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ひな供養祭
中川村のショッピングセンター「チャオ」で29日、ひな供養を行い、人形の持ち主の親子ら約50人が参列、持ち込まれた350体余の人形を思い出重ね、心をこめて供養した。
利用者サービスの一環で今年で14回目。ひな人形や五月人形、日本人形など古くなったり、壊れたものなどが持ち込まれた。
ほら貝の響く中、導師の延寿院の伊佐栄豊住職ら3人が読経し、魂安かれと願い、ごま壇に点火。火は勢いよく燃え上がり、火勢が納まったところで、参列者ひとり一人、大切にしていた人形に別れを告げ、火の中に投げ入れ、焼香し、人形に感謝し、思い出をかみしめた。
焼香のあと、持ち主らは身代わり札を持ち帰った。 -
笠原御射山社で例祭
伊那市美篶の笠原御射山社で29日、例祭があった。地域住民らによる獅子舞奉納などがあり、厄除けと五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。
獅子舞は約400年の歴史がある。雌雄2頭の獅子がいるが、舞うのは雄獅子のみ。2頭が一緒に舞う羽広の獅子と比べ、優しく穏やかな動きが特徴だという。現在は地区の男性でつくる若連が継承し、この日は15人が、お囃子(はやし)と舞を奉納した。
また、地区の小中学生による子供みこしもあり、集まった人の目を楽しませた。
旧蟻塚城址にある御射山社は、1950年に火災で焼失した後、もともと神社があった場所に奥宮を建立。蟻塚城の二の郭(くるわ)だった場所に現在の里宮を建設した。普段、御神体は奥宮に祭られているが、例祭の時は前日に奥宮から里宮へと迎え、祭礼が終わると再び奥宮へ送り返す。 -
駒ケ根市こどもまつり
第32回こどもまつり「わんぱくランド2006」が29日、駒ケ根市文化センター一帯で開かれた。すずらん公園の広場や文化センターの館内には各種団体などが企画する体験コーナーやゲーム施設など11のブースが並び、訪れた子どもたちや親子連れでにぎわった。 ボーイスカウト駒ケ根第1団が企画した「タイムトンネル」は段ボール箱を利用した長い迷路。延長50メートルにもなるトンネルに挑戦した子どもたちは、苦労しながら何とか出口にたどり着くと「もう1回」と笑顔で再挑戦していた=写真。
文化会館小ホールでは駒ケ根VYS会が透明なビニールを使った簡単たこ作りを指導した。出来上がったたこを持って外に出た子どもたちは早速たこ揚げにチャレンジ。風を受けてたこが揚がると「揚がった」と大喜び。糸を握り締めて夢中で走り回っていた。
すずらん公園の広場では赤穂小学校児童らによるアフリカンドラムや赤穂中学校吹奏楽部による演奏が行われ、楽しいまつりの雰囲気を盛り上げた。 -
光前寺春の例大祭
駒ケ根市の古刹光前寺(吉澤道人住職)で29日、春の例大祭が行われた。あでやかな衣装を身にまとった子どもたちによる稚児行列のほか、本堂では住職らによる大般若経転読や霊犬早太郎700年祭の供養などが行われた。
稚児行列には4縲・歳の男女約30人が参加。ようやく満開となったサクラの花びらがひらひらと舞い散る中、仏教婦人会のご詠歌に先導されながら付き添いの保護者らとともに大講堂から本堂までの参道をしずしずと進んだ=写真。見守る家族や観光客は「かわいいね」「きれい」などとささやき合い、カメラを構えて盛んにシャッターを切っていた。 -
駒ケ根高原記念植樹
駒ケ根高原を桜と楓の名所にしようと1999年に始まった記念植樹がみどりの日の29日、駒ケ根高原の水と文化の森公園で行われた。セレモニーには木を寄付した団体や市の観光関係者ら約60人が出席し、シャベルを振るってサクラ5本、カエデ27本を植えた=写真。
今年植えられたオオヤマザクラ5本分として大桜会が5万円を、カエデ10本分として駒ケ根ライオンズクラブ、赤穂いぬい会がそれぞれ10万円を、カエデ7本分として丑寅会が7万円を寄付した。
