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ぼたん寺・遠照寺で心づくしのそばを振舞う
伊那市高遠町山室三義
そば処「南無庵」の女性グループ「ぼたん寺」の異名を持つ遠照寺。境内にある160種2千株のボタンが咲き誇る5月には各地から多くの観光客が寺を訪れ、普段はひっそりとした小さな山里も活気付く。
その寺の一角にあるそば処「南無庵」で、手打ちの十割そばを振る舞っている。メンバーはみな地元の女性たち。始めた当初は60代だったが、南無庵とともに10年の月日を重ねて70代となった。
「今日なんて一人で4食も食べた人もいたんだよ。遠くから来た人も『おいしい』って言ってくれるから嬉しいねえ」と笑顔を見せる。
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地域おこしになれば竏窒ニ、松井教一住職が徐々に植え足してきたボタンが有名になり始めたのは10年ほど前。しかし、人里から離れた小さな集落には、訪れてくれた人に食事を出すような食堂もなかった。何か食べられる店でもあれば竏秩B観光客のそんな声を受け、住職が地元の女性たちに呼びかけた。
「和尚さんも一生懸命地域おこしをしているし、一緒にやってみようか」そうして集まったのが始まりだった。
メニューは高遠町ゆかりの「高遠そば」に決めた。最初は既製のめんを使っていたが、「手打ちのものを出したい」と、町部までそば打ちを習いに出かけるようになった。
しかし、メンバーのほとんどがそば打ち初心者。そば粉だけで作る十割そばは、水を入れてもなかなかまとまらず、めんの太さもまちまちだった。
「はじめはきしめんみたいなめんだったんだよね」
「それでも、昔は自分の家でそばを打つのが普通だったから、みんな母親がそばを打つのを見て育った。それを思い出しながらやったねえ」と振り返る。
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今では交代でそばを打ちながら4月から12月まで店を開くようになった。中でも、女性たちが自分の家で作った野菜や山で採ってきた山菜で作った漬物やおやきを添えたセットが好評。春には山菜、秋にはキノコ竏秩B素材は季節に合わせて変わっていくが、作る料理は昔ながらの素朴なものばかり。「少しでも楽しんでほしい」という思いのこもった優しい味が、都会から来た観光客を笑顔にする。
「気の合う仲間だから楽しく続けてこれた。たくさんの人が来てくれて村が活気づくのは嬉しいね。花は毎年咲くので、できる限り続けていければ」 -
国際交流フォーラム「防災と在住外国人」が開催
災害時の在住外国人救済について考える「国際交流フォーラム・防災と在住外国人」が27日、伊那市役所であった。04年の新潟中越地震で在住外国人の救済に当たった長岡市国際交流センターの羽賀友信センター長を迎え、在住外国人の救済にはどのような心構えと事前準備が必要かを考えた=写真。上伊那在住外国人共生ネットワーク主催。
羽賀さんは当時の経験から、実際の被災現場がそれまで考えていた状況とまったく異なっていたという事実を説明。地震が発生した当時は本来なら在住外国人の救済に当たる側の人も被災者となり、救済のための十分な人員を確保できなかったこと、行政や外部ボランティアなどといった支援が現地に到達するまでには最低でも2日はかかったことなどを示し「外からの支援が到着するまでは自分で自分の身を守るしかない。『自助』の枠をいかにして広げていくかが課題」と語った。
また、在住外国人の場合、言語の壁の問題もあるが、文化の違いに対しても十分な配慮が必要であることを指摘。地震のない国の在住外国人は「防災」という概念自体がない場合もあることや被災所での生活で文化の違いから日本人被災者と対立してしまったケースを紹介し「災害時には相手の文化を理解した上で通訳できる人材が必要。一番大切なことは彼らのアイデンティティを確保すること。また、すぐには対応できない場合でも、不安を感じている外国人に対して『あなたは一人ではない』というメッセージを発信することが大切」と訴えた。 -
