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新宿区の中学生が農業体験
伊那市と友好提携を結ぶ東京都新宿区の中学生が25日、高遠町の水田で田植えを体験した。
これは、普段口にしている米がどのように作られているのかを知ると同時に、農家の苦労を感じてもらおうと中学校が企画した。
1年生約100人が高遠町の水田を訪れ、農事組合法人「らいふ」のメンバーなどから指導を受けながら、田植え作業に励んだ。
田植えを初めて体験する生徒も多く、泥の感触に戸惑いながら、苗を植えていった。
徐々に慣れてくると、手際よく植える生徒の姿も見られた。
この日植えた米は収穫後、中学生らに届けられるという。 -
学校支援地域本部事業 南部小でスタート講演会
南箕輪村の南部小学校で25日、地域ぐるみで学校活動を支援する学校支援地域本部事業の講演会が開かれた。
南部小は、今年度から学校支援地域本部事業に取り組むことを決めていて、地域の人たちに理解を深めてもらおうと講演会を開いた。
事業のモデル校となっている東京都の小平第六小学校校長の中津芳さんが講師を務め、地域住民ら約140人を前に講演した。
小平第六小では、地域ボランティアが小テストの丸つけや、クラブ活動の支援をするなど、教師の指導補助を行うことを基本として、地域との交流を深めている。
中津さんは、「いつでも気軽に、行ける時に行ける人が、できることだけをやるのが長く続けていくコツ」と呼びかけていた。
南部小では、27日に信大生とのゴミ拾いを予定していて、早速事業がスタートする。 -
木内克彫刻デッサン展
伊那市高遠町の信州高遠美術館で、彫刻家の故木内
克の作品展が開かれている。
木内克は、明治25年に茨城県に生まれ、29歳の時にフランスへ渡り15年間陶芸を学んだ。
今回展示しているのは粘土を焼いて作る「テラコッタ」と呼ばれる素焼きの作品。
木内克は30年間、同じ女性をモデルにして裸婦を題材とした作品を作り続けた。
信州高遠美術館では木内克の作品を300点所蔵しているが、今回はその中でも代表的な作品41点を並べた。
会場にはほかに、作品を作る前に描いたデッサン画も展示している。
木内克彫刻デッサン展は7月27日まで。 -
伊那養護学校と西箕輪小学校の児童が交流
伊那市の県伊那養護学校と西箕輪小学校の交流会が21日あり、養護学校小学部の児童64人と、西箕輪小の全校児童369人が、ダンスを踊ったりゲームをして交流を深めた。
両校は歩いて移動できるほど近くに位置していることから、毎年春と秋の2回、交流をしている。
クラスごとの活動もあり、今年は西箕輪小の6クラスが交流を計画している。
交流を重ねる中で、児童らは互いを理解し合えるようになってきているという。
伊那養護学校の植木行雄校長は「西箕輪小学校に遊具を借りに来ることもあるし、各クラスでの交流も進んでいる。交流を大切にしてくれる気持ちがありがたい」と話していた。 -
香葉会書展 22日から
伊那市在住の書家池上信子さんが指導する香葉会の書展が22日から、伊那市のいなっせで始まる。
会場には額を中心に掛け軸、屏風など約50点の作品が並んでいる。
池上さんが指導する香葉会は、かな書道を中心に活動しており、書展の開催は9回目。
今回は会員の中でも実力のある38人が、作品を出展している。
会場には井月や芭蕉、古今和歌集などの句を題材とした作品が並んでおり、紙の色や質感、形を変えることで、動きのある作品に仕上げている。
また、障子を使ったユニークな作品もある。
池上さんは「かなの美しさや流れ、作品全体の景色を見てほしい」と話していた。
書展は24日まで。 -
学校花壇コンクールで長谷中の花壇が県中央審査で優秀賞を受賞
伊那市の長谷中学校は、学校花壇コンクールの県中央審査で優秀賞を受賞した。
中央審査は今月11日から13日に県内15校を対象に実施。
長谷中学校は地方審査で上伊那17校の中から中央審査に進む3校に選ばれていた。
長谷中学校の花壇は「やすらぎ」をテーマに、大きな鳥が花をくわえて飛び立とうとする姿を表現している。
