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地産地消の新たな流れを目指す伊那谷工房本格始動
地元ニーズに密着した地産地消の流れを築き、里山と地元消費者をつなごう竏窒ニ、上伊那の製材所や家具職人、販売店などが「伊那谷工房」を立ち上げた。地域と密着した販売所を通し、地域材商品を提供する製材所・職人と、地元消費者とを結び、拾い上げた消費者ニーズを商品に還元。消費者ニーズに即した地域材商品を企画することが、商品の付加価値となる。“地域”という小規模で無理のない流通ルートを用い、必要最低限の利益のみを目的とすることで、従来よりも安い商品を提供する。一方、消費者の消費行動が、里山の荒廃を防ぐことにもつながる。
駒ケ根市で地域材家具を製作販売をする「工房楽木」を中心に、伊那市の向山製材、福祉事業所「どうぞのいす」など4者が共同参加している。商品企画は工房楽木の牧野郁生さんが担当する。
「里山再生への願い」「良質な製品づくりへのこだわり」「職の創出」「健康・環境への配慮した商品へのニーズ」など、生産者から消費者までが持つさまざまな要望を一つにつなげることで、誰もが満足できる関係を実現することが最大の目的。
第1弾として企画した「里山の学習机」はすでに販売を開始。安全性、耐久性、健康面への配慮など、本当の意味で子どものことを考えた。アトピーが心配な子どもにも安心な植物原料100%の塗料を用い、大人になってからも使える頑丈な構造を取り入れた。天板には硬くて丈夫なドングリを使用。パーツごとの役割によって木材を使い分けている。「愛・地球博」にも出展した。
現在は「どうぞのいす」で展示販売している。18日には机の説明会もある。
問い合わせはどうぞのいす(TEL74・6697)へ。 -
厳選ほのぼの作品 気持ち和ませて
漫画家・橋爪まんぷさん(65)=伊那市境南=の「4コマまんが100点漫展」が来年1月9日まで、高遠町の信州高遠美術館で開かれている。
同美術館の依頼を受け、美術館では初めての個展。20年近く描きためた4コマ漫画の中から時事問題を除いた100点を厳選し、個展に合わせて全作品に色を付けてた。
サラリーマンの日常生活を描いた作品が中心で、職場での上司とのやりとりや、妻子との会話などを取り上げている。
まんぷさんは「作品はどれもほのぼのとしたもの。殺伐とした時代のなかで気持ちが和めばうれしい。ぜひ見にきてください」と来場を呼びかけている。
期間中の土・日曜日、祝日の午後2時縲・時は、チャリティまんが似顔絵会をする。色紙代1500円で、希望者に「ちょっとおもしろい漫画タッチの顔」を描く。売り上げ金の一部を社会福祉に寄付する。
10日の午後2時と4時の2回、伊那市を中心に活動するアマチュアバンド・柘植晃&スターダストを招き、まんが&ジャズライブもする。
午前9時から午後5時(最終日は3時)まで。毎週火曜日、年末年始(28縲・月3日)は休館。入館料は一般500円、小学生150円。
問い合わせは、信州高遠美術館(TEL94・3666)へ。 -
子育て学級調理実習
宮田村公民館子育て学級は、ふだんの食事で摂取しなければならない野菜の適量を知ろうと調理実習を開いた。村の栄養士加藤いくみさんが指導。ポトフやポテトサラダなど16品目をつくり、バイキング形式で試食した。
幼児を持つ母親として毎日料理をつくる参加者。日ごろの食事を見直し、育ち盛りの我が子や家族に適量な野菜を食べさせたいと企画した。
ワイワイにぎやかに調理。「みんなでやると、いつもより楽しい」と、多彩なメニューを手際良く調理した。
学級長の内田美保さんは「みんなどの家庭でも工夫していると思うけど、子どもたちに美味しく野菜を食べさるのは難しいですね」と話していた。
