-
桜前線足早に
地元では早咲きと知られる桜の名所、伊那市の西春近公民館南児童公園のコヒガンザクラが満開になっている。夜は地元有志が設置したぼんぼりに光がともり幻想的な風景をつくっている=写真。
樹齢80年ほどの古木2本など計8本が公園を囲む。花の色は淡いピンク色で枝は木の下に立った人を包み込むように垂れている。近くの子ども連れの家族が日中は訪れ、間近で花を見ながら遊具で遊んでいる。
今年は前年より2日早い3月28日の咲きはじめ。ここ数日の気温上昇で花は一気に満開となった。公民館内にある支所の女性職員は「今年は早くから満開となった。毎日がお花見のようでワクワクする」と心躍らせていた。
ライトアップは、観桜期中の午後6時縲恣ッ9時30分。 -
記者室
「世の中は3日見ぬ間の桜かな」という言葉があるが、今年の桜前線は猛スピードで上伊那を駆け上がっている。大草城址公園の江戸彼岸桜や下平のシダレ桜は満開、中川西小の百年桜も入学式を待たずに満開。坂戸橋の染井吉野は2分咲き、西岸寺のシダレ桜は見頃、与田切公園の桜もちらほら▼咲く前から心騒ぎ、咲けば咲いたで「花に嵐」の例え、春は風が強く、晴天は続かない。「世の中に絶えて桜のなかりせば:」という心境▼昨年観光バス用の駐車場を整備した大草城址公園、与田切公園は観桜ツアで思いの外にぎわった。「花よりだんご」を当てこみ、今年は両園とも地元有志による出店も多数、気合十分だが、早過ぎる開花、影響はないだろうか、気になる(大口国江)
-
人権啓発「人形」配布 伊那市の新入学児童へ
伊那市政策推進課人権男女共同参画係は本年度、人権啓発活動として、市内の全15小学校に入学の新入児童へ人権人形を配布している。入学式のある4縲・日、それぞれの学校で人形を児童らに受け渡しPRしている。
同係によると、活動は法務局がつくる「伊那地域人権啓発活動ネットワーク協議会」の事業の一環。活動範囲は協議会を組織する上伊那地域で、本年度は重点的に同市で展開する。人形配布は同市への委託事業で、本年初めての取り組みだという。
人形は「まもる君」「あゆみちゃん」の2種類があり、新入児一人当たり一体が行き渡るよう本年度入学予定の688人分を用意。9センチほどの大きさでキーホルダーになっている。「子どもの人権110番」などの相談窓口の電話番号を記したタグも付いている。
関係者は「命の大切さや他人を思いやる心を育てるため、小さいうちから人権に意識を持ってもらいたい」と話している。 -
西春近北保育園で入園式
伊那市内の保育園で3日、入園式があり、3月31日をもって西春近中央保育園と統合した西春近北保育園(牧野美智子園長)でも103人の園児が新しい園舎でのスタートを切った。
同園には本年度、中央保育園に在籍していた園児も含めて新たに21人が入園した。
もともと西春近北には園歌がなかったが、西春近中央には1990年度の保護者2人によって作詞、作曲された園歌があったため、「西春近中央保育園」という言葉を「西春近北保育園」と置き換えて新しい園の園歌とし、新たに「虹の丘保育園」という愛称を設ける。
入園式では新しい園歌をお披露目。また、牧野園長は「先生と一緒に散歩をしたり鬼ごっこをして、体も心も大きくなりましょう」と園児らに語りかけた。 -
小黒川渓谷キャンプ場オープン
伊那市内の萱の小黒川渓谷キャンプ場は3日、今季の営業を始めた。関係者が開場式で神事を行い、シーズン中の安全と多くの利用を祈願した。
市、市振興公社、管理者の7人が出席。市産業振興部農林振興課の小松直樹課長が、「今年は災害がないように、1年間キャンプ場内で事故がなく、お客さんも去年以上に来てもらえるようにお願いした。管理の皆様に協力いただき、1年間よかったとなるようにお願いしたい」とあいさつした。
利用期間は11月末まで。釣堀は4月末から9月末まで。最も利用が多いのは夏休み時期で、中京方面から訪れる人が多い。昨年の利用者は1万252人。例年平均1万人が利用する。