審査では▽テーマに沿った花の配置がされていること▽造園委員を中心とした管理が行き届いていること竏窒ネどが評価され、最優秀賞、特別賞に続く優秀賞を受賞した。 -
南部小の5年生が田植え
南箕輪村南部小学校の5年生が20日、学校近くの田んぼで田植えをした。
児童24人が、近所に住む農家池上智志さんに指導を受けながら田植えに挑戦。500平方メートルの田んぼにコシヒカリともち米のモチヒカリを半分ずつ植えた。
田植え体験は総合学習の一環で、普段食べている米がどのように作られるのか、また農家の苦労を児童らに知ってもらうことを目的としている。
児童らは、等間隔になるよう印に沿って4、5本ずつ苗を植えた。
担任の井口誠教諭は「体験を通して食べ物を食べられる喜びを感じてもらいたい」と話していた。
10月に収穫し、12月の収穫祭で米を味わう予定。 -
南箕輪中学校の生徒が経ヶ岳強歩大会
南箕輪中学校の伝統行事の一つ、経ヶ岳強歩大会が19日が行われ、1年生から3年生までの448人がゴールを目指した。
伝統行事の経ヶ岳強歩大会は今年で57回目。ゴールは経ヶ岳の8合目で、コースの全長は9キロ、標高差は1300メートルとなっている。
生徒らは、午前7時に南箕輪村の大芝高原をスタート。2合目からは車の入れない登山道で、急斜面にさしかかると「疲れた」と言いながらも、ゴール目指し、力強く一歩一歩足を進めていた。
大会の結果、男子は1時間42分で3年生の宮下聖紘君が優勝。女子は1時間48分13秒で3年生の宮下優華さんが優勝し3連覇を果たしました。 -
美篶地域探検隊クラブ活動開始
伊那市美篶小学校の美篶地域探検隊クラブは18日、今年度初めての活動を学校隣りの資料館で行った。
探検隊クラブには、4年生から6年生までの11人が参加している。
活動初日の18日は、地域の歴史に詳しい青島の矢島信之さんから、昔と今を比べての地域の変化や模型を使って地理を学んだ。
児童たちは、昭和16年に当時の教師が作成した美篶地区の地図で自分の家の場所を確認した。
子どもたちは、当時と変わらない学校や六道の堤の位置をヒントに地図にふせんを貼っていた。
矢島さんが、「戦争中には、上の原に飛行場があった」と説明すると児童たちからは、驚きの声が上がっていた。
6年生でクラブ長の橋本祥暢君は、「地域の歴史を知らないので、楽しんで学んでいきたい」と話していた。
クラブでは、今年1年をかけ地域の祭りや行事などを学んでいくという。 -
新宿区の児童が間伐体験
伊那市と友好提携している新宿区の小学生が18日、伊那市ますみが丘平地林で森林体験学習をした。
新宿区の小学6年生が行っている、泊りがけで集団生活を学びながら、さまざまな体験をする移動教室の一環で、新宿区の愛日小学校の6年生26人が伊那市を訪れた。
市の職員をはじめNPO法人伊那谷森と人を結ぶ協議会のメンバーらが子どもたちの講師を務めた。
最初に、協議会の藤原祥雄さんによるデモンストレーションが行われ、高さ25mほどの赤松が切り倒された。
藤原さんは、「木を切ることは森の循環に必要なこと」と子どもたちに説明していた。
この後、子どもたちはグループに分かれ、ノコギリを使ってヒノキの間伐作業をした。
なかなか思うようにノコギリが使えない子どももいたが、時間が経つにつれ慣れた手つきで作業していた。
愛日小学校の6年生は19日、伊那市美篶で田植えを体験する。
新宿区では今年度、4校の小学校が伊那市で稲作や林業体験の学習を行う。 -
シニア大学入学式
高齢者の生きがいづくりや仲間づくりを目的とする長野県シニア大学伊那学部の入学式が14日、伊那市の伊那合同庁舎で行われた。
今年度入学する約120人が、入学式に参加した。
宮坂学部長は、「今日の入学を機に、これまでの経験に磨きをかけ、明るい社会の担い手になってほしい」と式辞を述べた。
また新入生を代表して、伊那市の下山啓一さんが、「今後の生き方の指針となるものを求め、仲間を作りながら2年間を学びたい」と話した。
シニア大学はおおむね60歳以上を対象に県が実施しているもので、受講期間は2年間。