箕輪町交通安全推進協議会
箕輪町交通安全推進協議会(会長・平沢豊満町長)は28日夜、町役場で会議を開き、07年度事業計画案、予算案、規約の改正などを承認した。
規約改正は、協議会に監事2人を置くもので、任務は会計監査。07年度の監事は区長会副会長の原幸喜さん、町会計管理者の藤沢公明さん。
07年度事業計画は、夏の交通安全やまびこ運動の街頭啓発・人波作戦、秋の全国交通安全運動と年末交通安全運動での街頭啓発・人波作戦・夜間パトロール、研修会、交通安全祈願新年懇親会(町交通安全協会と共催)。春の全国交通運動の街頭啓発と人波作戦はすでに実施した。
予算は収入支出合計各68万5千円。前年度と比べ2万1千円の減額。
協議後、「最近の交通情勢と事故防止」について伊那警察署交通課長の講話も聞いた。 -
南箕輪村開発公社06年度決算
363万円の利益計上南箕輪村開発公社は29日、06年度決算を発表した。大芝荘、大芝の湯、味工房、公園管理の4事業の収入合計は約5億5483万円、支出合計は約5億2605万円で、当期利益は約363万円だった。28日夜の理事会で承認した。
06年度は、従来の大芝荘、大芝の湯、味工房の事業に、指定管理者制度の受託で公園管理事業が加わった。部門別では公園管理事業が7月豪雨災害の影響を受けキャンセルなどが相次ぎ、約54万円の損失となったが、残り3部門は利益を上げた。味工房は、各種イベントへの出張販売や病院の売店への納品など積極的な拡販と会員の努力により開業以来最高の約3528万円の収入を上げ、初めて3千万円を超えた。
部門別にみると、大芝荘事業は収益2億8153万円、経費2億7836万円で利益は317万円。大芝の湯事業は収益2億237万円、経費1億9979万円で利益は257万円。味工房事業は収益3528万円、経費3472万円で利益は55万円。公園管理事業は収益3563万円、経費3618万円で54万円の損失。 -
伊那シルバー人材が総会
伊那広域シルバー人材センターの通常総会が29日、伊那市民会館であった。06年度の契約金額は過去最高の5億250万円(前年度比5・9%増)で、会員一人当たりの平均配分金は60万6千円となった。
会員は伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村の700人。平均年齢69・3歳。
受託件数は、前年度比5・9%増の1万540件。公共は1400万円減ったが、民間企業や一般家庭の利用が増えた。内容は草刈り・除草、庭木のせん定を中心に、屋外清掃・ごみ処分、施設の管理業務、消毒・防除作業、網戸・ふすま・障子の張り替えなどだった。
総会には、会員504人が出席。
春日博人理事長は「就業率は13年間、100%を超え、県内20シルバー人材で上位にランクされる。受注件数の増加は、会員の日ごろの誠実な仕事ぶりによる。早くて安くて良い仕事をモットーに、活力ある活動にしたい」とあいさつ。本年度の重点に▽仕事の現場で注意事項を確認するなどすべてに安全を優先する▽会員の増強竏窒フ2点を掲げた。
本年度事業では、受注者に信頼されるための知識・技能講習の実施、資質向上のための研修会、会員総参加による地域への奉仕活動などを決めた。
席上、10年勤続の会員42人を表彰した。 -
東春近公民館「おっとこ塾」開講
中高年の男性の人づくり、物づくりの場「おっとこ塾」は25日、伊那市東春近の公民館「春近郷ふれ愛館」で始まった。同公民館の新規事業に地元の60歳竏・0歳代の男性10人がが参加。年間活動を通じ、交流を深めながら会員同士で生きがいを見つけていく。
団塊世代をはじめとする男性住民に公民館を利用してもらおう竏窒ニ計画した事業。この日は開講式の後、早速、料理実習があり、アジやイカなどを自分たちでさばき、刺身やたたきにして味わった。
会員の一人である、飲食店「鮮海」の内藤安彦さんの指導でアジを3枚に下す方法などを学んだ=写真。内藤さんの手本を見た後にそれぞれが挑戦するも「見るとやるとではえらい違い」の様子。四苦八苦しながらも出来上がった料理がテーブルに並ぶと笑みを見せていた。
