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酒井さんが1年4カ月ぶりに演奏活動再開
宮田村北割区のマリンバ奏者酒井保美さん(33)が、精神障害と左半身がしびれる病気に悩みながらも1年4カ月ぶりに演奏活動を再開。先月自身が患者として通院する駒ヶ根病院(駒ヶ根市)の病院祭でコンサートを開き、同じ心の病と闘う仲間にエールを贈った。理解がないまま偏見が残る精神の病気。「いつか仲間全員が病気を隠すこともなく暮らすことができたら」と活動は続く。
「コンサートが終わった後、本当に腰が抜けちゃった。それだけ緊張していたのかも」と酒井さん。しかし、ブランクを感じさせずアンコールを含む計9曲を見事に演奏した。
会場に詰めかけた患者や家族、医師ら約60人は熱心に耳を傾け、演奏中に席を外す人は1人もいなかった。
「つたない演奏なので、私には気持ちを伝えることしかできない。それなのにみんな感動してくれて」と振り返る。
酒井さんは10年ほど前に精神障害を発症。さらに4年ほど前には骨が血管を圧迫し、左半身がしびれた状態になる「胸かく出口症」を発病した。
それでもリハビリしながら、昨年からは宮田村の福祉交流施設「なごみ家」に職員として勤務。
精神の障害について少しでも多くの人に理解を深めてもらおうと、自身の病気も告白して活動に取り組んでいる。
駒ヶ根病院のコンサートから約1カ月。通院するだけだった病院で、変化がおきた。演奏を聞いてくれた患者らが、気軽に声をかけてくれるようになったという。
「最初は遠慮しようと思っていたコンサートだったのに、新たな人とのつながりも持てた。今後もちょっとした演奏会がやれればいいですね」。 -
おやじ塾がそば打ち
中高年の男性がさまざまな挑戦をする宮田村公民館の「おやじ塾」は22日、そば打ちを体験。悪戦苦闘したが、男っぽくコシのあるそばが完成した。
参加した17人の大半はそば打ち初体験。村教育委員会の小池孝さんから手ほどきを受け、さっそく挑戦は始まった。
「もっと力を入れんきゃ」「水が少ねぇぞ」とワイワイにぎやか。「オレに任してみろ」など、男性らしく豪快に作業を続けた。
できたてのそばを全員で試食。手作りならではの味に納得の表情をみせた。
おやじ塾は春から毎月1回開いてきたが、今年はこの日が最後。そばに舌鼓を打ちながら、来年挑戦したいことを話し合っていた。 -
町道鉾持神社線の舗装完成
高遠町が進めていた町道鉾持神社線の舗装工事が終了し23日、開通式があった。氏子員ら関係者約30人が出席し祝った。
工事は鉾持神社社務所に通ずる続く110メートルの道路。だるま市をはじめとする年間10祭事には多くの人でにぎわいをみせるが、砂利道で利便性が悪かった。
「緊急車両の通行もできなく、困難が生じていた」(同神社)ため、総代会や地域住民が町道の認定を町に要請。町側は6月議会で認定し即日、着工した。事業費約200万円。
伊東義人町長はあいさつで「完成を契機に、鉾持神社がますます上伊那の観光の中心になれば」と期待した。 -
あるしん信大前支店 三沢栄さんの油絵展
南箕輪南原のアルプス中央信用金庫信大前支店(鈴木文博支店長)で12月中旬まで、伊那市西箕輪梨ノ木の主婦・三沢栄さん(58)の油絵展が開かれている=写真。本年二科展に入選した作品「花の詩」をはじめとする8点を展示している。
信大前支店では、毎月1回のペースで地域の芸術家や趣味を持った人の作品を展示。三沢さんは3回目で、毎年展示している。
作品は黄色を基調とした独特の彩色で、花を中心に果物などの静物画を出品。「花の詩」は50号の大作で、画面いっぱいに力強く、晩夏のカンナの花を描いている。
三沢さんは1992(平成4)年に県暴力追放県民ポスター入選後、上野の森美術館「自然を描く展」(東京)に入選など数々の受賞を果している。 -
リンゴとナの花(?)
