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伊那北高校合唱コンクール
今年度の伊那北高校合唱コンクールが、12日、伊那市の伊那文化会館で開かれました。 今年で47回目となる合唱コンクールでは、1年生から3年生までの18クラスが練習の成果を披露しました。 今年からほとんどのクラスが混声四部合唱に挑戦したということで、各クラスの息の合ったハーモニーが会場に響いていました。 審査の結果、最優秀賞には3年D組の「新しい歌」より 一詩人の最後の歌 が選ばれました。 伊那北高校合唱コンクールの模様は、来月21日から前半を28日から後半をご覧のチャンネルで放送します。
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高遠石工に関するシンポジウム
江戸時代に伊那谷を始め全国各地で活躍した高遠石工に関するシンポジウムが13日、伊那市高遠町の総合福祉センターやますそで開かれ、信仰と石との関わりなどについて考えました。 シンポジウムは、地域に伝わる歴史を再認識することで地域起こしにつなげていこうと、伊那市教育委員会が企画したものです。 会場には、およそ150人が集まりました。 高遠石工は江戸城の石垣を作ったとされていて、石仏や宝篋印塔など芸術的で高度な作品を残しています。 特に守屋貞治をはじめ祖父貞七、父親の孫兵衛の守屋家三代は高遠石工の第一人者とされています。 シンポジウムでは、高遠石工にかんする研究発表や基調講演が行われました。 このうち、中世から近世にかけての歴史に詳しい信州大学の副学長で人文学部教授の笹本正治さんは、石に対する当時の人の考えや信仰について話をしました。 シンポジウムでは他に高遠石工の魅力について考えるパネルディスカッションも行われ、集まった人達は興味深そうに耳を傾けていました。
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国宝の土偶で縄文時代学ぶ
伊那市の美篶小学校の児童は8日、国宝に指定された土偶「仮面の女神」などを通して縄文時代の人々の生活などについて学びました。 8日は美篶小学校地域探検クラブの児童8人が校内の資料館で縄文時代について学びました。 児童たちにお披露目されたのは今年8月に国宝に指定された土偶「仮面の女神」と平成7年に国宝に指定された「縄文のビーナス」のレプリカです。 このレプリカはクラブ活動を支援している資料館運営委員会が土偶が発見された茅野市にある尖石縄文考古館で購入したものです。 講師は伊那市創造館の濱慎一さんが務めました。 濱さんは二体の土偶について「縄文時代の人々は自然の恵みに頼らなければ生きていけませんでした。安定した天候や狩りがうまくいくように、また子どもが丈夫に育つことを願う祈りの対象としてつくられたのではないか。」と説明していました。 児童たちは土偶を興味深そうに眺めながら縄文時代の生活について学んでいました。
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県書道展12日から
第67回県書道展が、12日から、伊那市の伊那文化会館で始まります。 会場には、県を巡回する特選以上の作品71点と、上伊那地区の一般と、小中高校生の入選・入賞作品、あわせて1000点ほどが展示されています。 県全体の中からもっとも良い作品に贈られる県展選奨に今年は4点が選ばれ、うち上伊那からは、飯島町の堀越 壽嵓(じゅがん)さんの作品が選ばれました。 県を巡回する作品は、一般と高校生の作品で、上伊那からは71点のうち5点が選ばれています。 今年は、学校や教室などで取り組みに力が入り、上伊那からの応募は去年より140点ほど増えたということです。 小中学生の作品は、止め、はねなどの基本を学び、技術的に完成度の高い作品が入選作品として選ばれているということです。 関係者は、「漢字、かな、調和など様々な書風がある。好きなものを感じて欲しい」と話していました。 県書道展は、14日(日)まで伊那文化会館で開かれます。
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高遠高校生徒 ジオガイドで中学生の学習をサポート