今年は2月1日から予約受付が始まった。例年、桜が見ごろを迎えるゴールデンウィークの予約状況は5月3、4日はキャビン満杯、オートキャンプ場もほぼ満杯、テントサイトは余裕がある。 -
平沢さん漢字検定に見事合格
宮田村福祉作業所に通う平沢かよ子さん(33)=新田区=が初めての漢字検定受験で8級に見事合格。作業所の仲間も自分のことのように喜び、新たな自信となっている。
試験当日2月4日は平沢さんの誕生日。ちょうど1年前に、作業所スタッフからバースデープレゼントとしてもらった参考書が受験につながった。
コツコツと勉強し、待ち遠しかった合格通知。ようやく手にして、誕生日は決して忘れられない二重、三重の記念日に。
「漢字は役に立つ。次は7級を目指したい」。さっそく新しい参考書を購入して、次なる目標に期待で心ふくらませている。 -
手良中坪で井上井月を偲ぶ句会
伊那市手良中坪の有志でつくる「井上井月を偲ぶ句会」(向山日出男会長)は3月31日、中坪公民館で年に一度の句会を開いた。手良地区民から募った27句を選定し、上位3人を表彰した。
句会は、同会発足から続く8回目の恒例で、今回は2月から会員を中心に地区民へ句を募集したところ27人が一句ずつ提出。会の講師である春日愚良子さん=同市美篶=が選者となり上位3句を天・地・人の順番で選定した。
天に選ばれたのは、小松利江さん(69)=同地区八ツ手=の句「陽春のぬくもり残る客ぶとん」で、「3日間泊まったお客さんが帰った後、布団を干した時の安堵感を込めて詠んだ」という。選者の春日さんは「春が近づいて、干した布団から温もりを強く感じる」と高く評価した。
「井上井月を偲ぶ句会」は、俳人・井月が手良地区に足をよく運び、地元住民とも交流が深かったことから有志で発足。地元である3回の祭りに合わせ、会員から句を募集したり、吟行を開いたりしている。
一句ずつ講評する春日さん -
駒ケ根写真コンテスト表彰式
駒ケ根市観光協会(山浦義人会長)は31日「06年度駒ケ根観光写真コンテスト」の表彰式を駒ケ根高原美術館で開いた。入賞者12人のうち7人が出席し、市観光協会の宮沢清高情報企画部長から表彰状を受け取った。作品を審査した駒ケ根市出身の山岳写真家津野祐次さんは講評で「一瞬のチャンスを絶妙のタイミングでとらえている」「ほのぼのとした動きがある」「遠近感と色彩が見事」などとそれぞれの作品を絶賛した=写真。応募数は昨年度の105点を大きく上回る164点に上った。
入選作品は同館2階で4月15まで展示される。
入選者は次の皆さん。
▽最優秀賞=波木井芳雄(静岡県)▽優秀賞=下宮伸一(駒ケ根市市場割)前田真理子(愛知県)▽特別賞=松村茂雄(駒ケ根市梨の木)平沢善博(宮田村南割)太田秀男(駒ケ根市下平)▽入選=海野順子(松本市)向山世男(伊那市錦町)久保村由人(伊那市西春近)吉岡修(富山県)藤沢雪生(駒ケ根市赤須東)磯貝文男(愛知県) -
駒ケ根市消防団任命式
駒ケ根市消防団(小平佳司団長)は1日、07年度の辞令交付式を市民体育館で行った。新副団長、新分団長2人をはじめ昇格の団員と新入団員らが団長から辞令の交付を受けた。小平団長は52人の新入団員に対し「入団したきっかけはいろいろだろうが、入団したからには地域の安全・安心のために持てる力を十二分に発揮してほしい」とした上で全員に「いよいよ新年度がスタートする。一致団結して団の伝統をしっかりと継承していってほしい」と激励した。
辞令を受けたのは次の皆さん(丸数字は分団)。