講座は12月までの年間5回を計画。竹垣づくりや武田信玄が亡くなった場所と伝えられる園原の視察研修、そば打ち体験などの内容で今年度は活動する。
東春近公民館では、「おっとこ塾」の会員を募集している。問い合わせは(TEL72・3202)へ。 -
伊那交通安全協会 総会
伊那交通安全協会は23日、伊那市役所1階の多目的ホールで、第47回定期総会を開いた。交通事故防止の活動に長年携わった功労者、事業所、団体などの伝達表彰のほか、本年度事業計画などを決めた。
表彰は山崎喜美夫さん(72)=南箕輪村=に関東管区警察局長・関東交通安全協会連合会長連名表彰を贈ったほか、県警察本部長・県交通安全協会長連名表彰などを伝達した。
本年度の事業計画によると、活動の重点推進事項は▽高齢者の交通事故防止対策の推進▽後部席を含むシートベルト・チャイルドシート着用の徹底▽飲酒運転の根絶・夜間の交通事故防止対策の推進竏窒ネどとした。
受賞者は次の皆さん。
▽関東管区警察局長・関東交通安全協会連合会長連名表彰=山崎喜美夫(南箕輪村)
▽関東交通安全協会連合会長表彰=山崎雅子(南箕輪村)
▽県警察本部長・県交通安全協会長連名表彰=イトウ電産(伊那市)笠原シルバークラブ(同)沢保育園交通安全クラブ(箕輪町)大明化学工業(南箕輪村)
▽伊那警察署長・伊那交通安全協会長連名表彰=御園老人クラブ(伊那市)大萱保育園(同)上古田長寿クラブ(箕輪町)ジェルモ(南箕輪村)
関東管区警察局長などの表彰を受け取る山崎さん -
上伊那北部消防 恒例の水防訓練
辰野町、箕輪町、南箕輪村の消防団でつくる上伊那北部消防連絡協議会(宮島忠夫会長)は20日、恒例の水防訓練を同村の大芝公園陸上競技場で開いた。伊那建設事務所職員を講師に招き、水防技術の向上と水防意識の高揚を図った。
梅雨や台風などの出水期を前に実施する訓練で、各団から部長以上の幹部団員133人が参加。例年は関係町村の持ち回りで開き、天竜川沿いで実施していたが本年は、昨年の豪雨災害で河川の形状が変り、合同訓練できる広い場所で行った。
団員らは命綱の結び方など数種類のロープの結束方法を学習。その後は3小隊に分かれ、土のうを結びつけた木を川に沈めて決壊場所に設置する「木流し工法」のほか「シート張り工法」、「積み土のう工法」などを講義と実習で学んだ。
宮島忠夫会長は「梅雨を前に団員が取り組む事前訓練。昨年は豪雨災害が発生したが本年は起きないことを願う。もし、発生したとしても対応できるよう、訓練に一人ひとりが真剣に取り組んでほしい」とあいさつした。
積み土のう工法を学ぶ団員ら -
みはらしの湯に新メニュー登場
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設・みはらしの湯の食堂メニューに「コーヒーパフェ」が仲間入りした=写真。季節限定の・スみはらしパフェシリーズ・スの新商品。5月中旬から試作品として売り出していたが好評のため正式メニューに加わった。価格は450円で9月下旬までの販売。
苦味のあるエスプレッソアイスと、甘いバニラアイスが乗ったコーヒーゼリーのパフェ。これまであった夏場の商品「とうふパフェ」は傷みが早かったため、厨房チーフの高沢尚人さん(29)=辰野町=が代わりとなる新パフェを考案した。
暑い時期にはコーヒーゼリーが食べたい竏窒ニの女性スタッフの意見から生まれた、「大人の女性をターゲット」とした商品だ。高沢さんは「苦味がある分、ボリュームがあってもさっぱりと食べれる。くどくない」と評価する。
また、同施設初の入浴・食事のセットメニュー「星に願いをセット」を6月1日から販売する。そばや天ぷら、十五穀米などの5品に短冊を付けた・ス七夕・スに向けた限定メニュー。1日20食を平日のみ販売。価格は、入浴料込みの1400円。
休館は第1・3火曜日。入浴時間は午前10時縲恁゚後9時30分、食事時間は午前11時縲恁゚後7時。 -
おはなしを楽しむつどい「下沢洋子さんによるおはなし会」
箕輪町の住民有志による、おはなしを楽しむつどい実行委員会は28日、「上郷図書館長下沢洋子さんによるおはなし会」を町文化センターで開いた。