伊那市の高遠高校の生徒が11日、地学の課外授業で伊那市長谷を訪れた諏訪清陵高校附属中学校の生徒に南アルプスのジオパークをガイドし、学習をサポートしました。 高遠高校進学コースの3年生17人が、諏訪清陵高校附属中学校のバスに乗り、南アルプスのジオパークを案内しました。 高遠高校の前の校長が現在の諏訪清陵高校附属中学の校長を務めている事が縁で、中学校からガイドの依頼がありました。 この日は、中央構造線の地層の境目が確認できる溝口露頭や秋葉街道を案内しました。 選択授業で「地域の科学」を専攻している高遠高校の生徒6人は、今年4月から伊那市のジオパークガイド養成講座を受講しています。 秋葉街道では、街道沿いの石仏などについて説明していました。 高遠高校では、知識を人に伝える実践的な学習によって、地域の自然や地質についてさらに理解を深めてもらいたいと話していました。
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地蜂 順調な生育に期待
伊那谷の秋の味覚蜂の子。 材料となる地蜂の保護・増殖に取り組んでいる伊那市地蜂愛好会の各家庭では、10月19日の地蜂の巣コンテストに向け順調に生育が進んでいます。 伊那市地蜂愛好会会長の田中耕一さんです。 この道40年という田中さん宅では、木をくりぬいて作った7つの巣箱で地蜂を育てています。 鶏の心臓と砂糖水を与えるのが毎朝の日課です。 地蜂・クロスズメバチは、暑さに弱く巣箱の中が40度以上になると弱ってしまうということですが、今年の夏は雨が多く気温の高い日が少なかったため蜂にとってはよかったのではないかと話します。 地蜂愛好会では、地蜂の巣を見つける為の蜂追いを行っていて、とってきた巣を各家庭で育ててその大きさを競うコンテストを開いています。 取ってきたばかりの巣はソフトボール大ということですが、3か月ほどでバレーボールほどにまで成長するということです。 この時期は、同じ様な習性を持つスズメバチが地蜂を襲うこともあり、仕事が休みの日はほとんどつきっきりで見守っているということです。 地蜂を伊那谷の貴重な資源と話す田中さん。 会員の高齢化は進んでいるということですが、地域の文化として守っていきたいと話します。 田中さんは、手づくりの蜂の子入りのおにぎりを持参して今日も蜂追いに出かけました。
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東部中1年9組がアマランサス学ぶ
伊那市の東部中学校1年9組の生徒は伊那市の特産品、アマランサスの収穫体験を3日、伊那市長谷の畑で行いました。 アマランサスの収穫を体験したのは、東部中学校1年9組の31人です。 体験は、農家の苦労や、農業の重要性を学ぶため行われました。 伊那市長谷の畑では、収穫時期を迎えたアマランサスが黄色く色付いていました。 生徒の背丈ほどあるアマランサスを実が落ちないように丁寧に収穫していました。 この他、アマランサス入りのギョーザや、アマランサスやもちきび入りの雑穀カレーを味わいました。 この日の、収穫体験で学習した内容は、生徒たちがまとめ、24日と25日に開かれる文化祭、「すず竹」祭で発表することになっています。
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い~な親子囲碁教室
プロ棋士を招いての第1回い~な親子囲碁教室が、7日、伊那市の伊那図書館で開かれました。 教室は、日本棋院上伊那支部が初めて開いたもので、伊那市を中心に30人ほどが参加しました。 7日は日本棋院プロ棋士の平本 弥星6段が講師を務めました。 参加したなかには、未経験者の子ども達もおり、平本6段は囲碁の基本のルールから教えていました。 これは、文化庁が、囲碁や将棋、華道などの日本の伝統文化を継承していこうと、全国に公募し申請が通った団体に対し補助を行い実施しているものです。 補助を受けての囲碁の教室は上伊那では初開催です。 平本6段は、参加者全員にどこに石を置きたいか聞きながら局面を進めていました。 良い場所に碁を打った子どもには全員から大きな拍手が送られていました。 日本棋院上伊那支部の斉藤 達雄幹事長は「碁盤の上にある宇宙に、碁石という星を散りばめていくロマンを、老若男女に味わって欲しい」と話していました。 日本棋院上伊那支部では、プロ棋士を招いての教室を来年1月までに5回予定しています。
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絵島を偲ぶ法要