春と秋が混在する霜月半ば、中川村大草の下平交差点では、真っ赤に色づいたリンゴと黄色のアブラナ科の花が、春と秋の風情を醸している=写真。
小春日和の昼下がり、学校帰りの子どもたち、お散歩のネコも通る田舎道。のどかな景色 -
小出3区で高齢者と子どもの交流会
昔の知識や伝統の技術をお年寄りから子どもに伝えてもらおう窶狽ニ20日、伊那市西春近の小出3区集落センターで、地区の高齢者と子どもの交流会があった。子どもたちは、おはぎ作り、そば打ちの方法を教わったり、あやとり、折り紙など、昔ながらの遊びをお年寄りと共に楽しんだ。
2年目の交流で地域の社会福祉協議会(下沢貞春会長)が主催。核家族化の進行が懸念される現代、この地区はお年寄りと同居する世帯が比較的多い。しかし、日々の生活の忙しさから、お年寄りの知恵や技術を学ぶ機会は少なく、交流を図りながら、知識を伝承してもらおうと始まった。
高齢者7人、小学生約40人が集まり、低学年はおはぎ作り、高学年はそば打ちに挑戦。子どもたちは、あんの包み方、そば粉のこね方などを教わることを通して地域の伝統文化に触れ、交流を楽しんでいた。 -
えと・カッパ水墨画教室
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は19日「えと・カッパ水墨画教室」を同館で開いた。市内外の親子ら16人が参加し、水墨画家石塚利徳さんの指導で来年のえとである戌(いぬ)と、同館の周辺に伝説が残るカッパの水墨画制作に取り組んだ。
石塚さんは「犬は子犬の方がかわいいよ」「ひげを描くとどうしても猫に似てしまうから注意してね」などと話しながら見本をさらさらと描き上げた=写真。感心しながら見ていた参加者らは「簡単でしょ。さあ描いてみよう」と声を掛けられ、早速それぞれの席に戻って紙に向かって思い思いに描き始めたが「顔の形が難しい」「去年の酉(とり)の方がまだ簡単だったな」などとブツブツ…。口ではぼやきながらも笑顔で楽しそうに絵筆を動かしていた。 -
長野県警察音楽隊演奏会
「箕輪町演奏会を愉しむ会」は20日、町の発足50周年を記念して長野県警察音楽隊演奏会を町文化センターで開いた。会場は満席で、結成から50年以上の歴史ある音楽隊の演奏を満喫した。
町出身の元皇宮警察勤務、皇宮音楽隊の宮下紀彦さんの尽力で、演奏会が実現。華やかな行進曲「美中の美」で始まり、浜千鳥、七つの子などがメドレーになった日本の情景「秋」、「ビリーブ」「涙そうそう」など馴染みのある6曲を演奏した。
伊那市出身のギタリスト伊藤正己さん、みのわ少年少女合唱団、町公民館の同好会「やまなみコーラス」も賛助出演し、それぞれが4、5曲を披露した。 -
【記者室】感情伝達
感情伝達に大きく影響するのは声の調子と表情だという。ヘルスカウンセリングスキルを学ぶ上伊那歯科医師会の講習会での話。言葉が伝えるのはわずか7%。「言葉だけでは真意は伝わらない。何を言うかではなくどう言うかのほうが伝わる」という▼「よく話を聞き、笑顔で朗らかに接することが大事」とのアドバイスは、医療従事者に限らず、すべての人にいえることだろう。南箕輪村の職員接遇研修でも、明るく笑顔で感じのよい話し方の説明があった▼メンタルの個人的な状態は視線や声の調子、表情、態度などに反映され、これは悩みや人間関係の悪化を作り出す要因にもなるという。よい人間関係を作るためにも話し方、接し方の心がけが大切と実感した。(村上記者)
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伊那少年友の会副会長
箕輪町大出
丸山道雄さん(72)「できる限り健全育成を進めていきたい」