子ども夢基金助成活動の助成を受けて開く07年度の第1回。おはなし会は0・1歳児向け、2歳児向けの2回。大人向け講座で下沢さんによる「絵本の選び方・読み聞かせについて」もあった。
2歳児向けおはなし会は15組の親子や一般の大人が集まった。下沢さんは、「おかあちゃん あそぼ!」「おにぎり」などの絵本を読んで聞かせた。手遊びなども紹介し、親子も一緒になって楽しんだ。
下沢さんは、「子どもは、聞いて言葉を覚える。機械の音ではなく、肉声だと心に響く」とし、肉声で語りかけ読み聞かせる大切さを話した。 -
【記者室】レンゲ畑で
南箕輪村南殿の隣組がレンゲ畑で花見をした。休耕田で3年前から有志が栽培しているレンゲが、8年前に3つに分かれた隣組の交流の場として一役買っている▼世帯数の増加などにより分かれた隣組が集まって交流することが、他の地域で行われているかは分からない。この隣組も普段は一緒に活動することはないという。満開のレンゲにぐるりと囲まれた中での花見。交流を深める場が花畑というのは、なんとものどかでいい▼地域の力、住民の力が必要と言われる今の時代に、たとえ年1回であっても住民が顔を合わせ、地域のつながりを強める上で花見は有意義な集まりに思える。「来年以降もやりたい」。幹事の熱い思いは、地域を愛する思いに通じるのだろう。(村上裕子)
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天竜川漁業協同組合3区支部のマス釣り大会
天竜川漁業協同組合3区支部(桐生善男支部長)は27日、「ます釣り大会」を伊那市内の天竜川と三峰川の合流点で開いた。親子連れなど約100人以上が集まり、マス釣りを楽しんだ=写真。
同大会は組合員や一般に楽しんでもらう目的で例年9月に開催してきたもの。今年は宮田村と飯島町にある養魚場が5月末に閉鎖となることを受けてこの時期に開催することとなった。
今回は約300キロのマスを放流。前々日の雨による増水が懸念されたが、水位も戻り、無事に大会を開くことができた。
参加者は開始の合図とともに一斉に釣り糸を川へ投入。早い人はものの数秒で1匹目を釣り上げ、周囲を驚かせていた。そのほかにも、小学生を対象としたマスのつかみ取りもあり、訪れた人を楽しませていた。
今後はほかの養魚場からマスを仕入れて大会を続けていきたいとしている。 -
伊那おやこ劇場のおやこまつり開催
伊那おやこ劇場による「おやこまつり」が27日、伊那市東春近の春近郷ふれ愛館であった。家族連れなど100人以上が集まり、ウルトラマンにちなんだ工作や体験などを楽しんだ=写真。
取り組みは会員だけでなく、一般の人にも気軽に楽しんでもらおう竏窒ニ毎年母親らがアイディアを出し合いながら企画しているもの。今回は6月の低学年例会で観劇する舞台劇「おとうさんはウルトラマン」にちなみ、ウルトラマンをテーマとした。
子どもたちは、ウルトラマンの胸元にあるカラータイマーを手作りしたり、新聞で作った紙筒ロケットを使ってさまざまな怪獣の絵を貼り付けたペットボトルを倒すゲームなどに挑戦。また、市内のパン製造業者に製作してもらったウルトラマンやバルタン星人のパンも好評で訪れた親子を楽しませていた。
春日伸子代表は「『親子だけでも楽しいけど、みんなでやるともっと楽しい』と思える会を続けていきたい」と話していた。
また、劇団うりんこによる舞台劇「おとうさんはウルトラマン」は6月14日、伊那市の県伊那文化会館で上演する。
たろうのお父さんはみんなのヒーロー・ウルトラマン。怪獣との戦いで毎日忙しいウルトラマンに、たろうは「遊園地に連れて行ってほしい」とお願いする。しかし、約束当日に突然怪獣が現れた。ウルトラマンはたろうとの約束を守るのか、怪獣と戦いに行くのか竏秩B
開演は午後6時45分。観劇は会員制。前日までに入会金400円、月会費1100円を持って事務所で申し込むこと(当日入会の場合は3カ月分の会費が必要)。
問い合わせは伊那おやこ劇場(TEL72・7447)へ。 -
スーパートライアル/エンデューロ・イン天竜第20回記念大会開催
第21回スーパートライアル/エンデューロ・イン天竜が27日、伊那市の天竜川中洲広場特設会場であった。約200人のライダーが集まり、バイクの技と体力を競い合った=写真。