江戸時代、高遠に流されその生涯を過ごした絵島を偲ぶ法要が、6日、伊那市高遠町の蓮華寺で行われました。 絵島は、江戸時代七代将軍家継の母に仕えていた大奥の女中です。 幕府内の権力争いに巻き込まれ、絵島生島事件の罪人として高遠に流され、生涯を終えました。 絵島の恋の相手といわれている歌舞伎役者生島は、東京都三宅村に流されてしまいました。 今年で274回目となる法要には、伊那市の関係者17人の他、絵島生島の縁で友好提携を結んでいる三宅村から8人が訪れ、絵島を偲び冥福を祈りました。 三宅村の内田峰夫副村長は「長い期間絵島を偲び守ってこられた地域の人達の温かい心に感銘を受ける。これからもいい関係を築いていきたい」と話していました。
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十五夜を前におからこ作り
上伊那地域に伝わる十五夜のお供え餅「おからこ」づくりが、6日、伊那市の旧井澤家住宅で行われました。 6日は、伊那部宿を考える会の女性部など30人ほどが集まりおからこを作りました。 この日のために3日間かけてふやかしたもち米4升を、昔ながらの石うすを使って作っていきました。 おからこは1年間の豊作に感謝しようと、中秋の名月に合わせて作られているものです。 ある女性は「今年は天候不順が続いたが野菜がよく育った。ありがたいです」と話していました。 おからこは、収穫した野菜などと一緒に1晩供えて、あすおからこ汁にして味わうということです。
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箕輪中学校と箕輪中部小学校 そろって関東甲信越大会へ
箕輪町の箕輪中学校と箕輪中部小学校がNHKの合唱コンクール長野県大会で金賞を受賞し、6日から始まる関東甲信越大会へ共に出場します。 町教育委員会によりますと、小学校、中学校がそろって関東甲信越大会へ出場するのは初めてだということです。 4日、代表の児童、生徒が箕輪町役場を訪れ、平澤豊満町長に大会出場の挨拶をしました。 箕輪中学校合唱部は、地区予選を勝ち抜いた24校が出場した県大会で金賞を受賞。 箕輪中部小合唱団は、地区予選を勝ち抜いた30校が出場した長野県大会で金賞を受賞しました。 NHK全国学校音楽コンクールの関東甲信越大会は中学校の部が6日(土)に、小学校の部が7日(日)に、さいたま市で開かれます。 この大会の金賞受賞校3校が10月に開かれる全国コンクールへの出場権を得る事になっています。
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みのわ美術展 7日まで
箕輪町民の作品が並ぶ第19回みのわ美術展が、4日から、町文化センターで始まりました。 会場には、一般公募6人の作品を含む55点が並んでいます。 展示されているのは、日本画・洋画・彫刻・工芸です。 毎年この時期に開かれていて、この展示会を張り合いにして作品作りをする人も多いということです。 一般公募は毎年行っていて、公募作品が展示されるには審査があります。 3回入選すると、みのわ美術会会員の入会資格を得るということです。 また、恒例の地元箕輪町出身の郷土作品の展示も行なわれています。 今年は、昭和58年になくなった山口 進さんの作品が展示されています。山口さんは、版画を中心に活動した作家で、ボストン美術館などに作品が収蔵されています。 みのわ美術会会長の中澤達彦さんは「中央で活躍する作家から、公民館活動で制作に精を出す人まで力の差はあるが、気持ちをこめた作品が一堂に会する機会。是非、足を運んで欲しい」と来場を呼びかけていました。 このみのわ美術展は、7日(日)まで、箕輪町文化センターで開かれています。
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長谷小学校児童 「和泉原井筋跡」を見学
伊那市の長谷小学校の児童は4日、かつて水田に水を引くために使われていた水路「和泉原井筋跡」を見学しました。 5年生16人が見学したのは、長谷黒河内にある和泉原井筋跡です。 伊那市のジオパークガイド、片桐勝さんが案内しました。 昭和14年から4年間かけてつくられたもので、現在は、水路の跡を歩く事ができます。 伊那市は、ジオパーク・エコパークとなっている南アルプスの魅力を知ってもらうため「小学校ジオ・エコツアー」を行っていて、長谷小学校では3年目です。 子ども達は他に鹿嶺高原や美和ダムなども 見学し、南アルプスの大地と人との関わりについて学びました。
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SKF 伊那で初のスクリーンコンサート