色鮮やかな料理の数々。体が求める野菜の適量を感じながら、会食していた。 -
高遠町が寄贈した桜の苗木植樹
長谷小学校(三沢久夫校長)は7日、開校30周年を記念してタカトオコヒガンザクラの苗木3本を植樹した。 高遠町から節目を祝して寄贈された苗木で、高さ2縲・メートル。卒業を控えた6年生が植樹を担った。
児童たちを前に、三沢校長は「高遠町の大事な宝を友好の証として頂いた。成人してふるさとに帰ってきたときにはきれいに咲いていることだと思う」と話し、学校、児童ともに新たな出発を誓って、校庭北側に1本1本丁寧に植えた。 -
国際理解シンポジウム
海外協力隊の活動経験を小中学校の教育に生かそうと国際協力機構(JICA)駒ケ根青年海外協力隊訓練所と毎日新聞長野支局は3日「国際理解教育シンポジウム竏谷ICAと地域の連携」を同訓練所で開いた。約30人の聴衆が集まり、毎日新聞長野支局長城島徹さんをコーディネーターとした6人のパネリストによる意見発表に耳を傾けた。
訓練所の協力で校内に「世界情報センター」を設けている赤穂南小学校教諭の西澤浩さんは「児童らは訓練所の候補生との交流を通じて海外の人々の生活に興味を持ち始めた」と紹介し「今後もぜひ交流活動を続けてほしい」と希望を述べた。
海外協力隊員で理数科教師として南アフリカ共和国に派遣された経験を持つ五味房子さん(東御市立北御牧中学校教諭)は「南アフリカでは教師にさえ簡単な分数計算ができない人が多い。アパルトヘイトはなくなったことになっているが、黒人蔑視の意識はいまだに根強く、学校にも大きな較差がある」などと報告し、教育水準の引き上げが必要竏窒ニ訴えた。 -
ウォームビズ 衣料店に「コーナー」豊富な品ぞろえ
環境省が推進する秋冬のビジネススタイル「ウォームビズ」。伊那市内の衣料店には「ウォームビズコーナー」が設けられ、例年に比べて豊富な品がそろっている。売れ行きは「まずまず」のようで、春先まで着ることができるベストなど今後に期待感を持つ。
ベルシャイン伊那店は、10月初旬から販売フロアにコーナーを設置し、売り上げも例年より伸び「1・2縲・倍の手ごたえ」があるという。
ウール素材のベスト(男性)、保温性やファッション性が高い、カシミヤのハイネックセーター(女性)など定番の人気商品をコーナーに陳列。各サイズ、各色をとりそろえ、商品を切らすことなく並べたことで、ウォームビズに関心のある人の購入意欲をそそり、売り上げにつなげている。
「ウォームビズなのでベストが欲しい」「スーツに合うベストを探しているのだが」など、40代後半の男性客の反応が多い。また、クールビズのノータイスタイルの影響もあり、スカーフを首元に巻く「アスコットタイ」の問い合わせも増えている。
紳士服「アオキ」伊那ナイスロード店では上着、ベスト、カーディガン、保温機能性素材の下着、首元を保温するウールのネクタイなどを1カ所に集めた。ミドル丈の下着は、新たに入荷。
「ウォームビズで」と来店する男性客は多くないものの、来店者に対してベストを勧める機会が増えた。昨年に比べ、全店で1・5倍ほど伸びているのではないかという。オレンジやイエローなどパステル系も並ぶが、服に合わせやすい黒やグレーなどベーシックなものが人気。
商品だけでなく、色の合わせ方など着こなしも提案している。
室内温度18度で暖房を入れる伊那市役所では「ひざかけを厚めのものにした」「足首を温めるレッグウォーマーをつけている」と工夫している職員もいる。 -
雪造り 深夜に着々
伊那市西春近のスキー場「中央道伊那スキーリゾート」は1日深夜から、断続的に人工降雪機を可動させ、1回平均約900トンを降雪。17日のオープン予定日を目指し、従業員は深夜のゲレンデ造りに追われている。