05年度長野県青少年育成県民会議(会長・田中知事)の会長表彰を受賞した。「信州の若者をはぐくむ県民のつどい松本大会」(10月30日、松本文化会館)で表彰された。
伊那少年友の会に入会して20年。次世代を担う青少年が健全に育つことを願い、非行防止のため地道な活動を続けてきた。「長年、先輩とまじめにやってきたことが認められたと思う。やはりうれしいですね」と喜ぶ。会の仲間も、これからの活動の励みになる-と祝福している。
自営業のかたわら公民館活動にかかわり、箕輪町公民館大出分館の分館長も務めた。この活動がきっかけで、町の推薦を受け伊那少年友の会に入会した。
「できる限り参加して協力していく気持ちでやってきた。出席だけはだれにも負けない自信がある」
現在、副会長は2年目、箕輪ブロック長は14年目で、仲間の先頭に立って活動している。8年前から伊那エンジェルス隊にも所属し、副隊長、箕輪地区代表を務める。
伊那少年友の会箕輪ブロックは会員10人。駅駐輪場の防犯診断、駅周辺や大型店、有害自動販売機設置場所のパトロールなど、年間計画を立てて取り組む。パトロールは、子どもたちの下校時刻に合わせて月1回実施している。
子どもたちを見かけるとまず、「こんにちは」とあいさつする。「今日は駐輪場の防犯診断に来ているんだよ」、駅に集まっている子どもたちには「今から家に帰るところ?」と、何気ない言葉で話しかける。
例えば喫煙している子どもを見た場合も、とがめるのではなく、「たばこは体によくないからやめたほうがいいよ」というように話す。
「子どもたちに声を掛けることが一番大事。声掛けで子どもたちが心を開いてくれる。声を掛ければ素直に答えてくれる。そういうことが健全育成につながる」という。
箕輪ブロックの独自の啓発活動には、みのわ祭りでのうちわ配りもある。元会員で字の上手な人が書いた健全育成の標語を印刷したうちわ600本を、子どもたちを中心に手配りする。
学校の会議に呼ばれ児童・生徒の健全育成のために一緒に考えてアドバイスしたり、子どもの養護施設を慰問したり、研修で少年院を訪れることもある。
「少年院にいるほとんどの子が家庭的に恵まれていない。そういう境遇が原因なのかなと思う。家庭が一番大事。今は会話がなくなっているが、子どもとできるだけ話すことが大切だと思う」と、親にメッセージを送る。
会の活動は毎年同じことの繰り返し。「マンネリかな」「自分たちのやっていることは効果があるのかな」と悩んだり、不安を抱くこともあるという。しかし、青少年を地域社会からはぐくもうと、子どもたちを見守る活動を続ける。 -
全国番組コンクールで伊那市有線が最優秀賞
伊那市有線放送農業協同組合は、05年度有線放送番組コンクール(日本農村情報システム協会主催)の企画番組の部で最優秀賞に輝いた。4年ぶり2度目。広告コンクールも優賞だった。
企画番組の部の作品は「今日の一冊-人の心を大切に」。おかあさんにうそをついた女の子を主人公にした絵本「うそ、ついちゃった。」を取り上げ、著者の大沢美己さん=東春近=の朗読に、読者や市少年相談室相談員などのインタビューを交ぜた。
県代表として全国審査に出品。「構成が工夫され、ぐいぐいと番組に引き込まれる。子どもへのやさしいまなざしを持つ作者の思いが伝わり、感銘を受けた」と評価され、満場一致で最優秀賞に決まった。
制作を担当した放送課の唐沢英恵さん(25)は「先輩のアドバイスを受けながら何度も構成を練り直した」と苦労を語り「一つの言葉の大切さを知った」とふだんの番組作りの励みになったようだ。
作品は年内中に放送する予定。
広告コンクールは、市民音楽祭や企業のPRなどを5分間にまとめたもので、優賞5点の中に入った。 -
レディーバード発足10周年記念