天竜川の親水などを目的として地元バイク店などでつくる実行委員会が始めたもので今回が20回目。競技には高低差のある場所や難所をクリアしながらレースを競うトライアルと2時間耐久のエンデューロがあり、その中でレベル別に参加できるようにクラス分けしている。今回はトライアルに30人、エンデューロに184人がエントリー。地元を中心に愛知、静岡、山梨などからの参加もあった。
レーサー車輌ではない一般的なバイクで競うファミリービジネスバイククラスは、普段はバイクレースに参加しないような一般の参加も多く、和やかなムードでレースを展開。一方スポーツバイククラスでは、腕に自身のあるレーサーが集い、迫力のある走りを見せていた。
中村昇実行委員長は「バイクの普及と安全運転につながれば」と話していた。 -
箕輪町北小河内で土砂災害の全国統一防災訓練
土砂災害に対する全国統一防災訓練で27日、06年7月の豪雨災害で土石流被害のあった箕輪町北小河内地区で北小河内自主防災会を中心とする防災訓練があった。避難準備、避難勧告などの情報発令に基づいて住民が避難し、情報伝達手段や迅速な避難体制を確認した。
長野県内では27日に10市町村、別の日程で10市町村の計20市町村が実施する。
北小河内地区では自主防災会、住民、消防団、赤十字奉仕団、町職員、伊那建設事務所職員の総勢250人が参加。中の沢で土石流の前兆現象が発生したという情報を基に避難準備の呼びかけ、避難勧告発令、消防団に要援護者避難支援の指示、小規模な土石流発生の想定で避難指示発令の流れで有事に備えて情報伝達手段を確認。住民は避難勧告、避難指示に従って北小河内公民館に避難した。
公民館駐車場に07年3月に完成した防災倉庫に備えた投光機、手動式浄水器、折りたたみリアカーなどの取り扱いも学んだ。
北小河内自主防災会の坂井国明会長は、「意思疎通を図って有事には住民が助け合い、迅速な行動をとってほしい」と話した。
中の沢では砂防えん堤工事の掘削が始まっている。仮えん堤のかさ上げや土石流センターの強化をし、雨量計設置も検討しており、防災訓練後に伊那建設事務所から住民に説明があった。 -
南殿隣組会がレンゲ花見会
南箕輪村南殿の住民有志が栽培しているレンゲ畑で27日、隣組会が地域の交流を深めようとレンゲ花見会を開いた。約30人が花畑の中で料理や酒を味わい楽しいひと時を過ごした。
休耕田を借りて山崎正純さんらがレンゲを栽培し3年目。隣組は元10組で8年前に3つに分かれた。一緒に活動していた元10組が集まる機会を持ちたい-と花見会を計画。今回が2回目となる。
レンゲ畑は約10アール。昨年9月20日に種をまき今年5月10日ころから咲き始めた。満開のレンゲ、一部には菜の花も咲き、花に囲まれての宴に会話も弾んでいた。花見会の幹事長を務めた山崎さんは、「皆が集まって懐かしいし楽しい。来年以降もやりたいという熱い思いがある。れんげ米作りもしたい」と話していた。
畑の一部は中部保育園の園児が遊べるよう開放もした。 -
伊那青年会議所40周年記念式典
伊那青年会議所(斉藤明理事長)は27日、創立40周年記念式典を伊那市の県伊那文化会館で開き、節目を祝い今後の活動に決意を新たにした。記念事業で家田荘子の講演会もあった。
斉藤理事長は、「40周年の節目にもう一度原点に立ち、当初の志を再認識すると共に、先輩方が築いてきた歴史を振り返り、一人ひとりがそれを誇りに思い、今後のまちづくりのあるべき姿を考え、今後の運動につなげていく。この地が少しでも豊かになるよう変革の能動者として英知、勇気、情熱をもってチャレンジしていく」とあいさつした。
式典では歴代理事長の紹介、スポンサーJCへの感謝状贈呈などもあった。
今後の事業は経営フォーラム開催、「市民のプロ」化計画事業、実践!原点体感学習事業、伊那まつりへの参加、公開例会など。 -
まちづくりワークショップを企画している伊那北高校ペン祭地域スタッフが地元住民とともに伊那北駅前の池を清掃
地元の人とともに伊那北地域のまちづくりについて考えよう竏秩B6月24日にある伊那北高校の文化祭「第54回ペン祭」で「まちづくりワークショップ」を開くペン祭地域スタッフなど約25人が27日、地元住民らとともに伊那北駅前にある池の掃除に取り組んだ=写真。