リフト3基の整備やレンタルスキーのワックスがけなどを終え、あとはゲレンデに雪が整うのを待つだけ。移動、固定式の人工降雪機合計22基のうち半数以上を稼働させ、全長約1200メートルのゲレンデ下半分の雪造りに励んでいる。
人工降雪機は水を霧状にして噴射。マイナス5度を目安に、午前0時から同6時の間を中心に雪をつくる。「今週の予想気温は低そうなので、毎日ほぼ稼働できればオープン日には間に合いそう」と話す。
4日、上伊那に例年より早い初雪が降り、利用者の機運は上昇。今季は、小さな子どもも楽しめる「モーグル」「クロス」を新設、砂場感覚で遊べる「雪の公園」も新たに造り、ファミリー対策を充実させる。
営業期間は来年3月31日までを予定。入場者数は例年並みの約8万人を見込んでいる。 -
骨粗しょう症予防教室「コツコツセミナー」
南箕輪村住民福祉課は6日夜、骨粗しょう症予防教室「コツコツセミナー」を村役場で開いた。女性18人が、骨粗しょう症の病態や予防、治療についての講演を熱心に聞いた。
骨粗しょう症は、骨の量が減ってスカスカになり、骨折しやすくなる全身の病気。セミナーは全2回で、第1回は伊那中央病院整形外科の高原健治医師が講演した。
総人口の10%弱が骨粗しょう症といわれ、寝たきりの原因の第3位は骨粗しょう症による骨折であることを説明。検診を受ける時期は、女性は閉経後は年1回、男性は少なくとも70歳以上は測定する。20歳代から40歳代後半までは骨密度があまり変化しないため、その間に一度測定し骨密度を知っておくことをアドバイスした。
予防の三原則は「食事・運動・日光浴」。カルシウムの多い食品やカルシウムの吸収を助けるビタミンDを摂り、運動はウォーキングや水泳、運動が苦手な人は散歩や自転車乗りから始めてもよい-とし、ビタミンDが日光浴で皮膚からも作られることも話した。
たばこや酒の飲み過ぎ、ダイエットも危険因子の一つに挙げ、骨の健康状態を知るため1度は測定することを勧めた。
第2回は16日午後1時縲・時、村公民館。骨を丈夫にするための運動、栄養の話と試食。運動のできる服装で参加。持ち物は上履き、バスタオル(運動時に床に敷く)、筆記用具。村内在住者に限る。申し込みは12日までに住民福祉課保健予防係(TEL72・2105内線111)へ。 -
高遠そばの魅力PR 「かくし味いっぱい…」審査員特別賞を獲得
県内の各市町村が地域の魅力をPRする「第5回ふるさとCM大賞NAGANO」(長野朝日放送主催)で、高遠町の高遠そばをテーマとした作品「かくし味いっぱい高遠そば」が審査員特別賞の「さわやか賞」を獲得した。
作品は、高遠産の玄そばを使ったそば打ちの様子や、辛味大根のしぼり汁に焼きみそを加えた「辛つゆ」など、高遠そばの特徴を紹介。ヴィバルディ作曲の「四季」に、桜などの町の魅力を紹介して、「あったかな人の心が隠し味 高遠そばの里」と最後を結ぶオリジナルの歌詞をのせた曲を合わせて流している。
96作品の応募のなかから最終審査に残り、「曲を聞きながら桜をイメージできたし、高遠そばも食べたいなという気持ちにさせられた」と評価を受けた。 石工と石仏を題材にした昨年に続く受賞。CMは来年、年間通して30回放映される予定だ。
総務課秘書広報係は「2年連続の受賞は本当にうれしいし、町の宣伝もできてありがたい」とうれしさをにじませている。 -
東伊那親子文庫クリスマス会
駒ケ根市の東伊那地区親子文庫(下平美保会長)は3日、恒例のクリスマス会を東伊那公民館で開いた。親子ら約120人が参加し、母親らによるハンドベルの演奏やパネルシアター、ゲーム大会などを楽しんだ。
ハンドベル演奏では『サンタが街にやってくる』『ジングル・ベル』などのクリスマスソングが次々に披露された。会場を埋めた親子らは澄んだ音色のベルの響きに静かに聴き入っていた=写真。