松本市で開かれているサイトウ・キネン・フェスティバル松本の公演を生中継で楽しむスクリーンコンサートが2日伊那市の伊那文化会館で初めて開かれました。 スクリーンコンサートは、松本市の会場に行けない人達にも演奏を楽しんでもらおうと開かれたものです。 今年は、全国13会場で開かれ県内では松本市内の他に今回は初めて伊那市で開かれました。 会場には330インチのスクリーンが設置され、松本での公演の様子がハイビジョン映像と5・1サラウンドで生中継されました。 伊那文化会館には、事前に申し込みをした、クラシックファンなどおよそ1000人が訪れました。 昨夜の公演では、小澤征爾総監督が指揮をする演奏も行われ訪れた人達はスクリーンに映し出されるオーケストラを楽しんでいました。 サイトウキネンフェスティバル実行委員会では、多くの人達に演奏を楽しんでもらえるよう、来年以降も実施したいと話していました。
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古い地名調査 中間報告
伊那市が進めている古い地名の調査の中間報告が、2日に行われ、代表グループが、昔の文献や聞き取り調査をもとにまとめた小字名や地名の由来などについて報告しました。 伊那市役所で中間報告会が開かれ、美篶と手良、西春近、富県の4地区の調査グループが中間報告を行いました。 調査は、古い地名を調べることで地域の歴史や先人たちの暮らしを後世に残していこうと伊那市が進めているもので、今年度は美篶、手良、西春近、富県で調査を行っています。 このうち、美篶笠原の報告を赤羽仁(あかばねひとし)代表が行いました。 笠原には、5つの堤があり、少ない水を貯めて稲作をしていたことなどが報告されました。 このことから、「山の田」や「澤ノ田」、「早稲田」といった地名が多いことがわかってきたということです。 調査の中で、歴代区長が持ち回る、木箱の中から明治23年製作の「笠原村大図(かさはらむらおおず)2枚」と明治17年製作の「笠原村地引絵図13枚」を発見しました。 また、大風呂敷に包まれた、畳4畳半はある、「笠原の絵地図」も発見され、会場に展示されました。 赤羽さんは、「これらをもとにして、今後も調査し、まとめたい」としています。 伊那市では、来年2月まで調査を行い、結果を本にして各地区に配布するほか、来年度以降は、高遠、長谷地区などで調査を開始する計画です。
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井月さんまつり 石寒太さん講演会
伊那市のいなっせをメイン会場に31日まで行われている千両千両井月さんまつり。 30日は、俳人で、俳句雑誌の編集長などを務める石寒太さんの講演会が開かれました。 講演会では、石さんが「放浪の系譜を継ぐもの」と題して、江戸時代から昭和にかけて放浪した俳人について話しました。 石さんは、井月は漂泊の俳人ではなく放浪の俳人だとして、その違いについて、次のように話しました。 石さんは、井月と同じ放浪の俳人として、種田山頭火をあげました。 山頭火は全国を放浪していて、その中で井月の墓を訪れています。 石さんは、その時に山頭火が作った「お墓撫でさすりつつ、はるばるまゐりました」「駒ヶ根をまへにいつもひとりでしたね」という句を紹介し、「放浪の系譜は、井月から山頭火にしっかり受け継がれている」と話しました。 ロビーでは、伊那の土産品や井月関連商品の販売も行われました。 井月にちなんだ日本酒や焼き菓子、染め物などが並び、訪れた人たちが買い求めて
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大町市教委が新山小見学
来年度から特認校の開校を目指す大町市の教育委員会や地域住民が28日、小規模特認校に指定されている伊那市の新山小学校を視察しました。 28日は、大町市の教育委員会や、地域住民など45人が、新山小学校を訪れ、教室の大きさや配置、授業の様子などを視察しました。 小規模特認校の先進地である新山小学校で、どのような取り組みが行われているのかを知るために視察が行われました。 新山小学校は、平成20年に市内全域から通うことができる小規模特認校に指定され6年目となります。 自然が豊かな環境を活かすとともに、現在全校で児童数が30人という小規模できめ細やかな教育を目指しています。 大町市では、八坂地区と美麻地区の2地域の小中学校を来年度から特認校に指定します。 八坂小学校は50人、中学校は30人、美麻は小中一貫校で、80人ほどが在籍しています。 特認校の実施を前に、参加者は、子ども達の様子を見たり、関係者から話を聞いて理解を深めていました。 懇談会では、学校関係者などから、特認校の様子が紹介されました。 参加者からは、「特認校としてスタートするのに不安もあったが地域力がある場所であれば個性的な子ども達を受け入れ、育てていけることがわかった」などの声があがっていました。