今後、1カ月に2回ほどのペースで講座を開講し、伊那谷の歴史や健康づくりなどを学ぶ。
今年度の最年少者は58歳、最年長者は84歳となっている。 -
南箕輪村南部小 学校支援地域本部事業始まる
南箕輪村の南部小学校は今年度から、地域ぐるみで学校活動を支援する学校支援地域本部事業に取り組む。
13日夜、実行委員会が南部小学校で開かれた。
学校支援地域本部事業は昨年度から始まった国の委託事業。
学校の要望に基づいて、地域住民がボランティアで授業やクラブ活動の支援をしたり、学校周辺の環境整備などを手助けする。
南箕輪村内では、南部小学校がこの事業への参加を希望し、文部科学省の指定を受けた。
実行委員会では、学校支援ボランティアを募り、名簿作りを進める。
南部小は、野菜作りや和楽器演奏などの授業の補助、草取りなどを希望していて、ボランティアは学校の要請に応じて支援をしていくことになる。
南部小では、この事業への理解を深めてもらうための講演会を今月25日に計画している。
学校支援地域本部事業は、伊那市と箕輪町が昨年度から取り組んでいる。
今年度から参加した南部小では、「地域のボランティアといい関係を築いて今後につなげていきたい」としている。 -
高遠高校で福祉公開授業
伊那市の高遠高校で12日、一般の人に普段の授業を見学してもらう公開授業が行われた。
公開授業は、開かれた学校づくりを進めるために行っている。
福祉コース2年生の介護の授業が公開された。
見学したのは、高校の教員になったばかりで、研修に訪れた池田詩穂さんと、大学4年生で教員を目指している黒沢淳さんの2人。
授業は、体の不自由な人をベッドから車いすに移動させる方法を体験するもので、生徒たちは介護するときの体の使い方などを学んでいた。
高校教諭の池田さんは、「違う先生の授業を見られて新鮮な気持ち。授業で生かしていきたい」と話した。
大学生の黒沢さんは、「先生2人体制で、一人ひとりが集中できるような工夫があった。教育実習の参考にしたい」と話していた。
高遠高校では、9月に一般対象の公開授業を予定しているほか、希望があれば見学を随時受け付けるという。 -
箕輪中 部活対抗大声あいさつ大会
箕輪町の箕輪中学校で12日、第2回部活動対抗大声あいさつ大会が開かれた。
大会には、運動系や文化系など18クラブが出場し、声の大きさや張り、また発表での行動などが審査された。
箕輪中のモットーは「挨拶・清掃・合唱」。
学校では、部活動からもあいさができるようになろうと、昨年11月に初めて大会を開き、今回で2回目。
発表では、「おはようございます」や「お願いします」などの共通のあいさつのほか、各部で考えた独自のあいさつを披露した。
体育館には、生徒たちのきびきびとした大きな声が響き、1年生は先輩の発表を見つめていた。
大会の結果、最優秀のあいさつ大賞は吹奏楽部が選ばれた。 -
木内克彫刻デッサン展
伊那市高遠町の信州高遠美術館で、彫刻家の故木内克の作品展が開かれている。
木内克は、明治25年に茨城県に生まれ、29歳の時にフランスへ渡り15年間陶芸を学んだ。
今回展示しているのは粘土を焼いて作る「テラコッタ」と呼ばれる素焼きの作品。
木内克は30年間、同じ女性をモデルにして、裸婦を題材とした作品を作り続けた。
信州高遠美術館では木内克の作品を300点所蔵しているが、今回はその中でも代表的な作品41点を並べた。
会場にはほかに、作品を作る前に描いたデッサン画も展示している。
木内克彫刻・デッサン展は7月27日まで。 -
地元のロックバンドとプロのロックバンドによるライブイベント 開催
地元のロックバンドとプロのロックバンドによるライブイベント「ライズアップVoL(ボリュームツー)2」が9日、伊那市西町のグラムハウスであった。
これは、駒ヶ根市のイベント企画会社「オフィスライズアップ」が企画したもので、今回で2回目。
伊那市で活動するパンク系バンドと、全国で活動するプロのバンドが同じステージに立つことで、地元バンドのレベルの底上げを図ろうと考えた。
この日は、男性3人でつくる伊那市のバンド「ベジタブルライフ」がオリジナル曲5曲を披露。
