙げた。
来年4月に分娩(ぶんべん)の取り扱いを休止する昭和伊南総合病院の受け皿となる中病の施設整備は伊那中央行政組合の補正予算に計上。外来診療棟の増築は新年度事業とすることが報告された。 -
南箕輪村内事故発生カ所現場検証
南箕輪村は24日、村交通安全協会、南箕輪村警察官駐在所と協力して村内の事故発生カ所現場検証をし、カーブミラーなどの必要な交通安全対策を確認した。
村は今年、交通事故が多発しており、なかでも出合い頭の衝突や追突事故などが多い。
今回、事前に各地区ごとに村安協と区役員が立ち会って現場確認した報告書も基に、出合い頭の事故などの発生場所を中心に12カ所を検証した。久保地区内の信号機のない交差点では、カーブミラーと停止線の設置の必要性を確認した。
村は、今回の検証結果を基に、交通安全対策工事を一括で発注する予定という。 -
古書画表装展 ベル伊那29日まで
第15回古書画表装展は29日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。同市御園にある「伊藤盛輪堂」の表具師伊藤君人さん(59)が収集、修復した、地元物故作家の作品約50点を展示販売している=写真。
地元作家の中村不折や池上秀畝、小坂芝田、登内微笑、山本龍洞らの作品。表具師として40余年の経験を生かし、精魂込めて表装したという軸装や額装などが並ぶ。伊藤さんは「絵と表装の色のバランスを見て、批評してもらいたい」と来場を呼びかけている。
掛け軸や屏風、襖絵などについてや表具の取り扱い方などの無料相談もしている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
国道361号沿キクの花 通行人を楽しませる
伊那市小沢の辻元武良さん(82)が自宅近くの田んぼの土手で育てる食用ギクが見ごろを迎えた。直径5センチほどの鮮やかな黄色い花をつけたキクは国道361号沿いに咲き誇り、道行く人々を楽しませている。
10年前に友人からもらった一株を増やし、5年ほど前に土手へ植え始めたのがきっかけ。現在は約50株まで増え、約50メートルの土手に一列に並んでいる。通行人からは「きれいに咲いたね」と反応もよいという。
「その一言を言ってもらえるだけで、作っていてよかったと思える」と辻元さん。06年2月、伊那と木曽谷を結ぶ、国道361号権兵衛トンネルが開通し、伊那市の観光に役立てたいとも意気込む。
花の見ごろは11月20日ごろまで。
国道361号沿いに咲き誇る食用ギク -
昭和伊南病院防災訓練
駒ケ根市の昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)は23日夜、万一の火災に備えた年に1回の消防・防災訓練を行った。職員、消防のほか、周辺の北割一区の住民など約350人が参加し、患者の非難誘導や初期消火などの訓練に当たった。
「3階機械室から出火、病棟に延焼の恐れあり竏秩vとの想定で訓練開始。首に「骨折」「肺炎」「ぜんそく」などと書かれた札を下げた患者役の職員らが救助袋を使い、4、5階から3階バルコニーに次々に降下=写真。住民らの助けを受けながら、さらに非常階段、らせん滑り台を使って1階までスムーズに避難した。参加した職員は「救助袋は垂直に降りるので怖かった。使わなくてもいいように、絶対に火災を起こさないよう注意したい」と話していた。 -
ヘルスアップ大作戦・栄養コース始まる
南箕輪村主催の生活習慣病予防教室「ヘルスアップ大作戦・栄養コース」が24日、村役場で始まった。8人が生活改善に取り組むため、初回は健診結果の読み取り方などを学習した。
循環器健診、健康センター健診の受診者を対象に生活習慣を見直し生活改善に取り組む「ちょっとコツを提供する」教室。ヘルスアップ大作戦で全9回のフルコースと全6回の栄養コースを計画した。