お楽しみ会ではサンタが登場し、子どもたちにお菓子などをプレゼント。親子は歓声を上げてじゃんけん大会やフラフープ・リレー、豆うつしリレーなどを楽しんだ。 -
健康づくり推進協
宮田村健康づくり推進協議会(加藤勝美会長)は5日開き、村側が来年度の保健事業について説明。ボランティア参加による精神保健や子育て支援、健康診断に基づいた個別相談の充実などを示した。委員からは、子どもの頃から正しい食生活を徹底するよう求める提言などがあった。
村住民福祉課は、食生活の徹底について「教育委員会と連携をとりながら、行なっていきたい」と回答。定期的に開いている子どもの健康を考える会などを通じて、対応策を練っていく。
また、緊急時に威力を発揮する除細動器については、当面は導入しないことを改めて確認。救急講習会など、住民意識の向上に力を注ぐ。 -
人権作文で宮田中3年の山口さんが伊那人権擁護委員協議会賞
全国人権擁護委員連合会が主催する中学生を対象にした人権作文コンテストで、宮田村宮田中学校3年山口弥倭さん(15)=つつじが丘区=の「戦争の中での命の大切さ」が伊那人権擁護委員協議会賞に選ばれた。5日に矢亀誠一同協議会長らが同中を訪れ、表彰した。
イラクの戦争をテレビなどで見聞きし、「この戦争は本当にイラクの人のためになるのか」と疑問に思った山口さん。
戦うことの無意味さを感じ、自分の素直な気持ちを原稿用紙に綴った。
表彰のため訪れた矢亀さんと、村人権擁護委員の辰野恒雄さんは「戦争は最大の人権侵害。その戦争を自分の問題としてとらえ素晴らしい」と、山口さんの作文を評価した。
コンテストには上伊那管内から宮田中の20点を含め1253点の応募があり、同協議賞は山口さんを含め19人が受賞した。 -
箕輪町木下の泉沢常会がイルミネーション点灯
箕輪町木下の泉沢常会1組が、国道153号から箕輪工業高校に通じる道沿いの各戸の庭木や玄関などにイルミネーションをともした。常会初の試みで、5日夜の点灯式は16人が集まり1軒ずつ点灯。赤、緑、青、黄色などカラフルな電飾が通りを明るく照らした。
これまで常会内の2軒が電飾をつけていたが、「個々にやるのもステキだけど、点を線にしたらおもしろいのでは」との荻原省三さんの発案で、「まずはやってみることが大事」と、賛同した7軒が思い思いに電飾をつけた。
道の東から西に向かって順番に点灯。明かりがつくたびに「わあ、きれい」「すごいね」と歓声。星やハート、サンタクロース、トナカイ、スノーマンなど趣向を凝らした飾りもあり、下校する箕工生が「いいですね」と声を掛けて通っていった。
吉江賢次代表は、「この道を毎日、箕工生が通っている。高校改革で問題になっている箕工や、少子化問題をイルミネーションで応援したい。どんなに小さくてもまずは一歩から。これを起点にもっと大きく輪を広げられたら」とあいさつ。「恋人通りって名前にしようか」と冗談も飛び交い、とん汁や酒で点灯を祝った。将来的にはテーマを決めた飾りつけをしたい-との構想もある。
クリスマスの25日まで毎日、日没から夜9時ころまで点灯する。 -
第1回みのわ祭り検討委員会
箕輪町の夏のイベントみのわ祭りのあり方を考える「みのわ祭り検討委員会」(桑沢昭一委員長)は5日、役場で第1回委員会を開いた。祭り開催を前提に今後祭りの方法を検討する方針を決めた。
区長会から、毎年祭りの反省が翌年に生かされないため早くから検討してほしい-との意見があり、開いた。
委員会は、2005みのわ祭り実行委員会(実行委員長、正副部会長)、区長会、交通安全協会、商工会のほか、町内で祭りをしている福与城址を守る会、もみじ湖夢くらぶ各代表の計15人で構成。
桑沢実行委員長は、「みのわ祭りをどうしていったらいいか何年も課題。マンネリ化もある。白紙に戻ってゼロから検討したい」とあいさつした。