地元の人たちにもペン祭に足を運んでもらうとともにまちづくりへの関心を高めてもらおう竏窒ニ今年同校では、ペン祭地域スタッフ(宮沢俊太郎スタッフ長)が発足。より地域に密着したテーマに取り組みながら、子どもからお年寄りまで参加してもらえるイベントを考えた。
その一つとして、伊那北駅前に再開発ビル「いなきたヒルズ」があると仮定してその駅ビルにどんな店があったらいいかを参加者に考えてもらうまちづくりワークショップを企画。また、現在伊那北駅前には維持費の問題で今後の利用方法が話し合われている池があることを知り、その池の利用アイディアを地域の人から募集し、利用方法を模索したいと考えた。
今回はそのイベントに先駆けて池掃除を実施。当日はこの池に何匹のコイがいるかを当ててもらうゲームも行うため、生徒たちはブラシで壁面をこすり、緑色の苔を丁寧に洗い流していた。
地域スタッフ長の宮沢君は「今年初めての取り組み。できるだけ多くの人に来ていただき、地域のことを一緒に考えてもらえれば」と参加を呼びかけている。
池の活用アイディアは6月に入ってから広く一般から募集し、ペン祭当日に発表する。 -
伊那市平沢で子熊を発見
28日午後2時ごろ、伊那市平沢の平沢運動公園東側付近で体長約50センチのツキノワグマ(子熊)を発見したと、近くを車で運転中の男性から伊那署に通報があった。同署は、下校中の児童らの安全を見守るなどの処置を実施。被害は今のところない。県、市などがクマの行方を探している。
県上伊那地方事務所林務課によると、クマの目撃情報は本年度に入って10件目(前年度は4月末で2件)。駒ヶ根市、飯島町の林内での情報はあるが、今回のような山里付近での発見は初めて。狩猟などで入山する人がいずれも子熊を見かけているという。
昨年度はツキノワグマの異常発生で上伊那管内では約80頭を捕獲。同課林務係の竹松清志主査は「昨年度に親熊を大量捕獲したので、親から離れた子熊が出没している可能性がある。山に入る時はラジオやスズなど複数の音の出るものを見につけて」と呼びかけている。
体長約50センチの子熊の姿を発見した平沢運動公園付近 -
子どもたちが地域を・ス探検・スして危険な場所もチェック
宮田村大原区の小学生が27日、同地区内をスタンプラリー方式で探検しながら危険な場所も確認する「大原探検」を行った。同地区PTAと同育成会の主催。水路や道路、広場など、防犯や安全面に懸念がある5カ所にチェックポイントを設定。ゲーム感覚も取り入れながら、自分の身を守る意識を高めた。
40人ほどが6年生をリーダーに5班に分かれて探検開始。地区公民館を出発し、地図を頼りに地区内を歩いた。
チェックポイントにはPTAの役員が待機し、たどりついた子どもたちに危険性を指導。通学時や遊ぶ時には注意するよう呼びかけた。
また、各ポイントにはパターゴルフや輪投げなどのゲームを用意。見事にクリアすると、役員からスタンプを押してもらいゴールを目指した。
下平隆地区PTA会長らは「近年はこの方式で実施している。何がおきるか分からない世の中。口で教えるのには限界もあり、楽しみを取り入れながら意識の向上につながれば」と話していた。 -
PTAと防犯指導者が歩いて通学路の安全を点検
宮田村宮田小学校PTA(加藤英明会長)は26日、通学路などを実際に歩き危険個所などを点検するパトロールを実施した。各地区ごとに分かれて、万が一の時に児童、生徒が駆け込む「子どもを守る安心の家」も訪問。防犯指導員、防犯女性部なども参加し、地域で子どもたちを守っていこうと意識も高めた。
約80人が参加。昨年度作成した安全、防犯マップなどを参考に危険な場所を再確認したほか、その他にも支障がないか目を光らせた。
終了後は小学校に再び集まり、気付いた点を報告。加藤会長は「このパトロールを始めたことにより、危険個所の改善も進んでいる。今日の結果をもとに、マップも改定していきたい」と話した。 -
建設リサイクル法に係る一斉パトロール
上伊那地方事務所は24日、建設リサイクル法に係る一斉パトロールを実施した。