伊那市主催の女性海外研修の参加者でつくる「レディーバード」(野沢伊代子会長、53人)は21日、発足10周年を記念した昼食会「スローフードを学ぼう」を市生涯学習センターで開いた。メンバー20人が参加。小坂市長らを招待し、研修を振り返った。
昨年度、イタリアで郷土料理を守るスローフードを体験したメンバーがいたことから、参加者はイタリアの一般家庭で食べられるパルジャーナ・チーズのリゾット、キノコとベーコンのスパゲティー、サラダの3品を作った。
タマネギなど地元産を使った料理を味わいながら歓談。
参加者は、研修時の感想のほか「帰国後、市政に関心を持つようになった」と話した。
小坂市長は、研修後の継続した取り組みに感謝し、応募が少ない現状に「海外での経験を地域で生かしてもらえれば」と述べた。
研修は95年にスタートし、環境や福祉、食などをテーマに、ドイツやカナダ、韓国などを訪問。帰国後、参加者は福祉施設でのボランティア、アレチウリ駆除、外国人との交流などに取り組んでいる。 -
南箕輪村 交通死亡事故現地診断
南箕輪村田畑の国道153号線で12日に発生した交通死亡事故の現地診断・検討会が22日、現地などであった。村、伊那署、村交通安全協会、伊那建設事務所などの代表者約15人が参加。悲惨な事故が二度と発生しないため現場を診断し、対策を検討した。
事故は午前0時10分ころ、同村の会社員男性(23)が運転する普通乗用車が伊那市方面から箕輪町方面へ向かって左カーブを進行中、路外左側の看板に衝突。助手席に同乗していた辰野町の会社員男性(17)が出血性ショックで死亡した。運転手は打撲などの重傷、後部座席に同乗していた伊那市の会社員男性(17)は打撲などの軽傷を負った。
調べによると、運転手は、前を走る4トントラックを追い越し、車線に戻ろうとしたところ、ハンドル操作をあやまり、左側の歩道に乗り上げて看板に衝突。追い越されたトラック運転手によると「対向車のライトが目に入って、急いで左車線に戻ったのでは」とする。
事故車両は、すり減ったスタッドレスタイヤを装備していて、当時は激しい雨が降っていたという。現場の交通規制は、はみ出し禁止、速度50キロ、駐車禁止。
検討会では、カーブでの運転手の視線誘導を促す夜間反射材の設置、社会人を対象とした交通安全教育促進窶狽ネどの意見があげられた。
南箕輪村で発生した交通死亡事故は01年11月6日以来で、無事故継続日数は1446日でストップ。21日現在、伊那署管内の交通死亡事故は5件で、前年同期と同数。 -
山室写真倶楽部作品展 27日まで
上伊那の30窶・0代の写真愛好者9人でつくるサークル「山室写真倶楽部」の作品展は27日まで、伊那市荒井区錦町の市立図書館展示ホールで開いている。「風」をテーマにメンバーがそれぞれの思いで取り組んできた力作が並んでいる=写真。入場無料。
デジタルカメラや銀塩(フィルム)カメラで撮影した、合計53点を出品。南アルプスの林道に咲く、ホテイラン、シナノコザクラ、コミセマカタバミなどの花や、躍動感が伝わってくる祭の参加者、木の上で子育てをするサギの家族など、メンバーそれぞれの視点で写した作品は、見る人の目を楽しませている。
同サークルは発足4年目。同市立図書館で毎年、春と秋の2回、写真展を開いている。
月曜日は休館日。午前10時から午後7時まで。 -
ガールスカウト花壇の植え替え
春、美しい花々が再び見られるように窶狽ニ、ガールスカウト長野26団は20日、伊那市の伊那公園にある団の花壇に、チューリップの球根やパンジーの苗を植えた。
公園内2カ所にある花壇は、春にはチューリップとパンジー、夏から秋にかけてはサルビア、マリーゴールドを植え替え、訪れる人たちの目を楽しませている。