記念植樹を主催する桜と楓の名所づくり実行委員会の山浦義人委員長は「植えた木々がすくすく成長して、高原にさらに多くの観光客が訪れることを期待したい」とあいさつした。
この8年間で高原に植えられたのはサクラ396本、カエデ703本になる。 -
「富士乃湯」代表 栄信雄さん(73)
湯気に煙る高い天井に湯の流れる音やおけの音が反響し、浴槽にのんびりつかっている客が伸びをしながら「ああ、極楽極楽竏秩vとつぶやく竏秩Bそして壁には富士の絵。今ではめっきり少なくなった町の銭湯の昔ながらの風情を今に伝える「富士乃湯」の主だ。
父佐太一さんが1919(大正8)年に始めた銭湯を受け継いで50年間守ってきた。多くの銭湯が燃料に重油を使う中、今でもおが粉や木くずを使って湯を沸かしている。「やっぱりたき物の湯は違う。体の芯から温まる」と評判だ。
◇ ◇
子どもの時から家族皆で仕事をしたことを懐かしく振り返る。
「一番大変なのは燃料運びだった。近くの製材所を回っては木の車輪の大八車でおが粉や廃材、木の皮なんかを運んで来るんだが、道も今のように舗装なんかされていなかったから石ころや凹凸で大変だったなあ。その後タイヤのついたリヤカーになり、3輪トラックになってずいぶん楽になった」
仕事は今でも基本的に変わらない。朝9時ごろトラックで燃料のおが粉を取りに行く。釜と脱衣所の掃除を昼ごろまでに済ませてからたき付けをし、午後4時に開湯。温度調節に気を使いながら釜の番をし、奥さんが食事の時だけ番台に座る。閉湯は午後10時だが、最後のお客さんが出るのは11時を過ぎることも度々だ。浴槽とタイルを磨いて湯を抜くと午前零時を過ぎる。
「寝るのは1時過ぎかな。年だから腰が痛いよ。体のあっちこっちもね。そんな苦労しても儲かるどころじゃなく、続けていくのがやっと。お客さんが少ない時間でも火を止めるわけにはいかないし、水道料や電気料は必ずかかる。それに冬場はよけい大変なんだ。気温が低いと湯の温まりが悪くて燃料を余計に使うからね」
だが、体の動く限りやめるつもりはない。
「金銭ずくじゃないんだ。『ああ、いい湯だった』って言ってくれる人たちがいるからこそ今でもやっているんだよ」
◇ ◇
「壁の絵は一度駒ケ岳にしたことがあるんだ。でも評判は良くなかった。何だか落ち着かない、雰囲気がきついってね。だからすぐに元の富士に戻した。やっぱり銭湯には富士が合うようだね」
午後4時縲・0時、日・水曜日定休。
(白鳥文男) -
音楽で新入生を歓迎
赤穂高同窓会宮田支部が後輩のために激励会
赤穂高校同窓会宮田支部(井ノ口明治支部長)は29日、今春宮田中学校から同校へ進学した22人を招いて新入生激励会を村民会館で開いた。毎年恒例の演奏会を開き、同校吹奏楽部、声楽部、器楽部が出演。同窓生のほか、地域住民も多数参加し、音楽で後輩を激励した。
各部が演奏や歌声を披露。そのうち8人の新入生を迎えたという声楽部は、男女混合の見事なハーモニーで会場を沸かせた。
激励会は22回目。先輩たちが後輩を温かく迎え入れようと、伝統を受け継いでいる。
演奏会の前には、井ノ口支部長が「友情の輪を広め、心と体を鍛えつつ高校生活を送って」と激励し、記念品を手渡した。
新入生を代表して有賀駿君は「3年間でこれだけはやったというものが持てるよう、自分の行動に責任を持って取り組む」と、あいさつした。 -
ニシザワで県稼動教育会伊那支部の華道展
県華道教育会伊那支部(春日みや子支部長)による第12回華道展が、伊那市通り町のニシザワデパート4階で開かれている。春の花々を使った69点の作品が、訪れた人の気持ちを和ませている。
11流派の会員69人が1点ずつ出展し、流派ごとの異なる手法を楽しむことができる。展示会のテーマ「春の風に誘われて」に合わせて、ボケ、ヤマブキ、アヤメといった季節の花を用いたり、芽吹きを迎えた木々の枝を取り入れた作品も多い。