栄養コースは中部公衆医学研究所の管理栄養士と村の栄養士が講師を務め、体の仕組みと食べ物について学ぶ。全体学習のほか個別相談もする。
初回は健診結果の読み取り方で食べた物がどの検査項目に現れ、どう働くのかなどを学んだ。食品の利用効率には、インスリンなどのホルンモンやいろいろな酵素の働き、肝臓でのアルコール代謝、脂肪細胞の多少(肥満率)などに個人差があることも説明を受けた。 -
高遠ご城下灯籠祭実行委員会代表者会
高遠ご城下灯籠(とうろう)祭実行委員会の代表者会は24日、高遠町総合支所で開き、会として来年度の祭を9月23日に開く案を決めた。11月中旬以降に開く実行委員会に諮る。
高遠ご城下灯籠祭は、「高遠城下まつり」に「燈籠祭」の一部を加えて新たに企画し、9月1日に開いた。
今月初旬の実行委員会反省会で、「祭りは成功だった」との意見だったが、祭り開催日が課題となっていた。
日程は、「灯籠祭をやっていた23日でいいのでは」「農繁期だが今は機械化しているので問題ないと思う」などの意見があり、9月23日開催案を決めた。
協議で、実行委員会の委員長について、町民参加型の祭りにするため各地区の区長会長の回り持ちにする提案もあった。 -
中原寮祭始まる
南箕輪村の信州大学農学部の学生寮「中原寮」で24日、「第48回中原寮祭」が始まった。この日は近くの大萱保育園(山岸加代子園長)の園児ら約100人とともにオリジナルの山車を製作。寮からキャンパスまでの間をともに引っ張り、祭りの初日を盛り上げた=写真。
学生寮のメンバーが中心となって開く「中原寮祭」は、寮生による寮生らのための祭り。一般的な学園祭とは異なり、「真夜中の鬼ごっこ」などといったユニークなイベントも多い。
初日となった24日はまず、寮生全員でキャンパスまで集団登校。その後、例年交流している大萱保育園の園児らとともに山車づくりに挑戦。園児らが思い思いに描いた絵を張り付けたカラフルな山車が出来上がり、学生と園児は仲良く山車を引っ張りながらキャンパスまで続く道を練り歩いた。
28日には一般の人も訪れることができる寮内開放があり、豚の丸焼きなど多彩なイベントが行われる。
森林科学科3年生の松浦崇裕寮長(21)は「豚の丸焼きなど楽しいイベントが盛りだくさん。全部ただなのでぜひ来てください」と呼びかけていた。 -
県国際交流員として8月から上伊那地方事務所に勤務する
パトリシア・ドーシャーさん(23)こんにちは。初めまして!竏秩B
元気な笑顔で訪れる人を迎える。県国際交流員として8月から上伊那地方事務所に勤務している。翻訳、通訳のほか、異文化理解を促進する活動などに取り組みながら、地域レベルの国際交流を深めるのが国際交流員の役割。「国際交流」という幅広い枠の中で、さまざまな活動を展開する。
「上伊那は結構外国人が多い地域。こういうまちで国際交流を広めていくことは大切だと思う。こちらへ来てから『何をしたらよいのだろう』って考えていましたが、地元の人と話をする中で、どういうことが必要で、何をすべきなのかなども見えてきました」と語る。
◇ ◇
米国ミネソタ州出身。子どもの時に参加したサマーキャンプで日本のことに触れ、米国とは全くことなる文化、歴史に興味を持った。その後、大学で日本研究を専攻。在学中には大阪の大学へ1年間留学し、昨年12月に卒業を迎えたが「学生としてではなく、社会人という立場から日本での経験を積みたい」と、日本政府が行っている外国語教師の受け入れ制度「ジェット・プログラム」に申し込み。長野県の国際交流員として採用された。
「伊那は留学していた大阪とは全然違ってのんびりしている。同じ日本だけど、また別の経験ができるので嬉しい」と話す。 -
木下北保育園 安協女性部が寸劇で交通安全教室