花壇管理は年長園児縲恟ャ学校低学年の団員の役割で、年間を通して植え替えや水やりをしている。
生き物を育てることを通して「命の大切さ」を学んでく意味もあり、その入り口となる活動でもある。
子どもたちは、チューリップの原産地や植え方について学び、今年春に掘り起こしたものと買い足したもの合計450個の球根を丁寧に埋め、どんな花が咲くかを想像しながら、楽しく作業に取り組んでいた。 -
納税表彰式
駒ケ根市内の小・中学校児童・生徒を対象に募集した税に関する書道、作文、標語の入選者表彰が税を考える週間(11縲・7日)に合わせて18日、市役所で行われた。入選者には中原稲雄教育長らから賞状が贈られた=写真。書道の部には小学4縲・年生から970点、作文、標語の部には中学生からそれぞれ418点、42点の応募があった。
入選者は次の皆さん。
◆書道の部▼伊那地区納税貯蓄組合連合会長賞金賞=下平達也(赤穂小6年)増田あやね(赤穂東小6年)西村亮太郎(赤穂南小5年)下平侑奈(中沢小4年)竹村知世(東伊那小6年)▼同銀賞=福島春奈(赤穂小6年)高橋啓明(同6年)小林千夏(同5年)井上あずさ(同小4年)馬場さくら(赤穂東小6年)山崎真緒(同6年)春日ともえ(同4年)清水はるな(赤穂南小6年)中村周平(同6年)小田原史弥(同4年)宮脇結佳(中沢小6年)赤羽佳子(東伊那小4年)▼駒ケ根市長賞=浦上華奈子(赤穂小6年)熊谷里奈(同5年)清水孟(同4年)宮脇弓弦(同4年)戸枝実理(赤穂東小6年)本多結衣(同5年)堀内香奈子(赤穂南小5年)田口実央梨(同4年)林将太(中沢小5年)滝澤裕也(東伊那小5年)
◆作文の部▼伊那地区納税貯蓄組合連合会長賞金賞=宮脇智遥(赤穂中3年)唐澤友美(東中3年)▼同銀賞=工藤由紀、滝澤大敬、山本誠治(以上東中3年)▼同奨励賞=中嶋智貴(赤穂中3年)春日翔平、篠原靖雄、遠山奈緒(以上東中3年)
◆標語の部▼伊那税務署長賞最優秀賞=水上真央(赤穂中3年)滝澤拓也(東中1年)▼同優秀賞=松村沙織(赤穂中3年)赤羽優希(同2年)伊東愛香(東中2年)▼上伊那地方事務所長賞=滝脇勇人(赤穂中3年)小林純平(東中1年)▼関東信越税理士会伊那支部長賞=北原梨奈(赤穂中1年)小鍛冶美貴(東中2年) -
えびす講青空市
宮田村商工会、仲町商栄会は20日、えびす講青空市を津島神社境内で開いた。五平もちやおやき、フランクフルトなどの屋台が立ち並び、バナナ・ミカンの叩き売りや宝投げなどが行われて、訪れた家族連れなどで終日にぎわった。
宝投げには約200人が詰め掛けた。威勢の良い掛け声とともにもちや景品引き換え券などがばら撒かれると、待ち構えた人たちは争うようにして取り合った=写真。
会場ではお札くじ引きやポイントシールの交換会なども行われたほか、豚汁やわたあめなどが無料で振る舞われた。 -
収穫祭で留学生が餃子屋台
宮田村と友好宣言をしている縁で5年前から村のリンゴオーナー収穫祭に参加している日本福祉大(愛知県美浜町)の留学生らによる屋台が今年も登場してイベントを盛り上げた。20日、来村したリンゴオーナーでにぎわうふれあい広場に同大の中国・韓国人留学生25人が水餃子を販売する屋台を出店。本場仕込みの餃子を販売した=写真。学生らは手分けして手際良く調理するが、作る端から売れていくため、休む間もなく忙しそうに働いていた。値段は5個入り300円の格安とあって屋台の前には順番待ちの長い列ができていた。
留学生らによる屋台はカレーやチヂミなど毎年違った味を提供してリンゴオーナーらの好評を博している。 -
クラフト展アートパル