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高校生・社会人合同写真展
高校生と社会人の写真クラブの合同展示会が、31日まで、伊那市の伊那図書館で開かれています。 会場には、42人の作品43点が展示されています。 上伊那農業高校、伊那西高校、旭光(きょっこう)カメラクラブ、上伊那医療生活協同組合撮るちゃんクラブ、写真展実行委員会の5団体が参加しています。 実行委員会によると、上伊那地域は、写真クラブや団体単位での活動が少ないということで、活動を活発化させたいと合同展示会をはじめ、今年で3回目です。 旭光カメラクラブは、プロのカメラマンを何人も輩出した60年以上の歴史があるクラブだということで、展示会開催を中心となって進めています。 高校生と、社会人が合同で展示していて、高校生は社会人が技術を用いて写真を作りこんでいるところを見ることで、また、社会人は、高校生の型にはまらない作品を見ることで刺激になるということです。 実行委員会によると作品の展示作業は、上農高校の生徒が展示順を考え、すべて行ったということで、そうした舞台裏での生徒の活躍も見て欲しいと話していました。 この高校生・社会人の合同写真展は、31日まで、伊那市の伊那図書館で開かれています。
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高遠石工 「石仏写真展」
江戸時代、高遠から全国各地に出向き、石仏や石塔などを作った石工の資料を集めた特別展が27日から伊那市の高遠町歴史博物館で開かれています 特別展「高遠石工 石仏写真展」は、高遠町歴史博物館と伊那市教育委員会が高遠石工の技術と作品のもつ魅力を感じてもらおうと開いたものです。 会場には、3代目守屋貞七、4代目孫兵衛、5代目貞治の作品の写真など、31点が展示されています。 二人の作品は目元の形は似ていますが、頭部の大きさに違いがあり、貞七の方が少し大きいことが特徴だということです。 貞治は68年の生涯において、336体におよぶ作品を残し、稀代の名工と呼ばれていたということです。 この特別展「高遠石工 石仏写真展」は、9月28日まで高遠町歴史博物館で開かれています。
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箕輪中学校にタブレット端末導入
箕輪町教育委員会は情報通信技術を活用した学力育成事業として27日、タブレット端末140台を箕輪中学校に導入しました。 この日は、箕輪中学校の各学年代表が、平澤豊満町長からタブレット端末を受け取りました。 これは長野県が推進する、情報通信技術、ICTを活用した学力育成事業の一環として、箕輪町教育委員会がおよそ2,400万円をかけて行ったものです。 箕輪中学校は、平成25年度に県内の中学校では唯一、モデル校に指定されています。 町教育委員会では、タブレットを活用して、個々での判断能力や、共同学習、基礎学力アップにつなげていきたい考えです。 平澤町長は、「皆さんが大人になる頃はICTの活用が当たり前な社会になっている、しっかり活用して欲しい」と話していました。 町教育委員会は、「指導する教師のスキルも上げていき、必要なアプリなどを積極的に活用していく」ということです。 県では、箕輪中学校から情報を収集して、県内の小中高校のICT整備に役立てるとしています。
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駒ヶ岳登山遭難事故から命の大切さ学ぶ
1913年大正2年に発生した中箕輪尋常高等小学校の駒ヶ岳登山遭難事故。 事故から101年が経過した27日、箕輪中部小学校で慰霊の日の行事が行われました。 慰霊の日の行事では登校した児童が学校内に建立されている遭難の碑に花を手向け、手を合わせていました。 この行事は遭難事故を後世に伝えようと児童会が中心となって毎年8月27日に行われています。 駒ケ岳登山遭難事故は、1913年大正2年に起きたものです。 集団登山中、暴風雨にあい児童、教師あわせて11人が命を落としました。 この日は他に、命の大切さを考える会が開かれ、全校児童およそ700人が、箕輪中部小学校で過去に起きた、駒ケ岳登山遭難事故などについて考えました。 児童からは「亡くなった人たちの分も頑張りたい」、「事故のことを忘れず自分たちが伝えていきたい」などといった意見が出ていました。 会では、地域の「安全みまもり隊」の人たちに感謝の歌を歌いました。 みまもり隊の原健児会長は、「事故には気をつけてください。皆さんの命を守るため、これからも見守っていきます。」と話していました。