箕輪町の木下北保育園で25日、交通安全教室があった。町交通安全協会の木下分会女性部が同園を訪れ、横断歩道の正しい渡り方や車内でのシートベルトの着用などを呼びかける手作りの寸劇を繰り広げ、交通安全意識を高めた。
女性部のほか町安協や伊那署員ら7人が訪問し、園児とその保護者約170人に対し、交通安全教室を開いた。教室はこの時期の恒例で、子どもたちに交通安全について学んでもらおうと、昨年は紙芝居を、今年は寸劇を披露した。
寸劇は子どもの格好に扮した女性部員らが登場し、横断歩道や踏切の近くでボール遊びなどをしていて交通事故が発生する竏窒ニいう内容で、部員らは「危ないよ!!」と園児たちに注意。「交通事故に合わないためにも、今日の劇のことを思い出しながら遊んでね」などと促した。
町安協女性部は町内の9保育園で開く交通安全教室に合わせ、手作りのビーズでできた「イチゴ」のキーホルダー1100個を用意。この日、木下北保育園でも園児全員に配られた。
木下分会女性部の寸劇で交通安全を学ぶ園児たち -
秋草
春、様々な山野草で彩られた伊那市のかんてんぱぱガーデンと山野草園ヒノキオに再び訪れた。目の見えない兄が優しい弟を誤解し、殺してしまったという鳥のホトトギスにちなむ悲しい伝説の花、ホトトギス。根に猛毒があるヤマトリカブト、保険金サギソウの異名も。ペストから民を救わんと、王が放った矢が根に刺さったというリンドウ▼ヤマスゲの古名を持つヤブラン、名前もゆかしい玉の緒(ミセバヤ)、フジバカマなど万葉集に登場する花は秋草に多い。万葉人に最も愛されたハギは残り花が2、3輪、風に揺れ、あわれを誘う▼木々が色づき山装うこの季節、紅葉もいいが、短い秋に精いっぱい咲いて、実らせようとする秋草がことさらいとおしく感じられる(大口国江)
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花ろまん27秋の山野草
「かたわらに秋草の花の語るらく、ほろびしものは懐かしきかな」若山牧水の歌である。秋の終りのこの季節、いつもこの歌を思い出す。七重、八重と花びらを重ね、色紅に咲いたとて、秋草はなぜか、あわれを誘う。美しくも寂しい、それが秋の山野草の身上。今回は春に取材させていただいた、伊那市の伊那食品工業のかんてんぱぱガーデンと、ヒノキオ山野草園(飯島隼人園主)に訪れ、秋のガーデンを見せていただいた。(大口国江)
中見だし
年間20万人が訪れるかんてんぱぱガーデン
半日陰の松林や湿地帯などに、イワシャジンやホトトギス、シュウメイギクなどさまざまの秋の花が見られる。
◆イワシャジン(キキョウ科)鐘形の花は青紫色と白花があり、花の重みでしだれる姿は野趣あふれる。
◆ホトトギス(ユリ科)昔、目の見えない兄は誤解し、優しい弟を殺してしまう。後になって誤解が解け、ホトトギスとなって「弟恋し」と鳴く。鳥のホトトギスの胸の斑模様に花の模様が似ていることから名付けられた。様々な原種や園芸種があるが、現在、ここでは紫色と白花が見られる。
◆シュウメイギク(キンポウゲ科)京都の貴船地方に分布していることから別名貴船菊。日陰の林の中に白の一重やピンクの八重などが咲いている。
◆ヤブラン(ユリ科)ランのような姿でやぶに生えていることから名付けられた。万葉集では「ヤマスゲ」という古名で登場する。全体に控えめで地味な花だが、紫色の花は美しい。
◆ウメバチソウ(ユキノシタ科)白く清楚な花の形が梅鉢の家紋に似ていることから名付けられた。
◆シュウカイドウ(シュウカイドウ科)戸外で越冬できる唯一のベコニア。春咲く花木カイドウに花の色が似ていることから名がついた。左右非対称の花が特徴。
中見だし
10数種類が咲くヒノキオ
伊那市を一望する標高900メートルの里山に展開する山野草園はもう晩秋、ダイモンジソウやジンジソウ、トリカブト、リンドウなどがひっそりと咲いている。