◆副団長=北原義康◆分団長=(2)田中良英(3)松崎宗孝◆救護長=中嶋健作◆副分団長=(1)北原義伸(2)北沢隆(3)原浩則(5)藤井茂◆副救護長=下島裕一◆バイク隊長=倉田義裕◆部長=(1)石沢正志、小原正隆(2)林健司、北沢文彦(3)平沢勝也、下島篤(4)北原伸一(5)滝沢博文、宮沢剛◆班長=本部・水野毅(1)春日浩幸、小林昌誠、石原政伸、唐沢庄二、小池満、酒井健一、宮崎越百(2)下島良司、中城雅志、清水義和、宮沢郁夫、宮沢伸浩、吉瀬哲郎、土屋浩之、林芳正(3)松本寛明、飯島和彦、気賀沢治典、久保田公明、森田徹也、奥村真治、横山大樹、大前勉(4)岡庭篤、木下昌俊、下島重一、宮沢武史、田村真、北原祐二、竹村俊文、小林建蔵(5)春上聡、福沢勝明、下平直樹、市村実◆団員=本部・武藤かんな、堺沢多賀也、小町谷真奈、中村萌、大槻友基、林彩(1)水上智志、渋谷浩輔、宮島洋一、宇佐美誠、谷口昭一、細田政夫、榎本太朗、倉田拡(2)西沢昌志、北原太將、平沢友浩、中山雅人、二ツ木弘幸、井上純一朗、久保田英司、村上将太、松崎比揮、村上智(3)樋野正樹、守屋直樹、唐木俊彦、五味孝仁、川上晃、竹内輝雄、佐々木宗一、石田裕樹、塚越真巨人、下村洸一、中坪智幸、松崎将和(4)木下潤一、菅沼剛、滝沢裕二、菅沼雄也、木下善則、湯沢伸一、宮下直輝、小林厚志、伊藤浩、竹村正俊、北原聡、小林太一(5)落合仁、市村俊晴、片桐浩志、大沼哲憲 -
南箕輪村消防団・赤十字奉仕団07年度任命式
南箕輪村消防団・村赤十字奉仕団の07年度任命式が1日、村民センターであった。消防団初の学生も含む21人の新入団員、幹部を任命し、消防団と奉仕団、それぞれの任務遂行を誓った。
唐木一直村長は、「新入団員、奉仕団幹部の皆さん、先輩の指導の中で訓練に励み、1日も早く立派な団員になることを期待する。幹部は使命達成のため活躍を期待する」と式辞を述べた。
宮島忠夫団長は、「災害現場で自らの身を守り安全迅速に立ち向かうため訓練を重ね、立派な団員になってほしい。幹部は押し付けではなく理解できる訓練指導をお願いしたい。自分の村は自分で守る地域愛の心で活動していただきたい」。日戸陽子奉仕団委員長は、「人道、博愛の精神のもと災害時の団の役割は極めて重要。救急法、家庭看護法を日ごろから学び、訓練し、身につけなければならない。地域で手を取り合って身近な奉仕の和を広げていこう」と訓示した。
村消防団は本年度、救護班長に入団10年目の石川明美さん(32)=会社員=を女性初の幹部に任命した。「所属部や救護班でよくしていただいたので続けてこられた。救護班に新しく入ってくる方もいるので基礎から学び、災害に備えていかに動いていけるか、訓練していきたい」と抱負を述べた。救護班は19人体制(うち女性5人)で活動する。
消防団初の学生団員は、新潟県魚沼市出身で信州大学大学院生の五十嵐啓介さん(23)=沢尻。第4分団第1部に所属。3月に信大農学部を卒業し、村での生活は4年目になる。
昨年7月の豪雨災害時、住民が避難しているときに大学では授業をしていたことで「大学と村の連携が取れていない」と感じた。「学生は何も出来ずに終わった。学生も何かできる」と考え、沢尻の詰所を何回か訪れ入団を決めたという。
「社会人のようには活動できないが、出来る限り最大限のことをさせてもらおうと思う。将来、中越に戻ったときも消防団のような組織に入って地域のために活動したいと考えている。これまで村のために何もできなかった。お世話になったお礼をしたい」と力強く語った。 -
高遠城址公園開き
タカトオコヒガンザクラ1500本が咲き誇る伊那市の高遠城址公園で1日、公園開きがあった。平年より開花が1週間ほど早く、公園開きもこれまでで最も早かった。つぼみは大きく膨らみ、赤みを帯びており、開花宣言は5日ごろを予想している。
公園開きには、伊那市観光協会メンバー、地元区長ら約80人が出席。
小坂市長は、桜を守り育てた桜守や地元住民らの尽力に感謝し「まつりが盛大に、多くの人に来ていただけるように」とあいさつし、期間中の無事故を祈った。
そのあと、小坂市長や保育園児が手をつなぎ、桜雲橋を渡って開門。