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学力テスト結果校名公表せず
文部科学省が4月に行った全国学力テストの結果が25日、各自治体の教育委員会に報告されました。 伊那市教育委員会では学校名を明らかにした結果の公表は行わないことが確認されました。 25日は伊那市役所で教育委員会定例会が開かれ小学6年生と中学3年生を対象にした全国学力テストの調査結果の公表の仕方について確認されました。 市教育委員会ではこれまで同様、学校名を明らかにした調査結果の公表は行わないこととしています。 また具体的な点数の記載や全国、県との直接的比較をせず、文章的表現で公表することとしています。 これについて市教育委員会では、調査結果の公表は学校の序列化や過度な競争につながるおそれがあるためとしています。 全国学力テストの結果については各教育委員会の判断で学校名を明らかにした調査結果の公表を行うことは可能とされています。 箕輪町教育委員会では各学校で結果を分析し文章的表現で傾向などについて保護者に説明するとしています。 南箕輪村教育委員会では各学校ごとの対応とし点数ではないかたちで保護者に説明するとしています。
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箕輪町松島の新井用水を学ぶ
箕輪町郷土博物館は、箕輪町の松島を北から南に流れる新井用水についての学習会を24日開きました。 新井用水は、深沢川の水を取り入れ松島区の河岸段丘沿いに南下して帯無川に注いでいる全長3.5キロの水路です。 建設時期ははっきりしませんが、明治6年から20年までの間と推測されています。 学習会は、箕輪町郷土博物館が、水を得るために汗を流した先人たちの苦労を知り用水路の歴史を後世に伝えていこうと開きました。 学習会には、地域の歴史に関心がある人など6人が参加し、新井用水を歩きました。 信州大学農学部の内川義行助教が講師をつとめ用水路の果たす役割や歴史などに触れました。 新井用水は、当時は灌漑を主な目的としていましたが、現在では防火が主な役割になっています。 町郷土博物館では、「町内に多数ある用水路の歴史を出来る限り調べ、先人の苦労を伝えていきたい」としています。
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井月句碑 笠原蟻塚城跡に建立
井上井月顕彰会は、伊那市笠原の蟻塚城跡に井上井月の句碑を建立し、22日除幕式を行いました。 今回建立されたのは、 「山桜古城の跡のあらしかな」 「霞むべき山は放れて夏木立」 の二つの句です。 東京都在住で井上井月顕彰会の堀内功会長が、生家のある笠原の蟻塚城跡にふさ わしいとこの2つの句を選びました。 堀内会長は、「井月にあやかり、歴史ある蟻塚城跡を見てもらえたら」と話していました。 これで井月の句碑は、新潟の長岡も含め69基目、山桜の句は、句碑になるのは初めてだということです。 堀内会長が笠原に建てたのは、3か所4基目となりました。
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伊那市の大!大地博覧会
伊那市の大地の見どころを知って学び楽しむ展示会、「伊那市の大!大地博覧会」が、伊那市創造館で開かれています。 会場に足を踏み入れると、迷路のようになっていて、大正時代からの地質図や地形図、最新の地図、上伊那の岩石の標本などが、ずらりと並びます。 伊那市長谷の戸台で産出するアンモナイトの化石、高遠町の守屋山で採れた巨大なカキの化石も展示されています。 東部中学校の露頭のはぎ取り標本もあり、地層を間近で確認できます。 南アルプスのパノラマ写真が掲示され、中央には、大きな伊那市の地図、反対側には、中央アルプスのパノラマ写真があり、それぞれの成り立ちを模型で知ることができます。地図の上に乗ることもできます。 これは、南アルプスジオパークについて紹介した去年の企画展に続く地質の企画展第2弾で、9月下旬に予定されている南アルプスジオパーク全国大会にあわせて開かれました。 この伊那市の大!大地博覧会は、11月19日まで伊那市創造館で開かれていて、観覧は無料となっています。