◆ダイモンジソウ(ユキノシタ科)細い5枚の花弁が漢字の「大」の字に見えることから名がついた。原種は白花だが、園芸品種は花の色はピンクから濃い赤まで、咲き方も一重、八重、渦巻き弁など多種多様。簡単に実生で増え、交配もする。
◆ジンジソウ(ユキノシタ科)5枚の花弁のうち、上の3枚が短いため漢字の「人」に見えることから名付けられた。
(1)◆ヤマトリカブト(キンポウゲ科)青紫色の花はひときわ目を引く。舞楽の楽人がかぶる鳥兜に花が似ているから名付けられた。毒草だけにすごさも感じられる。
(1)◆アキチョウジ(シソ科)細い茎にぶら下がって、はかなげに咲く筒状の花は「チョウジ」に似て秋に咲くことから名付けられた。
◆リンドウ(リンドウ科)熊の胆よりもさらに苦いので竜肝(リンドウ)と名付けられた。紀元前1世紀、イリュリア王ジェンテウスは、ペストに苦しむ人々のため、山に入り、神の祈りの矢を放った。その矢がリンドウの根にささり、薬用にしたという伝説がある。
◆サラシナショウマ(キンポウゲ科)白い円柱状の花が林の中で目立つ。春の若菜をゆでて、さらして、食用にしたことが名の由来
◆ミズヒキソウ(タデ科)紅白の水引が名の由来。上から見ると赤く、下から見ると白◆ノコンギク(キク科)野の咲く紺色の菊の意味、野菊の総称。ノコンギクを改良したのがコンギク
◆ミセバヤ(ベンケイソウ科)可憐で美しい花を「だれにみせようか」が名の由来。別名タマノオ(玉の緒)、男女を結ぶひもの意もあり、万葉集や百人一首に登場する。 -
箕輪図書館がおはなしの部屋を開催
親子で絵本やお話の世界を楽しんでもらおう竏窒ニ、箕輪図書館は21日、図書館まつり「おはなしのへや」を松島コミュニティーセンターで開いた。町内で読み聞かせなどの活動に取り組む5グループが大型絵本や腹話術などを披露。約70人の親子が集まり、さまざまな物語の世界を楽しんだ=写真。
「図書館まつり」はまなびピア2007の一環として毎年開催しており、物語を通して親子の交流を深めるとともに図書館の利用促進を図ることなどを目的としている。
今年は5グループが7演目を発表。箕輪町腹話術研究会は、腹話術の人形と人間が物語を展開するオリジナル作品『まじょのこ はなこちゃん』を披露したほか、そのほかのグループもオリジナル作品や原作をアレンジした作品を披露するなど、趣向を凝らした作品で訪れた家族連れを楽しませていた。 -
箕輪町でさわやかパートナーのつどい
男女共同参画について考える「さわやかパートナーのつどい」が21日、箕輪町文化センターであった。約70人が集まり、男女がともに働ける家庭環境や、育児のあり方について考えたほか、若手落語家・三遊亭金翔さん(=写真)、柳家小きちさんによる落語を楽しんだ。
取り組みは、男女共同参画への理解を深めてもらおう竏窒ニ、町教育委員会が主催した。会場では、互いに協力し合いながら仕事、子育てを両立している家族と、女性が家事や育児を、男性が仕事をと分担して生活している2組の家族をテーマとしたビデオを上映。働き方、子育ての仕方が異なる2組の家族を見比べながら、気付くことが男女共同参画への最初の一歩であることを確認した。
また、若手落語家で現在二つ目の三遊亭金翔さんは「落語界も男性社会だと思われているが、現在東京では20人以上の女性が活躍しており、寄席の前座を女性が務めることも多い。女性の力が強くなっているが、我々男性も頑張っていきたい」などと語り、古典落語「初天神」などを披露。会場を笑いに包んだ。 -
伊那青年会議所が箕輪町北島の「豪雨災害伝承の碑」の周辺にコヒガンザクラ6本を植樹
