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伊那北高の植木さんが高校生英語ディベート世界大会出場
2月にカタールで開かれる、高校生英語ディベートの世界大会に出場する、伊那北高校英語部の植木美渚さんが22日、唐木一直村長に出場の報告をした。
世界大会に出場するのは4人で、そのうち南箕輪村在住の植木さんと、伊那北高校の留学生で同じチームのデンマーク人、ディッテ・マリア・ミケルスンさんが村役場を訪れた。
伊那北高校英語部は、先月埼玉県で開かれた全国大会で優勝し、世界大会への出場を決めている。
大会では、4人1チームで与えられたテーマについて肯定側と否定側に分かれて英語で議論する。
植木さんは「大会に向けて緊張と不安がかなりあるが、世界のいろんな人と知り合える素晴らしい機会。とても楽しみ」と話していた。
現在、世界大会に向け与えられた課題を研究したり即興のディベートの練習などをしているという。
英語ディベート世界大会は、2月8日から中東のカタールで開かれ、世界59カ国が出場する予定。 -
高校入試後期選抜追試験実施なし
高校入試の新型インフルエンザ対応について、長野県教育委員会は21日開いた1月定例会で、後期選抜の追試験は実施しないことを決めた。
追試験を実施しない理由として、中学3年生全員分のワクチンが確保できたこと、新型インフルエンザの患者数が減少傾向にあることなどを挙げている。
新型インフルエンザにかかっている受験生については、別室を用意して当日試験が受けられるようにするという。
また受験会場には、消毒用アルコールや予備のマスクを用意し、試験当日に発熱や咳の症状がある受験生にはマスクの着用を指導するという。 -
西箕輪中 人権宣言採択
いじめや差別のない学校めざす伊那市の西箕輪中学校で21日、いじめや差別のない学校をめざす人権宣言が採択された。
この日、臨時生徒総会が開かれ、人権宣言について話し合われた。
同校では昨年度から、生徒会が中心となり、いじめ根絶にむけた活動を始めた。
活動を引き継いだ本年度の生徒会が、いじめに関するアンケート調査を行ったところ、生徒の4分の1が、学校にいじめはあると感じていることが分かった。
学校からいじめをなくすためにどうすれば良いかを生徒が話し合い、人権宣言を作ることになった。
この日は、生徒会から出された人権宣言の案を基に、各クラスが話し合った内容が報告された。
また、会場からも意見が出されていた。
人権宣言は▽個性を認め、いじめや差別を絶対に許さない▽どんな時でも、助け合い、支え合い、励まし合う友達をつくる竏窒ネど5カ条で作られている。
生徒会会則により、3分の2以上の生徒の賛同が得られたため、西箕輪中学校の人権宣言が採択された。
同校で人権宣言が採択されたのは、学校創立63年の歴史の中で初めて。
中心になって進めてきた前生徒会長の濱田啓介君は、「長い時間をかけて作ってきた宣言が採択できてよかった。全校のみんなが、仲良く楽しく学校生活を送れるようにしたい」と話していた。
また、いじめにより長男を亡くした前島章良さんが講演した。
13年前、須坂の中学校に通っていた前島さんの長男の優作君がいじめに遭い、遺書を残して自殺した。
前島さんは、悲惨な事件を繰り返さないために、いじめや暴力問題の解決に向けて活動している。
前島さんは、自身の経験から「絶対にいじめをしてはいけない」と生徒達に呼びかけていた。 -
南信地区の高卒就職内定率86.3%
県教育委員会は21日、今年3月の公立高校卒業予定者の就職内定状況を発表した。
南信地区の内定率は86・3%。
この日発表の就職内定状況によると、南信地区の男子は、 就職希望者数が531人で内定者は474人、内定率は89・3%で前年同期比で1・6ポイントの減となっている。