春日支部長は「ちょうど芽吹きも美しい時期。花の咲き始めや春の訪れを感じてほしい」と話していた。
30日まで。午前10時縲恁゚後5時。 -
伊那市の春日公園で恒例「わんぱくひろば」
桜の花が風にまう伊那市西町の春日公園で29日、「第31回わんぱくひろば」があった。多くの家族連れなどが公園内などに設けた遊びコーナーを回り、花を眺めながら昼食を楽しんだ。同市青少年団体連絡協議会などでつくる実行委員会主催。
自然の中で遊びを通して子供たちの創造性と連帯感を養い、仲間の輪を広げることを目的としたイベント。受付でスタンプカードを受け取った子供たちは、仲間と一緒に好みのコーナーに直行し、スタンプを集めては遊んだ。
大きなチューブが揺れ動く「スーパーロデオ」、滑車でロープを滑り降りる「ロープケーブル」などは順番待ちができるほどの人気。東春近小4年の小林直史君(9)は「スーパーロデオが楽しかった。自分の体が浮いて、飛び出しそうだった」と笑顔がはじけていた。 -
上伊那渓流魚釣研究会が初の教室 渓流釣り楽しもう
上伊那渓流魚釣研究会による「渓流魚釣り方教室」が27日夜、伊那市狐島の天竜川漁業会館で始まった。上伊那を中心に遠くは静岡県から約15人が参加。釣り歴40年のベテランで研究会代表の小木曽大吉さん(63)=同市福島=が釣りの基礎を教えた。
多くの人に釣りの楽しみを覚えてもらう竏窒ニ、本年初めて企画。退職後の趣味にしたいという人や、自分で学んで息子と釣りをしたいという人など、70代から小学生までの幅広い年代が集まった。
講義では竿(さお)の伸ばし方、たたみ方からはじまり、仕掛けの作り方やエサの選び方などの基本を学習。小木曽さんはニジマスを釣る時のエサについて「水が澄んでいればイクラやブドウムシ、濁っていたらミミズを使うと効果的」などと助言していた。
趣味を持とうと渓流釣りを始めたばかりの山口幸次さん(65)=箕輪町下古田=は「学んだことを生かして竿から買い直さないと」と心を弾ませていた。
自己流で取り組んできた伊那中学校2年の福井創祈君(13)は「一から基礎を学ぼうと参加した。最近は釣果が少なかったのでためになった」と熱心に話を聞いていた。
渓流魚釣り教室では5月の大型連休以降、実践講座を川で開く予定。現在、受講生を募集している。問い合わせは、小木曽さん(TEL76・1652)へ。 -
やきはた小学校第2期開校
箕輪町公民館主催の親子で野菜を作り収穫祭をする「やきはた小学校」第2期入学式が29日、町文化センターであった。10組の親子が入学し、さっそく1時間目の授業でジャガイモを植えた。
小学生以下の親子10家族25人が入学。6家族は昨年に引き続き参加した。履修科目は初級農学。ジャガイモ、サツマイモ、トウモロコシの作付けと収穫、祭りが主で、土に触れ農業を楽しむ。
最初の授業は松島にある付属農園での作業。親子はジャージ、もんぺ、長靴姿で畑に入り、男爵とオオジロの2種類の種イモを植えた。
等間隔に種イモを並べ、丁寧に穴を掘って植える子もいれば、種イモを入れた帽子を頭にかぶって運ぶ子もいて、楽しく遊びながら作業した。
継続参加の北小3年生の親子は、「去年とても楽しくて、子どもが絶対出たいと言って、子どもに引っ張られて参加しました。今年も楽しみです」と話していた。
付属農園は4アールあり、2アールにジャガイモを植えた。今後は、トウモロコシ、サツマイモ、夏キャンプ用のメロンとスイカ、ハロウィーン用のジャンボカボチャなどを植える。 -
福与城址まつり
箕輪町福与の福与城跡で29日、福与城址まつりがあった。桜の開花が遅かった今年は満開の桜の下での祭りとなり、太鼓演奏や常会ごとの出店など約千人が訪れてにぎわった。
福与城址を守る会主催で10回目。訪れた人は、地元の箕輪南小学校6年生と4年生の太鼓演奏、三日町保育園児のダンス、手話ダンス、紙芝居などの発表を見たり、つきたての草もち、ゆでた新ジャガイモ、とん汁、綿あめなどを味わい、祭りを楽しんだ。