人が憩える天竜河原にしよう竏窒ニ、伊那青年会議所(斉藤明理事長)は21日、昨年の7月豪雨で被災し、その後復興した箕輪町北島の天竜右岸、「豪雨災害伝承の碑」の周辺に、コヒガンザクラ6本を植樹した=写真。植樹には同青年会議所のほか、箕輪町のせせらぎロードプロジェクト、天竜川北島豪雨災害を伝える会の会員など30人が参加。木の成長とともに地域の安らぎの場になることを願った。
今回植樹した天竜川右岸の北島地籍には今年7月、豪雨災害を後世に伝えるための碑が建立された。現在その周辺は空き地となっており、天竜川せせらぎプロジェクトが中心となって公園整備を進めることとなっている。それを受けて今回、伊那青年会議所が40周年記念の一環としてこの場所への植樹を企画。苗木はせせらぎロードプロジェクトが提供した。
斉藤理事長は「この地区は昨年の豪雨でだいぶ流されたが、こうした公園ができ、地域がより発展してほしいとの願いをこめ、今回の植樹を企画した。ここが憩いの場になれば」と語った。
また、せせらぎロードプロジェクトの小池茂治さんは「今後、この公園をどういう風に活用していくかも含め天竜川を人が憩える川にしていきたい」と話していた。 -
殿島城以前に繁野城存在
伊那市文化財審議委員・久保村覚人さん講演で強調伊那市文化財審議委員の久保村覚人さんが23日、伊那市東春近の殿島城に関して市内の春近郷ふれ愛館で講演した。久保村さんは殿島城の付近(北は春富中学校の手前から南は砂田近辺)には、それより以前に繁野城があり、そこを拠点として木曽義仲と関係が深い「殿島氏」が活躍していたという説を強調した。
上伊那の城の由来などの参考にされる「武鑑根元記」によると、殿島城は16世紀に伊那部城主(春日城)伊那部大和守重慶の次子が分家したおり殿島大和守重国を名乗り、そのときに建てられたとされる。しかし、1329年に諏訪大社の流鏑馬(やぶさめ)に「殿島」の名があることなどから、久保村さんは繁野城が殿島城より昔に築城されており、「殿島氏」がそこを拠点としていたのではないかと推測。
「この一帯には城という字のつく地名が多い」と久保村さん。また城跡と推測される一帯の中心部付近からは、宝筐印塔が出土しており、その裏には、木曽義仲の養育者であった中原兼遠の一族のものと思われる名や文治元(1185)年の文字などが見られることから、木曽義仲の配下中原兼遠一族が伊那谷に配された時に「殿島」を名乗って建てたのが繁野城ではないかとした。 -
かんてんぱぱホールの二度咲きツツジ咲く
伊那市西春近のかんてんぱぱホールにある二度咲きツツジが見ごろを迎えている=写真。
春、秋の二回花を咲かせることからその名を持つ「二度咲きツツジ」。
今年も2週間ほど前から咲き始め、満開となったが、一段と寒さが感じられるようになり、徐々に花も終わりの時期に近づいている。
「今月いっぱいもつかどうかですかね」とホールスタッフ。 -
第2回楽しい将棋の集い
南箕輪村わくわくクラブは20日、第2回楽しい将棋の集いを村民体育館で開いた。小学生から一般まで20人が参加して対局を楽しんだ。
参加者はクラブ会員と一般で小学生4人、中学生3人、大人13人の7歳から85歳まで。中学生を含む大人の部は、棋力に応じて平手、または最高2枚落ちの駒落ち戦で対局した。小学生の部はリーグ戦で1人2回以上の対戦に臨んだ。参加者は入賞を目指し皆真剣な表情で駒を打っていた。
成績は次の通り(敬称略)。
◇大人の部 (1)太田啓介(南箕輪中3年)(2)赤羽国治(南原)(3)野沢勝(北殿)(4)山本重由(南原)(5)小山岩夫(北殿)(6)稲村浩(神子柴)
◇小学生の部 (1)武井俊祐(辰野西小4年)(2)藤原健志(南箕輪小4年)(3)佐々木雄貴(南箕輪小2年)(4)篠沢是正(南箕輪小2年) -
伊那谷活断層の評価一部改定に伴なう地元説明会