また女子は就職希望者数が
313人で内定者は254人、内定率は81.2%で10・1ポイントの減。
男女合計の内定率は86.3%で4.7ポイントの減。
県全体では内定率が81.5%で3.6ポイントの減。
厳しい就職内定率を受け今後県教委では、全ての県立高校に就職支援の相談窓口を整える方針。 -
AFS留学生お別れ会
南信地区の高校に留学していた外国人高校生のお別れ会が17日、伊那市のいなっせで開かれた。
今年2月に帰国する留学生6人と、その友人などが集まり、お別れパーティーが開かれた。
6人の留学生は、高校生の留学を支援している民間団体AFSの制度で、昨年3月から南信地区の高校で学んできた。
上伊那では、デンマーク出身のディッテ・ミケルスンさんが伊那北高校へ、ドイツ出身のジュリア・バンバッハさんが伊那弥生ケ丘高校へ留学し、地元の高校生と一緒に学校生活を送ってきた。
また、2月カタールで開かれる高校生の英語ディベート世界大会に出場する伊那北高校英語クラブの激励会も行われ、出場メンバーに拍手が送られていた。 -
高遠町引持で悪魔払いの獅子舞
伊那市高遠町の引持区で17日夜、獅子とひょっとこが舞う悪魔払いの獅子舞が行われた。
地区の若手でつくる保存会のメンバーが、集まった区民の前で舞を披露した。
引持区では小正月に合わせて、毎年この獅子舞が舞われてきた。
昔は各家庭を回っていたが、生活改善センターができた20年前から、この場所で舞うようになった。
獅子がひょっとこの体についたノミを食べるユニークな仕草もあり、これは、引持区だけのものだという。
中には、獅子を見て泣きだす子どももいた。
引持区の平岩健登常会長は、「少子高齢化の中、保存していくのは大変だが、若手が頑張ってくれている」と話していた。 -
高遠高生が聴覚障害者と手話体験
伊那市の高遠高校福祉コースの1年生は18日、聴覚障害者を招いて体験授業をした。
福祉コースでは、福祉に対する幅を広げようと、高齢者介護に関する勉強のほか、手話の授業も行っている。
この日は、聴覚障害のある2人が講師に招かれた。
伊那市在住で難聴者の佐藤隆さんは、「手話をする時は、手の動きと同じくらい顔の表情が大切。表情があることで、気持が伝わりやすくなる」と話していた。
また、伊那市在住で、生まれながら耳が聞こえない城取定幸さんは、「昔は、町中で手話をしているだけで冷たい目で見られた。手話をする時は人に見られないようにした」と、差別され苦労した体験談を紹介した。
授業では、生徒達が手話を交え自己紹介したり、講師が手話に関するクイズを生徒達に出題していた。
授業の最後に城取さんは、「手話を覚えるのは大変だと思うが、一つでも多く覚えて下さい」と生徒達に呼びかけていた。 -
校内の天然リンクでスケート楽しむ
伊那市の西春近北小学校では、学校の敷地内の天然リンクでスケートを楽しんでいる。
19日は、1年生のスケート授業が行われた。
この天然リンクは、校舎北側の一日中、日が当たらない敷地に毎年作られている。
主に、1年生と2年生の児童が授業の中で利用している。
スケートの授業は12日から始まり、1年生は今シーズン3回目で、ほとんどの児童がスケート初心者。
児童達は、友達同士で競争したりして氷の感触を楽しんでいた。
ある児童は、「たくさん練習をして上手に滑れるようになりたい」と目標を話していた。
スケートの授業は来月下旬まで行われるという。 -
羽広の獅子舞 仲仙寺で披露
伊那市西箕輪の羽広区で17日、400年近い歴史を持つ「羽広の獅子舞」が行われた。
午前7時から、地区の住民でつくる保存会のメンバーが、仲仙寺で舞を披露した。
羽広の獅子舞は、約400年の歴史を持つ羽広区の小正月の伝統行事。