メンバーの一人は「プロと同じステージに立つので、技術面でも気持ちの面でも負けない演奏をしたい」と話していた。
またプロのバンドは2組が演奏を行い、会場を沸かせていた。
オフィスライズアップでは今後、年に4回程度こうしたイベントを行っていく予定で「いずれは、大きなホールや野外でイベントをしたい」としている。 -
劇団「南信協同」 8月公演に向け稽古
伊那文化会館の附属劇団南信協同は、8月の公演に向け稽古に励んでいる。
9日、伊那文化会館の大ホールロビーで、舞台空間を想定した初めての立ち稽古が行われた。
南信協同は8月に「夜ノ来訪者」という公演を行う。
物語は、農村出身の貧しい女性が自殺したことを巡り、女性を雇っていた経営者などを謎の刑事が捜査することで次々と事実が明らかになるというサスペンス。
公演に向け3月から稽古を始めていて、この日は立ち位置や動き方などを検討しながら稽古を進めていた。
今回の公演では、南信協同に入って2カ月という大学生の宮本郁実さんが初舞台を踏む。
南信協同の舞台「夜ノ来訪者」は8月29、30日に行う。 -
南箕輪村文化財「人体文付有孔鍔付土器」 大英博物館展示へ
南箕輪村指定文化財となっている縄文時代の土器が、イギリスの大英博物館で開かれる日本の古美術展覧会に出品される。
出品するのは、村所有の文化財「人体文付有孔鍔付土器(じんたいもんつきゆうこうつばつきどき)」。
文化庁の推薦を受け、イギリス・ロンドンにある大英博物館で今年9月から開かれる土偶展に出品することになった。
ほかに出品される土器や土偶は、国宝や国の重要文化財に指定されているものが主ということで、今回の推薦を村職員も驚いている。
この土器は、約4500年前の縄文時代中期のもので、南箕輪村久保の上ノ平遺跡から発掘された。
穴が開けられ、鍔(つば)がある土器は出土数が少なく、さらに人体の文様が立体的に付けられたものはほかにあまり類をみない貴重なものだという。
展示会は、9月から11月まで大英博物館で、12月からは東京国立博物館で予定している。
土器は現在、北佐久郡御代田町で開いている展示会に貸し出していて、村郷土博物館に展示しているのはレプリカ。
郷土博物館では、土器がイギリスに出発する7月中旬を前に1週間ほど特別展示会を開き、土器を公開する予定。
なお、南箕輪村所有の文化財が海外へ出品されるのは今回が初という。 -
中尾歌舞伎春季公演
伊那市長谷の伝統芸能、中尾歌舞伎の春季公演が29日、長谷の中尾座で行われた。
県内外から約300人が中尾座を訪れ、会場は満員御礼となった。
中尾歌舞伎は江戸時代から伝わる農村歌舞伎で、太平洋戦争と共に途絶えたが、昭和61年に地域の若者達の手により復活。現在、伊那市の無形文化財に指定されている。
春季公演は、5年ぶりとなる演目「絵本太閤記十段目・尼ヶ崎の段」を上演した。
この演目は、主君織田信長を討った後、家族の隠居先を訪れた明智光秀と、その家族の悲劇を描いた作品。
光秀は、僧侶として家族の隠居先に隠れていた羽柴秀吉と間違え、竹やりで母を刺してしまう。
そこに勝ち目のない戦に出て深手を負った息子が戻り、光秀の目の前で母と息子が亡くなってしまうという物語。
母と息子が倒れ込む場面では、会場から多くのおひねりが飛び交っていた。 -
就学援助費の利用 全体の一割に
失業者や経済的に生活が困難な家庭の子どもの就学を支援する就学援助費。伊那市では昨年度、この制度を申請した小中学生が、全体の1割に及ぶことが分かった。
就学援助費は、保護者の経済的な理由で就学が困難な小中学生を支援する制度で、この制度を活用すると、学用品の購入や給食費の一部で補助を受けることができる。
平成18、19年度に、この制度の申請を行った小中学生は530人から540人ほどで、大きな変化はなかった。
しかし平成20年度は、前年度の535人より87人多い622人が、この制度を利用した。
市内には3月末現在で約6300人の小中学生が在籍しているが、就学援助費の申請を行った児童、生徒の数は全体の1割に及んでいる。