南小6年生がアイガモ農法で栽培した米で作った五平もち、総合学習の活動資金集めのための5年生のキーホルダー販売もあった。
福与城にルーツがあるとする静岡県志太郡大井川町の福与姓の人たちは、今年も約30人がマイクロバスで訪れて祭りに参加した。 -
【記者室】AEDとは
突然心臓が止まった人に、応急手当として一般市民が人工呼吸や心臓マッサージとともに行うことができるようになった除細動、電気ショック。普通救命講習には、AED(自動体外式除細動器)を使う実技がある▼箕輪町内の施設であった普通救命講習。受講前はAEDを使うことに少し不安を抱いている人もいたが、講習を受ければ機械の音声指示に従って簡単、確実に操作できるという▼町役場はAEDを町内3カ所に配置し、福祉課職員らの講習もした。有効に機能させるためには多くの市民がAEDを扱えることが大切。箕輪消防署長の受け売りだが、まずは「(A)あったら(E)いいな(D)電気ショック」と覚えよう。その次は普通救命講習の受講を。(村上記者)
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伊那市消防団春季訓練
伊那市消防団(田畑安彦団長)は29日、同市の富士塚スポーツ公園運動場などで、春季訓練をした=写真。3市町村合併に伴い誕生した新組織の全団員を対象とした行事は初めて。708人が集まり、規律訓練やラッパ訓練に取り組んだ。
消防団員として必要な規律として、発令者の的確な指示で行動隊が迅速に動けるかを訓練する恒例行事。市内の各分団員が約20人ずつに分かれて小隊を構成するなどして規律を学んだ。
停止間、進行間の訓練などで基本動作を学習。発令者の「回れ右」「きをつけ」などの大きな声に合わせ、団員らはきびきびと行動した。
ラッパ手や消防音楽隊は近くの市武道館で技術向上に励んだ。
あいさつに立った田畑団長は「団員としての協同、協調、協和を学んでほしい」と新団初の全体訓練に期待した。 -
芝桜「花富士」の見ごろは5月10日
大型連休に入った29日、上伊那のキャンプ場などは、家族連れや若者らでにぎわいを見せた。
「花富士」をメーンとした芝桜が咲く伊那市の花公園は、一つの観光名所となり、名古屋方面から観光バス4台が入るなど家族や夫婦連れが目立った。
花づくりに取り組む「小沢花の会」(池田清和会長、約50人)は5月5日まで、第7回芝桜まつりを開催中。
花公園は、広域農道の中の原信号機南側の広さ約30アール。1千分の1の富士山(高さ3・7メートル)をはじめ、天竜川、仙丈岳や間ノ岳など南アルプスの山並みなどを白、ピンク、薄紫の3色で表現。3月末の合併で、新たに塩見岳を加え、一部植え替えた。また、えとである犬の顔なども浮かび上がる。29日現在で3分咲き、見ごろは10日の見込み。
訪れた人は「少し早いけど、見事なもんだね」と芝桜を写真に撮ったり、眺めたりしていた。
5月3・4日午後7縲・時にはライトアップ。2日までは甘酒・茶をサービスし、3縲・日はおにぎりを販売する。
芝桜苗の販売は人気で、飛ぶように売れていた。 -
宮田村でクマ出没
宮田村新田区のマス養魚場近くの県道で、26日と28日のそれぞれ夜間に体長2メートルほどのクマが目撃された。村西側一帯の山麓で近年、クマが頻繁に出没。一昨年の8月には今回の現場から4キロほど離れた北割区で人が襲われてケガを負った例もあり、村や警察などは住民や通行者らに注意を呼びかけている。
目撃現場はいずれも養魚場から数百メートルの範囲内で、体格なども似通った大きなクマ。いずれも1頭でいる所を目撃されており、県道を横切って太田切川や黒川方面に逃げた。
付近に民家は少ないが、村は広報を通じて注意を呼びかけるほか、夜間パトロールも実施。捕獲用の檻(おり)を近く設置する。駒ヶ根署も巡回広報を始めるなど、警戒している。