口を閉じた雄獅子と口を開いた雌獅子が舞い合わせるのが特徴で、2頭が一緒に舞うのは全国的にも珍しいと言われている。
舞には、悪魔を打ち払う「剣の舞」、五穀豊穣を願う「豊穣の舞」、子孫繁栄を祈る「子宝の舞」など5つがあり、二頭の獅子が息を合わせながら順々に舞っていた。
保存会の白鳥秀明会長は、「若い世代に伝え、この伝統を受け継いでいきたい」と話していた。
舞合わせの後、雄獅子、雌獅子に分かれ、区内の各家庭を回った。 -
信州農村歌舞伎祭
南信地区の歌舞伎保存会などが一堂に集まる信州農村歌舞伎祭が17日、伊那市の県伊那文化会館で開かれた。
伊那谷や木曽地域に古くから伝わる農村歌舞伎を地域に伝え、出演団体の交流の場にしようと県伊那文化会館が開いたもので、今年で4年目。
歌舞伎祭には下伊那郡下條村のこども歌舞伎教室、木曽郡南木曽町の田立歌舞伎保存会、地元からは伊那市長谷の中尾歌舞伎保存会が出演した。
このうち中尾歌舞伎保存会は、「一の谷嫩軍記 熊谷陣屋の段」を上演した。
主人公の熊谷直実は、主君源義経から、「平敦盛の首をとれ」と命ぜられる。
しかし直実は、敦盛の母に恩があることなどから、それが出来ず、代わりに息子の首を義経に差し出すという物語。
会場に訪れた人たちは、おひねりを投げたり、役者が登場すると大きな拍手を送って伝統芸能を楽しんでいた。 -
大学入試センター試験始まる
平成22年度大学入試センター試験が16日から全国一斉に始まった。
上伊那地域では南箕輪村の信州大学農学部と、駒ヶ根市の長野県看護大学の2校を試験会場に試験が行われ、このうち信州大学農学部では、入口付近に高校の教諭らが立ち、試験会場に向かう生徒達にエールを送っていた。
今年の大学入試センター試験の志願者数は、県全体で1万221人となっていて、昨年よりも218人多くなっている。
また上伊那地域の試験会場2校では1383人が受験している。
今年は新型インフルエンザの流行が拡大していることから、追試験の実施期日を例年よりも2週間遅らせた。
また例年は全国2カ所で実施している追試験の会場を、今年は全都道府県に設置している。
大学入試センター試験の追試験は、30日、31日に行われる予定で、長野県では信州大学松本試験場で行われる。
なお、「世界史A」の中で問題文に一部訂正があったが、試験前に発覚したため、文章を訂正し通常通り試験を行ったという。
上伊那2会場は、初日の日程を無事終了した。 -
辰野美術館コレクション展
伊那文化会館で彫刻家瀬戸團治や洋画家中川紀元など、辰野町ゆかりの芸術家の作品が並ぶ「辰野美術館コレクション展」が16日、伊那市の県伊那文化会館で始まった。
この作品展は、地域の芸術に親しんでもらおうと、伊那文化会館が行っている「伊那谷の美シリーズ」の第11弾として開かれた。
会場には辰野町出身の芸術家の作品約50点が並んでいる。
中川紀元の「アラベスク」は、縦・横の長さが2メートル近い大作で、紀元の作品の中でもこれだけ大きい作品は珍しいという。
また1954(昭和29)年の夏、辰野町小野に1カ月間滞在したという山下清の作品も展示されている。
訪れた人は「どれも地元を代表する素晴らしい作品。何度見ても感動させられる」と話していた。
この「辰野美術館コレクション展」は2月21日まで。 -
ニューイヤーコンサート
NPO法人クラシックワールドは10日、いなっせでニューイヤーコンサートを開いた。
コンサートには、市内の音楽教室で指導にあたっている奥村夏樹さんと諏訪清陵高校教諭のバリトン歌手藤森秀則さん、伊那市出身のソプラノ歌手奥村佳子さんが出演した。
奥村さんのピアノに藤森さんのバリトン、奥村さんのソプラノがさわやかに優雅に響き合い、会場を訪れた220人の聴衆をひきつけていた。