駒ケ根市の駒ケ根高原にあるペンション・コーヒーハウス「ウッド・イーン」で20日、クラフト展「アートパル・ウッドイーン」が開かれた。工芸作家によるレザークラフトやナイフのほか、一般家庭の女性らが趣味で作った七宝焼き、シルバー、ビーズのアクセサリーなどが並び、観光客らが立ち寄って買い求めていた。
訪れた若い女性らは手づくりのブレスレットやネックレスなどのアクセサリーを代わる代わる手に取っては「かわいいね」「これもいいよ」などと話しながらじっくりと品定めをして楽しんでいた=写真。
クラフト展は今年4月から月1回ずつ同会場で開催している。奈良定守さん=伊那市=は「できれば今後さらに出展者を増やし、手づくりの良さを互いに楽しみながらクラフトの輪を広げていきたい」と話している。 -
長谷村と福島県只見町がテレビ電話会議
長谷村と福島県只見町をテレビ電話でつなぎ地域医療の今後のあり方を探るテレビ電話会議現地研修会が20日、長谷村公民館と只見町朝日地区センターであった。自治医科大学と連携し地域社会における保健・医療・福祉事業の充実のため調査・研究する地域社会振興財団の事業の一環。両町村の医療従事者、行政関係者、地域住民が意見を交わした。
長谷村の美和診療所は、パワーリハビリテーションや心理カウンセリングの取り組み、西洋と東洋の医学の融合など長谷モデルを紹介。只見町の朝日診療所は、03年の常勤医師不在の事態を町民や町当局が会を組織して署名運動などにより医師を確保した経緯があり、診療所の再構築や遠隔医療システム整備などを話した。
長谷村会場では「医療と保健福祉を一体となって進めていることに感謝している」、只見町会場では「住民が研修会などに参加し住民の目線で診療所の運営や医療に反映できたら最高」と住民が発表。只見町の高校生が「手術や入院は都市と農山村の地域格差があるが、予防医療ができれば格差がなくなる。地域医療は、早期発見、早期治療の予防医療を推進してほしい」と発言すると、両会場から拍手が起きた。
早稲田大学の春木豊名誉教授は、「医療は行政がかかわらないと本当の力は沸いてこない。行政のバックアップがあってできること」と強調。財団の伊東紘一研修委員長(自治医科大教授)は、「地域医療は継続が力。住民意識を継続し高めることが大切」と話した。 -
女性懇話会が国際交流会
箕輪町の女性懇話会(46人、斉藤喜久子会長)は19日、箕輪町国際交流協会日本語教室の生徒を招いて国際交流会を町文化センターで開いた。手作りの料理を囲んで語り合い、楽しいひとときを過ごした。
昨年に続いて2回目。懇話会23人、日本語教室の生徒25人が集まった。
懇話会の役員が鍋でおでんを食べる楽しさも知ってほしいと、各テーブルに前日に煮込んだおでんを鍋に盛ってふるまった。大根と柿の酢漬け、そばサラダも用意した。
日本語教室の生徒は中国、ブラジル、パラグアイ、インドネシアの出身。「だんだん日本語がしゃべれるようになってきた」「日本での経験を自分の国に帰って生かしたい」などと自己紹介。テーブルごとに料理を味わいながら、日本の文化や習慣、日常生活で感じていることなどを自由に話した。
斉藤会長は、「これをきっかけに町で出会ったときにあいさつできればうれしい」と交流が深まるよう期待を寄せた。 -
避難所マニュアルまとまる
伊那市の避難所マニュアルの検討結果がまとまった。避難所開設の流れ、避難勧告などの発令基準、避難所運営体制などを記した。市は、避難所一覧を付け、年内中に区・町内会へ冊子を配布する。
避難所マニュアルは地震、風水害を想定し▽避難所の開設▽避難所の運営▽避難所の閉鎖窶狽フ3章で構成。昨年10月の台風23号の際、避難所運営などに混乱があったことから、避難所のかぎ所有者の把握のほか、避難者らで組織する運営委員会の避難所運営体制づくり、避難所の状況を報告する災害本部への連絡などを明文化した。