伊那市によると、経済状況の悪化で企業が雇用調整を始めた昨年9月以降、追加申請が相次いでいるという。
現在も問い合わせが増加していて、「父親が職を失った」などといった深刻な相談が寄せられている。
こうした状況から伊那市では、今年度もこの制度の利用を申請する家庭が増えると予測している。 -
学校花壇コンクール審査
長谷中が中央審査へ学校花壇の出来ばえを評価する学校花壇コンクールの地方審査で、長谷中学校が中央審査推薦校に選ばれた。
長谷中学校の花壇は造園委員会の生徒が管理している。テーマは「やすらぎ」で、よりよい友達関係を願って大きな鳥が花をくわえ翼を広げて飛び立とうとする姿を表している。
コンクールは、学校環境の美化と情操教育に役立てていこうと、毎年春と秋の2回行われている。
27日は、上伊那地方事務所の職員などが上伊那の小中学校17校を審査した。
奨励賞に南箕輪輪中学校と東春近小学校。上伊那園芸振興協議会長賞には高遠中学校が選ばれている。
中央審査は来月11日から行われる。 -
伊那東小4年生がリンゴの摘花
伊那市の東春近小学校の4年生が21日、リンゴの花を摘む「摘花」に挑戦した。
4年生約50人が東春近田原にある伊藤一路さんの畑を訪れ、摘花作業をした。
毎年、東春近小学校の4年生は、地域の人と関わりあいながら地元の農業を学ぼうと、総合学習の取り組みとしてりんごの栽培を学んでいる。
この日は、あいにくの天気だったが、子どもたちは初めて体験する摘花を楽しみながら作業に励んでいた。
4年生は、5月下旬ころに実を摘む作業「摘果」を行い、11月にはリンゴを収穫する予定。 -
箕輪町高雲寺で例大祭
箕輪町木下区の高雲寺で25日、例大祭があり、地区住民が1年の無事を祈願した。
これは、毎年4月25日に開かれているもの。この日は木下区の役員など約20人が参加した。
高雲寺は、昭和52年に本堂を火事で焼失。その時、本尊の五大明王だけは、伊那市の仲仙寺に移されていたため、現存している。
五大明王は鎌倉時代に木曽義仲の家来が持ち込み、地域に流行していた疫病を沈めたと言われており、地域を救った恩恵から、寺ではなく木下区で管理してきたという。
5体すべてが残っている貴重な明王像として、箕輪町の有形文化財にも登録されている。
青沼久雄区長は「地区を疫病から救ってくれた大事な仏様。心をこめて1年間の無事を祈願したい」と話していた。 -
南箕輪村南部小みどりの少年団 結団式
南箕輪村の南部小学校は、子ども達が中心となって自然を守り、森林を育てる活動をする「みどりの少年団」に入団した。
23日に結団式が行われ、児童や関係者約200人が参加した。
上伊那地方事務所の林伸幸林務課長が、代表の児童に少年団の旗を手渡した。
みどりの少年団は、子ども達に自然の大切さを学んでもらう中で、豊かな心を育んでもらおうと、長野県が行っている。
林課長は、「自然は人間の生活を助けてくれる。大切な自然を守っていけるようがんばってください」と話していた。
児童を代表して団長の斉藤優香さんは、「これまで以上に自然の中で遊び、大切に守っていきたい」と話していた。
南部小学校では今後、学校近くの森で活動をしていくという。 -
日本画県展
日本画の公募展、第38回日本画県展が22日から29日まで、伊那市の伊那文化会館で開かれている。
日本画県展は、長野県日本画会が開いているもので、会員や一般からの応募作品を審査し、展示する。今回は100点ほど展示している。
伊那ケーブルテレビ放送エリア内では、伊那支部の鈴木岬さんの作品が、上から3番目の県教育委員会賞に選ばれている。
以前は応募作品を審査し、選んだものだけを展示していたが、最近は応募が減っているため、全ての作品を展示している。
日本画は、和紙を板に貼ってキャンバスを作る所から始め、粉を溶いて絵の具を作ったり、塗ったものが乾くまで重ね塗りできないなど、制作に時間がかかる。
関係者は、「日本画は深みのある色合いが魅力だが、それを表現するのは難しい。手間がかかるが、その分できたときの喜びは大きい」と話していた。 -
中尾歌舞伎 春季公演にむけ稽古