今年は、ショパン、シューマン生誕200年となるメモリアルイヤーで、そうした作品も随所に織り交ぜられていた。 -
小河内神社で今年の世相を占うお筒粥神事
箕輪町南小河内の小河内神社で15日、今年の世相を占う小正月伝統のお筒粥の神事があった。
午前5時、鋳物のカマに米2升5合と水、21本の葦を束にしたものが入れ、楢の薪で火を炊き始めた。
地元の人によると、小河内神社のお筒粥の神事は数百年にわたり続けられており、曜日に関係なく毎年15日の早朝に行なわれている。
神社総代8人が交代で火の番をしながらカマをかき混ぜ、葦の中にどれだけ米が入るかで占うため、水の量や火加減に注意を払って行う。
炊き初めてから2時間、あたりが明るくなる午前7時過ぎに炊きあがった。
宮司がカマから取り出した葦は本殿に運ばれ、外には見えないようにご神託を仰ぐ。
占いの結果、水稲は中から中の上、野菜は白菜が上の上、ごぼう、ナス、ささげが上、果樹などは梨が中の上、りんごとトマトが下となっています。
穀類では、大豆、トウモロコシが中の上で、世の中は、6分5厘だった。
樋口忠文宮司は、「がんばらないといけない年。一生懸命に努力して良い年にしましょう」と話していた。 -
西箕輪中学校で百人一首大会
伊那市の西箕輪中学校で14日、伝統の百人一首大会があった。
全校生徒が体育館に集まり各学年が混ざって23の班で、札を取り合った。
これは日本古来の文化に親しむとともに学年の枠を越えて交流してもらおうと、毎年開かれている。
大会はクラスマッチを兼ねており、それぞれが取った札の平均でクラスの順位を決める。
中には、1年から3年までの各クラスから選出されたメンバーのみで競う選抜チームが3班作られた。
選抜チームでは、上の句が始まると一斉に手が伸びていた。
選抜チームに参加した1年生の男子生徒は、「18枚取りました。札を取るだけではなく、歌を詠んだ人物を思うと更におもしろい」と話していた。 -
ドイツ人留学生がさよならスピーチ
伊那市の伊那弥生ヶ丘高校に留学しているドイツ出身のジュリア・バンバッハさんは、帰国を前に7日、全校生徒に感謝を示すさよならのスピーチをした。
同校の始業式の中で、ジュリアさんがスピーチした。
ジュリアさんは、昨年4月に日本に来た。弥生ヶ丘高校の1年のクラスに入り、ほかの生徒と同じ生活を送ってきた。
ジュリアさんは2月に帰国予定で、全校生徒の前で発表したい竏窒ニ本人から申し出があり、全校が集まる始業式でスピーチが行われることになった。
来日したときはほとんど日本語が話せなかったというジュリアさんだが、流暢な日本語でスピーチしていた。
さよならスピーチの後には、同じドイツからの留学生アンナさんらと名残を惜しむ姿が見られた。
伊那弥生ヶ丘高校では昨年度から留学生を受け入れていて、来年度もマレーシアから2人の留学生が来ることになっている。 -
南箕輪村西部保育園 小正月の伝統行事
南箕輪村の西部保育園の園児が14日、小正月の伝統行事、ほんだれ様の飾りつけと、鳥追い行事「ほっぽんや」を行った。
南箕輪村の西部保育園では、毎年14日に、地区の大泉老人クラブのメンバーに指導を受け、小正月の伝統行事を行っている。
今年は、保育園で耐震改修工事が行われていることから、近くの大泉第2公民館で行事を行った。
子ども達は、説明を受けた後、ほんだれ様の飾り付けをした。
ほんだれ様は、穀物の豊作を祈るもので、ヒノキに、皮をむいた楢の木の枝を飾り付けた。
また、せっかく実った穀物が鳥に食べられてしまわないよう祈る鳥追い行事「ほっぽんや」を行った。
子ども達は、老人クラブのメンバーの声にあわせて手に持った棒を叩いていた。
この「ほっぽんや」とほんだれ様はセットで行われるものだという。
公民館から園まで、子ども達は、鳥追いをしながら帰った。