また、様式集として避難所となる建物被災状況チェックシートなどをつけた。
これまで地域防災計画に避難所の項目はあったが、初めてのマニュアルを作った。
区長会長、市役所関係課職員ら13人で構成する作成委員会が6縲・0月にかけて検討し、マニュアルの検証を含めてまとめた。
21日、作成委員会の中村孝夫委員長ら2人が市役所を訪れ、小坂市長に検討結果を報告。
中村委員長は、マニュアルが自主防災会で生かされるように要請し「避難所の中に土砂崩れなど危険区域に指定される可能性がある。安全を確保してほしい」と加えた。
小坂市長は「作成しただけでなく、絶えず訓練をしていく必要がある」と述べた。
市では冊子=A4判、80ページ=のほか、ダイジェスト版も作る計画。 -
入笠山周辺の風景美しく
駒ヶ根市中沢の池田豊さん(55)の写真展が30日まで、高遠町の高遠さくらホテルロビーで開かれている。入笠山周辺の風景をとらえた20点を並べる。
かれんに咲き誇るスズラン、入笠山から眺める茅野市の街並みと遠望には八ケ岳が写し出された初夏の風景、赤や黄に色づいた木々が秋風に揺れる様子など、四季折々の「身近に広がる自然の美しさ」をとらえた作品を展示。ポジフィルムをスキャナーで呼び込んだ画像とデジタルカメラの画像をプリンターで印刷して飾った。
15年ほど前から写真を撮り始め、県内外に足を運んで風景を中心に撮影している。93年には県展にも入選。現在は、キャノン製品を使用する写真愛好家が集う「キャノンクラブ伊那谷支部」に所属する。
池田さんは「見る人が安らぐような写真を目指して撮ってきた。入笠山は植物もきれいで、美しい風景が広がっている。写真を通して素晴らしさが伝わればうれしい」と話している。 -
頑張ろう長谷・高遠!キャンペーン
合併後の新市のまちづくりについて考えるまちづくりアカデミーは20日、「頑張ろう長谷・高遠!キャンペーン」と題したイベントを高遠町総合福祉センター「やますそ」で開いた。第1弾で、駒ケ根市の中高年バンド「駒ケ根ベンチャーズ」を招いてライブをした。60年代にエレキブームを巻き起こした米国のバンド「ベンチャーズ」の曲目を中心とした27曲の演奏があり、会場を沸かせた。
まちづくりアカデミーは「高遠町の自立をめざす会」として活動して、まちづくりのあり方などを考えてきた住民グループが前身。3月の合併を目前に方向転換を図り「地元のことは少しでも地元で」という理念に基づき、合併後のまちづくりを考えるため10月、7人で活動を開始した。
今回は、まちづくりを担う中高年世代を元気付けよう窶狽ニ、青春時代に聞き入った60縲・0年代サウンドの公演を企画。一世を風靡(ふうび)したベンチャーズの曲を中心に演奏するバンド・駒ケ根ベンチャーズを招いた。
3月までに、まちづくりに関する取り組みを進めていく。 -
【記者室】観光客を受け入れる準備は
伊那市出身のジャーナリスト河野実さん著の「愛と死をみつめて」。63年に発刊され、ベストセラーになり、一大ブームを巻き起こした。河野さんと、軟骨肉腫と闘いながら21歳の若さで亡くなった大島みち子さんの手紙をまとめた実録。これまで描かれていなかった新事実を加え、来年2月、42年ぶりにテレビ放送される▼河野さんをサポートする市内の関係者は、放映で「信州伊那はどこか」が話題になるのではないかと予想。まちの活性化のため、観光客の受け入れ体制の必要性を挙げる▼来年は、伊那谷と木曽谷を結ぶ権兵衛トンネルの開通や、市町村合併を控えている。滞在型観光を目指し、花を飾るなどの取り組みがされているが、市全体の迎え入れ準備はどうか。(湯沢記者)
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暴力追放功労で表彰