地震調査研究推進本部地震調査委員会が伊那谷活断層の長期評価の一部を改定したことを受けて県危機管理局は21日、伊那谷活断層に関する地元説明会を伊那市の県伊那合同庁舎で開いた。国や県、関係市町村や消防関係者など約60人が出席。同委員会の事務局を置く文部省の担当企画官などが、伊那谷活断層のもう一つの起震断層として公表した飯田市から下伊那郡売木村に及ぶ南東部の活断層(約32キロ)の詳細や今後の地震発生予測などを説明した=写真。
今回の見直しでは、従来伊那谷活断層とされてきた辰野町から下伊那郡平谷村に及ぶ約約79キロを伊那谷活断層主部、その南東部にある約32キロを伊那谷活断層南東部として、2つの起震断層に区分している。主部については全体が活動するとマグニチュード8規模の地震を発生させる可能性を持っているが、「こうした大規模地震が今後30年の間に発生する確率はほぼ0%」と説明。一方、駒ケ根地域から飯田地域にかけては、主部の一部が活動してマグニチュード7規模の地震が発生する可能性があり「今後こうした揺れに対応できる備えが必要」と説明した。
また、南東部の活断層については「今のところ過去の活動履歴データがないため将来の地震発生確率は不明」としながらもマグニチュード7以上の地震を引き起こす可能性があることを示した。 -
米の道 権兵衛峠を歩く
伊那と木曽を結ぶ権兵衛峠を歩く第27回「米の道・権兵衛峠を歩こう」(実行委員会主催)が21日にあった。首都圏、中京圏を含め、家族連れや中高年ら約300人が参加し、伊那市西箕輪の与地から権兵衛峠の頂上まで約8キロを歩いた。
秋晴れの下、米俵を背負った馬1頭を先頭に、与地を出発。権兵衛トンネル開通で伊那竏猪リ曽間の行き来は容易になっているが、参加者は峠を越えた先人の面影をしのびながら、一歩ずつ歩いた。
頂上で、おにぎりやキノコ汁を味わい、土産に漆塗りのおわん、はしを受け取った。 -
箕輪町消防団救護大会
箕輪町消防団(平沢久一団長)の第12回救護大会が21日、箕輪中部小学校藤が丘体育館であった。6分団ごと5人一組のチームを組み、軽症の部、重症の部の2部門で競った結果、的確な対処で92・5点を獲得した第5分団が優勝した。
大会は正確な知識、技術を身に付けるとともにこれまでに覚えた技術の向上を図ることで緊急時に的確な対処ができるようになることを目的として毎年開催している。
軽症の部では、基準タイム2分の中で切り傷を想定した救護を課題に加点方式で採点。また重症の部では、近年その役割が重要視され、公共の場での設置数が増えているAED(自動体外式除細動器)を含めた心肺蘇生法を実施。選手らは、手順を確認しながら息の合った対応で迅速な処置を施し、有事における対応の手順を確認し合った。
入賞は次の通り。
◇優勝=第5分団(小池晃、田中一樹、中村真一、細井史幸、那須野聡)
◇準優勝=第6分団(田中浩司、竹入照二、中山渉、原隆典、唐沢徹)
◇3位=第3分団(市川広幸、白鳥慎一郎、藤沢達也、渡辺忍、木下裕太) -
大芝高原で村民上げての育樹祭
南箕輪村の大芝高原「みんなの森」で21日、村民上げての育樹祭があった。各区から3人ずつ出るなど約580人が集まり、森林内の除伐や下草刈りなどの作業に当たった。
10月の「育樹月間」に合わせ、先人が残した貴重な財産である大芝高原を守り育て、次世代に引き継いでいこうと初めて開いた。
作業面積は7・5ヘクタール。参加者はのこぎりやかまなどを使い、下草を刈る、木に巻きついたつるを取る、伐採木を運ぶなど作業を分担し、黙々とこなした。
赤松などが広がる「みんなの森」は森林セラピーロードに認定され、5月にグランドオープンした場所でもある。
作業に当たった久保の女性は「整備してきれいになった。セラピーロードを歩いていると、村外から来た人が多く、話を楽しんでいる」と話した。
育樹祭は、今後も継続する予定。 -
美空ひばり歌の里まつり