伊那市の無形民俗文化財にも指定されている伊那市長谷の中尾歌舞伎の春季公演が29日に行われる。
本番を間近に控え、練習にも熱が入っている。
春の公演に向けて、3月から週に1回、4月に入ってからは週2回の練習を重ねてきた。
21日夜は、初めて衣装を身につけて稽古した。
今回上演する演目は「絵本太功記 十段目 尼ヶ崎の段」。
主役は織田信長を討った明智光秀で、主君を倒し、反逆者となった光秀と、その一族の悲しみを描いている。
中尾歌舞伎は、江戸時代からの歴史があるが、太平洋戦争とともに一時、途絶えた。
昭和61年に、地区の若者がお年寄りの指導を受け、復活上演させ現在に至っている。
復活当時から演出を手がける西村清典さんは、「農村歌舞伎は、あり合わせでヘタなりにも一生懸命やっているのがいいところ。伝統を一日でも長く、続けていきたい」と話していた。
中尾歌舞伎の春季公演は、29日午後1時半から、伊那市長谷の中尾座で上演する。 -
AFS長野南信留学生歓迎会
世界各国の高校生を対象にした交換留学プログラムを行っているAFS長野南信支部は、3月に日本に来た留学生の歓迎会を19日、伊那市の春近郷ふれ愛館で開いた。
歓迎会には、ホストファミリーやAFSのスタッフ、受け入れ先の高校生などが、それぞれ一品料理を持ち寄った。
今年は、マレーシアやフィリピンなどから5人の高校生が南信地区に留学している。
歓迎会では、ドイツからの留学生で伊那弥生ヶ丘高校に通うジュリア ハンバックさんが、宮沢賢治の詩「雨ニモ負ケズ」を朗読した。
また、諏訪清稜高校に通うインドネシアのアルヴィナ アーディスさんが、踊りを披露した。
留学生はこれから約1年間、日本の家庭にホームステイしながら高校に通い、日本人と同じ授業を受ける。
AFSでは、「外国人を受け入れると、半分留学したように海外の文化を学ぶことができる良い機会になると思う」と話し、来期のホストファミリーを募集しているほか、「是非若いうちに勇気をもって日本から飛び出してほしい」と、高校生に呼びかけていた。 -
全国学力テスト実施
文部科学省が行う全国一斉の学力テストが21日、小学校6年生と中学3年生を対象に実施された。
このうち伊那市の伊那東小学校では、6年生113人がテストに臨んだ。
テストは今年で3年目。小学校が国語と算数、中学校が国語と数学の2科目。
調査は、義務教育の水準向上のため学力、学習状況の把握をしようと文部科学省が全国一斉に実施した。
県教育委員会によると、県内では小中学校合せて549校で実施した。
伊那ケーブルテレビエリア内では、伊那市・箕輪町・南箕輪村の全ての小中学校でテストが行われた。
この結果は、8月末頃に各学校に報告されることになっている。 -
第5回いな歌謡祭
伊那市などのカラオケ教室の生徒が練習の成果を披露する「いな歌謡祭」が19日、いなっせで開かれた。
いな歌謡祭は、伊那地域のカラオケ教室に通う生徒が練習を披露する場として開かれていて、今回で5回目。
今回は伊那市を中心に60人ほどが参加し、歌や踊りなど58曲を演奏した。
会場には、家族や友人など延べ500人ほどが駆けつけ、歌声に耳を傾けていた。
参加者らは、袴や着流し、ドレスなどに身をつつみ、自慢の歌声を披露していた。
主催するJAC・歌謡アカデミー代表の今井ひろしさんは、「みんな年々上手になっている」と話し、歌謡祭の成功を喜んでいた。 -
南箕輪小で1年生を迎える会
南箕輪村の南箕輪小学校で20日、1年生を迎える会が開かれ、ゲームなどをして交流を深めた。
会ではまず、上級生の拍手の中、6年生に連れられ1年生118人が会場に入場した。
児童会長の池田大也君が、「早く学校生活になれ、友達をたくさん作って下さい」と新入生に呼びかけていた。
続いて全校児童でゲーム「猛獣狩りに行こう」をして交流を深めた。
このゲームは、近くにいる人達で指定された人数のグループを作る。子ども達はグループを作ると、名前や好きな物など自己紹介していた。
また、6年生から1年生に手作りのメダルがプレゼントされ、新1年生はお兄さん、お姉さんからの贈り物を喜んでいるようだった。