天竜川漁協が運営する養魚場では昨年の春から夏にかけて、クマが連日のように出没。大型のクマを捕獲したが、養殖しているマスが獲られるなどしたため、電気柵を設けた。
柵設置後は目立った被害もなく、現在もクマが場内に侵入するケースはほとんどないという。
ただ、冬眠から目覚めたクマが、付近一帯をエサ場にしているとも考えられ、同養魚場や役場の関係者は「排水口にたまったり下流に流れた魚をつかまえているかも」と話した。 -
戦没者慰霊祭
宮田村の戦没者慰霊祭は28日、村民会館で開いた。遺族31人を含め約100人が参列。愚かで悲惨な戦争の歴史を胸に刻み、命の大切さ、平和の尊さを改めて訴えた。
村遺族会の春日要会長はあいさつで、戦後の清算も終わらないうちに、悲惨な歴史が風化しつつある現実を危ぐ。
「戦争がいかに無意味で野蛮なものか、もう一度反省すべき。平和、国際貢献、そして憲法と、我々には次代に語り継ぐ義務がある」と続けた。
慰霊祭は村社会福祉協議会の主催。会長の清水靖夫村長も恒久平和の実現を訴え「宮田村は小さくても輝くむらづくりを目指しているが、再び悲しい歴史を繰り返すことなく、福祉国家建設の想いを新たにしたい」と英霊に哀悼の意を捧げた。
参加者全員で献花。戦没者が身を持って教えてくれた平和、そして命を大切にする意義について気持ちを新たにした。 -
南箕輪村老人クラブ連合会総会
南箕輪村老人クラブ連合会(清水勇会長)は26日、06年度総会を村公民館で開き、事業計画などを承認した。
本年度の事業計画は県老連・郡老連への参加協力、村主催事業への積極参加、会員増強、老人ホームへの訪問交流、デイサービスなどボランティア活動の充実、役員研修旅行、マレットゴルフ・グラウンドゴルフ大会の実施、村ゲートボール連盟への応援、花いっぱい推進事業への参加協力、ふれあい保育への参加協力、赤松荘庭園の樹木せん定や除草など清掃作業。
清水会長は、「花いっぱい推進事業やふれあい保育など皆さんのご協力で活動が成り立っている。特に花いっぱいは力仕事で朝早くお願いしている。スポーツや研修旅行もあるので参加してもらい、盛大の中でおもしろくやっていきたい」とあいさつした。 -
みのわ祭り準備委員会第3回
箕輪町の夏のイベント「みのわ祭り」の準備委員会は25日、第3回会議を町役場で開き、イベントについて協議した。
今年のみのわ祭りは7月29日の土曜日開催。雨天は30日。名称は「2006みのわ祭り」。
協議の結果、イベントは数は減らさずこれまで通りやるとし、踊りのワクワクソングと民謡流しを一本化する案を決めた。これまでは、踊る時間を分けていたが、長く踊りたいという参加者の意見に答え、ワクワクソングと民謡流しを交互にやる。
花火は、手筒花火と納涼花火大会を午後7時半から9時まで同時開催する。これまでは手筒花火の後に納涼花火大会があり午後9時半までかかるため苦情が多かったが、30分早めることができ、併せて交通規制も30分短縮できる。
準備会は、祭りのイベント企画、立案のため4月7日に発足し協議を重ねている。検討事項は、みのわ祭り実行委員会に提言する。 -
秋山巌木版画展 - 山頭火の世界 - ベル伊那5月2日まで
大分県竹田市出身の木版画家・秋山巌さん(85)の展示即売会「秋山巌木版画展竏虫R頭火の世界竏秩vが27日、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールではじまった=写真。5月2日まで。
近作を中心に動物や人物、風景などの木版画約50点が並ぶ。2万5千竏・8万円で販売。素朴と詩情に溢れる作品に多くの注目が集まっている。
秋山さんは俳人・種田山頭火の詩に絵を加えた版画を中心に出展。表情にそれぞれ違いのあるフクロウや、俳人の後姿を絵の題材にした、滋味豊かな作品が多い。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