委員からは、「区の負担が大きすぎる」「祭りを盛り上げるため自分達の意思で積極的に参加する仕組みが必要」「太鼓や踊りなどのサークルが積極的に参加できるゾーンを作って自由参加にするのも一つの方法」「時間を短く中身を凝縮。花火も手筒花火だけでいいと思うのでもっと手筒花火を応援し、町の特徴を生かした祭りに」などの意見が出た。
会場はバイパスと国道153号の両方の声があった。
意見を基に来年も祭りを開催することを前提に内容の見直しをはかることで合意。来年1月に第2回委員会を開き、他市町村の祭りも参考に検討する。 -
アワやアマランサスを使った雑穀料理作る
食と暮らしを考え、豊かな地域づくりを目指す長谷村のNPO法人「南アルプス食と暮らしの研究舎」は6日、伊那市生涯学習センターで雑穀料理教室を開いた。上伊那郡内の主婦を中心に23人が参加し、地元産のモチアワ・アマランサスを使った3品を作って試食した。
雑穀はイネ科穀類のうちキビやアワなど小さな実をつける作物の総称で、料理の材料の一つとして知ってもらおうと企画。モチアワやアマランサスは鉄分、マグネシウムが多く含まれ、素材の味を生かした長芋とカブのモチアワクリームグラタン、アマランサスパスタなどを作った。
講師は、伊那市在住の雑穀レストラン元チーフシェフ伊藤雄治さん。モチアワなどのたき方について「しっかり水分を含ませて炊く」などアドバイスし、参加者はメモを取りながら手際よく調理した。
参加した女性は「今まで雑穀をご飯に入れて炊くだけだったが、レパートリーが増えた」「簡単にできそうなので、家でも作ってみたい」と話していた。
来年1月には雑穀のもちきぶを使った料理教室を計画している。 -
鎌倉国光さん石仏写真展・心和ませ
宮田村大田切のアマチュアカメラマン・鎌倉国光さん(54)の石仏写真展「海岸寺・貞治仏の世界」は11日、伊那市荒井の市立図書館広域情報コーナーで開いている=写真。入場無料。
鎌倉さんは1951年、高知県生まれ。30年ほど前に宮田村へ転勤し、85年ころから集中的に中央アスプス北部や、江戸時代の高遠町の石仏師・守屋貞治の石仏を撮り始める。同図書館では、2年前から毎年、中央アルプスの写真を展示している。
写真は、海岸寺(山梨県)にある守屋貞治が手がけた石仏をモチーフに、10年ほど前から撮りためた全紙、半切、4切りサイズ計31点を出品。細目で笑う菩薩などは、見る人の心を和ませている。
作品「十一面千手観世音菩薩」は、長年の野ざらしで、石仏の肩口から足元にかけてビードロのように苔むす。現在は日差しが設置され苔が無くなっているため、「当時の貴重な写真」として飾られている。
鎌倉さんは「ありのままに、感ずるままに見てほしい」と話している。
午前10時縲恁゚後7時。10、11日は鎌倉さんが会場を訪問する。 -
骨粗しょう症予防教室「コツコツセミナー」
南箕輪村住民福祉課は6日夜、骨粗しょう症予防教室「コツコツセミナー」を村役場で開いた。女性18人が、骨粗しょう症の病態や予防、治療についての講演を熱心に聞いた。
骨粗しょう症は、骨の量が減ってスカスカになり、骨折しやすくなる全身の病気。セミナーは全2回で、第1回は伊那中央病院整形外科の高原健治医師が講演した。
総人口の10%弱が骨粗しょう症といわれ、寝たきりの原因の第3位は骨粗しょう症による骨折であることを説明。検診を受ける時期は、女性は閉経後は年1回、男性は少なくとも70歳以上は測定する。20歳代から40歳代後半までは骨密度があまり変化しないため、その間に一度測定し骨密度を知っておくことをアドバイスした。