鳥追い「ほっぽんや」の行事を行っているのは、南箕輪村内では西部保育園だけで、20年ほど続いているという。 -
スケッチ旅行作品美術展
上伊那美術教育研究会OB有志9人によるスケッチ旅行作品の展示会が、伊那市のいなっせ2階ギャラリーで開かれている。
作品展が開かれるのは、おととし以来2回目。
スケッチ旅行は、平成2年に始まり、国内外各地に、年に2回ほど訪れている。
メンバーは、温泉宿に泊まり、交流を楽しみながらスケッチに励んできた。
今回は、近年訪れた旅行で描いた作品のうち、それぞれ5縲・点を持ち寄った。
このスケッチ旅行作品展は、19日(火)まで、伊那市のいなっせで開かれている。 -
中曽根で伝統の獅子舞
地域や区民の今年一年の安泰や無病息災を願う伝統の獅子舞が10日、箕輪町の中曽根で披露された。
保存会のメンバー約40人が、区内の神社で舞を奉納した後、区長の自宅や区内の辻など4カ所で伝統の獅子舞を披露した。
中曽根の獅子舞は、町の無形民俗文化財に指定されていて、約200年前から地区に伝わる小正月の伝統の行事。
舞は、地域の安泰や五穀豊穣、無病息災を願うもので、「肇国の舞」や「剣の舞」など五つの舞で構成されている。
保存会会長の伊藤一彦さんは「願いのこもった良い舞が披露できた。一年の良いスタートが切れた」と話していた。
舞が終わると、集まった人達は、獅子に頭を噛んでもらい、今年一年の無事を願っていた。 -
【カメラリポート】劇団「歩」稽古に熱
箕輪町文化センター付属劇団「歩」の新春特別公演「夕鶴」の舞台稽古。
夕鶴は、民話「鶴の恩返し」にもとづく作品で人間の持つ、純粋な愛情とお金に対する欲が描かれている。 -
ブラジル人学校再出発
生徒数の減少で昨年12月に閉校となった箕輪町のブラジル人学校「コレージオ・ピタゴラス長野校」が12日、長野日伯学園として再スタートした。
ブラジル人学校ピタゴラス長野校は昨年の末に生徒数の減少により閉校した。
保護者から、存続を望む声が多かったことからピタゴラス長野校の元職員が運営を引き継いだ。
新しく開校した日伯学園は、ピタゴラスの校舎や備品を利用し1月6日から保育の必要な子供の受け入れを開始した。
12日からは、小・中・高生の授業を再開した。
学園には31人が入学し、このうち29人がピタゴラス長野校で学んでいた。
日伯学園は、保育園児、小学生、中高生の3つに分けて、職員6人が指導する。
このうち、中高生のクラスでは1時間目、グループに分かれて自己紹介をした。
学校の運営を軌道に乗せるには約120人の生徒が必要ということで、生徒数を増やす努力を続けていきたい竏窒ニしている。
授業料は、ピタゴラスに比べ1万円ほど安い1カ月3万5千円。
教員は当面ボランティアで指導するということで、長野日伯学園では自治体や企業などに支援を求めたい竏窒ニしている。 -
南宮神社お筒粥の神事 今年の世相は「5分8厘」
今年1年間の世の中を占う、恒例の「お筒粥の神事」が9日、箕輪町木下の南宮神社で行われ、今年の世相は昨年より2厘下がり「5分8厘」という結果だった。
お筒粥の神事は、南宮神社の初祭りの中で行われる占いの神事。
境内に用意された釜に、葦の茎を37本束ねた物といっしょに米と小豆を入れる。
約2時間、釜を煮立て、葦の茎の中に入った米や小豆の数が占いの結果となる。
占いの結果、今年一年の世相を表す世の中は、昨年より2厘下がり「5分8厘」となっている。
農作物では、ソバやニンジン、ネギなど5品目で極上。気候は、秋が上で春と夏が中、冬が下となった。
南宮神社の唐沢克忠宮司は「占いでは、去年より良くない結果が出たが、一人一人の努力で、良い方にもっていってもらえれば」と話していた。 -
伊那技専 国家資格の合格証伝達
南箕輪村の伊那技術専門校のメカトロニクス科2年の2人が、国家資格の技能検定に合格し7日、合格証の伝達式が行われた。