上伊那3ダム湖にジャンボニジマス放流
天竜川漁業協同組合(後藤治也組合長)は28日、上伊那の高遠ダム湖(伊那市)など3カ所へジャンボニジマス千キロを放流した。同ダム湖ではさっそく、釣り人たちが竿を伸ばして、引きを楽しむ姿がみられた。
5月の大型連休に向けて釣りを楽しんでもらうための恒例。本年は高遠ダム湖、箕輪ダム湖、横川ダム湖(辰野町)の3カ所へ、約330キロずつを放した。
ジャンボニジマスは同漁協の養殖所(宮田村)で育てられた3縲・年の成魚。一尾あたりの平均サイズは40センチ、1・3キロ。
漁協によると水温が高くなってくる連休ごろは、エサの食いつきもよく釣果も期待できるという。
遊漁料は一日券千円(現場で監視員から購入した場合は1600円)、年間券6千円、中学生券300円。小学生以下無料。
5月下旬にはイワナの成魚を放流する予定だ。 -
上伊那の桜前線、終点の千人塚公園へ
3日、中川村の大草城址公園からスタートした上伊那の桜前線は、ほぼ1カ月がかりで終点、飯島町七久保の千人塚公園に到達した。
標高800メートル、800本の染井吉野が満開、城ケ池に花影を映す。
残雪多く険しい表情を見せる南駒、空木岳をバックに、絶好なカメラスポットとなっている。
公園では5日の「子どもの日」には恒例の「千人塚まつり」が開かれる。食べ物やおもちゃの露店が軒を並べ、特設ステージでは演芸もある。 -
春の叙勲受章者・政務行政事務功労
酒井作衛さん(70)
大変ありがたく名誉なこと。私がいただいていいのか考えるところはあるが、勤めてきた職場への評価としていただきたい竏秩B
伊那市西春近出身。農家の長男だったが、9人の家族を農業だけで支えていくのは難しいと考え、就職の道を選択した。
初任地の飯田税務署では、映画館や興行などにかかる入場税の調査指導に当たった。伊那、諏訪、長野税務署と、関東信越6県63署を管轄する埼玉県の関東信越国税局などで酒税に関する業務に携わった。伊那税務署長、国税局酒税課長などを務めた後、94年、長野税務署長に就任。翌95年、60歳で退官した。
取り締まりの帰りに刺されて殉職した職員の話を聞き「一生懸命やらなければ」と実感した。調査に入った先で鉞(まさかり)を振り回されたり、棒で殴られることも度々あったが「力でねじ伏せられて、正しいルールが負けてしまうことは不名誉なこと」という強い信念があった。逆境もあったが「負けるものか」とかえって闘志を燃やしてきた。
「正義を重んじるなんていう格好いいものじゃなく、みんながそれぞれを分担していかなければ世の中はまわっていかない。そう思っていたんです」
勤続41年のうちほぼ半分は単身赴任だったが、職務をまっとうしてこれたのは、妻、良子さんのバックアップのおかげと語る。
趣味は山菜採り。子供は一男一女。長男は飯田税務署に勤務している。
現在は西春近諏訪形で夫婦2人暮らし。 -
春の叙勲受章者・政務行政事務功労
酒井作衛さん(70)
大変ありがたく名誉なこと。私がいただいていいのか考えるところはあるが、勤めてきた職場への評価としていただきたい竏秩B
伊那市西春近出身。農家の長男だったが、9人の家族を農業だけで支えていくのは難しいと考え、就職の道を選択した。
初任地の飯田税務署では、映画館や興行などにかかる入場税の調査指導に当たった。伊那、諏訪、長野税務署と、関東信越6県63署を管轄する埼玉県の関東信越国税局などで酒税に関する業務に携わった。伊那税務署長、国税局酒税課長などを務めた後、94年、長野税務署長に就任。翌95年、60歳で退官した。
取り締まりの帰りに刺されて殉職した職員の話を聞き「一生懸命やらなければ」と実感した。調査に入った先で鉞(まさかり)を振り回されたり、棒で殴られることも度々あったが「力でねじ伏せられて、正しいルールが負けてしまうことは不名誉なこと」という強い信念があった。逆境もあったが「負けるものか」とかえって闘志を燃やしてきた。