公園内には、東京芸術大学卒業生2人によるバイオリンとチェロの弦楽演奏や、地元の保育園児の元気な歌声も響いた。
市観光協会は、今シーズンの入場者数を35万人以上と見込み、絵島を主人公にした映画「大奥」やNHK大河ドラマ「風林火山」、権兵衛トンネル開通の影響に期待する。
さくら祭り(1日縲・月5日)の初日、開花はまだだったが、市内外から多くの人が訪れ、公園内を散策。期間中は、さくら茶のサービスや高遠ばやしの巡行などがある。入場料は一般500円、小中学生250円。
問い合わせは、高遠町総合支所産業振興課商工観光係(TEL94・2556)へ。 -
9人の新入団員迎え
宮田村消防団辞令交付式宮田村消防団(平澤成己団長)は1日、辞令交付式を中央グラウンドで開いた。幹部は2年任期の中間年のため事情による交代のみ。新入団員9人が加わり、さっそく訓練や研修に臨んだ。
新入団員を代表して鈴木貴久さんは「規律を遵守し、良心に従って消防の義務を遂行する」と宣誓。
清水靖夫村長は「新入団員不足が深刻のなか9人を迎えることができた。村の安全のために頑張ってほしい」と激励した。
式では正式発足する消防団バイク隊の隊員任命もあった。
また、村の生活環境係長があて職で務めてきた本部長は本年度から選考委員会が団員の中から選ぶことに変更。上條雅典さんが新たに就き辞令を受けた。
辞令を受けたのは次の皆さん。
◆本部長=上條雅典◆部長=小田切直也(本部)◆班長=田畑孝一(同)有賀光行(1‐1)滝口剛(3‐4)◆旗手=有賀光行◆新入団員=柄山達郎、浦野力(以上1‐2)平沢陽介(1‐3)吉川慎吾、清村基人(以上2‐1)鈴木貴久(2‐3)後藤寛之、小田切達也(以上2‐4)新谷貴紀(3‐1) -
5年ぶりで獅子道中練り
春うらら、中川村大草下平の八幡神社で五穀豊じょうを祈る春祭りが1日あった。年番の下平地区の子どもから高齢者まで百人以上参加し、囃子屋台を引き、獅子舞いを披露しながら道中を練歩き、沿道の村民を楽しませた。
祭りは大草5地区が年番で行っているが、道中練りは下平地区が当番の年だけ実施。
神社北の県道伊那生田飯田線、下平信号機付近から出発した行列は、道づくりのひょっとこ、おかめ、しょうきと続き、刀を手にした和唐内(獅子きり)2人が獅子と掛合いながら行進。子どもたちは道中囃子「しゃんしゃんらつ」を披露、地域の女性たちは与地の伊那節などを踊った。
神社に到着すると、ししの練り込み、20数年ぶりとなる緋色の衣装をまとった獅子が悪魔払いを奉納し、五穀豊じょう、地域の安寧を祈願した。 -
消防団バイク隊発足
宮田村消防団(平澤成己団長)は、災害時の情報収集などを中心に活用しようと、団員から募ってバイク隊を正式に発足する。当初は5人で個人所有のバイクを使用する。
機動性が高いバイクは、災害時に威力を発揮するとして近年注目度も高い。
同消防団でも導入の検討を始め、昨年の消防団春季訓練でアトラクションを実施。大規模地震が発生したと想定して、本部に被災状況などを報告する模擬訓練を行なった。
4月1日の消防団辞令交付式でバイク隊員を任命する。 -
【記者室】大芝高原のセラピーロードオープンへ
南箕輪村大芝高原「みんなの森」の森林セラピーロードが5月20日、グランドオープンする。森の命や力を感じ心身に元気を取り戻させようとする森林セラピーの健康増進効果や自然のすばらしさをPRし、集客を図ろうと準備中だ▼村森林セラピー協議会が昨秋企画したツアーの参加者が、その後も大芝を訪れている。これは、また来たいと思わせる魅力がある証拠。1度足を運んでもらわなければ始まらない。宿泊はコテージが評判というから、それもアピールポイントに加えるなど宣伝にも工夫がいる▼来村者に好印象を抱いてもらえなければ、今後につながらない。協議会や行政だけでは限界がある。大芝の魅力を伝えるには、大芝を愛する村民の力が必要になる。(村上裕子)
-