予防の三原則は「食事・運動・日光浴」。カルシウムの多い食品やカルシウムの吸収を助けるビタミンDを摂り、運動はウォーキングや水泳、運動が苦手な人は散歩や自転車乗りから始めてもよい-とし、ビタミンDが日光浴で皮膚からも作られることも話した。
たばこや酒の飲み過ぎ、ダイエットも危険因子の一つに挙げ、骨の健康状態を知るため1度は測定することを勧めた。
第2回は16日午後1時縲・時、村公民館。骨を丈夫にするための運動、栄養の話と試食。運動のできる服装で参加。持ち物は上履き、バスタオル(運動時に床に敷く)、筆記用具。村内在住者に限る。申し込みは12日までに住民福祉課保健予防係(TEL72・2105内線111)へ。 -
『桜の下で』タイアップ企画ライブ
駒ケ根市中沢在住のキョウデン会長橋本ひろしさんが作詞作曲したヒット曲『桜の下で』を市の観光PRに生かそうというタイアップ企画がスタートした。3日、橋本さん率いる男女8人組ボーカルグループ「冒険団」が同市東伊那のふるさとの家を訪れ、観光関係者など約60人を前にライブを披露した。橋本さんは「この曲を歌う時、光前寺や栖林寺の桜が目に浮かぶ。華やかに爆発している裏ではかなさも漂うイメージだ。駒ケ根の桜のアピールに一役買いたい」と話した。
中原正純市長は「この企画は市の桜の名所づくりと橋本さんの曲のメジャーヒットとのタイアップ。来年の桜の時季に向けてみんなで情報を発信していこう」と呼び掛けた。
『桜の下で』は恋人への思いを桜の花に重ねる叙情的なラブ・バラード。NHKなどで放送され、スマッシュヒットとなった。ソロ、コーラスなどさまざまなバージョンがある。 -
今シーズン初の雪化粧
上空に強い寒気が入った影響で、上伊那の里も今季初めての雪化粧となった。
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「本とあそぼう全国訪問おはなし隊」が箕輪町図書館に
講談社の「本とあそぼう全国訪問おはなし隊」がこのほど、箕輪町図書館にやってきた。松島保育園の年長園児らがキャラバンカーの絵本を読んだり、読み聞かせを楽しんだ。
園児は2グループに分かれ、キャラバンカーの見学と本の読み聞かせを交代に楽しんだ。キャラバンカーにはたくさんの絵本があり、子どもたちは一人1冊ずつ好きな絵本を選び、キャラバンカーの前に敷いたじゅうたんの上で自由に絵本を読んだ。
保育士に読んでもらったり、平仮名を大きな声で読んだり、それぞれに絵本を楽しみ、読み終わると「次の本借りる」とキャラバンカーに戻り、何度も何度も借りて絵本に親しんだ。 -
【記者室】「早めに」
突然の雪に、あせった。といっても、天気予報で雪が降ると言っていたから、予報通りなのだが…。自宅周辺は雪から雨へと変わり、積もることはなかったが、上伊那の北のほうでは軽く雪かきをしたと話す人もいた▼これはまずいと思い、タイヤ交換のため、ガソリンスタンドへ。車がずらりと並び、置く場所もないほど。聞けば、4時間待ちという。「まだ大丈夫」は甘かった▼各地域で年賀状作りの講習会があったり、門松を飾りつけたりと新年準備が着々と進んでいる。12月は何かと慌しく、やらなければならないことが山積み。気ばかりあせるものの、なかなか手につかない。何ごとも「早めに」にこしたことはない。そう自分自身に言い聞かせる。(湯沢記者)
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絵本の魅力お父さんにも
高遠町図書館と高遠町公民館による「心を育てる絵本講座」が4日、町文化センターであった。町出身で、北原こどもクリニック(伊那市)院長の北原文徳さんの「お父さんにも伝えたい絵本の魅力」と題した講演に、親子や地域住民約50人が耳を傾けた。