伊南防犯女性部(片桐明子部長)は17日に上田市で開催された第15回暴力追放県民大会で功労団体として暴力追放県民センター理事長、県警本部長から表彰を受けた。片桐会長と小田切久美子副部長が18日、駒ケ根署を訪れ、向山静雄署長らに表彰の報告をした=写真。
片桐さんは「日ごろの地道な活動が評価されてうれしい」と喜びを語った。向山署長は「街頭や暴力追放大会などでの熱心な活動には本当に頭が下がる」と感謝の意を表した。 -
えびす講
商売の神・えびす様をまつり、商売繁盛を祈願する恒例の「えびす講」が20日、伊那市西町の恵比寿神社であった。
地域で昔から奉納してきた「おやき」の屋台などが並び、宝投げや福引きもあり、多くの人でにぎわいをみせた。
宝投げは、特に多くの人が集まった。ミカンや景品などが投げられると、大人も子どもも懸命に手を伸ばし、宝をつかみ取っていた。 -
少年補導功労で表彰
伊南少年友の会会長の小田切洸さん(71)=宮田村町二区=は少年の非行防止と健全育成活動に功労があったとして関東管区警察局長、関東管区地区少年補導員等連絡協議会長の表彰を受けた。18日、駒ケ根警察署の向山静雄署長が同署で表彰状を伝達した=写真。小田切さんは「防犯の会はいくつもあるが、それぞれが単独で動いていては十分な活動ができない。今後は横の連携を取ってさらに効果的な活動を進めていきたい」と意欲を語った。
小田切さんは1980年に伊南少年友の会での活動を始め、02年4月からは会長を務めている。深夜、駅前などにたむろする少年らの指導に当たって成果を挙げてきたほか、村青少年健全育成協議会の設立に尽力するなどの功績が評価された。 -
温泉のお菜洗い場利用始まる
野沢菜を漬ける時期を迎え、箕輪町長田の日帰り温泉施設「みのわ温泉ながたの湯」上に19日、今年も温泉のお菜洗い場ができた。地元住民らが、温かい温泉で野沢菜や大根を手際よく洗っている。
利用3年目という福与の那須博さん・幸江さん夫妻は、家で作った野沢菜6束を漬ける。今年は成長がよく、いい野沢菜ができたという。「水より温泉で洗ったほうが柔らかく、おいしく漬かる」「温かいから手が気持ちいい」と、小分けに束ねてきた野沢菜を丁寧に洗っていた。
利用は12月11日まで。時間は午前8時縲恁゚後9時。無料。毎週火曜日(11月22、29日、12月6日)は休み。
南箕輪村大芝公園内の温泉スタンド東側のお菜洗い場もオープンした。利用は12月25日まで。時間は午前8時縲恁゚後8時。無料。 -
町1区の健康教室
宮田村町1区の健康教室は16日夜、同区公民館で開いた。約20人が参加。心筋梗塞(こうそく)など血管性疾患の発症可能性が高くなる「メタボリック症候群」について、村の栄養士加藤いくみさんが解説。普段の食生活と適度な運動の必要性を見直した。
区保健補導員が主催。加藤さんは絵図などを使いながら症候群について話し、食べ過ぎや運動不足が体内の代謝に影響を及ぼすことを指摘した。
代謝の異変により蓄積された内臓脂肪は、悪性の物質を分泌し、血管の炎症や血栓を作りやすくするとも説明。動脈が硬化することで、心臓や脳疾患の危険性が高まるとした。
参加者は健康診断などの結果を持ち寄って、自分自身の体を再チェック。中性脂肪や血圧など、数値に目を凝らし、改善すべき点を考えた。
さつま芋や果物が美味しい季節だが「いくら果物が体に良いと言っても食べ過ぎには注意」と加藤さん。1日の適度なお菓子の摂取量も確認したが、参加者は「こりゃ食べ過ぎているわ」と、食生活を見つめ直していた。
「血液の状況を知るためにも検診を受けてほしい。特に若い人に関心を持ってもらえれば」と加藤さんは話していた。