南箕輪村花いっぱい推進協議会総会
南箕輪村花いっぱい推進協議会は28日夜、07年度総会を村役場で開き、事業計画案と予算案などを協議し承認した。
07年度事業は、前年度に引き続き大芝高原で花いっぱい運動を展開する。広域農道東側花壇と愛の鐘花壇は菜の花とマリーゴールド、大芝の湯駐車場入り口花壇はチューリップとコスモス、村道6号線花壇はジャーマンアイリスとコスモスを育てる。広域農道東側ではラベンダーの手入れもする。
フラワーアレンジによる花いっぱい運動は4月から有料化し、役場庁舎や村内事業所など10カ所に置く。
06年度は普通会員に上伊那農業協同組合南箕輪支所、特別会員に障害者生きがいセンターが入会した。07年度は信州大学農学部の学生有志のサークル「かーみやん」が特別会員として入会する。
総会では、同協議会にチューリップの球根1800球を寄付した、障害者とのふれあい活動をしている「ひまわり号の会」に感謝状を贈った。有賀一夫代表は「花いっぱいの活動を知って寄付した。感謝状をいただき身に余る光栄」とあいさつした。チューリップは大芝の湯駐車場入り口花壇とプランターに植えた。 -
南箕輪村交通安全対策協議会
南箕輪村交通安全対策協議会(会長・唐木一直村長)は27日夜、07年第1回会議を村役場で開き、村交通安全計画や春の交通安全運動の取り組みを協議した。
協議会の事業は交通安全推進事業の総合的研究、情報交換、啓発活動など。小中学校PTA会長、小中学校長、保育園保護者会長、保育園長、安協執行部ら委員と、区長、安協役員、地区PTA会長の地区推進員ら70人で構成。任期は1年。
村交通安全計画(06縲・0年度)の概要を説明。第8次計画で、村の第4次総合計画と整合性を図りながら策定した。主な内容は、死亡事故数0・死傷者数100人以下の目標設定、地域住民が一体となった道路環境整備、交通安全意識の啓蒙、救急救助活動の取り組み(AED操作方法の普及など)。具体的な交通安全対策推進で、村のテーマ「交差点及び交差点付近の事故防止」も示した。
春の全国交通安全運動(5月11日縲・0日)の実施内容も説明し、園児、児童、生徒の登下校時間の街頭指導の協力も呼びかけた。 -
上穂開発協議会総会
駒ケ根市の北割一、同二、中割、南割、上穂町、福岡の竜西6区の正副区長、市議会議員、農業委員らでつくる上穂開発協議会は27日、07年度総会を市役所で開いた。委員ら約50人が出席し、07年度事業計画・予算案を承認し、道路整備などあらかじめ市に要望した事項の回答について担当者から説明を受けたほか、各区の正副区長らで組織する理事の互選によって選出された正副会長らの役員人事を了承した。07年度の事業として治山治水の促進や環境保全対策、交通安全対策、道路の改良と災害防止に関する活動などを行っていく。
役員は次の皆さん。
▽会長=小町谷紀幸(北割二区長)▽副会長=倉田隆之(中割区長)▽会計=大森実雄(南割区長)▽監事=竹内稔(福岡区農業委員)吉川守(上穂町区農業委員) -
松くい虫募金の寄付
南箕輪村大芝高原のアカマツを松くい虫から守るため「松くい虫募金」に取り組んできた森林セラピー協議会は29日、この日までに集めた募金と協議会に対して寄せられた寄付を村に寄付した。
村が松くい虫対策の方針として示す樹幹注入の処理費用を確保するため、同協議会では本年1月4日から募金活動を展開。役場や村民センターなど、村内5カ所に募金箱を設置した。また、活動に共鳴した個人や村職員の互助会などが、協議会に対して寄付金を寄せるなどした結果、29日までに33万185円が集まった。
唐木村長は「短期間で多額な寄付をありがたい。松くい虫対策として有効に使わせていただきたい」と語った。
募金活動を通して松くい虫対策に対する住民の関心も高まってきているほか、村でも松くい虫が入りやすい古損木を切り倒すなどして、事前の対策を進めている。 -