「正義を重んじるなんていう格好いいものじゃなく、みんながそれぞれを分担していかなければ世の中はまわっていかない。そう思っていたんです」
勤続41年のうちほぼ半分は単身赴任だったが、職務をまっとうしてこれたのは、妻、良子さんのバックアップのおかげと語る。
趣味は山菜採り。子供は一男一女。長男は飯田税務署に勤務している。
現在は西春近諏訪形で夫婦2人暮らし。 -
山田住職が唄導師の大役見事に
宮田村町2区にある浄土宗・白心寺の山田弘之住職が、44歳の異例の若さで同宗大本山清浄華院(しょうじょうけいん・京都市)で催行された御忌大会(ぎょきだいえ)で唄導師をつとめた。宗祖・法然上人の法要を大僧正にかわって執行。長時間に及んだが、見事に大役を成し遂げた。
唄導師は60代から70代の長い経験を積んだ僧侶から選ばれるのが一般的。
年齢から辞退することも考えたという山田住職だが、最高位の僧侶しか着ることのできない荘厳な緋衣(ひのえ)を身にまとい、厳粛な法要を落ち着き払って営んだ。
多くの檀家が参加し、張りつめた雰囲気が3時間ほど続いたが、役目を果たした山田住職は「無事にお勤めすることができたと思う」とホッとした表情を見せた。
宮田村からも約120人の檀家が駆けつけ、住職の一世一代の勤めを見守っていた。 -
伊那市子ども会育成会連絡協議会新組織に
伊那市子ども会育成会連絡協議会が26日夜、市役所であり、新役員の選出や06年度事業、予算などについて話し合った。3市町村合併に伴い会員34人(内訳=旧伊那28人、旧高遠5人、旧長谷1人)の新組織となった。新会長には美篶笠原の農林業、畑房男さんに決まった。
伊那市教育委員会の北原明教育長は、現在の子どもたちの学習について「現実体験から離れた学習を詰め込むのでなく、実際の体験を通して学んでいくことが必要。皆さんには地域でさまざまな体験活動を展開していくことを期待する」と話した。
新会長に選ばれた畑さんはあいさつに立ち「健全育成のために子どもたちを育てると同時に、守ることが重要。それには地域の中でその一翼を担うための団体にならねば」と決意を述べた。
本年度事業では7月中旬に中南信地区安全指導者研修会に参加するほか、9月下旬には地域子ども安全フォーラムを市内で開く。 -
伊那市地蜂愛好会総会
伊那市地蜂愛好会(会員約100人、小木曽大吉会長)は23日、06年度通常総会を伊那市の羽広荘で開き、越冬させた約5千匹の女王バチを会員に配布した。
本年度同会は、親子などを対象としたハチ追い体験学習会をしたり、地球元気村に参加するなどして、会員だけでなく、一般に向けた地バチアピールもしていく。
今年は、ハチを繁殖する巣の数を増やし、昨年の倍近い約1万4千匹の女王バチの発生に成功した。小木曽会長は「発生数を増やすことは長年目標としてきたことで、一定のレベルに達したと思う。今後はこれを維持していきたい」と話していた。
また、同会の活動に貢献した小松養蜂園(伊那市)の小松実治さんに感謝状を贈った=写真。
玉川大学農学部、小野正人教授によるスズメバチ類の社会性を紹介する記念講演もあった。 -
箕輪町消防団春季訓練
箕輪町消防団の春季訓練が23日、箕輪中部小学校グラウンドであった。団員175人が大規模災害に向けた基本動作と規律の徹底、部隊編成の重要性に重きを置いた規律訓練に励んだ。
平沢豊満町長は「指揮命令の大切さを自覚し、安全的確に町民を守る体制を作ってほしい」。平沢久一団長は「大規模災害やあらゆる災害に備え、団体、部隊行動をとるために必要不可欠な基本動作を身に付ける訓練。災害現場ではまず自分自身の安全を確保し、指揮命令系統が明確に伝わるように、迅速な対応をお願いしたい。実のある訓練にして」と訓示した。
観閲では、デジタル地域防災行政無線整備で消防団に配備した車携帯型無線機17台のお披露目があり、団員が実際に交信した。