建設工事現場などにおける建築リサイクル法のの周知徹底、分別解体の状況確認などを行う目的で春と秋に行っているもので、この日は2班に分かれ、新築建設現場1カ所と解体工事現場12カ所を点検。今回は標識の設置がない現場1カ所を確認し、指導を行ったが、そのほかは適切な工事が行われていた。 -
箕輪町消防委員会
箕輪町消防委員会(荻原利一会長)は25日開き、07年度消防施設整備計画、消防団関係事業などを協議した。
消防施設整備計画は▽耐震性貯水槽40トン新設4基・2400万円(国庫補助金1047万2千円)▽小型動力ポンプ付積載車(第6分団1班長岡)1台655万円▽消防団詰所新築工事(第1分団3班八乙女)1棟900万円▽器具置き場改装工事(第3分団2班中原)1棟100万円▽消防施設等整備補助事業(消火栓・消防ポンプ・可搬ポンプ用器具等整備、詰所改修整備、警鐘櫓塗装工事、器具置き場改修工事)903万6千円▽消化性整備事業561万2千円-。
消防団関係では本年度、団活動をしやすい環境促進のため、近隣町村と足並みをそろえて消防団活動協力事業所応援減税の導入を図る。
町内防火水槽の泥上げや点検など管理状況も報告。防火水槽が有事に機能するように消防団と区で管理方法、管理責任を協議することを確認した。
消防委員会は区長代表、消防団代表、知識経験者の14人で構成。会長代理に小島常男さんを指名した。 -
伊南安協総会
伊南交通安全協会(玉木武春会長)は26日、第60回定期総会を駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。理事、評議員ら約70人が出席し、07年度事業計画・予算案などを承認した。玉木会長はあいさつで「今年の交通死亡事故抑止目標は2人だが、究極の目標である死亡ゼロを目指す気構えで安全運動に取り組んでいってほしい」と呼び掛けた。議事に先立って交通安全功労者や優良運転者などの受賞報告と表彰が行われた=写真。
表彰されたのは次の皆さん。
◇県警察本部長・県交通安全協会長連名表彰▽功労者=打木操▽優良運転者=尾・ス清人、酒井昇、城田修二、北林源一郎▽交通功労団体表彰状=伊南交通安全協会飯島支会女性部▽同感謝状=高齢者クラブ福寿会、飯島セラミック
◇駒ケ根警察署長・伊南交通安全協会長連名表彰▽優良運転者30年以上=宮沢美智子、村沢周子、村沢正一、竹松利高、伊藤佳雄、中尾祐次、大倉和昭、宮沢喜克、北原文弘、浅川進、赤羽根賢悟、堀内克美、大西英子、酒井昇、城田修二、北林源一郎、古沢寅吉▽同20年以上=谷口和宏、那須野豊明、赤羽根加代子、中原邦彦▽同10年以上=正木裕子▽感謝状=栃若清光 -
手作り絵本の巡回展
長野、愛知、岐阜県の手作り絵本愛好者の集まり「かりんとうの会」の巡回絵本展は27日まで、伊那市の市駅前ビルいなっせ2階展示室で開いている=写真。手縫いの布製や絵が飛び出す作品など、趣向を凝らした絵本が並んでいる。
年に一度の恒例企画で同3県、18地区の小学生から高齢者までの会員172人が一人1竏・点ずつの計212点を出品した。作品は4竏・月、各地区の展示場を巡回し、同じ趣味を持った仲間づくりの輪を広げる目的で展示している。
今回の会場は伊那市、駒ヶ根市、飯島町、宮田村の愛好者14人でつくる駒ヶ根地区が担当した。各地区の会員の手作り絵本は、色鉛筆などで描いた作品のほか写真や折り紙、キルトなどを用いていて話の内容は、わが子の成長や海外旅行などを題材としたオリジナルストーリーばかりが集まった。
同地区代表の保育士大久保真由美さん(43)=伊那市日影=は「世界でたった一冊の心のこもった手作り絵本です。ゆっくりと手に取って見てください」と来場を呼びかけている。 -
ハッチョウトンボの羽化はじまる
伊那市富県新山の「トンボの楽園」で、日本一小さいトンボ、ハッチョウトンボの羽化が始まった。
開発により数が急減しているといわれているハッチョウトンボ。そのほかにも同湿地には絶滅危惧種を含む30種類以上のトンボが生息しており、地元住民と市では、木製遊歩道の整備を行いながら保護と観測の両立に努めてきた。