伊那市観光協会を設立
伊那市観光協会が28日、設立した。合併に伴い、伊那、高遠町、長谷の各観光協会を統合。観光資源を広く宣伝し、観光客の誘致を図る。
事務所は伊那市役所に置き、3地域に各支部を置く。
07年度事業は▽市観光基本計画策定の参加と提言▽高遠城址公園さくら祭りや米の道権兵衛峠を歩こうなどの運営参画▽ホームページの立ち上げ▽保科正之公の大河ドラマ化に向けた運動▽南アルプス世界遺産登録運動への協力竏窒ネどで、各地域の事業をもとにした。合併を機に、新たにフォトコンテストを開き、伊那市の魅力を外部に紹介する。
会長に決まった小坂市長は「民の力も入れ、伊那市の新しい観光を作っていきたい」とあいさつ。
委員から「事業計画が守りの姿勢に感じる。攻めることも大事。事業の活性化のため、専門部会を設けてほしい」と意見があった。
会費は08年度に統一する。 -
竜東分団第2部の消防ポンプ自動車 入魂式
伊那市消防団(田畑安彦団長)の竜東分団第2部の消防ポンプ自動車の入魂式が29日、伊那消防署であった。小坂樫男市長をはじめ、消防団関係者ら約20人が出席し、安全を祈願した。
車両は、1988(昭和63)年の導入以来19年が経過し、老朽化に伴い、揚水性能、放水性能ともに従来より優れた最新鋭の車両へ更新した。ディーゼルエンジン4009cc、乗車定員8人。装備品などを含め購入費は約1490万円。
車両の主な特徴は、ブーメラン型の赤色灯やLEDランプなどを設置し、緊急出動時の安全性に配慮した。ポンプは最新式の大型無給油式真空ポンプを2基搭載し、揚水能力の向上を図った。
新車両更新に関連し同部は、中央区にある老朽化が進んだ車庫の新築工事も実施。木造2階建て、延べ床面積89・44平方メートルで、工事費は約1千万。31日、現地で竣工式を予定している。
竜東分団の桜井健一分団長は「新型車両になり、団員の活気も盛り上がっている。今後の活動にまい進し、市民に頼られる消防団員を目指したい。新型車両を大切に使いたい」と話した。 -
伊那市消防団 夜間の出動態勢を検討
伊那市消防団(田畑安彦団長)の団員らでつくる「消防団の夜間の出動態勢に関する検討委員会」の代表4人は29日、飲酒時の出動態勢について検討した結果を田畑団長に報告。具体的な対策はないものの「全団員が常に問題意識を持ち、話し合うことに意義がある」との結論を提言した。
飲酒運転が社会問題となっている中、飲酒時の団員はどのように参集すればよいかを考えるため、副団長以下各階級の代表者45人で委員会を発足。1月から8回の会議を開き、日本中の団員が悩んでいるこの問題について話し合ってきた。
提言書によると「何らかの手だてを講じ、飲酒時でも現場へ駆け付けるのが団員の指名だが、いずれにしても名案はない」との結論。「飲酒運転をしてはいけないことに議論の余地はないが、それを理由に団員が出動できなければ市民の安全は守れない」との苦悩を訴えた。
協議の中で当番制の実施を竏窒ニの提案もあったが、非常勤公務員である団員の私生活を制限はできないと判断。例え、15分団44部に2ずつの当番を設置しても通常出動手当(時間当たり)の半額を支給すると、8時間勤務で年間1億円もの膨大な経費が必要になるという。
田畑団長は「この問題に絶対的な対策はないが、皆が意識を持ち地域の模範となる活動を心掛けることが大切。この意識を委員だけでなく各地区の団員へも広げてほしい」と話した。
「地域の模範となる活動を」と呼び掛ける田畑団長 -
みのわ健康アカデミー事前説明会
熟年者の健康レベル向上を目指す箕輪町の「みのわ健康アカデミー」の事前説明会が26日、町文化センターであった。入学希望者がアカデミーの内容や日程などの説明を聞いた。
アカデミーは3年目。42歳から74歳までの58人が入学を希望している。