式では、荻原利一前団長はじめ前ラッパ長、前正副分団長の14人に町長感謝状を贈った。 -
南箕輪村食生活改善推進協議会 講習会に健康体操も
南箕輪村食生活改善推進協議会(伊藤幸子会長)は25日、村保健センターで、06年度初めての料理講習会をした。試食の後は定期総会を開き、本年度の事業や予算を決めた。
会員20人が集まり、五平もち、春雨のサラダ、ナメコとチンゲン菜のすまし汁の3品を調理。五平もちは「クルミみそ」「ピーナツ」の2種類の付けダレをつくり、それぞれを味わった。
会員らは自宅から持ち寄ったうるの米、合計14合を炊飯し、ゴルフボールより一回り大きいサイズに握っていった。調理中は「私の家では、もち米を少し混ぜて炊くの。モチモチしておいしいわよ」などと、各家庭の・ス味自慢・スも飛び交いにぎわった。
定期総会では事業計画を決定した。料理講習会については、これまでの夜の実施を日中に変更し、講習会後に健康体操を取り入れることを強化。本年度は乳製品や高野豆腐などを使った講習全8回を計画する。また、村内の家族を対象とした料理教室もある。
伊藤会長は「『私たちの健康は私たちの手で』のスローガンに基づき、地域の皆さんが健康で過せるためのお手伝いができれば。食事指導を通じて、村民の中から生活習慣病が減っていけばうれしい」とあいさつした。 -
箕輪町
城取喜市さん
手のリハビリにと始めた文化刺しゅう。4月前半、南箕輪村大芝高原の日帰り温泉施設「大芝の湯」で初の個展を開いた。何十年と続けている趣味の盆栽と一緒に、作品7点を飾った。
30年ほど前、事故で手をけがし、リハビリに少しだけやったのが文化刺しゅうだった。その後はやっていなかったが、知り合いから、材料があるけどやらないか-と話があり、「70歳になって暇になったからやってみようかなと、“70の手習い”でこういう悪さを始めたんです」。
普段は庭木の手入れの仕事をしているため春から12月までは外の仕事で忙しく、12月に入ると親戚や知り合いなど約60軒分のしめ飾りを作って年が暮れる。そのため、文化刺しゅうをやるのは年が明けた1、2月だけ。その間に5、6点を作り上げる。
教室に通うわけではなく、すべて自己流。あるのは糸と下絵、完成図のセットのみ。ぼかしを表現するために糸を1本取り、2本取りにするなど自分で研究し、器用に刺していく。
「やってみればできるもんだね。教わったんじゃないから同じものは2度とできないけど。男がやるのは珍しいと言われるけど、なんでも挑戦することはいいじゃないですか」
やり始めると最後までやらなければ気がすまない性分。10時間座っていても苦にならないという。
今回展示した作品は松、竹、滝とコイ、モクレン、ヒマワリなど。これまでで1番難しく、完成までに1週間かかったという作品「子育観音」は、親戚の新築祝いに贈った。ほとんどの作品は3、4日で仕上げ、欲しい人には惜しげもなくあげてしまう。「趣味を通り越して道楽だって言われてます」。
病気があり、年数回は入院する。「自分の気持ちに負けたくないから暗くはしないし、人に病気の話もする。明るくしないと」。決して周囲に病気を感じさせない。作品づくりでも、「皆の気持ちも明るくなるように」と願い、明るさを心がける。例えば松の木肌で完成図が暗い色合いのときは、明るい色の糸を使う。出来上がりはどれも明るさ、華やかさがある。
文化刺しゅうだけでなく、200鉢はある盆栽の手入れから、定年後に習った掛け軸の装丁、障子やふすまの張替えなど、なんでもこなす。
「自分の手につく仕事をいろいろやった。まともにできるものはないけど、なんでもかんでもやったから、今こうやって楽しめる」
今は家の畑仕事。5月から庭仕事で忙しくなる。盆栽を置く台も作ったりと休んでいる間がない。
「いろいろやることがあって、死んじゃいられない。人に迷惑をかけないように動くってもんだ」
冬限定でやってきた文化刺しゅう。今年は梅雨になったらやろうと準備をしている。
(村上裕子)