昨年観察会も開催。親子連れなどを中心に多くの人たちが小さいトンボの姿を一目見ようと訪れた。本年度も6月に観察会を実施する計画で、それに先立ち、27日には簡易トイレの設置、駐車場整備を行う。 -
ドリームクラブがネイチャープリントなど展示
伊那市の伊那公民館で活動するクラブ「ドリームクラブ」のネイチャープリント、レカンフラワー作品展は6月5日まで、同市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている。メンバー10人が一人1、2点ずつの計40点を展示している。
特殊な転写技術を用いるネイチャープリント作品は、押し花や写真を紙や布、金属やガラスなどの表面へ写したティッシュケースやペンダントなどを出品。植物は自宅の庭先などで採取したパンジーやモミジの葉などを使った。
講師の野沢伊代子さん=同市中央区=は「自由に作品が作れるのが楽しみ」とネイチャープリントについて語る。手軽に美しい作品がつくれる同転写技術の魅力を多くの来場者に知ってもらいたいと呼びかけている。
ドリームクラブは04年4月に発足したクラブ。40歳縲・0歳代の主婦や会社員ら女性会員で構成。毎月1回、第3土曜日の午前、伊那公民館に集まり、作品づくりを楽しんでいる。 -
「油絵二人展」 ベル伊那・29日まで
北安曇郡松川村にアトリエを構える洋画家の相島謙次郎さん(69)と妻のあいしまたかこさん(68)の「油絵二人展」は29日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
同ホールでの展示は隔年で5回目となる。作品は油彩、水彩画の新作48点を展示販売。「美しい信州」をテーマに、地元安曇野の風景を中心に、伊那市の仙丈ケ岳や高遠城址(じょうし)公園の桜の花など四季折々の自然を表現した。
2人は1990年から合同展示を始め、長野市や東京を中心に活動。謙次郎さんらは「ありのままの自然の美しさを表現した。自分の心、目を通して気持ちを込めて描いた」と話している。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
駅前広場「輪苑」開園1周年、整備竣工で記念式典
宮田村のJR宮田駅前に住民協力で整備が続いていた広場「輪苑」が26日、開園1周年を迎え、新たに設けたせせらぎ水路など全事業の竣工祝賀とあわせて記念式典を開いた。整備した一輪の会(小沢常明会長)のほか、地権者や事業推進に寄付をよせた地元企業、村、住民ら約70人が出席。地域の力で再生した村の玄関口が、・ス協働・スのシンボルとして長く愛されることに期待を寄せた。
空き地や空き家が目立ち空洞化する駅前に花壇を設けたいと始まった取り組みが、足掛け2年ほどで地域の力が結集。
地権者の賛同を得たほか、村の地域づくり支援事業、日本発条やタカノ、ユーエスアイなど地元企業20社の後押しも受け、住民が汗して以前とは見違える広場が完成した。
一輪の会が手づくりで整備した花壇の花々が咲き誇る中で式典。
小沢会長は「一輪の花が二輪、三輪と広がるように地域の善意、ボランティアが広がっている。憩いの場としていつまでも愛され、駅前再開発の礎となることを願う」とあいさつした。
清水靖夫村長ら来賓は、地域協働のモデルケースであると称賛。会場では宮田太鼓や宮田プラムハワイアンズなどの演奏もあり、地域一緒に全面竣工を祝った。 -
駒ケ根市改革と創造へのまちづくり推進市民会議
協働のまちづくりに向けて市に意見、提言をする駒ケ根市第2次改革と創造へのまちづくり推進市民会議(木下幸安座長、29人)は24日、今年度の第1回会議を市役所南庁舎で開いた。委員ら25人が出席し、市が今年度中に策定したいとする「まちづくり基本条例」(仮称)の骨子について事務局からの説明を聞き、内容についての検討をスタートさせた。会議は今後月に1回程度開催して議論を深めていく。
中原正純市長はあいさつで「カットだけではなく創造も大切にしながら市としての体質を強化していきたい。まちづくり基本条例は何としても今年度中に策定したいので、いろいろな角度から提言をいただきたい」と述べた。
第1次会議では「市民参加と協働のまちづくり推進指針」の原案を作成した。