保健福祉課の白鳥一利課長が、「無理なく1年間過ごせるように、全員が卒業できるように全面的にバックアップしていきたい」とあいさつ。担当者が内容などを説明した。
第3期は4月5日に入学式を予定。身体測定、体力測定もある。1年間、集団健康講座、健康学習、マシントレーニング、在宅トレーニング、検査・測定などに取り組む。
説明後は、信州大学教育学部の寺沢宏次助教授と県看護大学大学院の野坂俊弥助教授による開講公開講座もあった。 -
南箕輪村大芝高原
森林セラピーロード・グランドオープン5月20日南箕輪村大芝高原の森林セラピーロードが5月20日、グランドオープンする。27日夜の村森林セラピー協議会でオープニングイベントの内容などを協議した。
グランドオープンのセレモニーを開き、森林セラピーによる健康増進効果や、大芝高原の自然環境のすばらしさを広くPRし、認知度を上げることで村民をはじめ県内外からの利用者の集客を図る。
計画では、5月20日午前11時から、みんなの森案内看板付近でセレモニー。元オリンピック選手の松野明美さんを招待し、一般参加者と一緒にロードウォーキングをする。多目的広場の「水の広場」で松野さんによる講演のほか、ステージアトラクション、セラピーロード写真展、健康チェックなどを予定する。雨天の場合は屋内運動場を利用。詳細は今後検討を進める。
07年度の協議会事業は、農林水産省「消費者の部屋」と、名古屋市での森林セラピー紹介、展示。セラピー記念イベント、ロード内の施設・歩道整備の検討、森の案内人養成、セラピーメニュー作成、松くい虫募金など。 -
【記者室】イライラ踏切
車でよく通るJR駒ケ根駅近くの踏切でしょっちゅう列車の通過に引っかかる。多くの場合遮断機が降りると数分間開かないが、実際に列車が踏切を通過する時間は十秒程度だし、待った揚げ句に結局列車が通過しないこともあって余計に腹が立つ▼踏切で待っている歩行者からも不満の声が聞こえてくる。「待ち時間が長いのは列車が駅に停車している時にも踏切が閉じているからだ」「まだ列車動かないから遮断機くぐっちゃおうか」▼待ち切れずに無理な通過を試みる人も実際にいる。遮断機は線路のセンサーが列車の通過を感知して動作するごく単純な仕組みだがもう少し工夫の余地はないか。道路交通改善と事故防止のために少しでも遮断時間を短くしてほしい。(白鳥文男)
-
かんてんぱぱで第14回東京木目込人形展暁朋会作品展
東京木目込人形を学ぶ暁朋会(黒河内暁朋代表)による第14回東京木目込人形展が4月1日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。20教室で学んだ127人が手掛けたさまざまな木目込人形約450点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
作品展は松本市から喬木村までの20教室で学ぶ受講者らによるもので、2年に一度ずつ開催している。
それぞれがこの2年の間に手掛けた作品を出展しており、祝い事に合わせて製作した五月びな、母親の形見の着物を決め込んだ「お福さん」の人形なども並んでいる。
黒河内代表は「一見、同じ人形が並んでいるように見えるが、頭のすえ方、木目込みの方法は一つひとつ違い、随分雰囲気の違う作品となっている。そういう所などを見ていただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
交通安全コンクで無事故・無違反
伊那署は27日、県警交通部のコンクール「信州シルバーセーフティーアップ2006」に参加し、抽選会で2等賞に当選した坂下神社高齢者有志会(伊那市)に景品の伝達贈呈をした。5人で構成の同会の代表者樋代義男さん(70)=同市坂下=が同署を訪れ、小嶋惣逸署長から景品の体組成計を受け取った=写真。