国家資格の技能検定「数値制御旋盤作業2級」に合格したメカトロニクス科2年の唐木秋実さんと、藤村智治さんの2人に、遠藤昌之校長から合格証が伝達された。
2人が合格した技能検定は、企業で働いている人たちが主に取得する中級レベルのもので、7月に実技試験、8月に学科試験があり、2人は見事に合格した。
実技試験では、図面が与えられ、それをプログラム化して、機械を使って実際に金属を削ったという。
伊那技専では、「企業でも認知されている技能検定なので、就職活動のアピールポイントになる」と話していた。 -
三澤久夫さん油絵展
南箕輪村神子柴に住む一水会会友の三澤久夫さんの油絵展が伊那市坂下のはら美術で開かれている。
会場には、日展入選作品で安曇野の風景を描いた100号の大作をはじめ、地元南箕輪村から眺めた南アルプスの風景など50点余りが並んでいる。
三澤さんは、元日展評議員の川上一巳さんに師事。明るい色調でぬくもりのある田園風景が持ち味。
会場には、去年亡くなった平山郁夫画伯の生まれ育った広島県尾道市生口(いくち)島の風景もあり、訪れた人たちは、地元をはじめ日本各地の原風景に触れていた。
三澤久夫さんの油絵展は、11日月曜日まで伊那市坂下のはら美術で開かれている。 -
伊那北高校の将来像考える
シンポジウム開催伊那北高校の将来像について考えるシンポジウムが9日、同窓会館で開かれた。
会場には卒業生や保護者、地域住民ら約30人が集まった。
シンポジウムは、少子化が進み高校再編などが行われる中、どんな学校であるべきか、またどんな将来像を持つべきなのか考えようと、高校の職員らで作る伊那北ビジョン検討委員会が開いた。
シンポジウムでは全国に散らばっている大学生が伊那谷のあり方について考え行動するワークショップ「伊那谷デザイン会議」を発足させたことを発表した。
会議のメンバーは地元を離れたことで、伊那谷の良さがわかり、今後、地元をよくするための計画を考えていきたい竏窒ニしている。
また意見交換では伊那北卒業の社会人が、「若い人は常になぜという疑問を持つことが大切。物事に興味を持つことは、これから先の人生につながる」とアドバイスしていた。
また「いろいろな人に会い自分が知らない話を聞いたり、自分はこうありたいという考えを持ち、現実とのギャップをどう埋めるかを考えてもらいたい。また情報に振り回されず、しっかり物事を見る目を養ってもらいたい」などと呼びかけていた。
ほかに卒業生で伊那市長谷の国保美和診療所の医師、岡部竜吾さんは、「指導者は常に強く、魅力的でなければならない。3年制の教育で行き届いた教育が本当にできるのか」などと問題を提起した。 -
高校入試志願者数第2回調査 発表
来年度の県立高校入学志願予定者数の第2回の調査結果が、8日、発表された。
辰野高校は、普通科前期、64人の募集に対し58人、後期、96人に対し97人。商業科前期、20人の募集に対し30人、後期、20人に対し40人が志願している。
上伊那農業高校は、各科、前後期とも20人の募集で、生産環境科、前期40人、後期58人。園芸科学科、前期42人、後期 50人。生物工学科、前期49人、後期 53人。緑地工学科、前期39人、後期 47人が志願している。
高遠高校は、普通科前期48人に対し88人、後期72人に対し114人が志願している。
伊那北高校は、普通科前期36人に対し83人、後期204人に対し261人。理数科前期36人に対し53人、後期4人に対し46人が志願している。
伊那弥生ヶ丘高校は、普通科前期84人に対し151人、後期196人に対し298人が志願している。
赤穂高校は、普通科前期48人に対し91人、後期112人に対し155人。商業科前期40人に対し79人、後期40人に対し103人が志願している。