第10回美空ひばり歌の里まつりは20日、箕輪町松島の伊那プリンスホテルであった。北海道から九州まで全国各地からファン250人が集い、歌や舞踊のステージに出演したり鑑賞して楽しんだ。
大正琴演奏に続いて舞踊の部では、「芸道一代」「湯の町エレジー」などの曲に合わせて華麗な踊りを披露。歌唱の部では、バンド「ひばり&スカイ」の生演奏やカラオケなどで名曲の数々を歌い上げた。同館ゆかりのゲストによるステージもあった。
同町三日町にある資料館「美空ひばり歌の里」も今年は開館10周年。資料館の館長で、まつり実行委員会代表の小沢さとしさんは、まつりが当初の目標だった10回を達成し、「この日を楽しみにしていてくださる方も多い。もうしばらく続けてゆこうと決心した」という。 -
駒ケ根市消費生活展&環境・健康フェスティバル
駒ケ根市は20日「第21回消費生活展&環境・健康フェスティバル」を市総合文化センターで開いた。各種市民団体による展示や体験コーナーのほか、幼稚園・保育園・学校の給食などの試食コーナー、フリーマーケットやリサイクル品バザーコーナーなどが会場いっぱいに立ち並び、クイズラリーなども行われて、訪れた人たちで終日にぎわった。
健康コーナーでは、食事のバランスチェック、健康度の測定コーナーなどに多くの人が集まっていた。中でも学校給食の試食コーナーは詰め掛けた来場者の順番待ちの行列ができるほどの盛況ぶり。中庭で行われた食育かるた取り大会には多くの子どもたちが参加し、楽しみながら食の大切さを学んだ=写真。
環境・暮らしのコーナーではごみの減量を訴える展示や環境ポスターや標語などの入選作品が展示されたほか、関心が高まっている地球温暖化についての展示やごみの分別体験コーナーなどに関心が集まっていた。 -
南箕輪村公民館いろいろ物作り体験会「布の草履作り」
南箕輪村公民館の10月のいろいろ物作り体験会「布の草履作り」が20日、公民館であった。22人がシーツや布団カバーなど各自が持参した不要になった布を再利用して草履作りに挑戦した。
昨年度も開き人気の体験会。講師は田畑の藤沢弥栄子さん。布草履は、足の指にビニールひもが4本になるようにかけ、その間を布を上下交互に通して編んでいき、鼻緒を付ける。
今回は2回講座の第1回。布を編んでいく力の加減で草履の土台の大きさが変わるため、参加者は途中で講師に確認しながら作業を進めた。
北殿の篠平やよいさんは、「古布が出ても捨てたり、拭き物にする程度。リサイクルできるし、これまで草履作りを教えてもらう機会がなかったので参加した」と中学生の娘と申し込んだ。1回目は一人での参加だが、「次回は娘と来てやります。完成したらはいてみようと思う」と話し、熱心に作っていた。 -
信大農学部で「落葉松祭」
南箕輪村の信州大学農学部の学園祭「落葉松祭」の一般公開が20日、同校であり、多彩な催しが訪れた人たちを楽しませた。
子どもたちにも楽しんでもらおう竏窒ニ、今年は一般公開初日を「子どもの日」として、子どもが楽しめるさまざまなイベントを企画。一部の学生が振り付け考案に参加した「大芝高原音頭Newヴァージョン」を踊るイベントでは、学生らの輪に子どもも混ざって踊りを楽しんでいた。
また、地元農家による農産物の直売も人気で、訪れた人たちは会場に並んだ新鮮な野菜を買い求めていた。
一般公開は21日もある。21日のステージ発表は次の通り。
◇少林寺演舞=午前11時縲恁゚前11時45分◇合唱=午前11時45分縲恊ウ午◇ジャンベ演奏=正午縲恁゚後1時◇ゲリラタイム=午後1時縲恁゚後3時◇抽選会=午後3時縲恁゚後4時◇KGB Dance=午後4時半縲恁゚後5時◇合唱=午後5時縲恁゚後5時半◇Oh Fine=午後5時半縲恁゚後6時◇ビリーズブートキャンプ=午後6時縲恁゚後7時◇後夜祭=午後8時縲恁゚後9時
大芝高原音頭Newヴァージョンを一緒に踊る学生と子ども