北原さんは昨年4月、伊那市在住の父親5人で立ち上げた「パパS‘絵本プロジェクト伊那」の活動を紹介。保育園を訪れ、読み聞かせをしている様子をビデオで流し、「2歳までの子どもは絵本を耳で楽しむ傾向があり、動物の鳴き声や車が動く音などを迫力ある読み方をすると喜ぶ」と子どもの特徴を話した。
自身の経験からも、「お父さんがつまらなそうに読むと、子どもはもっとつまらないから気をつけて」と指摘し、「お母さんが絵本を読む家庭がほとんどだとは思うが、お父さんにも絵本の楽しみ方を知ってほしい」と呼びかけた。
読み聞かせの大切さや絵本のいろいろな楽しみ方も話し、数冊の絵本を取り出して読み聞かせをすると、北原さんの愉快な読み方に子どもたちも大はしゃぎだった。 -
活動の成果堂々と
長谷村の第27回文化祭が3、4日、村公民館であった。小中学生や公民館サークルなどによる作品展示やステージ発表があり、多くの村民でにぎわった。
展示は小中学生の書道、絵画、各サークルや個人で出品した洋画、水墨画、盆栽、デイサービスセンター「やすらぎ」の利用者によるクリスマスリースなど力作約300点が並び、来場者も足を止めて見入っていた。
長谷太鼓や大正琴の演奏、手話ダンス、民謡、熱田神社にまつわる紙芝居など全16演目を繰り広げたステージ発表では、出演者が日ごろの練習の成果を発揮し、会場から拍手を集めた。
村が村内に分散して保存していた文化財などを一括収蔵するため、公民館に増築した生涯学習活動施設の工事により、例年より1カ月遅れだったが、村民は前日に開館したばかりの施設内も見学し、関心を寄せていた。
伝統文化の継承と健全育成を目的に、村青少年育成協議会(伊藤善明会長)は初日の3日、恒例の「親子しめ飾り教室」を併せて開いた。
12組約30人の親子が参加。初めて体験する保護者も多く、縄が緩かったり、ほどけたりと、手のひらをこすり合わせるようにしてわらを編んでいく作業にてこずる姿が目立った。
しめ縄の形が整うと、おかめやエビなどの演技物を付け、正月に向けて立派なしめ飾りを作った。 -
笑顔で伸び伸びと
伊那市を中心に活動する新体操クラブ「伊那ポーラ☆スター」(橋爪みすず代表)の第14回発表会が4日、伊那市の県伊那勤労者福祉センターであった。「宇宙(そら)縲恂ウ限の可能性縲怐vをテーマに、幼児から高校生まで約100人のメンバーが華麗な演技を次々と披露し、詰めかけた観衆を魅了した。
「瞳の中の宇宙」「宇宙の果てに輝きを重ねる時」「スターを夢見て」など、小テーマごとの演技と競技種目を織り交ぜた5部構成。1部「星の誕生」は、幼児から小学6年生までが学年ごとに発表した。フープやステッキ、クラブなどの手具を音楽に合わせて自在に操り、堂々と熱演。ギャラリーからも大きな拍手がわき起こった。
橋爪代表は「全員仕上がりがよく、笑顔で伸び伸びと最高の演技を見せてくれた」と講評していた。
塩尻市の「塩尻ポーラ☆スター」、安曇野市の「SWANあづみ野RG」など4団体も賛助出演し、舞台に華をそえた。 -
西部花街道をつくる会が憲章つくる
箕輪町の県道与地辰野線(通称西県道)沿いの住民有志でつくる「西部花街道をつくる会」(40人、唐沢弘三会長)が、住んで良かった・住みたいまちづくりのため会の憲章を作り、「さらに協働のまちづくり、地域づくりを進めたい」と気持ちを新たにしている。
憲章は、▽花桃を育て伊那の名所となるようなすばらしい花街道をつくる▽花街道づくりを通じ西部地区住民が人間味あふれ、心が通い合う人間関係をつくる▽美しい花とすばらしい住民のハーモニーにより住んでいて良かった・住んでみたいすばらしい地域をつくる-。
西県道を花街道にしたい、ボランティアで地域の活性化のために-と今年2月に発足。5月に西県道に花桃の苗木350本を植え、草刈りや水やりなどの管理をしてきた。来春、花桃650本の植樹を計画している。