駒ヶ根工業高校は、3つの学科一括で、前後期ともに60人の募集で、前期77人、後期108人が志願している。
多部制の、箕輪進修高校は、普通I部前期、20人に対し33人。普通II部前期、20人に対し23人。普通III部前期、20人に対し5人。普通I・II・III部の後期は一括で60人の募集に対し91人。工業I部は、前後期ともに20人の募集に対し、前期16人、後期 15人が志願している。
なお、高校入試前期選抜は2月9日、後期選抜は3月10日に行われる。 -
井月映画「ほかいびと」ロケ
小正月伝統 まゆ玉作り撮影漂泊の俳人井上井月を題材にした映画「ほかいびと」。
8日は、伊那市美篶笠原の民家で小正月伝統のまゆ玉づくりの撮影が行われた。
笠原北村地区の諸田秀(もろたみのる)さん宅。築後150年経つという歴史ある住宅で撮影は行われた。
映画の中では、井月の生きた伊那谷の小正月の風土との位置づけで紹介される。
撮影したのは、まゆ玉を作るところから飾りつけるところまでで、米の粉に熱湯を入れ、こねてふかし丸めて飾る一連の動きをカメラに収めていた。撮影には北村地区の主婦や小学生たちが協力した。
映画「ほかいびと」は、2011年完成の予定で、井月の命日にあたる3月10日に墓前で完成を報告。9月頃の公開を予定。 -
小中学校で3学期始業式
上伊那地域の多くの小中学校で7日、3学期の始業式が行われた。
このうち、伊那市の東春近小学校の始業式には児童約350人が元気に顔をそろえた。
式では児童代表が「算数をがんばりたい」「漢字をたくさん覚えたい」「あいさつがしっかりできるようになりたい」など、それぞれ3学期の目標を発表した。
続いて小松民敏校長が、春の七草を例に挙げ、「この草のように深いところまで根を張り、厳しい寒さに負けないよう春の順備をしてください」と呼びかけた。
このあと教室に戻った児童らは、冬休み中の宿題を提出したり、書き初めを見せ合ったりしていた。 -
上戸 大文字(でえもんじ)へ向け準備
伊那市西箕輪上戸の小正月の伝統行事、「大文字(でえもんじ)」を前に、飾り物作りが、6日夜、上戸公民館で行われた。
6日夜は、大文字を運営する、実行部の役員16人が集まり、道祖神に飾るしめ縄や、竹ひごに色紙を巻きつけた花飾りを作った。
上戸の大文字は、およそ3百年前から行われているといわれ、1年間の厄よけや、家内安全、五穀豊穣を願う。
役員らは慣れた手つきで花飾りやしめ縄を作っていた。
これらは、大文字を建てる14日の早朝に飾られる。
この日は1時間程で作業を終え、その後、行事の日程の確認し、大文字に飾る巾着用の色紙を配った。
実行部の有賀保(たもつ)部長は「大文字は地区の一大行事なので、大切に進め、今年も成功させたい」と話していた。
上戸の大文字建ては、14日の朝5時から行われ、20日までの1週間区内の三ッ辻(みつつじ)に飾られる。 -
3学期スタート 伊那中で始業式
伊那市の伊那中学校で6日、始業式が行われ、生徒らは学年の締めくくりとなる3学期をスタートさせた。
始業式には生徒約400人が集まり、各学年の代表が
3学期の決意を発表した。
このうち、去年、将棋の全国大会で団体3位となった2年の弓田潤君は、「将棋について勉強し、さらに強くなりたい」と飛躍を誓った。
また3年の伊東沙矢香さんは、「受験に向け勉強をがんばるとともに、中学生活の思い出を作りたい」と話した。
白鳥彰政校長は、渡り鳥がVの字型になり、集団で飛ぶ姿を例にあげ、「個人の頑張りを支えるのはクラスの仲間です。クラスが同じ目的を持ち、良くなることで、個人の力も伸びていきます」と話し、「クラスメートを大切にしてもらいたい」と呼びかけていた。
上伊那の小中学校の始業式は7日がピークとなる。