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美篶小学校で認知症に関する授業
伊那市の美篶小学校は、高齢者福祉について学ぶため、認知症についての授業を、21日に行いました。 4年1組で認知症についての授業が行われました。 講師を務めたのは、伊那市美篶の後藤郁さんです。 後藤さんは、厚生労働省が行っている講座を受講し、平成20年から認知症キャラバン・メイトとして認知症に関する講話を行っています。 美篶小学校では、高齢者福祉について子ども達に学んでもらおうと今回初めて認知症に関する授業を行いました。 後藤さんは、覚えられない、人が分からなくなる、時間の感覚がなくなる などの症状を説明していました。 後藤さんは、将来、福祉施設に入れない認知症の高齢者がますます増えるとして「もし、家族や近所で認知症の人がいたら、みんなで支えてほしい」と呼びかけていました。
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全国高校生合宿 22日から伊那市で開催
全国の高校生が22日から2泊3日の合宿をして10年後の未来について話し合うイベント「青春×信州 全国高校生合宿」が伊那市で開催されます。 19日は今回のイベントの企画や運営を行う、上伊那の高校生や大学生、社会人などでつくるサークル「ゆるっと赤シャツワークショップ」のメンバーが最終確認を行いました。 今回のイベントは、4月に東京で開かれた高校の生徒会役員が集まる会議に、メンバーが参加した事がきっかけとなり、伊那でも同様のイベントを開こうと企画されました。 高校生合宿は、伊那市の知立市野外センターで22日から2泊3日で行われ、上伊那や東京、静岡、新潟から約40人が参加する予定です。 初日には長野県教育委員会の伊藤学司教育長などのプレゼンテ―ションも行われます。生徒達は、教育、産業、農業、行政から2つのテーマを選んでグループ毎に討論を行い2日目にまとめを発表する事になっています。 サークルでは、イベントへの参加の受付を行っていて、当日の飛び入りも可能だという事です。 <問い合わせ>ゆるっと赤シャツワークショップ メール:info@inadani.me 高校生合宿HP:http//inadani.me/
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丸山公園で二十二夜尊大祭
安産や縁結びなどを願う二十二夜尊大祭が、旧暦の7月22日にあたる17日、伊那市の丸山公園で行われました。 二十二夜尊大祭は、坂下区の有志でつくる実行委員会が毎年行っているものです。 旧暦の7月22日は月の出が1年で最も遅いとされ、この日に願をかけると願いが叶うと伝えられています。 また、短くなったロウソクを持ちかえり、陣痛が始まったら火をつけるとロウソクが燃え尽きるまでに分娩が終わるとされています。 17日は、出産を控えた妊婦やその家族、友人などが訪れ、二十二夜尊の碑に安産や良縁を願っていました。 坂下区では「地域に伝わる伝統を次の世代に残していきたい」と話していました。
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大芝高原まつり 保育園児練習
南箕輪村の保育園は、23日に開かれる第29回大芝高原まつりの発表会の練習を18日、大芝高原特設ステージで行いました。 この日は、村内の5つの保育園が、大芝湖上に設けられた特設ステージで練習を行いました。 大芝高原まつりは23日(土)に予定されています。
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東みのわ保育園で開園式
箕輪町の長岡保育園とおごち保育園が統合してできた東みのわ保育園の開園式が18日行われ、園児101人が新しい園舎での生活をスタートさせました。 開園式では住民が作曲し園の職員作詞の東みのわ保育園の歌を園児が歌いました。 式には保護者や地元住民などおよそ200人が集まり新しい保育園の完成を祝いました。 井澤恵美子園長は「未満児保育を充実させ小学校との交流、連携を深めていきたい。」とあいさつしました。 東みのわ保育園は総事業費7億3,000万円。 鉄骨平屋建てで建物の面積は1,700平方メートル、保育室は9室あります。 太陽光発電のほか地中熱を利用した冷暖房設備も設置されています。 定員は120人で0歳児からの受け入れも行っています。 町では、子育て施設の拠点として保育サービスの充実に努めていくとしています。