「信州竏秩vは、高齢者の交通事故防止を図るため、高齢者を対象とし運転者、歩行者を問わず安全意識の向上を目指す、昨年初めて実施したコンクール。昨年7月縲・2月の期間中、参加チームが各地区の交通安全教室の参加や夜光反射材の活用などを実施し、交通安全のマナー意識を高めてきた。
コンクール参加は県内の1209チーム(同署管内35チーム)。そのうち、期間中の無事故・無違反を達成し運転記録証明を発行した192チーム(同11チーム)が2月末の抽選会へ参加した。管内からは2等賞のほか、「下川手」チームが3等賞の携帯式血圧計を手にしている。
樋代さんは「これを機会に活動の輪を広げ交通事故防止に向け、今後の参加チーム数を増やしていきた」と感想。小嶋署長は「安全な町づくりのために活動を広めて」と期待した。
伊那署管内で発生した昨年の人身事故数は、530件(前年比88件減)。その内、高齢者が関係する事故は、交差点内での事故280件に次いで多い、159件で、依然として上位で目立っている。 -
上伊那の主要渓流へイワナ放流
天竜川漁業協同組合(上條純敬組合長)は27、28日、上伊那の主要渓流約12河川にイワナの成魚を放流した。体長20縲・2センチ、約120グラムの2年魚を中心に前年より約130キロ多い630キロ(6500匹)を用意した。
28日は、伊那市や辰野町、箕輪町の6河川ほどで実施。組合員らが流れの穏やかな場所に放流すると魚は、元気よく体を踊らせ、たちまち流れの中に姿を隠した。
漁協関係者は「渓流釣り解禁から渇水状態が続いたが、ここ数日の降雨により河川に水が戻り、釣りの環境はよい。魚も川の虫を食べて成長する時期なので釣果も期待できる」と話した。
同漁協では、大型連休前の4月中にイワナやアマゴ、ジャンボニジマスの放流を計画。ニジマスの養殖事業をしている宮田養魚場(宮田村)などを5月末に閉鎖するため、今後の放流事業で用いるニジマスは、ほかの養魚場から成魚を購入して実施するという。
遊漁料は、一日券千円、年間券6千円、中学生券300円、小学生以下は無料。
南箕輪村の小沢川へイワナの成魚を放流する組合員 -
みのわ少年少女合唱団入団式
箕輪町子どもセンターの「みのわ少年少女合唱団」は24日、07年度入団式を町文化センターで開き、10人の新入団員を迎えた。
合唱団は7年目。健全育成を目的に、学校の枠を超え歌を通して心の輪、友の輪を広げようと月2回、町文化センターで練習している。
これまで対象は小学3年生から中学生までだったが、07年度は小学1年生から受け入れ、新1年生は2人、新2年生は3人いる。
入団式で団長の日野亮子さんが「心の響き合いの大切さを学んでいる。心を一つにして明るく、楽しく、ハーモニーの輪を大きく広げましょう」と歓迎の言葉を述べ、団員が「心にはすばらしい翼がある」など3曲を歌った。
新入団員を代表して箕輪東小新3年生の渕井紫月さんは、「歌が大好きです。皆さんと一緒に歌えることを楽しみにしています」とあいさつした。
本年度は22人で活動する。町文化祭での発表のほか、昨年から始めた施設訪問も計画している。 -
山寺白山クラブ総会
伊那市山寺区の高齢者クラブ「山寺白山クラブ」(笠松一雄会長)は25日、06年度総会を伊那北地域活性化センター「きたっせ」で開いた。
老人クラブの加入率が低下する中、同クラブの会員数190人。本年度も43人の加入があり、クラブ活動も積極的に行っている。今回は、06年度事業報告に合わせて高齢者の交通安全対策や方言に関する講話を企画。交通安全講話には、交通安全協会から福沢卓郎会長を迎えた。
福沢会長は高齢者の関わる事故が10年前より増加していることや住宅道路での事故が多いことなどを示した上で「高齢者は加齢とともに注意力、身体能力が低下している。そのことを十分認識してほしい」と呼びかけた。
笠松会長は「90歳になる人の中には、コーラスで活躍するなどしている人もおり、今後もみなさんの力を借りてクラブを維持していきたい」と話していた。