唐沢会長は、「これから楽しみもあり、苦しみもあるが、西部地区がきれいになるように皆の気持ちを一つにして取り組みたい」と話している。 -
年末警戒をアピール
伊南防犯女性部(片桐明子部長)と駒ケ根署は2日、年末特別警戒体制をアピールする啓発活動を駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店で行った。店の出入り口など数カ所に分かれた女性部員と警察官らは、店を訪れた買い物客らにチラシなどを手渡しながら「年末特別警戒中です。犯罪や交通事故に気をつけてください」と注意を呼び掛けていた=写真。
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イルミネーションで街明るく
高遠町の本町実業団(嶋村正登団長)は3日、クリスマスに向けて国道361号沿いにイルミネーションを設置した。
町総合福祉センター前から本町交差点までの約100メートル間の道路両側の街灯に、雪の結晶型をしたイルミネーションを7基飾り付けた。同日夜から2月の中旬までともし、「商店街が少しでもにぎやかくなれば」と話している。
仲町などの実業団も近く取り付ける予定で、商店街の冬の夜が彩られる。 -
消費生活大学
飯田消費生活センターと駒ケ根市が開いている05年度消費生活大学の第3回講座が2日、駒ケ根市の駅前ビル・アルパで開かれた。上下伊那の生徒約40人が出席し、飯田ゆめみらいICTカレッジの伊藤康彦さんによる講義「インターネットと消費生活」を聞いた。
伊藤さんはインターネットや電子メールの仕組みや問題点などについて説明し「トラブルを防ぐには正しい知識が必要」と呼び掛けた=写真。生徒は多くが60歳代以上とあって伊藤さんの説明に時折首をかしげながらも、熱心に講義に聞き入っていた。
同大学は1月27日まで毎月2回、公開講座を含む全6回の講座を開き、保健所職員や司法書士、警察官などを講師に招いて、生活にかかわるトラブルを防止する知識などについて学んでいく。 -
高齢者クラブ連合会交通安全教室
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(池上重雄会長)は2日、交通安全教室を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員約70人が参加して駒ケ根署員の講話を聞き、映画『高齢者のための安全ドライブガイド』を見て交通安全への意識を新たにした=写真。
池上会長はあいさつで「老人憲章で自分の安全は自分で守ろうとうたい、20年間死亡事故はなかったが、今年初めて会員が交通事故で亡くなった。これ以上事故を起こさないようしっかり勉強してほしい」と述べた。
駒ケ根署交通課の山本潔巡査部長は「暗くなったら夜光たすきなどの反射材を必ず身に付け、自転車に乗る時はライトを点灯すること。75歳以上のドライバーはもみじマークを付けてほしい。強制ではないが事故防止の助けになる」などと呼び掛けた。 -
【記者室】タイヤ替えた?
このところの朝晩の冷え込みの厳しさにいつ雪が降るかと心配になり、少し早いような気もしたがタイヤをスタッドレスに替えた。場所によっては凍結している路面もある。自損事故ならともかく、他人様を傷つけるような事故だけはごめん被りたい▼そんなことを考えながらふと窓の外を見ると白いものがチラチラ…。駒ケ根市内では初めての雪だ。気象庁によるとこの冬の降水量は「平年並みか多い」そうだが、交通への影響を考えると雪はなるべく降ってほしくない▼今年も残り4週間となった。年の瀬に向けて世間の雰囲気は何かと気ぜわしくなり、イライラも募りやすい。この暮れにきて大きな交通事故など起こさないよう、車の運転はくれぐれも慎重にどうぞ。(白鳥記者)